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この項目ではゲームソフトについて記述しています。 鏡音レンオリジナル曲については「ボーダーランズ!」を参照。 |
Borderlands (ボーダーランズ)とは、Gearbox Softwareが開発、2K Gamesから発売されているFPSRPG(ロールプレイングシューター)のシリーズ、またその第1作のタイトルである。
荒れ果てた惑星パンドラを舞台にした、Vaultハンター達の物語。
シリーズ一覧
メインタイトル
- Borderlands
- Borderlands2
- Borderlands:The Pre-Sequel
- Borderlands3
外伝作品
- Borderlands: The Fallen (ノベル)
- Borderlands: Unconquered (ノベル)
- Borderlands Legends (iOS)
- Borderlands: Origins (コミック)
- Borderlands: Gunsight (ノベル)
- Tales from the Borderlands (アドベンチャーゲーム)
FPSRPG(ロールプレイングシューター)とは
開発のGearbox社社長Randy Pitchford氏によると「DiabloのようなRPGの面白さをFPSのゲーム性にミックスした」とのこと。似通ったゲームシステムを導入しているゲームとしては、Fallout 3、S.T.A.L.K.E.R.、Mass Effectシリーズ等が挙げられる。
FPS+RPGとしては「Fallout 3」や「Mass Effect」などの先駆者が好評を得ているが、氏曰く「我々のようなFPSメーカ側から見ればまだ改善の余地がある」とし、本作は前者2作品と比べてよりFPSとしてのゲームシステムをアプローチした作りとなっている。
1作目の概要
Borderlands (ボーダーランズ)とは、Gearbox Softwareが開発、2009年10月に2K Gamesから発売されたFPSRPG(ロールプレイングシューター)である。対応ハードはXbox360、PS3、PC。
北米版のレーティングはMature 17+(17歳以上推奨)。
日本版のレーティングはCERO:D(17才以上対象)。日本語版では国内レーティング対応のため、部位欠損・出血表現・キャラクターの言動などに一部規制が掛かっている。
日本語版の発売は、PC版:2009年12月25日、Xbox 360版:2010年2月25日、PS3版:2010年12月22日。日本語吹き替え、2のシステムを一部導入したGOTY版(リマスター版)は、PC、XboxONE、PS4版:2019年4月4日に発売された。
SteamにてPC英語版を入手できる。有志による日本語化MODが存在しているが、現在は入手困難。
概要
舞台は地球から遠く離れた惑星「パンドラ」。プレイヤーは一攫千金を狙うハンターとして、惑星に生息するモンスターの討伐や、盗賊団退治などの仕事をこなしてゆく。
FPSにハックスラッシュゲームの要素を組み合わせた『FPSRPG(ロールプレイングシューター)』で、FPSスタイルで武器・装備収集やレベル上げ・スキル割り振りをしながら進んでゆく。
オフラインでは画面分割、オンラインでは4人まで協力プレイ可能。開発当初は「Unreal Engine 3」を使ったリアルなグラフィックになる予定だったが、先行して発売されたFallout 3との差別化を図るため、開発途中でカートゥーン風のグラフィックに変更された。
ストーリー
遠く離れた惑星「パンドラ」に到着した移民船。そこから降りたのは資源を求めて一攫千金を夢見る開拓者たちだった。それから7年が経過し惑星全体に春が訪れた時、冬眠から覚めた原生生物たちが一斉に活動を開始する、目ぼしい資源が無いと判断した人々は星を離れ、残ったのは未だ夢を捨てきれない者と日々を凌ぐ事で精一杯の者、そして人々から略奪を繰り返す無法者の集団であった。
人々は惑星の至る箇所でエイリアンが住んでいたと思われる廃墟を発見する。中でも雪の降る山岳地帯で発見された「Vault」はエイリアンが持つ未知のテクノロジーが生きたまま眠っている可能性があるとして大きな関心を集めた。しかし発見者たちは防衛システムによる攻撃で全滅しており、記録を綴ったボイスレコーダーは方々へと散乱していた。
