ライダーキックとは、『仮面ライダーシリーズ』に登場するヒーロー「仮面ライダー」の必殺技の一つである。
仮面ライダーが敵怪人にとどめを刺すために使われる必殺技にして「変身ベルト」「バイク」などと並ぶ仮面ライダーの代名詞。
基本形である1号・2号の場合、高く飛び上がって空中で身体を前転させ、「ライダーキーック!」と叫びながら飛び蹴りを食らわせる(黙って攻撃しないの…?とか言うな!)。
あまりの人気ぶりにこれを真似して怪我をする子供が続出したため、番組内で本郷猛自ら「仮面ライダーのライダーキックはな、仮面ライダーだからできるんだ!」と注意喚起を促すほどだった。良い子のみんなも真似しないように!(当時の小学校では全校集会で校長先生が「ライダーキックをしないように」と注意したとか)
キックの仕方はライダーごとに違いがあったり、一人で様々なキックを持つライダーもいる。
また、アマゾンライダーやRX、響鬼のようにライダーキックがメイン必殺技ではないライダーも存在する。
各キックの名前も各ライダーごとに違い、「ライダーキック」が正式名称のキックであるライダーは歴史上少ない(強化前BLACK、アギト、カブト等)。
ライダーキックの初出は『仮面ライダー』の第1話「怪奇蜘蛛男」だが、「ライダーキック!」と叫びながらキックするのは実は第3話「怪人さそり男」 でのライダーの能力テスト中の事であり、「ライダー◯◯!」と叫びながら技を繰り出すのは第2話「恐怖蝙蝠男」での「ライダー投げ」が最初である。
ちなみにその第3話では、ライダーキックではなく「ライダーシザース」(呼称付き)でさそり男にトドメをさしている。
では、ライダーが「ライダーキック!」と叫びながらライダーキックで怪人にトドメをさしたのはいつなのかというと、第4話「人喰いサラセニアン」であり、この技に限らず初期は技が決まる直前に技名を呼称していた。
とりわけ、平成ライダー以降は撮影技術の発達により、CGを活用したキックが多数登場した。
第13話でトカゲロンに破れた仮面ライダーが立花藤兵衛との特訓で編み出した、通常のライダーキックの2倍の威力を誇る新必殺技。通常は片足だけで蹴るが、電光ライダーキックは両足で蹴るのが特徴。
…とはいえ、劇中ではトカゲロンが蹴ったバーリア破壊ボールを蹴り返す時にしか使用されなかったため、キックの威力自体はイマイチわからない。
後年においては、漫画『仮面ライダーSPIRITS』第1話にて新1号がコウモリ怪人へのとどめにこの技を使い、各種ゲームでも1号の最強クラスの必殺技として設定されていることが多い。
ライダー1号とライダー2号が二人の力を合わせて同時にライダーキックを食らわせる、通常のライダーキックの2倍以上の威力を持つ合体技で、初登場は第40話。
ある意味「伝説の技」とも言えるキックで、TVや劇場版でダブルライダーが揃って登場した場合のほとんどが、この技を使い強敵を撃破している。
なお、「ライダーダブルキック」と呼称するのは第49話からで、以後は第50話のサブタイトルや、『仮面ライダーBLACK RX』でゲスト出演したときに「ダブルライダーキック」と表示・呼称した時を除けば、1号と2号が同時にライダーキックを放つ際には「ライダーダブルキック」と呼称しているため、この技の正式名称は「ライダーダブルキック」である。
ちなみに、他のライダーが二人でライダーキックをした場合も便宜上こう呼ばれる場合があり、3人でのライダーキックは「トリプルライダーキック」とも称される。
V3が使用する必殺技。当初はただの「V3キック」でダブルライダーと同じ形だったが、より強力、かつ独特な技を編み出していった。後のバリエーション技の元祖と言える。
その中でもとくに有名なのは、「V3反転キック」と「V3きりもみキック」であろう。
反転キックは、相手にキックを当てた後に(蹴った相手を足場として)ジャンプ・反転して再度蹴るという技。見た目のインパクトが非常に強い。放送当時はキック→反転→キックの流れをカットを変えて放送していたが、特撮技術の発達により近年は1カットで反転キックを見られる機会も多い。
