ネオ・ジオングとは (ネオジオングとは) [単語記事]

ネオ・ジオングとは、機動戦士ガンダムUCに登場したMA（モビルアーマー）である。

アニメ版にのみ登場するオリジナル機体であり、小説版の原作には登場しない。

概要

機体データ
型式番号	NZ-999
名称	ネオ・ジオング
全高	116.0m
全幅	58m
重量	153.8t
全備重量	324.3t
出力	35.660kw～不明
推力	28.827.500kg～不明
センサー有効半径	不明
装甲材質	不明
武装	・有線式大型ファンネル・ビット・肩部大型メガ粒子砲×6 ・腰部Iフィールドジェネレーター・大口径ハイメガ粒子砲・サイコシャード発生器・バズーカ×2 ・６０mmバルカン砲×2（シナンジュ部）ビーム・サーベル×2 シールド
搭乗者	フル・フロンタル

5月より公開の機動戦士ガンダムUC最終話、Episode7にて登場したフル・フロンタルの搭乗機。

名称こそはジオングだが外見は映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に登場したα・アジールの方が近い、ジオングやノイエジール、α・アジールにも搭載されていた有線アームを装備している。頭部が非常に小さい印象だが、これはネオ・ジオングの内部にシナンジュが格納されており、頭部はシナンジュのモノのため。なので機体としてはOVA「機動戦士ガンダム0083　STARDUST MEMORY」に登場するデンドロビウムの方が近い。

α・アジール同様に大型プロペラントタンクとスラスターを一体化させた強襲用シュツルムスラスターユニットを装備しているためサイズもかなりのものである。6月に発売が発表されたHGUCのネオ・ジオングの全高が80cm超（HGUCのデンドロビウムの全長が砲身込みで約1m）という点からも劇中では相当な大きさなっている。

ハル・ユニットと呼ばれるシナンジュを覆うボディ自体は袖付き側が設計したものとされるが、それをアナハイム・エレクトロニクス社がユニコーンガンダムへのカウンター兵器として制作し、袖付きに譲渡したという説がある。

コンセプトが旧ジオングのような対MS戦闘用MSではなくむしろビグ・ザムと同じ拠点制圧用MAだけあって凄まじい火力を有しており、両腕の5連メガ粒子砲、両肩部に前後左右合わせて6門のメガ粒子砲、そして腹部の大口径のハイメガ粒子砲を搭載している。さらに腕の指に当たる部分の一本一本は有線ファンネルビットとして分離させる事もでき、それを縦横無尽に飛ばしてながらのオールレンジ攻撃を得意とする。

しかもこの指ファンネルを敵機や他のメカに撃ち込む事でその相手の制御システムを乗っ取ってしまうという恐るべき機能も兼ね備えている。ちなみに指ファンネルは腕の中にスペアが仕込まれているため、たとえ損失してもすぐに交換できる。さらにこのアームユニットは背部にもう4本マウントされており、最大で合計6本もの腕を同時に動かして砲撃および格闘にも対応する事が可能となっている。その上スカートアーマーの中にはジ・Oと同じくランディングギアを兼ねた小型アームが2基内蔵されている。

巨大化に伴ってシナンジュの売りであった高い機動性は失われてしまっているが、全身を覆うIフィールドによりいかなるビーム攻撃も拡散無効化し、ミサイルなどの実体兵器に対してもその無数の武器で即座に迎撃が可能である。

しかし、それらの火器以外にこのネオ・ジオング最強の武器と言えるのが、肩から突き出すスラスターユニットや腰のスカートアーマーから展開したパーツから強力な円形のサイコフィールドを発生させる“サイコシャード”システムである。これはシナンジュ本体のサイコフレームとリンクして搭乗者であるフロンタルの思念を受けてその意志を反映した現象を可能な限り引き起こせるという宇宙世紀史上屈指のチート兵装で、劇中ではこれを用いてユニコーンとバンシィの武器を瞬時に全て破壊するという芸当を見せている。またその高いサイコミュシステムを応用してか例え搭乗者が本機を離れていたとしてもその感応波を受信する事で無人でもある程度の戦闘をこなす事ができる。

本体のシナンジュは戦闘中に分離できるのかどうかは不明だが、上半身の自由もそれなりに利くらしく、シルヴァ・バレトの有線ハンドを迎撃する際にはビームサーベルを、ユニコーン達との戦いではバズーカ砲をハル・ユニット内のウェポンベイから取り出して使用している。

余談だが、SDネオ・ジオングの方は同梱されているSDシナンジュと分離できるようになっているのだが、そのシナンジュを取り外したハル・ユニットに他の作品のねんどろいどなどのミニフィギュアを載せるという遊びが流行った。
そこの所はデンドロビウムと似たようなものでPixivやニコニコ静画にもそんなイラストが多かったりする