ウィーン・マルガレーテとは、ラブライブ!スーパースター!!の登場人物であり、Liella!の3期生メンバーである。
プロフィール
なんで私がこんな所で自己紹介しなきゃいけないのよ。まあいいわ、特別に教えてあげる。私の名前はウィーン・マルガレーテ。
小さい頃から歌の天才といわれていた私にとっては、Liella!も通過点に過ぎないけれど、でも、スクールアイドルとして活動していくからには、聴く人みんなは感動させるつもりでいるわ。だから、みんなも感動したらちゃんと私に伝えてね。も、もちろん、感動するに決まっていると思うけど。
- 誕生日 1月20日
- 身長 161cm
- 血液型 A型
- 趣味 お菓子作り、クラシック音楽、クレー射撃
- 特技 歌、バイオリン、射撃
- 好きな食べ物 チョコレート
- 好きな言葉 「初志貫徹」
- 好きな教科 外国語、数学
- 好きな動物 狼、サメ
概要
『遠くオーストリアから日本に留学してきた女の子。9月に日本のインターナショナルスクールに入学し、ラブライブ!に出場。そのステージをきっかけに、4月より結ヶ丘女子高等学校に編入してきた。音楽センスに優れ、素晴らしい歌声の持ち主だが、負けん気が強すぎる所があり、周りと衝突することも。』
Liella!のアニメ第2期より登場。クレジットは一貫して「ウィーン・マルガレーテ」であるが、名前呼びが基本の他メンバーからはマルガレーテと呼ばれているため、こちらがファーストネームであると思われる。
家族そろって音楽家らしく、自身も音楽に関しては絶対の自信がある。そのパフォーマンスは、初めてステージを見たリエラ一同を絶句させるほど。一方スクールアイドルへの興味は乏しく、ラブライブ出場は後述の個人的目的達成のための手段でしかない。だが家族はラブライブと澁谷かのんをマルガレーテ成長のカギになると考えているらしい(そのあたりの背景は未だ語られていない)。
中の人は日本人なので流暢な日本語を話すが、幼少期には日本で暮らしていたこともあるらしい。
アニメ2期での動向
初登場時は中学生ながら「代々木スクールアイドルフェス」に出場し優勝。でも余計な一言で視聴者周囲を唖然とさせる。その後しばらく登場が無かったが、冬のラブライブ予選でSunny Passionを破って東京大会出場を決め、Liella!に立ちはだかる。しかしその東京大会でLiella!に敗北、その際の振る舞いからさらなるヘイトを買う。
実は来日前、母国の国立音楽学校の入学に失敗しており、編入を認めてもらう為にラブライブ優勝を目指していたことを澁谷かのんに明かす。春が近づく頃、かのんのウィーン留学を条件として母国への帰国を果たすことに…なるはずだった、が。
部員に背中を押され、かのんが学校を出ていこうとすると、そこにはなぜか結ヶ丘の制服に身をまとったマルガレーテがいた。
「――見てのとおりよ。留学は中止」
アニメ3期…誰だお前は!?
