2013年クラシック世代とは、2010年に生まれ、2013年にクラシック競走を走った(3歳を迎えた)競走馬の世代のことである。
概要
どういう観点で評価するかによって誰を代表と呼ぶべきかが変わるため、一概に代表馬を決められない世代。
芝ダートを問わないGI勝利数と獲得賞金でなら、最低人気からフェブラリーステークスを勝ち、そこから史上最多のGI級競走11勝を成し遂げたダート王コパノリッキー。
パフォーマンスと種牡馬評価であれば、ジャパンカップでレーティング129を叩き出し種牡馬としても種付け料が1800万円に達した菊花賞馬エピファネイア。
現役時代の人気の面でいえば、武豊騎手通算5度目のダービー勝利・ディープインパクトとの親子制覇を果たしこちらも種牡馬として活躍中のキズナ。
芝GI勝利数と2歳・3歳・古馬それぞれでの活躍でなら、朝日杯と皐月賞を勝った後長い不振の末安田記念でマイル王モーリスを倒し復活したロゴタイプが挙げられる。
さらにゴールドシップの120億円事件の時の宝塚記念の勝者で同年の天皇賞(秋)も制した社台血統の集大成ラブリーデイ、当時低迷していた武幸四郎と馬主のエピソードが知られる二冠牝馬メイショウマンボといった面々もこの世代の代表的な存在である。
他、芝GI馬にはリッキーとは違い芝で活躍し2014年の高松宮記念を勝って馬主のDr.コパに連続中央GI制覇をもたらしたコパノリチャード、NHKマイルカップを勝ち引退後は東京競馬場で誘導場をしているマイネルホウオウ、京阪杯のゲート入りの際に発走委員から執拗な鞭連打を受けた事件でも知られる2歳女王ローブティサージュ、クリスチャン・デムーロに初GIを贈り母としてもドルチェモアを送り出した珍名桜花賞馬アユサン、エリザベス女王杯を勝ったラキシスがいる。
ダートではコパノリッキーの他に長い芝の条件馬時代の末ダートの王者へ駆け上がっていったアウォーディー、コパノリッキー・ホッコータルマエの両馬を倒し東京大賞典を勝つなどGI級3勝を挙げた騸馬賞金王サウンドトゥルー、南部杯を連覇し重賞5戦連続2着という珍記録も作った外国産馬ベストウォーリア、ダート交流短距離戦線に君臨したJBCスプリント勝ち馬でヒムヤー系の希望の星ダノンレジェンド、6歳までの下積みを経て8歳でJBCスプリントを勝ったグレイスフルリープ、ジャパンダートダービーと韓国のGIコリアカップを勝ったマリアライト・クリソベリルの兄クリソライトなど。
GⅠ未勝利組では中央から船橋に移籍して活躍し2018年のNARグランプリ年度代表馬に輝いたキタサンミカヅキ、シニスターミニスター産駒初期の孝行息子インカンテーション、タガノエスプレッソの兄で武蔵野Sをレコード勝ちした直後に不慮の事故で夭折したタガノトネールなどがいる。
そのほか、史上初のダイヤモンドステークス3勝・天皇賞(春)2着・オーストラリアのメルボルンカップにも出走した世代屈指のステイヤーフェイムゲーム、新馬戦とヴィクトリアマイルで2度の2000万馬券を叩き出した稀代の穴馬ミナレット、牝馬なのに8歳まで走り重賞4勝を挙げ「姐さん」と呼ばれたスマートレイアー、名繁殖牝馬パシフィカスの血を引いた中距離重賞の常連ラストインパクト、サトノダイヤモンドの凱旋門賞にも同行した重賞4勝馬サトノノブレス、メロディーレーンとの共演でも話題になったJRA最高馬体重勝利馬ショーグン、3歳でジャパンカップに挑みジェンティルドンナの2着に突っ込んだデニムアンドルビー、マーメイドSでマリアライトを下しているイクイノックスの母シャトーブランシュ、短距離戦線で活躍したマカヒキの姉ウリウリ、トウカイテイオー唯一の後継種牡馬であるクワイトファイン、引退後はビッグレッドファームで当て馬をしている函館記念勝ち馬マイネルミラノ、有名珍名馬馬主小田切有一が送り出したモグモグパクパクなどがいる。
障害では2015年の最優秀障害馬で全盛期のオジュウチョウサンと幾度もの名勝負を繰り広げ「10年に1頭の障害馬」「前・王者」と言われたアップトゥデイトが代表。他にも2018年の大障害勝ち馬ニホンピロバロン、新潟ジャンプステークス2勝のタイセイドリームなど、一つ下に絶対王者オジュウチョウサンがいる中多くの重賞を制している強豪世代である。
海外には凱旋門賞を連覇したフランスのトレヴ、アメリカ競馬史上初めて2歳~6歳まで5年連続でGⅠ勝利を果たしたビホルダーという2頭の女傑がいる。
この世代はダート戦線の活躍が非常に目立ち、コパノリッキーのGI級11勝は現在に至るまで日本最多の大記録である。しかもホッコータルマエとコパノリッキーが暴れまわる中他の同世代も多くのレースを勝利するなどかなりの高メンバーが揃った世代であった。障害もオジュウチョウサン出現の直前にアップトゥデイトが春秋のJ・GIを勝利し、他の同世代馬達も複数の重賞を勝つなど幅広い活躍を見せていた。その後のオジュウチョウサンの本格化後も2017年の中山大障害など何度も好勝負を演じ障害競走の人気上昇に一役買ったと言ってもいいだろう。一方芝は短、中長距離を一つ上の2012年クラシック世代、マイルを一つ下の2014年クラシック世代(というよりモーリス)の影響もあってかなりの苦戦を強いられ、勝ち星を伸ばすことはできなかった。
活躍馬
中央平地GI級
世代別
| 競走名 | 2012年(2歳) | 2013年(3歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯フューチュリティステークス | ロゴタイプ | |
| 阪神ジュベナイルフィリーズ | ローブティサージュ | |
| 皐月賞 | ロゴタイプ | |
| 東京優駿(日本ダービー) | キズナ | |
| 菊花賞 | エピファネイア | |
| 桜花賞 | アユサン | |
| 優駿牝馬(オークス) | メイショウマンボ | |
| 秋華賞 | メイショウマンボ | |
