ファントム(仮面ライダーウィザード)とは、特撮作品「仮面ライダーウィザード」に登場する怪人である。
概要
仮面ライダーウィザードにおける敵怪人の総称。強力な魔力を持ち、且つ絶望の種を抱えた人間”ゲート”が死亡することで生まれる存在である。名前は伝承や伝説の生物から取られており、○○・ファントムが正式名称。拳銃のような通常兵器では傷ひとつ付けられず、第一話「指輪の魔法使い」では警官隊が惨敗する様子が描かれている。ワイズマンと呼ばれる存在がファントムを束ねているが普段は姿を現さず、上級ファントムという幹部格が代わりに指示を飛ばしている。しかし全員が上級ファントムに従順ではなく、一部個体は命令に反発する事も。第5話「決戦のコンクール」でユウゴが「味わかんねぇ」と呟いている事から、ファントムには味覚が存在しないと思われる。
本編開始の半年前に行われたサバトにより、多くのゲートを犠牲にしてファントムが誕生。以降、ワイズマンが再びサバトを開けるようファントムを増やし続ける事を目標に掲げている。ファントムは死亡した宿主の姿と記憶を引き継いでおり、上級ファントムの指示が来るまでは人間の姿をして社会に溶け込んでいる。ただし宿主の名前で呼ばれる事は嫌っている。サバトを生き残り、魔法使いとなった操真晴人と戦い続けている。魔石から生み出されるグールを戦闘員として使役する。
人類(警察)がファントムの存在に気付いたのは、サバトから半年後の事だった。しかし拳銃では歯が立たず、壊滅寸前のところを晴人に助けられた。警察では手に負えず、ファントム関連の事件は警視庁国家安全局0課に委ねられる事になった。
上級ファントムのメデューサがゲートとなる人間を捜索し、発見すると配下のファントムを刺客として送り込む。そして言葉巧みにゲートから「心の支え」や「希望」を聞きだし、眼前でそれを破壊する事でゲートを絶望の淵へと追いやる。これに伴ってゲートの精神世界アンダーワールドに潜む巨大ファントムが暴れ始め、内部から破壊。手遅れになる前に巨大ファントムを倒せば救助成功となり、ゲートの資格を失って以降はファントムに狙われなくなる。しかし手遅れになると、巨大ファントムがゲートを殺害して顕現。新たなファントムが誕生してしまう。ゲートはファントムを生み出す土壌のため、誕生させる前にゲートを殺害する事は固く禁じられている。
英語で「亡霊」や「幽霊」を意味するPHANTOMが語源と思われがちだが、幻肢痛(英:phantom pain)から由来している。なお、各ファントムのモチーフは公式サイト
を見ることをお勧めする。
余談だが、ファントムには女性型が殆どいない。劇中ではメデューサとセイレーンしか確認できず、アラクネやヴァルキリーといった女性モチーフの元ネタも男性が演じている。このため女性怪人の少なさは歴代でもトップクラスである。サバトの時には他の女性もファントム化していたので、登場していないだけで存在はしていると思われる。
ワイズマン
- ワイズマン(カーバンクル)(第2話~第50話、MOVIE大合戦)
白い魔法使いに変身する笛木奏が人工的に作り出し自身に宿したファントム。部下ファントム達には「ワイズマン」と呼ばれているが、正式名称は「カーバンクル」。
ワイズマンこと笛木の本当の目的は不治の病で亡くなった笛木暦(コヨミ)をサバトで蘇らせることだった。そのために表向きにはファントムを増やすためにゲートを絶望させ、それに耐え魔法使いになる者を選別していた。
最終決戦ではインフィニティーに変身したウィザードとお互いのキックストライクで相撃ちなるものの、最期はグレムリンが持っていたハーメルケインで切りつけられ消滅した。
MOVIE大合戦では、笛木の人造ファントム研究所で複数体存在することが確認された。
幹部
- メデューサ(第1話~47話)個別記事⇒ミサ/メデューサ
稲森美紗を宿主とするファントム。ギリシア神話に登場する蛇の髪の毛を持つ女怪物がモチーフ。
ワイズマンの命令には非常に忠実。
- フェニックス(第1話~23話)個別記事⇒ユウゴ/フェニックス
藤田雄吾を宿主とするファントム。世界各地に伝承がある不死鳥がモチーフ。
