ACジャパン祭り

もしかして：ヤマザキ春のパンまつり - ※ACジャパン祭りはパンの祭りではありません。

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ACジャパン祭りとは、CMがACジャパンに差し替えられ立て続けに大量放映される状態を指す。
従来からの通称は「AC祭り」であり、これは主に2ちゃんねるで呼ばれていた通称である。
FRIDAYデジタルでは「ACジャパン祭」という表記である。

なおNTTグループや携帯事業者などが、災害時に放映する「災害用差し替えCM」（有事CM）や
企業各社による災害復興用のお見舞いCMなども、利便上当記事で扱うことにし言及もよしとする。

　

概要

とにかく、災害やあらゆる不祥事によってCMがACジャパンに差し替わるわけだが。
（詳細は「ACジャパン」参照）。

「AC祭り」とも呼ばれるこの事態に

「災害時に祭りとかいかがなものか」「不謹慎ではないか！」

と不謹慎厨の皆様がたに批判を受ける。
だが、これがACジャパン愛好家たちにとっては、密かな歓喜の瞬間。
この祭りは決して止めようがないだろう。

そもそも、不祥事で謹慎するためにACジャパンにCMが差し替わっているんだからさ・・・

　

ACジャパン祭りサイクルの一例

大規模な企業の不祥事（製品リコールなど）や災害（大震災など）の場合は、CMを自粛せざるを得ない。
じつは自粛期間には、お見舞いCMを準備・制作していたりもするそうだ。

NTTグループは、災害用伝言ダイヤル171・災害用伝言板(web171)、
携帯事業者各社は、災害用伝言板･音声お届けサービスの告知CMに切り替わる措置が次第にとられる。
（※CM制作会社や出演者等との契約事情や内容等変更などで、過去と同じCMを流せない場合は新規のものを制作する必要がある）

　↓

緊急放送の編成上、予定の番組が放送できず、番組宣伝が流せない状況になる。
　↓

企業側も企業イメージのために自粛、もしくは新たにお見舞いCMを制作するためCMを自粛する。
また、被災にあった企業は営業が困難となり、CMを自粛せざるを得ない。
　↓

ACジャパンや放送局のアイキャッチなどでCMを差し替えするしかほかない。
　↓

以下ループ

　

この理由で「AC祭り」が発生してしまう（もちろん例外もあり）。

有事対応用作品

ACジャパンは、東日本大震災や熊本·大分大地震時のACジャパン祭りに対し、多数の苦情が寄せられたため、激甚災害時のみに使用する「有事対応用CM」を東京キー局の協力で制作することとなった。

「有事対応用作品」もしくは「激甚災害時作品」と呼ぶらしいが、後述する公式による事業報告では前者の項目として紹介されたため、当記事では「有事対応用作品」と称する。

今後、これもACジャパン祭りに欠かせない彩りを与えるものとなるだろう。

2010年度(2011年3月末?～)

2011年東日本大震災のCM自粛ムードに際して、ACジャパンは急遽「有事対応用作品」を用意。

この時は、公式からの告知がネット上にはなかったため、詳細は不明である。

放映されたとする報告の多くは大阪のテレビ局名を挙げることから「大阪の民放各局が制作に関わってるのでは？」とする噂もあったりする^[要出典]。

そのため、知ると人ぞ知る存在だったことは確かである。

　

2016年度

ACジャパンの2016年度事業報告^[関連PDF]の「マスメディア以外の広告活動」項内に、※「有事対応用作品」が添えて掲載されたことを機に、その存在が正式に確認された。

※「有事対応用作品」

東日本大震災や昨年の熊本·大分大地震時には、ACジャパンに多数の苦情が寄せられました。今後もこのような大災害が起きないとは限りません。今回東京のキー5局のみなさまのご協力もいただき、激甚災害時のみに使用する作品、22タイプ44作品を作成しました。

その後、ACジャパンの事業報告では、この2016年度に制作された22タイプ44種類が、激甚災害時に使用・放送したことを、「マスメディア以外の広告活動」項内に、※として添えられることがお決まりとなったもよう。

