ペルソナ5単語

概要

ペルソナ5とは、アトラスから2016年9月15日発売の『PlayStation 3,Playstation 4』用ソフトである。
公式の略称は「P5」

2019年10月31日には『PlayStation 4』対応のザ・ロイヤル、2022年10月21日には『PlayStation 5,Nintendo Switch,Xbox Series X|S,Steam』対応のザ・ロイヤルのリマスター版が発売された。また、『Xbox Game Pass,PC Game Pass』にも対応しており、加入していれば発売初日からプレイできる。

ディレクターの橋野桂氏曰く「大都会を舞台に今を生きる若者たちの抗いを描こうとする作品」となる予定であるとのこと。 
また、今までのシリーズ作品の「ジュブナイル」に加え、「ピカレスク・ロマン」を組み込んだ「ピカレスクジュブナイル」をコンセプトとした流れとなるとされている。

同社作の『CATHERINE』のような仕立ての滑らかな立体モデルであったり、環境音が文字で画面に表示されたりグラフィティアートのようなインターフェースなど、”2Dに見える3Dグラフィック”を志向した映像演出も特徴としている。 

主人公（プレイヤー）は学生としての生活の傍ら、”パレス”という他人の歪んだ欲望が具現化した世界からその人物の歪んだ心をオタカラとして盗み出す怪盗団の一員として暗躍し、公権力から隠れ、民衆の支持を集めながら世界の破滅に繋がるできごとに立ち向かって行くこととなる。

プロモーション

いわいる、「怪盗団の活動を追ってゆく」という形のプロモーションが行われたのも特徴。

2013年11月24日、ニコニコ動画生放送及び、全国各地のオーロラビジョンで発表された。
ティザーPVの内容は、椅子と足枷が映しだされ、記事冒頭のキャッチコピーが流れる。

と言った内容であり、未だにゲームシステムについては不明だが、2014年のSCEプレスカンファレンスにて、新たなトレーラーと、プラットフォームにPS4が加わることが明らかになった。
また、新たなトレーラー公開後、公式サイトでは、前述の足枷が一つだけ”破壊された”状態になっている…？

2015年2月には新たなPVの公開とともに公式サイトが本格オープン。
ムービー中ではP3及びP4の「総攻撃」のようなカットインが見られた他、雑誌などにおいては「カッ」に代わるものとして「ブチッ」の擬音とともに主人公のカットインが出るスクリーンショットも出ている。 

2015年9月、東京ゲームショウにて、新たな情報とPVが公開。
登場人物4名のCV及びプロフィールが公開された他、「パレス」というワードが新たに現れた。

システム

• 基本的なゲームの流れはペルソナ3、ペルソナ4を踏襲した日常パートとダンジョン探索パートの２つをコマ割され、
  締め切りが設けられた期間の間にノルマを達成するというもの。
  探索パート突入はもちろん、日常パートでの活動でコマが消費され、時間が進んで行く。
• 歪んだ心を持つターゲットの心象世界である『パレス』に侵入し、
  オタカラとしてその欲望を奪い取るという怪盗活劇がRPGの主軸となる。
  これを、締め切り日までに攻略することがメインシナリオとなる。
  • メインシナリオとは別に自由に挑戦できる『メメントス』という自動生成ダンジョンが存在。
    アイテムやレベル上げなどのハクスラ要素の軸はこちらとなるだろう。
    また、後述のコープにおいてサブクエスト的なターゲットが指定されることもある。
• 戦闘システムも踏襲。弱点属性を突いた時に対象のダウンと、
  ダウンさせたメンバーの再行動ができる1moreによって戦闘を組み立てて行く。
  もちろん、敵側も1moreの恩恵があるので弱点を突かれないように行動順や対処法を考える必要がある。
• 属性は「打撃」「射撃」の二種の物理属性に加え、
  「火炎（アギ）」「氷結（ブフ）」「電撃（ジオ）」「疾風（ガル）」「呪怨（ムド）」「祝福（ハマ）」「念動（サイ）」「核熱（フレイ）」の八種の魔法属性がある。
  また、「呪怨」「祝福」は即死魔法のみならず通常のダメージ魔法（エイハ、コウハ）も追加されている。
• ダンジョンパートでの奇襲（先制攻撃）は従来作の「武器で敵オブジェクトを叩く」から、
  索敵されずに接近し、捕まえて仮面を剥がすというものに。
  そのため、ステルスアクションのような要素が加わっている。
• 敵全体をダウンさせた時にできる総攻撃だが、
  今作は「ホールドアップ」となり、できる行動にバリエーションが加わった。
  • ホールドアップ後の総攻撃で全滅させた場合、総攻撃発動の仲間によるカットインで戦闘が締めくくられる。
  • 女神転生シリーズ特有の「悪魔交渉」が復活。
    回答次第で反撃されることもあるだが金銭やアイテム、なにより主人公用の新ペルソナを得ることができる。
• 日常パートのステータスは5種。
  「知識」「度胸」「優しさ」「魅力」「器用さ」
  また、HPやSP（他作品でいうMP）の強化も日常パートの施設でできるように。
• 教会の懺悔室で仲間のペルソナのスキルを付け替えができるようになった。
• 日常パートにおける絆作り…コミュニティシステムが拡張され「Cooperation（コープ）」へと進化。
  • レベルが上がると、独自の「コープスキル」を獲得することができる。
    日常パートの活動のコマ数を増やしたり、
    戦闘で活用できるスキルなどゲーム全体に極めて影響力を持つものに。

