水戸ホーリーホックとは、茨城県水戸市周辺を本拠地とするプロサッカークラブである。
概要
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由来は水戸家の家紋「葵」を英語にしたもの(Hollyhock)。
エンブレムも葵の御紋に龍をかたどったものとなっている。世界で一番カッコいいエンブレム(自称)
ユニフォームはホームが青。アウェーは白。
ホームスタジアムはケーズデンキスタジアム水戸(茨城県水戸市)。
マスコットはホーリーくん(ドラゴン)。
前身は「プリマハムFC土浦」。
1996年の地域リーグ決勝大会で準優勝するが、直後にプリマハムが支援を打ち切り、
市民クラブのFC水戸と合併する形で1997年より旧JFLに参加。
1999年、引き続き参加した新JFLでは3位となるが、当時JFL準会員の横浜FC(優勝)を除くと2位であったため
2000年よりJリーグ2部(J2)への参加が認められる。
J2での戦い
予算面においてJ2、ひいてはJリーグを通じても長年下位クラス。2019年現在お隣の鹿島アントラーズは営業収入ベースで予算規模が水戸の10倍を超えている。くわえて後述のライセンスの問題からJ1へのステップアップは基本個人単位となるため、活躍した選手は大体引き抜かれるかレンタルの場合はレンタルバックとなってしまい、毎年シーズンオフには「先発11人中8人がいなくなった」「年間得点3点以上取った選手が誰もいなくなった」などという事態も発生している。一方でその状況でも歴代監督によって主にレンタルの若い選手を中心にチームを作り上げ一定の成績をキープしており、育成には一定の評価を受けている。
順位的にも下半分で長らく推移していたが、2018年に長谷部滋利監督を新たに迎えると開幕4戦負けなしで首位に。2003年以来実に15年ぶりの春の珍事であった。結局この年は守備陣がほぼ全員一巡負傷する不幸もあり失速したものの最終的に過去最高、そして22チーム制になって以降初めて上半分での10位でフィニッシュ。
翌2019年は戦力の出入りも多かった中で開幕から快進撃。なんと3月から4月を無敗、11試合僅か4失点で首位で駆け抜ける。平成最後の首位、そして令和最初の首位と時代をまたいでJ2の主がJ2の王者として君臨した瞬間であった。最終的に7位となったが6位とは同勝ち点同得失点差であり、後1ゴールあればプレーオフ出場権を得られるところまで肉薄した。
2021年シーズン終了時点で、J2在籍22年連続22年目(2022年シーズンも在籍決定)となった。2021年末でのJ2通算943試合、J2通算敗戦数413、J2通算失点1259はいずれもJ2最多記録。JFLやJ3への降格制度ができた後も一度も下部リーグに降格せずにJ2で戦い続ける、水戸の力戦奮闘の証である。
J1ライセンスとスタジアム問題
現在のホームスタジアムであるケーズデンキスタジアムは収容人数でJ1基準に達しておらず、長らくJ1ライセンスが交付されず昇格の道は閉ざされた状態にあった。
サガン鳥栖が2012年シーズンにJ1に参入したことで、J1参入経験のない最古参チームとなってしまった。
2019年シーズンにはJ2での20年目を迎え、名実ともにJ2の主となっている。
ターニングポイントとなったのは2018年。城里町の廃校を利用した新クラブハウスであるアツマーレの竣工でクラブハウスに関する条件がクリアできたことに加え、J1ライセンスの条件緩和により「入場可能人数条件を満たす笠松運動公園陸上競技場に追加で改修工事を行う」という条件付ではあるが初めてJ1ライセンスが交付され、ついにJ1昇格への道が開けたのである。
加えて2019年には2024年を目標にJ1ライセンス条件を満たす専用スタジアムの建設を行うことが発表され、将来的な条件無しのJ1ライセンス取得へ向けて動き出している。
観客動員数
県内にビッグクラブの鹿島アントラーズを抱えるという事情、また予算面、選手流出などもあり、
観客動員はJ2昇格以来、常にJリーグ最少レベルと言われていた。
その観客動員数の少なさはNHKの特番にて紹介されたこともある。
(悪意のある取り上げ方ではなく、最下位脱出のための懸命な努力を紹介していた)
2002年に存続危機を迎えるが、観客の前年比8割増に成功し、ひとまず存続問題は落ち着く。
2010年はFC岐阜を抑えて観客動員最下位を脱出する。しかし、これはFC岐阜が本拠地の改修により収容人数わずか3,600人弱のスタジアムを主に使用していたためだった。
その後は地道な努力が実を結びつつあり、2013年には初めて平均観客動員数が4000人台に乗り(4630人)、下に7つのクラブを従えるなど、不名誉な称号を返上しつつある。
2019年には指揮を執った長谷部監督の希望もあり「#1万人でGOJ1」のキャッチフレーズの元大幅な増員プロジェクトを実施。1万人をターゲットとした2試合はいずれもわずかに届かなかったものの初めて平均観客動員数が6000人台(6087人)に到達した。
水戸ちゃんさん
2003年以降前田秀樹監督を迎え、水戸ナチオと呼ばれる堅固な守備を敷くことで
ある意味キャラクターが立ち、(2003年には後に日本代表となる田中マルクス闘莉王も在籍)
内外のサッカーフリークから「水戸ちゃん」と呼ばれ愛されることになる。
2007年には将来を見据えた攻撃的戦術へと転換、2008年になって前田体制を刷新するが
いまだに「水戸=水戸ナチオ」というイメージは浸透している。
2011年からはDFWの第一人者?で「師匠」とも呼ばれる鈴木隆行(日立市出身)が加入し、
ますます愛されキャラ度合いが加速している。
(師匠の名誉のために記すが、2013シーズンは年間12得点というキャリアハイの数字を残している)
先述したとおり他チームサポに特に愛されており(これはくれぐれも「お得意さん」という意味ではない)
かつて関東アウェーで有志が勝手に開催していた「納涼漢祭り」には多くの他チームサポも集っていた。
後述する関連動画にもあるが、マミさんのテーマがホーム最終戦のBGMに使われたり、
サポーターが戯れに作ったフィギュアがきっかけで「ガールズ&パンツァー」とのコラボイベント
を開いたり、
(※「○○市の日」「○○町の日」と題してイベントをすることは他のクラブでもままあることだが)
果てはそれが縁でバンダイビジュアルがスポンサーになったりと、近年は別方面でもおいしいネタを振りまきつつある(バンダイビジュアルだが名義はガールズ&パンツァー製作委員会)
近年FC岐阜や東京Vとはガルパンが縁でアニメ×サッカーをコンセプトにした「アニ×サカ!!」を共に開催していた。
また、「水戸ちゃん」は水戸より順位が上のチームが使い、水戸より下位のチームは「水戸さん」を使うのが通例と言われているが実際は水戸ちゃんの愛称が完全に定着している。余談だが、意外にも?シーズン最下位を経験したことがない。また、ザスパクサツ群馬、栃木SCの昇格でスタートした「北関東ダービー」に滅法強く、2009年以降5年間で4度も優勝している。
水戸立葵警察
知名度の問題なのかなんなのか、伝統的に良く名前を間違えられる。かつてチアのお姉さんたちの掲げたプラカードが「水戸ホーリーホクッ」になっていたあたりがネタの発端なのだがその後も各種媒体で日常的にホーリーホークだのホーリンホックだの誤植され、あげくは「三戸ホーリーホック」などと書かれる始末。もう(茨城ですら)ないじゃん…。
ネット上でチーム名を間違えると水戸立葵警察が来るぞ!気をつけろ!
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関連リンク
関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%AF