スーパー戦隊VSシリーズとは、スーパー戦隊Vシネマ・スーパー戦隊祭で展開されるシリーズの一つで、年度をまたいで複数の戦隊が共演するクロスオーバー作品である。
「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」から現在まで続いているシリーズである。
スーパー戦隊VSシリーズという場合には「VS」の部分は「バーサス」であるが、作品タイトルでの場合は「VS」の部分の読み方は「たい」である。
基本的にはその年度の現役戦隊と前年度戦隊とが共演するが、現役戦隊が記念作品(25作品目のガオレンジャー、30作品目のボウケンジャー、35作品目のゴーカイジャー)の場合、前年度戦隊メンバー全員とではなく、過去戦隊シリーズのなかの代表戦士または別シリーズの戦士と共演する。ただし、ゴーカイジャーはVSシリーズとしてはゴセイジャーと共演しておらず、劇場作品の「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」で共演している。
シリーズ開始当初はVシネマ(オリジナルビデオ)作品として発売されていたが、「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」からは劇場公開となった。
「VS」と銘打っているが、戦って勝敗を決めるわけでなく、2つの戦隊が協力して敵と戦うというものである。作品によっては、序盤に誤解が発生して解決しようにも事情が合わず戦ってしまう、敵に操られたり敵を欺くためという理由でやむを得ず戦う、双方のメンバーの意見が合わず対立する…描写はある。近年ではその傾向が強い。メンバー同士で対立・戦闘が起こらず、うまく穏便に物事が進んだ作品は、「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」、「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」、「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」、「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」、「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」、のみである。
車がモチーフの戦隊はいずれも明るく軽い作風であり前作・次作の戦隊が真面目な作風で雰囲気が正反対なため、VSシリーズで出会った時に微妙な空気が起こる場合がある。(例として「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー」と「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」がそれにあたる。)
敵は基本的に現役戦隊側の敵組織と戦うことになるが、前年度・過去戦隊側の幹部が登場・復活するしたり、オリジナルの敵でも現役戦隊の敵組織や前年度戦隊側の敵組織と関係があったり、テレビ本編で倒された怪人が復活して再登場したりする。
タイトルバックは、初期では現役戦隊側のOP映像をそのまま使用し、前年度戦隊側のメンバーは全員テロップのみでの一括紹介となっていたが、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」以降はオリジナルの映像が使用され、前年度戦隊側の戦士も1人ずつ紹介するようになった。また「爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー」以降はタイトルバックそのものが使用されないことも多くなっている。
追加戦士は「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」までは現役戦隊側しか登場しなかったが、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」で、ギンガマンの黒騎士ヒュウガが途中から参戦した。「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」以降から変身・名乗りを含め、前年度戦隊側の追加戦士も登場するようになった。
スーツアクターの配役については、基本的に原典のアクターは現役戦隊側を担当し、前年度戦隊側は代役である。ただし、前年度戦隊側のみのシーンでは原典のアクターが演じることもある。
前年度以前の戦隊の本拠地については、最終回・特別編の撮影終了後にセットを取り壊されてしまうという東映の事情から登場することはない(「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」を除く)。ただし、「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」はバンク映像という形で本拠地が登場したことはある。
