「全機爆装!準備出来次第発艦!
目標、母港執務室の提督!やっちゃって!」
瑞鶴(ずいかく)とは、翔鶴型航空母艦の2番艦である大日本帝國海軍の正規空母瑞鶴をモデルとした、『艦隊これくしょん~艦これ~』のキャラクターである。
一応、赤城/加賀の一航戦が戦没してないので、五航戦のままである。当然ながら三航戦と名乗ることも無い(但し、期間限定で「第三艦隊」は名乗っている⇒詳しくは後述)
非常に脱ぎっぷりが良い
2013年5月15日のアップデートにおいて姉の「翔鶴」、長良型の「鬼怒」「阿武隈」と同時に実装された。2013年5月17日からのイベント「敵泊地に突入せよ!!」でドロップが可能であった。
少し緑がかった黒髪ツインテールにほかの空母と同じく弓道着をしている。ただし胸は小さい。
姉の翔鶴と対になる正規空母である(主に史実ネタで)。ホロレアの為非常に出にくい(現時点で、大型艦建造でしか出ない大鳳は別格としても、それ以外の正規空母では一番出にくいと言われて久しい)が、その見た目と性格から大人気である。幸運艦ゆえに運は改装後42と非常に高い。(でも被弾する時は容赦なく被弾する)
また大型正規空母の中では姉の翔鶴と共に燃費が良い。これは船首に付けられたバルバス・バウによる造波抵抗軽減と、高速性を重視した細長い船体のおかげである(なお赤城や加賀のような設計の古い艦にはバルバス・バウがついていない)。
艦載機スロットは改装前「21・21・21・12」、改装後「24・24・24・12」と均等であり、意外と使い辛い。一例として「攻撃機は少なく戦闘機は多く…の小技が効かない」・・・のが以前の評価だったが、2015年8月アップデートから導入された艦載機熟練度システムにより機体側で火力や制空権の補正・調整が出来るようになり、逆に均等配置である翔鶴型は艦載機の特性が活かしやすくかつ艦載機全滅による熟練度のリセットも起きにくくなるメリットが生まれた。
改装後には迷彩が施される為、見た目の印象が大きく変わる。迷彩後の史実を知っている提督には、悲壮感が強調されるかもしれない。装備品を25mm3連装機銃/12.7cm連装高角砲/12cm30連装墳進砲/21号対空電探で埋めるとさらに悲壮感が…あれ?コレハナミダ?
性格としては、提督爆撃系女子である。お触りしていると爆撃機を飛ばして殺しに来るので注意が必要である。(ここの提督、挨拶代わりにパイタッチでもしてるのかな?)
そのくせ放置してると「ふてくされるぞ~…」と言ってくるので可愛い。そして大切な事なので2回言うが、非常に脱ぎっぷりが良い。非常に脱ぎっぷりが良い。中破時のイラストが、上半身全裸で申し訳程度の首タオル状態になった上着(乳首まで届かず)しか無く、手に持った弓で乳首を隠している。不幸戦艦の扶桑ですら布の切れ端が”運よく”隠してあるのに。
二次創作では「五航戦の子と一緒にしないで」とのたまう一航戦加賀に反発して突っかかっていくというネタが多い。姉の翔鶴が大人しいかつおしとやかな性格な分、瑞鶴にそういう「冷徹な先輩に反発する熱血系後輩」キャラが当てられるという図式だろうが、作品によってはそこから愛が芽生えたりもするようで、一部ではよくカップリングもされるようだ(詳しくは後述の「メディアミックスの扱い」を参照)
