曖昧さ回避:この項目では漫画の『MAJOR』について説明しています。その他の用法についてはメジャーを参照してください。
『MAJOR』とは、満田拓也による野球漫画、およびそれを原作としたテレビアニメである。アニメでは「メジャー」表記。
概要(MAJOR)
『週刊少年サンデー』にて1994年より2010年まで連載。コミックスは全78巻を数える長期連載だった。茂野吾郎(本田吾郎)の出生から成長までの半生を描いている。
あらすじ
1軍半のプロ野球選手である本田茂治の息子、吾郎は野球が大好きな少年。父茂治が試合でデッドボールを頭部に受けた翌日に亡くす悲劇に会うが、周囲の人間と好きな野球に支えられ、真っ直ぐな野球少年に育った。そんな彼が周囲の人間を巻き込みながら、数々の逆境に立ち向かい、最終的にはメジャーリーグのワールドシリーズで勝利者投手になるまでを描く。
MAJORの主な登場人物
- 茂野吾郎(本田吾郎)
声優:くまいもとこ(幼少期)、森久保祥太郎
本作の主人公。ポジションは投手。
幼少期に父を亡くし、小学校までは本田姓だったが、義母の星野桃子が茂野英毅と結婚した後に茂野に変わった。
野球一筋で才能は天才的。右投げだったが小学校の時に右肩を壊して以降は左投げとなった。ニコニコ動画では「56」の愛称で親しまれている。 - 佐藤寿也
声優:大浦冬華(幼少期)、森田成一
トシ。ポジションは捕手。強打者。
吾郎の幼馴染で、吾郎の最初の野球友達。吾郎に野球を教えてもらったが、リトルリーグ以降はライバルチームに在籍することが多い。性格の変貌っぷりがネタになることが多い。ニコニコ動画では「104」の愛称で呼ばれる。 - 清水薫
声優:笹本優子
本作のヒロイン。吾郎のことを常に意識しており、出会って10年後にようやく吾郎の恋人となり、後に結婚し妻となる。吾郎の小学校時代の同級生&チームメイト。中学以降はソフトボールをやっている。吾郎のことを旧姓の「本田」と呼び続けている。 - ジョー・ギブソン
声優:落合弘治
茂治に結果的に死に至るデッドボールを投げたピッチャー。メジャーリーグ選手としてアメリカに戻って以降も吾郎のことを見守っており、吾郎がメジャーリーグに来るまで現役を貫いていた鉄人親父。 - ジョー・ギブソンJr.
声優:木村亜希子(幼少期)、浪川大輔
吾郎のライバル。ジョー・ギブソンの息子で、家族が引き裂かれる原因となった本田親子、父ギブソンを憎んでいた。 - 小森大介
声優:釘宮理恵(幼少期)、宮田幸季
三船リトルのチームメイト。捕手。いい人。
2ndでは虹ヶ丘ビートルズの監督として登場し、三船ドルフィンズと対戦する。 - 眉村健
声優:保村真
海堂が誇るジャイロボーラー。後にプロ野球入り。海堂時代はクールで無表情な印象だったが、実は気が弱い奴だった。同世代としては吾郎や寿也と肩を並べている数少ない選手。 - 清水大河
声優:朴璐美
清水薫の弟。野球は上手いが、姉に誘われ素人ばかりの聖秀野球部に入る。吾郎のことをおっさんと呼んでいる。 - 岡村三兄弟
声優:竹内順子
本牧リトルの選手。ブラックカスタネットの愛称で知られる。3兄弟全て同じ声優が演じている。 - 川瀬涼子
声優:遠藤久美子
横浜リトルの女性エース投手。吾郎に対し、茂治の息子と知らないままギブソンを擁護する発言をしてしまった(あとでちゃんと謝っている)。漫画では出番が少ないがアニメ版では出番が増加しており大卒後に独立リーグに挑戦するところまで描かれた。 - 田代
声優:森訓久
聖秀学院高校の捕手。父親に野球をすることを反対され、聖秀学院に進学させられたが、吾郎と藤井から刺激を受けて野球を再び始め、熱血漢の性格を取り戻す。
2ndではボランティアとして三船ドルフィンズの監督兼コーチを務める。 - 藤井
声優:草尾毅
聖秀学院高校の二塁手。何をやっても中途半端で怠慢な性格だったが、責任感は強い。清水薫に惚れ、薫にいいところを見せようとしたが吾郎に惨敗。吾郎に触発されて野球部に入る。
2ndでは田代と共にボランティアとして三船ドルフィンズのコーチを務める。 - サンダース
声優:石井康嗣
メンフィス・バッツの捕手。面白いヒゲが特徴で、あだ名は軍曹。後に古傷を負傷し、ホーネッツの球団職員となる。 - ロイ
声優:羽多野渉
メンフィス・バッツの遊撃手。俊足巧打で好守を誇る。9月のロースター拡大で先にホーネッツに昇格する。 - ケロッグ
声優:加藤寛規
メンフィス・バッツの二塁手で2番打者。アニメでは実家がトイショップで家業を継ぐために引退を考えた時期もあった。ワールドシリーズ編ではホーネッツに昇格していた。 - バトラー
声優:中國卓郎
メンフィス・バッツの三塁手で3番打者。気性が荒い性格。ダンストンがメジャーに昇格した後は4番を務める。ワールドシリーズ編ではホーネッツに昇格していた。 - ダンストン
声優:金光宣明