きりもみキックは、空中できりもみ回転を加えることで威力を上げたキック。いわゆるドリルキック系統の元祖である。
Xライダーが使う必殺技。キックにアイテムを組み込んだ元祖である。
ベルトから引き抜いた万能武器「ライドル」を形態の一つである「ライドルスティック」にして空中に放り投げ、それを使い鉄棒の大車輪の要領で回転、空中へ飛び出し手足をXの形に広げてエネルギーを溜め、前方宙返り後に蹴り込む技である。なお、ライドルを用いなくてもXキックと呼称される場合がある。
劇中では変身バンクと同様に必殺技バンクが使用され、『仮面ライダーX』前期の見せ場の一つとなっている。
また、第28話「見よ!Xライダーの大変身!!」に登場した新必殺技「真空地獄車」の締めに使用される蹴りもXキックである。
これは、巴投げの姿勢で空中に放り投げた敵に向かって、両足(踵?)で地面を蹴った反動で接近し、背後から地面に向かって蹴り落とすというバリエーションである。
Xキックでの敵怪人撃破数は凄まじく、全35怪人中21体をこの技で葬っている。
また、真空地獄車での敵怪人撃破数は7体であるため計28体をXキックで倒した計算になる。
キック技の種類が豊富な傾向にある昭和ライダーの中で、一つの決め技で戦い続けたライダーは珍しい。
Xキックは、名実ともにXライダーを代表する技だと言えるだろう。
「MOVIE大戦MEGAMAX」では、現代版に演出のアレンジが施されたXキックを久々に披露した。
大切断のインパクトが強く、ライダーキックのイメージがないアマゾンも、ライダーキックを放っている。
他の技がそれまでのライダーからすれば異質なアマゾンだが、ライダーキックはライダーとして一般的なものとなっている。「アマゾンキック」と技名を叫びつつ放ったのは本編でも一度のみだが、キック技自体はそれ以外にも何度か使用している。
『仮面ライダーストロンガー』第31話で超電子ダイナモをセットして超電子人間に生まれ変わったストロンガーが、最初に放った超必殺技。
チャージアップした後、空中で体をドリルのように回転させながらキックするというもので、使用例は…
…と他の超電子技に比べると出番が多い。
しかし、ダブルライダー救出時とクラゲロンにとどめを刺した時はチャージアップをしておらず、そのことについての劇中での説明もなされていない。
スカイライダーのライダーキックは、初代と同じバッタ怪人の力を活かし、上空に跳び、空中で前方宙返りをしてから放つ飛び蹴り。この技はブーツにより強化されているが、一度技を放つと全エネルギーを消費してしまうため0.5秒間隙が出来てしまう。後に、宙返りの回数を増やすことで威力が高くなった大回転スカイキックというものも登場した。
スーパー1の必殺キック技は、「旋風スーパーキック」「スーパーライダー梅花二段蹴り」を除き、全て「スーパーライダー◯◯キック」であり、◯◯には色々な名称が入る(「スーパーライダーキック」という基本技が存在するわけではないので注意)。
空中で赤心少林拳の型を決め、さらに飛び回ったり回転したりした後に高速で怪人にキックを叩き込む。
スーパー1といえばファイブハンドの印象が強いが、それでも敵へのとどめはキックが多く、中でもドグマの支配者・帝王テラーマクロを倒したスーパーライダー月面キックや、ドグマの幹部・メガール将軍を倒したスーパーライダー閃光キックの使用率が多い。
ZXのキックは、空中に跳んでから変身する時と同じようにポーズをとり体を赤く光らせて発動する。
これの上位版に、雷の力をまとったZXイナズマキックというものがある。
仮面ライダーBLACKのキックは、足にキングストーンの力を集めて放つ。技の発動時は背景がチカチカ光り非常に見辛いインパクトが強い。その名称は初代と同じライダーキックであり、これまで二号以外は固有の名称となっていたキック名が原点回帰したと言える。(媒体によっては「ブラックキック」の表記になっている)
このキックのスゴい点は、(ライダーパンチとの連携とはいえ)ほぼ全ての敵に対してとどめを刺した使用率・撃破率9割越えであるという所。
