ウィザードリィ外伝 五つの試練 単語


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ウィザードリィガイデンイツツノシレン

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『ウィザードリィ外伝 五つの試練』とは、2006年PCで発売、後に2021年Steam配信2023年10月に正式リリース)、2025年Nintendo Switch版で発売されたウィザードリィシリーズ生作品である。
略称は『五つの試練』。ニコニコではこちらのタグが多用される。→「五つの試練」でタグ検索exit_nicovideo

かつての『ウィザードリィ外伝シリーズを手がけたアスキー系の外伝作品。
前作に『ウィザードリィ外伝 戦闘の監』があり、そのDLCに『慈悲の不在』がある。
これらを含めて『ウィザードリィ外伝シリーズから続く『ディンギル』が外伝5、『戦闘の監』が外伝6、『慈悲の不在』が外伝7と考えれば、本作『五つの試練』は外伝8~12、さらに追加されたシナリオ『偽りの代償』が外伝13と言える。

さらにシナリオエディタを搭載、数多のウィザードリィファン達が作った190本以上の『ウィザードリィ外伝』が待っている。中には明らか本家の作品より出来が良いものも。

PC版が発売されてから対応OSアップグレードに難儀し、Apple側からの通達最期告知で急いで動くこととなった。
そして結果的にUnityで作り直し、2021年12月steamリニューアルされて発売となる。

Steam版の早期アクセス配信開始日にはSteamストア内売上1位を獲得。
カスタマレビューは87%が「好評」の評価で、内外から「非常に好評」と受け入れられている。
2006年版のAmazonでの評価は4.4/5.0。

2025年1月30日Nintendo Switch版が発売された。好評すぎて予約注文が殺到したため受注分の生産が間に合わず、パッケージ版の発売が2月27日に延期されるという驚愕の事態が発生した。パッケージ版の初週の売上は11000本をえ、週間販売ランキング3位にいた。

前作

DLCとして配信されているため、予備知識として前作も手短に紹介

戦闘の監獄

3階+6階+10階+20階の4つのダンジョンが待ち受ける大規模な作品。
4番の「テッド迷宮」は一度1レベルに戻してから挑戦し、クリアするまで脱出できない。

ハクスラメインウィザードリィに、「系の敵に物理攻撃で2倍ダメージを与える」「炎系の攻撃で受けるダメージを半減」「ターンごとにHPが自動で回復する」などの魔法効果がランダムで付くシステムを導入。賛否両論だが、はまる人は非常にはまる。
このシステムは「魔法効果AUTO」という名で『五つの試練』にも引き継がれているが、採用しているシナリオは少ない。

『五つの試練』はこれの後継作で「前作・戦闘の監プレイした人用」の造りをしており、逆に『戦闘の監』は「初めて/久しぶりにウィザードリィに触れる人用」の趣があり、最初に触れるにはこちらの方が適している。
『五つの試練』のデフォルト公式シナリオ難易度が高いものばかりなのはこのせい。

『五つの試練』のDLCとして配信されたバージョンは、以前にはかったイベントや5つダンジョンの追加などがあり、より遊びやすくなっている。
公式シナリオ5本の難易度が高いものばかりなこともあり、「公式シナリオでどうしても1本遊びたい」というならこちらを購入するのがおすすめ。

慈悲の不在

9階層のダンジョン1つだけの普通の規模。

魔法効果AUTOシステムを撤。ごく普通ウィザードリィになった。

もともとは『戦闘の監』の追加シナリオとして作られたため、初心者向けチュートリアルのような要素やミニマップ表示機い。慣れた人がプレイする作品と言えるだろう。
同じマスで別の事が起きる場所があるのが特徴で、その事を知らずに「あの場所はすでに終えたイベントのはずだから、もう行っても意味はいはず」と考えてしまうとクリアできない。

概要

旧来のウィザードリィ外伝システムシンプルに受け継いだ作品。新作のたびに増えて行った種族・職業呪文体系は初期作相当の5種族・8職業魔法使い系と僧侶系2系統の呪文に戻っており、システム的には『外伝2』からの続編と言える。タイトルロゴ久々にWの字を先が貫いていない。

版権の問題のため呪文名は「ファイア」「ニュークリアブラスト」などの英語名になっている。が、簡単な手順でトゥルワードにする事も可
また2006年版では「ホビット」と名乗れていた種族がSteam版では「ホブ」になってしまった。