死と再生を繰り返す不死身の身体を持ち、その名の通り炎攻撃”地獄の業火”を主体とする。大振りの剣”カタストロフ”を使用しているが、これにも炎を帯びさせている。
幾度となくウィザードと交戦し倒されるも、再生能力で復活しそのたびに強化されていった。後に凛子との交流を経ると吹っ切れ、自分の目的を果たすために暴走し始める。ウィザードとの最終決戦ではドラゴンフォーメーションを圧倒するが、オールドラゴンのストライクドラゴンで太陽へ放り込まれ、永遠に死と再生を繰り返す形で退場した。
- グレムリン(第23話~51話)個別記事⇒ソラ/グレムリン
滝川空を宿主とするファントム。フェニックスが退場した後、ミサのサポートを行う。
グレムリンと呼ばれることを嫌い、他のファントムも宿主の名で呼ぶ。
ワイズマンの命令とは別に彼自身の目的があるようだが……
部下
- ミノタウロス(第1話)…人間態/CV:RIKIYA
凛子の先輩である警視庁の刑事、「網野」を宿主とするファントム。ギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物がモチーフ。”ブルアックス”と呼ばれる斧が武器。また、魔力を炎へと変える能力で火炎弾を放つ。グールとともに警官隊を襲撃し、壊滅寸前まで追いやったが、駆けつけたウィザードによって左角を撃ち砕かれて撤退。その後、立場を利用してゲートの大門凛子に接近。彼女の希望である父親の写真が入ったロケットを踏み潰した。凛子を絶望させる事には成功したが、直後に現れたウィザードによって特に見せ場も無く敗れた。壁尻みたいな格好にもさせられた。ちなみに1話だけで敗れたファントムは彼だけである。
- ヘルハウンド(第2話~3話)…人間態/CV:金剛地武志
テレビ夕日のキャスター、「田島一夫」を宿主とするファントム。イギリス伝承の黒い犬の姿をした妖精がモチーフ。慇懃な言動が特徴で、上級ファントムへの忠誠心も高い。愛車は自身の魔力を帯びさせたバイク”ブラックドッグ”。ちなみにヘルハウンドの別名がブラックドッグである。炎を自在に操る能力と影に入り込める能力を持っている。ゲートである奈良瞬平を絶望させるべく、魔法が使えるようになったと見せかけてテレビ出演させ、肝心なところで魔法を出せなくするというえげつない手段を取る。そして瞬平の影に入り込んで無理やり体を操り、心の支えだった絵本「森の魔法使い」を焼却させて絶望に追いやった。その後、やってきたウィザードと交戦。カメラが回りっぱなしだったため戦闘の様子が全国放送されたが、国安0課によって情報が揉み消された。火炎攻撃と影に潜む能力でウィザードを苦しるなど、やられっぱなしだった第2話の時より善戦。一時はウィザードを詰み状態にまで追い込んだが、ライトの指輪を使われた事で影に入り込めなくなる。そこからは防戦一方となり、ウォータースタイルのスラッシュストライクで倒された。公式には載っていないが、片手持ちの剣を愛用していた。後日、田島一夫は司会から突然降板した事が新聞で報道されている。
- ケットシー(第4話~5話)…人間態/CV:ベルナール・アッカ
テンションの高い陽気な外人を宿主とするファントム。アイルランドの伝説に登場する妖精猫がモチーフ。廃車の上で日向ぼっこしていたところをユウゴに叩き起こされた。上級ファントムからファントムを増やせと命令されるも、「ゲートを絶望させるために色々とやるの超面倒なんスけど。やっちまうなら(手段は)スゲー楽なのに…」と抗議。ものぐさで人畜無害なファントムであり、その精神はユウゴから共感されたが、メデューサの圧力には勝てなかった。素早い身のこなしと鋭い爪が武器。天才ピアニストのゲート「高木栄作」を絶望させるべく色々と画策するが、諦観に支配されたゲートは全く絶望しなかった。さらにコヨミに正体を見破られたり、ウィザードに倒される一歩手前にまで追い詰められるなど散々な目に遭う。八方ふさがりなケットシーは任務をサボろうとしたが、再度メデューサに圧力を掛けられて渋々続行。この時、ユウゴから魔石を借り受けている。コンクール当日、会場を襲撃しようと試みたが、ウィザードの妨害を受ける。グールの集団をけしかけるが、コピーで数を増やしたウィザードによって一網打尽にされてしまう。逃走しようとするもハリケーンスタイルの機動力に追い詰められ、最後はスラッシュストライクで敗北。
