スピリットサークル単語

• 概要
• 公式あらすじ
• 登場人物
• 用語とか
• 関連項目
• 掲示板

スピリットサークル-魂環-とは、水上悟志の漫画作品である。

概要

ヤングキングアワーズ2012年7月号より連載。2016年5月号で、完結。全6巻

ヤングキングアワーズでのデビューから10周年を迎えた水上悟志がおくる「輪廻転生」を主題としたファンタジー作品。

公式あらすじ

桶屋風太は14歳の中学二年生。ダイキ、テツ、ノノ、ウミという4人の気のイイ友達に囲まれ、ちょっぴり霊視も出来たりして、父の言う所の無敵の中学生活を送っていた。ある日、石神鉱子という額の大きな傷を堂々とさらした美少女が転入してくる。風太は鉱子に一目惚れするが、彼女の背後霊イーストを視て、会話してしまったため以降の生活が一変してしまう……。『惑星のさみだれ』水上悟志がヤングキングアワーズにて満を持して放つ、現在・過去・未来が交錯する輪廻転生ファンタジー！

単行本1巻裏表紙より

登場人物

句点「。」の前の空白はネタバレ部分。 見たい方はCtrl+Aなどで反転させましょう。

現代

• 桶屋風太(オケヤ フウタ)：フータ
  • 過去生：フォン[2]、ヴァン[3]、フロウ[4]、方太朗[5]、ラファル[6]、風子[7]、フルトゥナ[1]
  • 14歳の中学二年生の男子。美術部(部員不足)に所属している。背は低い。とりたてて特徴があるわけではないが、実は霊視が出来る。また、生まれつき左頬にアザを持ち、それを絆創膏？で隠している。後述のダイキ、テツ、ウミ、ノノとは、小学校からずっと同じクラスで仲が良い。
  • 9月時点ではスピリットサークルの存在すら知らないが、鉱子と関わる事により、フォンを始めとして、次々に過去生を視る事となる。12月の時点では、鉱子と同じく7つの過去生を視ている。
• 石神鉱子(イシガミ コウコ)
  • 過去生：ストナ[2]、魔女[3]、ロカ[4]、岩菜[5]、ラピス[6]、コースケ[7]、コーコ[1]
  • 額に大きな傷を持つ女の子。1話にて、フータの通う中学校に転校してきた。基本的にドSだが、その反面、意外と打たれ弱い。
  • フータ、というよりフータの過去生とは深い因縁があり、敵視している。魂を殺し、輪廻を断つ武器「スピリットサークル」を用いて、その因縁を断とうとしている。スピリットサークルを見るに、9月時点では4つの過去生を既に視ており、10月には5つの過去生を、12月時点では7つの過去生を視ている。イースト(背後霊)の言によると、過去生のひとつである”コーコ”の想いに囚われているとの事。
• ルン
  
  • フータの背後霊。明るい性格の巨乳ツインテール。フータと鉱子とイースト以外は見る事が出来ないが、フータは視るだけではなく、触ろうと思えば触れる「特別な霊」。フルトゥナを過去生に持つフータの事をマスターと呼ぶ。
• イースト
  
  • 鉱子の背後霊。物静かな長身イケメン。フータと鉱子とルン以外は見る事が出来ない。
• 高山大樹(タカヤマ ダイキ)：ダイキ
  
  • フータのクラスメイトで、歴史部員。勉強が得意で、毎回学年3位以内をキープする。中学の先生たちとも仲が良い。
• 真城鉄馬(マシロ　テツマ)：テツ
  
  • フータのクラスメイトで、陸上部員。釣り目で、動物好きの優しい少年。土日は拳法を習っている、らしい。
  • ウミとは親戚同士。
• 海島水乃(ウミシマ ミズノ)：ウミ
  
  • フータのクラスメイトで、柔道部の副部長。ノノの親友。眼鏡をかけており、背はフータと同じくらい低いが、運動神経抜群。弟がいる。胸が比較的大きい。
  • テツとは親戚同士。
• 野々村雅美(ノノムラ ミヤビ)：ノノ
  