ゲームの進め方

ゲームを開始するまで

  1. タイトル画面の「STORY SELECT」で遊ぶシナリオを選ぶ。最初にセットされている「偽りの代償」は初心者向けチュートリアル的な内容で、ウィザードリィの経験がい人はまずこれがお勧め。
  2. シナリオセレクトでは「シナリオセレクト」を選ぼう。
  3. ユーザー作品リスト」から、好きなシナリオを選択する。人気シナリオや、初心者向けシナリオは下に記載。
  4. タイトル画面に戻って、「GAME START」を選択。

冒険に出るまで

  1. 町外れ→訓練場でキャラクターを登録する。
  2. 場で冒険者を集めてパーティーを作る。
  3. で冒険の的を確認する。ここに進行上必要な情報が載っている場合もあるので読んでおこう。
  4. 商店で装備を購入する。
  5. 町外れ→迷宮に入る で冒険に出発する。

クリアの仕方

  1. 迷宮の中でクリアアイテムを手に入れる。その前に強いボスとの戦いや、難しい謎解きがあると思われるが、あくまでゲーム的はクリアアイテムを持ち帰る事である。
    ラスボスを倒したがアイテム全員いっぱいに持っていたのでクリアアイテムの入手ができず、ラスボス戦をやり直し」というのはお約束の悲劇なので、常にアイテム欄を3つ(念には念を入れるなら4つ)けておくを付けておこう。
  2. クリアアイテムを持っておに行くとエンディングエンディングを見たキャラクタには称号が付く。
  3. シナリオによっては複数の迷宮があったり、クリア後に遊べる難易度の高いフロアがあり、長く楽しめるようになっている。
  4. 全にやる事がくなったら、タイトル画面に戻って「STORY SELECT」から別のシナリオへ。

重要なシステム・仕様

公式シナリオ

「五つの試練」の項から選択できる5本のシナリオはいずれもウィザードリィ自体の初心者へのチュートリアル的なものはなく、大体がWizの特徴を知っている人向け。
初心者は新たに追加された「偽りの代償」か、下記に並べた初心者向けユーザーシナリオチェックプレイしてもらいたい。

偽りの代償

シナリオ制作者:

2023年10月26日から新たに加わったデフォルト公式シナリオ
ウィザードリィ自体に初めて触れる人のために説明が多く付けられたシナリオで、地下1階からWizardryルール仕様についてたくさんの説明をして貰える。まずこれをプレイしてゲームに慣れよう。

旅人の財産

シナリオ制作者:川田 清治

当初、ゲーム購入時に最初に選ばれているデフォルトシナリオだった。だがお世辞にも初心者向けとは言い難く、アイテム魔法効果が全く分からない(これは以下の公式5作品全て共通)、いきなりシュートで地下に放り出される1階・2階、強制的に呪文が封じられるのに敵は呪文を遠慮く使ってくる4階、テレポートだらけの6階、敵が急に強くなるうえに特定アイテムを敵から取らないと先に進めない9階、さらに敵が強いうえにランダムテレポートで侵入しないと先に進めない10階、倒したと思ったら即座に復活するラスボスなど酷い箇所がたくさんある。シナリオ難易度3、クリア時間10時間以内とあるが、大嘘である。9階で必要なアイテムを狙うだけでも10時間以上かかる可性があるのに。さすがにまずかったと思われたか、いつの間にかクリア時間は48時間以内に変わっていた。ある意味『五つの試練』の評価を理不尽に下げている戦犯。ついに新デフォルトシナリオ「偽りの代償」が追加され、「ゲーム開始時に起動しているシナリオ」の座から降ろされた。

なお、しょっちゅう間違えられるが「旅人の財宝」「旅人遺産」「旅人の試練」などではい。

満月王の子供達

シナリオ制作者:星野

謎解きメインシナリオで、力では突破できないので分からなかったら一生クリアできない。
敵から得られる経験値が低く、成長自体も思うに任せないのも問題点。

欠けた大地

シナリオ制作者:陸奥

レベルまで成長させるインフレシナリオだが、経験値が低い、良いアイテムが全然出ない、と評価は低い。
偽の称号を取ってしまったキャラでは絶対にクリアできなくなるという問題点も。

ガルヴァンの酢漬け男

シナリオ制作者:一 光太郎

にまつわるネタを多数入れたシナリオで、他の公式シナリオより良い出来である。
が、ラスボスが繰り出す攻撃の被害があまりにも酷く、この一点だけで著しく評価を下げてしまっている惜しいシナリオ