- ノーム(第6話~7話)…人間態/CV:かなやす慶行
鼻の利くソムリエを宿主とするファントム。ヨーロッパ民話に登場する大地を司る妖精がモチーフ。ファントムに味覚は無いのに、どうやってソムリエをやれていたのかは不明。常に丁寧語で話す紳士的な人物である。三叉の槍を武器としている他、地中に潜って移動する能力がある。優れた嗅覚を使ってゲートの川崎愛美を追跡し、地中に引きずり込んだ。もぐら叩き芸を披露した後、スメルとドリルキックのコンボで倒された。
- ガーゴイル(第10話~11話)…人間態/CV:山地健仁
中年作業員風の体育会系男を宿主とするファントムっす。フランスのルーアンに登場したという伝説の竜「ガルグイユ」と、これを語源とする彫刻などのガーゴイルのダブルモチーフっす。
体の割に軽い身のこなしと、身体を石化して銃火器を無効化する能力を持つっす。また、それを利用して子泣き爺のように押しつぶし攻撃をするっす。最後はフレイムドラゴンに石化を破られて敗北したっす。
- ヴァルキリー(第12話~13話)…人間態/CV:杉林功
北欧神話に登場する半神がモチーフ。ドイツ語だと「ワルキューレ」。主に戦いの女神という解釈が有名であるが、宿主は腰の低い中年男性サラリーマン「桐谷克弥」。上司や客に対しては常に低姿勢を装うが、かなりの曲者。
飛行能力があり、武器の槍を自在に扱う他、飛び道具として額から緑色の散弾のようなものを放つ。最後はハリケーンドラゴンと空中戦になるが、機動力で勝るウィザードにサンダーを受け敗北。大爆発した。きたねぇ花火だ
- リザードマン(第2話、14話~15話)…人間態/CV:植田圭輔
トカゲに似た人型の架空生物がモチーフ。トカゲのように足場の悪い場所でも移動が可能。頑丈な体と、スケイルソードが武器。また、目から散弾銃のようなものを放つ。宿主は、大学の映画研究会に所属している「石井悟史」。
2話の回想で登場し、日食の日の儀式の後に晴人を襲ったが白い魔法使いに妨害された。14話で再登場した際はメデューサとフェニックスから目をつけられており逃げ回っていた。ウィザードが石井をゲートだと誤解したことを利用し、倒すように命令を受けるが失敗する。最期はウォータードラゴンに圧倒され海の中に逃げ込むが、ブリザードで水と共に氷結され、ドラゴンの尾の一撃を受け敗北、粉々に砕かれた。
- マンティコア(第17話)…人間態/CV:赤星昇一郎
ペルシア発祥のモンスターがモチーフ。宿主は占い師の老人。
尻尾の針には強力な毒を持っており、ウィザードを戦闘不能に追い込んだ。ゲートだと勘違いした仁藤攻介を狙おうとするが、彼の正体が仮面ライダービーストだったため返り討ちにされてしまい、魔力を食べられてしまった。何気に1話のみで退場した珍しいファントム。
- ヒドラ(第18話~19話)…人間態/CV:中川素州
ギリシャ神話に登場する怪物がモチーフ。宿主はダイバーの青年。
水中での戦闘を得意とし、触手を伸ばして攻撃する。メデューサが仁藤に嘘を吹き込んでウィザードとの連携をバラバラにしたため、優位に立ち回る事が出来た。ランドドラゴンと交戦するが、グラビティで押し潰され、スペシャルで発動したドラゴヘルクローを受け敗北した。
- ベルゼバブ(第20話~21話)…人間態/CV:IZAM
新約聖書『マタイ福音書』などに登場する蝿の王がモチーフ。宿主は指揮者の男性。
ただ絶望させるよりジワジワと苦しめて絶望させるやり方を好む非情な性格。ゲートの周りの人間を操り、空間歪曲能力を使いウィザードを苦しめた。尚、上司のはずのフェニックスに直接「暴れるしか脳がない奴」と馬鹿にしていた。最期はドラゴタイマーで分身したドラゴンスタイル4体からスラッシュストライクを受け敗北。リンチ過ぎるだろ・・・。
- ワータイガー(第24話~25話)…人間態/CV:虎島キンゴロウ
アジア一帯の獣人『人虎』(英訳ではweretiger)がモチーフ。筋肉質の男「井川」から生まれたファントムだが、当人はその名で呼ばれるのを嫌う。
