ゲーマルク

AMX-015 ゲーマルクとは、『機動戦士ガンダムZZ』に登場する、アクシズで開発されたネオ・ジオン軍のニュータイプ専用重モビルスーツである。

概要

ゲーマルクは第4世代機に分類される機体であり、同時期の機体と比べても高い出力を誇るジェネレーターと、ZZガンダムと同等クラスのメガ・コンデンサーの実用化に伴って、数々の本体内蔵型の高出力メガ粒子砲を運用でき、全身に埋め尽くされたビーム砲と、マザーファンネルと子機のチルドファンネルとの二段階連携によって、既存のサイコミュ兵器を大幅に上回る攻撃範囲を実現。遠～中距離への突出した制圧力をもつ重モビルスーツとなった。

本体に大量の機能を詰め込んだ結果、横に広がった体型となり、頭頂高も22mと同時代の機体と比べても大きい部類で、UC80年代後半のMSの大型化を象徴する機体のひとつになっている。そして、そんな本機の性能を最大限に発揮させるには高いニュータイプ能力が必要不可欠である。とはいえ、サイコガンダムMk-IIの回収により連邦軍の技術も吸収したアクシズのサイコミュ技術の向上により、キュベレイなど初期のニュータイプ専用MSよりは扱いやすくなっている

『機動戦士ガンダムZZ』後半に、強化手術を施されたキャラ・スーンが本機に搭乗。僚機として(強化人間となったキャラ・スーンの監視も含めて)ガズLとガズRを従えてのフォーメーションを想定しているが、作中のゲーマルクは対MS近距離戦闘においても遅れをとることはなく、キャラ・スーンの戦闘能力も相まって、重モビルスーツでありながらクロスレンジでの戦闘も難なくこなしていた。

ハマーン派ネオ・ジオンの中核戦力として、ZZガンダムや、ドーベン・ウルフ、クィン・マンサなどの第4世代MS達との死闘を繰り広げた。

機体機能/兵装

コックピット

胴体に機能を詰め込んだ結果、コックピットブロックは頭部に配置された。ハッチは後頭部に位置している。

肩部2連装ビームランチャー

出力2.3MW 左右の肩部アーマーに装備された二基の2連装ビームランチャー

胸部ハイパー・メガ粒子砲

30.5MWの大出力を誇る、胸部中央のゲーマルク最大のメガ粒子砲。

胸部2連装メガ粒子砲

出力4.5MW 胸部の左右に設置された二基の2連装メガ粒子砲

腰部メガ粒子砲

出力6.2MW 股間部のメガ粒子砲

脚部メガ・ビーム・カノン

出力3.8MW 両脛部ビームカノン、使用時に砲身が展開する。

ビーム・サーベル

出力0.85MW 両足の膝の部分についている二本のビームサーベル。
本機のマニピュレーターの形状が独特なため、このビームサーベルもリング状の変わった形をしている。
ゲーマルクの専用装備ではあるが、ザクⅢが携行しているシーンも存在する。

手部3連装メガ粒子砲

出力4.0MW なべつかみのような指がそのままメガ粒子砲となっており、腕部の稼働によってこの砲は特に射界が広くなっている。

親指ビーム・ライフル

出力2.3MW

3連装グレネードランチャー

腕部に装備、ゲーマルクに装備された唯一の実体弾兵装。

マザーファンネル

ゲーマルク独自のファンネルシステムで、マザーファンネルが感応波の中継/増幅をすることで、チルドファンネルの攻撃範囲を大きく上昇させる。ゲーマルクはこれを二基装備。マザーにはジェネレーターを内蔵し、出力5.5MWのメガ粒子砲と14基のチルドファンネル(合計28基)を備える。

メガ粒子砲は本体に接続したままで撃つことも可能で、後方の敵も退けている。

チルドファンネル

合計28基の小型ファンネル。マザーファンネルと中継をおこなうことで広範囲のオールレンジ攻撃を実現している。

関連動画

関連項目

• 機動戦士ガンダムZZ
• ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
• ネオ・ジオン
• アクシズ
• キャラ・スーン
• ダグ・ドール