灼熱の車輪

シナリオ制作者:白石

世界観がロックで、このシナリオだけ専用BGMプレイすることになる異質なシナリオ
だが内容が一番確かなのはこのシナリオで、旧作ダイヤモンドの騎士』をオマージュしたイベントが待っている。

なお、最終階層に入るためにはあるアイテムが必要なのだが、そのアイテムを持っているパーティーが最終階層で全滅するとも救助に行く事ができなくなり、訓練場でアイテムを持っているキャラ削除するしかくなるのに注意。まさかこれも『リルガミンの遺産』で同様のハマリが起きた事のオマージュなのだろうか。

シナリオエディタ

本作の最大の特徴で、迷宮モンスターアイテムのみならず、細かいルールを様々に設定・調整したシナリオを作成できる。旧来の作品のイメージを受け継ぎ発展させたシナリオや、これまでの常識に囚われない新な作の作品も多くある。

これで『狂王の試練場』とかが作れるの? と経験者ならみんな思うだろうが、「似たようなものは作れなくもいが、細部まで完璧再現することは不可能」である。権利問題のため規制が厳しく、「マップの構造が過去作品と全に同じものは作れない」などの制限が存在する。

また、「ワードナ」「トレボー」「マーフィーゴースト」「マイルフィック」などの名前が使用できない(使おうとしても弾かれてしまう)。そのため『五つの試練』に登場する経験値稼ぎ用の幽霊は、各シナリオで多種多様な偽名で現れる。そのネーミングセンスを楽しむのも一である。

名作ユーザーシナリオ

2006年から制作された170本以上のユーザーシナリオの中から、特に人気が高い作品を紹介
「これまでウィザードリィの経験がある」という事を前提に作られた難易度のものが多く、ごたえのあるシナリオが楽しめる。

永遠の守護者

シナリオ制作者:natsuki

ダウンロード数が圧倒的な大差で最多を誇るシナリオで、以前から名作と名高い。シナリオイベント戦闘バランスなどは素晴らしい
クリア後のやり込み要素である2種類の隠しボスの撃破と、ボスから得られるレアアイテムえるのはかなり大変。

龍の邂逅

シナリオ制作者:叢雲

永遠の守護者と並んで名作として名高いシナリオ。二つのを並行して攻略していく進行やギミック、7人仲間となるNPCを連れてのストーリーの評価が高い。

もつれっ宮

シナリオ制作者:SUEHILO

シナリオコンテスト大賞受賞作。ルイスキャロル作品ナンセンス文学世界観を味わえる異色作。有名どころの「不思議の国のアリス」「アリス」以外の作品キャラクターも登場する。
迷宮は広めでギミックに富むが、特徴的なイベントテキストはまさに不思議世界に迷い込んだかのよう。最後の最後で戦う事になる隠しボスメッセージは、まさにこのナンセンス作品のオチを飾るに相応しいと言えるだろう。

階級別格闘大会

シナリオ制作者:9012

マップの構造はひたすら玄室が並んでいるだけ。マッピング不要でひたすら戦闘だけを楽しめる、割り切った造りのシナリオ3Dダンジョンマッピングが苦手な人でも楽しめる。
そのぶん戦闘しく、ラスボスロバートアンドリューはあのダイヤモンドドレイクよりも強い!?

ガーブの宝珠

シナリオ制作者:Soulshaker

旧作ウィザードリィネタをふんだんに取り込んだオマージュ色の強いシナリオ。経験者ならもが覚えている名場面目白押し。
ラスボス戦は、冒険者達&ル’ケブレス vs ワードナ&デーモンロードというオールスター全員偽名だがそこは慢。

不死者の秘宝

シナリオ制作者:アドリアン

これも旧作イメージを強く採り入れたシナリオで、底的なブラッシュアップによる精緻なバランスが持ち味。多アイテムによって冒険者達を好みの性カスタマイズできるのでアイテムハントやキャラ育成が楽しい。そして迷宮で待つ不死王バンパイアロードが語る、冒険者達と不死の存在とは……?
クリア後のダンジョンでは、ゲーム内で可行動を活かして攻略するギミックが登場。「キャラクターが強くなる」だけでなく、「プレイヤーが上手くなる」事がめられる。

聖者の経典

シナリオ制作者:Hit

ウィザードリィにとっては兄弟作とも言える『ウルティマ』からネタを得たシナリオ。八つの徳に対応した階層を越え、究極の知恵の写本を手に入れろ!
だがクリア後に行ける「暗黒の時代」の方がハクスラ(殺戮と略奪)を楽しむウィザードリィと相性が良かったりする……。