  • フータのクラスメイトで、フータと同じ美術部員。ウミの親友。背が高く、足も長いが、運動関係はてんでダメ。絵はフータよりちょっと上手い。長髪で、ちょくちょく髪型が変わり、横や後ろで縛っている事が多い。父親は医者。
  • フータの事が気になるお年頃。
• フータの父
  
  • 中二(厨二)に特別な思い入れのある、フータの父親。「霊視能力に名前をつけるんだ！」とか「要らないなら其の眼をくれ」などとのたまう。ちなみに父はフータの霊視能力を「審魔眼(ゴースト・サイト)」と呼んでいる。
• フータの母
  
  • 物語開始時で妊娠中のフータの母親。のほほんとした感じ。
• 吾妻(アヅマ)先生
  
  • 恰幅が良い、フータたちの担任。ダイキと特に仲が良い。
• 団地で噂の鎧武者
  
  • 団地に居着いた霊。フータのスピリットサークルにて魂を還される（ルンいわく「霊魂が居るべき場所に還った」とのこと）。
  • 謎の台詞(●を▲×に託して良かったのだろうか。ううむ、考えるな。わしは何人たりともこの道を通さぬのみ。命尽きるとも…命尽きるとも…。願わくば■●や×▲のような才有る者に斬られたく…ブツブツ。(中略)ぬ、そこなる者はもしや…)
  • その正体は、第五章で登場した大林先生である。
• 鉱子の父
  
  • 感じのいいお父さん。
  • 鉱子からはパパと呼ばれている。

第二章「フォン」

舞台は南米のどこかの国、らしい(雑誌柱の風太の登場人物紹介より)。

• フォン
  
  • フータの過去生の一人。「靴屋フリュの子」で、職人。精霊を視る事が出来るが、神官以外で「魔力を持つモノ」は「悪魔」扱いされるので、その能力は隠している。
  • レイが生贄として捧げられる事に激昂し、儀式の最中に武器を持ち乱入するが、執行官であるストナによって首を刎ねられ死亡。皮肉にも、後にその行動を英雄と崇められ、村で「勇者フォン」として、新たな「生贄を捧げる対象」として祀られる事となる。
• ストナ
  
  • 鉱子の過去生の一人。「神官サルブの子」で、神官。
  • 護国の儀式を取り仕切った=レイを殺した。儀式の最中に乱入してきたフォンも殺し、2人を生贄に捧げた。フォンと同じように精霊が見えており、儀式が意味を成さない事も理解していた。最終的に、フォンの一件を切っ掛けとして、不満を溜めていた村人達によって残酷な方法で処刑された。
• レイ
  
  • とあるきっかけでフォンと知り合う少女。フォンとはすぐに意気投合し恋仲となる。
  • その2年後、執行官である神官ストナにより、8年に一度の護国の儀式の生贄(=人柱)として捧げられ、死亡。遺言は「愛してる、フォンのサンダルで天国まで歩いて行くよ」。
• 他にも、テツによく似た戦士のような人物がいたりする。

第三章「ヴァン」

舞台は中世欧州のどこか、らしい(雑誌柱の風太の登場人物紹介より)。

• ヴァン=フランティア
  
  • フータの過去生の一人。新米騎士。初陣にて魔女討伐の任を与えられる。
  • 見事、魔女を討伐するが、その際に「魔女の呪い」を左頬に受ける。結果、家と騎士団から勘当され、故郷から一人旅立つ事となる。色々あって、スティール、グラス、シエロと共に長い共同生活を営むも、死別などで再度一人になったが、すぐさま赤子のレイと出会う。レイの父となり、立派に育てるが、死期を悟り、レイのムコ探しの旅に出る。その旅の終わり際にシエロの故郷近くで、転んで頭を打って死亡。
  • 誤植だろうか、たまにヴォンになっていたりする。
• 黒髪の魔女
  
  • 鉱子の過去生の一人。とある村の片隅に住む、騎士たち曰く「魔女」。
  • 村の流行病のための薬を作っていた薬草師だったが、宗教的な問題から、王の命令を受けたヴァンによって首を刎ねられ死亡。死の間際、ヴァンに呪いのアザを付けた。
• レイ
  
