タイムボカンシリーズ ヤッターマンとは、竜の子プロダクションの制作で1977年1月1日から1979年1月27日までフジテレビ系列で放送された日本のテレビアニメで、タイムボカンシリーズ第2作目である。全108話。
本記事ではリメイク版・実写映画版についてもある程度記載する。
かつてはニコニコでもアニメ1作目が配信されていたが、2015年4月30日をもって終了してしまった。
概要
シリーズで最も話数が多く、なおかつ最も高い人気を得た作品である。
ドクロストーンをめぐり、ヤッターマンとドロンジョ率いるドロンボー一味が世界各地で対決する。
第1話ではキャラ説明の際にドロンジョのことを「懐かしの」と言っていたことからマージョとは同一人物扱い(トンズラー、ボヤッキーも同様)だったが、シリーズが進むにつれて同一人物という設定は無かったことにされた。
本作は(イタダキマンを除く)他のシリーズと違ってタイムスリップとはほぼ無関係であり、「タイムボカンシリーズ第2弾と銘打ちながらタイムマシンとは全く関係がないと言われた汚名を晴らす」と、OVA第1巻の前に発売されたCDにおいてボヤッキーがぼやいていた。実際には「現代の地球にも関わらず人々の風俗・生活は中世~近世ヨーロッパや平安~江戸時代の日本のまま」といった不思議な地域もたびたび登場し、一種の擬似タイムスリップと呼ぶべきエピソードが多く見られるのが本作の特徴であった。
1993年11月26日発売のOVA『タイムボカン王道復古』第1巻で、ドロンボーが他の三悪に勝って優勝したお祝いに続編(1994年1月1日発売のOVA第2巻)が作られた。この続編では本作品の数年後が舞台となっており、ガンちゃんとアイちゃんは結婚して色ボケになっている設定。
なお、2008年12月および2010年1月28日に稼働・発売の『タツノコvsカプコン』(タツカプ)シリーズでは、1号と2号の声優は代役だが、本作(旧作設定)のヤッターマンが登場している関係上、どちらも女性声優が声を担当しており、ヤッターワンは1号のハイパーコンボ演出だけではなく、1号2号および春麗のEDに登場している。
ニコニコ動画においては、タツノコ劇場で2012年09月27日から毎週5話づつ公開中。
登場人物・メカ
担当声優は、左からオリジナル版 / タツカプ版。
キャラ説明はオリジナルやタツカプだけでなく、一部『タイムボカン王道復古』の出来事も記載している。
善
- ガンちゃん(ヤッターマン1号) 声:太田淑子 / 喜多村英梨
高田玩具店の一人息子で本名は高田ガン。13歳。父・徳兵衛が製作途中で投げ出したヤッターワンをガールフレンドのアイちゃんと共に完成させたが、金儲けの道具に使われることを危惧したためヤッターワンを秘密のアジトに隠し、自身はヤッターマンとなって悪と戦う決心をする。持ち前の正義感とケンダマジックを武器に戦う熱血漢だが、ヤッターワン以降も様々なメカを作り上げるロボット博士でもある。変身前は青いツナギだが、変身後は白いツナギになる。 - アイちゃん(ヤッターマン2号) 声:岡本茉莉 / 加藤英美里
電気屋の一人娘で本名は上成愛。12歳にしてガンちゃんのガールフレンド。ガンちゃんがヤッターマンとなって悪と戦う決意をした直後に、自身もヤッターマン2号として戦うことを決めた。ドロンボー達からは「2号さん」と呼ばれている。武器はシビレステッキ。正義感は強く、カワイイ顔して結構きつい事を言ったりもする。また、嫉妬深い面もある。
変身前は黄色いツナギだが、変身後はピンクのツナギになる(ただしOPでは、作画ミスか変身後の衣装も黄色いツナギになっている場面がある)。
タツカプ第1作目には登場しておらず、1号のEDでは2号を除いたヤッターマン8人(1号のみ本物で、3~9号はカプコンキャラが扮装)が悪事を働くドロンボーの前に現れ、驚かせていた。登場した第2作目の2号EDでは、ドロンボーと他の三悪(花の刑事トリオを除く)に対して容赦ない電気攻撃を与え、全滅させてしまった。 - オモッチャマ 声:桂玲子 / 不明