IN THE BLACK JAIL

シナリオ制作者:231

ウルティマ アンダーワールド2』を元ネタにしたシナリオだが『者の経典』ほどストレートではい。
迷宮内に閉じ込められた冒険者達が脱出をす。隔離された間での冒険は厳しいが、高難易度迷宮を制覇するやりがいは十分。

古代遺跡の深淵

シナリオ制作者:SHAMBALA

シンプルかつ重厚な難易度を持つ名作デフォルト設定からの変更点が多く、シナリオを掴むまで苦労するかも知れない。「昔のウィザードリィべて五つの試練は楽になりすぎた」と感じる方にはぜひお勧め。

scenario #-1

シナリオ制作者:ヤカン

広大マップと重厚なストーリーが魅力的な大作。心穏やかな魔物が作った集落や、暴化した人間の冒険者をはじめ、めいた導入から始まる。シナリオが進むにつれ、この世界で起こった過去の出来事が明らかになっていくのだが……。
豊富スペシャルアイテム、まれに襲ってくる「強敵」、プレイヤーの選択次第でまったく正反対の結末を迎えるマルチエンディングなど、意欲的かつ独特な要素がふんだんに盛り込まれている。難易度は総じて高めだが、いざとなれば制作者が自身のホームページに用意したスポイラーを頼ろう。

ノッキーの井戸

シナリオ制作者:馬耳東風

の近未来日本を描いた異色作徴兵制復活し、兵士となったプレイヤーキャラの人物「ノッキー」の探索を命じられるが……?
日本人ならもが裏に残っている(?)、昔懐かしい過去記憶を辿っていく、ホラー調の演出と政治的なメッセージが特徴的な作品。戦闘バランスはやや手強いが、リスクの高い強敵から得られるリターンは大きく、Wizardryらしいハクスラ要素はキチンと押さえられている。

平和への妄執

シナリオ制作者:jok

旧作イメージを色濃く残す都市の様々な住人達とのやりとりや、敵として登場するキャラクターの描写が良好。作者ブログ世界観やアイテムの詳細な情報開されており、これを読んでいるだけでも楽しい。名著「ウィザードリィのすべて」の再来と言える。

The Lost Spell

シナリオ制作者:Mr.L-ed

短編の連作で常に飽きさせないストーリー構成。「失われた呪文」の題の通り、普通には覚えられない封印された高位呪文の存在によってインフレが進んだ終盤でも魔法使いの強さが損なわれない。
ストーリーでは、あの『よ。に届いているか』の続編的展開に!らがウィザードリィ世界を蝕む敵ア○ガン○デーモンを打ち倒せ!

作者Mr.L-ed氏はこの他にも多数のシナリオを手がけており、いずれも名作い。

まぼろしのしあわせの実

シナリオ制作者:友健

ホビッ……ホブたちが暮らすのんびりしたで事件が起きた。登場する強力なアイテムはどれもこれもホブ専用であり、基本的にホブ6人で挑む異色のシナリオストーリーの文章もホブらしくのんびりほのぼの
人間ドワーフでも行けるが相当な縛りプレイになる。

作者友健氏はプロゲームブック作者で文章力はさすが本職と言うべきもの。この他にも多数のシナリオを手がけており、いずれも名作い。

大王の後継者

シナリオ制作者:natsuki

『永遠の守護者』の作者が贈る、規模・インフレ難易度いずれも一級品の超大作シナリオユーザーシナリオの中で最大の傑作と言っていい。アレクサンドロス大王死後のディアドコイ戦争舞台としており、冒険者達は大王の遺した「最も強き者へ」の戦いに身を投じて行く……。

彷徨う美姫を求めて

シナリオ制作者:sugsyu

アレクサンドロス大王亡き後、東西に分裂した帝国舞台とした物語。奇しくも『大王の後継者』の少し後の時代にあたり、そちらを先にプレイしていれば感慨もひとしお
ある事に気づかなければ絶対にクリアできない謎解きがあり、その解法は「ウィザードリィならでは」の要素を用いる。自力でクリアできた時の感はとても大きいので、試行錯誤を重ねてみよう。

千年金庫は破れるか

シナリオ制作者:natsuki

natsuki氏の第三弾は一転して「ウィザードリィルールを使ったパズルゲーム」という異端の作品。レベル上げ要素はし、敵との戦闘は固定イベントだけでやはりパズル的なもの。