急転直下、帰国・音楽学校編入が延期されてしまい、やむなく結ヶ丘に編入、澁谷家に居候するようになった。…ただ巻き込まれて振り回されるかのん涙目。
アニメ2期までの流れを知っている視聴者にとって、アニメ3期での大きな注目ポイントは「あのヴィランっぷりがどうなったのか」という点であろう。
結論から言うとマルガレーテは、「大幅に棘を抜かれた上で、スクールアイドルへの正しい理解を経て、同期の冬毬とともにLiella!に貢献し、歌をみんなに届けたいと思うまでに至った」のである。
前期からのあまりのキャラ変っぷりに驚くかもしれないが、そもそもアニメ3期自体がストレスフリーかつ見どころもある良作だという声が多い。(平和過ぎて盛り上がりがもう一声という意見も見られるのであくまで人それぞれだが)
マルガレーテも過去のケンカ腰の発言をぶり返すことは(1話冒頭以外では)基本せず、不器用ながら対話すればわかり合え、また年頃のかわいい部分も隠し持っていた少女としての描写が徹底されている。
詳しい経緯は後述しているが、まだ3期未履修のLiella!ファンはぜひ本編を見て欲しい。
(配信情報は公式HP参照)
リアルでのソロ活動~アニメに先駆け3期生へ
リアルの方では2期終了後の2022年12月から、『Liella! 3rd LoveLive! Tour』にゲスト枠として中の人の結那が参加。元から音楽活動をしている彼女の高い歌唱力で、アニメと同じくソロでも会場を圧倒するパフォーマンスを見せた。
結那は底抜けに明るく、ダジャレ大好きで食いしん坊というマルガレーテとは対照的なキャラ。リエラジなどにもちょくちょく顔を出し、リエラメンバーとアニメとは真逆の仲睦まじい様子であった
2期の終わり方からして、マルガレーテは間違いなく今後ともリエラに関わる立場にあり、また中の人のこの実力と社交力なら「マルガレーテ(=結那)の新メンバー入りは濃厚なのでは…?」と目されていた。
そして翌年の4月末、ついに正式にウィーン・マルガレーテのリエラ3期生入りが発表。物語に先駆けて、結那はリアルリエラの一員として活動を開始する事となった。
当時の物語で描かれた範囲のマルガレーテは完全ヴィランの微妙な立ち位置だったが、結那はその愉快な人柄と実力でメキメキと頭角を現す。
特に2024年の「ラブライブ!シリーズ新年会」ではリエラのボケ担当先輩の四季役・大熊和奏とのWボケ体制で出場。「学校対抗ババ抜き大会」ではババを引くたびに動揺モロバレの表情をしたり、激しいビリ争いを演じた上で無事ビリとなったり(何してるのよ!)新人とは思えない大暴れで爪痕を残しまくった。
マルガレーテが皆に受け入れられるまでの下地を作った一番の功労者は、間違いなく結那であっただろう。
意外と食いしん坊?
2期終盤では、熱々のたこ焼きを美味しそうにほおばって「おいしい…」としみじみ言うシーンがあり、食への関心は決して低くはない様子だった。
2年後に放送された3期で、可可を追いかけての第6話。上海滞在2日目となるAパート開始時、現地ビュッフェでおいしそうな料理に目配せしつつスライド徘徊するマルガレーテの姿があった。
それまで見た事のない珍妙な微笑みを浮かべ、「サササッ」というセルフ効果音を発しながら、左右へスライドしつつ皿の盛り付けが増していく姿に視聴者は衝撃を受ける。(毎話恒例のおしゃれサブタイが出た次の瞬間にかぶせて入ってきたため、視線誘導的にも意表を突く登場だった)
この際盛り付けていたのは
- 一口オムライスとパンと小籠包を2個ずつ、ソーセージ的な肉、サラダ、その上に山盛りのポテトサラダ
- タワー積みの胡麻団子、ハチミツ乗せの栗饅頭かビスケット的なもの複数
- 上2皿を運びつつ、カレーを見つけて「カレーまで…」とエコー混じりに感嘆(後でしっかり口にしていた)