仮面ライダーBLACKが強化されたBLACK RXは、キック技も強化されて従来の3倍の威力となった。キックの形も片足から両脚へと変化(これはシャドームーンの使用するシャドームーンと同じ蹴り方)。ジャンプする直前に地面を手で叩く仕草が特徴的。
撃破率が非常に高かった前作に対し、RXキックはリボルケインに繋ぐための補助技として用いられることがほどんどであった。尚、とどめをさしたことがないわけではない。
仮面ライダーZOが使用するキック(作中ではライダーキックと呼称していた)。まるで空中ブランコの軌道のようなキックの流れからひそかにネタキックとの声もある。
ウルトラマンと言われることも多いJだが、きちんとライダーキックを放っている。
巨大な体から放たれるキックの威力は絶大で、戦艦すらも落としてしまう。
尚、巨大化していない状態でもライダーキックは放っている。技名はJキックだが、劇中ではライダーキックと叫んでいた。
初代平成ライダーのクウガ基本フォームであるマイティフォームの必殺技。脚に溜まった封印エネルギーをグロンギに叩きこむキックで、受けたグロンギには「封印」のリント文字が浮かび上がり爆発する。五代雄介の持つ2000の技のひとつである「宙返り」などを含めたバリエージョンもある。
後に金の力に目覚めてライジングマイティフォームとなったクウガは電撃のエフェクトが追加された「ライジングマイティキック」を放つ。マイティキックよりも強力な封印エネルギーを秘めているが、金の力で強化された必殺技を受けたグロンギは爆発すると半径3kmに爆風が及んでしまう(強いグロンギの持つ霊石が封印エネルギーに反応して爆発を起こすと甚大なエネルギーが放出されるため)。このことは使用前から五代自身も危惧しており、作中後半では人気のない場所までグロンギをおびき寄せたり、警察と連携して近隣住民に避難を呼び掛けたりなどして対策した。
ライジングマイティのさらなる強化フォームであるアメイジングマイティフォームは両足による「アメイジングマイティキック」を放つ。劇中ではゴ・ガドル・バに対して使い、これを受けて倒された際の爆風は火柱となって高く燃え上がる。
アギトの最強フォーム、シャイニングフォームの必殺キック。 構えを取った後、アギトの前方に青く光るアギトの紋章が浮かび上がって6本角を展開。助走をつけて飛び蹴りを繰り出し、紋章を突き破って加速し強烈な蹴撃を喰らわせる。最終話では紋章を2つ展開させ、足に炎を纏った実に2倍の威力の強化シャイニングライダーキックを繰り出した。
PS2用ソフト「仮面ライダー 正義の系譜」で使用するのもこちらの強化版。また、本来トリニティフォームでしか使用できないライダーシュート(ドロップキック)をこちらではグランドフォームで放っている。
シャイニングフォーム自体使用頻度が高いわけではなかったが、演出面で後のディケイドのディメンションキック、オーズのタトバキック、キックではないがブレイドのロイヤルストレートフラッシュの先駆けと言える。
ライダーになってしまった男、ギルスのライダーキックは(形式上は)かかと落としである。両脚のかかとの部分から鋭い爪が出現した後にジャンプから敵の身体にかかとの爪を突き刺し、叫びながら蹴り倒す技。ジャンプの際に片脚を両腕で支えるポーズが印象的。
後にエクシードギルスに進化した際は全身の触手で敵を拘束しながら踵落としを繰り出す「エクシードヒールクロウ」を放つ。本編では両方のかかとを振り落とすタイプを使用、風のエルを倒した。
龍騎のライダーキックは前述の「CGを活用したキック」の草分け的存在と言える。
必殺技を発動させるファイナルベントのカードを使うと、龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーが現れ、飛び蹴りをする龍騎と共に宙に舞い上がり、炎を放射する。ここまで全てCGを用いた演出である。
これまでにもキックのエフェクトやキック後の爆発などにCGを使用した事はあったが、キックのシーンがバンクでなおかつCG合成をフル活用したキックはライダー史上初と言っていいだろう。