「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」からは前年度戦隊側の戦闘員が参戦したり、次年度戦隊がテレビに先駆けて登場するようになった。「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」までは顔見せ的出演で現役・前年度戦隊と関わることはなかったが、「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」において、変身後のみながら「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッドがレッドバスター・ゴーカイレッドと対面し、3大レッド共演が実現した。今までのシリーズでは、お互いに他戦隊の存在を知っているかどうかは作品によって様々であったが、この先行登場という演出を踏まえてなのか「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」以降は現役戦隊が前年度戦隊の存在を既知であるという設定が続いている。
2010年5月23日~2010年12月26日にかけてテレビ朝日(関東ローカル)限定で、毎週日曜6:30~7:00に「スーパー戦隊VSシリーズ劇場」という番組があり、「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」~「獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー」までが地上波で放送された。1作品2回(「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」のみ3回)に分けて全29回で放送。当時現役戦隊だったゴセイジャーのキャストが番組ナビゲーションを務めた。
タイトル | 公開日及び発売日 | 概要 | |
1 | 超力戦隊オーレンジャー オーレ VS カクレンジャー |
1996年3月8日発売 | シリーズ第1作。 作品名の「オーレVSカクレンジャー」はサブタイトルとして表記されている。 巨大戦ではカクレンジャー側のロボは登場しない。 カクレンジャー側の名乗り順が、原作では赤→白→青→黄→黒であるが、本作では、赤→黒→青→黄→白(つまりオーレンジャー側に合わせた形)になっている。 ストーリー終盤でカクレンジャーの基地に相当するネコマルが登場。 ストーリー面では、バッカスフントが健在・カクレンジャーが最終回で失ったドロンチェンジャーを所持しているという矛盾がある。 後、大きいお友達が喜ぶシーンがあったりするがそれについては各自調べましょう。 |
2 | 激走戦隊カーレンジャー VS オーレンジャー |
1997年3月14日発売 |
鬼才、浦沢義雄が脚本を手掛けた唯一のVSシリーズ。 |
3 | 電磁戦隊メガレンジャー VS カーレンジャー |
1998年3月13日発売 | エピソードがメガレンジャー側が卒業写真の撮影時期である(時系列ではネジレンジャーを倒した辺りと思われる)。カーレンジャー側が学制服姿で諸星学園高校に潜入するシーンがある。 カーレンジャー側の本拠地である自動車会社「ペガサス」が登場する。 前作とは打って変わり、カーレンジャーが敵に操られたり、カーレンジャーメンバーがメガレンジャーの兄貴分として描かれていたりとギャグ描写は控えめになっている。 本作限定でメガレンジャーの強化装甲「メガテクター」が登場した。 |
4 | 星獣戦隊ギンガマン VS メガレンジャー |
1999年3月12日発売 | 現時点(2013年)で唯一、エピソードが両戦隊の最終回後となっている。 メガレンジャーメンバーの高校卒業後の姿が描かれている。 本作で唯一ギンガマンメンバーが一般人の服装で活動している場面がある。 |
5 | 救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士 |
1999年7月9日発売 | 公式ではVSシリーズに含まれているが前作の戦隊と共演しておらず、作品自体はオリジナルストーリーである(ただし、ダイレンジャーでリュウレンジャー/”天火星”亮を演じた和田圭市氏が出演している)。時系列は第19話より前か第20話・21話の間と思われる。 本作のオリジナル戦士として獣魔ハンター・ジーク、オリジナルの敵として獣魔一族が登場した。 ゴーゴーファイブの協力者である速瀬京子が本作限定でジークジェンヌに変身し、ゴーゴーファイブと共に戦った。 宮村優子氏の中の人ネタで速瀬京子が「あんた、バカぁ?」と発するシーンがある。 |
