マツコ&有吉の怒り新党とは、テレビ朝日系で放送されているトークバラエティ番組。
単に「怒り新党」と呼ばれることが多く、ニコニコ動画のタグ数もそちらの方が多い。
概要
2011年4月、火曜25:21からの30分深夜枠で放送開始。高視聴率をマークしたため、同年10月から水曜23:15開始に移動し60分番組となり、現在もその時間帯で放送している(※系列局においては大阪・朝日放送のみ同時間帯に『今ちゃんの「実は…」』が放送されているため、深夜24:30から1時間15分遅れで放送)。テレビ朝日系24局と系列外の富山テレビ、山陰放送、テレビ高知、宮崎放送を含む全国28局ネットで放送中。
出演者はマツコ・デラックス幹事長、有吉弘行政調会長、夏目三久総裁秘書の3名。初期にはゲストが呼ばれたこともあったが、現在はこの3人のみで完全に固定されており、2013年1月3日にゴールデンタイムに初進出して2時間超の放送となったときでさえ3人だけで最初から最後まで進行した。2014年1月3日のお正月スペシャルでは初のロケを行った。
ロケ無し(新3大ではときどきスタッフによるロケものがある)、出演者3人(とナレーション)のみ、セットを組んでトークの前振りだけ用意してあとはマツコと有吉に喋らせるだけという大変シンプルな作りの番組で、どう見ても低予算ながらゴールデンタイムのバラエティと比べてもひけをとらない10%~14%の視聴率を安定して出すため、「最もコストパフォーマンスのいい番組」とか言われることも。
番組は「国民からの怒り」(前半)と、「新・3大○○調査会」(後半)の2コーナーに分かれている。
「国民からの怒り」は女性視聴者に、「新・3大○○調査会」は男性視聴者にそれぞれウケがいいらしい。
結果的に男性も女性もついつい全編観てしまうため、番組全体を通して高視聴率を維持していると言われている。
2016年3月30に放送分を以って惜しまれつつも夏目三久総裁秘書が退任(番組降板)。4月13日放送分より後任としてテレビ朝日アナウンサーの青山愛が出演(肩書は庶務)。
ナレーションはナイツの塙宣之。新年会に呼んで貰えないなど影が薄い。
2017年3月29日放送分を以て番組は終了し、「マツコ&有吉 かりそめ天国」へとリニューアルされる。
2021年4月に有吉弘行と夏目三久が結婚し、同年4月23日放送の「かりそめ天国」内で「臨時党大会」という名目で復活。また、夏目三久が芸能界を引退することに伴い最後の共演になるということで、同年9月30日に「解散」という名目で復活。
国民からの怒り
視聴者から寄せられた、イラッとする人や出来事、行動、言動に対しての怒りのメールを夏目が読み上げ、それについてマツコと有吉がトークを繰り広げるメインコーナー。前半約35分。火曜時代はほぼこのコーナーのみで番組が構成されていた。
最後にマツコと有吉が投稿内容に同意するかどうかによって、「怒り新党」のマニフェストとして採用するかどうかを判定する。しかしこれらの怒りの内容は「(怒りの対象にも)ちゃんとした理由がある」ものであることが多いため、二人の同意を得る確率はかなり少なく、逆に投稿者の言い分の方がマツコと有吉に正論をぶつけられて不採用とされるケースの方が多い。なお、採用されたからといって特に何かあるわけではない。マツコ・有吉・夏目の意見が食い違って結論が出ない場合は「保留」となる事も。
トークが白熱し、マツコ・有吉がふと我に返ったり、気持ちを吐露して妙にしんみりした雰囲気になったりするとジョン・レノンの「スターティングオーバー」がBGMとして流れる。
1クールに1回程度1時間丸ごと国民からの怒りメールとなる事がある。
新・3大○○調査会
本編。水曜放送となってから開始したコーナー。「日本三景」「日本三大祭り」などの有名な3大括りに隠れた、あるテーマにおける新たな3大括りを有識者が選定し、VTRにして発表、マツコと有吉がコメントする。だいたい後半25分がこのコーナーに割かれるので、このコーナーだけ見たい人は23:45頃(関西地方は深夜1:00頃)からテレビをつけると良い。