技術こそまだまだ稚拙な面が見受けられたが、これ以降特撮にCGが欠かせない演出となった。
なお、本編でこの必殺技を受けて倒せなかったモンスターは1体もいない。
リュウガの場合は浮遊してからキックを一直線に決めるが、これには石化機能付きでより確実に命中する。
威力はリュウガのキックの方が若干高いが、龍騎とリュウガの二人のキックが激突した時は龍騎のキックが勝り、リュウガを倒す事が出来た。
龍騎に登場する悪のライダー、王蛇もファイナルベントでライダーキックを使用する。
契約モンスターが現れ、飛び蹴りと共に攻撃するのは同様だが、王蛇のものは連続蹴り(バタ足キックと言ったら分かり易いか)で、契約モンスターのベノスネーカーから放出されるものは黄色い毒液である。
この様に、見た目はあまりカッコいいとは言い辛い。しかし王蛇はこの技で、ガードベントガイをはじめライア・インペラー・シザース(TVSP)と言った大量のライダーを葬っている。その為、多少の見た目の悪さがありつつもこの技は視聴者にカッコよさを与えることができた。
ベノスネーカーが他の契約モンスターと合体しジェノサイダーへと変化すると、必殺技も「ドゥームズデイ」に変化する。この技は、ジェノサイダーが腹部に作り出したブラックホールへ敵を蹴り込むというとんでもない技である。しかし、この技は発動回数が非常に少なくまたライダーにヒットした試しがないためあまり強い印象を持たれない。
13ライダーの一人、インペラーは前述のライダー達と違い、「飛び膝蹴り」「複数のミラーモンスターとキック」という異色のライダーキックを使用する。
ファイナルベントを発動させると契約モンスターであるギガゼールが引き連れる大量のレイヨウ系のミラーモンスターが敵に襲いかかり、十分なダメージを与えた所でインペラーが飛び膝蹴りを放ちとどめを刺す。
ファイズの必殺技、「クリムゾンスマッシュ」。普段はトーチライトとして使われるファイズポインターへ、ファイズギア各種を作動させる鍵となるミッションメモリーをセット後、怪人へ光を照射することでロックオン状態となる。
敵を捕捉した光にはドリルのようなエフェクトがかかり、エクシードチャージで力を集約させた右脚で押し込むような演出が加えられた。
ちなみにファイズポインターによるロックオンは、本来ファイズギアガンモードから行うという初期設定があった。(実際に使用されたのはパラダイス・ロストPVでのスコープとしての扱い)
後に登場したアクセルフォームでこの技を使った際は、フォームの特性である高速移動を駆使したキック「強化クリムゾンスマッシュ」に変わった。
「1体の怪人に何度もクリムゾンスマッシュを発動させる」「複数の怪人を同時にロックオンしキックする」という演出は今でも「最高のキック」と評するファンも多い。
究極形態であるブラスターフォームで使用するブラスタークリムゾンスマッシュ。劇場版ではオーガの必殺技とぶつかり合った時のエネルギーの衝撃で、巨大なドームを半壊させるほどの威力を見せた。本編では最終回でのみ使用され、オルフェノクの王であるアークオルフェノクを倒す。
カイザの「ゴルドスマッシュ」でも同じようにキックを決めるのだが、キックを放つために必要なカイザポインターが初期装備ではなかったためにファイズほど倒した敵は多くない。ちなみに初犠牲者は後に影山瞬を演じた内山眞人。
デルタの「ルシファーズハンマー」では銃として使っているデルタムーバーにミッションメモリーをセットしたあと「チェック」の音声入力によって起動し補足する光が発射され、そこからキックを浴びせる。
ベルトの装着者が頻繁に変わる事が555の特徴であるが、変身者によってキックの型も変わっている。例として草加雅人がデルタに変身した際はルシファーズハンマーを両脚で放ったが、三原修二の場合は右足で放つ。
映画「オールライダーVS大ショッカー」ではファイズにカメンライドした門矢士がチートとして名高いバイオライダー撃破という快挙?を成し遂げた。