長らく「正規空母最年少」という扱いをされてきた瑞鶴だったが、2015年春のイベントでそんな瑞鶴を先輩として尊敬している後輩キャラとして、新たに雲龍型三番艦「葛城」が実装された。葛城の登場で初めて「先輩」として扱われることになった瑞鶴の扱いが、公式や二次創作でどのように変わっていくのか注目したい(後日、追加ボイスにて装甲空母の先輩である大鳳も瑞鶴を先輩として見ている事が明らかになった。こちらは故郷が同郷である神戸川崎造船所生まれというのもあると云える)
2015年10月30日のアップデートで姉に遅れること約一ヶ月、瑞鶴に改二及び装甲空母である改二甲が実装された。改装レベルは改二が正規空母で一番低い77、一方改二甲への追加改装は翔鶴の88を上回る現状最高レベルの「90」である。
基本艤装及び、ジェット機運用可能や「基本射程:中」などの特性は翔鶴改二と同様だが、瑞鶴独自の変化として改二は改の時の姿である迷彩スタイル、甲では翔鶴改二甲と同じ翔鶴型の特徴である紅白スタイルになっている(右の画像は改二甲の姿)
性能面では改二の搭載機数93機は翔鶴改二と同値の総合2位、均等配置だった改から「28・26・26・13」で第1スロットにやや集中している。他に火力が翔鶴の63に対して56(蒼龍改二の-1)、耐久と装甲が1、対空は2上回っている(レベルによる上昇がある回避も翔鶴より高い)また、運も50まで上がり飛龍改二と同値。雪風改・初霜改二・時雨改二に次ぐ(運上限は長門改・雪風改と同値の「99」で総合2位)
甲では火力65とこれまた翔鶴改二甲に次ぐ空母2位。スロットの配置も「34・24・12・6」とよりピーキーなバランスになっている。中破時の航空攻撃が可能なのも姉及び同僚の大鳳と同様。
翔鶴と比較すると火力が低めで回避・装甲・耐久という防御寄りのステータスで高くなっており、艦載機の入れ替え等で一部違う運用法も想定されているといえる。この違いは史実での生存性の高さに加え敵艦の撃沈や痛撃を与えたのが翔鶴が主で瑞鶴は補佐・支援が中心だったのも影響していると思われる。
図鑑説明・戦闘台詞も一部が差し替えられており、後述される七面鳥云々の言及が減り(全く無くなった訳ではない)艦載機への絶大な信頼を感じさせる節が多々見られる。
17年に装甲空母仲間としてサラトガMK.Ⅱ Mod.2も加わり、21年には完全新規の装甲空母としてヴィクトリアス改が加わり現時点で5人の装甲空母の中では火力・防御・回避等の最もバランス寄りのステータスになっている
(搭載数は少ないながら補正が付く一番スロットによる火力特化・回避型の翔鶴改二甲、搭載数が最小だが正規空母トップクラスの低燃費とスロット数配置により割合撃墜が発生せずジェット機や回転翼機やソナーなどの対潜装備の運用と幅広いヴィクトリアス改(対潜装備が活用出来るのは現時点ではイベントのみだが)、火力では劣るが総機体数と戦艦クラスの防御力のサラトガ、均等なスロットによる搭載数と被撃墜の抗甚性による総合火力の大鳳改)
彼女の改二に合わせて新任務が追加され、その中で空母瑞鶴所属機の搭乗員だった岩本徹三中尉・岩井勉中尉の機体が加わっている(詳しくは下記参照)コンバート改装の都合もあるが、この任務を達成する事で特殊装備を入手できるのでこの二つ(「零戦21型(岩本小隊付)」「零戦52型丙(付岩井小隊)」)が瑞鶴改二の初期装備と云えなくないといえる。
2015年10月30日に登場した任務報酬である「零戦21型(岩本小隊付)」(機種転換で52型甲→53型になる)の搭乗員岩本徹三は総撃墜数80機とも202機(戦後本人による自己申告)ともされる帝国海軍きっての撃墜王であり、敵編隊の進行を予測しつつ、太陽のプロペラに当たる反射光による敵機の察知や一撃離脱を重視した戦法から銘刀虎徹になぞらえて『零戦虎徹』の異名を持つ。