//果たして動画投稿サイト上で、22タイプ44種類コンプリートは実現するのだろうか？

主なAC祭りの事例

この記事の本題項目である。

以下、時系列に事例などを列記する。

　

1995年1月 阪神・淡路大震災（兵庫県南部地震）

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の当時は、ACジャパンで有名な「あよね」が放映され、「ゴミはもう一人のあなたです（イッセー尾形）」や「もっとマナーもっとリサイクル（中野浩一と増田明美）」が多く放映。 
その年には急遽、震災激励CM「人を救うのは、人しかいない。」が制作された。 

また、この時の災害をきっかけに、NTTグループは災害伝言ダイヤル171を開発することとなった。

　

関連動画

　

2001年9月 アメリカ同時多発テロ事件

2001年9月11日に、アメリカのマンハッタンにある高層ビルへ、ハイジャックされた航空機が大規模に衝突した史上最悪のテロ事件である。通称「9･11テロ」とも呼ばれる。

この時に放映がされていた2001年度の｢チャイルドマザー｣｢チャイルドファザー｣は、上記の事件の影響で多量に放映されたため、槍玉に挙がり放送中止に至ったとされる。

この時、公共広告機構は設立30周年だった。

　

関連動画

　

2003年8月 フジテレビ 水10! ワンナイR&R

いわゆる「王シュレット事件」である。

2003年8月13日に、フジテレビの「ワンナイR&R」において、山口智充（DonDokoDon）、宮迫博之（雨上がり決死隊）の2名が、通販番組を模した「ジャパネットはかた」コント内において、王貞治氏（当時はプロ野球 福岡ダイエーホークス 監督）を侮辱する内容を放映したため、翌週8月20日では15秒間の謝罪アナウンスをするも（関連動画参照）、その日でも山口が粉ミルクをかけるコントを行ったが、商品を映していたため該当のメーカーから抗議を受けるなど、2週に渡って視聴者からのクレームが殺到する不祥事を起こすこととなった。コント内容は関連動画及び「王シュレット事件」記事を参照。

影響

これを受けて、8月20日から9月末まで「水10!」枠全体（「ワンナイR&R」「ココリコミラクルタイプ）で、前後の提供クレジットはすべて自粛、CMは公共広告機構に差し替えられたが、事態はそれだけに留まらず、とある新聞の番組欄では「ワンナイ」の文字列が自体が自粛され「ココリコミラクルタイプ」のみ記されることとなったとされる。

これを受けて、「企業イメージを損ねた」として、ジャパネットたかたおよび、東洋陶器（TOTO　ウォシュレットのメーカー）が、フジテレビ内の全番組からスポンサーを降板し、こちらも公共広告機構に差し替えられた。

この影響はここまでではない。

8月19日、福岡ダイエーホークスはフジテレビを抗議。高塚猛オーナー代行が「同年の日本シリーズ中継にフジテレビ系列のテレビ局を推薦しない」方針を表明。王氏は「野球界と芸能界を一緒にするからこういうことになる。」「僕自身は実際に観ていませんが、かなりえげつないものだったと聞いています。」「対応は球団に任せている。」とコメントし、同球団の日本シリーズ中継をフジテレビ及びその系列局（同番組を放映していたクロスネットのテレビ大分とテレビ宮崎を含む）では一切放映しない事態が、後任の秋山幸二監督が指揮を執る2011年まで続いたとされる。

プロ野球界を敵に回してしまったフジテレビおよび系列局の8年間ほど続いたこの放映自粛は、事実上「AC祭りを超えるほどの禊」とする見方もある。

その後、2011年の「韓流フジテレビ批判騒動」の記事にあるよう、フジテレビに対する不信感を強く根付かせた要因の1つとする意見もある。

関連動画

　

2004年3月 ジャパネットたかた 個人情報漏洩

2004年3月9日に、ジャパネットたかたが、利用者の顧客リストが社外へと流出していたことが発覚。
ジャパネットたかたがスポンサーに入ってた番組（アタック25など）のCM枠を、公共広告機構に差し替え。 
同社のテレビショッピングも、環境映像か代替番組＋公共広告機構かスポットCMに差し替えられたとか。 

　

