ガンダム・ルブリス・ソーンとは (ガンダムルブリスソーンとは) [単語記事]

ガンダム・ルブリス・ソーンとは、『機動戦士ガンダム水星の魔女』に登場するモビルスーツである。型式番号はEDM-GA-02.

概要

ガンダム・ルブリス・ソーン GUNDAM LFRITH THORN
開発・製造	オックス・アース・コーポレーション
型式番号	EDM-GA-02
操縦系統	GUNDフォーマット
頭頂高	14.4m
重量	41.2t
固定武装	腕部ビーム・サーベルユニットフェーズドアレイキャノン
オプション武装	ビームディフューズガンビーム・サーベルガンシールド大型ビーム切断ユニットガンヴォルヴァ
パイロット	ノレア・デュノク

アーシアンで構成された反スペーシアン組織『フォルドの夜明け』が運用（保有ではない）する機体。パイロットは、フォルドの夜明けに派遣されたアーシアンの少女、ノレア・デュノク。

機体カラーは白よりの茶色であり、差し色として黒と白が加えられている。シェルユニットも装備されている。

ヴァナディース事変以前にオックス・アース社が開発したガンダム・ルブリス量産試作機モデルを発展させた機体で、ガンダム・ルブリス・ウルとは兄弟機の関係にあたる。とはいえルブリスから流用したのはGUNDフォーマットの基本コンポーネントのみで、外装やフレームなどのほとんどは新規パーツが用いられている。曲面を多用していたルブリス……どころか、既存のMSとも全く違う、直線と平面を多用した異形の外見であるため、見た目からルブリス系列機であることを見抜くことは困難。
肩、膝等は大型のバーニアを搭載して肥大化している一方で、腕、足、腰等は非常に細く、さらには妙に長い腕部と短い脚部を持つ。脚部小型化による軽量化は宇宙空間での機動性向上につながっている。

ガンダムの名の通り、操縦系にはGUNDフォーマットが用いられているが、ガンダム・エアリアルとは異なりデータストームのパイロット流入問題は解決できていない。機動力と火力で複数の敵機を一方的に蹂躙できるほどの戦闘能力を発揮できるが、それもパイロットに多大な負担を強いて実現している。

兄妹機の名が『ウル』である事を考慮すると、『ソーン』の由来はルーン文字の一文字である「ソーン」だと思われる。意味としては『巨人』『棘』『茨』が含まれる。そして司る神は北欧神話の終焉『ラグナロク』に現れる炎の巨人『スルト』。『ムスペル』を引き連れて人間の世界である『アスガルド』を襲撃して世界を焼き尽くし、行方をくらました神である。

武装

中～近距離に対応できる武装と、高機動力を生かした機動戦が本領。突出しやすいソフィのルブリス・ウルをカバーするような動きが主となる。

ビーム・サーベルユニット
両腕部に計2基が内蔵された格闘武器。出力は可変式。最大出力では通常の手持ち型サーベルを凌駕する威力を誇る。
フェーズドアレイキャノン
背面に搭載された大型砲。展開することで指向性の高い大出力ビームを放つことができる。パーメットスコア3以上になると展開し、ガンビットに指令を送るアンテナの役割も兼ねる。GUNDフォーマットと連動して直感的な範囲攻撃が可能……らしいが、劇中未発射。
ビーム・ディフューズガン
本機の主砲。ビームの収束率と出力を可変できる大型のビーム・ライフル。高威力の収束弾、広範囲を攻撃できる散弾を使い分け可能。照射時間も長く「散弾を照射→そのまま収束させて貫通」という芸当も出来る。
ガンシールド
小型のシールド。裏面にビーム・サーベルを2基収納する。
ビーム・サーベル
シールド裏面に2基装備。腕部に内蔵している本機では使う機会は少ない。
大型ビーム切断ユニット
プラント・クェタ襲撃時に追加装備された、MS本体ほどの大きさがあるビームランチャー。長時間の照射が可能で、艦艇や要塞を文字通り「切断」するために用いられる。使用後は銃口部が溶解している所を見るに、事実上使い捨ての兵器のようだ。
ガンヴォルヴァ
パーメットスコア3以上で使用可能なガンビット。詳細は当該項目を参照。

余談

炎の巨人『スルト』と『ムスペル』を引き連れて人間の世界である『アスガルド』を襲撃した神話は、第20話の状況に当てはめることができる。
アスティカシア高等専門学園がアスガルド、ソーンとガンヴォルヴァがスルトとムスペル。ソーンの末路がスルトの失踪……。
学園という世界を終焉させるガンダムとして『ソーン』の名が与えられたのは、深読みしすぎであろうか？