そんな惑星にある「ファイアストーン」という街へ向かう1台のバス。そこには理由は違えど確固たる目的を持つ4人の若者が搭乗していた。
キャラクター
プレイアブルキャラクター(クラス)
独自の戦闘スタイルとアクティブスキルを持ったキャラクター4人から一人を選択して使用する事ができる。武器は全キャラクター共通で使えるが、習得するスキルや熟練度の伸びに優遇を受けられる得意武器が設定されている。なおキャラクターの背景設定がなされているものの、特にストーリーには関わってこない。
なお、リスポン時にはNew U Stationと呼ばれる「該当人物が不慮の出来事で死亡したら、記憶や身体の構造まで死亡直前の状態を完璧に再現したクローンを作り出す装置」によってクローン体が作り出されている。
Roland / ローランド (ソルジャー) CV:平川大輔
「Crimson Lance」の元エリート兵士。十年来の敵である人物が潜伏しているという情報を聞き、復讐のために惑星パンドラへとやって来た。あらゆる武器を使いこなす。
スキルを使用することによって、シールドタレットを展開できる。スキル面では銃器全般の強化と、タレットの強化、タレットの周囲にいる味方の体力回復や弾薬補給などを習得する。タレットが非常に優秀な為「タレットが本体」とか言われる場合も。
Brick / ブリック (バーサーカー) CV:間宮康弘
巨体の持ち主で非常に粗暴。銃を打つより殴ることを好み、手足の先には凶器として無数のボルトが埋め込まれている。バーサークを利用した肉弾戦を得意とする。
スキルを使用することで狂戦士化し、防御力や攻撃力などが大幅アップし体力も自動回復、強力な左右のパンチで敵を殴り飛ばす肉弾戦タイプへと変化する。バーサーカー化すると非常にうるさい。スキル面では近接攻撃の強化、Berserkの強化、耐久力の強化、ロケットランチャーの強化を習得する。
Mordecai / モーデカイ (ハンター) CV:山本匠馬
覆面のスナイパー。友人であるユージニーへ会いに惑星パンドラへ着いた時、既にユージニーは死んでいたことを知る。友の死の真相を確かめるため彼はパンドラへ留まることにした。スナイパーライフルでの狙撃を得意とする。
スキルを発動することで、ペットのブラッドウィングを召還、空を飛んで自動的に敵を攻撃する。スキル面ではスナイパーライフルの強化、ブラッドウィングの強化、シールド貫通などの能力を習得する。
Lilith / リリス (セイレーン) CV:今井麻美
パンドラの神秘に触れることで超能力を得た6人の「セイレーン」の1人。自分の能力の真髄をみきわめ、他の5人のSirenを探すために惑星パンドラでの探索を始まる。フェイズウォークを利用した近距離戦を得意とする。
スキルを発動することで、透明化し高速移動できる。スキル面ではフェイズウォークの能力の拡張、敵の行動速度低下による撹乱と、属性特殊攻撃の能力を得る。
パンドラの愉快な仲間たち
- CL4P-TP (通称:Claptrap) / クラップトラップ CV:高木渉
一輪タイヤとモノアイの小型ロボットで、Fyrestoneに降り立ったプレイヤーを案内してくる。その後も依頼人の紹介やバウンティボードに依頼があった場合は連絡してくれたり、道中様々なサポートをしてくれる。同じ機種が複数存在し、道中で時々見られるが、中には壊れて動けない状態になっているものもいて、修理クエストを受ける場合もある。
ロボットでありながらもコミカルで、身振り手振りを駆使して話し、ダンスも踊る。その愛嬌あふれる姿から本作のマスコットキャラクター的存在となっている。 - Guardian Angel / ガーディアン エンジェル CV:日高里菜
主人公の視界にたびたび現れる女性の映像。冒険者を「Vault」へ導いてくれる存在らしいが詳細は不明
- Dr.Zed / Dr.ゼッド
最初の町、Fyrestoneに住む医師。医学薬学に対する見地は確かな物だが、マッドサイエンティストで無免許である。医療系の自動販売機も経営している。 - T.K.Baha