乾電池で動く、高田玩具店のマスコット。プロペラで空を飛べる。主な役割はドロンボーのアジトで彼らの企みを盗み聞きすること。頭部と手足を引っ込めてサイコロ形態に変形も可能で、初期はヤッターワン・ペリカン・アンコウの出撃選択を決定するのにも使われていた。会話の語尾は「~でコロン」。
- ヤッターワン / ヤッターキング / ヤッターワンFZ 声:池田勝(ワン、キング)、富山敬(FZ) / 不明
第1話でガンちゃんが完成させた、初代ヤッターメカ。骨型のメカの素を食べることでゾロメカを出す。
第45話で大破するも、第46話にてヤッターキングに強化改造・大型化され、以後、第90話まで主力・母艦的存在として活躍する。キングになってからはメカの素も大きく重くなり、1号やオモッチャマが食べさせるのに苦労する描写もあった。第58話以降は内蔵メカ(ブル、ドジラ、パンダ&コパンダ)のいずれかが戦うことが多くなり、更に第91話以降はヤッターゾウに主力の座を明け渡すが、第108話(最終回)には他のメカと共に参戦している。
その後、王道復古第2作目ではヤッターワンFZとして生まれ変わっているようで、強力なミサイルを武器にしていた。
なお、タツカプに登場しているのはキングでもFZでもなく普通のヤッターワンである(第1作目の1号EDの最初の場面のみ、1号・ヤッターワンともにリメイク版のデザイン)。 - ヤッターペリカン 声:池田勝
第14話より登場したペリカン型のメカ。空を飛べるため、空中戦を得意としている。メカの素はどじょう型。
ヤッターキング登場後は出番がなかったが、最終回のヤッターメカ勢揃いの時に久しぶりに登場した。
タツカプ第1作目では1号の2Pカラー使用時に、第2作目では2号使用時にハイパーコンボ演出やEDで登場する。 - ヤッターアンコウ 声:池田勝
第27話より登場したアンコウ型のメカ。水中戦を得意とするが、宇宙にも行ったことがある。メカの素はあんパン型。
ヤッターゾウを除けば唯一、内部に乗り込むタイプのメカである。そのため、潜水戦闘時には操縦席にある「もう一つの口」からメカの素を食べさせることも多かった。水中以外では他のヤッターメカ同様、ヤッターマンが機体左右につかまって移動することも可能。
ヤッターキング登場後は出番が無いに等しく、やはり最終回の勢揃いが最後の出撃であった。
なお、王道復古およびタツカプには登場していない。 - ヤッターゾウ 声:池田勝
第91話より登場した、ヤッターキングより一回り大きいゾウ型のメカ。この話より最終回までヤッターマンの愛機となる。ほぼ輸送専門で、直接戦闘もメカの素でゾロメカを出すことも無いが、その代わりに内蔵しているブル、ドジラ、パンダ&コパンダ、よこづなのいずれかが戦うことになる。 - ヤッターブル 声:緒方賢一
第58話より登場した、ヤッターキングおよびヤッターゾウに収納されている犬型のメカ。メカの素はホットドッグ型。
他のメカに比べると出番が極端に少ない。アイちゃんに惚れており、露骨に態度で表す。 - ヤッタードジラ 声:富山敬、田中勝
第58話より登場した、ヤッターキングおよびヤッターゾウに収納されている恐竜型のメカ。メカの素はどら焼き型。
初登場時のみ富山敬が声を担当していたが、それ以後は田中勝が担当している。 - ヤッターパンダ&ヤッターコパンダ 声:池田勝(パンダ)、滝沢久美子(コパンダ)
第58話より登場した、ヤッターキングおよびヤッターゾウに収納されている父子コンビのパンダ型メカ。メカの素はサトウキビ型。
パンダがゾロメカを出す際、コパンダはファンファーレを担当する。
ちなみに、コパンダの声を担当した滝沢久美子は、次作『ゼンダマン』でゼンダマン2号の声を担当する。 - ヤッターよこづな 声:緒方賢一
第91話より登場した、ヤッターゾウに収納されている闘犬型メカ。メカの素は金平糖型。
初登場以後、最終回まで出番があるものの、あまり強いとは言えない。
悪(ドロンボー一味)
- ドロンジョ 声:小原乃梨子
シリーズ2代目の女ボスで24歳。通称「ドロンコ」。