  • ヴァンの家の前に捨てられていた赤子。
  • 後に、ヴァンを父と慕い見目麗しく育ち、ヴァンと共にムコ探しの旅に出る。フォンの時代のレイが宿った赤子、らしい。最終的にシエロの故郷に二人で辿り着いたが、そこでヴァンが転んで頭を打って死亡。最期を看取る事となる。その後はシエロの故郷に住む事になり、ウミやノノと似た村娘たちと友だちとなる。
• スティール
  
  • ヴァンが旅だった後に、フランティアの家を継いだヴァンの弟に雇われヴァンを殺しにきた暗殺者(アサシン)。
  • テツの過去生の一人。アサシンだが、騎士であるヴァンと同等の剣技を持つ。ヴァンに提示された金を理由にヴァンの弟を裏切り、ヴァンの用心棒となる。長い共同生活の後に、町で酔ってケンカして死亡。
• グラス
  
  • 自称・遍歴説教師(非公認)。ガタイの良い生臭坊主で、酒豪。持っている聖書は教会から盗んだもので、それにより教会から追われている。盗んだ聖書で説教をしたり、教会批判をしたりしていた。
  • ダイキの過去生の一人。長い共同生活の後に、酔って井戸に落ちて死亡。
• シエロ
  
  • グラスの弟子。酒を呑まず、暇さえあったら聖書を読み、家の雑事を進んでこなす理知的で誠実な人物。
  • 吾妻先生の過去生の一人。グラスの死後、グラスの骨壷を持って故郷の村へ帰り、後に司祭となったようだ。この村には後にヴァンとレイが訪ねる事となる。
• 無教養と呼ばれた騎士
  
  • ヴァンと、ヴァンの父親と懇意の騎士。ヴァンの旅立ちの際に、ヴァンの父親から預かった餞別の金を渡した。
  • 鉱子の父の過去生の一人。
• 隊長の騎士
  
  • 信仰心が高く臆病な騎士。
• ヴァンの弟
  
  • ヴァンが旅立った後にフランティア家を継いだ。
  • ヴァンに殺し屋を仕向けたが、散歩中の落馬で頭を打ち、おかしくなり家に火を付ける。明言されていないが、おそらくその際に死亡。
• 村娘A
  
  • 背の低い、シエロの故郷の村娘。シエロを先生と呼ぶ。
  • ウミの過去生の一人。ヴァンの死後、レイと友だちになる。
• 村娘B
  
  • 背の高い、シエロの故郷の村娘。シエロを先生と呼ぶ。
  • ノノの過去生の一人。ヴァンの死後、レイと友だちになる。

第四章「フロウ」

異なる国に住んでいる2組が出会い紡がれる物語。
この章から「一章～三章までの過去生」が明確に話に絡んでくる。

• フロウ
  
  • フータの過去生の一人。師匠である親方が体調を崩したので、一番弟子として代理に、異国の地へ赴く。目的は人面獅子像(スフィンクス)製作。
  • 四章は年老いたフロウが子供に異国の地であった出来事を聞かせる回想といった形をとっている。異国の地で4年の歳月をかけてスフィンクス(猫)を作成し、帰途につく。その後にリハネラと結婚し、男の子をもうけるが…。
• ロカ
  
  • 鉱子の過去生の一人。アルボルの娘で、占い師。
  • フロウが帰途についた後、スフィンクスの一件で目をつけられたアルボルやハラーラともども、王によって処刑される。
• リハネラ
  
  • フロウと共に異国へと赴いた名士の娘。
  • ウミの過去生の一人。フロウより先に故国に戻った。フロウが帰途についた後、スフィンクスの一件で知名度が上がっていたフロウと結婚。男の子を一人もうけるが、後に病気によりフロウよりも大分早くに亡くなる。フロウが異国に想い人を残してきたと思っていた。
• クティノス
  
