『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』とは、誰もが知っているであろう一人の少年と一匹の集大成を描く物語であり、アニメ版ポケットモンスターにおいて大きな区切りとなるであろう章である。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。
この星の不思議な不思議な生き物。
空に、海に、森に、街に、世界中の至る所で
その姿を見ることができる。
“ポケモンマスター”という見果てぬ夢を追い、
風の吹くまま、気の向くまま、冒険を続けるサトシとピカチュウ。
道行く先で出会う野生のポケモンとの触れ合い─。
ピカチュウを奪おうとつけ狙うロケット団─。
変わらぬ冒険の日々を過ごすサトシとピカチュウだったが、
とある森の中、傷ついた伝説のポケモン・ラティアスと
遭遇する…!
新無印編の(事実上の)最終回である136話にて発表された、ズバりサトシとピカチュウの物語、最終章。2023年1月13日から全11話(1クール)かけて放送される予定である。今作のサブタイトルであり、物語当初から一貫してサトシの夢であり、目標でありながらも、これまで詳しい説明が殆どされてこなかった「ポケモンマスター」とは一体何か?に迫り、マスターズトーナメントでのダンデとの決戦を経て、晴れて世界チャンピオンに輝いたサトシが、見果てぬ夢へと本格的に向かっていくという、まさに集大成というべき内容であり、四半世紀以上続いてきたサトシとピカチュウの物語は幕を閉じることになる(予定)。
発表と同時に無印時代のものをオマージュしたキービジュアルも公開され、背景はサトシの手持ち、親友というべき関係を築いているポケモン(ソルガレオ、アーゴヨン等)たちとなっている。
なおタイトルのロゴやサトシのキャラクターデザインは第7シリーズ(新無印)を踏襲しており、話数も新無印編からの連番、動画配信サイトなどでも新無印編としてそのまま配信していることから、公式の扱いとしても第7シリーズの第2期(『ベストウイッシュ シーズン2』『XY&Z』と同様)の位置づけとなっている。ただしゴウが離脱したことで再びサトシの単独主人公となり、また手持ちポケモンの総入れ替えや旅仲間が変更されるなど、ストーリー自体は新無印編から大きく異なっている。
ゲーム版が発売された翌年の1997年、(原作のレッドをモデルにした)サトシとその相棒ピカチュウを主人公としたポケモンアニメが放送を開始。打ち切り一歩手前というべき事態にまで発生した「ポケモンショック」など大きなトラブルに見舞われたりもしたが、それらを見事に乗り切り、子供たちを中心にまさに社会現象というべき勢いで絶対的な人気を確立させた。劇場版についても1作目となる『ミュウツーの逆襲』が1998年に公開され、当時のアニメ映画としては規格外の大ヒットを記録、こちらもまさに社会現象となり、それ以降も夏休みの定番として、ほぼ毎年公開され続けた。そしてDP編では10周年、SM編では20周年かつ通算放送1000回、新無印編でついに25周年を達成、実に四半世紀以上に渡って放送されてきたという快挙を成し遂げたのである。新作のゲーム版発売に合わせて作中の冒険の舞台の変更、キャラクターデザインといった作風の変更、旅メンバーの入れ替わりなどが度々行われてきたが、それでもサトシとピカチュウ(そしてロケット団三人組)は、いつもテレビの前の皆のそばに居続けていたのである。そんな一人と一匹の物語が締めくくられるという事実は、発表直後からSNSや掲示板などで多きな反響・話題を呼ぶこととなり、(海外サイト含め)多くのニュースサイトでも大々的に取り上げられた。前向きに受け入れる人もいる一方で、長年主人公として活躍してきたのもあり、アニポケ=サトシ(&ピカチュウ)という人も多く、当然ながらこれに惜しむ声も非常に多く見受けられた。サトシの中の人である松本梨香氏も、今回の決定について自身の心境とこれまでの視聴者に対する感謝を述べた内容をツイート、長らくポケモンに関わっている中川翔子氏もサトシへの思いを綴っている。公式もこの大事件ともいうべき発表のタイミングの見計らいについて、相当苦慮したというコメントも残している。
アニメポケットモンスターはこのシリーズをもって一つのターニングポイントとなり、次回シリーズからは新たな主人公である男女2人で、物語は新たなスタートを切ることになる(無論、主人公でなくとも再登場の可能性は十分あり得る)。
初代無印を意識しているためか、サブタイトルの題名は基本ひらがな・カタカナで統一されているようである。
