『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』(ちょうロボットせいめいたいトランスフォーマー マイクロンでんせつ)とは、トランスフォーマーシリーズのテレビアニメ作品である。略称「マイクロン伝説」、「マイ伝」。また海外版のタイトルより「アルマダ」とも呼ばれる。
概要
トランスフォーマーシリーズの作品だが、他のシリーズとの繋がりを一切持たない0から作られた新世代シリーズ、通称「マイクロン三部作(本作→『スーパーリンク』→『ギャラクシーフォース』と続く。なおユニクロン三部作、平成三部作とも呼ばれる)」の幕開けとなったアニメである。
日本では2003年1月10日から同年12月26日まで、毎週金曜日午後6時台にテレビ東京系列をはじめとした日本の放送局にて放送された。全52話。また、BSジャパンでは2003年4月8日から2004年3月30日まで毎週火曜日午後6時55分台に時差ネットで放送された。
米国では『TRANSFORMERS ARMADA(armadaとはスペイン語およびポルトガル語で海軍・艦隊のこと)』というタイトルで2002年8月23日から2003年12月12日までカートゥーン ネットワークで放送された。
なお、この作品より10年後の世界を描いたのが続編『トランスフォーマー スーパーリンク』である。海外ではそのまま『ギャラクシーフォース』まで続編となっている。
前半はマイクロン争奪戦のgdgd展開が不評であったが、後半以降怒涛の熱い展開が連発、特に終盤の48話にスタースクリーム(通称『きれいなスタスク』)が見せた、それまでのシリーズに登場するスタースクリームとは全く異なる男らしさやTF史上初の「サイバトロンとデストロンの連合」などの神要素が非常に多く、シリーズ屈指の名作の一つとなっている。
それに加えてOP、EDとも神曲揃いであるため、TFファンならずとぜひ視聴してほしい作品ではある……が、 「電脳冒険記ウェブダイバー」「爆闘宣言ダイガンダー」などのようにこの時代に放送されたタカラ玩具販促アニメの宿命か、2015年10月現在はDVDが非常に入手困難になっており、レンタルDVDもなく、再販の目途も立っていない(終盤3巻だけで最安値がそれぞれ1万5000円前後である。幸い現時点では全巻Amazonに出品されているが、コンプリートするとなれば相当な出費は覚悟せねばなるまい)。
海外では既にDVDBOXが2014年に発売されており、日本でも「ビーストウォーズ」シリーズまではDVDBOXが発売されているため、早期のBOX化が望まれている作品の一つである。
そして2016年5月25日にDVDBOXがNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより\19,440という廉価で発売された。2BOX構成で各ボックスは新規描き下ろしのかっこいいものとなっている。興味のある庶子やファンの方々はぜひこの機会に購入し、中盤から終盤にかけて最高潮に達する物語をぜひ堪能していただきたい。
なお、シリーズ初の地上デジタルテレビ放送で本放送が行われた作品でもある(ただし地デジで視聴できたのはテレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知の3局のみであり、また視聴できたエピソードも最終盤の4話のみであったため、ファンの間で「神回」とうたわれる48話は地デジ放送開始に間に合わなかった)。本格的な地デジでの放送は続編の『スーパーリンク』から開始されている。
そして遂に、あの悪の巨大トランスフォーマーであるユニクロンが初の商品化となった作品である。
あらすじ
エボリューション(合体)することによりトランスフォーマーに新たな力を与える新種のトランスフォーマー「マイクロン」。戦いを好まない彼らは400万年前セイバートロン星を脱出。マイクロンを乗せた船は地球へと墜落する。