  • リハネラに付き添う信頼の厚い奴隷。
  • テツの過去生の一人。リハネラに付き添っていたが、リハネラがフロウに嫁いだ後に、アルボルから譲り受けた装飾品により自分を買い、自由の身となる。街を出てコロッセオの剣闘士をしていたが、片腕を無くして引退。その後は軍務教官などを勤めていたらしい。年老いたフロウと再会した以降の足取りは不明。
• アルボル
  
  • 目の細い大男で、異国の貴族。フロウ達にある仕事を頼んだ。
  • ダイキの過去生の一人。フロウが帰途についた後、ロカ達と共に斬首され死亡。
• ハラーラ
  
  • 背が高く垂れ目の異国の娘。アルボルの家の召使をしている。
  • ノノの過去生の一人。フロウが帰途についた後、ロカ達と共に斬首され死亡。

第五章「方太朗」

所は日本、時代は江戸初期。過去生を見た時期は10月末。
実は、主な舞台となっている場所は現代でフータたちが住んでいる街のすぐそばであった。

• 梶間方太朗(カジマ ホウタロウ)
  
  • フータの過去生の一人。富蘭家の殿と妾の間に生まれる。火次朗と璃浜は異母弟妹。
  • 妾の子であったので、正妻の子である火次朗が生まれた際に、家督争いを防止する目的で家の外に出され、母方の祖父の家業である梶間の名と研師という生業を継いだ。祖父と母は病気で既に他界しており、一人で生活している。富蘭と徳川の戦では璃浜を逃がすため行動し、逃避行の最中で岩菜と壮絶な殺し合いを演じ右目・左腕・右足を失う。そして戦いの中で土砂崩れに巻き込まれ、瀕死のところを住職に介抱される。その後、傷が癒えきらぬ頃に刃九狼たちの消息を探るために満身創痍の体で隣村の待ち合わせ場所へと向かい、そこで刃九狼が残したと思われる目印を見つける。二人の無事を確信した安堵の中で眠るように死亡。寺で岩菜と共に暮らす間で、過去生からの因縁が消えたようであったが・・・。
• 岩菜(イワナ)
  
  • 鉱子の過去生の一人。幕府から富蘭家へ赴いた使者。
  • 戦で滅びた小国の姫で、国を喪った後忍びとして育てられた過去を持つ。火次朗との会談ではわざと相手から宣戦布告を引き出すために火次朗を挑発するような発言を繰り返す(刃九狼曰く「どうせ徳川は富蘭を潰す気だった」)。戦では璃浜をさらうために行動し、その過程で方太朗と壮絶な殺し合いを演じ左目・右腕・左足を失う。そして方太朗と共に土砂崩れに巻き込まれ、住職に介抱される。その後、方太朗が隣村へと向かうのに同行し、その先で方太朗に自らの過去を語りながら、方太朗の後を追うように寄り添うように死亡。方太朗同様、寺で暮らす間に過去生からの因縁が消えたようであったが・・・。
• 璃浜(リハマ)
  
  • 富蘭家の姫。方太朗の異母妹。実父である富蘭家の殿や実兄である火次朗より、異母兄である方太朗によく懐いている。
  • ウミの過去生の一人。火次朗が方太朗の命を狙っている事に気付いており、方太朗の護衛を刃九狼に依頼する。富蘭と徳川との戦が起こると、松や刃九狼により富蘭を脱出。その後無事逃げ延び、刃九狼と結ばれる。
• 刃九狼(ジンクロウ)
  
  • 方太朗を護る為、璃浜に雇われた忍。戦闘能力は高いが、あっけらかんとした性格をしており、あまり忍らしくはない。
  • テツの過去生の一人。以前の勤め先は徳川に難クセをつけられて取り潰されたとの事。璃浜とは恋仲。富蘭と徳川との戦の最中、璃浜を逃がすために逃避行を演じる。その後無事逃げ延び、璃浜と結ばれる。また、テツとウミは刃九狼と璃浜の子孫ではないかと思われる。
• 火次朗(カジロウ)
  