しかしこの奇行に対し、同席したかのんと冬毬からは特にツッコミはなし。3期マルガレーテはいい意味でタガが外れたギャグ描写が多く、視聴者からすれば「まさか食いしん坊なのか?あくまで小ボケか?」と判断の難しい状況となった。またその盛りの量からして「食いしん坊を通り越してもはや大食いキャラでは?」という疑惑も当然持たれたが、ジブリやワンピース等に比べればまあ控えめではあり、ここも確定するには時期尚早であった。
9話でついに本来の食いっぷりが判明。
無事リエラに加入した11人ライブ初披露時、感動的な3DCGライブ中に突如マルガレーテがドカ盛りグルメに舌鼓を打つ謎回想が挟まれた。それもサビ中に3カットもである。突然のブッ込みに当然SNS実況やニコニコのコメント欄はカオスに陥った。
この時映し出された食べ物は、
- 生クリームをパンケーキ2枚で挟んだセット7つ+頂上にパンもう1枚のタワー(つまり計15枚!しかも生クリームもパンケーキとほぼ同じ厚み)+頂上にアイス盛りとカット苺+サイドにタワーの半分ほど盛られた巨大生クリームにカット苺添え
- 特大チャーシューと煮卵で囲まれたドカ盛りもやしラーメン(頂点はたっぷり背脂がけ、いわゆる二郎系)+向かって右に餃子5個
※左の餃子皿は隣で箸を持ったすみれの注文かもしれないが、右利きの彼女に対し皿が左に寄りすぎているので下手したらこの皿も…? - 巨大どんぶりにドカ盛りの抹茶あんこかき氷(所どころアイスデコレーション)
というもはややりたい放題のわがままセット。ストイックさは食欲だけ適用外なのか?各カットに他のメンバーも同席していたが、全員ほぼ例外なく驚いたりもう食べられないという表情をしてたため、マルガレーテがメンバー1の大食であることは間違いなさそう。今回はさすがに一時の小ボケで流せるレベルでなかったことから、マルガレーテの「食いしん坊(それも大食い)」設定はこれにて確定となった。
余談(中の人の反応)
ちなみに中の人の結那も食いしん坊声優という一面をもつのだが、6話のビュッフェ回終了後に自身のXアンケートにおいて「どっちがたくさん食べると思いますか?🤣」という投票を行っている。先述した通りこの回の終了時点では「まだ大食いと言うほどか?」という空気だったため、リアル食いしん坊の結那の方に票が集まる結果となった。
https://x.com/0927_yuina/status/1855607539045695873
しかし問題の9話が放送され、翌週のおしゃべりえら(公式Xスペースの感想回的な放送)内において結那は「私はこんなに食べれないぞ(笑)」「この結果は認めない(2期決勝パロ)」などと感想を述べていた。(同席したきな子役の鈴原希実は食べる時の所作の良さを褒めたり目がキラキラしてるのを可愛がっていた)
他シリーズの大食いキャラとしては花陽・ずら丸・エマなどがおり(蓮ノ空はあまり弾けない作風からかドカ食いレベルは今の所不在)、リエラの大食いスターとしてどのような伝説を残していくのか、今後が楽しみである。
- 意外?な猫舌
3期7話のトマカノーテお泊り会時、入れたてのカフェオレを飲みながら冬毬とかのんが談笑する横で、熱々のカップを口に近づけては顔をしかめフーフーを繰り返すマルガレーテが延々と写された。
1人コントのような長尺での格闘っぷりに、さすがにかのんから心配の声がかかるが、
「熱いのが嫌いじゃないの…ちょっと猫舌なだけ!」
と勝気に返答。いや、温度の好き嫌いでなくまさにその猫舌っぷりを心配されたんだと思うんですが…。
(この発言時のベロ出しマルガレーテは過去になく可愛いので必見)
その後、ようやく飲めるくらいに落ち着き口に運べた際は、
「あちっ!でも熱々って…いい(惚気)」
と、赤ちゃんのようなほっこりした顔と安堵した声でカフェオレを楽しんでいた。変な方向にM気質なのかもしれない。2期終盤の熱々たこ焼きに異様にほっこりしていたのも、今思えばこの性格ゆえのことだったのかも。(大食いと猫舌は相性が悪い様に思えるが、実際のフードファイターにも猫舌はいる)
Liella!は敵!