話数 | 題名 | あらすじ(公式サイトより引用) | サトシの手持ち | 放送日・スタッフ |
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1(137) | はじまりのかぜ!むげんのみち!! | 風の吹くまま、気の向くまま、冒険を続けるサトシとピカチュウ。道行く先で出会う野生のポケモンとの触れ合い―。ピカチュウを奪おうと画策するロケット団―。変わらぬ冒険の日々を過ごすサトシとピカチュウだったが、とある森の中、傷ついた伝説のポケモン・ラティアスと遭遇することになる…! | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:尼野浩正 演出:ウヱノ史博 作画監督:篠原隆 放送日:1月13日 |
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2(138) | サトシVSカスミ!うみべのいっきうち!! | 旅を続けるサトシとピカチュウは海にやってきていた。海辺で野生のウデッポウに出会い、ゲットしようとするサトシ。そこに待ったをかけたのは、かつての旅の仲間・カスミだった! 「ウデッポウをゲットするのは自分だ!」と互いに譲らないサトシとカスミは、釣りで決着をつけようとするが…!? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:中田誠 演出:中田誠 作画監督:伊藤京子、大西雅也 放送日:1月20日 |
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3(139) | タケシとデントともりのまじょ! | サトシとピカチュウはかつての旅の仲間である、タケシ、デントと再会する。しかし、タケシは失恋したばかりでひどく落ち込んでいるようで…。すると突然野生のブリムオンが、タケシを連れ去ってしまう…! その理由は!? サトシ・カスミ・デントはタケシを取り戻すことができるのか!? | 脚本:米村正二 絵コンテ:浅田裕二 演出:浅田裕二 作画監督:岩根雅明、志村泉 放送日:1月27日 |
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4(140) | ツンベアーのためいき! | 旅を続けるサトシとピカチュウたちは、世にも珍しいと言われる「コイキングのたきのぼり」を見るため、とある山を訪れる。そこで、1匹のツンベアーと出会うことに。強力な氷のパワーで周りのものを全て凍らせるツンベアーを見て、興奮するサトシ。しかし、ツンベアーは何やら悩みを抱えている様子で…? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:齋藤徳明 演出:大賀まこと、森山愛弓 作画監督:倉員千晶、柳原好貴、中矢利子、小川智樹 放送日:2月3日 |
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5(141) | もえよ! ゼニガメしょうぼうだん!! | 港町にやってきたサトシとピカチュウたち。人だかりを覗いてみると、かつて共に旅をしたゼニガメ率いる、ゼニガメ消防団のショーが行われていた!今やゼニガメ消防団はたくさんの人に愛される人気者になっていたのだ!!ショーを楽しむサトシたち。一方、ロケット団はゼニガメ消防団のマネージャーになって何やら企んでいるみたい…!? | 脚本:土屋理敬 絵コンテ:尼野浩正 演出:又野弘道 作画監督:新城真、升谷有希 放送日:2月10日 |
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6(142) | そして、おなじ月をみている! | 旅の途中、のどかな自然の中でまどろんでいたサトシたちをロケット団が襲う。何とか撃退したものの、ロケット団と一緒にピカチュウまで空の彼方に飛んで行ってしまった!離れ離れになったサトシとピカチュウは合流しようと、お互いを捜すが…。離れていても心は1つ―。ふたりは再会することはできるのか…!? | 脚本:米村正二 絵コンテ:中田誠 演出:小柴純弥 作画監督:安田周平 放送日:2月17日 |