空母瑞鶴には瑞鶴の初陣である真珠湾攻撃から史上初の機動部隊同士の対戦になった珊瑚海海戦まで乗艦し、その後激戦地であるラバウルに転属した。
撃墜マークとして描いていた桜の数が多すぎて、彼の機体の後部が桜色になるほどまでにマーキングされていたため基地航空隊に異動してもすぐ解ったという(この特徴と異名は「零戦53型(岩本隊)」妖精の腕章と手に持った軍刀に受け継がれている)
海軍航空隊の撃墜王や名パイロットは異常な身体能力や特徴(有名な所では「大空のサムライ」こと坂井三郎中尉は負傷前は2.5という驚異的な視力を持っていた)を持っているのが常だったが、
彼の場合、視力は1.0程度で身長も150cm前後の小柄かつかなりの細身であり、この姿やクセのない整った字を書く事も相まって基地航空隊での勤務を記録したニュース映画でも「軍人さんというより文学青年みたい」と言われていたらしい。
加えて、空母航空隊以前から勤勉家であり小柄で穏やかな風貌から一見撃墜王と思えない印象や物静かだったが、一度戦闘状態になれば凄まじい殺気を感じさせる反面、相手の短波無線(機上電話)の出力の強弱で相手との相対距離を推測する独自の電子戦理論を行う冷静な判断力を持ち合わせていた。
戦果については個別記事を参照されたし。
一方、岩本小隊と共に実装されたのが「零戦52型丙(付岩井小隊)」(機種転換で零戦62型(爆戦)になる)である。こちらの搭乗員である岩井勉は、零戦の初空戦にも参加した一人であり、撃墜数こそ22機(11機という説もある)と前述の岩本に較べて少ないが、日中戦争から零戦で戦い抜き、なんと飛行時間2200時間、飛行回数3200回、着艦回数75回の全戦を通して被弾ゼロという偉業を成し遂げたエースパイロットであり、教官をしていた時期に、生徒達からその空戦技術と戦歴を称えて『ゼロファイターゴッド』の異名を付けられたという。
前述の通り日中戦争で零戦初の撃墜を記録し、太平洋戦争では最初は瑞鳳の航空隊に所属していたが、その後六〇一空に転属となり、瑞鶴に配属された。その直後、瑞鶴はエンガノ沖へと出撃するのだが、彼の所属隊は瑞鶴から出撃後、敵戦闘機隊と交戦しているうちに瑞鶴へ帰投不能な距離まで離れてしまい、やむなくフィリピン・ルソン島に不時着。しかし、その間に彼らは帰る場所を失ってしまうことになるのだった……。
彼自身も、その後も各地の激戦をくぐり抜けるが、激務に肺を病んでしまい、その療養中に終戦を迎えてしまう。
前述の岩本が瑞鶴にいたのは珊瑚海海戦までで、岩井が瑞鶴に来たのはレイテ沖海戦の時なので、実は2人が同時に瑞鶴に乗っていた時期はなかったりする。この2人のエースパイロット隊を同時に運用してみるのも、一つの浪漫かもしれない。
そんな様々な意味で人気や注目が集まるゆえに彼女には様々なスポットライトが当たる。
富士見書房『ドラゴンマガジン』誌にて2014年1月号より連載が開始された、内田弘樹氏による小説作品『艦隊これくしょん-艦これ- 鶴翼の絆』の主人公に抜擢される。史実でも銀幕デビューして(後述)再び新しいステージに立つことになった。
雑誌掲載は序盤部分のみで終わったが、以降も書下ろしで単行本が刊行されている。エンガノ沖で力尽きた空母「瑞鶴」が艦娘として転生し、自身に起きた現象に戸惑いながらも姉・翔鶴を始めとする仲間たちとの出会いや深海棲艦との戦いを通じて成長する瑞鶴と彼女が所属する呉鎮守府の奮闘記として描かれる。作中では同じ神戸川崎造船所生まれの飛鷹・大鳳からライバル視されている。