マルガレーテは家族から、かのんの元で歌を学ぶこと、帰国にはラブライブ優勝かそれに等しい結果を求められることとなった。
結ヶ丘に入学後、帰国のためにラブライブ優勝は目指すが、リエラには入らず新たにスクールアイドル部を立ち上げることを宣言。これに留学取りやめでリエラ脱退状態だったかのんと、姉の真意を測るため訪れた鬼塚冬毬が参加。トマカノーテとして学園祭終了時まで活動することとなる。(およそ半年間、かなり長期の分裂であった)
その間マルガレーテは「Liella!は敵!」というフレーズを決まり文句のように繰り返していた。
2期の時点ではリエラもといスクールアイドル文化に対して舐め腐った態度をとっていたため、自分を負かしたリエラを強く意識するのは当然だろう。正直2期での彼女の言動はまるで褒められたものではなかったため、3期でも対立姿勢を取る事には不安を覚えるファンも多かった模様。
しかし早くも1話において、恋からリエラ入りを誘われた際、その対立姿勢の真意を語っている。
リエラに入れば優勝へ近づく、ウィーンにも戻れる、そんなことはわかってる!
でも私は、あなたたちに勝ちたいの!
リエラに勝ちたい、ラブライブで優勝したあなたたちとぶつかって乗り越えたい!
じゃなきゃ自分が納得できないの!
去年優勝して脂の乗ったリエラに、準優勝のマルガレーテが加われば、初の連覇に大きく近づく。優勝できればウィーン帰国の条件も満たせ、両者ウィンウィンなのはわかっている。
そんな合理的な判断を捨ててでも、自分を負かしたスクールアイドルという存在――その頂点のリエラにもう一度ぶつかって乗り越えたい。揺れ動く価値観の変化が思い知れる発言であった。
(前大会終了時点では、かのん同行という気に食わない条件をしぶしぶ飲んででも、音楽学校へ行くことを最優先に考えていた)
恋は決して両者の利だけでなく、愛する母校の生徒同士の調和を思って声をかけたのだが、この強い思いを聞いて一旦身を引くこととなる。
3人チームになって以降も、かのんはちょくちょくリエラにおせっかいを焼きに行っており、マルガレーテはそのたびに「リエラは敵!」を決まり文句に交流に待ったをかける。
なお2話では、かのんは西欧の魔術で惑わされたのかもと四季に勘繰られて
という洗脳妄想シーンが流れた。この時のマルガレーテが無駄に美声だったため、3期早々のネタシーンとして視聴者の記憶に刻まれた模様。
この様に「リエラは敵!」というのは本心ではあるが、リエラを越えるべき目標と踏まえての意味であり、またシリアスとギャグ両面的に乱用されているフレーズでもある。
厳しい現実、歌う事の楽しさ
3期2話、マルガレーテは去年優勝した「代々木スクールアイドルフェス」のゲスト枠を賭けたリモートライブにエントリー。トマカノーテで進出ボーダー1万いいねを目指すも、ライブ直前の待機人数は8000人程度と、ボーダー達成は望めない状況となる。
それもそのはず、ラブライブ決勝大会での大立ち回りから約半年たった今も、マルガレーテへの評判は批判的なものが多かったのである。それまでぼっちで新メンバー集めをし、冷ややかな視線を浴びながらもソロステージをしていたマルガレーテでも、この可視化された現実は堪えたようで、
笑顔になりたいと思っていた場所で、不快な思いをさせたんだものね。
私の事、嫌いにもなる。
この顔を見ているだけでも、腹が立つ人がいるって事よね…。
と心境を吐露。事前のパートで、かのんから「スクールアイドルのライブを見る人は笑顔になりたくて来ている」と教えられており、大会をかき乱した自分への因果応報だと結果を受けとめる。
しかしかのんから、自分たちの歌でみんなの心を動かそうと励まされ、決して勝利できる事のないステージを披露。視聴者の評判はわからないが、少なくともその場にいたサポートの学生やリエラメンバーは拍手と称賛で迎え、マルガレーテはいじらしい笑顔で
