VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた単語

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『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』とは、七斗七原作によるライトノベル作品である。イラストは塩かずのこが担当。略称は「ぶいでん」。

概要

小説
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
原作	七斗七
イラスト	塩かずのこ
出版社	KADOKAWA
掲載サイト	ハーメルン(2020年 6月22日 - ) カクヨム(2020年 8月4日 - )
レーベル	富士見ファンタジア文庫
巻数	8巻 (2023年 11月時点)
漫画
作画	藤崎ろと
出版社	KADOKAWA
掲載	月間コンプエース
掲載期間	2023年 10月号 -
アニメ
監督	朝岡卓矢
シリーズ構成	赤尾でこ
制作	ティー・エヌ・ケー
放送期間	2024年 7月 -
漫画・アニメテンプレート

元々はハーメルンおよびカクヨム掲載のWeb小説である。Web小説のリメイクという位置付けで富士見ファンタジア文庫（KADOKAWA）より2021年 5月20日に刊行。

大手運営会社に所属し清楚キャラで売っていたVTuberの主人公が、配信の切り忘れで素の性格をさらけ出してしまう失態を演じた結果、図らずも大人気となってしまうVTuber コメディ。作中の大手運営事務所ライブオンに所属する変人濃いキャラのVTuberたちによる酷いドタバタ劇を描いている。

作中に下ネタはおろか放送禁止用語が飛び交う（伏せ字にはなっているが）とんでもない問題作であり、登場するライバーたちが自分たちのヤバさを隠すどころか堂々と曝け出し、むしろ謳歌するというカオスな作風となっている。また、女の子同士のわちゃわちゃ感、ちょっとした百合っぽさも、本作の大きな特徴のひとつとなっている（中にガチな人もいるけど）。

原作者は本作について、インタビューで「VTuberの中身のお話ではなく、ライブオンという環境をみんなで楽しむという視点で書いています」「本作はVTuberの配信を、書籍を通して楽しんでもらうというテーマにもなっている」と語っている。

「VTuberの配信を書籍を通して楽しんでもらう」というテーマにもなっているので、感情移入をして読むことも多い他のライトノベル作品とは少し毛色の違う作品である。書籍版の表紙カバーデザインも、実際の動画配信のイメージを持たせる目的と、「パッケージからインパクトを出していこう」という編集サイドの意向もあり、ライトノベルとしては異例の横パッケージになっている。

2021年に書籍第1巻が発売される前には、声優の佐倉綾音がVTuber デビューするという設定で心音淡雪の声を担当するPVが公開され、3日で60万回再生を突破、Twitterに「佐倉綾音」の名前がトレンド入りするなど、大きな話題となる。
さらに、第1巻はラノベニュースオンラインアワード 2021年 5月刊にて、総合部門と笑った部門、新作総合部門、新作部門に選出され4冠を達成する。

2021年 9月27日には、バーチャルYouTuberの宝鐘マリンと心音淡雪とのコラボ動画が公開される。

そんないろんな意味での話題を振りまいたこの作品だが、2023年 1月19日になんとテレビアニメ化が発表される。

2023年 8月、藤崎ろとによるコミカライズが『月刊コンプエース』（KADOKAWA）にて、2023年 10月号より連載。

あらすじ

数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果――

「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」「は? どちゃしこなんだが?」「わたしがママになるんだよ!」素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!?

そして翌日「めちゃくちゃ切り抜かれてる!? トレンド世界 1位 !? なにこの同接数!!!!」大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ!

その結果「おっしゃー配信始めるどー!」開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!

登場人物

心音淡雪（こころねあわゆき） - CV:佐倉綾音: 「皆様今宵もいい淡雪が降ってますね。心音淡雪です。」; 本作の主人公。ライブオンのVTuber3期生。
淡雪の振る日にのみ現れるミステリアスな美女。
吸い込まれそうな紫の瞳には何が隠されているのだろうか……。
彩ましろ（いろどりましろ） - CV:水野朔: 「どうもこんましろー。ましろんこと彩ましろです」; ライブオンのVTuber3期生。
絵を描くことを生きがいにしているイラストレーター。
少々毒舌気味であるが、実はかなりお人好しの優しい少女。
祭屋光（まつりやひかり） - CV:Machico: 「こんピカー。祭りの光は人間ホイホイ、祭屋光です！」; ライブオンのVTuber3期生。
全国の祭りに出没するお祭り女。
異なる地域の異なるお祭り会場に全く同じタイミングで出没した説がある。
柳瀬ちゃみ（やながせちゃみ） - CV:菊池紗矢香: 「みんなを癒しの極致に案内する柳瀬ちゃみお姉さんが来たわよ」; ライブオンのVTuber3期生。
元々陰キャだったが勇気を出して陽キャデビューしたことで大成功。
しかし内面は変わらず外面だけ陽キャの陰キャが残った。
宇月聖（うつきせい） - CV:小林ゆう: 「やあ諸君！みんなの聖様が登場だよ」; ライブオンのVTuber2期生。
前世は男の性を糧に生きるサキュバスだったが、同性の女にしか興味を示さなかったため餓死。
転生して今に至る。頭の角は前世の名残。
朝霧晴（あさぎりはれる）: 「やほー！皆の心の太陽、朝霧晴が昇ってきたよ！」; ライブオンのVTuber1期生。
みんなを笑顔にすることが大好きな活力あふれる女子学生。
とにかく好奇心旺盛であり、勢い余って周囲の人達の予想から斜め上に大きく逸れた言動もしばしば。
神成シオン（かみなりしおん） - CV: 諸星すみれ: 「こんみこー！皆のママこと神成シオンだよー！」; ライブオンのVTuber2期生。
九尾をその身に宿した巫女であり、神の使いとして人々の安泰を守っている。
九本のもふもふな尻尾は感情に合わせて激しく動く為、背後に立つには注意が必要。
昼寝ネコマ（ひるねねこま） - CV: 大橋彩香: 「にゃにゃーん！香ばしい匂いに請われて参上！昼寝ネコマだぞ！」; ライブオンのVTuber2期生。
九尾をその身に宿した巫女であり、神の使いとして人々の安泰を守っている。
九本のもふもふな尻尾は感情に合わせて激しく動く為、背後に立つには注意が必要。
相馬有素（そうまありす）: 「はっ！相馬有素、ただいま参上したのであります！」; ライブオンのVTuber4期生。
自己の解放をテーマにしたアイドルグループ、レジスタンスのメンバー。
クールな風貌から男女両方から人気集めるが、中身はポンコツの為、イメージ死守にメンバーが苦労している。
苑風エーライ（そのかぜえーらい）: 「やっほ～みんな～！元気ですか～ですよ～！エーライ動物園の苑風エーライですよ！」; ライブオンのVTuber4期生。
あらゆる動物を網羅した一大テーマパーク、エーライ動物園の園長をしているエルフ。
なぜか動物達からは絶対服従レベルで敬意を集めているらしい。
山谷還（やまたにかえる）: 「山を越え、谷を越え、そしてやがて還る場所。山谷還の配信へようこそ」; ライブオンのVTuber4期生。
心優しい者が重い傷を負ってしまったとき、どこからか現れて癒しを授け、風と共に還っていく謎多くも神秘的な女性。