"Beings is given a Chronica to God,comes to an end according to the Chronica."
「生き物は神にクロニカを与えられ、クロニカに従い終わりを迎える」
東方魔弾斬とは、サークル「INSIDE SYSTEM」が製作した東方二次創作ゲーム及びそのシリーズの総称である。
―購入を検討されている方へのご案内― 本シリーズは基本的に内容がほぼ同一であり、発売日が新しいものほど追加要素が増えております。 各作品間の細かな違いなどに関しては、以下の各項目をご覧下さい。 |
前作「東方幻弾章」の世界観や設定をを踏襲しつつ、新たに「斬撃2Dアクションゲーム」として誕生した作品である。
前作のプレイ感覚が「初代ロックマン」であるのに対し、本シリーズは「ロックマンXの『ゼロ』」に近いものとなっている。キャラクターはより大きく、より滑らかに描かれ上下方向へのスクロールも追加された。
BGMは前作からのオリジナル楽曲に加え東方原曲のアレンジも追加されており、それらの曲も原作に近いよりモダンな音源を用いている。原曲アレンジは本作の製作者NAN-A氏が初めて自ら作曲・編曲したものである。
作風も「和」をイメージして漢字表記で統一されており、前作の英語表記メインのものと大きく雰囲気を変えている。
道中に回復系アイテムが存在しないことは前作と同様ではあるが、今作ではあらかじめ3種類の難易度が用意されている。また今作では自機の初期状態における性能が非常に高く、さらにそれを強化するシステムも搭載されているため難易度は大幅に下がっている。
幻弾章シリーズでおなじみのザコ敵も登場するが、このうち超硬を誇っていたキャラに関しては大幅に耐久力が減らされている。そのため慎重さが求められる幻弾章シリーズとは対極的に、全体的な難易度の低下も相まってザクザクと進めていける爽快感が売りとなっている。
本シリーズは現在第2作まで存在しているが、それぞれシステムの変化点が多いため共通点を除き別個解説する。
以下、第1作「東方魔弾斬」を「無印」、第2作「東方魔弾斬 春風」を「春風」、第3作「東方魔弾斬 運命」を「運命」と表記する。
斬撃ボタンを押すことによって敵を斬りつける攻撃が繰り出される、最も基本的なアクション。接地した状態で連続して入力することによって連続攻撃が可能となる。また、空中で繰り出すと自機周囲を攻撃する空中回転斬となる。
敵に与えたダメージはヒットした敵の横に赤く表示されるが、50以下の時は薄く100以上の時は大きく表示される。
斬撃による攻撃力は振り始めの時のここの数値で決定する。
斬撃を行っていないとき初期状態では常に100%であり、空中回転斬りの1発目または連続攻撃を終えた直後、あるいは斬撃後に移動を開始した瞬間から0%から徐々に回復する。100%に回復するまで待たなくても斬撃自体は可能だが、例えば60%の時点で斬撃を行った場合は本来の60%のダメージしか与えることができない。
攻撃力が維持される連続攻撃回数はキャラクターによって異なる。
魔剣ボタンを押すことで発動するもので、本作を攻略するうえで重要なアクション。魔剣解放中は自機と剣の色が紫色になる。
リアクトゲージが常に最上限値となる他に、発動した時のスロットの溜り具合によって様々な能力が付加される。付加される内容は作品間で若干異なる。また、魔剣解放時は「魔弾」を撃破することが可能となる。
魔剣解放には、敵を倒すと現れる黄色い蝶「トレース」を集める必要がある。また、トレースが0になると強制的に魔剣解放が終了する上に幻弾章シリーズと同様「WARNING」状態となり、一撃死の危険性が生じる。
ボス戦時にも特定の効果を発揮するが、これについては項目「ボスキャラ紹介」にて後述する。
自機が使用する必殺技で、 使用中は完全無敵となる。使用自機によって様々な効果がある。
トレースを集めることで発動できるが、発動方法は作品によって大きく異なるのでそれぞれの作品を参照。
連続して斬撃を行うと画面右側にコンボ数と累計ダメージが表示される。
コンボ数が一定数以上になると攻撃力が上昇する。
補動(春風では補助)ボタンを押すことで、サポートアクションを発動することができる。
内容はキャラクター毎に違うので項目「プレイヤーキャラ紹介」にて後述する。
ステージは一幕・二幕・終幕の3つで構成される。