最初の町、Fyrestoneにて出会う中年男性。大物のSkagにより片足と視力を奪われている。 - Marcus / マーカス
New Havenに住む武器商人。各地に点在する武器の自動販売機を運営している。 - Scooter / スクーター
車両整備士。車両を提供してくれる。 - Helena Pierce / ヘレナ・ピアース
NewHavenの管理者。片腕を失っており、顔の半分を傷跡に覆われている。 - Crazy Earl / クレイジー アール
廃材置き場(ScrapYard)に住む男性。Banditの襲撃を受けてシェルターに引きこもっている。 - Patricia Tannis / パトリシア・タニス
パンドラに眠るVaultの秘密を調査している考古学者。ゲーム中盤以降は彼女からの依頼を軸に物語が進む。作中の日記を見るに二年以上パンドラでの調査を続けており、更に一年半以上実質一人での生活を行っていたらしく、精神病を患っている。 - Mad Moxxi / マッド モクシィ
DLC2、3に登場する女性。ピエロとバニーガールを足したような衣装を身にまとい、パンドラのセックスシンボル、というかヤリマンビッチとして君臨している。見た目上の年齢は20代後半から30代といったところだが、実は上述のScooterの母親であり、彼が見た目上「青年」以上の年齢と考えられる為、実年齢は相当に高いと思われる。しかし、むしろBorderlands世界のバイオテクノロジーを考えると、それなりの財産を持つ人間の肉体がまともに歳を取っている方がおかしいのかもしれない。
敵キャラクター
- 原生生物
口が縦に開く犬のような生物「Skag」や、巨大な4足の昆虫と言った見た目の「Spiderants」、翼竜のような「Rakk」等、地球のそれとは異なった進化を遂げた生物が暮らしている。 - Bandit
ヒャッハーな世界に生きる盗賊たち。皆一様に仮面をかぶっている。作中の日記によれば、鉱山での強制労働の為につれて来られた囚人がそのルーツのようだ。ゲームパッケージもその一人である。 - Crimson Lance
作中に登場する企業「ATLAS社」の私兵部隊。終盤及びDLC3での主な敵となる。重装備のアーマーと連携の取れた攻撃を行ってくる。 - Eridian (エリディアン)
かつてパンドラに住んでいた知的生命体。Vaultや数々の遺跡を作り上げたのも彼らであり、作中ではエイリアンとは基本的に彼らを指す。
ゲーム詳細
ゲームシステム
ゲームの進行
ゲームはMMORPGなどでよく見られる「クエスト受注」により進行する。NPCなどからクエストを受け、それをクリアし、また別のクエストを受け・・・といった具合。
ゲームバランス
ハックスラッシュ系ゲームのような、レベルシステムとスキルツリーが導入されている。レベル補正が強く、ある程度レベルが上の敵には全くダメージが通らない場合もあり、進行には適度なレベリングが要求される。協力プレイでは、参加人数によって敵の強さが上下する。
セカンドウィンド
ライフが0になってもすぐには死亡せず、キャラクターが膝をつき、ドクロのゲージが減り始める。この間に敵を一体でも倒すことが出来ればセカンドウィンドが発動し、シールドが全快・ライフは微量の状態でその場に復活することができる。協力プレイ中は仲間に起こしてもらうこともできる。ドクロのゲージがなくなると死亡扱いとなり、セーブポイントに戻され、デスペナルティとして所持金が減ってしまう。
武器・装備品
武器
最大4スロットまで同時に装備でき、切り替えながら戦うことができる。武器には ピストル・リボルバー・サブマシンガン・コンバットライフル・ショットガン・スナイパーライフル・ロケットランチャー・エイリアンライフル の8種類の系統があり、それぞれに特性が違う。武器系統ごとに熟練度が存在し、同系統の武器を使い込むほどにダメージやリロード速度・攻撃速度などにボーナスが付く。
エレメンタル属性 | 効果 |
---|---|
ファイヤー | 生身の人間や生物に有効。確率で「炎上」の継続ダメージを与える |
ショック | シールドに有効。確率で「感電」の継続ダメージを与える |
コロッシブ | 装甲を纏った「硬い」敵に有効。確率で「腐食」の継続ダメージを与える |