  • 富蘭家の跡継ぎ。方太朗の異母弟。璃浜は実妹。領主としては人格にかなり問題があると思われる。
  • 方太朗が富蘭家の家督を狙っているのではないかと危惧しており、方太朗に刺客を差し向ける。第三章におけるヴァンの弟の転生者の一人。徳川との戦の最中、城に火を放ち自害する。奇しくも、前世であるヴァンの弟と同じ末路を辿った。
• 大林雷太(オオバヤシ ライタ)
  
  • 富蘭家の家臣。まっすぐな性格の忠臣で、頭は若干残念だが剣術の腕は確か。方太朗の剣術の師となる。
  • 徳川と富蘭の戦の最中、璃浜を逃がすために奮迅する。そしてその魂は死後も璃浜を守るためにかつての戦場にとどまり続けるのであった。
• 住職
  
  • 瀕死の重傷を負った方太朗と岩菜を介抱した住職。僧侶ではあるが酒飲み。
  • ダイキの過去生の一人。方太朗と岩菜に夫婦になるよう勧める。
• 朱里(アカリ)
  
  • 住職の寺で引き取られた戦災孤児。
  • ノノの過去生の一人。方太朗と岩菜になつく。
• 松(マツ)
  
  • 璃浜の乳母。
  • フータの母の過去生の一人。璃浜を逃がした後、富蘭家と運命を共にしたと思われる。

第六章「ラファル」

舞台は人類が老い、静かな滅びへと向かう34世紀の未来の、「寝台」と呼ばれる巨大施設。
この時代では、事故や病気などで肉体が損傷した人間は、「亜生者」と呼ばれる脳だけで保管される存在となる。「寝台」はその亜生者を補完する亜生者幽眠管理センターである。なお、この時、亜生者は100億人存在しているのに対し世界人口は5億人まで減少している。
フルトゥナ曰く「面白い」「俺のお気に入りだ」。

• ラファル
  
  • フータの過去生の一人。清掃員として新たに「寝台」に配属された。
  • 幼少の頃、両親が働く軌道エレベーターを見学しているときにテロ事件に巻き込まれた過去を持つ。その際に両親を亡くし、自身も方太朗が失ったのと同じ左手と右足を失い、義手・義足を身につけている。タリオの死後、ラピスとともに歴代でも異例の「2人で1人前のダブル所長」となるが・・・。
• ラピス
  
  • 鉱子の過去生の一人。「寝台」の職員(清掃員)でラファルの1ヶ月先輩。
  • 義肢の研究者であった父親により、岩菜が失ったのと同じ右手と左足を義手・義足に付け替えられている。後にラファルとともにダブル所長となり、さらにクラーロの娘であるカロルを引き取るため、ラファルと結婚する。
• クラーロ
  
  • 「寝台」の所長。
  • 吾妻先生の過去生の一人。ラファルが働き始めて10年目に脳の病気でこの世を去る。
• アイゼン
  
  • ラファルが「おじさん」と呼び、幼少の頃親しくしていた男性(実際に血縁関係のある伯父or叔父なのか、血縁関係のない近所のおじさんなのかは不明)。
  • テツの過去生の一人。幼少のラファルが巻き込まれたテロ事件でラファルをかばって重傷を負い、亜生者となって「寝台」で眠っている。
• リフル
  
  • アイゼンの娘。
  • ウミの過去生の一人。ラファル・アイゼンと共にテロ事件に巻き込まれて重傷を負い、亜生者となって「寝台」で眠っている。
• タリオ
  
  • ラファルが就職して約3年後に「寝台」に就職した新人。
  • ダイキの過去生の一人。クラーロの死後、生前の前所長の推挙により新所長となる。後に「交通事故」により亜生者となる。ちなみに、これまでのダイキの過去生はいずれも酒飲みであったが、彼は酒が飲めない(住職としての過去生の記憶が関係していると思われる)。
• カロル
  