劇中では使用されなかったが、「コバルトスマッシュ」は仮面ライダーサイガがフライングアタッカーを使い、超高高度から繰り出すキック技である。その威力はクリムゾンスマッシュの二倍以上。
カタログスペックでは19~30tと必殺技にしては低めだがライダーのスーツを廻っている有毒物質「フォトンブラッド」を注ぎ込むため数字以上の威力があると言える。
『仮面ライダー剣』に登場するライダーたちはそれぞれラウザー、パンチ、キックの威力をそれぞれ強めるカテゴリー2、3、5と属性を付与させるカテゴリー6のラウズカードのコンボ技を持ち、もう1枚カードを加えることでより強力な技を発動させる。が、ここではキック技のみ挙げる。
ブレイドは「♠5キック」による飛び蹴りが「♠6サンダー」の電撃で強化されたライトニングブラストを放つ。使用する時は、剣を地面に刺してからジャンプする。更に「♠9マッハ」を加えることで、蹴りの前に超高速の助走をする「ライトニングソニック」に強化される。助走の際に体当たりすることもあるのだが、この助走による突撃でひるませ確実にキックを浴びせるというパターンもある。
ギャレンの使用するのは「♦5ドロップ」による反転ドロップキック(より正確には前宙しながら体をひねり逆立ちの体勢から爪先蹴り)に「♦6ファイア」の炎を組み合わせたバーニングスマッシュ。「♦9ジェミニ」を加えることで、分身した状態で放つ「バーニングディバイド」となる。融合係数の低かった当初は分身を撹乱として使っていたが、恐怖心を克服してからは分身との同時攻撃となった。 特にピーコックアンデッドを倒したキックは一部ファンの間で「バーニングザヨゴ」の通称で親しまれ、ギャレン同様コアな人気を持つ。
カリスは「♥5ドリル」で放つきりもみキックが「♥6トルネード」により竜巻を纏ったスピニングアタックを使用する。「♥4フロート」を加えることで、より強力な「スピニングダンス」となる。差異がほぼ無いようにも見えるが、スピニングアタックが回転してから竜巻の力で浮かび上がっているのに対しスピニングダンスはフロートの力で浮遊してから回転している。ちなみに、レンゲルもカリスのカードを奪ってスピニングダンスを使ったことがある。レンゲルラウザーでは❤スートであるこの技はコールされないため、自分で技名を言いながら使用した。このため作中唯一の技名を言うシーンとなった。
レンゲルは「♣5バイト」による挟み蹴りと「♣6ブリザード」による凍結攻撃を組み合わせたブリザードクラッシュ。敵を凍らせるための吹雪を噴出しながら蹴りこむのだが、放出されている所がどう見ても股間であり、「カッコ悪い」「おもらし」と評判が非常に悪い。スピニングダンスを使用したのもこれが原因であるのかもしれない。ちなみに、レンゲルの使った♣のカードの3枚コンボはラウザーによるコンボ攻撃の「ブリザードベノム」のみ。ケルベロスⅡにダメージを与えられたものの、この時点では終盤に迫っていたこともあってこんなところでもハブラレンゲル…。
仮面ライダー響鬼はライダーキックを披露しておらず、それ故音撃戦士(響鬼のライダー)は誰もライダーキックを使わないと思われがちだが、童子や姫(人間型の敵)と戦闘する際に鬼闘術という格闘技も使用する。その技の一つとしてキック技を使う鬼も存在する。
仮面ライダー威吹鬼は、鬼闘術・旋風刃という技の一環として、その名の通り風の刃を纏った回し蹴りを放つ。
仮面ライダー轟鬼も、雷撃蹴という雷を纏った蹴り技を使用する。こちらも雷撃拳というパンチ技のパリエーションに近い。
なお、先述通り本編でライダーキックを披露していない響鬼だが、近年のオールライダー系の映画で全員参加型ライダーキックをするという形で一応ライダーキックをしたことはある(これはシンも同様)。
ひそかに仮面ライダー35周年を記念したカブトのライダーキックは従来の飛び蹴りを含め数多くのバリエージョンがあり、その中で最も多く使われたキックは回し蹴りである。 意外にも主役ライダー史上初の回し蹴りであった。