2004年6月 キユーピー関連会社 不法就労

2004年6月8日に、キユーピーと三菱商事の合弁企業であるサラダクラブで不法就労が発覚したことを受け、
翌日から1ヶ月半程度の長期CM自粛したため、筆頭スポンサー番組であった「キユーピー3分クッキング」に
「キユーピー」の文字はなく、番組タイトルやオープニングとエンディングの映像はもちろん、
CMは全て公共広告機構に差し替えられ、すなわち「AC3分クッキング」とシュールな番組に一転した。

　

関連動画

　

2004年10月 新潟県中越地震

2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の当時は、「枯れる命」などが大量に流された。
この時にNTTグループは災害時の差し替え用CMに「災害用伝言ダイヤル171」を用意した。
今後の震災でも流れされるようになる。 

　

関連動画

　

2007年7月 新潟県中越沖地震

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の当時もAC祭りとなった。 

　

2011年3月 東日本大震災（東北地方太平洋沖地震）

2011年3月11日に発生した東日本大震災（東北地方太平洋沖地震）に関し、
発生直後は地震に関する報道番組を民放各局がCMなしで放送していた。

週明け辺りからはレギュラー編成に戻したが、ほとんどのスポンサーがCMを自粛した為に本来穴埋めという役割のはずのACのCMがどのチャンネルでもヘビーローテーションで流れてしまうという事態が発生した。

妙に耳に残るサウンドロゴなどから不快に思う人も続出し、ACジャパンに見当ハズレな苦情が大量に寄せられてしまい、ACジャパンのサイトのトップに

この度、東北地方太平洋沖地震で被災された皆様、ご関係者の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

現在、民放テレビ･ラジオ各局において、震災の報道の合間にACジャパンのCMが多数放送されております。

未曾有の大惨事となったこの度のことを受けて、多くの企業が自社ＣＭ素材の放送を自粛され、ACジャパンのCMが代わりに放送されることになりました。これらのＣＭはかならずしも非常時に対応できるようには作られておりません。そのため、視聴者の皆様に大変ご不快な思いをおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。
CMの最後に　♪エーシー　という音声（サウンド・ロゴ）が流れておりますが、すでに音声削除作業を始めており、多少なりとも耳障りさは軽減されるかと存じます。
また、ACジャパンでは、「東北地方太平洋沖地震」で被災された方々を応援する臨時キャンペーンCMを企画・制作中でございます。

被災地の方々におかれましては、一日も早い復旧がなされますことをお祈りいたしますとともに、ACジャパンでは広告活動を通じて支援活動を続けていく所存でございます。

皆様には、何卒ご理解をいただきたくお願い申し上げます。

以上

謝罪文が掲載。
サウンドロゴが流れないバージョンのCMが作られて順次差し替えられていった。
というのが世間一般の反応だが、ネット上では祭りとして楽しむ人が大半であった。
2ちゃんねる、Twitter、もちろんニコニコ動画においても。

2011年4月現在、少しずつスポンサーが復帰し、ACのCMも段々減りつつあった。

　

ヘビーローテーションされたCM

• 「あいさつの魔法。」
• 「こだまでしょうか」(金子みすずの詩の朗読)
• 「見える気持ちに。」
• 「オシムの言葉」(日本脳卒中協会の支援CM)
• 「ちょっとだけバイバイ」(3R推進団体連絡会の支援CM)
• 「知層」(文字・活字文化推進機構の支援CM)
• 「大切なあなたへ」(日本対がん協会の支援CM)
• 「難民のふるさと」(国連UNHCR協会の支援CM)
• 「命のかげ」(NHK共同キャンペーン)

上記のCMそれぞれ15秒&30秒のバージョンで繰り返し流され洗脳された。
(放送されることは殆どないが60秒のバージョンもそれぞれある)。
特に「あいさつの魔法。」と「こだまでしょうか」は中毒性・汎用性が高く、「あいさつの魔法。」はニコ動でMAD･歌ってみたが大量に投稿され、pixiv等にはヘンテコな登場キャラを可愛く描き改めた作品が投稿された。
さらに「㌼㌨㌥㌑㌝㌈㌏㌐㌞㌞㌞㌞㌑㌆」とCMフレーズを再現する職人も現れた。  
「こだまでしょうか」は言葉を置き換えるネタで2ch･Twitterで楽しまれてる。
また、震災に関連する臨時キャンペーンCMを民放各局･ラジオ局に発信。19日から放送。
その後も、芸能人やスポーツ選手出演の臨時キャンペーンCMが追加されていった。

