エンデのガンダムとは、『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』に登場するジムIIである。
だがエンデにとっては…
地球連邦軍ラプターブルー隊所属のエンデ・アベニール中尉は、幼い頃一年戦争の最中、陸戦型ガンダムに助けられた経験から、MSパイロットとなりガンダムに搭乗する夢を抱いていた。しかし、MSパイロットになることはできたもののガンダムに乗ることは叶わず、すっかり夢を諦めていた…。そんな中、アナハイム工専の実習生の警護任務を受けていたエンデは、自身の搭乗するジムIIを実習生の整備訓練のために貸し出すこととなるが、折悪くジオン共和国の右翼政治団体「風の会」のハイザック3機の襲撃を受けてしまう…。
エンデの搭乗するジムII。いたって普通のジムIIだが、胸部の塗装をラプターブルー隊のパーソナルカラーである青色[1]にしているため、それを見た実習生たちは「ガンダムみたい」と述べていた。
実習生の訓練も兼ねて整備を受けていたときに風の会のハイザックの襲撃を受けてしまったこのジムIIは、頭部は外され、メインカメラ及びサブセンサーも使えない状態にあり、一時はコクピットを解放して有視界戦闘を行うことをエンデに覚悟させた…。そんな絶望的な状況の中、エンデのもとに、実習生がある物を持ってきた。
頭部を外されていたジムIIにガンダムヘッドを取り付けた機体。一見する限りは、一年戦争で活躍したアムロ・レイ搭乗機のRX-78-2ガンダムと酷似しているが、強引に頭部を接続したため、片目に光はなく、首からは繋がれていない数本のケーブルが露出し、コクピット内のモニターも正常には作動してはいなかった。
要するに、見た目がガンダムそっくりになっただけの半壊ジムIIである。
だが、エンデにとっては…
エンデにとってそれは紛れもなく、幼き頃憧れたヒーローたるガンダムそのものであった。風の会のパイロットらが本物のガンダムと誤認し恐怖したこともあり、エンデのガンダムはまたたく間にハイザック3機を撃破することに成功する。叶わないと思っていた夢を叶えたエンデは、確かな満足を感じるのであった…。
この事件は、当時ネオ・ジオン残党の「袖付き」の胎動もあり、公的にはジオン共和国も風の会も関与しない宙賊テロリストによる犯行として片付けられ、エンデの活躍が表沙汰になることはなかった。しかし、一部の実習生たちの噂によって、こんな伝説が生まれることになる。
アムロ・レイとガンダムは、今も生きており、私達を守り続けている、と
もしかしたら、エンデの勇気と覚悟に応えて、アムロやガンダムが手を差し伸べてくれたのかもしれない…。
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掲示板
78 ななしのよっしん
2025/11/01(土) 17:54:22 ID: nRPEkKxbUi
>>77
機体名がジムⅡ(エンデ機)、で機体タグに「宇宙世紀」とか「ジム」の中に「ガンダム」ってあれば解決や
あかん泣く
79 ななしのよっしん
2025/11/02(日) 11:14:34 ID: xLLZYBs2/N
経緯が経緯だけにガンダムとカテゴライズするには微妙な状態だけど展開や演出含めて「ガンダム」と思わずにはいられない絶妙な立ち位置にある機体だよねこれ。
漫画オリジナルではあるけれど世界観を壊すような突出した性能を誇るわけでもなく、でも確かにカッコイイ活躍をしていて作者さんの技量の高さを実感する。
「だがエンデにとっては…」
この一文にはホントシビれる!
80 ななしのよっしん
2025/11/04(火) 05:52:12 ID: ergBzwdpIR
ジオン残党もシャアザクを模した塗装のザクに乗ったりしたら彼らの士気も上がるのかね?
そこいらの連邦のパイロットも、赤いザクが戦場に現れただけでもビクっとするだろうし。
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最終更新:2025/12/05(金) 20:00
最終更新:2025/12/05(金) 20:00
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