終幕以外では、画面右端に到達すると結界が展開しザコラッシュが始まる。全滅させると次の幕へ進むことができ、終幕にいるボスを撃破することでステージクリアとなる。
3つに区切られている点は幻弾章シリーズと同じだが、本シリーズでは一度でも到達すれば途中で止めてもステージセレクト画面からその幕よりスタートが可能となる。つまり、いきなりボスに挑むこともできるようになったのである。
魔弾斬シリーズの第1作。表紙には「魔理沙と6つのキノコ」でおなじみのモタ氏が起用された。作中の立ち絵はそれを参考にNAN-A氏が描いたものである。
特典は各キャラクターの缶バッチでソフト1本につき1個無料でついてくるが、今回は100円で分売もされた。
頒布開始から数か月経った後のとあるイベントでNAN-A氏に話を伺ったところ、霊夢が一番人気であったとのこと。
頒布日 | 2011年12月29日 |
頒布イベント | コミックマーケット81 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 |
メディア | CD-ROM |
ステージ構成は咲夜・妖夢・フラン・幽々子の4ステージで、すべて制覇するとラスボスに挑むことができる。
自機の初期性能は、残機5・体力6・トレースの収集効率は一定となっている。
強化要素はないものの、初期装備が心許なく1から育てる必要がある幻弾章シリーズと比べ格段に高性能である。
コンボ時に画面右側に表示されるコンボ数表示のさらに上に様々な英語のメッセージが表示され、それにより倍率補正がかかる。メッセージの!の数は1個ずつ増えていく。
メッセージ | コンボ数 | 倍率 |
---|---|---|
GOOD! | 30~99 | x1.1 |
GREAT!! | 100~199 | x1.2 |
BEAUTIFUL!!! | 200~299 | x1.3 |
Fabulous!!!! | 300~499 | x1.5 |
Heavenly!!!!! | 500~ | x2.0 |
各ステージの終幕をクリアすると体力が3回復する。ステージを終えた際に体力が少ないと感じたら、自分が得意とするボスを倒すことでひたすら体力を回復させることができる。
満身創痍(ゲームオーバー)になると残機が5にリセットされ、リアクトゲージの下限と上限がそれぞれ50%ずつ増加する(0%~100%→50%~150%)。
ちなみに1000%(満身創痍19回)以上に達した場合満身創痍時の「攻撃力UP!」の下に表示される数字がバグる。
魔剣解放によって得られる能力は、移動力を上げる「加速」、2段ジャンプを可能とする「跳躍」、滑空移動と可能とする幻弾章シリーズ霊夢の「WING」に相当する「飛翔」、そして必殺技「斬滅剣技」を発動できる「斬滅」の4つとなっている。斬滅以外は解放したゲージの分だけの能力が得られる。
能力を得るには幻弾章シリーズ同様その能力のゲージがいっぱいになっている必要があり、未満の場合は能力を得られない。例えば「飛翔」の部分がいっぱいになっていない状態で開放してもそれ以下の「跳躍」と「加速」の効果しか得られない。スロットを最大にした場合(「斬滅」使用可能状態)、強制的に「斬滅」のみしか発動出来なくなる。
斬滅剣技によるトレースの消費量は霊夢が45%、魔理沙が85%程度となっているので使いどころに注意。
なお、魔剣解放後にもう一度魔剣ボタンを押すことで任意に止めることができるので、トレースを使い切りWARNING状態になることを防ぐことができる。
システムが見直されてより遊びやすくなり、ボリュームも大幅にアップした第2作。表紙は引き続きモタ氏。
特典は「アドベントチルノ」の生みの親である牛木義隆氏による書き下ろしのB2ポスター。
頒布日 | 2012年5月27日 |
頒布イベント | 博麗神社例大祭9 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 |
メディア | CD-ROM |
見ごたえ・聴きごたえのある豪華なオープニングムービーが追加された。詳しくは当該動画を参照。
ステージ選択画面は左右でローテーション、上下で幕や強化項目の選択となり、見た目もさらに和風の凝った作りとなっている。さらにステージ開始時の演出もかなり派手になっている。ステージ開始時に画面の上下にある英文の意味は以下の通り。
"The story of girls led to the CHRONICA..."