また、有事対応用作品（環境映像）が急遽用意され一部地域で放映された
（後述の「有事対応用作品」項目を参照）。

　

関連動画

　

2014年1月　明日、ママがいない

スポンサーの不祥事でも、大災害が原因でも無い珍しい今までにない異例なケース。
過去、2005年の日本テレビ系ドラマ「女王の教室」の際でも、内容が過激であると番組スポンサーに多数の苦情が寄せられて一部CM自粛もあったが、おおよそ提供クレジットを表示しない形での措置という程度で済んだ。

で、これも日本テレビ系ドラマである。

児童養護施設が舞台なのだが、その内容が内容なだけに
実際の病院や児童養護施設から放送中止や内容変更を求めるクレームが殺到。
放送は行われたが、第2回にて全社提供クレジット表示自粛したが、CM放送を取り消しのは一部のみだった。

そして、1月29日に放送された第3回で全社がCM取り下げ。
番宣とスポットCMを除いてACジャパンの公共広告や番組宣伝などに差し替えとなった。

番組内容が原因で全社スポンサー自粛は異例である。ついにはスポットCMについても放送NGを申し入れていたという。

なお、契約上はスポンサー料を払い済みであるため、スポンサー側が広告放映しない払い損という形をとることとなる。

日テレは当時、hulu でのオンデマンド配信を開始したてであり、ある意味では内心ちょうど良かったと判断したのだろうか？（同番組は hulu でも問題なく配信されている）

結局、最後までスポンサーが復活することもなく、ドラマは最終回を迎えるも盛大なAC祭りのまま（「毎週、提供がいない」状態）で、番組は終了した。

同枠の改編期の特番および後番組のドラマ「花咲舞が黙ってない」(1シーズン)が、開始された際は何事もなかったかのように自粛前の通常CMへと戻っていった。

　

関連動画

　

2014年7月 ベネッセ個人情報流出事件

2014年7月9日に発覚したベネッセコーポレーションの大規模な個人情報流出事件が発生。
それにより、ベネッセのCMがACジャパンに差し替えられた。

だが、ほとぼり冷めやぬ11月に、BGMにジェンカを使用したイメージアップを謀ったCMで復帰。

　

2015年9月　関東東北豪雨、フォルクスワーゲン排出ガス規制不正問題

2015年9月9日から11日の間に発生した豪雨災害により、「ゆうゆう散歩」内の
「磯山さやかの旬刊!いばらき」（2分30秒）が丸ごとACジャパンに差し替えとなった。
それによってかどうかは不明だが「ゆうゆう散歩」は終了し、次番組が高田純次が後任。

同月末には、フォルクスワーゲンの排ガス規制不正が発覚。全世界で1100万台が不正が対象。
そのため「ゴキゲンワーゲン」や、同グループのアウディのCMも、ACジャパンに差し替えられた。

　

2016年4月　熊本·大分大地震

2016年4月14日に熊本県を震源とした地震が発生。
その後、余震が幾度と発生する、14日のものより強い揺れが16日未明に発生しそれは本震とされた。

　

時系列

• 14日: （前震）地震発生後、提供クレジットした企業が急遽自粛となり連続的なACとなる状況に。
• 15日: 余震が頻繁に続くも、地域や局、時間帯によってはAC差し替えの頻度に差が出ているようだ。NTTドコモは「災害用伝言板」CMに差し替えを開始。SoftBankも続いて差し替えを開始。
  （関連動画参照）
• 16日: （本震）地震発生後、自粛する企業が増加しているが、2011年の東日本大震災ほどではなかったもよう。
• 18日:　KDDIは｢災害用伝言板篇｣｢災害対策アプリ篇｣の2種類いずれかの差し替えを開始。
  SoftBank 及び KDDIはスポットでは通常CMを放映し、提供番組のCMでは災害対策CMに差し替わっていた。
  （関連動画参照）