運営鎮守府監修の「いつか静かな海で」では秋月登場の回で翔鶴共々出演。こちらは後述の史実での縁による。
また、公式4コマの方では翔鶴共々出番があるが、いずれも姉が瑞鶴の分まで不幸を全て持っていく感じのオチになる事が殆ど。こちらはゲームにも影響があり、節分で自らを鬼を買って出てしまう翔鶴に対して自分が代わりに担当するなどのフォローが入っている。
そんな瑞鶴が被弾するのは七面鳥絡みの事が多く、蒼龍に夕食の焼き鳥の種類を聞かれ、ドヤ顔でボケようとしたところで「七面鳥は焼き鳥じゃ出ないから」とボケ殺しをされたり、クリスマスパーティーの際には例の「七面鳥ですって!?冗談じゃ無いわ!!」の台詞を言ってしまったが故に、金剛からターキー抜きにされるという仕打ちを受けてしまっている。
アニメ版では先輩格である一航戦加賀との関係がクローズアップされており(通称:瑞加賀)第五遊撃部隊の同僚として、互いを意識する場面が多々見られる。ゲーム本編でも後に加賀の改二実装と同時にコンバート改装「改二護」で瑞鶴・翔鶴姉妹と共にジェット機が運用出来るようになったのも共通項になっていたりする。
本編での海外艦の増加に伴い、本人or姉妹が対戦した相手(イントレピッド)海外空母(ヴィクトリアス)、銀幕デビューが縁による共感(アブルッツィ)など話題になるケースが増えた。
2017年6月18日富士急ハイランドの「鎮守府瑞雲祭り」『「瑞雲」も良いけど、「瑞鶴」もね!』にて(恐らく日向から)手渡された瑞雲を持って微妙な表情をした瑞鶴の姿が披露された。「瑞」繋がりとはいえ、いきなり運用できない水上機持たされても「どーすんのよコレ・・・」としか云えないと思われる。
2018年2月のローソンコラボにて翔鶴と共に購入特典のクリアファイルで私服姿を披露。改二の艤装や衣装に準じたカラーのモッズコートとマフラー、白のニット柄のワンピースとカジュアルでお洒落なスタイル。なお、コラボ時に中の人こと野水伊織さんが似たようなコートを持っているという事で話題になった⇒こちら。
2018年12月7日のアップデートで昨年の翔鶴に続いて、瑞鶴にもX’mas衣装が実装。2017年カレンダー12月のデザインと同様のもので、色彩が若干異なる(同日アップデートで翔鶴も昨年から色彩を変更したとの公式からのアナウンスあり)
2019年10月18日、先月の佐世保鎮守府開府130周年祭に続く呉鎮守府開府130年とのコラボ『130th KURE 2019』にて、日本航空(JAL)からのコラボとして瑞鶴の旅行姿が披露。先月の佐世保(福岡・長崎空港行き)への旅路を彩った翔鶴と共に満を持しての登場となった(翔鶴もイラストはそのままだがロゴが呉コラボ仕様に変更)。呉鎮守府所属である瑞鶴にとって姉と共に凱旋と云える姿に大いに話題になった。
2018年2月18日スタートの『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』開始に合わせ、瑞鶴改二及び改二甲限定で決戦衣装が追加された(左が改二、右が改二甲)
翔鶴型の改二は他の正規空母と比べても弓道着モチーフとはいえ重武装だったが、決戦衣装の瑞鶴は画像の通りの『陣羽織を羽織った鎧武者』そのものであり(肩の直垂や胴丸などが航空甲板をモチーフにした具足姿)、非常に精悍な姿で同日実装された武蔵改二と共に冬イベントの主役格と云っても過言ではない雄姿を披露している(・・・陣羽織を羽織った姿から改二はこちら、甲の方は見た目と来歴が似ている故かこちらの最終フォームを思い浮かべる人が居る)