「クロニカにつながる少女たちの物語…」
この文面から察せられるように、軽快なアクションの中にも重厚なストーリー性を持つ。
地形などのグラフィックが、一幕と二幕でより大きな差別化が図られている。
また地面から現れるオリジナルの黒い敵が芳香になっていたりと、より東方らしくなっている点もある。
今作から追加された自機および敵は新たに書き起こされたもので、従来のものよりさらに細かく描かれている。
新規制作の自機やボスのドット絵は、モタ氏の絵を意識してつくったとのこと。
ずば抜けた斬撃性能を持つ「アドベントチルノ」が自機として追加された。
今作の特典はアドベントチルノの起用が背景となっている。
ロード中、画面左下に本作の自機3人のうちいずれかが登場し台詞を残すようになった。
それぞれの台詞は項目「プレイヤーキャラ紹介」の3行目に記載する。
残機に変更はないが、体力が4となりトレースの収集効率も若干下がった。しかし攻撃力がリアクトゲージに対し1.5倍となった(100%でおよそ150ダメージ)。そして以下に記述する自機強化要素が追加されたため、最終的には前作を大幅に上回る性能となった。
前作では一振りで数回ヒットしたが、今作ではすべて1ヒット扱いとなった。これにより一撃あたりのダメージが従来より大きくなった。またコンボ時に英字が表示されなくなったが、倍率補正に変更はない。
魔剣解放による効果が大幅に増強され、攻略における重要性がさらに高くなった。
新たに追加された自機強化システムによって前作以上の能力を獲得することが可能となった。最大3段階まで強化可能だが、強化には後述の「使命」をクリアすることで手に入る「魔のトレース」が必要となる。
ステージの各幕ごとに設けられている「ダメージ4回以下」「180秒以内にクリア」といった「使命」を達成することで、自機強化に使用できる紫色の蝶「魔のトレース」が手に入る。使命は難易度が高いほど厳しくなる。
自機を失うとどの幕でも内容がリセットされるが、残機回復がないことを考慮すると再挑戦した方が低リスクである。
ボス戦ではすべて「ノーダメージで撃破(無傷勝利)」という条件で固定となっている。一見難しそうな条件ではあるが幻弾章シリーズと比べボスの攻撃は回避しやすいものが多く、さらに魔剣解放中に受けたダメージはカウントされないので獲得は比較的容易である。
また「魔のトレース」は、使命が達成された場合に各幕が終了し次の幕に移行する瞬間(終幕ではクリア画面の次、つまりオートセーブの時)に取得扱いとなるので、終幕に入ったら一旦中断し強化を施してからボスに挑むことで攻略がより楽になる。中断によるペナルティはないので気軽に行える。
なお、使命は終幕を除く各幕の開始時に表示されるが、後でポーズで再確認することも可能。各幕の終了時に結果が表示され、使命をクリアしたら金色で「達成!」、クリアできなかったら灰色で「不達成…」とそれぞれ表示される。
新たに「伊吹萃香」と「霍青娥」、そして新規のラスボスが追加され、ステージ数は6+αとなった。
選択した難易度によって、ステージの構造が変化するようになった。例えば、難易度「裂傷」以上では本来平地だった場所に穴があったり、進行を妨げるトラップが増えたりする。
本作の世界が「ビータス」と名付けられた。詳しくは「INSIDE SYSTEM」の記事を参照。
新規ラスボスとアドベントチルノの参戦により新たにエンディングが追加された。
また、本作のエンディングはコンティニュー回数で変化することがなくなった。
コミックマーケット83で発売される東方魔弾斬シリーズの集大成。表紙は粗茶氏が担当。
頒布日 | 2012年12月30日 |
頒布イベント | コミックマーケット83 |
頒布価格 | 1000円 委託1500円 |
メディア | CD-ROM |
本作では迫力満点の新たなPVの他に説明用の動画も製作された。
これは過去作のPVが説明を兼ねていたのに対し今作では純粋な宣伝のみであったため急遽作られたものである。
「東方幻弾章Y」と同様に、戦闘前のフルボイスによる会話シーンと戦闘開始直後の掛け声が追加された。さらに今作では自機の斬撃時と被ダメージ時、そして斬滅剣技発動時のボイスも追加された。