カブトが相手に背中を向け、敵が襲いかかってきた所にカウンターの様にハイキックを食らわせる。平成ライダーでは初めてライダー自身が技名を言うライダーキックでもある。(ベルトや武器などのシステム音声が技名を言う事はあった)ただ、回し蹴りは正面から使われることが多くなり終盤には一般的な飛び蹴り型のライダーキックを放っている。ハイパーフォームでの「ハイパーライダーキック」も同様。こちらは宇宙で初めて放ったライダーキックである。
ガタックの場合は飛びかかって回し蹴りを見舞うタイプであり、やはり従来と一線を画すキックとなっている。
キックホッパーは従来に近いが使用するのは後のフォーゼ同様左足で放ち、脚部に装着されたアンカージャッキが連動することにより更に跳躍力を得て連続キックを放てる。(この演出を見たPS2版カブトのスタッフが感銘を受けて演出を変えたという逸話がある)
ダークカブトはカブト同様ソバットから従来型のライダーキックまで使用。PS2版では踵落とし(デモムービーではこの後にゼクターのスイッチを押し、そのまま踏み砕く)演出になっており、ガンバライドではクロックアップによって敵の背後に接近してからキックを浴びせる。
劇場版に登場したコーカサスはハイパーゼクターからのエネルギーを送り込んで発動し、相手の腹を狙ったミドルキックを浴びせる。
仮面ライダー電王には「デンライダーキック」という各フォーム共通のライダーキック技が設定上存在するが、ほとんどのフォームは武器を使って敵を倒す。そのため、本編でライダーキックを放ったフォームは「デンガッシャー・ロッドモードを敵に投げつけ、動きを止めた後に飛び蹴りをする」という使い方をしたロッドフォーム、チャージ&アップによってこれまたウラタロスの仮面を先頭に足へ移動させキックを浴びせるクライマックスフォームのみである。
だが、劇場版の「超・仮面ライダー電王」でソードフォームも使用。「俺の超必殺技」と呼び、本編で一切披露されなかっただけにとっておきの技といった印象を与えた。
キバのライダーキックは吸血鬼をモチーフにしたライダーらしく、風景が夜になるという演出がある。空高く飛び上がり、満月を背景に飛び蹴りを放つ。命中後、敵が打ち付けられた壁にキバの紋章が浮き出る。ドガバキフォームの場合も(一部演出が簡略化されたが)同様。
大きなお友達には好評な演出だったが、実際に夜になるまで待ってから撮影する必要があるため、撮影時間がかかってしまう欠点があった。
加えて「子供が怖がる」という苦情もあった事も重なり(ただしこの説はソース不明)、このキックを使う回数は話が進むにつれ徐々に少なくなってしまった。(ただし合成などで必殺技の際に夜になる演出は本編後半でも随所に見られた)
真の姿であるエンペラーフォームによる「エンペラー・ムーンブレイク」では空中浮遊からの連続キック、回し蹴りなど様々なパターンを見せる。劇場版ではキャッスルドランと融合した状態でキックを仮面ライダーアークに繰り出し、月面まで叩きつけた。
ディケイドの必殺技は、カード型のオーラが敵に向かい等間隔で10枚出現、それを飛び蹴りしながら通過して放つ。ディケイドという作品の都合上、他ライダーとのダブルライダーキックを放つ事が多かったり、劇場版(オールライダーVS大ショッカー)では分身ディメイションキックを放ったりと随所で活躍を見せるが、TV本編ではもっぱらFFRやコンプリートフォームの最終フォームとのシンクロ攻撃の印象が強く、地味なイメージが拭えなかった。
だが、劇場版(MOVIE大戦)で冒頭にて現れた激情態が使用したカード型オーラを出現させる技は、出現するオーラの数が明らかに10枚を上回っており、更に敵を追尾して当たるまで執拗に追い続けると言う凶悪な仕様となっていて視聴者に衝撃を与えた。 当初はこれは激情態版ディメンションキックと思われていたが、現在ではディメンションブラスト(銃撃技で、同様のオーラが出現する)とする説が有力となっている(決定的といえる描写はないためなんともいえないが)。ガンバライドでは追尾する演出が加えられている。
二人で一人の仮面ライダーWの必殺技。
ジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填し、敵にドロップキックを放つのだが、キックを放つ瞬間にWが真っ二つに分離し、サイクロンサイドとジョーカーサイドが時間差でキックを行うという(ある意味)Wを象徴する必殺技であった。「半分こキック」の異名を持つ。
劇場版『MOVIE大戦2010』でディケイドとWの二人で使った必殺技。
二人なのにトリプルというややこしい名前だが、これはディケイドがWをファイナルフォームライドしてWが文字通り真っ二つに割れ、W・サイクロンサイクロンとW・ジョーカージョーカーに分離した結果である。
オーズの必殺技はコンボに応じ変化するが、ここでは特徴の強い物のみ紹介する。
タトバコンボの必殺キック「タトバキック」は足がバッタのように変形し、大きくジャンプした後、3つの輪をくぐって蹴りつける・・・のだがタトバでの実績はメダジャリバーを使った剣撃が多く、キックでの撃破回数は少ない。
しかし、タトバキックの撃破数が少ない理由はただ出番をメダジャリバーに出番を奪われているからではないのだ。このタトバキックは、ことごとく敵のトドメをさせないという特徴を持ち、最終話でようやく決まったかと思いきや、怪人は第三者の手によってすぐ復活したためTVシリーズでの実質撃破率は0%に終わってしまった(劇場版では多くの戦闘員を一度に倒したり、「WONDERFUL」ではガラ・怪物体へのとどめの一撃を放つなど、打って変わって活躍を見せた)。コンボとはいえそこは亜種(混色)であるが故か。この特徴故、平成ライダーきっての不遇キックと言われる。
それに対して、ガタキリバコンボでの「ガタキリバキック」は50人もの分身を生み出して一気にキックを浴びせる。このキックは巨大な敵も一気に倒せるほどの威力をもつ為にファンには「一人ライダー大戦」と呼ばれ「最強キック」の呼び名が高い。 しかし50人への分裂、巨大かつ強大な標的などでCG費用がバカにならないので発動回数は非常に少ない(使用するガタキリバ自体の登場数が少ない為)。そのため、タトバキックとは別の意味で不遇と言われることも。
宇宙が来るライダー、『仮面ライダーフォーゼ』の必殺技。ロケットとドリルのモジュールを装備し、レバーを再起動し「リミットブレイク」を行う事でモジュールをフルパワーにし、ロケットの推進力とドリルの貫通力を利用しキックを放つ。
敵怪人・ゾディアーツのエネルギーが溜まっている場合は宇宙でキックをすることになり、「ライダーロケットドリル宇宙キック」という呼び名に変わる。フォーゼは他の必殺技も「ライダー○○」という呼称で統一されており、ある意味では原点回帰の必殺技名とも言える。このキックは本編最終回において、ラスボスであるサジタリウス・ゾディアーツを倒している。(基本フォームのキック技でラスボスを倒すのは平成ライダー史上初)
ちなみに、主役ライダーでは珍しい、左脚でのライダーキックである。
仮面ライダーウィザードがゲートの精神世界「アンダーワールド」で放つ必殺技。(現実世界で放つ、ロンダートを繰り出しながら放つライダーキックは「ストライクウィザード」と呼ぶ。)
ウィンガーウィザードラゴンに乗ったウィザードが「キックストライク」のウィザードリングをスキャンすると、ウィザードラゴンが巨大な足「ストライクフェーズ」に変形し、足の付け根部分にウィザードのバイクであるマシンウィンガーが合体する。ウィザードはウィンガーにキックし、巨大なウィザードの幻影を出しながら敵を押し潰す、というもの。
ドラゴンと共に繰り出すライダーキックと言えば仮面ライダー龍騎の「ドラゴンライダーキック」が元祖であるが、こちらは「ドラゴンと」キックするのではなく「ドラゴンを」キックする必殺技という点が違い、色んな意味で進化したキックと言えるかもしれない。
※本編の動画は運営にライダーキックされてしまうのでこちらでご了承ください。
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最終更新:2024/05/04(土) 14:00
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