Infinite Labyrinth

シナリオ制作者:sugsyu

全99階層のマップを全て使った巨大な迷宮で、ランダムテレポートで小さな区域に飛ばされては生還を疑似ローグライク。凄まじい数の迷路イベント戦闘アイテムが待っており、常に「突破しなければ生きて戻れない」環境が緊感を持続させる。

Infinite Labyrinth:L

シナリオ制作者:Mr.L-ed

作者による『Infinite Labyrinth』のリメイク的な作品で、大規模なインフレぶりは本家に引けを取らない。
終盤のボスラッシュでは『Infinite Labyrinth』『邂逅』『もつれっ宮』『大王の後継者』『不死者の秘宝』のボス達がゲスト出演! ……なので元ネタの作品をプレイしておく事がお勧め。

呪われた王都

シナリオ制作者:ぽき

デフォルト設定から変更点が多岐に渡るシナリオで、取り入りられた様々なネタドラゴンボールばりのインフレが待っている。
特異な設定が多いが、制作者の個人サイトexitで詳細な設定が紹介されているのでプレイ前にを通しておく事をお勧め。

冒険者の楽園

シナリオ制作者:Mr.L-ed

戦闘の監』のようにアイテムの効果がランダムで付く「魔法効果AUTO」のルールを採用したシナリオで、戦闘特化でトラップなどの要素はい。
後にこのシステムはより細かいところまで設定できるようになったのだが、それ以前のバージョンで作った作品としては可な限りの楽しさとバランス調整を実現しており、その分野の頂点と言える作品。

七ツの永キ名に並び、名モ無キ汝と成ル勿レ

シナリオ制作者:ワイ

戦闘レベルを上げるのではなく、レベルアップ用のアイテムを消費して強くなっていく異色のシナリオ
職業間のバランス調整、多様なアイテムの取捨選択、魅力的なストーリーなど褒めるべき点の多い名作
『五つの試練』で作られた様々なユーザーシナリオの良いところが盛り込まれており、完成度は高い。

偽典 アシュイーズ異聞

シナリオ制作者:ノ輪

普段のウィザードリィルールを大胆に改造オープンフィールドを模した広大マップが特徴。物凄い数のアイテムによって、いつもと一味違う冒険者たちをメイキング。めったに出会えないレア敵や隠しイベントも。

深き淵のテセラクト

シナリオ制作者:Ti2929

ウィザードリィ ディンギル』の系統と言える、凄まじい強敵達と戦えるインフレシナリオ。数値的にはかつての作品群を大きく上回るうえに、クリティカルヒットなど即死攻撃、スティールライフ(ラバディ)、セブンブーン(マハマン)と言った呪文は通用しない。この強敵達から、それぞれの固有レアアイテム(複数)を稼ぐのだ。

CAVES&CHIMERAS

シナリオ制作者:ワイ

ロア攻略ギミックが凝っており、上記の『大王の後継者』を彷彿とさせる技巧が凝らされた迷宮
ただレベルを上げて先に進むだけではクリアできないが、パズルゲームのような楽しさがある。『五つの試練』のイベントの造りに慣れた人向け。

エクシアードの伝説

シナリオ制作者:ろぐなん

原典のシナリオ1~3をモチーフにした3つのダンジョンがあり、クリアするとインフレダンジョンに進める。『リルガミンサーガ』+『外伝3』のドラゴン洞窟ダイヤモンドドレイクといった内容。「五つの試練を買ったらそういうのを作るんだ」と考えている方も多いはず。
昔を知っている人が序盤を軽く触れるだけなら簡単だが、隅々まで攻略しようとすると物凄い難易度になる。歴戦のベテランプレイヤーが「今リメイクされたリルガミンサーガ」を堪できる。

初心者向けユーザーシナリオ

隠密を追う冒険者たち

シナリオ制作者:Awa

初めて『五つの試練』やウィザードリィそのものに触れる人のために作られた、様々なイベントを順番に体験できるチュートリアル的なシナリオ。つまり公式の『偽りの代償』と同じコンセプトで、あちらを先に体験した人にはすでに履修済みの内容となってしまうかも知れないが、こちらはこちらで丁寧に作られている。

真実の財宝

シナリオ制作者:Mr.L-ed

非常に丁寧な造りで最初から最後まで楽しませてくれる、内容・ストーリーともに上質な作品。
購入して最初に『旅人財産』で「五つの試練ってこんなゲームだったのか……」と思ってしまった人に特にお勧めで、「本当の五つの試練ってものを見せてあげますよ」と言わんばかりの出来映えを体験させてくれるだろう。

修練の洞穴

シナリオ制作者:Zero

旧来のウィザードリィ常識に囚われず大胆に呪文構成を変更したり、ミニマップの搭載、稼ぎやすい迷宮の構造などユーザーフレンドリーストレスフリーな造り。その快適さはもはや「ウィザードリィのガワを着た別タイトルレベルで変わっており、これに慣れたらもう昔のウィザードリィには戻れないかも!?