額にDの文字が入った大き目の仮面と黒いボンテージ風の衣装が特徴的。インチキ商売時は、初期の頃は顔を隠していないが、後期になると何らかの仮面で目を隠すようになった。なお、1号に惚れてるフシがある。
王道復古第2作目の時代になると、子供がいることが判明している。
タツカプでは他の2人をアシストにプレイヤーキャラとして2作品に出演。 - ボヤッキー 声:八奈見乗児
毎回のメカ作りを担当している、シリーズ2代目の科学者で25歳。有名な「ポチっとな」は彼のセリフである。
会津若松に「おハナちゃん」というガールフレンドがいるが、王道復古第1作目の頃には彼女と結婚しており、国分寺のそば屋を二人で経営している(余談だが科学忍者隊+南部博士に食い逃げされたことがある)。
タツカプではトンズラーと共にドロンジョのアシストをしており、EDではパロディ三悪のデビロット姫一味と遭遇するも、声が同じだからか地獄大師と意気投合していた。 - トンズラー CV:たてかべ和也
元プロレスラーの2代目の怪力担当で30歳。関西弁を使い、「~でまんねん」などが口癖。
怪力だがヤッターマンに力負けする場面も多々あり。王道復古では芸能事務所のマネージャーに転職している。
タツカプではボヤッキーと共にドロンジョのアシストをしている。 - ドクロベエ CV:滝口順平
自称「泥棒の神様」。語尾は「~だべぇ」。ドロンボーの3人からは「ドクベエ様」「ドクちゃん」とも呼ばれる。
毎回、ドロンボーにドクロストーン捜索の任務を与えているが、情報は結構いい加減なものばかり。しかし、ドクロストーンの発見・奪取に失敗すれば、どんな理由にせよ「ママより怖い」お仕置きを与えてしまう(しかも、成功した回ですら難癖をつけてお仕置きしており、王道復古第1作ではドロンボーが勝利したにも関わらず褒美と称してお仕置きを与えていた)。
実はその正体はXYZ星の宇宙人であり、ドクロストーンは彼の体の一部である。
ちなみに、ゲームによってはドクロベエの部下ではない他の三悪からは、ほぼ呼び捨てにされている。
- ダイドコロンメカ
第1話で登場した、各種台所用品が合体した形態のメカ。そのせいか、ドロンボーと言えばこのメカという印象が強いようで、王道復古第1話でドロンボーが使用している他、タツカプのハイパーコンボ演出およびEDにも登場し、リメイク版にも登場している。 - ロリコンダー/セーラームンムン/オバンバー
王道復古第2話に登場した、進化型メカ。これに乗り込んだドロンボー一味はガッチャマン、キャシャーン、ポリマー、テッカマンに勝利するというアニメ史上最大の大金星を挙げた。
その他
主題歌
- ヤッターマンの歌
作詞:若林一郎 補作詞・作曲:山本正之 編曲:神保正明 歌:山本正之、少年少女合唱団みずうみ
前期オープニングにして最も有名な曲。第58話まで使われたが、ヤッターキング登場後はヤッターワンの登場部分がキングに差し替えられるなど、何度か映像が変更されている。 - 天才ドロンボー
作詞・作曲:山本正之 編曲:神保正明 歌:小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也
第58話まで使用された前期エンディング曲。EDだけでなく、ドラマ序盤のメカを作るシーンにも挿入されている。 - ヤッターキング
作詞・作曲:山本正之 編曲:神保正明 歌:山本正之、スクールメイツ・ブラザーズ
第59話より使用された後期オープニング曲。後年放映された「なつかしのアニメ」系バラエティ番組では、こちらのタイトルバックが流されることが多かった。 - ドロンボーのシラーケッ
作詞・作曲:山本正之 編曲:神保正明 歌:小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也 セリフ:滝口順平
第59話より使用された後期エンディング曲だが、再放送によっては第1話から「天才ドロンボー」の映像のままこの曲が流れている。ちなみに、『タイムパトロール隊オタスケマン』第6話EDは何故かこの曲である。
ヤッターマン(リメイク版)
概要