これらの音量はボス戦時の「会話ボイス」とフィールド上での「アクションボイス」でそれぞれ独立しており、設定画面で自由に音量を変更できる。
ステージ選択画面のキャラクターイラストが新しくなった。また斬滅剣技のカットインが躍動感のあるアニメ調となった。
前作にもあったアドベントチルノの斬滅剣技中の一枚絵は新たに書き起こされている。
今作では「トリガーボタン」が追加された。これは単独では使用せず、ホールドしたまま他のボタンと組み合わせることで様々なアクションに派生する。トリガーボタンのホールド中は専用の効果音と共に残機表示部分が白くなる。
トリガー操作の内容と効果は以下の通りである。ただし「斬滅剣技」以外は自身強化で付与する必要がある(後述)。
最大3段階まで強化できる項目の段階がさらに増え、そのタイプ新たな強化項目も3つ増えた。体力のみ8段階目まで強化可能で、それ以外は5段階目まで強化できる。ただし4段階目以降は魔のトレースが3つ必要となる。
また、これらに加えて魔のトレース2つを消費することで自機に付加することのできる特殊能力が5つ追加された。こちらは1段階のみで四字熟語となっていることが特徴である。
同名でも前作とは違う内容が強化される項目も存在するので、ここでは改めて全て紹介することにする。
項目の細分化に伴い、自機の初期性能は過去2作と比べて低くなっているため速やかに成長させる必要がある。
魔のトレースを手に入れるための条件が厳しくなった。特に難易度「基本」での入手条件の難度が上がっている。(例:時間・120秒以内→90秒以内、ダメージ・4回以下→2回以下)
今作では使命以外にも「命のトレースを大量に集める」という手段で魔のトレースを得られるようになった。これは自身強化と組み合わせることで容易に集めることができる上に無限に手に入る。
道中で入手した瞬間に、自機の背後に紫色で「dark tres get!!」と表示される。
新たに「東風谷早苗」「レミリア・スカーレット」の2名が追加され初期に選択可能なステージが8ステージとなる。さらに8ボス撃破後には新規ボス2体を含む新たなステージが4つが追加され、ステージ総数は12+αとなった。
「無印」「春風」では初期装備で真のラスボスに挑むというものであったが、本作ではランダムに選ばれるボスと勝ち抜き戦を行う「格闘王モード」となっている。
このモードでは初期装備、残機0と非常に厳しい条件で全てのボスを撃破しなければならないという内容である。
ここでは最も登場数の多い「運命」のものを記載する。各自解説も「運命」におけるものとする。
巨剣「バスタードチルノソード」を装備するアドベントチルノは斬撃主体のこの世界によく溶け込んでいるが、普段は玉串や箒を持っている自機でおなじみの2人が刀剣を握り戦うという点はまさに「斬新」なものとなっている。
幻弾章シリーズから記憶を失ったままであるが、突然どういうわけか剣が作れるようになった。今回の異変に(二重の意味で)真剣に向き合っている唯一の人物である。
連撃回数は3回。連撃の3回目に上キーを入力することで斬り上げとなり、相手を高く飛ばすことができる。
特筆すべきはサポートアクションの効果で、素早いリアクトゲージの回復を可能としている。これを活用し「斬撃→前転→斬撃…」という戦法をとれば常に強力な連続攻撃を繰り出すことができる。これにより強化項目の一つ「強撃」の恩恵が非常に強いので、真っ先にこれを上げれば道中・ボス共にかなり楽に進められるようになる。
攻撃能力のバランスが整った万能タイプで、初心者からベテランプレーヤーまで幅広く使える仕様となっている。
ある時、特殊鉱石と八卦炉を合体させたら魔理沙ソード(自称)が完成したので、とりあえず何かをぶった斬るため旅に出ることに。
連撃回数は2回。連打することで相手を全く寄せつけなくなる。また無敵連斬を繰り出せるチャージ攻撃が可能となっており、ホールドしたまま移動もできる。
霊夢よりもリーチは広いものの斬り上げでは斜め前に飛ぶためボス戦は若干苦労するかもしれないが、魔剣解放や強化項目「弱撃」によって大幅に強化されるので上手く活用したい。