とっつきやすく、迷路探索要素はほぼ戦闘一直線の内容だが、そのぶん戦闘は頭を使わせる難易度になっている。アイテムを稼ぎ、レベルを上げて冒険者を鍛え上げ、強敵を倒せるようになっていく成長を堪しよう。「最初から無双できる」ではなく、「無双できるほど鍛えていく」のがウィザードリィ醍醐味なのだ。

作者Zero氏はツイッターで細かい作品設定や攻略情報開しており、プレイする際には読んでおく事がお勧め。

英雄の産声

シナリオ制作者:Zero

作者の第二作。シナリオの雰囲気は『エルミナージュ』などに近く、割と明るくお気楽なノリ。前作からさらにユーザーフレンドリー路線を推し進めており、「昭和の厳しいウィザードリィ」とは対照的な「令和の優しいウィザードリィ」の新スタンダードになりつつある。実に快適にプレイできるよう整えられた作品だが、これから始めると、他のデフォルト設定の作品が厳しすぎるように感じられるのが欠点と言えば欠点か?
つー助教授のやる夫exit_listはこの人の作品で心を癒やすといいよ

星屑の迷宮

シナリオ制作者:scorpionfish

「何十年も前にウィザードリィプレイした事はあるんだけど、これから復帰するにはどれから始めればいいの?」という人にぴったりの作品。その内容はほぼ『狂王の試練場』のコピ……オマージュで形成されており、いつもの階層でいつものイベントが起きる、実にいつものウィザードリィ。昔なじみの敵と戦いながら『五つの試練』で追加された要素に慣れていこう。ポイゾンジャイアントにサフォケーション(旧名:マカニト)が効かない事に注意。PC-88版とかリルガミンサーガとかの感覚だ。
さすがに迷宮の構造までコピペではいが、そこは「未知の迷宮を探検する」という楽しみがある。ブルーリボン入手後は9階まで一直線ではなく、各階層を順に降りていく形になっている。

また、「エディタで昔のウィザードリィを作って遊ぶんだ」と考えている人は、まずこれをやってみよう。
実際に作ったらどんなものが出来上がるのか体験できる。と言うか、わざわざ作らなくてもこれを遊べばそれでいいのでは……。

宇宙は夢にある

シナリオ制作者:パラ峰

ウィザードリィ難易度が高いと聞いて」とやる夫の苦難を見てexit_list足を踏み出せない方にお勧めのシナリオ。敵を圧倒的強さで粉砕する強力なアイテムい段階から登場し、戦闘はほとんど楽勝で進む。イベント迷宮の構造も簡単で、詰まる要素はほとんどい。まるで「転生勇者ハーレム無双」みたいな内容である。エロいアイテムイベントもあるぞ

『五つの試練』では難しい方向に振り切ったシナリオも作れるが、steam版発売からはこうした低難易度の作品が増えつつある。

饅頭の謎

シナリオ制作者:日本最長距離ステークス

ゆっくりしていってね!でおなじみ饅頭たちの冒険。序盤から稼ぎやすく難易度は低い。
最後の階層では強力なアイテム稼ぎも楽しめる。

前略 村正様

シナリオ制作者:さんでー

の入り口近くにHP全快のMP全快の、先に進むと経験値稼ぎ用クリーピングコインなど、楽にレベル上げをさせてくれる要素がたくさん。盗賊戦闘中に暇にならないよう補助呪文無限に使えるアイテムが登場するなど、プレイしやすい内容。

適当RPG

シナリオ制作者:Mr.L-ed

気の抜けたタイトルと軽いノリテキストに似合わず、オーソドックスなウィザードリィバランスを保っている作品。3フロア前後の短めのダンジョンを複数攻略していく連作短編的なスタイルで、戦闘バランスは優しめだがダンジョンはやや手強い。時には以前にクリアしたダンジョンに戻り、新たなイベントアイテムが必要になる場面もある。