人間態の身体の通り、パワーに優れた戦いを行う。グレムリンの指示に従い、仁藤功介の祖母である敏江を狙うが、ウィザードとビーストの連携に阻まれ、ビーストのキックストライクを受けて魔力を食われた。
- スプリガン(第28話~29話)…人間態/CV:こっとん健児
イングランドのコンウォールに伝わる醜い姿と気難しい性格と言われる妖精がモチーフ。宿主は強面風の警備員の中年男性。「無用心だな」が口癖で、キュリオシティという剣とリドルという盾を使う。
考古学者の中本治を狙うが、中本からハイパーリングとミラージュマグナムを託されたビーストに阻まれる。最期はハイパービーストのシューティングミラージュを受け、リドルで防ごうとするが一歩も及ばず敗北。
- レギオン(第30話~31話)…人間態/CV:村田充
マルコの福音書第五章に登場する悪霊がモチーフ。宿主は「内藤」という男。わずかながら第29話のラストにも登場している。他人を思いやれる心を美しいと感じるが、それを破壊する事に至高の喜びを見出しているやべーやつ。このためゲートであろうがなかろうが、美しい心を持った人間を片端から殺害していた。口癖は「超!エキサイティング」。ゲートですら殺してしまうので、ワイズマンによって四肢を拘束・封印されていた。しかしワイズマンとの接触を図るソラによって拘束を解かれ、街へと解き放たれてしまった。そして欲望のままに人々を襲い、連続昏睡事件を引き起こした。得物の薙刀ハルメギドは切り裂いた相手のアンダーワールドに侵入できる唯一無二の能力を持っており、仁藤をかばって動けなくなった晴人を斬ってアンダーワールドに侵入。晴人の心を壊そうと暴れまわった。迎撃にウィザードラゴンとキマイラが現れたが、2体がかりで挑んでも倒せないチートっぷりを発揮。それどころかキマイラをかばったウィザードラゴンをも倒し、晴人から魔力を失わせてしまった。その後は「最もエキサイティングさせた存在」として晴人をつけ回すが、魔力を取り戻した晴人が変身したインフィニティースタイルに倒された。
- ボギー(第32話~33話)…人間態/CV:やべけんじ
イギリスに存在するとされる妖精がモチーフ。宿主は生気の感じられない「笠原」という男。幽霊のような姿と動きをしている。
一度はウィザードに倒されるも、複数の幽霊体として他の人間に取り憑き生き残る。人間の運を操る能力を持ち、突然大金を手にしたり事故に遭ったり幸運と不運の間を揺さぶりゲートを絶望させる。もちろんこの能力は魔法使いも例外ではなく、ウィザードとビーストは戦闘中様々な不運に見舞われるが、自らの実力と気合で不運を乗り切り各個撃破した。
- アルゴス(第34話~35話)…人間態/CV:城咲仁
ギリシア神話に登場する巨人がモチーフ。宿主は「小須田明人」という男でカメラマンを装っていた。全身の目から強烈な光を放ったり、分離した目を操り監視や攻撃を行う。ファンネル。
モデルの清水千明を狙っていたがソラの妨害を受け失敗する。最期は、千明の事情を知り乗り気になったビーストハイパーに倒された。
- ラーム(第36話~37話)…人間態:渡辺実(九官鳥態:キューちゃん)/CV:穴井勇輝
魔術書『ゴエティア』に記された人間や烏の姿で現れるという悪魔(魔神)がモチーフ。宿主は「加賀」という唇の黄色い男。九官鳥に変身できる、というか九官鳥に変身することしかできないファントム(公式談)。
ゲートである根本のペットの九官鳥の本当の姿。彼を放火犯に仕立て上げ絶望させようとするが、防犯カメラに姿がばっちり映っていたために正体がばれて失敗に終わる。その後ウィザードのドラゴンシャイニングを受け倒された。
- バハムート(第38話~第39話)…人間態/CV:佳本周也
ヨブ記などに登場する怪獣がモチーフ。宿主は「勝村」という男。
手足から真空の刃を飛ばす他にはこれといった特殊能力はないが、ウィザーソードガンの弾を掴めるほどの速さや刃を通さないほどの硬さ、ドラゴタイマーで分身したウィザードを4対1で圧倒するパワーを持ち、単純に強い。バインド、ブリザードを受けた上でフレイムドラゴンのドラゴンブレスを難なくかわすが、インフィニティーには敵わなかった。しかし、ドラゴンシャイニングの斬撃を5回も耐えた。