全体的な性能は道中突破に向いたものとなっており、短時間での攻略に適している。
「春風」より追加された、斬撃のプロフェッショナル。「正義を貫く最強ソルジャー(自称)」の名にかけて、彼女も戦地へと赴くことに。
連撃回数は3回。連撃の3回目は必ず斬り上げとなる(この時振っていた剣がスイカバーからあたり棒に変化する)。その斬り上げの高さは霊夢を上回る。空中回転斬はできないが、より上方への攻撃に特化した斬撃が繰り出せる。
斬撃はチャージ攻撃を除き振り始めは無敵状態となる。また地上斬撃は全て踏込斬であり、連打することで強行突破も可能。しかし狭い足場や崖などではその特性が災いし落下ミスにつながる恐れもある。
リーチは前2人とは比較にならないほど長く、広い範囲の敵に大きなダメージを与えることができる。さらにチャージ攻撃では威力が2倍となるので、あらかじめ「強撃」を上げておくことで驚異的な攻撃力を叩き出す。
ただしチャージ中は移動できず、またチャージ攻撃後は約1秒間硬直してしまうのでその隙を狙われないよう注意。
慣れるまでが大変な上級者向けキャラクターではあるが、使いこなせれば圧倒的な戦力になるに違いないだろう。
彼女たちもまた「運命」によって「ビータス」に連れてこまれたが、彼女たちは自分の意思で行動しているため主人公とは意気が合わない。とりあえず撃破すれば道は開けるのであまり深く考え込む必要はない。
本作のボスは一度に与えられるコンボダメージが「初回斬撃後に敵が着地する」か「コンボ猶予回数を満たした」場合のいずれかであり、その後ボスは一定時間無敵となると同時にコンボ猶予回数が回復する。
コンボ猶予回数は15回であるが、1つでも減らした状態で魔剣解放することで猶予回数が「+5」される。ただし15以上になることはない。特に「無印」ではこれを利用して解放と解除を繰り返すことでハメることも可能である。
ボスは前作と同じく体力が減る毎に攻撃のバリエーションが増える。ゲージは黄色→茶色→橙色の順に変化する。今作は攻撃を当てることでボスの攻撃を中断させることができるので、積極攻勢が大切である。
攻撃パターンが追加されるタイミングは、最初の攻撃パターンが残存体力の75%、その次が50%(ゲージ茶色)、最後が25%(ゲージ橙色)である。当記事では攻撃パターンの追加順に使用技を表記していくが、初めから持っているものに関しては名称の後に「(初期装備)」と表記する。技名に関しては便宜的につけたものなので正式なものではない。
ボスの攻撃パターンなどの解説と併せて、道中のトラップや地形などステージの特徴についても記述する。
最初の8ステージはどこからでも自由に攻略できる。また、本作は道中・ボス共に難易度はほぼ同一となっている。
本作では刀剣を操ることをモチーフとした二つ名が与えられている。
「さあ…時に魅せられてしまいなさい!」
幻弾章シリーズでおなじみのザコ敵が続々登場するが、当時よりも大幅に弱体化されているので道中は楽である。地形に関しても難しいところはないので、おそらく多くのプレイヤーにとって初ステージとなる。
トラップは「魔法陣」。この上に乗るとハイジャンプができ、自機の速度が高いほど距離を稼げる。ただし霊夢を使用する場合、サポートアクションの前転を使いながら乗ってしまうと詰んでしまう個所もあるので注意が必要となる。また、この魔法陣は敵キャラが乗ってもハイジャンプする。
なお、このステージは初期ステージ中で唯一トラップが一幕から登場するステージとなっている。
このステージでも幻弾章シリーズのザコ敵が現れるが、咲夜ステージと同様に脅威とはならない。
トラップは「空中コンベア」。矢印の向きに合わせて自機が加減速する。
このコンベア内には敵が存在する場合もあるので注意が必要である。
赤い丸型の敵は、縮小している間は攻撃を当てることができない。トランプ兵の槍は見た目ほど判定は大きくない。
二幕ザコラッシュのラストに「あの門番」が、なんと双子になってリベンジ。投射する炎の量が倍になったが……。
トラップは多く、「滴る血」「槍」「時計レーザー」の3本立て。