主題歌

• 「Wake Up, Get Up, Get Out There」
  アニメ版エンディング/ゲーム版オープニング
  作詞 - Benjamin Franklin
  作曲 - 目黒将司
  歌 - Lyn

キーワード

• パレス
  モルガナが言うには「人間の歪んだ欲望が具現化した世界」
  本作で攻略するメインダンジョンに当たる。
  
• オタカラ
  その人のパレスを生成する核にして、その人の歪んだ心の核。
  主人公たちはそれを「盗む」事によって「改心」させることを目的としている。
  
• メメントス
  民衆の集合的無意識から生成されるパレス。
  パレスの本来の形らしく、むしろ個人のパレスが現れるのは稀なことであるらしい。
  後述する「THE DAY BREAKERS」の舞台でもある
• ペルソナ
  シリーズの重要な要素の一つである「心の仮面」、あるいは「もう一人の自分」。
  本作では文字通り「仮面」が召喚のキーとなっている。
  8週連続CM（高巻杏編）によれば「その者の反逆の意志」とのこと。
• シャドウ
  同じくシリーズの重要な要素の一つである「人間の一面が具現化した異形の存在」。
  本作では戦闘時に従来の「悪魔」の姿を取り、「悪魔交渉」によって自分のペルソナにもできる。
  前作同様、人物の姿を象ったシャドウは「黄色い目」をしている。
  

登場人物

怪盗団

• 主人公 / ジョーカー　（CV.福山潤）
  初期ペルソナ：アルセーヌ / アルカナ：--.ワイルド
  春に上京し、「私立秀尽学園高校」に転入する高校二年生。
  理不尽な経緯で保護観察処分を受け、そのわだかまりを持て余している。
  とある事件をきっかけにペルソナ能力に目覚め、怪盗団のリーダーとして活動を始める。
  女神転生シリーズ主人公の例に漏れず、基本的には無口である。
  アニメ版では名乗る直前で映像が途切れてしまう。
  裏サンデーにて連載中のコミカライズ版では「来栖 暁（くるす あきら）」という名前になっている。
  　
• 坂本竜司 / スカル　 （CV.宮野真守）　
  初期ペルソナ：キャプテン・キッド / アルカナ：7.戦車
  主人公と同じく「私立秀尽学園高校」の二年生。
  調子者だが情に厚い行動派という内面性を持っている好青年である。
  が、口が悪く、髪を染めたいかにも素行不良児。
  この反抗的な振る舞いはある時期を境にはじまったとのこと。
   
• 高巻杏 / パンサー　（CV.水樹奈々）
  初期ペルソナ：カルメン / アルカナ:6.恋愛
  アメリカ系クォーターの少女。主人公達と同じ16歳。
  目立つ見た目ゆえに周囲に馴染めず、それゆえに立ってしまう数多の噂話が更にそれを助長している。
  唯一の親友のことを大切に思っているが……
  　
• モルガナ / モナ　（CV.大谷育江）
  初期ペルソナ：ゾロ / アルカナ:1.魔術師
  パレスで助け出し、以後主人公と寝食を共にする猫のような存在。
  異世界に不慣れな主人公たちを教え導く先輩として振舞う。
  自称「ワガハイ」、葉巻を愛好したりとハードボイルド風味だが、猫扱いされることを嫌う。
  ゲーム外ではクマの後を引き継ぎ、ペルソナ広報担当としてTwitterをやっている。
  　
• 喜多川祐介 / フォックス（イナリ）　（CV.杉田智和）
  初期ペルソナ：ゴエモン / アルカナ:4.皇帝
  「私立洸星学園高校」美術コースの特待生。
  人目を引く美少年だが、独特の感性を持っているため、浮世離れした印象を持たれている。
  高名な日本画家の住み込み弟子として絵画に没頭する日々を過ごしていたが……
  　
• 新島真 / クイーン　（CV.佐藤利奈）
  初期ペルソナ：ヨハンナ / アルカナ:2.女教皇
  主人公と同じく「秀尽学園高校」の三年生で、生徒会長。
  冷静沈着で責任感が強く行動力もあるが、生真面目で妥協ができない生粋の優等生。
  それゆえに悩みがあり、それを打ち明けられずにいたが……
   