  • クラーロの娘。
  • ノノの過去生の一人。遺伝子操作を受けたデザイナーベイビーであり、病気の治療のためにクラーロの代からラファル・ラピスが所長となった直後までコールドスリープをしていた(第六章の時代では政府による技術封印が進められており、コールドスリープもデザイナーベイビーも禁止技術扱いである)。コールドスリープから目覚めた後、ラファル・ラピスの養子となる。独力でネコロボを作製したり、タイムマシンを研究する天才児。
• アッシュ
  
  • ラファルと同じ孤児保護施設で育った青年。
  • 第三章のヴァンの弟、および第五章の火次朗の転生者の一人。ラファルの両親を殺した反技術テロ組織「アリオン」の一員だが、組織の方針に疑問を感じている。また「落ち着け・・・・・・すぐにカッとなるのはオレの悪いクセだ・・・」「癇癪や自棄で何もかも失ってしまわないように」と、過去生の記憶がわずかに残っているかのような台詞がある。
• オバケ
  
  • 「寝台」の職員の前に時々現れるといわれる謎のオバケ。
  • その正体はスパスシフィカ。歴代の「寝台」所長は全員彼（？）を目撃しており、逆に他の職員は彼（？）を視ていない。後に所長になる人間に対し「人の世の死の経験を歪めるな」と警告を与える。
• ネコロボ
  
  • カロルが作った、同名のアニメキャラを模したロボット。
  • なぜか第四章でフロウが作ったスフィンクスにそっくりである。そのせいかラファルはあまり気に入っていない。実はタイムマシンの機能を有しており、ラファル達の死後様々な時代に現れている。

第七章「風子」

舞台は昭輪91年、霊峰不二の上空に約300年前から「不二屋根」と呼ばれる巨大空中静止体が存在する世界。過去生を見たのは11月末～12月上旬。

フルトゥナの説明では「座標の時空値がほぼ一致」し「可能性値のズレだけ」が発生した世界。わかりやすく言うとフータの世界・時代の平行宇宙(パラレルワールド)にあたる世界。フルトゥナ曰く「平凡で何もなさず誰とも争わない、つまらん」過去生。
この章だけキャラクターが他の過去生と性別が入れ替わって転生している、他の章と比べ特に短い(連載時はわずか1話のみ)、など他の章と比較し異質な要素が多い章。

• 桶谷風子：フーコ
  
  • フータの過去生の一人。知的好奇心旺盛な性格(コースケ曰く「ガリ勉」)で、夏休みを利用し「不二屋根」の謎を解き明かすために不二へやってきた少女。
  • 不二での出来事の後地質学者となったが、結局不二屋根のまともな調査は一度もできずじまいだった。晩年は病室で「学者なんかにならずに　山の絵でも描いて過ごせばよかった」と思っている。
  • この過去生について、後にフータは「宇宙人と会った時以外の記憶がぼんやりしててほとんどない」と回想している。
• 石神井くん：コースケ
  
  • コーコの過去生の一人。フーコとともに不二へ来た少年。フーコからは「石神井くん」と呼ばれ、ノンたちからは「コースケ」と呼ばれている。結構モテていたらしい。
  • 額に斜めの傷を持っていたが、宇宙人に傷を消される。フーコは彼のことを友達と思っているが、山で手をつないだ時は「ドキッとした」。
• 野々宮くん：ノン
  
  • 長身の少年。ともに不二へ来たフーコの友人の一人。コーコが認めるイケメン。
  • ノノの過去生の一人。フーコの幼馴染だが不二登山の少し前にフーコに告白した。フーコは彼のことを「幼馴染の関係が壊れるのが怖い」「恋愛のことはわからないけど一緒にいたい」と思っており、またはぐれたことを心配してもらったときには「ドキッとした」。結局フーコと結ばれたかどうか不明。
• テンコ
  
  • つり目の少女。ともに不二へ来たフーコの友人の一人。
  • テツの過去生の一人。
• タエ
  
  • 長身で細目の少女。ともに不二へ来たフーコの友人の一人。
  • ダイキの過去生の一人。
• 眼鏡の少年
  
  • 眼鏡をかけた少年。ともに不二へ来たフーコの友人の一人。
  • ウミの過去生の一人。作中で一度も名前が呼ばれていないため本名・あだ名共に不明。
• 宇宙人(？)
  