扱うテーマはスポーツの名勝負や、古いアニメ・特撮・ドラマの突飛な展開などが多い。特にスポーツではプロ野球や大相撲の取り上げられる率が高いが、メジャースポーツに限らずバドミントン、男子新体操、車椅子テニスなどマイナーなスポーツも取り上げている。2013年からはスタッフのロケによる変わったスポットの紹介シリーズも始まった(その一発目である「素人にはオススメできない野湯」は番組史上初のロケである)。
アニメ・特撮関係では「巨人の星」や「魔法使いサリー」、昭和ライダーやウルトラシリーズや「鳥人戦隊ジェットマン」のような有名どころから、「さすらいの太陽」「アイアンキング」「鉄人タイガーセブン」などマニアックなところまで幅広く取り扱っている。2012年8月8日放送回では「チャージマン研!の突飛な展開」と題して「蝶の大群が舞う」「殺人レコード 恐怖のメロディ」「頭の中にダイナマイト」の3話が紹介され何かと話題になった。→チャー研はオシャレ
基本的に毎週放送されるが、たまに休みの場合もある。また、テーマによっては3大ではなく2大になることがある。
大百科に記事のある「新・3大○○調査会」で取り上げられた題材
- 北斗晶 (2011年10月5日「北斗晶(女子プロ現役時代)の名勝負」) ※このコーナーの第1回
- ダルビッシュ有 (2011年10月26日「ダルビッシュ(日ハム)の奪三振」)
- 伊藤みどり (2011年11月16日「伊藤みどり(女子フィギュア現役時代)の名試合」)
- ジャッキー・チェン (2011年11月23日「ジャッキー・チェンのNGシーン」)
- ウルトラシリーズ (2011年12月14日「ウルトラの哀しい戦い」)
- 舞の海 (2012年1月25日「デーモン閣下が選ぶ舞の海(大相撲力士現役時代)の名取組」)
- 西部警察 (2012年2月1日「西部警察シリーズの爆破シーン」)
- 大阪近鉄バファローズ (2012年2月8日「近鉄バファローズの哀しい試合」、2012年3月21日「スゴいぞ!近鉄バファローズ」)
- 必殺シリーズ (2012年2月29日「必殺シリーズの奇抜な殺し技」)
- プロゴルファー猿 (2012年4月4日「プロゴルファー猿のベストショット」)
- ゴルゴ13 (2012年4月18日「ゴルゴ13の超一流な狙撃」)
- 福本清三 (2012年5月2日「福本清三(斬られ役)の死に様」)
- タイガーマスク (2012年5月9日「タイガーマスクのやりすぎ悪役レスラー」)
- 西口文也 (2012年5月16日「西武・西口文也(投手)の哀しい勝利」)
- ミスター味っ子 (2012年5月23日「ミスター味っ子の味皇のグルメリアクション」)
- ドラガン・ストイコビッチ (2012年5月30日「ストイコビッチ(サッカー選手)が日本で残した伝説」)
- 昭和ライダー (2012年6月6日「昭和ライダーのムチャな特訓」)
- 巨人の星 (2012年6月27日「巨人の星・左門豊作の涙ぐましい話」)
- 男子新体操 (2012年7月11日「青森大学男子新体操部の演技」)
- スケバン刑事 (2012年7月18日「スケバン刑事のスゴい仕留め方」)
- トニー・ジャー (2012年8月1日「トニー・ジャーの無茶なアクション」)
-
チャージマン研!(2012年8月8日「チャージマン研!の突飛な展開」)
- 第3話「蝶の大群が舞う」
- 第16話「殺人レコード 恐怖のメロディ」
- 第35話「頭の中にダイナマイト」
- 鳥人戦隊ジェットマン (2012年8月22日「鳥人戦隊ジェットマンのトレンディーすぎる愛憎劇」)
- 伊藤智仁 (2012年9月19日「悲運のエース伊藤智仁の記録より記憶に残る投球」)
- 無敵超人ザンボット3 (2012年9月26日「無敵超人ザンボット3の切ない戦い」)
- ウルトラシリーズ(2回目) (2012年10月24日「ウルトラシリーズのまさかの負けっぷり」)
- アイアンキング (2012年11月7日「史上最弱ヒーローアイアンキングの戦い」)