「滴る血」は水滴状になった瞬間から当たり判定を持つもので、相殺は可能であるが落下頻度が高い。
「槍」は地面から一定間隔で地面から出入りを繰り返すが、配置が控えめなため幻弾章シリーズほど苦労はしない。
「時計レーザー」は二幕から追加されるトラップで、特に一番最後の2か所重なっている部分の突破が困難である。
「あなたは見きれるかしら? この優雅な舞を!」
骨を放物線上に飛ばしてくる謎の鶏肉、3対1組で行動する三色団子、ランダムに放物線を描く打ち返し弾を打つ小龍包など、食べ物をモチーフとした敵が出そろう。特に小龍包は「攻撃を当てるごとに打ち返す」習性があるので一撃で倒さないと打ち返し弾だらけとなってしまう。
トラップは「桃色渦巻」。触れると斬撃が封じられる上にジャンプ力も極端に下がる。一定時間で元に戻るがこの前後にリフトや敵がいるところを突破しなければならないので、可能な限り避けるかその時の動作を見込んで進んでいく必要がある。
酒に酔って暴れまわるさまざまな種類の鬼が高速で迫ってくるので、先を急がず慎重に進んでいった方がよい。
二幕から登場する勇儀は頭の角をはずして投擲するという奇抜な攻撃を行うが、それ以上に耐久力が難易度「基本」でも350と高めなので配置も相まって少々手こずるかもしれない。
トラップは「酒樽」。一定間隔で溢れ出してくる酒を浴びると酔って画面が激しくブレる。この状態で行動を続けると「事故」を引き起こす危険性が高いため、ブレがおさまるまでは安静にした方がいい。
酒樽は一応破壊可能だが、ほとんどの場合攻撃の届かない場所に配置されているのでスルーしていくことになる。
他のステージと比べ大型の敵が多く登場する。それでいて高速で移動するので激突の可能性が高いが、幸いにも耐久力はそれほど高くない。ただし二幕から登場する華扇は勇儀と同じ耐久力であり、なおかつチャージの後に踏込二連拳を浴びせる技を持っているので注意。
トラップは「ニセ地形」。接近すると中が透けて見えるというもので、幻弾章シリーズのさとりステージとは正反対のタイプとなっている。状況次第では敵の不意打ちを食らうこともあるので慎重に進んでいく必要がある。
下へと下っていく機会が多いステージ構成となっているため初見では少し怖い。道中に居座るのは七福神だが、自機に対しては何一つの恩恵ももたらさない。特に恵比寿様は釣りエサを破壊されると発狂し攻撃が激しくなるので注意。二幕からは巨大御柱をぶっ放してくる神奈子と、地中に隠れて自機を待ち伏せる諏訪子が出現する。
トラップは「上昇気流」。気流の中にいる間はジャンプ力が増し下降がゆっくりになるが、発生源から下に行くとそのまま落下してしまうのでできるだけ高い位置から乗るようにした方がよい。
早苗には残存体力25%で追加される技が2種類ある。一番下の技と下から2番目の技がそれに相当する。
一定間隔で2回連続でロウを垂らす蝋燭と、低速自機追尾の赤目と高速突進の青目の2種類の蝙蝠が大量に配置されている。また、普段は丸く擬態しているヴァンパイアは展開すると蝙蝠を大量に飛ばしてくるが、これは特にザコラッシュで放置すると非常に危険である。
トラップは「暗黒玉」。画面内にこれが存在すると自機と敵以外何一つ見えなくなる現象が発生する。敵との衝突や落下ミスの危険性が高まるので、見つけ次第破壊した方が安全である。
二幕より暗黒玉をセットして逃走する小悪魔と、十字方向からダイヤミサイルで攻撃してくるパチュリーも登場する。
![]() |
この項目は「8ステージクリア後」に関するネタバレ成分を多く含んでいます。 まだ攻略が進んでいないという方は「こちら」からスキップしてください。 |
上記8ステージをすべてクリアするとこの4つのステージが追加される。
幻弾章シリーズが「歴代シューティング自機の擬人化」であったのに対し、今作では「ぷよぷよ(魔導物語)」のキャラクターが起用されている。彼女たちも「運命」に巻き込まれ、主人公たちと対峙することになる。
全体的にステージは複雑で凶悪なトラップが多く、道中のザコ敵も手ごわい上に絶妙な配置となっている。さらにザコラッシュの敵数や時間も倍近くとなっているので、一体ずつ確実に仕留めていくよう心掛けていった方がよい。