400万年後、地球の少年ラッド達が彼らの不時着した宇宙船で発見したひとつのパネルからマイクロンが出現。その復活の信号に応じ、サイバトロンとデストロンの両軍が地球に到着。マイクロンの力を使い、宇宙を我が物にせんとするメガトロン率いるデストロン。ラッド達と協力しマイクロンと宇宙の平和を守るために戦うコンボイ率いるサイバトロン。
地球を舞台に両軍のマイクロン争奪戦が開始される。(Wikipediaより引用)
登場人物
括弧内はそれぞれ日本語版における声優、変形モチーフ。横の英名は玩具名を基本としている。
サイバトロン
- 総司令官コンボイ/Optimus Prime(CV:大川透、トレーラートラック)/パートナーマイクロン・・・プライム(ランボルギーニ・ディアブロ)、サージ(戦闘機、OPのみ登場)
マイクロンの目覚めを察知し、彼らを守るために地球へやってきたサイバトロン総司令官。マイクロン達をあくまで友、仲間として迎え入れようとし、戦いから解放するために戦い、平和の為なら自らの命をも投げ出す勇敢な司令官である。
一時デストロン軍の兵器「ヒュドラキャノン」から地球を守り犠牲となるが、マイクロンたちとマトリクスの不思議な力で復活。
トレーラートラックのキャブ部分に変形、トレーラー後部と変形合体しスーパーモードとなる。また、トレーラーの後部は戦闘基地にもなる。
冷静で真面目かつ平和を愛する性格で、仲間たちからの信頼も厚いが、彼の姿を初めて見た地球人の少女アレクサからはメガトロン同様「こいつも悪そうな面構えね」と言われてしまった(関連動画の「マイ伝迷シーン」参照)。
また、実は普段の性格は「サイバトロンの総司令官」らしく振舞っているにすぎず、本質的にはメガトロン同様戦い好きな性格である。最終話では自ら「総司令官」の証であるマトリクスを投げ捨て、メガトロンとの壮絶な決戦に挑んだ。
続編にはドスコンボイグランドコンボイとして登場。
「メガトロン、お前の言うとおりだ…。だから今は、トランスフォーマーとして戦おう!サイバトロン軍総司令官としてではなく、一人のトランスフォーマー・コンボイとして!!」
「確かに、我らトランスフォーマーは、戦うために生まれてきた戦士。だが、私は戦いの中にも、光を見続けたいのだ!『勝ち残るのが正義』ではなく、『正義が勝つ』のだ!!」
「マトリクス…今の私に…持つ資格はない…」
- 副官ラチェット/Red Alert(CV:沢木郁也、救急車)/パートナーマイクロン・・・フック(クレーン車)
コンボイと共に地球へやってきたサイバトロン戦士。コンボイとは旧知の仲であり、冷静だが熱心な性格で隠れた実力者でもある。
メカニックや医療も担当しており、機械の修理や子供たちの安全のためにサイバーホークを製作したり、グラップを瀕死の重傷から復活させたこともある。ダブルフェイスに基地をクラッキングされた事件以降は、基地の守りに専念するように。
ホットロッドからは「とっつぁん」と呼ばれる。
- 戦士ホットロッド/Hot Shot(CV:岡野浩介、スポーツカー)/パートナーマイクロン・・・ジョルト(ヘリコプター)
コンボイと共に地球へやってきた若きサイバトロン戦士(地球人年齢で16歳ぐらい)。ラッドたちと一番仲が良くなった。
血気盛んで感情的になりやすく、失敗することも多いが、仲間と信じた者は必ず助けようとする実直さを持ち、いくつもの戦いやラッドたちとの交流を経て成長し、一時的には司令官代理を務めた。
ビークルモード時にエヴォリューションすると飛行可能になる。
続編にはホットショットとして登場。立派に成長し、ロードバスターら士官候補生の憧れの的となっている。 - 戦術家グラップ/Smokescreen→Hoist(CV:宝亀克寿、クレーン車→ショベルカー)/パートナーマイクロン・・・リフト(フォークリフト)
コンボイらと共に地球に降り立ったサイバトロンだが、ワープのタイミングが遅れて一人はぐれてしまい、一足遅く合流した。
性格は江戸っ子気質で、同じく熱い性格のホットロッドと仲が良い。長距離射程の武器を持つが、本人は前線での戦いを好む。