- ザ・ハングマン (2012年11月21日「ザ・ハングマンのあっけにとられるお仕置き」)
- ロリー・デラップ (2012年11月28日「ロリー・デラップの人間発射台」)
- 鉄人タイガーセブン (2012年12月5日「鉄人タイガーセブンの苦悩する戦い」)
- 新巨人の星 (2013年1月3日「新巨人の星の各球団の星飛雄馬対策」)
- 岩田慎司・多田野数人 (2013年1月16日「セパ2大ふしぎなボール使い」)
- ペペ (2013年1月30日「悪童ペペの奔放なプレー」)
- ブロードアピール (2013年2月6日「競走馬ブロードアピールの走り」)
- SF短編 (2013年2月27日「藤子・F・不二雄らしからぬ異色な物語」)
- 高見盛 (2013年3月6日「高見盛の“喜怒哀楽”相撲」)
- 必殺シリーズ(2回目) (2013年3月27日「必殺シリーズの江戸時代とは思えない展開」)
- 国枝慎吾 (2013年4月24日「国枝慎吾の最強を証明したテニス」)
- 実相寺昭雄(2013年5月1日「実相寺昭雄監督の常識と戦った演出」)
- 村田修一・西勇輝 (2013年5月8日「プロ野球引退試合まさかの結末」)
- ロボット刑事 (2013年5月15日「ロボット刑事のひたむきな努力」)
- デイリースポーツ (2013年5月22日「デイリースポーツのブレない一面記事」)
- サンフレッチェ広島 (2013年5月29日「サンフレッチェ広島の奇策」)
- ナジーム・ハメド (2013年7月3日「悪魔王子ナジーム・ハメドの型破りなファイトスタイル」)
- 内野5人シフト (2013年7月24日「マーティー・ブラウン監督の“イチかバチかの奇策”」)
- クレヨンホラー劇場 (2013年8月7日「いつもと違うクレヨンしんちゃん」)
- バトルホーク (2013年8月28日「バトルホーク敵組織のツメが甘い作戦」)
- サメ映画(2013年9月25日「進化しすぎた○○映画」)
- ジョン・ケージ (2013年10月9日「ジョン・ケージ 音楽の概念を覆した楽曲」)
- ボブ・ロス (2013年11月13日「『ボブの絵画教室』での“脱線”」)
- 松井秀喜 (2013年12月4日「ゴジラvs最大の敵」)
- 神社 (2014年1月3日「素人にはオススメできない神社」)
- ネッキーとあそぼう わんぱく☆パラダイス (2014年3月19日「ネッキーの強引な絵かき歌」)
- 山本和範 (2014年3月26日「山本和範のここ一番で証明した不死鳥ぶり」)
- 秘密戦隊ゴレンジャー (2014年4月2日「『ゴレンジャー』での怪人のノリ爆死」)
- 豊川孝弘 (2014年4月16日「将棋・豊川孝弘七段の口滑らかすぎる解説」)
- 神取忍 (2014年4月23日「神取忍のケンカマッチ」)
- 徹子の部屋 (2014年5月7日「黒柳徹子さんお気に入りの話」)
- 北桜 (2014年5月28日「北桜の繊細すぎる趣味」)
- ビル・ダンス (2014年6月4日「ビル・ダンスアウトドアーズの強引なハプニング」)
- ファビアン・カンチェラーラ (2014年6月11日「自転車ロードレーサー ファビアン・カンチェラーラの衝撃のスパート」)
- 探偵物語 (2014年7月23日「『探偵物語』でのつい脱線しちゃう次回予告」)
- 映画史上最悪の死亡シーン(空手ガール) (2014年8月27日「トルコ映画のクドすぎる演出」)
- ベア・グリルス (2014年9月3日「ベア・グリルスから学べるサバイバル術」)
- ドラゴンズレア / トランスフォーマーコンボイの謎 / QWOP(2014年10月15日「すぐ死んじゃうゲーム」)
- 趙治勲 (2014年10月29日「趙治勲のしゃべらずにはいられない囲碁」)
- 川崎宗則 (2014年11月5日「川崎宗則を好きすぎる『インテンショナルトーク』の番組MC」)
- 一人クリスマス(巨人の星) / タイガーマスク(2回目) (2014年11月12日「スポ根アニメの脱線回」)
- 椛島健一 / 下田恒幸・玉乃淳 (2014年12月3日「試合より気になる放送席」)
