ネオ・ジオングとは、機動戦士ガンダムUCに登場したMA(モビルアーマー)である。
アニメ版にのみ登場するオリジナル機体であり、原作である小説版には登場しない。
5月より公開の機動戦士ガンダムUC最終話、Episode7にて登場したフル・フロンタルの搭乗機。
名称こそはジオングだが外見は映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場したα・アジールの方に似ており、ジオングやノイエジール、α・アジールにも搭載されていた有線アームを装備している。頭部が非常に小さい印象だが、これはネオ・ジオングの内部にシナンジュが格納されており、頭部はシナンジュのモノのため。なので機体としてはOVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場するデンドロビウムの方が近い。
α・アジール同様に大型プロペラントタンクとスラスターを一体化させた強襲用シュツルムスラスターユニットを装備しているためサイズもかなりのものである。6月に発売されたHGUCのネオ・ジオングの全高が80cm超(HGUCのデンドロビウムの全長が砲身込みで約1m)という点からも劇中では相当な大きさなっている。
シナンジュを覆う巨大な外装は“ハル・ユニット”と呼ばれ、ユニット自体は袖付き側が設計したものとされるが、それをアナハイム・エレクトロニクス社がユニコーンガンダムへのカウンター兵器として制作し、袖付きに譲渡したという説がある。
コンセプトが旧ジオングのような対MS戦闘用ではなくむしろビグ・ザムと同じ拠点制圧用MAだけあって凄まじい火力を有しており、両腕の5連メガ粒子砲、両肩部に前後左右合わせて6門のメガ粒子砲、そして腹部にも大口径のハイメガ粒子砲を搭載している。さらに腕の指に当たる部位の一本一本は有線ファンネルビットとして分離させる事もでき、それを飛ばしてのオールレンジ攻撃を得意としている。
指ファンネルビットは腕の中にスペアが仕込まれているため、たとえ損失してもすぐに交換でき、しかもこの指ファンネルを敵機や他のメカに撃ち込む事で相手の制御システムを乗っ取ってしまうという恐るべき機能も兼ね備えている。さらにこのアームユニットは背部にもう4本マウントされており、最大で合計6本もの腕を同時に動かして砲撃から格闘まで全ての攻撃に対応する事が可能となっている。その上スカートアーマーの中にはジ・Oと同じくランディングギアを兼ねた小型アームが2基内蔵されている。
巨大化に伴ってシナンジュの売りであった機動性は失われてしまっているが、全身を覆うIフィールドによりいかなるビーム攻撃も無力化し、ミサイルなどの実体兵器に対してもその無数の武器で即座に撃墜する事が可能である。
しかし、それらの火器以外にこのネオ・ジオング最強の武器と言えるのが、肩から突き出すスラスターユニットや腰のスカートアーマーから円状に展開したパーツより強力なサイコフィールドを発生させる“サイコシャード”システムである。
これはシナンジュ本体のサイコフレームとリンクして搭乗者であるフロンタルの意思を受けてそれを反映した現象を可能な限り引き起こせるという宇宙世紀史上屈指のチート兵装で、劇中ではこれを用いてユニコーンとバンシィの武器を瞬く間に全て破壊するという芸当を見せている。またそのサイコミュシステムを応用して例え搭乗者が本機を離れていたとしてもその思念波を受信する事で無人でもある程度の戦闘をこなす事ができるようになっている。
本体のシナンジュは戦闘中に分離できるのかどうかは不明だが、上半身の自由もそれなりに利くらしく、シルヴァ・バレトの有線ハンド攻撃を防ぐ際にはビームサーベルを、ユニコーン達との戦いではバズーカ砲をハル・ユニット内のウェポンベイから取り出して使用し、さらに格闘戦を仕掛けてきたユニコーンに対して自身も拳で応戦している。
余談だが、SDおよびHGどちらのネオ・ジオングも同梱されているシナンジュと分離できるようになっているのだが、そのシナンジュを取り外したハル・ユニットに他の作品のフィギュアやガンプラを載せてみるという遊びが流行った。
そこの所はデンドロビウムと似たようなもので、Pixivやニコニコ静画でもそんなイラストが多かったりする
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最終更新:2025/12/11(木) 18:00
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