ねえかのん……歌、久しぶりに楽しいって思えた
と伝えた。
今までソロで披露した2曲は、「翼などなくても飛べるの」「できるはず あなたは」「哀しみもあざむけ」などの孤独や悲壮感を経て、「選ばれるのは 強く願うものだけ」「今この願い叶えて見せる」という強さや決意を歌うものばかりだった。
しかしこのステージで披露した『Bubble Rise』は「打ち砕かれ それでも消えない 好きの気持ち」を始めとした希望を感じる歌詞となっている。
ライブ前、かのんに歌を好きになったきっかけの話を振られた際、「子供の頃に長期の留守番で寂しかった時、歌の暖かさに元気をもらった」ことを自らの原風景として語っていた。歌を好きになったきっかけに近い気持ちをこのステージで歌いあげたことで、マルガレーテとしても憑き物が落ちたような感覚になったのかもしれない。
構図としては、μ's1期3話の「当初の予定規模とは違った(こちらは8000人も見てはいたが)」「それでもライブは決行した」「完敗からのスタート」という要素を受け継いだようなものとなった。
ついにリエラ加入へ
その後もマルガレーテは毎話にわたりリエラとの交流を深め、徐々に態度を軟化させていく。
そして大きく気持ちが揺れたのは、可可の応援のため一時休戦してのリエラ・トマカノーテ合同ライブ時。この時のライブは冬毬ともどもかなりの手ごたえがあったらしく、当時の映像を見返しては心ここにあらずといった様子。2年生に再度合流を打診された際は返す言葉に詰まり、冬毬に煽られてようやくいつもの調子を取り戻せたくらいであった。
8話で両ユニット合同作曲の話がお流れになりかけた際は、2年生が鬼塚家に押しかけ冬毬を説得するシーンにおいて、ぬるりと部屋に現れ合同作曲に賛成を表明する。
「それぞれ別の考え、違いがあっても、お互いに意見を出し合えば、いい曲はできるはず」
言っている事はもっともだが、彼女はその日の夕方まで一人で作曲したものを押し付けたり、冬毬提案のコンペ方式に賛成したりとまるで協力的ではなかった。なのにわずか数時間で真逆の立場についちゃっており、これには冬毬からも「リエラ側に寄り添ったのか」と皮肉めいたツッコミをされた。
「コンペに落ちた場合なおさら納得いかないから」という説明がされはしたが、この時点ですでにリエラとは対話による相互理解ができるレベルにまで心を開いていたと思われる。
説得の甲斐あって曲が完成し、いよいよ大会出場チームを決める対決本番。かなり態度を軟化させたとはいえ、ステージ前の声出しでは一言「勝つ」とだけ発し、かつて自分を下した相手へのリベンジを誓う。
そして『Dazlling game』のライブ終了後、両者たたえ合う輪の中で
「恋先輩たちも、私には出せないパフォーマンスを出してた…」
と素直にリエラの実力を認め、すみれからの誉め返しにもむずがゆそうに背筋を正していた。
結果はというと、パフォーマンスを見ていた視聴者全員の希望で「11人でラブライブ出場」をすることなった。
リエラvsトマカノーテの対決に明確な勝敗はつかなかったが、マルガレーテは既に「11人でのライブ」にかなり心を奪われており、それを観客からも望まれた現状に半ば放心状態のように立ち尽くしていた。「ぶつかって乗り越えて納得したい」という思いで始まり、その先で歌う事の楽しさと11人での可能性を見つけた彼女にとって、この結末は「納得」できるものだった――と思いたい。
ちなみに最後の挨拶で「リエラです!」と両手を上げる流れにまんまと乗っかっており、いつの間にか11人での活動名はリエラとなった(元々トマカノーテという名前に最後まで否定的だったため未練はなかったのだろうが…)