　

特徴

• 2011年の東日本大震災のような過激な頻度のAC祭りは感じさせない。
  その当時の教訓からか、敢えて通常通りのスポンサーがちらほら見受けられる印象。
• 災害時以前から放映されていた、耐震構造をウリにした建築関係のCMが通常通りに放映されたため、それらを疑問視する意見が掲示板やニコニコ実況等で見られた。
  流石に、のちに本震とされた16日にはCM自粛を始める企業も出てきた（提供クレジットありであるも、CMを自粛するスポンサーもあった）。
• 時間帯や報道番組のみを狙って自粛するスポンサーが多く見られた。
  したがって、CM自粛は主に報道系の番組などにACが集中。
  番組によっては、ACは少なかったり、通常通りのままのケースも存在していた。
• 全国的に見て、ローカルCMやスポットCMまでもが自粛ムードだった「東日本大震災」とは比較的にACはかなり少なめとなった言えた。
• 自粛のなかったスポットCMは、酒･飲料メーカーの頻度が高く、特にキリン、アサヒが多めである。
• 熊本県に本社がある企業（有名なものでは再春館製薬所）や、生産・製造の拠点がある企業は、テレビ･ラジオでのCMを自粛しACへ。
• 2015年度の九州地区の地域キャンペーンが「逃げタオル運動」（福岡県大野城市で実際に行われているもの）であったため、皮肉にもそれをなるべく避けて放映されたらしい。
• 局や時間帯によっては｢サウンドロゴ｣及び｢～この活動を支援しています｣ナレの無音化処理。
  当初、支援キャンペーンがナレーション読みでなく、通常のサウンドロゴとなっているおかしなケースも存在した（混乱していたのだろうか？）。
• 次第に、サウンドロゴやナレ読み上げの無音化にともない、ロゴ表示中までに及ぶBGMは無音化されない方向になったもよう。
  特に、骨髄バンク支援CMではロゴ表示中までBGMが流れているため、その違和感は顕著である。
• ACジャパンはこの年に「有事対応用作品」を東京キー局と協力し制作することとなった。
  （詳細は先述の有事対応用作品の項目を参照）

　

関連動画

　

2018年6月　大阪地震、アウディ会長逮捕

2018年6月18日に大阪府を震源とした地震が発生。

またその同日に、先述のフォルクスワーゲン排ガス不正問題によりアウディ会長が逮捕されたことを受け、フォルクスワーゲン及びアウディのCMは自粛された。

特徴

• 熊本地震時と同様、地震を大きく扱う報道番組等に限って自粛をするスポンサーが多かった。
• サウンドロゴがあったりなかったりと対応がまちまちであった。
• 京都府に本社を構える月桂冠がCMを自粛。
  月桂冠がスポンサーである「吉田類の酒場放浪記」(TBS-BS)のCMがACとなった。

　

2018年7月　平成30年7月豪雨

西日本の広範囲に大雨特別警報が最大11府県に発令され、大雨による洪水と土砂崩れが各地で発生し、死者200名以上という平成最大の水害被害となり、気象庁はこれを平成30年7月豪雨と命名。

特徴

• 被災地局で、政府からのお知らせである「平成30年7月豪雨で被災された方々へお知らせです」（関連動画参照）が、テレビCMやラジオCMとして放映。
• ACジャパンの差し替え状況については、各地で判断が異なっているらしいので、当時の情報に詳しい方は掲示板まで。

　

　

関連動画

　

2018年9月 平成30年北海道胆振東部地震

2018年9月6日午前3時7分に胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7、最大震度7を観測する地震が発生した。最大震度7を観測した地震は平成28年熊本地震以来6例目で、北海道での観測は初である。この地震での津波の発生はなかったが、道内の火力発電所が緊急停止したことで、電力需給のバランスが崩れ「ブラックアウト」が発生、北海道全域の295万戸に及ぶ停電が発生した。

特徴

• ネット上では、現地の放送局ではフィラーのAC（後述の有事対応用CM参照）と思われる目撃証言が YouTube のコメントなどでも散見したが、それ以外の詳細は分からない。

　