6 | 救急戦隊ゴーゴーファイブ VS ギンガマン |
2000年3月10日発売 | 時系列はグランドクロスから3か月後の設定である。 本作からオープニングがオリジナルのものになり、それまで一括で紹介されていた前年度戦隊の戦士も1人ずつ紹介されるようになった。 ギンガマン側はゴーゴーファイブの存在を知っており、またゴーゴーファイブ側は、ギンガマン本編に登場する青山勇太の父で絵本作家である青山晴彦の描いた絵本のキャラクターとしてギンガマンを認知していた。 本作では、ゴーゴーファイブ側の攻撃が敵に効かず、ギンガマン側の攻撃は効くという、現役戦隊側が戦闘において不利な状況にあるといった珍しい設定になっている。 敵が「生贄とした人間の血を大量に集め、暗闇獣を復活させる」という目的で多くの人々が巨大なホテルに捕らわれ、容器に人間の血が溜まっていくシーンがあり、VSシリーズの中でも中々のエグイ描写になっている。 今までのシリーズでは前年度戦隊側の追加戦士は登場しなかったが、本作では、変身・名乗りには参加していないものの、ギンガマンの追加戦士である黒騎士ヒュウガが途中から参戦した。 本作のオリジナル要素で巨大ロボの形態の1つとして超装光ビクトリーマーズが登場した(玩具では再現不可)。 |
7 | 未来戦隊タイムレンジャー VS ゴーゴーファイブ |
2001年3月9日発売 | 時系列は第35話・36話の間の出来事となっている。 ゴーゴーファイブ側はタイムレンジャーの存在を知っており、またタイムレンジャー側の浅見竜也・滝沢直人がゴーゴーファイブとビクトリーロボの存在を知っている。 本作オリジナルの敵としてタイムレンジャー本編で登場した犯罪者とゆかりのある親族・ご近所さんが登場した。 タイムレンジャー本編では他時代へのタイムスリップが描かれることはなかったが、本作では両戦隊各メンバーがバラバラに原始時代・江戸時代・西部開拓時代とタイムスリップする。 名乗り時、ゴーゴーファイブの名乗り口上の一部をタイムレッドが担当した。 巨大戦時、ゴーゴーファイブ側はゴーゴーファイブ本編終盤でベイエリア55が水没し、ビクトリーロボが破壊されていたため参加できないと思われた。しかしゴーゴーファイブメンバーの父親で支援者である巽世界の発想で、タイムレンジャーのタイムロボを時空の扉の通路として利用し、ロボが存在していた1999年から召喚した。(この行為はタイムレンジャーのサポートロボであるタック曰く、すぐに送り戻さないといけないほど危険な行為である。)これにより質量崩壊が始まるまでの約3分間と時間制限はあるがゴーゴーファイブも巨大戦に参加。タイムロボとブイレックスとの合体技「プレッシャープロミネンス」を披露した。 本作での滝沢直人は、タイムレンジャー本編とは違い、人が良くなっている。 タイムレンジャー本編最終回(特別編)のゴーゴーファイブ紹介時、本作の出来事に触れられている。 タイムレンジャー本編のストーリーの関係か、俳優や事務所・東映の都合かは不明であるが、「百獣戦隊ガオレンジャーVSタイムレンジャー」が製作されず、タイムレンジャーのメンバー全員が登場するVSシリーズは本作のみである。 |
8 | 百獣戦隊ガオレンジャー VS スーパー戦隊 |
2001年8月10日発売 | スーパー戦隊25作品目を記念して制作された作品である。VSシリーズのVシネマの長さが40~50分なのに対し本作では約70分となっている。 ゴレンジャー~タイムレンジャーまでについて触れられている。 ゴーゴーファイブの ゴーイエロー/巽大門 を演じる柴田賢志氏が同役で戦士側として連続でVSシリーズ最多出演(4回)である。 本作は前年度戦隊メンバーとの共闘ではないが、ジャッカー電撃隊からビッグワン、ライブマンからレッドファルコン、メガレンジャーからメガピンク、ギンガマンからギンガブルー、ゴーゴーファイブからゴーイエローが過去戦隊シリーズの代表メンバーとして、ガオレンジャーと共闘する。なおビッグワンとレッドファルコンはVSシリーズ初登場である。 発売時期にガオレンジャー本編で登場していたガオシルバーは本作では登場していない。 本作では、戦隊シリーズ総集編としての側面も持っている。過去戦隊の代表メンバーは(見せ場を持ちつつ)戦意喪失したまたはGフォンに見限られた(ガオレッド以外の)ガオレンジャーのメンバーに戦隊の教えを説いたり特訓をする役割をする。最終的に戦意を取り戻し、戦隊としての在り方を再認識したガオレンジャーのメンバーが過去戦隊の代表メンバーと共闘する内容となっている。 後の作品でも言われる「我ら、スーパー戦隊!」のセリフは本作が初である。 巨大戦では過去戦隊のレッドのマシンが総動員し戦っていく。この時にオーレンジャーの三浦参謀長とゴレンジャーの新命明(アオレンジャー)が司令官として指揮を執っている(このため、バンク映像ではあるがビッグワン演じる宮内洋氏は一人三役を演じた。また過去戦隊の本拠地がバンク映像ながら「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」以来の登場となった)。 ストーリー終盤でガオレンジャーのピンチにアカレンジャー~タイムレッドが登場し、ガオレンジャーを見守った(この作品でターボレンジャー本編で描写されなかったレッドターボの名乗りポーズが初めてお披露目された)。 本作のオリジナル技として「ガオレンジャーストーム」が登場した(ゴレンジャーストームのオマージュ)。 |