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7(143) | ラプラスにのって♪ | サトシとピカチュウは、かつて一緒に旅をしたラプラスと再会する。ラプラスは何やら助けを求めている様子…。ラプラスに案内されてやってきた島には、なんと洞窟の穴にはまって抜けられなくなったホエルコがいた!あの手この手でホエルコを穴から出そうとするが、果たして救い出すことができるのか!? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:齋藤徳明 演出:向山鶴美 作画監督:岡昭彦 放送日:2月24日 |
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8(144) | ジュペッタのさがしもの! | ある街にやってきたサトシとピカチュウたち。街では最近、あちこちの家で怪奇現象が起きているという。事件解決のために、サトシたちも事件現場の家を捜索するが、そこで目撃したのは1匹のジュペッタだった…!侵入した家から色んな物を持ち出していたジュペッタの目的は一体!? | 脚本:土屋理敬 絵コンテ:野田泰宏 演出:野田泰宏 作画監督:大西雅也、広岡トシヒト、服部奈津美、倉員千晶 放送日:3月3日 |
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9(145) | 逆襲のロケット団! | ムサシ・コジロウ・ニャース・ソーナンスの元に、ロケット団本部からデリバードがやってくる。デリバードが届けに来たのは、ロケット団が各地方でゲットしたポケモンたちだった!懐かしい仲間達との再会を喜ぶロケット団。そして、ロケット団のこれまでの全てを懸けたピカチュウゲット作戦が、今、始まる―!? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:尼野浩正 演出:ウヱノ史博 作画監督:篠原隆 放送日:3月10日 |
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10(146) | サトシとラティオス! | サトシとピカチュウの前に、再びラティアスが姿を現す。ラティアスの「ゆめうつし」でサトシたちが見たのは、ラティオスに襲いかかるポケモンハンター!ラティオスを救うため、ラティアスとともに向かうサトシとピカチュウたち。果たしてラティオスを救い出すことはできるのか!? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:浅田裕二 演出:浅田裕二 作画監督:岩根雅明、志村泉 放送日:3月17日 |
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11(147) | 虹とポケモンマスター! | チャンピオンになったキミは、どこまでポケモンマスターに近づけたのかな―。マサラタウンに帰ってきたサトシとピカチュウは、再会したシゲルに問いかけられる。ピカチュウと旅に出た時から、ずっとめざしてきた夢、ポケモンマスター。その答えを、サトシは見つけることができるのか―!? | 脚本:冨岡淳広 絵コンテ:尼野浩正 演出:中田誠 作画監督:柳原好貴、倉員千晶 放送日:3月24日 |
基本的に新無印編のスタッフで構成されているが、クリエイティブスーパーバイザーとして監修役に落ち着いていた湯山邦彦氏がSM編以来総監督に復帰、シリーズ構成(コンストラクション)を冨岡淳広氏(新無印編では米村正二氏)が務めるなど、一部変更が行われている。
『めざせポケモンマスター -with my friends-』
作詞:戸田昭吾、作曲:たなかひろかず、編曲:立崎優介・田中ユウスケ、プロデュース:田中ユウスケ、歌:サトシ(CV:松本梨香)
今作のサブタイトルにもなっている、「20th Anniversary」「めざせポケモンマスター'98(2019 Remaster)」以来のめざせポケモンマスターの最終章に相応しいアレンジ版。タイトルの元にもなった言わずと知れた初代OPであり、これによりサトシとピカチュウの物語の始まりと終わりを同曲が飾る事になった。
OPの映像構成は初代OP映像のリメイクと、過去の話の映像を16:9に拡大して織り交ぜたものである。だが初代OPのリメイク映像の中で、節々に赤や青の透過光演出も存在し、実は無印第38話(ポケモンショック)までに使用されていたOP映像の演出の復活も見られる。特にタイトルロゴ映像は修正版と修正前の複合演出となっており、赤・青・緑の透過光ロゴが合体する描写が復活している。