メンフィス・バッツの外野手で4番打者。真面目な性格をしている。9月のロースター拡大でホーネッツに異動。アニメでは吾郎がメジャーデビューした日に先制ホームランをプレゼントした。 - ジェフ・キーン
声優:森川智之
1年で2A→3A→メジャーに昇格したエリート。吾郎と衝突することが多いが、根はいい人。洞察力にも優れており、吾郎の異常に先に気付くことが多い。ワールドシリーズ編ではテキサス・レイダースに移籍する。 - リチャード・ワッツ
声優:家中宏
ホーネッツの不動のクローザー。かつてはマードックともチームメイトだった。シーズン終盤に腰痛によって打ち込まれる試合が増え、クローザーを吾郎に託すことになる。地区優勝がかかった試合では無理をしてフライをキャッチし腰痛が悪化。FA移籍の話は流れた。ワールドシリーズ編ではホーネッツの監督になっている。 - マイク・マードック
声優:山野井仁
黒人の長距離打者でシーズン途中にトレードでホーネッツに加入する。しかしかつて禁止薬物使用疑惑がかけられ、マードックは犯人ではなかったがチームメイトに疑われたため、チームメイトを信用できなくなり、気性の悪さもあり、乱闘事件を度々起こしていた。吾郎とも衝突したが、彼の影響を受けてチームメイトを信用するようになり、ホーネッツを優勝させたいと考えるようになる。 - 鈴木コジロー(佐伯京四郎)
声優:内田夕夜
モデルはイチロー。シアトル・シーガルズ所属。吾郎の実力を見抜き、W杯の代表入りを推薦する。 - 松尾(板尾)
声優:乃村健次
モデルは松井秀喜。ニューヨーク・タイタンズ所属。練習試合で吾郎の実力を見抜き、コジローと共に吾郎の代表入りを推薦する。 - シルヴァ
声優:勝杏里
W杯ではベネズエラ代表。日本を見下していたが、吾郎に抑えられ、リベンジを誓う。 - シーザー
声優:坪井智也
モデルはデレク・ジーター。ニューヨーク・タイタンズ所属。W杯ではアメリカ代表として出場。 - アレックス・ゴンザレス
声優:森川智之
モデルはアレックス・ロドリゲス。ニューヨーク・タイタンズ→テキサス・レイダース所属。W杯ではアメリカ代表として出場していたが、やる気がないプレーを続け、ギブソン親子を見下していた。
TVアニメ
連載10周年記念にテレビアニメ化が発表された。2004-2010年(全6シーズン154話)。
2008年には漫画では描かれなかった、吾郎の博多時代を描いた劇場版が公開された。
500話というストックがあったものの最終的に追い付いてしまったため、放送後に2作のOAD「ワールドシリーズ編」「メッセージ」が製作され、原作を全てアニメ化している。
漫画のパンチラといったお色気要素や暴力発言は削除されていたり、一部のキャラの出番の増加(綾音が清秀野球部2人目のマネージャーになっている等)や、マイナーリーグ編では全く出てこなかった寿也の新米プロ時代が描かれていたりしている。
MAJOR 2nd
2015年3月から続編である『MAJOR 2nd』(メジャーセカンド)を『週刊少年サンデー』にて連載開始。こちらの主人公は茂野大吾。
2018年4月から同年9月までNHK Eテレにてテレビアニメが放送された。全25話。
2019年10月11日、公式Twitterにて第2シリーズが2020年4月に放送されることが発表された。
MAJOR 2ndの登場人物
- 茂野大吾
声優:沢城みゆき(メッセージ)、藤原夏海
茂野吾郎と薫の息子で、本作の主人公。幼稚園時におとさんみたいな野球選手になると宣言。小学校4年から本格的に野球を始めたが、肩が弱い、センスがないなどの弱点が露天し、おとさんみたいになれないと野球をあきらめていたが、光の影響を受けて再び野球を始める。父と違い捕手として才能を磨き、風林学園中等部野球部では2年から主将となる。 - 佐藤光
声優:青山玲菜(幼少期)、西山宏太朗
佐藤寿也の息子。アメリカで暮らしていた帰国子女だったが、父が野球選手を引退して日本に帰国。大吾と同じ小学校に通うことになり、キャッチボール程度しか知らなかった野球も始めることになる。しかしコツを掴んだだけで自分の技にしてしまうセンスを持つ。 - 茂野いずみ
声優:くまいもとこ(メッセージ)、高森奈津美
茂野吾郎と薫の長女で、大吾の3歳上の姉。吾郎がワールドシリーズを制覇した日に誕生する。物心ついた頃に怠けたフリをしている父の吾郎に苛立っていたが、父が密かに野球選手を続け、野球の楽しさを伝えた父に涙を流した。その後は三船リトルに入団した。
2ndでは風林学園中等部、横浜星倫高校に外部入学している。 - 佐倉睦子
声優:花澤香菜
大吾とは小学校からの知り合いでクラスメイト。大吾に気があるが素っ気ない態度に腹を立てている。大吾が三船ドルフィンズに復帰したのを機に野球を始め、外野手として活躍する。風林学園中等部野球部では投手に転向した。
えっと…ゲームも紹介するべき?