戦闘科白もほぼ差し替えられており、if参戦である翔鶴と比べて鬼気迫る瑞鶴の姿が印象的である。
ネタばれにつき・・・作戦完了後に感極まって提督に対して「愛してる・・・ずっと」と何と愛の告白を成し遂げた。ケッコンカッコカリで情熱的な科白をくれる艦娘多々あれどエンディングで告白してくれたのは現時点で瑞鶴が唯一である。18年の捷号決戦後はゲームでは出番は無いものの、公式イベントや運営鎮守府Twitterの画像で起用される事も何度かあり、2019年のズイパラ!や毎年10月25日の瑞鶴戦没日に差し変わっている。
翔鶴型航空母艦の2番艦である。昭和12年の艦船補充計画で建造が決まり、「第四号艦」という仮称が付けられた。昭和13年5月25日に起工。姉の翔鶴は横須賀海軍工廠で建造されたが、瑞鶴は川崎重工神戸造船所で建造された。民間造船所での大型空母建造は瑞鶴が初めてである(船体のみではあるが、八八艦隊戦艦としての加賀も一応川崎神戸造船所出身ではある)昭和14年11月27日、進水。この後、後の空母「飛鷹」になる貨客船『出雲丸』と装甲空母「大鳳」も瑞鶴が居た四番船台で建造されている。
建造途中、工数日程的に真珠湾攻撃へ参加出来るタイミングで完成するか怪しかったのだが、高松宮(宣仁親王、昭和天皇の弟君。当時は軍令部勤務の海軍少佐だった)が建造現場を訪れて「瑞鶴完成マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン」した為高速建造材を投入工期を繰り上げて完成→即猛訓練、なんとか真珠湾攻撃に参加を間に合わせた。航空機の集中運用の為にどうしても瑞鶴は必要だったのだ。
(なお、これだけ読むと高松宮がバリバリの好戦派に見えてしまう(実際に兄の昭和天皇もそう思っていた)が、実際は逆の和平推進派であり、鶴姉妹を無理矢理に開戦に間に合わせたのも、どうしても免れぬなら万全を期すためだった)しかし姉の翔鶴と共に訓練期間が短い為、一航戦や二航戦からは下に見られていた(諸説有り)。
加賀の台詞「五航戦の子と一緒にしないで」はこれが元ネタである。実際、真珠湾攻撃時の目標も比較的簡単な航空基地の爆撃であった。
その後も南雲機動部隊こと第一航空艦隊のメンバーとして活動。ポートモレスビー攻略作戦(MO作戦)時には翔鶴とともに引き抜かれてMO機動部隊に編入される。 当初は一航戦から加賀のみが参加する予定だったのだが、現場から「航空機もっと呉」と言われて、参加メンバーが五航戦に変更された経緯がある。
日米両海軍が初めて経験した空母機動部隊同士の戦果はご存知の通り、日本軍は祥鳳が撃沈され翔鶴は被弾多数で大破。瑞鶴はスコールに逃げ込んでいたため難を逃れた。対する米海軍はレキシントンを失い、ヨークタウンは傷が深い為真珠湾へと修理に向かった。
戦術的勝利は得たものの、稼働空母が瑞鶴のみとなった日本軍は作戦の中止を決定する。 損傷した翔鶴はもとより、瑞鶴も艦載機を減らした為にしばらく本土で休憩と修理、後のミッドウェー海戦は一航戦・二航戦で行うことになった。
そして壊滅-
