- マリオシリーズの関連項目一覧 > スーパーマリオRPG
スーパーマリオRPGとは、任天堂とスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が共同で製作したRPGである。
2008年6月24日からWiiのバーチャルコンソールソフトとして配信開始(値段は900円)。2015年8月5日からWiiUでもVC配信開始。すでにWii版を持っているユーザーは優待価格にて購入可能。なお、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンには収録されているが、スーパーファミコン Nintendo Switch Onlineでは現時点で未配信。
概要
スーパーマリオRPG Super Mario RPG:Legend of the Seven Stars |
|
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | スーパーファミコン Wii(バーチャルコンソール) Wii U(バーチャルコンソール) |
開発元 | スクウェア(SFC、VC) |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | SFC :1996年3月9日 Wii VC :2008年6月24日 Wii U VC :2015年8月5日 |
価格 | SFC : 7,500円 Wii VC :900Wiiポイント Wii U VC :926円 (Wii版VC所持時は154円) |
対象年齢 | CERO:A |
ゲームソフトテンプレート |
言わずと知れた『スーパーマリオ』を有する任天堂と、『ファイナルファンタジー』でRPGのメーカーとして名を馳せたスクウェアのコラボタイトル。評価も非常に高く、時代を超えた名作として挙げられることも多い。2社の共同制作なので、ゲーム起動時に表示される社名ロゴは、Nintendoの表示後にSQUAREへモーフィングするほか、マロやジーノなどのオリジナルキャラクターはスクウェア側が版権を有している。パックンフラワーが歌う印象的なCMとスーパーファミコンが4000円安くなるクーポン券を覚えている人も多いだろう。
ゲームはMOTHERのようなクォータービュー(斜め見下ろし視点)で、戦闘・マップ移動にはアクション性が取り入れられている。覚えやすいシステムで初心者に配慮し、ミニゲームや隠しボスなどでやりこみ要素を持たせることで、まさに「ロールプレイングゲームやったことない人も、やりつくした人も」楽しめる作品となっている。
現在に至るまでのクッパのキャラ付けに大きく関わった作品としても有名。彼の一人称が「ワガハイ」になったのはこの作品からである。
また、今作の続編として開発されていたタイトルが『ペーパーマリオ』シリーズになったほか、今作の開発に携わったスタッフが設立したアルファドリームによって『マリオ&ルイージRPG』が誕生するなど、後のマリオシリーズにも大きな影響を与えた一作である。
話としては、「いつも通りピーチ姫をさらったクッパを倒すはずだったが、色々あってマリオワールドに侵攻してきたカジオー率いる武器軍団の阻止と、クッパ城に刺さった武器軍団の大剣・カリバーが降り注ぐ際に偶然破壊されてしまった星の世界・スターロードを直すため、星の欠片『スターピース』を集める」といった感じ。この頃にはマリオのお約束が既に意識されていたようである。
ちなみに、このソフト発売以降二社の関係が悪化した(もっとも、しばらくはスクウェアもスーパーファミコン用ソフトの発売をしていた)ので、図らずしも置き土産のような位置づけになってしまった。現在は改善されており、ニンテンドーDSで『マリオバスケ 3on3』や『いただきストリートDS』といったマリオキャラが参戦するタイトルをリリースするまでに回復。その後もスマブラにドラゴンクエストやファイナルファンタジーからキャラを送りこんだり、Nintendo Switch版リメイクでも開発協力に携わったりと関係悪化は完全に過去の産物となった。
BGM
BGMの作曲者は、ストリートファイターIIやキングダムハーツなども手がけた下村陽子。劇中のBGMを収録したCDは絶版されていることもあり、非常に高い値段が付けられている。そのため、再度CDをリリースしてほしいというリクエストの声も多い。
作中「ハナチャンの森」で流れるBGM「森のキノコにご用心」は海外のヘビーファンによって歌われており(歌詞はないので自作の歌詞)、日本では途中の部分が「VIP先生」と聞こえる事で知られている。なぜか映画『メトロポリス』のブリギッテ・ヘルム演じるアンドロイドによるダンスシーンをループさせる映像とあわせていたため、強烈なインパクトがあった。詳細は「VIP先生」の記事を参照のこと。
発売当時に放映されたCMも有名である。3匹のパックンフラワーが現実世界に現れて明るく楽しげにプロモーションソングを歌い上げる、というもの。キャッチーなメロディと明快で覚えやすい歌詞はCM楽曲としても随一の出来。
パーティキャラ
- マリオ
- お馴染み主人公。戦闘ではパーティから外せない勇者的ポジション。ステータスは平均型でスペシャル技はジャンプとファイアばかりと一見地味だが、特殊な仕様とアクションコマンドの腕次第でぶっちぎりの最強火力を出すことが可能。
- マロ
- マリオの最初の仲間。白くてふかふかな男の子。序盤における魔法及び回復役。…とみられがちだが、敵の弱点を突いたり低燃費の全体攻撃ができ仕様を理解していれば強いが当時は気づかれなかった。
リメイク版では仕様変更が全体的に有利に働いており、強力な全体攻撃が非常に頼れる。 - ジーノ
- マリオの2番目の仲間。スターロードを直すため、夜空の世界からやってきた存在で、人形に憑依する。物理攻撃と無属性魔法を得意とし攻撃面に優れるが耐久力が低い、また味方を強化できる。馬鹿なっ!