9 | 忍風戦隊ハリケンジャー VS ガオレンジャー |
2003年3月14日発売 | 時系列は、本作の監督を担当した竹本昇氏のインタビューによるとハリケンジャー第25~27話の間の夏の出来事となっている。しかし、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録の七海の項では2002年10月に起きた出来事となっている。この場合、ハリケンジャー本編ではマンマルバが生きているといった若干の矛盾がある。 ハリケンレッドを演じた塩谷瞬氏がエンディングで左腕に包帯を巻いているがこれは、当時撮影事故によって左腕を骨折したためである。(本編では戦闘中に怪我をしたということになっている。) ジャカンジャの幹部が囚われているガオレンジャーからGフォンを奪い、偽ガオレンジャーに変身し、ハリケンジャーと戦うというリアルな意味でVSになっている。VSシリーズのなかでも珍しいパターンである。 ガオレンジャー側はハリケンジャーの存在を知っていて、ハリケンジャー側は支援者の日向おぼろと日向無限斎のみがガオレンジャーを知っていた。 本作では珍しくガオレンジャーのメンバーがそれぞれ本名で呼び合っているシーンが多々あった。また、ガオレンジャーの支援者であるテトムからジャケットを受け、取り各メンバーが袖を通した後、ガオレンジャー本編同様色で呼び合うといった演出がなされている。 オリジナルの敵としてハリケンジャー本編で倒されたチュウズーボの、弟チュウボウズが登場した。また兄のチュウズーボも再生怪人として登場した。 巨大戦ではオリジナル形態として轟雷旋風神ソード&シールド、天空轟雷旋風神が登場した。轟雷旋風神ソード&シールドは轟雷旋風神の両腕にガオレンジャーのパワーアニマルのガオシャーク、ガオタイガー、ガオエレファントが合体したものである。(玩具でも再現可能)。これについて、おぼろさん曰く「ま、スペシャルやしな!」だそうである。 ガオブラックが戦士になる前に力士をしていたという設定と、カブトライジャーを演じた白川裕二郎氏が元力士であったことを生かしてか、エンディングでガオブラックとカブトライジャーが取り組みをしているシーンがある。 カーレンジャーでレッドレーサー/陣内恭介 役で出演していた岸祐二氏が怪人役(チュウボウズ)の声で出演した。 「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」以来エンディング後にエピローグが導入された。 |
10 | 爆竜戦隊アバレンジャー VS ハリケンジャー |
2004年3月12日発売 | 本作以降、特典映像としてメイキング映像が収録されるようになった。 時系列は、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録のアスカの項によると2003年9月の出来事となっているが、アバレブラックがマックスリュウオーを操縦するという矛盾点がある。 ハリケンジャー本編で死亡したシュリケンジャーが数分だけ登場した。 本作では敵に変身機能を封じられたという設定で生身での戦闘シーンが多いのという特徴である。 名乗り時、ハリケンジャーとゴウライジャーの名乗りが端折られている。 巨大戦では、アバレンオーが旋風神のソードスラッシャーを手にした旋風轟雷アバレンオーが登場した。おぼろさん曰く「ま、スペシャルやしな!」と前作と同様のセリフを発した。 戦士の人数が9人(アバレンジャー側4人とハリケンジャー側5人)とVSシリーズの中でも最少人数である。(敵側にいるアバレキラー、数分だけ登場のシュリケンジャーを除く) 本作以降、現役戦隊と前年度戦隊が何らかの形で対立・戦闘する描写が多くなった。 |
11 | 特捜戦隊デカレンジャー VS アバレンジャー |
2005年3月21日発売 | 時系列は、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録のテツの項によると2004年10月の出来事となっている。 デカレンジャーの敵であるエージェント・アブレラがアバレンジャーの敵エヴォリアンのトリノイドを知るために「爆竜戦隊アバレンジャー超全集」を読むといった滑稽なシーンがある。 敵の悪事が日本だけでなく海外まで影響を及ぼす描写があった。 敵の変装ではあるがハリケンジャーのハリケンレッドが登場した。 アバレンジャー本編で死亡したアバレキラーであるが、敵の能力で条件付きの復活を遂げている。 名乗り時にアバレンジャー側が5人揃って通常形態で名乗ったのは本作が初である。 巨大戦では止めを前年度戦隊側がするといったVSシリーズでは珍しいケースになっている。 |
