ボール(RB-79 Ball)とは、TVアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する地球連邦軍の兵器である。分類はモビルポッド(以下MP)。
連邦軍の量産型MS『GM』の後方支援をすべく宇宙用の作業ポッドをベースに開発・量産されたMP。基のポッドにキャノン砲を取り付けただけなので、生産コストもかなり安くて済む(一説にはGMの4分の1程度らしい)。但し基が基なので戦力は当然低く、上述した通りGMと編隊を組んで戦うのが主な戦闘スタイル。
動力源には他のMSが使っている熱核反応炉ではなく燃料電池を使用。当然熱核反応炉に比べれば出力は低いが(GMのジェネレータ出力が1250kwなのに対しボールは400kw)、熱核炉の場合機体が高熱を帯びるため母艦への帰艦後に冷却の必要がある分燃料電池ではその必要がいらない。それゆえ冷却設備のない艦でも運用しやすく、上述の低コストっぷりもあって一年戦争終盤では大量に配備された。
しかし戦力の低さはさることながら主人公側の量産機という立場上、劇中での活躍は皆無に等しい。相棒のGMだってビームサーベルでリックドムを一刀両断するシーンがあるのに、当のボールはビグザムのメガ粒子砲で溶けるまで焼かれるわ、ザクと対峙したらホントのボールみたく蹴り飛ばされてぶつかったGM共々粉砕!玉砕!大喝采!だわと散々たる扱い。しかしガンダムらWB隊の活躍もあったものの、連邦軍を勝利に導いてくれたのは間違いなくGMとボールの量産機コンビの頑張りによるところが大きい。みんなで敬礼してあげよう。
近年の派生作品ではボールの活躍シーンも中々あるのでボールファンは必見。
いかにも宇宙作業用ポッド然としたボールのデザイン引用元は1968年公開の映画『2001年宇宙の旅』に登場した宇宙船ディスカバリー号に搭載の作業用ポッドである。後の作品に登場する先行量産型のマニピュレーターはより引用元に近い形状となった。
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(TVアニメ第36話『恐怖!機動ビグ・ザム』より、ビグ・ザムのメガ粒子砲でドロドロに溶かされるボールの図)
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最終更新:2025/12/06(土) 13:00
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