2008年1月から2009年9月まで日本テレビ系列で放送されたリメイク版。事実上のシリーズ第9作ではあるが、「タイムボカンシリーズ」の名称は付かない。全60話+限定版名義のスペシャル2話。
このリメイク版ではドロンボーは「ドクロリング」をめぐってヤッターマンとドロンボー一味が対決することになる。第1話でヤッターワンの完成およびヤッターマン結成が再び描かれるなど世界観・時系列も一新されているが、時折メタ的にオリジナル版(以下、旧作)を意識した状況やセリフも存在している。
最初のOPはいろいろと物議を醸したが、最終回では本家である山本正之がOPを務めた(音源は旧作の使い回し)。
当初は月曜夜7時からの放送であったが、特番などで放送が休みになる事が非常に多く1ヶ月半に渡って放送が無かった事もあり、劇中で自虐ネタにされた程であった。
2009年4月から日曜朝7時へと枠が移り、新たなキャラやメカが導入されるなどのテコ入れが図られた。評判も朝になってからの方が良いとまで言われている。
また、シリーズ初となる長編アニメ映画化がなされた他、映画及び59話では山本正之が歌う「ヤッターキング2009」が劇中で流れた。
ちなみに第1作と異なり、こちらは本当にタイムスリップするエピソードが数話ほど存在する。
主な登場人物・メカ
※リメイク版のヤッターメカは、ココングとゼロを除いて全て山寺宏一が声を担当している。
善
- ガンちゃん / ヤッターマン1号 声:吉野裕行
本名・年齢は旧作と同一。面倒くさがりでミーハーな性格の、いわゆる「現代っ子」に変更されているが、腕っ節も正義感も強く、やる時にはやる熱い性格は旧作と同じ。
現代アニメの主人公の特徴の1つである、いわゆる「ヘタレ」で、アイちゃんの想いには気づいているような気づいていないような曖昧な行動が多い。最終回では告白(未遂に終わったものの、アイちゃんとは結ばれた模様)。
第14話ではタイムスリップした未来で、大人になったガンちゃんがシルエットのみ登場。
メカの製作を変わらず続けており、結婚して奥さん(誰なのかは不明)の尻に敷かれているらしい。 - アイちゃん / ヤッターマン2号 声:伊藤静
本名は旧作と同一だが、年齢がガンちゃんと同じになった(第1話)他、自分の感情をストレートに表現するなど、こちらもいわゆる「現代っ子」に変更されている。
ガンちゃんが自分の気持ちに中々気づいてくれないため、もどかしい気持ちを抱えることが多い。
口癖は「メガパー」「○○パー」(○○には数字が入る。「パーセント」の略か?)。 - オモッチャマ 声:たかはし智秋
基本的に旧作と同一のキャラクターだが、平成作品ということもあってか色々と有能になっている。
オリジナル版では製作者はガンちゃんの父親だが、こちらはガンちゃんにおもちゃの作り方を教えてもらってアイちゃんが製作したものである。 - ヤッターワン 声:山寺宏一
ガンちゃんの父・徳兵衛の設計というのは旧作と同一。
第1話、アイちゃんの誕生日までにワンを完成させてドライブに誘うため、ガンちゃんが奮闘している所から物語が始まる。ガンちゃんの怠惰が災いして誕生日までに完成させることは出来なかったが、アイちゃんがピンチの時、彼女のハンカチの匂いに反応し起動する。デザインは旧作のディテールを細かくした程度で、基本は同じ。
タツカプ第1作目の1号ED冒頭でのヤッターワンおよび1号のデザインは何故か本作基準となっている。 - ヤッターペリカン 声:山寺宏一
第14話より登場。
「ヤッターワンが行けない空中で戦えるメカを作ろう」と設計を始めたが、現在のガンちゃんの技術では作れず、製作を断念。その後、タイムスリップした未来のガレージで、成人したガンちゃんが完成させたものが発見される。
これを現代のガンちゃんが持ち帰ったという曰く付きの存在(タイムパラドックス云々をボカンシリーズで言ってはいけない)。
旧作と違って大きな翼を装備し、セリフの所々で英語を交える所謂「欧米かぶれ」なところなど、外見や性格は大きく変更されている。