12 | 魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー |
2006年3月10日発売 | 本作からテレビ番組内でVSシリーズがCMされるようになった。 時系列は、2005年10月4日に起きたことと明示されている。 パワーレンジャー・S.P.D.に登場したバトライザーがデカレッドのファイヤースクワッドの装備として本作で逆輸入された。 前作の設定が一部登場する。 マジレンジャーの小津深雪とデカレンジャーの白鳥スワン、ドギー・クルーガーが知り合いである。 デカレンジャーのデカマスターとマジレンジャーのウルザードとが互角に戦うシーンがある。 デカレンジャーのジャスミンとウメコがマジレンジャーの敵であるナイ・メアの格好をさせられたり、マジレンジャーの麗と芳香がデカレンジャーの制服を着たり、ナイ・メアがデカレンジャーの制服とマジレンジャーのジャケットを着るといったシーンがある。また作戦の一つとしてマジレンジャーのヒカル、デカレンジャーのテツが女装するシーンがある。 名乗りの際、デカレンジャー側が物凄く早回しされている。また「我らスーパー戦隊!」というセリフがない。(代わりに「我ら無敵の12人!」と名乗っている。) タイムレンジャー同様、俳優や事務所・東映の都合は不明であるが、「轟轟戦隊ボウケンジャーVSマジレンジャー」が制作されず、マジレンジャーのメンバー全員が登場するVSシリーズは本作のみである。 |
13 | 轟轟戦隊ボウケンジャー VS スーパー戦隊 |
2007年3月9日発売 | ガオレンジャー同様、前年度戦隊全員との共闘ではないが、ハリケンジャーからハリケンブルー、アバレンジャーからアバレブラック、デカレンジャーからデカブレイク、マジレンジャーからマジイエローとマジシャインが代表として登場し、ボウケンジャーと共闘した。 オリジナル戦士として後にゴーカイジャーにも登場するアカレッドが登場した。「ゴーカイチェンジ」の原型とも言える「ソウル降臨!」でガオレッドとマジレッドに変身して戦った。名乗りの際はガオレッド、ハリケンレッド、アバレッド、デカレッド、マジレッドに回転しながら瞬時に変身して名乗った。 本作は、ボウケンジャーの追加戦士であるボウケンシルバー/高丘映士の視点からストーリー展開されているのが特徴である。 ガオレンジャー~マジレンジャーに焦点を当てられているが、ガオレンジャーの要素としては、アカレッドのソウル降臨にるガオレッドとガオレンジャーの敵幹部であるツエツエのみである。 本作で登場したスーパー戦隊住所録はDVDのデザインギャラリーで閲覧可能で、ハリケンジャー~マジレンジャーまでの各作品で起きた出来事の時系列が載っている。(VSシリーズの時系列も明示されているが、作品によっては矛盾点もある。) ハリケンジャーの敵幹部、フラビージョを演じる 山本梓氏が同役で敵側として(本シリーズと劇場版デカレンジャーを含め)最多出演(4作品)である。 当時の制作者インタビューによると、当初は「轟轟戦隊ボウケンジャーVSマジレンジャー」の制作が予定されていたうで、その名残りとして本作の巨大戦で登場するバーニングレジェンドダイボイジャーは元々、マジレンジャーに登場するマジレジェンドとの合体を想定されてデザインされていたそうである。 |
14 | 獣拳戦隊ゲキレンジャー VS ボウケンジャー |
2008年3月14日発売 | 本作からハイビジョン作製となる。 本作がVシネマとしてのリリースが最後である。 ボウケンジャーの敵であるダークシャドウの幹部、風のシズカが登場するがストーリの本筋とは関係ない登場となった。 ゲキレンジャーのメンバーとボウケンジャーのメンバーはお互いのことを知らなかったが、ゲキレンジャーの組織であるスクラッチ社、ボウケンジャーの組織であるサージェス財団の存在は知っていた。 アバレンジャーに登場した「恐竜や」が設定のみで登場した。 カーレンジャーに出演した岸祐二氏がVSシリーズで4度目の出演は(レッドレーサー/陣内恭介 役で2回、怪人役の声で本作含め2回)である。 VSシリーズでは珍しく、巨大戦のみであるが、ゲキレンジャーの敵組織である臨獣殿の理央とメレがゲキレンジャー、ボウケンジャーと共闘した。 |
15 | 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー VS ゲキレンジャー |