正規空母4隻を一挙に失う大損害を被った日本海軍は、幸い手元に残った最大の正規空母である翔鶴、瑞鶴にミッドウェーを生き残ったベテランパイロット(航空母艦は沈没したがパイロットは半数以上生還している)を編入し、新生機動部隊である第三艦隊第一航空戦隊を編成する。漫画において加賀が翔鶴を見た時に取り乱すのはこういう経緯がある為。この時に飛鷹、ヒャッハー隼鷹も第三艦隊に合流、第二航空戦隊を編成した。
1942年10月6日。激化するガダルカナル島の戦いを支援するために、翔鶴・瑞鶴は再び南太平洋へと進出することになる。そこで待ち受けていたのは米海軍との三度目の航空決戦であった。
瑞鶴は第一次攻撃隊29機(艦戦8 艦爆21)、第二次攻撃隊20機(艦戦4 艦攻16)を放ち、ホーネット撃沈、エンタープライズ大破に貢献するが、喪失23機(艦戦2 艦爆12 艦攻9)と航空隊の被害は甚大であった。またこの戦いにおいて、翔鶴はまたしても被弾し大破する一方で、瑞鶴は被弾無しと「不幸艦の翔鶴、幸運艦の瑞鶴」の名を不動のものとする。
その後、一航戦は航空機をラバウルに移動させガ島攻防戦の支援(ろ号作戦)を行ったのだが、のべ11日間に渡る激戦で艦戦隊25名、艦爆隊66名、艦攻隊75名を含む179名が戦死し、一航戦は事実上の壊滅状態に陥った。
マリアナ沖に米海軍迫る-
1944年。ろ号作戦で消耗した搭乗員を練成、一航戦に空母大鳳を迎え第一機動艦隊を創設[1]してからしばらく経過した6月上旬に、米海軍のサイパン侵攻が開始される。
これに対して日本軍は、マリアナ諸島に展開していた基地航空隊の第一航空艦隊を反撃の主力として迎え撃つが衆寡敵せず、6月17日時点で一航艦の航空戦力は壊滅し、本来一航艦と連携して米機動部隊への攻撃を行う予定であった第一機動艦隊は、圧倒的な戦力を持つ米機動部隊を相手に単独で戦わなければならない状況にあった。このため基地航空隊の支援の元、敵の攻撃圏外から先制攻撃を仕掛ける「アウトレンジ戦法」はすでに崩壊の兆しを見せていた。なおこの「アウトレンジ戦法」については、後世から賛否を含む様々な評価が下されている。[2]
6月19日、徹底された索敵により米艦隊を補足した一機艦は各航空戦隊より第一次攻撃隊を発艦させる。一航戦第一次攻撃隊は7時58分に発艦が完了、瑞鶴からは44機が飛び立った(艦戦16 艦爆18 艦攻9 艦偵1)。
一方で索敵に失敗した米海軍は日本艦隊への攻撃を断念し迎撃戦に徹していた。輪形陣の外周に位置する駆逐艦が日本軍攻撃隊をレーダーで探知、CICの指示を受けた戦闘機隊は日本軍攻撃隊を待ち伏せ、圧倒的有利な位置から奇襲を仕掛けてきた。
一航戦第一次攻撃隊は米艦隊を捉えた直後の10時40分頃にF6F約97機の奇襲を受ける。10時46分、猛攻にさらされながらも艦攻隊長が「全軍突撃」を発信し、攻撃隊は防空網を突破、米艦隊への攻撃を敢行するが、敵戦闘機の執拗な妨害や熾烈な対空砲火に阻まれ有効な打撃を与えられずに終わる。
この攻撃により一航戦第一次攻撃隊は出撃122機中、89機を喪失(艦戦31 艦爆41 艦攻17)。瑞鶴も第一次攻撃隊44機中26機、第二次攻撃隊14機中9機を失い、後の戦闘も含めて一機艦は最終的に380機余りを喪失して壊滅。被害の大多数は敵戦闘機の奇襲攻撃によるものであり、その一方的な戦闘経過は後に「マリアナの七面鳥撃ち」とまで言われてしまう。
また米艦載機の攻撃圏外にいた機動艦隊本隊も、忍び寄ってきた米潜水艦の攻撃を受けた。対潜直援機の努力も虚しく、姉の翔鶴は右舷に魚雷4本を食らい沈没。大鳳も被雷時に漏れ出したガソリンに火花が引火して14時32分に爆沈する。