- クッパ
- 最初はいつもどおりピーチ姫をさらいマリオと戦ったが、カジオー軍団から自分の城を取り戻すためにマリオと共闘する(なおこの際マリオはクッパ軍団に入ったことにされる)。物理攻撃と防御が高い脳筋ポジション、敵にきょうふを与えられる魔法も使い所がある。装備に乏しいのが難点。
- ピーチ姫
- いつもどおりクッパにさらわれ、マリオに助けられたと思いきや、クッパ城にカジオーが刺さった後行方不明になり、ブッキーに囚われる。チートじみた回復技を持ち、中盤から回復アイテムをいらない子扱いにさせてしまう。初期値が低いが成長率が高く、理論値なら物理攻撃も最強クラス。
ボスキャラクター
カジオー軍団
本作の悪役。クッパ城を占拠し、マリオワールドの支配に乗り出す。ほぼ全てが武器をモチーフにしたメンバーで構成されている。
この敵たちと戦うときは(一部を除き)「対武器ボス戦」の曲が流れる。
その他
この敵たちと戦うときは(一部を除き)「対ちょっぴり強いモンスター戦」の曲が流れる。
※太字はリメイク版でクリア後に再戦できる。
- ハンマーブロス
- クロコ
- ベロ~ム
- ペパット
- ブッキー
- クラウンブロス
- ストロベリー&ラズベリー
- タコつぼゲッソー
- ジョナサン・ジョーンズ
- ジャッキー
- クィーンフラワー
- キャサリン
- マルガリータ
- ドド
- カイザードラゴン→ドラゴンゾンビ
- カメザード
- メビウス&リンリン
- ドルトリンク&メーテルリンク
- クリスタラー(隠しボス)
世界
町村 | 道路 | ダンジョン | 世界 |
---|---|---|---|
ニコニコでは
近藤浩治氏がアレンジした曲や下村陽子氏が手掛けた曲も人気が高く、数々の音MADが作られている。プレイ動画も実況のあるなし問わず、数多く投稿されている。
Nintendo Switch版
スーパーマリオRPG | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | アルテピアッツァ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2023年11月17日 |
価格 | 6,500円(ダウンロード版) 6,578円(パッケージ版) |
ゲームソフトテンプレート |
2023年6月21日のニンテンドーダイレクトでNintendo Switchでグラフィックを一新したリメイク版が発売されることが発表された。名前はスーパーファミコン版と同じで2023年11月17日に発売。残念ながらSwitchが4000円安くなるクーポン券はついていない。
こちらにもスクウェア・エニックスが携わることが明らかになっているほか、いくつかの追加要素が明らかになっている。実際の開発はドラゴンクエストシリーズなどの開発に関わっているアルテピアッツァが担当している。
また、楽曲は下村陽子が続投して全曲再アレンジを行ったことが明かされている。BGMの鑑賞機能が追加されたほか、メニューでアレンジ版とオリジナル版をいつでも切り替えることができる。
主な追加要素
全般
- グラフィックが疑似3Dから完全な3Dになった。原作に寄せており再限度は高い。
- オートセーブ機能の追加。セーブスロットとは別で1つ用意されており勝手に更新されていくので、セーブの『確定』はこれまで通りセーブブロックで行う。いい時代になりましたね。
- メニューの「ちず」からいつでも行ったことのある別のエリアに移動できる。また、ブッキータワーなどの広いエリアでは最上階に移動するといったことも可能。
- BGMは下村陽子による全曲リアレンジ。オリジナル版も選択可能。クリア後に「サウンドプレイヤー」が解放されて好きな楽曲をいつでも聞けるようになる。
- バトルの難度が初心者向けになる「エンジョイモード」の追加。設定からいつでも変更可能。
- クリア後に追加要素があり、大幅に強化された一部のボスと再戦できる。再戦ボスに勝利すると報酬として新規追加アイテムを入手できる。
戦闘関連
- グラフィック面は大体は原作に準拠しているが技名表示などの「タメ」や「待ち」が明らかに少なくなり、サクサクと戦闘が進むようになっている。敵の技のうちエフェクトが長い技ほど演出がアレンジされている傾向があり軒並み高速化している。また弱い技が弱そうに、強い技が強そうになっている傾向がある。