中盤メガトロンが手にしたアストロブラスターによって瀕死の重傷を負うが、スパークは無事だったことからラチェットの手によりショベルカーに転生する。ラチェット同様メカに関する知識もあり、彼とともにウルトラマグナスを開発した。 - 軍曹デバスター/Scavenger(CV:藤原啓治、ブルドーザー)/パートナーマイクロン・・・ダート(バギー)
サイバトロンとデストロンを何度も渡り歩いた傭兵であり、かつてはコンボイ含めサイバトロン戦士たちを指導した教官だったこともある。
最初はメガトロンに雇われるも彼のやり方に反発してサイバトロンに寝返り、かつてのコンボイの面影のあるホットロッドを厳しくしごくようになる。 - 射撃手シルバーボルト/Blur(CV:千葉一伸、プロトタイプカー)/パートナーマイクロン・・・ターボ(ドラッグカー)
デバスターの弟子で狙撃の名手。射撃が得意な反面格闘は苦手で、コスモテクターを持っていたにもかかわらずスタースクリームのウィングブレードの前に敗れたことも。
当初はマイクロンを戦いのための「道具」とみなしており、ホットロッドと仲違いしていたが、彼らサイバトロンのマイクロンを守るために戦う姿を見て、マイクロンは「仲間」と認識を改め、ホットロッドとのチームワークも身に着ける。
「やれやれだな」が口癖。
エヴォリューションすると飛行可能になる。 - 副司令官ジェットファイヤー/Jetfire(CV:千葉進歩、スペースシャトル)/パートナーマイクロン・・・ソナー(探査車)
セイバートロン星での留守を任されていたサイバトロンの副司令官であり、途中で地球へとやって来る。
サイバトロンで数少ない飛行可能な戦士で、自称「天空の騎士」だが本人以外誰もそう呼ばない。
お人よしでノリのいい性格だが実力は確かで、コンボイと合体(リンクアップ)することでジェットコンボイになる。
続編にはスカイファイヤーとして登場。相変わらず下半身要員のようだ。 - 情報員ステッパー/Side Swipe(CV:こぶしのぶゆき、スポーツセダン)/パートナーマイクロン・・・チャー(オートバイ)
元十連部隊所属の戦士。当初はシルバーボルトに憧れて地球にやってきたがまったく相手にされず、命がけで自分を救ってくれたホットロッドを「兄貴」と慕い、彼の部下になる。
普段は弱気だがビークルモードに変形すると乱暴な言葉遣いに変わるなど、やや多重人格気味。 - 惑星参謀ウルトラマグナス/Overload(CV:なし、シャトルキャリア)/パートナーマイクロン・・・マグナス(トラック、厳密にはパートナーではなく本体)
ラチェットらの手により密かに開発されていたマイクロン戦士であり、コンボイと合体(リンクアップ)することでマグナコンボイとなる。
当初はTFではなくマイクロン基地という設定だったが急遽設定が変更された。
ロボットモードが登場するのは50話の2カットのみであり、ビークルモードも後期アイキャッチにしか登場しない。 - 偵察員サイバーホーク/Laserbeak(CV:なし、ビデオカメラ)
前述の通り、ラチェットが子供たちのために開発した鳥型メカ。カメラや銃に変形することが出来、偵察にも活躍する。
ちなみに海外名は「Laserbeak」、つまりG1でいうコンドルである。
デストロン
- 破壊大帝メガトロン/Megatron→Galvatron(CV:梁田清之、90式戦車)/パートナーマイクロン・・・バレル(自走砲)
宇宙征服を企むデストロンの首領にして、コンボイの宿敵。マイクロンの目覚めを知り、地球にいち早く襲来した。
力を崇拝する軍人気質だが、喜怒哀楽の描写が多く、自分の感情に非常に素直で部下思いな一面もある。
コンボイとの雌雄を決することを常に望んでおり、中盤彼が思いがけない死を迎えた際には絶叫し、後に復活した際には一番喜ぶなど、ある種の友情に近い感情を持つ。
その頭の形状からビリーには「クワガタ頭」、スラストには「クワガタンク」と陰口を叩かれている。
「それもよかろう。だが、戦いの中からしかその言葉を導き出すことができなかったことを、覚えておけい!」
「次の世でも、我が宿敵はお前だ!」