2009年1月24日公開 2009年3月21日発売 |
本作から劇場公開に切り替わった。以降スーパー戦隊祭として毎年劇場公開されるようになる。 本作は元々例年通り、Vシネマとしてリリースされる予定であった。しかし、2009年1月17日に東映系で劇場公開される予定であった「ふうけもん」の公開中止による代替措置の一環として急遽本作が劇場公開に切り替わった。 劇場作品であるが例年通りVシネマのフォーマットとして制作されており、Vシネマのフォーマットとして制作されるのは本作で最後となる。 本作の公開記念として戦隊OB・OGの自主制作による宣伝動画がYouTube等動画サイトにアップされた。ガオレンジャーに出演した酒井一圭氏、柴木丈瑠氏、岳美氏、 フラッシュマンに出演した植村喜八郎氏、 ゴーゴーファイブに出演した原田篤氏、 デカレンジャーに出演した稲田徹氏が、関係者ではないがライオン丸Gに出演した大田恭臣氏が参加した。また、完成披露試写会には応援団長としてオーレンジャーに出演したさとう珠緒氏が登場した。 言及はされていないが、アバレンジャーに登場した「恐竜や」を連想するやり取りがある。 お互いの戦隊の波長が合ったためか、近年のVSシリーズでは珍しく、目立った対立はなかった。 オリジナル要素としてゴーオンジャーメンバーがゲキレンジャーメンバーに修行してもらい獣拳・炎神拳を取得する。 本作においてゴーオンウイングスは獣拳経験者であることが発覚する。 ゲキレンジャー本編で死亡した理央とメレはゴーオンウイングスがマスター・シャーフーに教えられたゲキワザで1度限りの復活を遂げている。 戦士の人数が14人(ゴーオンジャー側7人とゲキレンジャー側7人)と2013年現在、過去最多人数である。 本編終了後、ゲキレッド、ゴーオンレッド、次年度戦隊であるシンケンジャーのシンケンレッドが一堂に会した。この演出は次作から導入される次年度戦隊の先行登場の先駆けとなる。 |
16 | 侍戦隊シンケンジャー VS ゴーオンジャー 銀幕BANG!! |
2010年1月30日公開 2010年3月21日発売 |
本作から正式に劇場作品として制作されるようになった。 今まで敵の戦闘員は、現役戦隊側しか登場しなかったが、本作からは前年度戦隊側の戦闘員も登場するようになった。 シンケンジャーが真面目な雰囲気、ゴーオンジャーが明るく軽い雰囲気と真逆であったため「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー」同様出会った当初は微妙な空気になっていた。 ストーリーの本筋には関わらないが、ゴーオンジャー本編で死亡したヨゴシュタイン、キタネイダス、ケガレシアが頭に天冠(三角巾)を着けた姿で再登場した。 本作オリジナル形態として等身大戦闘ではゴーオンレッドが恐竜ディスクをマンタンガン(ロッドモード)に装着してパワーアップするハイパーゴーオンレッドが、巨大戦ではシンケンジャーのロボとゴーオンジャーのロボを組み合わせたサムライフォーメーション23が登場した。 本作から次年度戦隊がテレビに先駆けて登場するようになった。本作では天装戦隊ゴセイジャーの5人が先行登場した。ただし両戦隊とは対面していないが、シンケンジャーのダイゴヨウに目撃されている。 |
17 | 天装戦隊ゴセイジャー VS シンケンジャー エピックon銀幕 |
2011年1月22日公開 2011年3月21日発売 |
時系列は、2010年10月2日(ゴセイジャー本編第32話・33話の間)でゴセイジャーがマトリンティス帝国と戦う前の出来事となっている。 序盤で、わずかながら、シンケンジャーの本拠地が登場した。 ゴセイジャーは前作で先行登場しているため、シンケンジャーを知っている設定になってる。 ゴセイジャーの天装術とシンケンジャーのモヂカラを合わせて戦う。 オリジナル要素として、、ブレドランの別形態としてシンケンジャーの敵血祭ドウコクに酷似した血祭りのブレドランが登場した。 シンケンレッドが洗脳された状態として外道シンケンレッドが登場した。 ゴセイピンクがシンケンピンクとの合体技ピンクダブルアタックを披露。 ゴセイジャーのオリジナルカードとして、アラタのゴセイパワーと火のモヂカラを組み合わせた火炎トルネードカードが登場。またシンケンレッド以外の5人をスーパーシンケンジャーにするスーパーモヂカラパワーカードが登場した。 巨大戦ではゴセイジャーとシンケンジャーの力を合わせたグランドハイパーゴセイグレートが登場した。 本作では海賊戦隊ゴーカイジャーの5人が先行登場しゴーオンレッド、ゲキレッド、ボウケンレッド、マジレッド、デカレッドにゴーカイチェンジしてシンケンジャーの敵である骨のシタリと戦った。前作同様両戦隊とは対面していないがシンケンジャーのダイゴヨウに目撃されている。ゴーカイジャー第40話では本作に登場した理由とマトリンティス帝国がゴセイジャーと戦う前の様子も触れられている。(本編とゴーカイジャー第40話とでは骨のシタリとの戦闘前でのマーベラスのセリフが若干異なっている。) |
