ガンダム・エアリアルとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するモビルスーツである。
デザイン:JNTHED(ジェヌ)
| ガンダム・エアリアル GUNDAM AERIAL |
|
|---|---|
| 開発・製造 | シン・セー開発公社 |
| 型式番号 | XVX-016 |
| 操縦系統 | GUNDフォーマット |
| 頭頂高 | 18.0m |
| 重量 | 43.9t |
| 固定武装 | ビーム・バルカン ビーム・サーベル |
| オプション武装 | ビーム・ライフル ガンビット「エスカッシャン」 |
| パイロット | スレッタ・マーキュリー |
『水星の魔女』の主人公機体。水星で営業するシン・セー開発公社の手になるモビルスーツ。型式番号はXVXー016。白・青・赤にスラスター周りの黄と、歴代ガンダムの伝統となるトリコロールカラーの機体。
採用機の新規開発が規制されている操縦系統・GUNDフォーマットを使用した「GUND-ARM」だが、その事実は伏せられたまま、アスティカシア高等専門学園へ搬入される。開発公社CEOのプロスペラ・マーキュリーは「GUND無関係の自社製新型ドローンシステム」と取り繕っていた。
後にペイル・テクノロジーズによってGUND-ARMであることが暴露されるが、GUND-ARM取り締まりの急先鋒だったデリング・レンブランが事実上追認したため、人体に安全な新型GUNDフォーマット機として引き続き運用されることになる。
既存のモビルスーツとは明らかに異なる運動パターンと、しなやかな動きはGUNDフォーマットによるものだが、フォーマット特有のパイロットへのデータストーム障害が発生しない。これだけの運動性であれば、本来ならパイロットは即死してもおかしくないほどだが、搭乗者はいたって健康体である。
専任パイロットはプロスペラの17歳の娘、スレッタ・マーキュリー。基本構造は他社のMSと同一規格なので、一応誰でも動かす事はできるが、その性能をフルに引き出せるのは、幼少期から本機に慣れ親しんだスレッタのみである。スレッタにとってエアリアルは実の家族も同然であり、エアリアルの危機には人が変わったように毅然とした態度を取る他、平時はあたかもエアリアルの意思を理解しているように話しかけている。はたから見ると結構アブナイ人間に見える ちなみにプロスペラの情報統制は徹底しており、スレッタ自身も「エアリアル=GUND-ARM」とは認識していなかった。
前日譚『PROLOGUE』に登場した「ガンダム・ルブリス LF-03」とは外見や装備構成が酷似しているが、それ以外の共通点はなく、実際にどのような関係があるのかは伏せられている。
作中ではミオリネ・レンブランがグエル・ジェタークとの決闘のため無断借用した(全く乗りこなせず、駆け付けたスレッタに奪回された)り、機体構造に興味を持ったエラン・ケレスがスレッタの許可を得て試乗したりしている。エランは「エアリアルがGUND-ARMである」こと、そしてスレッタが自身と同様に「GUND-ARMへの適合処理が行われた人間である」ことを確かめるのが目的だったが、後者については間違っていた。
公式サイトに掲載されている、幼少期のスレッタを描いた小説『ゆりかごの星』は、エアリアルの視点で綴られている。エアリアルには明確な意志が存在するように書かれており、小説内での思考はかなり雄弁。しかし自身の声はスレッタには聞こえない、とも思っている。一人称は「僕」。
「母」は地球を行き来し留守にしがちで、水星基地の閉鎖的な環境から逃げ込んでくるように自身のコクピットに座るスレッタを、エアリアルはずっと見守ってきた。彼女のの言動に対してUIを介して応答を示したり、武装の細かい調整をスレッタに任せたりと、スレッタの行動を優先して支えている。
一方、自分を作ったテストパイロット兼開発者の「母」の最高傑作と言われているのは「僕ら」が自覚しており、同時に自身が「GUND-ARM」であり、復讐の道具であることを知っている。
純粋なスレッタを「母たちの娘の復讐」から遠ざけたいとは思っているとはいえ、スレッタの「学校に行きたい」という願いを尊重し、経緯が経緯であっても、それが母からのお守りの言葉であっても、それ以上に掴めることがあるならと、スレッタと共にあることを誓う。
『ゆりかごの星』はOPテーマ『祝福』の原作小説であり、そのことを踏まえて『祝福』の歌詞を読み解いてみると、エアリアルのスレッタに対する思いの一端が明らかになる。
作品世界の設定上、武装は非実体のビーム兵器で統一されている。本来のビーム色は水色だが、劇中ではほとんどの期間で学園用レギュレーションプログラムが組み込まれ、低出力の黄緑色ビームを発射するようになっている。
エラン・ケレスとの決闘の際、戦闘領域がフロント外の宇宙空間に指定された。ガンダム・ファラクトの機動性にエアリアルを追従させるため、スレッタが入寮した地球寮生徒の協力により、当該装備が導入されることになった。
元々はミラソウル社製のスラスター・バックパックで、ボロボロのジャンク状態のものが倉庫から引っ張り出され、寮の生活費を犠牲にした大赤字を出しながら修繕された(なお、生活費は残額すべてを生徒間の決闘トトカルチョに突っ込んだ結果、無事回収された)。
元々のバックパックと換装する形で背面に装着され(このため、ビーム・サーベルはユニット内部のスロットに移設される)、スレッタとエアリアルの善戦に大いに貢献。最終的に破壊されたが、見事に使命を全うした。
このユニットのプラモデルは2023年1月14日にベット発売されたが、エアリアル本体の開き手が付属していた。奇しくも発売日は『水星の魔女』第1クール終了後の最初の土曜日であったわけだが……劇中展開に見事に合わせた商品展開と評するべきであろうか……。
実はエアリアルには一種の学習プログラムが仕込まれており、戦闘を重ねるごとに高いパーメットスコアを発揮できるようになっている。
第6話では、11機のビットステイヴがエアリアルの周囲に展開し、ガンビットを起点として青い円形のフィールドがエアリアルを包んだ後に周囲に解き放たれる現象が発生した。このフィールドにはパーメットが使用されている電子機器の動作を阻害するほか、GUNDフォーマットの制御を著しく困難にさせる効果がある。
フィールドに飲み込まれたガンダム・ファラクトのガンビットは機能停止し、パイロットも過大なデータストームのフィードバックを受けて悶絶していた。加えてパイロットは「笑う子供の影」を幻視していたが……?