ボスの技も回避に手こずるものが多く、各々の技に対する対策をしっかりと練っていく必要がある。
ボスの体力も高くなっており、難易度「基本」の場合で幻想郷メンバーの「10000」に対し「15000」となっている。
各キャラクターの技にはそれぞれ元となったものと思われる名前を記載している。ただしこれはあくまで推測と便宜によってつけたものであり、実際とは異なる場合があるのでその点はご了承願いたい。
「アタシの炎で、すべてを焼き尽くす!」
このステージ以降に登場する一部の床は「ぷよ」でできており、乗ると反応を起こし一定時間後に消滅する。
トラップは「トゲ」。横方向にも当たり判定が存在するので崖地などでは注意が必要である。
道中に登場する敵は以下の通りである。
「さそりまん」:チャージ後に乱れ突きを繰り出してくる。
「パノッティ」:画面外から射程無限の音符を飛ばす。
「ナスグレイブ」:ハイジャンプをしながら迫ってくる。
「キキーモラ」:自機に気がづくと猛突進を仕掛ける。
「マミー」:二幕から追加されるキャラで、予備動作なしで「突き」の攻撃を繰り出す。
「アタシの速さに追いつけるかしら?」
このステージでは幽々子ステージの「桃色渦巻」と早苗ステージの「上昇気流」がセットで登場する危険地帯がある。
このステージに限り二幕は空中からスタートする。
道中に登場する敵は以下の通りである。
「のほほ」:どこまでも跳ねていくマリを投げつけてくる。
「ゾンビ」:地面を出入りしながら自機を追いかけてくる。出現時と消滅時は無敵になる。
「ミノタウロス」:踏込斬で攻撃してくるが、攻撃頻度が高い。
「ラグナス・ビシャシ」:凄まじい勢いで突進してくる。特に段差の上にいる場合は挙動に注意。
「サタン」:二幕から追加されるキャラで、空中から高速滑空攻撃を行う。滑空攻撃中は無敵になる。
ルルーは残存体力50%で追加される技を持たないが、残存体力25%で追加される技が2種類ある。
一番下の技と下から2番目の技がそれに相当する。
本ステージは道中名の通り「登る」タイプのステージ構成となっており、落下ミスになる穴はないが一部地形が途切れているところに落ちるとタイムロスとなる。
トラップは「大窓」。ここに太陽ぷよが表示されているときに侵入するとダメージを受けてしまう。
道中に登場する敵は以下の通りである。
「ハニービー」:蜂だけに8の字に大きく動く。
「サムライモール」:踏込斬で攻撃してくる。
「のみ」:不規則に地面を飛び跳ねる。当たり判定が極端に小さく、霊夢のルクシンベルが全く当たらないことも。
「すけとうだら」:二幕から追加されるキャラで、ランダムな位置から飛びかかってくる。
「私のコメットを避けきれるかしら?」
このステージでは時折、メテオが落ちてくる。幻弾章シリーズのパチュリーステージのものほど早くはないが激突してしまうこと可能性もある。相殺は一撃で可能だが壁を貫通するので自機周囲の注視を怠らないように。
二幕からはフランドールステージの「滴る血」が再登場。またここでは落下ミスとなるポイントが多いので、慎重になるよりもどんどん進んだ方がいい場合もある。
道中に登場する敵は以下の通りである。
「ハーピー」:広範囲に音符を放物線状にばらまく。
「ぞう大魔王」:大地震を起こして自機の身動きを一時的に封じる。
「スケルトンT」:倒した後の残骸にも当たり判定が残る上に一定時間で復活する。
「シェゾ・ウィグィィ」:二幕から追加されるキャラで、飛び込み斬りを繰り出してくる。
ウィッチは残存体力25%で追加される技を持たないが、残存体力50%で追加される技が2種類ある。
一番下の技と下から2番目の技がそれに相当する。
![]() |
この項目は「12ステージクリア後」に関するネタバレ成分を多く含んでいます。 まだ攻略が進んでいないという方は「こちら」からスキップしてください。 |
上記12ステージをクリアするとこれらのステージが1つずつ追加される。
「ビータス」において重要なカギを握る姉妹。彼女たちを倒すことで「運命」の真相を突き止めることができるのか?