18 | 海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE |
2012年1月21日公開 2012年3月21日発売 |
スーパー戦隊35作品記念・宇宙刑事シリーズ30周年を記念して制作された作品であり、スーパー戦隊がメタルヒーローと初めて共演した作品である。 オリジナルの敵として、ギャバンブートレグが、ゴーカイジャーの敵であるスニークブラザーズの兄エルダーが妹のシスターを連れて再登場、ゴセイジャーの敵として登場した惑星のモンス・ドレイク、ビッグフットの筋グゴン、10サイのロボゴーグが再生怪人として再登場した。 また、アバレンジャーのヤツデンワニ、マジレンジャーのバンキュリア、ボウケンジャーの幻のゲッコウ・風のシズカ、ゲキレンジャーのバエ、ゴーオンジャーのヨゴシュタイン ・ キタネイダス ・ ケガレシア、ゴーカイジャーのジェラシット(いずれも原典の本編で敵ではなくなった者たち)が魔空監獄に囚われているという形で再登場した。 本作ではキャプテンマーベラスが幼い頃ギャバンに助けられている過去が発覚した。 巨大戦ではギャバンのマシンである電子星獣ドルとゴーカイオーとの共闘が繰り広げられた。 本作では、特命戦隊ゴーバスターズの3人が今回早い段階から先行登場した。前作・前々作同様、ゴーカイジャー、ギャバンとは対面しなかった。 本作で大葉健二氏はギャバン/一条寺烈だけでなく、バトルケニア/曙四朗、デンジブルー/青梅大五郎と一人三役を演じた。バトルケニア、デンジブルーはVSシリーズ初登場である。また、この3戦士が並んで変身するといった宇宙刑事シャイダーのテレビスペシャル番組を彷彿とさせるような演出がなされた。 |
19 | 特命戦隊ゴーバスターズ VS 海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE |
2013年1月19日公開 2013年3月21日発売 |
今まで過去戦隊は○○戦隊といったタイトルがなかったが本作では○○戦隊というタイトルが付くようになった。 ゴーバスターズは前作での先行登場や「スーパーヒーロー大戦」が制作されたことによってお互いの戦隊がすでに存在を知っているという設定がある。 ゴーカイジャーのゴーカイチェンジは本作でも健在である。 「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」以来のタイムスリップの要素があり、今回各メンバーは白亜紀、大航海時代の地中海、19世紀のフランス、江戸時代、2005年の日本にタイムスリップする。 「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」以来で「恐竜や」が再登場した。 江戸時代ではゴーカイジャーのジェラシットが、2005年の日本ではアバレンジャーのヤツデンワニが、現代ではシンケンジャーの志葉薫が再登場した。 変身・名乗りについてはゴーバスターズ側が本作で初めて変身のバンク映像が制作され、「特命戦隊ゴーバスターズ」と正式名称で名乗った。 巨大戦ではゴーバスターエース、ゴーカイオー、ゴーバスターライオー、バスターヘラクレス、豪獣神が過去戦隊ロボにゴーカイチェンジし、フラッシュマンのフラッシュキング、ジュウレンジャーの大獣神、ダイレンジャーの龍星王、ガオレンジャーのガオキング、マジレンジャーのマジキング、ボウケンジャーのダイボウケン、ゲキレンジャーのゲキトージャに変身した。なおバスターヘラクレスがマジキングに変身した際にビートバスターが中の人繋がりのネタを発している。 今作では、キョウリュウジャーの5人が先行登場している。今回は素面でではないが、キョウリュウジャーのキョウリュウレッドのみレッドバスター、ゴーカイレッドと対面を果たした。 |
20 | 獣電戦隊キョウリュウジャー VS ゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ |
2014年1月18日公開予定 |
現在のところ、VSシリーズが配信される予定は無いようである・・・・。
・・・・が、シリーズの原点ともいえる「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」(上映時タイトルは「ジャッカー電撃隊対ゴレンジャー」)が有料で配信中。
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最終更新:2024/05/01(水) 00:00
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