令 和 仮 面 ラ イ ダ ー 元 年
オレだ!
仮面ライダーゼロワンとは、2019年9月1日から2020年8月30日にかけて放送された特撮ドラマ作品である。
概要
『仮面ライダークウガ』から始まり、平成から令和への元号変更を以て第20作目『仮面ライダージオウ』でピリオドが打たれる平成ライダーシリーズと入れ替わる形で始動する、「令和ライダー」シリーズの第1作目。仮面ライダーのテレビシリーズとしては初代『仮面ライダー』から通算して第31作目にあたる(TVSP『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』を含む)。
テーマとなるのは人工知能(AI)と、そのAIに強く影響を受け今後激変していくと言われている仕事。子供達の憧れである様々な職業にAIが導入された世界を舞台に、その環境下に蔓延るヴィランたちとの戦いが描かれていく。
そんな本作の主人公・飛電或人は番組テーマにならい、AI企業「飛電インテリジェンス」の社長、即ち組織のトップというシリーズでも類を見ない肩書きの持ち主。サイバーテロリストにより暴走をきたした自社製のAIロボを止める為の戦いに身を投じながら、その裏で描かれる人間達の弱さと向き合っていく事になる。いつの時代でも仕事に求められる「夢」と「情熱」の素晴らしさを訴えかける"社長ライダー"の奮闘にこうご期待。
主人公が変身するゼロワンは黄色を基調としたカラーリングが目を引きながらも、その実円形の複眼やシンプルなシルエット、主役ライダーとしては『仮面ライダーJ』以来久しぶりとなるバッタがメインモチーフといった王道要素がちりばめられたデザインとなっている。
また、ゼロワンのライダーズクレストにもなっている綴り「01」には、「令和の01号ライダー」「企業のナンバー01(ナンバーワン)社長ライダー」「0と1のデジタル世界を駆け抜ける仮面ライダー」といった様々な意味合いが込められている。
主な製作スタッフとして、チーフプロデューサーに前作『ジオウ』のプロデューサーを務めた井上千尋、東映側のプロデューサーに『仮面ライダービルド』から復帰となる大森敬仁、監督に『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の杉原輝昭、音楽に『仮面ライダーゴースト』以来の登板となる坂部剛、メインシナリオライターに『仮面ライダーエグゼイド』の脚本を全話担当した高橋悠也、サブライターには「素敵な選TAXI」などの一般ドラマで活動、監督も手掛ける筧昌也といった最近のニチアサファンにも馴染みのある面子が多数名を連ねている。一方主役ライダーのスーツアクターが、高寺成紀が参加していない平成ライダー18作品を担当した「ミスター平成ライダー」高岩成二から縄田雄哉へとバトンタッチされる事になる。
TVシリーズ終了後も度々TTFCなどで映像新作が製作されており、2022年には仮面ライダーシリーズ全体としては初となる海外でのコミカライズが決定。本編で語られなかった部分に関しても更に取り上げられるとの事。
ストーリー
舞台は新しい時代を迎えた日本。人工知能のリーディング・カンパニー『飛電インテリジェンス』が開発する人型AIロボ、「ヒューマギア」の本格的な実用運転が始まっていました。ヒューマギアは人間と見分けがつかないほど精巧に作られ、様々な職場に溶け込んでいました。
一方でこの状況を良しとしないテロリスト『滅亡迅雷.net』は、ヒューマギアをハッキングして暴走させ、人類の滅亡を企みます。政府もいち早く彼らの行動を察知し、内閣官房直属の対人工知能特務機関『A.I.M.S.(エイムズ)』を設立。暴走するAIロボの鎮圧と治安維持を目指します。
そんな中、笑いのセンスがないにもかかわらずお笑い芸人を目指す飛電或人(ひでん・あると)は、AIによってお笑いの活躍場所を奪われてしまいます。ショックに打ちのめされる或人ですが、『飛電インテリジェンス』の創立者で社長の祖父が死去。彼の遺した遺言によって、『飛電インテリジェンス』の二代目社長に指名されるのです。巨大企業の社長などに興味がない或人でしたが、目の前で『滅亡迅雷.net』のハッキングによりヒューマギアが暴走。『飛電インテリジェンス』の社長のみが手にできる「ゼロワンドライバー」を受け取り、仮面ライダーゼロワンへと変身を遂げるのです!
『飛電インテリジェンス』の新社長に就任し、AIを巡るバトルへと身を投じていくことになった或人。彼は『滅亡迅雷.net』だけでなく、AIを敵視する『A.I.M.S.』、AIの開発競争や利権を巡る人間たちの思惑とも戦うことになっていくのです。
登場人物とキャスト
飛電インテリジェンス
- 飛電或人(ひでん・あると)/仮面ライダーゼロワン/仮面ライダーゼロツー…高橋文哉(たかはし・ふみや)
本作の主人公。ある日突然祖父である飛電インテリジェンス初代社長・是之助の遺言により、若くして二代目社長の座に就いた元お笑い芸人。一時ZAIAに買収された飛電インテリジェンスを去り、イズと共に飛電製作所を立ち上げていた。 - イズ…鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)
或人の社長秘書。秘書型AIアシスタントのヒューマギア。 - 福添准(ふくぞえ・じゅん)…児嶋一哉(こじま・かずや)
飛電インテリジェンスの副社長。万年2位の野心家で、或人が新社長に任命された事に愕然とする。 - シェスタ…成田愛純(なりた・あすみ)
飛電インテリジェンスの副社長秘書。 - 山下三造(やました・さんぞう)…佐伯新(さえき・あらた)
飛電インテリジェンスの専務取締役。
フリーランス
- 不破諫(ふわ・いさむ)/仮面ライダーバルカン…岡田龍太郎(おかだ・りゅうたろう)
対人工知能特務機関A.I.M.S.の元隊長。自身に纏わる秘密を知り、打倒ZAIAの決意を胸にA.I.M.S.を脱退。飛電製作所の”警備担当”を経て、仮面ライダーとして生きることを誓う。
対人工知能特務機関A.I.M.S.