| NHKマイルカップ | マイネルホウオウ |
古馬GI
| 競走名 | 2013年(3歳) | 2014年(4歳) | 2015年(5歳) | 2016年(6歳) | 2017年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| フェブラリーステークス | コパノリッキー | コパノリッキー | |||
| 高松宮記念 | コパノリチャード | ||||
| 大阪杯 | 2017年よりGI昇格 | ||||
| 天皇賞(春) | |||||
| ヴィクトリアマイル | |||||
| 安田記念 | ロゴタイプ | ||||
| 宝塚記念 | ラブリーデイ | ||||
| スプリンターズステークス | |||||
| 天皇賞(秋) | ラブリーデイ | ||||
| エリザベス女王杯 | メイショウマンボ | ラキシス | |||
| マイルチャンピオンシップ | |||||
| ジャパンカップ | エピファネイア | ||||
| ジャパンカップダート (~14年) チャンピオンズカップ (15年~) |
サウンドトゥルー | ||||
| 有馬記念 |
中央障害重賞
| 競走名 | 2013年(3歳) | 2014年(4歳) | 2015年(5歳) | 2016年(6歳) | 2017年(7歳) | 2018年(8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 阪神スプリングジャンプ | アップトゥデイト | |||||
| 中山グランドジャンプ | アップトゥデイト | |||||
| 京都ハイジャンプ | ニホンピロバロン | |||||
| 東京ジャンプステークス | ||||||
| 新潟ジャンプステークス | ティリアンパープル | タイセイドリーム | タイセイドリーム | |||
| 小倉サマージャンプ | アップトゥデイト | マキオボーラー | ソロル | |||
| 阪神ジャンプステークス | ニホンピロバロン | アップトゥデイト | アップトゥデイト | |||
| 東京ハイジャンプ | ||||||
| 京都ジャンプステークス | マイネルフィエスタ | タマモプラネット | ||||
| 中山大障害 | アップトゥデイト | ニホンピロバロン |
地方ダートグレード競走GI級
世代別
| 競走名 | 2012年(2歳) | 2013年(3歳) |
|---|---|---|
| 全日本2歳優駿 | サマリーズ | |
| ジャパンダートダービー | クリソライト |
古馬GI
| 競走名 | 2013年(3歳) | 2014年(4歳) | 2015年(5歳) | 2016年(6歳) | 2017年(7歳) | 2018年(8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 川崎記念 | ||||||
| かしわ記念 | コパノリッキー | コパノリッキー | コパノリッキー | |||
| 帝王賞 | コパノリッキー | |||||
| マイルチャンピオンシップ 南部杯 |
ベストウォーリア | ベストウォーリア | コパノリッキー | コパノリッキー | ||
| JBCレディスクラシック | ||||||
| JBCスプリント | ダノンレジェンド | グレイスフルリープ | ||||
| JBCクラシック | コパノリッキー | コパノリッキー | アウォーディー | サウンドトゥルー | ||
| 東京大賞典 | サウンドトゥルー | コパノリッキー |
海外平地GI
| 競走名 | 2013年(3歳) | 2014年(4歳) | 2015年(5歳) | 2016年(6歳) | 2017年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| コリアカップ (코리아컵) (Korea Cup) |
クリソライト |
大百科に記事のある2013年クラシック世代の競走馬
国内
- アウォーディー
- アップトゥデイト
- アユサン
- インカンテーション
- エピファネイア
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- クラグオー
- クリソライト
- クワイトファイン
- コパノリチャード
- コパノリッキー
- サウンドトゥルー
- ショーグン
- スマートレイアー
- ダノンレジェンド
- ニホンピロバロン
- ベストウォーリア
- マイネルホウオウ
- ミナレット
- メイショウマンボ
- モグモグパクパク
- ラキシス
- ラブリーデイ
- リヤンドファミユ
- ローブティサージュ
- ロゴタイプ
海外
関連リンク
関連項目
| 前世代 | 当世代 | 後世代 |
|---|---|---|
| 2012年クラシック世代 | 2013年クラシック世代 | 2014年クラシック世代 |
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- アユサン
- インカンテーション
- ウィルテイクチャージ
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- キズナII
- キズナ(競走馬)
- キタサンミカヅキ
- クラグオー
- クリソライト
- クワイトファイン
- コパノリチャード
- シャンハイボビー
- ダノンレジェンド
- パレスマリス
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- ミナレット
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