- マリオ以外の仲間を戦闘中でも交代できるようになった。同一戦闘で5人の技が全て使えるため戦略が大きく変わってくる。
- 「ダイヤモンドカッター」「ばくはつ」などの単体への魔法攻撃でアクションコマンドが有効になっている。「ほのおのかべ」「さぶざむ」などの全体攻撃では無効のままであり、その旨が表示される。
- 攻撃・回避のアクションコマンドが連続で成功するとステータスが上がる。上がるステータスは編成されているキャラによって異なる。(アクションコマンド無効の技は被弾しても連続回数リセットにはならない)
- 通常攻撃時に完璧なタイミングでコマンドを成功させると、他の敵にもわずかなダメージを与えることができ、アクションコマンドが完璧かどうかが分かりやすくなっている。
- バトルの際に左下に%が表示されたゲージが追加された。これが100%になると、バトルメンバー3人の特別な「3人わざ」を繰り出せる。ジーノ加入時までは「お助けキノピオ」となり、「HP回復+攻撃力UP」「一回無敵+防御力UP」などの補助効果をランダムで受けることができる。
- 「きょうてき」という強化個体が雑魚敵の中に混ざって登場する時がある。
- 上記以外にも敵味方共に火力が上がっている傾向があり、「きょうてき」などの一部の敵からは即死級の攻撃が飛んでくることも…。
- 「なにかんがえてるの」が大幅に強化された(後述)。
アイテム所有数等のルール変更
- コインの所持上限が9999枚になった。
- アイテムの上限が「全アイテムの所持合計29個」から「アイテムごとに上限が設定されている形式」に変更。「エンジョイモード」では所持数無制限、ノーマルモードではそれなりに制限あり(キノコやシロップなら10個程度、ふっかつドリンクなら6個)だが、基本的にアイテムは多く持てるようになった。
- ケロケロの杖やさよならはとつぜんになどの店売りでない1点もの、フラワーカプセル類やこんぺとうなどの一部の高額消費アイテムが店に売れなくなった。(サイフなどの換金アイテムは除く)
図鑑要素
- モンスターのステータスや落とすアイテム、「なにかんがえてるの」の内容などが閲覧できるモンスターリストの追加。
- それに伴い「なにかんがえてるの」が大幅に強化され、初期習得技になった。
- ストーリーやサブイベントの流れが「たびのアルバム」として記録されていくようになった。
その他
- 隠し宝箱のある場所を知らせてくれる装備アイテム「おしらせリング」の入手タイミングがキノコ城(隠し宝箱の説明をしてくれるところ)まで大幅に前倒しされた。SFC版ではマシュマロの国でのイベントであり、今作では削られてしまったのかというとそういうわけではないため、自分の目で確かめてほしい。
- セーフティリングなどの「炎氷雷無効」が「炎氷雷半減」に弱体化した。他の性能に変化はないため最強クラスのアクセサリーである事に変わりはない。
- スーパーファミコン版では2度しか入手チャンスのなかったキノコ城の隠し宝箱もリカバーが効くように変更された。
- コロナ→フレア、ズドンのなにかんがえてるのの内容、だいじしん→すなあらしなど、ごく一部だがなにかんがえてるの内容やモンスターの技名が変更されている。懸念事項だったパロディやピーチの×××などはほぼそのまま残っており、寧ろ徹底して規制されているのは賭博関係のものが多いようである。
規制以外にも、ビッグボムの「火、付いてます」→「ばくはつします」のようにビジュアルにちゃんと対応したもの、一行ごとの表示文字数の変更によって言い回しが変化しているものもある。 - クラウンカジノで遊べる「ブラックジャック」がカードを覚えて指定された絵柄を当てる「リメンバーゲーム」に変更。さらに遊ぶ際に料金がかからなくなった。これで賭博ではない。
- リップルタウンの武器屋で販売されている特殊なハンマーの名称が「ラッキーハンマー」に変更された。
- 原作でも海外版ではクッパの勝利ポーズが変更になったことがあるが、それに加えて今作ではVサイン絡みのポーズが差し替えられた関係で、結果的にジーノ以外の勝利ポーズが変更となった。
ピコカキコ
曲名 | No | プレイヤー |
---|---|---|
かなしいうた | 383 | |
バーレル火山 | 1072 | |
武器世界 | 5785 | |
森のキノコに用心 | 3778 | |
対武器ボス戦 | 5739 |
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