「光あるところに闇はある!忘れるな!悪もまた永遠に不滅なのだ!」
- 航空参謀スタースクリーム/Starscream→Thundercracker(CV:山野井仁、戦闘機)/パートナーマイクロン・・・グリッド(F1カー)
一言で表せば「スタースクリームという名への反逆者」。
G1同様破壊大帝の座を狙う野心家だが、元祖のような卑劣さは見られず、誇り高く、正々堂々とした戦いを好む戦士。なんだかんだでメガ様のことは慕っていた。
中盤、メガトロンに捨て石にされた際には復讐のため一時サイバトロンに寝返った。その際に地球人の少女、アレクサをはじめとしたサイバトロンや地球人と友情を育み、後に「メガトロン率いるデストロン」と「コンボイ率いるサイバトロン」の同盟を実現させようとする。
「ありがとう、か・・・」
「ありがとうアレクサ。私を信じてくれて…」
「あなたに、認めてもらいたかった…それだけかもしれません」
「いろいろ、あったな・・・・・・」
「我が魂なるスパークよ!!すべての力を解き放て!ナル光線キャノン!」 - 破壊兵アイアンハイド/Demolisher(CV:遊佐浩二、対空戦車)/パートナーマイクロン・・・サーチ(レーダー車)
実直な性格でメガトロンに忠実であり、仲間とマイクロン思いな性格だが、自分で考えるのが苦手ですぐメガ様に頼ったり、あまりの忠実さゆえに自分の手に入れたマイクロンを横取りされたりしたりと、破壊兵の肩書と変形モチーフの割には苦労性でデストロンに向いていない戦士。
- 空中攻撃兵サンドストーム/Cycronus(CV:千葉一伸、攻撃ヘリコプター)/パートナーマイクロン・・・キャノン(戦車)
残忍で攻撃的、卑怯なことも平然とやってのけるデストロンらしい性格だが、ドジで撃墜されることもしばしば。
「ラリホー」などの高笑いを上げながら攻撃をする。 - 冷徹軍師イカトンボ軍師スラスト/Thrust(CV:遊佐浩二、戦闘VTOL)/パートナーマイクロン・・・サンダー(ミサイルトレーラー)
中盤から登場したデストロンの軍師。透明化能力も持つ。その見た目から「イカトンボ」のあだ名を付けられており、本人はとても気にしている。その一方で彼もメガ様のことを「クワガタンク」と呼んでいたり。
終盤、いつまでも宇宙征服の野望を果たせないメガトロンを見限り、ダブルフェイスに迎合してユニクロン復活を目論む彼だが、悲惨な末路が待っていた・・・。
スタスクらしくないスタスクが登場する本作におけるG1スタスク的ポジション(ただし厳密にはニューリーダー病ではない)。彼のポジションは続編「スーパーリンク」にてレーザーウェーブ・シックスショット兄弟に受け継がれる。
「イカトンボって言うな!」
「メガトロン!あなたは夢を叶えられないまま、宇宙の塵となるのですよ!」
「メガトロン様、助けて!助けてください!」 - 提督ショックウェーブ/Tidal Wave(CV:山野井仁、空母・双胴戦艦・揚陸艦)/パートナーマイクロン・・・ソニック(戦闘機、未登場)
空母・双胴戦艦・揚陸艦と、3つの戦艦に分離可能な戦艦に変形するゴーワン提督。
「ゴーワン」「ショックウェーブ」ぐらいしかしゃべらない片言口調だが、メガトロンへの忠誠心は強い。
メガトロンと合体(リンクアップ)することでバーニングメガトロンになる。 - 戦闘員ランページ/Wheeljack(CV:千葉進歩、スポーツカー)/パートナーマイクロン・・・ホーク(ステルス機、未登場)
元サイバトロン戦士だが、炎に囲まれ動けなくなっていたところをメガトロンに助けられたことからデストロン入りし、彼に忠誠を誓った。
サイバトロン時代はホットロッドの親友であり、デストロン入りした後も彼とは絶妙なコンビネーションプレーを見せた。
マイクロン
セイバートロン星に突如現れた新種の小型(人間の子供サイズの)トランスフォーマー。TFとエヴォリューション(合体)することによって新たな力を与えることができるが、マイクロン自体は総じて戦いを好まない性格である。