翌20日、15時頃にようやく米軍は一機艦を発見。 航続距離ギリギリの薄暮攻撃に躊躇するも、最終的に攻撃隊を発艦させた。 対空電探や偵察機によって米攻撃隊を探知した日本軍は迎撃戦を繰り広げるが、二航戦の飛鷹が撃沈され、隼鷹も着艦制動装置の損傷により着艦不能となり、姉を失った直後の瑞鶴にもついに爆弾1発が命中してしまう。
こうして航空戦力を一気に失った一機艦は20時頃に退却を開始。21日には「あ号作戦」中止が決定され、23日に艦隊は内地に帰還した。
一連の戦闘で第一機動艦隊が惨敗を喫したことにより、日本軍はマリアナ諸島周辺の制海権を喪失する。支援を失い孤立したサイパン島は7月9日に陥落した。
マリアナ沖海戦の後、最後の大型正規空母となった瑞鶴には修理と同時に改装が行われた。
大鳳の教訓からガソリンタンクを鉄筋コンクリートで囲い防御力を強化。さらに12cm28連装墳進砲を新設したほか、電探や25mm機銃、水中聴音機(ソナー)を追加搭載した。
また同時に航空攻撃への対策として船体に迷彩が施される。これは目視攻撃が当然であった当時において、本来の艦種や進行方向、速力を誤認させる効果を狙ってのことだった。瑞鶴の場合は貨物船に見えるようにデザインされた。
ちなみにこの迷彩塗装、効果が十分にありすぎて自軍のパイロットすら惑わされてしまった為、飛行甲板に白線を(とはいえ少なめに)引くことになってしまい、実戦での効果は減少してしまっている。
(ただ、米軍はこの迷彩効果を高く評価している)
この時に「雷撃隊出動」にて最初で最後の映画デビューをするも、彼女の命もあと僅かであった……
1944年10月。米軍はついにフィリピンへと侵攻を開始した。
レイテ、ルソン島に米陸軍航空隊が進出すれば日本の敗北は確実となる……、陸海軍は残存戦力を結集し、共同で上陸部隊を撃退、講和に淡い期待を賭ける一か八かの大勝負に打って出る。
海軍は米艦隊の撃滅と上陸部隊の殲滅を第二艦隊――通称栗田艦隊に託し、瑞鶴以下第三艦隊は栗田艦隊と基地航空隊を支援するべく出撃した。第三艦隊はいわゆる「囮部隊」であり、その目的も米艦隊の撃滅ではなく、
瑞鶴達を囮として米機動部隊を釣り上げ、栗田艦隊と基地航空隊を米艦載機から守るのを主眼としていた。
マリアナ沖海戦、台湾沖航空戦で消耗した海軍に航空決戦を行うだけの戦力はもはや残されていなかったのである。
それでも枯渇した戦力をかき集め、定数近い艦載機を揃えた瑞鶴、千代田、千歳、瑞鳳ら第三航空戦隊を中核とした第三艦隊はレイテ沖に向かう。10月24日に三航戦116機中58機が出撃(喪失18)。米機動部隊に最後の一太刀を浴びせるが、翌25日に米攻撃隊のべ527機の猛攻を受け、瑞鶴達の命運はここに尽きた。なお25日の詳細は後述する。
戦闘不能となって軍艦旗が静かに下ろされた13時55分頃に総員敬礼と、ついで有名な万歳三唱が起きる。
苦楽を共にした戦友である彼女への感謝であった。
左に傾斜を起こした瑞鶴は14時14分に艦尾から沈没。
こうして真珠湾攻撃と共にスタートした栄光の機動部隊はその歴史に幕を下ろした。
みんな、大切にしてあげるんだぞ。
時刻不明 : 瑞鶴、直掩として零戦9機を発進させる。
午前6時13分~午前7時12分 : 敵偵察機発見。瑞鶴の艦載機を含め錬度不十分な為戦力とならない艦載機を直掩の18機を除き残存機(爆装零戦5機、彗星1機、天山5機)を陸上へ退避。更に北上。
午前8時15~20分 : 約130~180機からなる第1波来襲。千歳、駆逐艦秋月が被爆沈没。軽巡多摩は魚雷1本が命中、大破。速力18ノットに低下。