エクスプローシブ | 通常ダメージに加え範囲爆発ダメージを与える、ノックバック効果が強い |
無属性 | 上記の属性を持たない攻撃 |
シールド
装備していると、敵から受けるダメージを肩代わりしてくれる。シールドはライフと違い、しばらく経つと自動的に回復する。シールドが削られて0になると自分のライフが直接削られる。キャパシティーの多いものから回復速度の速いもの、徐々にライフを回復してくれるものなど様々なシールドが存在する。
クラスMOD
各キャラクターのクラスに対応したパワーアップアイテム。中盤から手に入る。スキルレベルを上げるものや、武器の威力を上げるもの、シールドを強化するなど様々なパラメータが存在する。シングルプレイの効果は元より、Co-opプレイ時に味方に対して効果のあるものも。
クラスMODの選択次第で大きくプレイスタイルが変わってくるだろう。
グレネードMOD
手榴弾に関するパワーアップアイテム。通常の手榴弾はただ爆発するだけのものだが、これを装備することにより手榴弾の能力にバリエーションをつけることができる。
豊富な種類の装備
Diabloのようなランダム生成を導入しており、武器や装備品には様々な効果がランダムで付与される。
例えば銃であれば、銃身やグリップなどが何種類もある中から組み合わされ見た目が整形され、基本性能として威力、集弾、連射速度、マガジンサイズ、属性効果、スコープ、ズーム倍率と、別に各種パラメータ補正(ここに書くには項目多いので略)が付く。中には一部のステータスが固定されたユニーク武器も存在する。
上記装備は基本的にランダムで品替わりするベンダー(自動販売機)で売買するか、あるいは敵を倒したときに落としたもの、またマップ上に無数に存在する武器チェストやスタッシュボックスから拾って利用する。
武器や装備品にはレアリティが設定され、 White < Green < Blue < Purple < Yellow < Orange < Dark Orange < Pearlescent の順にレアリティが高い(Whiteが一番よく手に入りやすい)。ただしレアリティが高いからと言って必ずしも使えるアイテムとは限らない。
ベンダー
このゲームにおいて武器や装備品・弾薬の売買は、各所に置かれているベンダー(自動販売機)で行う。ベンダーは「武器のみ」「シールド・MOD・回復キット・その場で回復」「弾薬・手榴弾・弾薬の最大数拡張」の3種類。また、通常品とは別に「タイムセール」枠が1つあり、通常品よりも高価格の品が置かれている。タイムセール品は20分おきに品揃えが変わる。
DLC
- The Zombie Island of Dr. Ned
ゾンビDLC。住民がゾンビ化した孤島の謎を解き明かす。 - Mad Moxxi's Underdome Riot
アリーナDLC。シナリオやクエストは無く、3つのアリーナでの耐久バトルのみを収録。また、インベントリとは別に倉庫として利用できるBankが追加される。 - The Secret Armory of General Knoxx
本編に登場した私設軍隊「Crimson Lance」の残党との戦いを描く。このDLCのみの特典として、キャラクターのレベルキャップを9引き上げることができ、上述のPearlescent武器はこのDLCマップ内でしか出現しない。 - Claptrap's Robot Revolution
パンドラで普及しているヘルパーロボットであり、ゲームのマスコットでもある「Claptrap」の反乱と題し、Claptrapやそれらに改造された人々との戦いと、反乱事件の解決を目指す。
Borderlands本体とこれらのDLC4つがパッケージされた「Borderlands: Game of The Year Edition」がお買い得な値段で発売されているので、今から買うならこちらを選ぼう。
関連動画
プレイ動画
関連項目
- ゲームのタイトル一覧
- Steamで販売中のゲームの一覧
- FPS
- COOP
- Xbox360
- PlayStation3
- Steam
- ボーダーランズ!(Borderlandsを題材にしたVOCALOID曲)
外部リンク
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