2019年6月　お笑い芸人による闇営業問題

2019年6月24日、振り込め詐欺グループの忘年会にカラテカの入江慎也がお笑い芸人たちを事務所を通さずに出席(関西ではこれを「闇営業」、関東では「ショクナイ」と言う)させ、金銭受領を行っていた事実が発覚。

入江は解雇処分され、それぞれのお笑い芸人が謹慎処分となり、雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮などが参加していたことが大きく報じられ、その後の吉本興業とその所属の芸人たちのｇｄｇｄな対応が連日大きな波紋を呼ぶことになった。

特徴

• 謹慎処分となった芸人の出演番組（「ロンドンハーツ」や「アメトーーーク」等）は、画面に映さないなどの徹底した措置を行い、CMもACとなった模様。

　

2019年8月　リクナビの「内定辞退率」販売問題

リクナビの運営主体「リクルートキャリア」が、リクナビに登録した7万4878人の閲覧履歴を基に内定辞退の確率をAI（人工知能）が予測し、学生の同意を得ないまま第三者に個人情報を各企業に販売していた問題が発覚。8月26日に政府の個人情報保護委員会が個人情報保護法違反があったとして是正勧告を出した。

特徴

• 8月27日以降、リクルートグループのCMはとても多く、タウンワーク、ホットペッパー、ゼクシィ、SUUMO、Airペイ、じゃらん等が次第に全て自粛。29日以降にはACが多いという意見がSNSで散見された。
• 翌月まで自粛となった（掲示板によれば自粛は1週間と2014年ベネッセより短かったらしい）。

　

2020年　新型コロナウイルス感染拡大による影響

• 1月16日 - 日本国内で初の新型コロナウイルス感染者が出る。
• 3月21日 - 日本国内の累計感染者数が1,000人を超す。
• 4月16日 - 全都道府県に対し緊急事態宣言が発出された。
• 4月18日 - 日本国内の累計感染者数が10,000人を超す。
• 4月22日 - 日本国内の累計死者数が200人を超す。
• 5月01日 - ACジャパンは、コロナ対策臨時キャンペーン作品を8タイプ制作。この作品のロゴには「気づきを､動きへ｡」というキャッチコピーがついた。
• 7月01日 - 新年度の作品に更新されるが、一部作品が公開サイトにて制作中と表記され放映が延期となっていた。

特徴

• 4月の緊急事態宣言以降から、ACジャパンが増加傾向にあった。
• 5月の臨時キャンペーン放映開始から、連続で数パターン流れるケースがあり、丸1日で全8種類コンプできる勢いだった。
• 7月の新年度には臨時キャンペーンは大幅に減少。キャッチコピーの「気づきを､動きへ｡」が新年度作品も反映しているため、実質キャッチコピーは臨時キャンペーンでフライング公開という形となった。

関連動画

　

2021年10月　千葉県北西部地震

2021年10月7日22時41分ごろに千葉県北西部を震源とする地震が発生。

特徴

• 翌日の8日から、ACが増加したとのこと。

　

2022年7月2日　KDDIの通信障害

KDDIは、2022年7月2日1時35分から通信障害が発生し、KDDIの携帯回線を使用した au をはじめ、UQ mobile、povo、MVNO各社などに影響が出た。

特徴

• KDDI（au、UQ mobile）（povo については不明）がCMを自粛し、ACジャパンに差し替えとなったもよう。

　

2022年7月8日　安倍晋三射殺事件

2022年7月8日、参院選2022のため遊説を行っていた安倍晋三元首相が銃撃を受け死亡した（詳細は「安倍晋三射殺事件」を参照）。現職国会議員が殺害されるのは戦後5例目であり、首相経験者が殺害されるのは二・二六事件以来の出来事で戦後初の事態となった。

特徴

• 事件は先述のKDDIの通信障害から6日後であり、KDDIのAC自粛が冷めやまない時期でもあった。
• 事件を受けテレビ・ラジオ各局は7日午後〜夜にかけて報道特別番組を編成。
• 翌8日以降も一部の番組が休止になったほか、多くのスポンサーがCMを自粛したためACのCMが増加する事態が発生。
• 中でもレジでの支払いに戸惑う高齢女性と後ろに並んでいた若い男性がラップバトルで互いをリスペクトしあい、さらにはレジの女性店員も参戦して「叩くより称え合おう〜♪」と締める『寛容ラップ』というCMが大きな話題を呼んだ。