漫画作品はゲーム化すると何故かクソゲー化する傾向がありこの作品も例外では無かった。一応ゲーム作品として『MAJORDREAM メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!』なるものも存在する。通称「ダメジャー」。
発売前はそれなりに期待されていたのだが、ストーリーモードが短い上に肝心な野球部分が1球ごとにアニメーションされる(しかも無駄すぎるほど長い)というスポーツゲームにあるまじき内容であったため、ユーザーの大半から黒歴史扱いされることに。
プレイ動画もあるので、買ってみようか迷っている人はぜひ見ることをお勧めする(というか絶対見た方がいい)。
…ところが、メーカー側は懲りずに12月に第2作目『MAJORDREAM メジャーWii パーフェクトクローザー』を発売することを決定。このゲームはファミ通レビューで「4,4,4,3」の計15点を叩き出し、見えている地雷としか思えないゲームであったが、ドリームファクトリーナイトメアファクトリーが製作したそのゲームは、ファンや某スレ住民の予想をはるかに超えた核爆弾級のクソゲーになってしまった。現在は「ダメジャー」といえばこの第2作目の方を指す。
その合間にはDSでの展開もあったのだが、こちらもトンデモ理論があるなど安定のクソゲーであった。
そこからしばらく経ち、今度はKONAMIから『サンデー☓マガジン-激闘!ドリームナイン』が発売。ゲームとして全体的に単調だったりするのだが、パワプロ・パワポケをもとに作られていることもあってまあまあ楽しめる出来。
MAJORファンはようやくまともな野球ゲームができると安堵したという。
実況パワフルプロ野球のスマホアプリ『実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル』では、海堂学園高校編が配信されており、茂野吾郎、佐藤寿也、眉村健、草野秀明、阿久津の他、清水薫、清水大河、ジョー・ギブソンJr.もデッキに加えて操作できる。
関連動画
関連項目
外部リンク
親記事
子記事
兄弟記事
- 漫画作品一覧(出版社別)
- わっしょい!わじマニア
- 朝まで授業chu!
- 実は私は
- テコンダー朴
- よいこの黙示録
- 呪術廻戦
- 宇崎ちゃんは遊びたい!
- いばらの王
- 度胸星
- SAKAMOTO DAYS
- ダンダダン
- アオのハコ
- その着せ替え人形は恋をする
- チ。―地球の運動について―
- 姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い
- 人糞
- 姫乃ちゃんに恋はまだ早い
- 2.5次元の誘惑
- オールラウンダー廻
- メイカさんは押しころせない
- 犬になったら好きな人に拾われた。
- 女の園の星
- あらくれお嬢様はもんもんしている
- ある日彼氏が女の子になってしまったカップルの日常
- それイけ!きさらちゃん
- カナン様はあくまでチョロい
- 殺し屋1
- 六道の悪女たち
- め組の大吾 救国のオレンジ
- レッドブルー
- ボクんちのメイドさんたち。
- BØY
- 道産子ギャルはなまらめんこい
- 愚かな天使は悪魔と踊る
- ザ・ワールド・イズ・マイン
- 平和の国の島崎へ
- ざーこざこざこざこ先生
- 柔道部物語
- いとこのこ
- この世界の攻略本を拾ってしまいました
- 地元最高!
- アイツノカノジョ
- 王子様の友達
- のあ先輩はともだち。
- ふつうの軽音部
- あてうま白書
- 死役所
▶もっと見る
- 9
- 0pt