午前8時35分 : 瑞鶴、甲板中央部に爆弾一発が命中。損害不明。
午前8時37分 : 瑞鶴、魚雷一本が左舷に命中。機械室が浸水、艦載機発着艦不能。送風装置の故障により機関部温度急上昇、在室不能。2軸運転となる。舵取り装置故障。
午前8時45分 : 瑞鶴、火災鎮火。
午前8時48分 : 瑞鶴、送受信不能。無線代行を大淀に依頼、その後復旧するものの、通信は栗田艦隊に届かず。
午前9時44分 : 小沢中将は旗艦施設の整った大淀に移乗すべく準備をするが、米軍第二波接近により断念。
10時~ : 36機からなる第2次攻撃隊来襲。瑞鶴は至近弾のみ。千代田が被爆、大破炎上で航行不能となる。
午前10時51~54分 : 小沢中将、大淀に旗艦移乗。連合艦隊司令部と栗田中将宛てに「大淀に移乗して作戦を続行」と打電。同時刻、直掩9機が燃料切れで不時着。
午後13時頃~ : 約200機からなる第3次攻撃隊が来襲。攻撃は残存空母の瑞鶴に集中。左舷に4本、右舷に2本の魚雷命中。爆弾5-7発命中、揮発油タンクに引火、火災発生。処置の手段無しとなる。ほぼ全ての対空火器が爆撃によって破壊されるか動力を絶たれて使用不能となる。辛うじて残った右舷の高角砲が最期まで射撃を継続するものの、砲身が過加熱して迎撃継続が困難となり、最終的に傾斜が増して旋回不能となり沈黙する。
午後13時20分 : 瑞鶴、貝塚艦長、総員飛行甲板を命ずる。
午後13時55分-58分 : 瑞鶴、軍艦旗降下。総員退艦が発令された後、艦は左に傾斜。
午後14時14分 : 瑞鶴、艦尾から沈没。大淀は14時20分と記録。
14時20分 : 軽巡五十鈴、被弾。操舵不能となる(諸説有)。
15時~ : 約30機からなる第4波が来襲。
15時27分 : 瑞鳳沈没。
16時55分 : 第38任務部隊から分派されたデュボーズ少々指揮の巡洋艦部隊の攻撃により、航行不能となっていた千代田沈没。
17時~ : 第5、第6波の第4次攻撃隊約150機来襲。攻撃は残存大型艦の伊勢と日向に集中。尚、同2艦は艦長の巧みな操艦技術と装備されて間もない12cm30連装噴進砲を含む強力な対空射撃により米軍機の攻撃を回避。多くの至近弾を受けつつも致命的な損傷は免れる。
19時15分 : 米艦隊、再度初月を捕捉。5500mから射撃を開始。
19時25分 : 追撃してきた米艦隊と遭遇。
20時59分 : 初月、爆発を起こして沈没。五十鈴と若月は戦場を離脱。初月の生存者確認できず。尚、初月搭載内火艇が戦闘開始時に取り残されるも、乗員は生還する。
23時5分 : 多摩、単艦で退避中に米潜水艦ジャラオ(SS-368)の雷撃を受け沈没。生存者確認できず。
26日夕方 : 五十鈴は沖縄南東部の中城湾に帰港
29日深夜 : 日向、伊勢、大淀、駆逐艦霜月、若月、槇が呉に帰港。
(Wikipediaより、瑞鶴(空母)、レイテ沖海戦エンガノ岬沖海戦の項目を時系列として引用・編集)
2013年 春イベント「敵泊地に突入せよ!!」 新規実装艦娘 |
長良型軽巡洋艦 - 鬼怒 阿武隈 翔鶴型航空母艦 - 翔鶴 瑞鶴 |
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最終更新:2024/11/08(金) 20:00
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