　

2022年10月　ソウル梨泰院雑踏事故

ソウル雑踏事故とは、2022年10月29日の夜に、韓国ソウルにある繁華街「梨泰院（イテウォン）」で発生した群衆雪崩（雑踏）事故である。

梨泰院（イテウォン）は、若者が集まる街であり、日本で言う渋谷のような場所で、韓国ドラマ「梨泰院クラス」効果により、日本でも観光地として名が知られている（例え観ていなくとも、観ていると話すタレントやお笑い芸人により、そこから名前だけを知った者もいるのでは？）。

詳細は「ソウル雑踏事故」を参照。

特徴

• 10月31日時点で判明しているだけで日本人女性2人を含む154人が死亡し、負傷者は149人という大惨事となり、連日大きく報道された。
• 2023年1月3日時点の行政安全部の統計上では、事故生還後の自殺者1人も含めて159人の死亡者を出した。なお、日本での雑踏事故は、新潟県西蒲原郡弥彦村の弥彦神社に初もうでに来た客が餅まきに殺到し、124人もの死者を出した「弥彦事件」(1956年)や、11人が死亡し247人が負傷した「明石花火大会歩道橋事故」(2001年)がある。
• 報道番組がこの事故を取り上げ、生々しいショッキングな映像を放映していたためか、一部企業がCMを自粛する動きもあったもよう。

　

2023年7月　ビッグモーターの不祥事

2023年7月に、ビッグモーターの保険金水増し請求の不正問題が大きく報道されはじめ、それに付随した過去の一連の不祥事についても、いくつか掘り起こされてしまった。

国土交通省がビッグモーターに対し、道路運送車両法違反の疑いがあるとして、事業所の立入検査を検討している。

掘り起こされた不祥事の量は多いため、詳細は「ビッグモーター」記事を参照。

特徴

• この不祥事により、CMは自粛となった。
• それどころか、7月21日には、ビッグモーターのCM出演者の佐藤隆太氏の所属事務所は公式サイトで、関係先の協議のもとビッグモーターとの契約解除を発表し、これによりCM自粛どころか流せるCMがなくなってしまった格好となっても記者会見はなかなか行われず、7月25日にはようやく会見を行った。
• スタブ

　

2023年9月　故 ジャニー喜多川氏による性加害問題

2023年3月、故 ジャニー喜多川氏による性加害問題が、イギリスのBBCが長編ドキュメンタリーで取り上げたことを皮切りに世界中で大きく報じられた。

（中略）

2023年9月7日、ジャニーズ事務所は同年8月の特別チームの報告・提言を受けて記者会見を行い、ジャニー喜多川による性加害の事実を認めて謝罪することとなったこの会見後に、ジャニーズ事務所所属のタレントが出演する番組やCMが、ACジャパンに差し替えられたとされる。

特徴

• 10社以上のCMがACジャパンに差し替えられたとされ、過去類を見ないほど規模が大きい自粛である。

　

2023年12月　松本人志による性加害疑惑報道

M-1グランプリ放送後の興奮冷めやめない 2023年12月26日、文春オンラインによる松本人志氏の性加害疑惑記事の「文春砲」がネットを駆け巡った。

そこには、後輩芸人であるスピードワゴンの小沢一敬氏の関与もあるとされる。

疑惑報道であるため、詳細はここでは割愛するものとする。

特徴

• 2023年12月29日には松本がMCを務める「人志松本の酒のツマミになる話　2時間スペシャルin福岡」（フジテレビ系）では、スポンサーの多くがACジャパンに差し替えの対応を行ったとされ、Smart FLASH の記事によれば、提供クレジットも全体で10社以上あったものが、6社のみに激減したとされる。

　

　

　

まとめ

ACジャパンはCMの素材としての機能を全うしているだけで、罪はありません。

不快なるACジャパン祭りを許してあげてください。

　

関連項目

• TVCM
• ACジャパン
• フィラー
• もしかして：ヤマザキ春のパンまつり