当初は自分が高性能であることを自慢しヤッターワンを見下すことが多かったが、強い正義感やガッツを見せられたことでヤッターワンを認め、「先輩」と呼ぶようになる。 - ヤッターアンコウ 声:山寺宏一
第25話より登場した、水中戦専用のメカ。
ガンちゃんが初めて全て単独で設計・開発を行って完成させたメカ。
外見は旧作と大きな違いはないが、ヤッターマンが搭乗するコックピットが頭部に位置されている。
旧作では目の奥に操縦席がある関係でキャノピーを兼ねた眼部に瞳が無かっため、黒目が描かれたこちらのヤッターアンコウの方が表情豊かになった。
ガンちゃんと同じ性格になるように設計されたのはずが、実際は東北弁のような訛りで喋り、芸人のような口調でラップを口ずさむことが多い。
第40話では、ウツボブースターと呼ばれるペットボトル型のエンジンを機体下部に2基装着して大気圏を突破し、旧作と同じく宇宙航行を可能としている。 - ヤッタージンベエ 声:山寺宏一
第36話より登場した、ジンベエザメ型のメカで旧作のヤッターキングやヤッターゾウにあたる平成版母艦メカ。
感動屋で涙もろく、口癖は「~だジーン」。宇宙は飛べない。メカの素はせんべいだが、温厚なので普段は使用しない。ヤッターワン~ヤッターモグラを搭載するが、ドラゴンとコング&ココングを搭載するスペースも存在。 - ヤッターモグラ 声:山寺宏一
第39話より登場した、モグラ型のメカ。根暗な性格で口癖は「~ですがなにか?」。メカの素はグラタン。ヤッターマン搭乗時は、コックピット内のオーブン型装置を通じてメカの素を摂取する。 - ヤッタードラゴン 声:山寺宏一
第50話より登場した、龍神がヤッターワンのメカの素を食べて機械化・誕生した歌舞伎口調のメカ。メカの素はどら焼き。
「燃えよヤッタードラゴン」というテーマソングを持つ。ピンチの時にしか現れなかったが、最終回後に改良されてヤッタージンベエに搭載可能になる。 - ヤッターコング 声:山寺宏一
劇場版に登場したゴリラ型メカ。勝利のポーズが「フォー!」。メカの素はバナナ。 - ヤッターココング 声:たかはし智秋
劇場版に登場した仔ゴリラ型メカ。旧作のヤッターコパンダ同様にファンファーレ役を務める。 - ヤッターゼロ 声:なし
劇場版に登場した、ヤッターワンに良く似た黒いフォルムのメカ。
今作の悪役、パ・ズールが操る心を持たない戦闘兵器である。
元々は、高田徳兵衛がパ・ズールの企みを知って途中で製作を中止しそのままとなっていたものを、ボヤッキーがパ・ズールに騙されて完成させる。
ヤッターワンよりも戦闘に特化した武装を施されており、右腕にグレネードランチャー、左腕にマシンガン、尻尾に剣、口に火炎放射器、背中に電撃装置が装備されている。
ヤッターワンと同じく、正義の心の結晶「メモリー」があり、ヤッターゼロが消滅した後も結晶は残された。
モチーフは「ゼンダマン」の第31話に登場した、対ゼンダライオンの黒いメカ「アクダライオン」と考えられる。 - ヤッターキング 声:山寺宏一
劇場版に登場するメカで、ヤッターゼロの「正義のメモリー」をヤッターワンに組み込むことで融合・合体した最強メカ。外見・性能はオリジナル版と大きく異なっている。
テレビアニメ版でも、第58話・最終話に登場している。
三悪ほか
- ドロンジョ 声:小原乃梨子
- ボヤッキー 声:八奈見乗児
- トンズラー 声:たてかべ和也
- ドクロベエ 声:滝口順平
4人とも基本的に旧作と同じだが、目的がドクロストーンからドクロリングに変わっている。 - ドクボン 声:三瓶由布子
第35話より登場したドクロベエの孫で、ドクロベエと同じXYZ星人。
アイちゃんの事を気に入っているが相手にされておらず、危ない妄想をしてばかりいるドM。(以下ネタバレ)実は、 ドクロリングハンターの首領・ドクハンボスの正体でもある。 - ネエトン 声:たかはし智秋
ドクボンと同じく第35話より登場した、子ブタ型のロボット。
主にドクボンの乗り物として行動を共にしており、今どきの女子高生の言葉「ギャル語」で会話をする。
当初はアイちゃんにアプローチをするドクボンを「マジパねえっす」と尊敬していたが、回を重ねるにつれ妄想を繰り返す様子を見て、呆れることが多くなる。