  • フーコとコースケが不二で出会った謎の存在。一方がグレイ型、一方がタコ型という「いかにも宇宙人」という見た目をした二人(？)組。
  • 宇宙人同士の会話は、作中では手書きの日本語に一文字ずつ上から×印を書き込んだ独特な表記方法がされており、フーコとコースケ(おそらくフータも)には聞き取れない。メタ的には、彼らの台詞から×印を取り除いた日本語が本来の内容であると思われる。なおフーコとコースケに語り掛けるときは普通に日本語でしゃべっている(タコのほうはなぜか関西弁だが)。コースケの額の傷を消し、フーコに虫取り網(？)を渡した上で二人の記憶を消し他の友人の元へと送った。

第一章「フルトゥナ」

• フルトゥナ
  
  • フータの過去生の一人。学者で、自然や心について研究していた。「おれ以外は皆バカ」と言い放つなど、頭は良いが、傲慢で尊大な性格だったらしい。
  • スピリットサークルの製作者。フータが3番目の過去生としてフルトゥナを見ようとした際「まだ早い」と言ってスルーするなど、その言動・能力・目的には謎が多い。大勢の人を巻き込んだ「ある事件」を起こした結果、コーコと敵対する事になる。その際のフルトゥナは、7つの炎を得たスピリットサークルを持っていた。
• コーコ
  
  • 鉱子の過去生の一人で、イーストの娘。ルンによく懐いていた。
• ルン
  
  • フルトゥナをマスターと慕う女の子。現代の背後霊と同一人物と思われる。
• イースト
  
  • コーコの父親。フルトゥナの弟子兼友人。現代の背後霊と同一人物と思われる。
  • イースト(背後霊)の言によると、フルトゥナが起こした「事件」はイーストを助けようとした結果、らしい。
• スパスシフィカ
  
  • 全身黒ずくめに白っぽいフードとコートを被った謎の人物。
  • フータの夢？の中に出てきており、フルトゥナとスピリットサークルに対し「"お前達"には(スピリットサークルは)まだ早い(から渡せ)」と言ってくる。フルトゥナ同様に謎が多い人物。

用語とか

• スピリットサークル
  • フラフープみたいな大きさと形の道具。「過去生を視る」と念じながら霊体を触るように意識を集中させ、頭か心臓付近をなぞる事により過去生を視る事が出来る。また過去生を視るたびに、数字がついた炎のようなものが円周上に灯っていく。数字は色々な表記で現れるが、どれも意味は同じ(ex：ニ=Ⅱ=J…)。鉱子曰く「魂を殺し、輪廻を断つための武器」らしい。普段はどこぞに仕舞われているが、フータと鉱子は任意で取り出す事が出来る。
  • 製作者は、フータの過去生の一人であるフルトゥナ。鉱子の言動をみるに、7つの過去生を視る事で、何らかの条件を満たすようだ。
• 過去生
  
  • 同じ魂が、過去におくった人生。フータと鉱子はスピリットサークルにより、それぞれ自分の七つの過去生を視ることが出来るようだ。
  • ダイキやテツを見るに、基本的には過去生の記憶や想いは受け継がないようだが、フータと鉱子は、フルトゥナの起こした「事件」やスピリットサークルの影響なのか、過去生を視る事により、その想いなどを受け継いでいっている。短期間に連続して過去生を視ると、自我が混濁してしまう危険性がある。
• 時期
  
  • 物語開始時点は中学二年12月。そこからすぐに三ヶ月遡り、9月に鉱子が転校してくる。1巻終了時点で10月。2巻終了時点で10月後半。5つ目の過去生を見たのが10月末。
• クロスオーバー
  
  • 水上作品はクロスオーバーしているものが多いが、今のところそういう描写は無い。

関連項目

• 水上悟志
• ヤングキングアワーズ
• 輪廻
• 漫画作品一覧

キーワード「スピリットサークル」でニコニコ動画を検索

タグ「スピリットサークル」でニコニコ動画を検索