一部のマイクロンは三体合体することで強力な武器(宇宙最強の剣スターセイバー、宇宙最強の盾コスモテクター、宇宙最強の銃アストロブラスター……総じて「三種の神器」と呼ばれる)を形成する。その「三種の神器」を含めたマイクロンの争奪戦が展開された。
その正体はユニクロンによって生み出された彼の細胞であり、両軍の戦いを煽り、また最終的に両軍を滅ぼすために生み出された存在であった。 しかしマイクロンたちは何らかの原因で自我に目覚め、ユニクロンと反目。ユニクロンの意志から解放され平和を望むようになる。
ここでは一部のみを紹介する。
- ストリートアクションマイクロン
ウィーリー(自転車)・バンク(ジェットボード)・アーシー(原付)の三体。最初に目覚めたマイクロンで、ラッド達の友人(兼移動手段)となる。合体することでバンブルとなり、さらに活躍することが出来る。終盤に会話能力を獲得。
後に「スーパーリンク」に登場した「クリフジャンパー」との関係は不明。海外版では同一人物。 - デストラクションマイクロン
ダスター(高射砲)・クラッシュ(ドリル作業車)・ホイール(バケットホイールエクスカベイター)の三体。サンドストームとはエヴォリューション以外に連動するギミックがあり、特にクラッシュはアニメでもバンクシーンが存在するほど優遇されている。 - エアディフェンスマイクロン
ジェッター(ソニッククルーザー)・シャトラー(スペースシャトル)・マッハ(コンコルド)の三体。合体することでスターセイバーとなる。 - レースマイクロン
ドリフト(プロトタイプカー)・スピン(ラリーカー)・インディー(インディーカー)の三体。合体することでコスモテクターとなる。 - スペースマイクロン
ミール(人工衛星)・アポロ(スペースシャトル)・ムーブ(シャトル移送車)の三体。合体することでアストロブラスターとなる。 - エアアサルトマイクロン
ジャック(ジェッター)・シェード(シャトラー)・マッド(マッハ)の三体(エアディフェンスチームのリカラー)。合体することでダークセイバーとなる……が、作中にはダークセイバーのみが登場しており、彼らは登場しない。
このほかにもさまざまなマイクロンが登場する。
第三勢力
- 秘密偵察員ダブルフェイス/Sideways(CV:櫻井孝宏、オートバイ)/パートナーマイクロン・・・ミラー(ライダー、ブライトとシャドウに分離)
サイバトロンとデストロン、名前通り2つの顔を持つ謎のTF。スターセイバーで斬られようが砲撃されようが死ぬことがなく、それどころか半透明化して敵の攻撃を躱すことができたり、サイバトロンのコンピューターをクラッキングしたりと、恐ろしい能力の持ち主である。「ユニクロンの代弁者」を自称し、三種の神器(実はユニクロン復活のためのキー)を巡り両軍を動かしていった。
その正体はユニクロンの意志細胞、すなわち本体同然であった。
「なぜ戦いを続ける?」
「憎しみがある限り、私を倒すことはできない」
「なぜお前たちは戦いをやめることができなかった…」 - 大量破壊兵スカージ/Nemesis Prime(CV:大川透、トレーラートラック)/パートナーマイクロン・・・スウィープ(戦闘機、未登場)
塩の惑星において登場したコンボイに瓜二つの存在。しゃべることはせずただ唸り声を上げるのみだが、サイバトロン・デストロン見境なく襲いだした。
玩具ではSTDコンボイのリカラーのみだったが、作中では後部コンテナも登場している。スーパーモードは登場しなかった。 - 星帝ユニクロン(CV:長克巳、惑星)/パートナーマイクロン・・・バグ(衛星)
全ての元凶。マイクロンを利用してすべてのTFを取り込み滅ぼそうと、セイバートロン星の月に擬態し、サイバトロンとデストロンの戦いの監視と増長を続けていた。
過去のTFシリーズに登場したユニクロンと同一の存在であり、全TFの憎悪と闘争心を活力源とし、彼らTFの闘争を促すために自身の細胞からマイクロンを生み出した。
地球人
- ラッド(CV:中井将貴)/パートナーマイクロン・・・ウィリー
- カルロス(CV:前田ゆきえ)/パートナーマイクロン・・・バンク