オモッチャマと同じキャストが声を担当しているが、こちらは地声(オモッチャマにはエコーがかかっている)。
ガンちゃんを「イケメン」、アイちゃんを「イモギャル」(ダサい女の子の意味)と呼ぶ。
その他
主題歌
OP
- 編曲・歌:音屋吉右衛門
第10話まで使用された初代バージョン。音屋吉右衛門とは、世良公則と野村義男によるユニット。全6種ある中、最もファンから不評を買っている曲であろうバージョンである(山本正之が苦言を呈したという逸話もある)。RIDER CHIPSの主力が参加したのにどうしてこうなった。 - 編曲・NAOKI-T 歌:ET-KING
第17話まで使用された2代目バージョンで、アップテンポな仕上がりとなっている。 - 編曲:深澤秀明 歌:西尾夕紀
第28話まで使用された3代目バージョンで、オリジナルである最終バージョンを除けば、一番オリジナルに近いアレンジとなっている。第22話では演歌調となっている。 - 編曲:成田忍 歌:腐男塾
第35話まで使用された4代目バージョンで、再びアップテンポな仕上がりとなっている。 - 編曲・歌:高見沢俊彦
第59話まで使用された5代目バージョンで、メタルロック的アレンジとなっている。
解説するまでもないがとりあえず解説すると、歌唱しているのはTHE ALFEEのリーダーである、あの高見沢俊彦である。山本正之と以前から親交があったことからの起用。 - 編曲:神保正明 歌:山本正之、少年少女合唱団みずうみ
最終回で使用された6代目バージョン…というよりも、旧作で使われたオリジナルバージョンである。
ED
全てタイアップ曲。なお、背景では日常生活を送っている善玉・悪玉の面々が描かれている。
- diverge(第10話まで)
- 皆既日蝕(第17話まで)
- 恋想曲(第24話まで)
- 今(第28話まで)
- GIVE ME UP(第35話まで)
- 勝つんだ!(第48話まで)
- ZEROからはじめるストーリー(最終回まで)
ヤッターマン(実写映画版)
概要
2009年3月7日(土)に公開された三池崇史監督による実写映画版で、主演はアイドルグループ・嵐の櫻井翔。
キャラクター設定等はアニメ第1作目にほぼ準じているが、ストーリー展開は少し異なっており、また、声優に関しては第2作目の声優が起用されている。
挿入歌として、「ヤッターキング2009」を山本正之と親交のある甲本ヒロトが所属するバンド「ザ・クロマニヨンズ」が担当している。
主な登場人物・メカ
善
- ヤッターワン / ヤッターキング 声:山寺宏一
ガンちゃんの父・徳兵衛が途中まで開発し、ガンちゃんが完成させたメカという点や、ヤッターワンの大破後にヤッターキングとして生まれ変わったという点はアニメ第1作目とほぼ同じだがカラーリングが異なっており、ヤッターワンは赤一色、ヤッターキングはメタリック色となっている。
三悪ほか
- ドロンジョ 演:深田恭子
- ボヤッキー 演:生瀬勝久
- トンズラー 演:ケンドーコバヤシ
3人ともアニメ版とほぼ同じ設定なので説明は割愛。 - ドクロベエ 声:滝口順平
基本的にアニメ版と同じ。違う点はドクロストーンを利用してドロンジョを狙っている点ぐらいか?
ゲスト
- 海江田博士 演:阿部サダヲ
- 海江田翔子 演:岡本杏理
海江田博士は考古学者で、ドクロストーンを探し回っている。翔子はその娘で、行方不明となった父親捜索をヤッターマンに依頼する。設定やネーミング的に『タイムボカン』の木江田博士とその孫・淳子ちゃんを彷彿とさせる。
主題歌
劇中歌
- ヤッターマンの歌2009
作詞:若林一郎 補作詞・歌:山本正之 編曲:藤原いくろう - ヤッターキング2009
作詞・作曲:山本正之 編曲・歌:ザ・クロマニヨンズ - 天才ドロンボー実写版
作詞・作曲:山本正之 編曲:藤原いくろう 歌:深田恭子、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ
関連動画
関連項目
- 6
- 0pt