第9話では、各部シェルユニットの輝きが赤から青に変化し、ビットステイヴ各機が青いフィールドを展開。内部のグラスレー寮モビルスーツの制御を一部乗っ取り、GUNDフォーマットを封じていたアンチドートシステムをオーバーライド(上書き)、強制終了させた。
加えて、ビットステイヴ各機のデータ収集能力も著しく上昇し、そのデータ伝達を受けたエアリアル本体の機動力も強化。、極めて有機的な動作で、背後から放たれる射撃すら回避する様は、敵パイロットから「気持ち悪い」と表現される程であった。
第11話ではプロスペラの口からこれらの拡張機能について語られ、第9話時点のパーメット・スコアは6に達したことが明らかになった(となると、第6話の時点ではスコア5止まりだったのだろうか)。
| ガンダム・エアリアル(改修型) GUNDAM AERIAL REBUILD |
|
|---|---|
| 開発・製造 | シン・セー開発公社 |
| 型式番号 | XVX-016RN |
| 操縦系統 | GUNDフォーマット |
| 頭頂高 | 18.2m |
| 重量 | 53.2t |
| 武装 | ビームライフル ビームサーベル ガンビット バルカン 爆血エアリアルフィンガー |
| パイロット | スレッタ・マーキュリー プロスペラ・マーキュリー |
「お母さんから教わらなかったんですか…?そんな事しちゃ、ダメです!!!」
グラスレー寮との決闘による損傷の修復を兼ねてシン・セーの手によって改修を施されたエアリアルの新たなる姿。11話にて格納庫に収納されている状態でお披露目され、1クール目のラストを飾る第12話で初出撃。
外装や武装の刷新・追加が施されており、フェイス部分には1個だけだがへの字型スリットが追加されよりガンダムらしい顔つきになった。流線形のラインが目立つ改修前に比べるとやや角ばったデザインになり色調も若干抑えめになるなど、より兵器然とした印象を与える姿をしている。
ビームライフルは単体でロングバレル形態に変形が可能なほか、ガンビットライフル形態では全てのビットステイヴが融合する。火力面はかなり強化されているらしく、決闘用に調整されたままの状態でも相当な高出力のビームを発射する事が可能である。
デリング・レンブラン殺害の為にプラント・クエタを襲撃したフォルドの夜明けが要する「地球の魔女」達が駆るガンダム・ルブリス・ウル/ルブリス・ソーンを寄せ付けぬ鬼神の如き強さを発揮。フォルドの夜明けを撤退に追い込んだのち、レンブラン親子の元に駆け付けて撤退に遅れたテロリストを撃退。嫁(とそのダブスタクソ親父)を守り抜いてみせた。…嘘は言っていない、が…。
ス「助けに来たよ、ミオリネさん」
ミ「……なんで……笑ってるの? 人殺し……」
窮地を退けミオリネに手を差し伸べたスレッタ。
だが「笑顔」の花婿とエアリアルの掌はトマトよりも遥かに生々しく残酷な赤に染まっていた。
二度とあの頃には戻れないであろう呪いの始まりを示唆するかのように。
…このタイミングでエアリアルフレッシュトマト味の宣伝ツイートをするヤマザキビスケットさん、容赦ないなあ…
エアリアル本来の武装を踏襲しながらも、性能や機能が大幅に強化されている。
より大きくゴツい外見になった。全てのガンビットを合体させることで対艦級の出力を引き出すガンビットライフルへ強化することができる。一方ビームブレイド機能はオミットされている。
近接戦闘兵器。普段はフライトユニットに2本マウントされている。
改修に伴い外装がリニューアルされた。
基本的な機能はそのままに、上述のビームライフルへの合体機能(ガンビットライフル)が追加された。
『機動戦士ガンダムEXTREME VS.OVERBOOST』のポスターに、初代ガンダム、アースリィガンダム、N-EXTREMEガンダム エクプロージョンとともに記載されており、参戦が内定している。
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 21:00
最終更新:2025/12/06(土) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。