- アレクサ(CV:富坂晶)/パートナーマイクロン・・・アーシー
男勝りな少女で、大統領になるのが夢。デストロンから脱隊したスタースクリームと最初に友情を結んだ。彼からもらった火星の石をペンダントにしている。
コンボイの事を(彼の事を何も知らなかったとはいえ)「こいつも(メガトロン同様)悪そうな面構えね」と言ったことも。 - ビリー(CV:新垣樽助)
ラッドの知人。ジムと共にサンドストームに拉致されたことをきっかけにサイバトロンと出会い、彼らに協力する。
「バカチン」が口癖。アニメファンであるのか、宇宙に出る際にアニメの録画を忘れたことを嘆いていた。
- ジム(CV:こぶしのぶゆき)
ビリーの子分的存在で、彼によく振り回されている。食いしん坊であり、宇宙に大量のおやつを持っていこうとしたこともある。
終盤、メガトロンとも仲良くなろうとしたらしく唯一「メガトロンさん」と呼んでいた。
スタッフ
-
- 企画 - we've
- 原案 - 石川裕人、スティーブ・ドラッカー
- 監督 - うえだひでひと
- シリーズ構成 - もとひら了
- キャラクターデザイン - おもてじまじろう
- トランスフォーマー&メカデザイン - 福島秀樹、小倉信也、小川浩、村田護郎、やまだたかひろ
- トランスフォーム・アニメーター - 阿部宗孝
- 美術監督 - 坂本信人
- 色彩設計 - 加藤良高
- 編集 - 田熊純
- 音楽 - 松尾早人
- 音響監督 - 岩浪美和
- アニメーションプロデューサー - 山東学、南喜長
- アソシエイトプロデューサー - 服部玲治
- プロデューサー - 具嶋朋子、山崎立士
- アニメーション制作 - アクタス
- 製作 - テレビ東京、日本アドシステムズ
関連動画
検索すると、後期OP「Transformers〜鋼鉄の勇気〜」を使ったMADや三部作MADが多くヒットする。
余談
- 本作において総司令官コンボイを演じた大川透氏はこの頃はまだ、脇役・端役での出演が多かったが、同年10月にTBS系で放送開始された「鋼の錬金術師」(2003年版)でロイ・マスタング大佐役を演じてブレイク。その後は多くの分野で主役からサブキャラクターまで演じるようになる。
- また、本作において「鋼鉄の勇気」以外の全楽曲(カップリング曲を含む)を手掛けたサイキックラバーは翌2004年放送開始された「特捜戦隊デカレンジャー」のOPを歌い、10万枚を突破する大ヒットを記録した。
旧版DVD
超ロボット生命体トランスフォーマー~マイクロン伝説~(1)
永い眠りから覚めた第3のトランスフォーマー、
マイクロンを巡って、サイバトロンとデストロンの
戦いの火蓋が切って落とされた!
概要
テレビアニメ『超ロボット生命体トランスフォーマーマイクロン伝説』のDVD第1巻。第1話から第4話までを片面1層のDVDに収録。片面1層に101分の映像を詰め込んでいるためか、画質は良くない。
本編のほかにトランスフォーマーのトランスフォームシーンなどが収録されているスペシャルチャプターがある。
映像特典としてノンテロップOP・EDとアメリカ側プロデューサー、スティーブ・ドラッカーのメッセージ映像が収録されている。
ジャケットイラストの原画は阿部宗孝、仕上げは加藤良高が担当。
初回版にはストリートスピ-ドマイクロン・スーパースタント・チームの玩具と市川裕文によるコミック作品『THE TRANSFORMERS LEGENDS OF THE MICRONS "LINKAGE』が付属している。
関連項目
- トランスフォーマー
- マイクロン/ユニクロン三部作
- 超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説
- トランスフォーマー スーパーリンク
- トランスフォーマー ギャラクシーフォース
- スタスクいい笑顔
- 阿部作画監督回
- 超ロボット生命体 トランスフォーマー MX-00 ユニクロン
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