何だかんだ、新入生が加入すること自体は、リアルで先に発表された通りのある意味既定路線。
ここから先の9話以降は、Liella!となったマルガレーテのその先を描く物語となる
スクールアイドル、Liella!として
※この項目は9話のウィーン・マルガレーテの重大なネタバレが含まれます。まずは本編を見ましょう
紆余曲折を経てリエラ入りしたマルガレーテと冬毬。しかしマルガレーテは一匹狼ムーブが身に染みているのか、メンバーとの交流は最小限…どころか避けて通っている感すらある。
かのんに「みんな仲良くしたくて気にかけてる」と説得されるも、
「それが嫌なの。特に話すことがないのに、無理に話しかけてきたり…」
「あんなふうに気遣われると、すごく嫌。リエラの一員になったことに後悔はないけど、馴れ合いたいなんて全く思わない」
と、まさかのガチガチの陰キャ発言。ストレッチで2人組を作るよう言われた際は、きな子に誘われておきながら途中で居づらくなって解散するという消極的ムーブを披露しており、かなりクセのあるぼっち属性なのが伺える。
そんな彼女だったが、かのんの妹の澁谷ありあとだけは、オーストリアのお菓子作りを教える過程を通して親交を深めていた。それを見たかのんは、マルガレーテにリエラ内の役目を与える事で交流のきっかけを持ってもらおうとしたのか、ラブライブ地区予選のダンスフォーメーションをマルガレーテに託すことにする。(新人で元々実力者の彼女にフラットなメンバー分析をしてもらおうという判断でもあった)
しかしそこはストイックなマルガレーテ、きな子と夏美の力不足をグサグサと指摘し、あげくフォーメーション提案は単に2人を目立たない位置に追いやるという場当たり的なもの。場の空気を緊迫させてしまうだけだった。
帰宅後かのんが部屋を訪ねると、マルガレーテはやはりこの役目に向いてないと悩んでいた。
そしてその時に口にした言葉は、彼女の成長を大きく示すものだった。
3人のユニットだったとき、歌っていて分かった気がした。
技術も大切だけど、スクールアイドルには同じくらい心も大切だって。
スクールアイドルにとって、みんなの心が1つになることが何よりも大切。
誰かが1人優れていても、全員の足並みが揃わないと、いいライブは生まれない…
これを聞いたかのんは、嗚咽するほど大感動。
「そこまでスクールアイドルの事わかってくれていたなんて…!」
マルガレーテは大げさねといった感じだったが、かのんが号泣するのも無理はない。かつてスクールアイドルをなめ切っていた彼女が今、スクールアイドルのライブを行う上での神髄とも言える事を口にしたのだから。このような発言を何気なくできちゃうレベルになったのは衝撃の変化と言えるだろう。
その後、澁谷家にきな子と夏美が押しかけて「指導して欲しい」とマルガレーテに頼み込む。2人の情熱に押され自主練をし、結果うまくダンスを合わせる事ができ、マルガレーテも何らかの手ごたえを感じたようだった。
そしていよいよライブライブ地区大会本番、マルガレーテは声出しを頼まれる。
そこでの言葉も、彼女の成長を大きく表すものだった。
千砂都先輩は三年生最後の年と言ったけれど…
私たち下級生にとっても、最初で最後のラブライブになる。
理由はたった1つ。11人で優勝を目指せる瞬間は、もう2度とないからです。
この11人で歌える唯一の大会…
その中でみんな、常に努力を怠らず、全員が手を取り合って前を向いている。その姿勢の大切さを、きな子先輩と、夏美先輩から、私は学びました。私は、自分と冬毬が入ったことで、Liella!がより一層すごくなったと感じて欲しい。
より繋がった強い気持ちを、みんなに届けたい。最高の瞬間を、今ここに!!