体力はさらに上昇しており、難易度「基本」で「20000」となっている。
これまでのステージに登場してきたあらゆる仕掛けや敵が勢ぞろいするが、いずれも大幅に強化が施されている。
「春風」までは本編クリア後にプレイできる「特別斬撃」モードでのステージであった。初期装備で臨む必要があった前作までとは違い、本作では大幅に強化された自機で挑むことができるようになっている。
二幕より上方向や下方向への空中コンベアが登場する。
時計レーザーなどほかのトラップとの複合地点に注意。
「神に逆らう愚者よ、我が裁きを受けな!!」
このステージは終幕のみで構成される。マティ戦で満身創痍となった場合はステージの初めからやり直しとなる。
いわゆる「ボスラッシュ」ステージとなっており、幻想郷の住人を順不同で撃破することで先へ進める。
マティは残存体力25%で追加される技を持たないが、第二形態が存在する。
第二形態ではマティが完全無敵となり体力ゲージがだんだん減っていく。これが空になるまで耐えれば勝利となる。
いわゆる「やりこみ要素」の項目であり、本編をクリアした者のために様々な達成条件が設定されている。
本シリーズではおまけ画像を見ることができ、ここからNAN-A氏の創作における過程などを窺い知ることができる。
幻弾章シリーズと比べるとシビアなものは少なく、特に「運命」では初心者でも半分以上こなせる難度になっている。
以下に各作品ごとに列挙していく。カッコ内の星は達成難易度の目安である。
INSIDE SYSTEM |
---|
東方幻弾章シリーズ |
東方幻弾章 - 東方幻弾章X - 東方幻弾章Y |
東方魔弾斬シリーズ |
東方魔弾斬 - 東方魔弾斬 春風 - 東方魔弾斬 運命 |
魔神少女シリーズ |
魔神少女 -Chronicle 2D ACT- - 魔神少女 エピソード2 -願いへの代価- |
単体作品 |
幻想郷大戦争 - 東方無明剣 |
掲示板
1 ななしのよっしん
2013/03/11(月) 22:51:47 ID: 6z/IgWWVik
記事作乙~
1を光栄に思うよ
去年たまたま見つけて買ったらハマっちまったぜwwww
良いゲームだしマジオススメ
この記事の件だけど、ちょっと長くて見難い感じがするからキャラ紹介の文をちょっと工夫した方がいいと思うなぁ
すげぇ丁寧な説明してんだし
2 ななしのよっしん
2013/07/22(月) 00:19:29 ID: KRXf09tlYU
頒布から相当経っているが1つだけ――運命のボイス演出について。
キャストは幻弾章Yから総入れ替え(1名のみ続投しているが配役は異なる)、兼役が多めだった幻弾章に対していずれも1~2役に納まっているようだ。
それから、幻弾章から引き続きボスとして登場する咲夜と妖夢は戦闘開始時の台詞があまり変わっていないから、声質や演技の違いがわかりやすいんじゃないかな。
(そういえばジズーも……と思ったら彼女の台詞は全然違ったみたい)
……そうそう、同じく運命の強化項目、「減速」ってどういう意味だと思って実物を見たら正しくは「滅速」だったので、誰か修正よろしく。
3 ななしのよっしん
2013/07/22(月) 00:32:21 ID: eqHJzLrMtK
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/19(水) 04:00
最終更新:2025/02/19(水) 04:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。