ポケモンショック後に修正版OPを発表した当時は点滅演出だけでなく、赤青の発光演出ですらもれなく厳禁になる程過剰な自主規制を敷いてきた事情もあったが、近年では問題のある描写がないと判断されたのか、無印第一話のリバイバル放送にて修正前のオリジナル映像が丸々放送され当時を知るファンが驚くといったケースも出てきており、そうした経緯を踏まえての判断なのかもしれない。
また以下のように「なかなかなかなか…」の場面で登場するポケモンは各話で差し変わる形となっている。
話数 | 一覧(すべてサトシのポケモン) |
---|---|
1 | ピカチュウ&初代御三家(ピカチュウ、フシギダネ、リザードン、ゼニガメ) |
2 | カントー組(バリヤード、ベトベトン、キングラー、ケンタロス、カビゴン) |
3 | 離脱組(バタフリー、ピジョット、オコリザル、ラプラス、ヨーギラス) |
4 | 金銀組(ヘラクロス、ベイリーフ、マグマラシ、ワニノコ、ヨルノズク、ドンファン) |
5 | AG組(オオスバメ、ジュカイン、ヘイガニ、コータス、オニゴーリ、エテボース) |
6 | DP組(ムクホーク、ドダイトス、ゴウカザル、ブイゼル、グライオン、フカマル) |
7 | BW組①(ケンホロウ、ミジュマル、ツタージャ、チャオブー) |
8 | BW組②(ズルッグ、ハハコモリ、ガマガル、ガントル、ワルビアル) |
9 | XY組(ゲッコウガ、ファイアロー、ルチャブル、ヌメルゴン、オンバーン) |
10 | SM組(モクロー、ルガルガン、ガオガエン、ソルガレオ、アーゴヨン、メルメタル) |
11 | 新無印組(カイリュー、ゲンガー、ルカリオ、ネギガナイト、ウオノラゴン) |
第1話・第2話・第4話・第5話『ひゃくごじゅういち』
作詞:戸田昭吾、作曲:たなかひろかず、編曲:渡部チェル、歌:石塚運昇
初代ED。OPと違い歌、映像、アスペクト比などがそのまま使用されている。ちなみに今のポケモンの総数は1008匹である。
第3話『タケシのパラダイス』
作詞:戸田昭吾、作曲・編曲:たなかひろかず、歌:タケシ(うえだゆうじ)
公式が病気の伝説のED。かつて金銀編の夏休みの間に期間限定曲としてわずか6話のみでしか使われなかった。しかしその後もタケシが絡む回などでは挿入歌などで使われることもあり、その度にネット界隈では大いに盛り上がりを見せるなど、未だに人気の高い一曲。こちらも映像はそのまま使用されているが、配信版同様にルージュラの肌の色が変更されている。
なお、以前囁かれていたPTAからの苦情によって打ち切られたというのはだたの根拠の無い都市伝説であり、実際は先述した通り元から夏休みの間だけ流されることになっていた特別曲(いわゆるキャラソン)である。
第7話『ラプラスにのって』
作詞:川村久仁美、作曲・編曲:たなかひろかず、歌:カスミ(飯塚雅弓)&ラプラス(愛河里花子)
オレンジ諸島編ED。この回のサブタイトルはこの曲から取られている。
第9話『前向きロケット団!』
作詞:戸田昭吾、作曲・編曲:たなかひろかず、歌:ロケット団(ムサシ、コジロウ、ニャース)
金銀編ED。エンディングテーマとしては初めて使用されたロケット団のキャラソンである。(キャラソン自体は『ロケット団よ永遠に』が先)
第11話『タイプ:ワイルド』
作詞:戸田昭吾、作曲・編曲:たなかひろかず、歌:松本梨香
カントー編後期ED。
掲示板
60 ななしのよっしん
2023/03/26(日) 08:51:57 ID: mfj5RTKcr3
>>59
え?サトシ&ゴウの最終話でホウオウ出てきたっけ?
最終話付近でルギアががっつり絡んできたのは覚えているんだが・・・
61 ななしのよっしん
2023/03/27(月) 12:25:06 ID: 2Pb46UF61H
大して盛り上がりもしなかったしやっぱポケットモンスター(アニメ)の記事に追記でよかっただろこれ
62 ななしのよっしん
2023/04/01(土) 09:42:00 ID: aWMhkeiOkX
ホウオウならGO無印最終話でルギアと並んで羽ばたいてたよ
見返せるなら、前半のルギアに乗せて貰った所から数分で確認出来る
それにホウオウは「当時、上の要望で付け加えただけ」と、一話脚本を担当した首藤剛志が名言済み
意味があるとするなら、ホウオウ追加以前から存在したはずの「虹」の方と思われる
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 06:00
最終更新:2024/11/08(金) 06:00
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