- 刃唯阿(やいば・ゆあ)/仮面ライダーバルキリー/ファイティングジャッカルレイダー…井桁弘恵(いげた・ひろえ)
A.I.M.S.に技術顧問として出向、のちに隊長となった元ZAIA社員。ヒューマギアへの敵意をむき出しにしている諫の抑え役でもある。物語当初から仮面ライダーに変身する女性キャラクターはシリーズ初。
ZAIAエンタープライズジャパン
- 天津垓(あまつ・がい)/仮面ライダーサウザー…桜木那智(さくらぎ・なち)
ZAIAエンタープライズ・ジャパン社長。唯阿を介して飛電の動向を探らせていた。 - 与多垣ウィリアムソン(よたがき・-)…丸山智己(まるやま・ともみ)
ZAIA本社から派遣された新社長。アーク暴走の責任で天津垓を解任し、「サウザー課」なる部署に左遷した。
滅亡迅雷.net
- 迅(じん)/仮面ライダー迅…中川大輔(なかがわ・だいすけ)
滅亡迅雷.netの行動係を務めていたヒューマギア。一度ゼロワンによって倒されたが、後に復活し独自の行動を開始した。 - 滅(ほろび)/仮面ライダー滅…砂川脩也(すながわ・しゅうや)
滅亡迅雷.netの司令塔。AIを信奉し、人類の殲滅を目論む冷酷なヒューマギア。 - 雷(いかづち)/仮面ライダー雷…山口大地(やまぐち・だいち)
滅亡迅雷.netのスパイ。宇宙飛行士型ヒューマギア「宇宙野郎雷電」として活動していた。 - 亡(なき)/仮面ライダー亡…中山咲月(なかやま・さつき)
滅亡迅雷.netの一員。過去に垓の命により動き、ゼツメライズキー開発に関わったとされている。 - 暗殺ヒューマギア(暗殺ちゃん)/ドードーマギア…松村龍之介(まつむら・りゅうのすけ)
滅亡迅雷.netが独自に開発した潜入・暗殺特化型のヒューマギア。滅曰く「成長するマギア」で、バックアップがあれば何度でも復元が可能。
その他登場人物/声の出演
- 飛電其雄(ひでん・それお)/仮面ライダー1型…山本耕史(やまもと・こうじ)
或人の父で、彼がお笑い芸人を目指すきっかけを作った人物。本人はすでに他界しており、姿を模倣したヒューマギアが彼の代替となった。デイブレイクの際、幼い或人を護り抜いている。 - 飛電是之助(ひでん・これのすけ)…西岡徳馬(にしおか・とくま)
飛電インテリジェンス前社長で或人の祖父。ヒューマギアの生みの親で同社の創始者。急逝する際、孫の或人を次期社長に任命、ゼロワンドライバーを託す。 - 衛星アーク(えいせい・-)/仮面ライダーアークゼロ…(声)速水奨(はやみ・しょう)
人間の悪意に強い影響を受けた人口衛星。滅亡迅雷.netのメンバーの体を借りて仮面ライダーアークゼロへと変貌する。 - アズ…鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)
アークの秘書。 - ザット…(声)日髙のり子(ひだか・のりこ)
- アイちゃん…(声)M・A・O
- ナレーション…山寺宏一(やまでら・こういち)
- ゼロワンドライバー音声…メイナード・プラント、ブレイズ・プラント
スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- 脚本:高橋悠也 ほか
- 音楽:坂部剛
- チーフプロデューサー:井上千尋(テレビ朝日)
- プロデューサー:水谷圭(テレビ朝日)、大森敬仁(東映)
- アクション監督:渡辺淳(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 特撮監督:佛田洋(特撮研究所)
- 監督:杉原輝昭 ほか
主題歌
- J×Takanori Nishikawa 「REAL×EYEZ」
作詞:藤林聖子/西川貴教
作曲:J
編曲:J×Takanori Nishikawa and DJ'TEKINA//SOMETHING
LUNA SEAのベース担当・Jと西川貴教によるユニット「J×Takanori Nishikawa」が担当する主題歌。OPとして使用されるのは第3話からで、第1話では挿入歌、第2話ではEDとして使用された。
エピソード一覧
サブタイトルはどこかにカタカナが含まれているのが特徴。
35話と35.5話の間には新型コロナウイルスの影響による撮影の中断などを理由に、計5回の総集編が挿入された。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 特撮
- プログライズキー
- ヒューマギア
- レイダー(仮面ライダーゼロワン)
- 飛電インテリジェンス
- A.I.M.S.
- 滅亡迅雷.net
- ZAIAエンタープライズ
- 仮面ライダー(昭和ライダー第1作目)
- 仮面ライダークウガ(平成ライダー第1作目)
- 仮面ライダージオウ(前年度シリーズ)
- 仮面ライダーセイバー(次作品)
- スーパーヒーロータイム
- ニチアサキッズタイム
- 令和ライダー
- 令和ライダーの登場人物一覧
- AI
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