五つの疑問

シナリオ制作者:Mr.L-ed

こちらも旧作ウィザードリィの設定を受け継ぎ、『リルガミンサーガ』のボーナスダンジョンを元にしている。無印と「ver.T」の2バージョンあり、後者の方がより旧作に近いが呪文の数が減ってやや難しくなる。
序盤から強いアイテムが大量に出るので難易度は低い。パーティーにビショップがいると鑑定がはかどる。
ストーリー迷宮内で起きる様々な現象について考察や突っ込みを入れる内容。

悪夢の動物園/Re

シナリオ制作者:231

コンパクト迷宮で、ミニマップを表示するアイテム商店にあり、3Dダンジョンが苦手な人も安心。ダークゾーンに踏み込んでもミニマップを見ながら歩けば怖くない。全4フロアで終わる短編で、シークレットドアなど他のシナリオにもよくある仕掛けを体験しながら進める事が出来る。
魔法効果AUTO」を採用している作品で、それはどういったものなのか知るためにも手軽に試せるシナリオだ。


この他、「幽霊屋敷へようこそ」「暗黒の秘法」などが初心者向けの作品として挙げられている。

初心者向けシナリオの選び方

まず「公式シナリオを順番にクリアしてから、次にユーザーシナリオを」という発想を捨てよう。それはだ。

というのも、デフォルトの5本のシナリオは上記の通りいずれも難易度が強く、初心者がいきなり触れるには厳しいものとなっているからだ。
ただし、Steam版では2023年10月より追加された『偽りの代償』は初心者向けチュートリアルを強く意識した作品になっている公式シナリオで遊ぶならまずはここから始めるといい。

シナリオセレクトで各シナリオの「シナリオ要設定」を見てみよう。
魔法効果・SP表示:し」の作品は避ける。アイテムの効果が全く分からない。公式の5作品はその状態なので、これだけでも初心者へのお勧めはできない。
マップ表示アイテムの存在」とは、オートマップを見ることができるアイテムがあるかいか。「有り」を選んだ方がいい。
ミニマップ表示」は、ミニマップを表示するアイテムイベントがあるかどうか。「し」か「それ以外」という変な表現だが、「それ以外」ならミニマップが使える可性がある。

「作品情報」にある「シナリオ難易度」はいまいち当てにならない。明確な統一基準はく、各シナリオ作者自称した定に過ぎないからだ。ただ、作者5を付けている作品は「難しい」と言い切っているわけなので、その覚悟は必要となるだろう。

更新日」でソートして、上の方にある作品は「作者バランス調整やバグ修正に積極的である」という事。古い作品の中にはバグが残ったまま作者と連絡が取れなくなっているものもあるが、作者が活動中である作品は良作の可性が高い。

ダウンロード数順」でソートして上位の作品はいずれも名作い。ただし、「筋金入りのウィザードリィファン達が選んだ名作」という意味なので、初心者向けでは高難易度の作品も含まれている事には注意。

高難易度シナリオ

戦錬磨のウィザードリィの達人たちが集った『五つの試練』では、当然その基準に合わせた高難易度シナリオ制作されている。かつてウィザードリィを十分にやり込んだ人ですらごたえのある、あるいは『ワードナの逆襲』を彷彿とさせる難易度シナリオたち。
ただし、単にゲームバランスが悪いとか、敵が強すぎる、アイテムが出なさすぎる、といった「クソゲー」は存在しない。これはプレイヤーへの挑戦状なのだから。死んでしまいますよ!きっとお気に召しますよ。

また、名作の欄で挙げた『大王の後継者』『古代遺跡の深淵』もここに名を連ねて良い難易度を誇る。

悦楽の殿堂

シナリオ制作者:

恐らく、『五つの試練』でも最強難易度を誇るシナリオ
知らないと全滅、知ってても全滅全滅したら救助隊を送り込む事はできないのでゲーム最初からやり直し、ヒントを聞き逃したら二度と聞けないのでゲーム最初からやり直し……などなどギミックプレイヤーを待ち受ける。もはや「難しい」を通り越して「殺しに来る」「クリアさせまいとしている」シナリオだ。
これは「冒険者のレベルを上げて強敵を倒す」ゲームではなく、「解法をプレイヤーが導き出す、開発者との知恵べ」なのだ。ゲームでもクリアできるものではく、クリアできたらメーカーから認定が送られてきた時代の設計思想。このシナリオクソゲーだと思わない強者の挑戦を待っているのだ。