ラブライブ全シリーズのテーマともいえる「今しかないこの瞬間」をしっかり自覚し、先輩へのリスペクトを覚え、新入生としてリエラに貢献したいと願い、何より聴いてくれる人々たちに気持ちを伝えたい。
迫りくる進路
※この項目は終盤のウィーン・マルガレーテの重大なネタバレが含まれます。
いよいよ東京大会が迫る新年。マルガレーテの元に訪れた冬毬は、彼女の進路についておもむろに話を切り出した。
その言葉に、マルガレーテはうろたえたような表情をする。そう、現在スクールアイドル活動に首ったけの彼女だが、本来の目的は憧れのウィーン国立音楽学校への入学である。優勝が推薦条件なので没頭するのは当然だが、ともすれば今の彼女は「本来の夢そっちのけでスクールアイドル活動を楽しんでいる」様にも見える。冬毬は彼女がスクールアイドルをどんどん好きになっているのを感じており、また冬毬自身もスクールアイドルを好きになっていることを告白。
私は来年も、Liella!であり続けます。
マルガレーテの歌声を中心とした、新たなLiella!を、共に作り上げていきませんか?
今まで姉者以外に好意的になるのは少なかった冬毬だが、珍しく特大のオファーをマルガレーテに送る。
私には、戻るべき場所がある…
永らく踏んでいない故郷の土、青春をかけて孤独に挑んできた音楽学校への道。かつての思いと現状が交錯し、マルガレーテは完全に言葉に詰まってしまった。
みんな、喜ぶと思います。
誰より…私も
そんなマルガレーテに、冬毬からまさかの怒涛のラブコール。物語終盤にして、いよいよマルガレーテの進路問題と冬毬との関係値が一気に加速した。
次の決着シーンまでの間に、パンフレットなどでチラ見されていたマルガレーテの姉が満を持して登場したが、担当声優が雨宮天な事以外は名前もわからず妹に対しても言及がなく、ウィーン一族のアニメでの掘り下げはここまでとなった
正月休み明け、仲睦まじく学校に向かう鬼塚姉妹の前にマルガレーテが登場。そして――
「直接伝えに来たわ――私、Liella!に残る!」
「ラブライブに優勝して、ウィーンから声がかかったとしても、蹴ってやるわ!!」
ついにマルガレーテの口から、リエラ残留の確固たる意思が伝えられた。
注目なのは、このやりとりは全てラブライブ東京大会前、まだ優勝していない段階で宣言された点である。もし優勝後に残留を伝えたなら、それは勝ち馬に乗って実績を積み上げたいだけと捉えられかねない。他グループも(言及はちょっととは言え)強敵揃いでレベルの高い今大会、優勝が定かではないこのタイミングでの意思表示だからこそ、結果はどうなろうとリエラに残るという彼女の強い強い意思が表れている。
「――楽しくなりそうですね」
「フンッ、後悔しても知らないわよ」
アニメで交流が見られるメンバー
- 澁谷かのん
2期から一方的な因縁並々ならぬ縁がある。優勝候補のリエラでも歌唱力の高いかのんに付きまとい、事あるごとに「シブヤカノン…」とフルネームで呼び掛けてたのも今では懐かしい。
実力・実績があるとはいえマルガレーテ親族からやけに高評価を受けている。実際の所マルガレーテも彼女には色々良い影響を受けていることから、一族がかのんを求めるのはその血の定めなのかもしれない。各学年の中心的存在として、かのん、きな子、マルガレーテの3人で並び立つシーンがよく見られる。 - 桜小路きな子
学年の中心的存在同士。真逆の性格でパフォーマンス力にも差のある両者は、一見相性が微妙の様に思えるが…。
- 鬼塚冬毬
新入生同士かつ新スクールアイドル部の立ち上げメンバー。お互い別々の目的でスクールアイドルをしていたが、かのんにうまく取り持たれながら交流し絆を深める。
一見文系の冬毬だが、体幹を始めとした身体能力は3年組も感嘆するレベルであり、その点に置いてはマルガレーテの上を行っているようである。
関連項目
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