- アイドル伝説えり子 (2015年1月7日「アイドル伝説えり子の語り過ぎるナレーション」)
- 照英 (2015年1月21日「『旅人照英』での突然入る涙スイッチ」)
- 科学忍者隊ガッチャマン (2015年1月28日「『科学忍者隊ガッチャマン』のミサイルを撃ちたくてたまらないジョー」)
- 応援歌(片岡篤史 / 坪井智哉) (2015年2月25日「応援になっていない応援歌」)
- ファジアーノ岡山 (2015年3月4日「ファジアーノ岡山の過酷なキャンプ」)
- おっぱい (2015年3月18日「美術史における美しきおっぱい」)
- 只見線 (2015年4月1日「只見線の一筋縄では撮れないアングル」)
- 三浦大輔 (2015年4月15日「三浦大輔の合成写真みたいなうますぎる自撮り」)
- 知恵の輪 (2015年4月22日「簡単そうで超難しい知恵の輪」)
- ブル中野 (2015年4月29日「ブル中野が起こした女子プロレス革命」)
- マリーン・オッティ (2015年5月13日「マリーン・オッティの執念のスプリント」)
- ムツゴロウ (2015年5月27日「ムツゴロウさんの絶体絶命すぎるピンチ」)
- 千代の富士 (2015年6月24日「千代の富士の横綱相撲」)
- ホタル (2015年7月1日「動物カメラマン小原玲が感動した蛍スポット」)
- マイケル・チャン (2015年8月25日「マイケル・チャンのあきらめないテニス」)
- テトリス ザ・グランドマスター / ストリートファイターIII 3rdSTRIKE(ウメハラ) / 虫姫さまふたり (2015年9月30日「アーケードゲームで限界を追求した人々」)
- 林道 (2015年10月14日「素人にはオススメしない林道ドライブコース」)
- トースト (2015年10月21日「後世に残したい純喫茶のトースト」)
- 屋鋪要 (2015年11月11日「屋鋪要のテンションがあがるSL」)
- 前田智徳 / 堀内恒夫 / 鈴木健(2015年11月18日「プロ野球引退試合の粋なお膳立て」)
- 谷崎潤一郎 / 川端康成 / 太宰治 (2015年12月2日「文豪の後世にうっかり残ってしまった恥ずかしいもの」)
- つくね (2015年12月23日「コレだけのために暖簾をくぐりたくなるつくね」)
- 博物館 (2016年1月6日「知る人ぞ知る素晴らしき博物館」)
- 銭湯 (2016年1月20日「熱い銭湯」)
- バーベキュー (2016年2月3日「冬こそ味わいたいご当地バーベキュー」)
- ラーメン (2016年2月17日「進化し続ける背脂ラーメン」)
- 北の湖 (2016年3月2日「憎らしいほど強い北の湖」)
- 歌謡曲 (2016年3月23日「攻めすぎた昭和歌謡」)
- 芸術 (2016年3月30日「ガラスに閉じ込めた繊細すぎる芸術」)
- 夏目三久 (2016年3月30日「夏目三久の“肝っ玉を感じた瞬間”」)
- ミスター味っ子(原作漫画版) (2016年8月31日「一度は食べて欲しいマンガ飯」)
- battlebots (2016年9月8日「破天荒すぎるバトルボッツのロボット」)
- I am Bread (2016年10月12日「ついついハマるシュールなインディーズゲーム」)
関連動画
▲2013年1月16日放送の「セパ2大ふしぎなボール使い」で紹介された岩田慎司と多田野数人。
▲2013年2月6日放送の「競走馬ブロードアピールの走り」で紹介された3レース。
▲2014年8月27日放送の「トルコ映画のクドすぎる演出」では三大のひとつとしてこれが紹介された。
▲2014年11月12日放送の「スポ根アニメの脱線回」では三大のひとつとしてこれが紹介された。
▲2015年9月30日放送の「アーケードゲーム」で紹介されたプレイ動画。
▲2016年10月12日放送の「ついついハマるシュールなインディーズゲーム」で紹介されたゲーム。
関連項目
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