• 佐倉双葉 / ナビ　（CV.悠木碧）
  初期ペルソナ：ネクロノミコン / アルカナ:9.隠者
  人間離れしたプログラミングスキルを持つ少女。
  元々コミュニケーションが極度に苦手なことに加え、ある出来事がきっかけが原因で
  高校一年生の年齢ながら進学せず、引きこもっている。
   
• 奥村春 / ノワール　（CV.戸松遥）
  初期ペルソナ：ミラディ / アルカナ:3.女帝
  主人公と同じく「私立秀尽学園高校」の三年生。大手外食メーカーの社長令嬢。
  世間知らずな箱入り娘だが他人を観察することに長けている。
  おっとりした外見と人あしらいの上手さから、普段は良好なコミュニケーションをとれる。
  一方で、人間関係価値を見出せずにいる。

Cooperation

怪盗団になんらかの形で協力関係（Cooperation）にある人物たち。
前述の怪盗団に所属しない人々とも縁を得て、絆を作ることで主人公の力となる。
彼らも悩みを抱えており、それを解決しながら親密になることにより、前述の通りゲームに役立つスキルを獲得できる。

• 佐倉惣治郎　（CV.中田譲治）　アルカナ：5.法王
  主人公の下宿先の喫茶店店主。主人公の保護者として受け入れた訳とは…
• 明智吾郎　（CV.保志総一郎）　アルカナ：8.正義
  世間から「探偵王子の再来」と呼ばれる少年。　怪盗団に興味を持つその理由とは…
• 御船千早　（CV.松来未祐）　アルカナ：10.運命
  街角の占い師。占いの腕は確かだが…
• 岩井宗久　（CV.江川央生）　アルカナ：12.刑死者
  ”リアルな”モデルガンを扱うミリタリーショップ店員。とあるワケありで…
• 武見妙　（CV.斎藤佑圭）　アルカナ：13.死神
  簡単に医療品を売る女医。闇医者を蔑まれるが彼女なりの考えがあり…
• 川上貞代　（CV.渕上舞）　アルカナ：14.節制
  主人公のクラス担任。だが、夜はとある副業をしていて…
• 大宅一子　（CV.内山夕実）　アルカナ：15.悪魔
  ゴシップ記者。かつては真面目な社会部の記者であったが…
• 織田信也　（CV.金田アキ）　アルカナ:16.塔
  ガンシューティングゲームの達人と称される少年。彼はある理由で強さに憧れており…
• 東郷一二三　（CV.磯村知美）　アルカナ：17.星
  新進気鋭の女流棋士と謳われる少女。注目株ゆえに取材と将棋の研究に明け暮れる毎日だが……
• 三島由輝　（CV.阪口大助）　アルカナ:18.月
  怪盗団を追うwebサイトを立ち上げた同級生。怪盗団に何がしの憧れがあり…
• 吉田寅之助　（CV.野田圭一）　アルカナ:19.太陽
  万年落選の政治家。過去のとある不祥事を引きずっており…　
• 新島冴　（CV.甲斐田裕子）　アルカナ：20.審判
  やり手の若き検察官　精神暴走事件の犯人を怪盗団と目星をつけ、主人公の尋問に臨むが…

ベルベットルーム

• イゴール　（CV.津嘉山正種）　アルカナ:0.愚者
  おなじみベルベットルームの主。何故かP4以前とは口調が異なる。
  「いよいよだ…お前の更生が始まる…ようこそ…私（わたくし）のベルベットルームへ…。」
  主人公に数多の困難をすり抜け解決する「トリックスター」の素質を見出す。
  本作では彼とのコープが存在する。
  　
• カロリーヌ・ジュスティーヌ　（CV.豊崎愛生）　アルカナ:11.剛毅
  イゴールの従者と思われる二人の「看守」。
  「出張！ペルソナチャンネル TOKYO GAME SHOW 2015」にて名前が公開された。
  「意地悪そうな少女」と表記され、右目を眼帯で覆っているのがカロリーヌ
  「物静かな少女」と表記され、左目を眼帯で覆っているのがジュスティーヌである。
  なお、本作のネタバレ防止の警告担当も彼女らである。

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