- シルフィ(第40第~41話)…人間態/CV:粟根まこと
西洋で語られる妖精がモチーフ。宿主は「西村」という道化師のような男。
風を操る事が可能で、その力を使ってゲートだった飯島譲を絶望に追い込むが強い精神力で持ちこたえられる。最期はインフィニティーのドラゴンシャイニング&ビーストハイパーのシューティングミラージュの同時攻撃を受け爆散した。
- スフィンクス(第42話~43話)…人間態/CV:顔田顔彦
エジプト神話などに登場する神聖な存在あるいは怪物がモチーフ。宿主は「楠田」というマジシャンの男。炎を操る能力を持ち、人間態でも手にした物体を焼失することが可能。
少女から貰った思い出の品である花の髪飾りを燃やし、ゲートの西園寺雅文を絶望に追い込むが、ウィザードにアンダーワールドのファントムを倒され、最期はビーストハイパーに倒された。
- セイレーン(第44話~45話)…人間態/CV:太田彩乃
ギリシア神話に登場する海の怪物がモチーフ。宿主は「静音」という女性。メデューサ以外の女性ファントムは初である。瞬間移動能力と、その美貌で男性を篭絡する能力を持つ。
- アラクネ(第46話~47話)…CV:桐井大介
ギリシア神話に登場した女怪物がモチーフ。宿主は未登場。本来アラクネは女性のはずなのだが声からして恐らく宿主は男性だと思われる。
手下(量産)
- グール(第1話~)
魔石から生み出される量産型の怪人で、いわゆる下っ端戦闘員に該当する。死体を貪る者、生ける死体(リビングデッド)を意味するGhoul(グール)がモチーフ。知能は低く、ゲートから生み出されたファントムの命令に従って戦うだけの存在。武器として槍を使う。ちなみに魔石は上級ファントムから支給されるが、どのように供給しているのかは不明。第3話「変身!生中継」冒頭のナレーションでは、グールがファントムと呼ばれている。
巨大ファントム
- ジャバウォック(第1話)
大門凛子のアンダーワールドに潜んでいたファントム。「鏡の国のアリス」内の書物『ジャバウォックの詩』の中に登場する架空生物がモチーフ。飛行能力とも口から紫色の球弾を吐き出す能力を有し、晴人から「とんでもない魔力の塊だな」と評された。アンダーワールド内を暴れまわり破壊活動を繰り返していたが、スラッシュストライクを受けて爆発四散した。
- サイクロプス(第3話)
奈良瞬平のアンダーワールドにいたファントム。ギリシア神話に登場する単眼の巨人がモチーフ。金砕棍棒を持ってウィザードラゴンと対峙、凄まじい怪力で地面に叩き落とした。しかし炎で吹っ飛ばされた隙にストライクエンドを決められて倒された。
- ヨルムンガルド(第11話)
片山直己のアンダーワールドにいたファントム。別名ヨルムンガンド。北欧神話に登場する毒蛇の怪物がモチーフ。
- ヘカトンケイル(第16話)
達郎のアンダーワールドにいたファントム。ギリシア神話に登場する50の頭と100本の手をもつ巨人がモチーフ。
- バンダースナッチ(第19話)
及川博のアンダーワールドにいたファントム。「鏡の国のアリス」内の書物『ジャバウォックの詩』『スナーク狩り』の中に登場する架空生物がモチーフ。
- ギガンテス(第43話)
西園寺雅文のアンダーワールドにいたファントム。ギリシア神話に登場する巨人族がモチーフ。
魔法使いのファントム
- ウィザードラゴン(第1話~)…CV:大友龍三郎
主人公である操真晴人を宿主とするファントム。ウィザードとドラゴンの造語だと思われる。
通常、ファントムは宿主を乗っ取る形で人に擬態するが、晴人は乗っ取られておらず、ファントムを住まわせているような状態である。そして、その力が必要な場合に魔法で呼び出している。
その名の通り、龍の姿をしている。晴人自身も上手く制御できなかったため、バイクと融合させて制御している。
- ビーストキマイラ(第18話~)…CV:西村知道
仁藤攻介が封印を解いたビーストドライバーに宿っているファントム。「キマイラ」の名前の通り、ライオン・ファルコン・バッファロー・ドルフィン・カメレオンの動物が融合したような姿をしている。封印を解いた仁藤にファントムの魔力を食らうように命令し、半ば強引に彼と契約する。
関連項目
- 2
- 0pt