夢見ル胡桃

シナリオ制作者:墨絵格子

幻想的な雰囲気の中で進行する、複雑怪奇なギミックの数々。こちらは純に「あまりにも難しい」タイプシナリオ。文章で書くと短いが、とにかくその難易度は凄まじい……。

奈落の底に

シナリオ制作者:9012

正統派高難易度シナリオ。最初のうちは「まあごたえがあるな」くらいで済んでいくが、迷宮の深部になるとかなり厳しいギミックが待っている。

揺り籠と墓場の島

シナリオ制作者:uchinawa

レベルの上限が決まっており、果てしなく育て続ける事はできない。そして、その制限の中で常に限界ぎりぎりの敵を倒し続けなければならない。
迷宮内でセーブができず、リセットしたら直前から再開ではなく、一気に出発前まで戻ってしまう。
レベルを上げて強くなって勝てるようになる」が通用しないのがこれほどきつい事なのかと思い知らされるが、それだけに勝ち筋を見出した時の喜びは大きい。
従来のウィザードリィからルールが変更された部分も多く、独自性や見所は数多い。
は高いが、クリアできた人からの評価は高い。『大王の後継者』と同じく、「難易度が高い名作」の一つ。

闇の覇王と地下迷宮

シナリオ制作者:**ロード画面**

オートマッピング強制禁止、地図プレイヤー自身の手で書け」という断固たる決意をもって臨むシナリオ。それだけでも他の作品とは一線を画した難易度であるが、他にも常駐呪文のほとんどが最初は使用禁止(レベルアップしても習得しない)という難関
それを乗り越えてしまえば強インフレを強力なアイテムで撃破する楽しい戦いが待っている。ただ単に難しくプレイヤーを苦しめるだけではない名作

ユーザーシナリオ開発の歴史

第一世代 シナリオエディタ1.0初期

該当作品:シナリオ要設定で「魔法効果・SP表示:し」であるもの

2006年シナリオエディタ開されてからしばらくはアイテム魔法効果を表示する設定が存在しなかった。この最初期に作られた作品ではアイテムの効果をはっきり確認できず、プレイに支障が出る場合もある。今となっては正直言ってお勧めはできない。

第二世代 シナリオエディタ1.0

該当作品:シナリオ作成日が2011年7月以前のもの

2006年版では最も多くの作品が作られた時期。

この時期の作品では素さの設定に注意が必要で、「そのシナリオで最も素い種族がレベルアップで到達できる最上限を突破してから、素さによる行動順優先が働く」という事になっている。
具体的には、最も素い種族がホブとノームの素さ10で、レベルアップで20まで育ち、アイテムスペシャルパワーで25まで育つシナリオの場合、素さが機するのは21からなのだ。普通にプレイしているとホブですら素さの恩恵がく、遅いはずのドワーフと全く変わらなくなってしまう。
これを是正するため、「素さ+5」といった効果のアイテムを出して補強できるシナリオもある。

第三世代 シナリオエディタ1.5

該当作品:シナリオ作成日が2011年7月以降のもの

2011年7月までに五つの試練の本体のバージョンはver.19まで進んでいた。ここでエディタの内容が拡されるエディタ1.5版と、本体ver.19Tが登場。新たなイベントの設定や、呪文の内容をシナリオ独自に変更できる機が現れ、より優れた作品を作成可になった。これ以前に作られたシナリオの中にも新機を採り入れて更新されたものもある。シナリオ要設定で「呪文の設定:独自」になっていれば間違いなくこちらである。

さが機する数値の基準が、おそらく「素さ14から」に変更されており、「普通にプレイしているとホブでもドワーフでも行動順が変わらない」という事はくなった。

第四世代 シナリオエディタ1.5 Steam版発売以降

該当作品:シナリオ作成日が2022年以降のもの

Steam版五つの試練がアーリーアクセス版として発売された後に制作されたもの。
第三世代と同じくシナリオエディタ1.5版で作成されたシナリオであるが、10年以上の年を経てシナリオ制作者の世代が変わり、優しい難易度や軽めの雰囲気の作品が多くなってきている。

第五世代 オンラインエディタ

該当作品:シナリオ作成日が2023年8月以降のもの

Steam版の新しいエディタ製作されたもの。エディタバージョンとしては3代にあたる。
それまでのシナリオエディタ1.5にはかった新しい機が追加されており、特にモンスターグラフィックを独自に設定できる機は新たな世界の広がりを期待させてくれる。

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