『ファイナルファイト』(Final Fight)とは、1989年にカプコンから発売されたアーケードゲームである。
後に『ファイナルファイト2』などの続編が発売された。
概要
ベルトスクロールアクションゲームの代表的作品といえる名作ゲーム。
美麗なグラフィック、リアルでマッチョなキャラクター、ハガー市長の美貌、ハガー市長の肉体美、ハガー市長の洗練された技などで多くの人を魅了した。
取り分けデカキャラが数体画面に出て暴れるインパクト、簡単に動かせる操作性、相手が何人いようといっぺんに殴り倒せる派手さなどの面は当時としても高く評価され、またたく間に大ヒット作となった。
ベルトスクロールアクションゲームとしては後発だが、未だにこのジャンルのゲームのことを「ファイナルファイト系」と呼ぶことが多いことからも、この作品の認知度の高さがわかるだろう。
その後、「市長の華麗な肉体を家庭用機でも見たい!」というファンの熱い要望により、SFC、X68k、MCD、FC、GBA、PS2(カプクラ)に移植された。
ゲームとしては大成功を収め様々な亜種も登場したものの、シンプルながら完成度の高い当作を一番気に入っている人は未だに多い。登場キャラの人気も高く、ストリートファイターシリーズやVSシリーズなどに出演しているキャラも数多い。
外部出演する際ゲームシステムやキャラのアクションをしっかり落とし込んでいるあたりに、このゲームの強い個性を感じ取ることが出来る。コーディーだけなぜか別人のようになってしまったが
ちなみに、「ストリートファイター」(1987)の続編としてこの作品が製作されたが、「アクションなんてどーでもいいの!格ゲーじゃないとらめなの!」というカプコンUSAの要求により仕方なく作られたのが「ストリートファイターII」(1991)なのである。
初代のシステムとテクニック
基本操作
移動・攻撃
移動は左右と上下、そして斜めに行うことが出来る。ダッシュは無し。
上下移動は軸移動とも呼ばれる。
立ち状態で攻撃ボタンを押すことで繰り出せるパンチの特性や連続攻撃の構成はキャラによって違うが、基本は軽い打撃→追撃→重い一撃→フィニッシュブロー。
これらの流れるような攻撃はただボタンを連打するだけで出すことが出来、爽快感の向上にも一役買っている。
ただし、キャラによってはフィニッシュブローに隙があるので混戦時はそこを突かれないように注意すること。
フィニッシュブローの前にレバーを上か下に入れておくと投げ技が発生する。これによって、ガードする敵を掴むことができたり、相手に囲まれた時に一方にまとめることができたり、混戦時の隙をカバーする事ができたりと戦いを有利に運ぶことができる重要なテクニック。
ジャンプは単体では攻撃の回避や移動に、パンチボタンと組み合わせることで飛び蹴りが出せる。
この際、↓に入力しておくと別の打撃が出る。
投げ
敵に近づくと、自動的に相手を掴み専用のモーションに移行する。
この時攻撃ボタンを押すとつかみ打撃でダメージを与えられる。(3回で自動的に離す)
打撃を3回与えるまでに後ろにボタンを倒しながら攻撃ボタンを押すことで、相手を後ろに投げ飛ばすことが出来る。
この時、コーディーとガイは相手を大きく投げ飛ばし、ハガーはブレーンバスターで叩きつける。
前者は相手を巻き込みやすいものの投げ後に若干の隙があり、後者は巻き込みにくいものの投げた後の隙が少ない上に、投げが終わった後にまで続く無敵時間がわずかながら付与されるため周囲の相手に一方的に殴り勝ちやすくなる。
ハガーに限り相手を掴みながら移動したりジャンプしてから攻撃ボタンを押すことで得点を大きく稼げる上、攻撃中に近づいた相手を一緒に吹っ飛ばす大技『パイルドライバー』が出せるが、派手な反面隙が大きく拘束中に投げ抜けされることもあるため狙いすぎないこと。
投げは打撃が通りにくい相手や混戦に追い込まれた状況を打開するために重要なテクニックであるため、習熟しておきたい。
メガクラッシュ
攻撃・ジャンプボタンを同時押しすることで使うことが出来る、若干の体力を消耗して繰り出す発動中完全無敵の切り返し打撃技。
相手に殴られている最中も発動できるため、被害を抑えるにはもってこいの技である。
割りと攻撃範囲が広いため、画面外の敵を安全に撃退したり、一部敵キャラの突進技を迎撃したりするのにも便利。(飛び蹴りや武器で事足りる場合も多いが)
コストが必要があることもあって連発するとカッコ悪いプレイと見られやすい技だが、STGのボム同様使わないと勿体無い、『危険に陥ったら即発動』が求められる重要な技。
攻撃を普通に受けるよりは減少する体力は少ないので、迎撃・回避が間に合わないと思ったら惜しまずさっさと使うことがクリアの早道となるだろう。
体力が無い死にかけの状態だと発動自体出来なくなること、終わり際に若干の隙があることに注意。
その完成度の高さから、後に多くのゲームに影響を与えたシステムである。
アイテム使用
このゲームでは様々なアイテムが登場する。
食料、武器、得点アイテムなどその種類は様々で、移植作によっては無敵や残機アップなどのアイテムも登場する。
アイテムはその辺に適当に落ちていることは一部の隠しアイテムを除いては無く、道端のドラム缶や箱などを破壊することでその姿を表すことになる。
(マンガ肉や鶏の丸焼きがなぜドラム缶の中に入っているかは突っ込んではならない)
食料は基本的には大きいものやカロリーが高めなものほど回復量が多く、これらのアイテムをどこで所得するかが生死を分けることになる。
得点アイテムは金塊・ダイヤモンド・札束・10円玉・ネックレスなど様々で、得点自体はスコアラー以外はさほど気にしないと思うが残機追加に関わるので余裕があれば拾っておくといいだろう。
武器は投げナイフ・鉄パイプ・刀の三種で、刀が一番威力が高く、ナイフはコーディー以外は投擲して使う。
武器の振りはハガーが一番早いが、ガイは刀との相性が良く若干リーチが長くなるという特性を持つ。
コーディーはナイフを握って使うことが出来るが、武器の調達が楽な分その能力が活きることは多い。
当てれば即ダウンを奪える・リーチ長い・ガード不能と一見いいことづくめに見える武器だが、一発殴られただけで落として運が悪ければそのまま消えてしまう、パンチが出せなくなるため動きの柔軟性が落ちる、隙が大きめなど欠点も多い。
無理に拾うことがそのまま隙を作ってしまうことになることも少なくないので、敵の位置や状態を見ながら使うといいだろう。
テクニック・裏技
パンチはめ
おそらく最も有名なテクニックであり、公式でネタにされることも多いテクニック。
その実態は、パンチの最中に〆に移行する前に振り向いて意図的に追撃を空振りさせた後敵にもう一度向き直り1段目を再び当て、また〆に入る前に空振りさせ…、を繰り返すことで延々敵を殴り続けられるというもの。
ザコ敵からボス敵まで役立つ局面は非常に多く、慣れれば最初の一発目をボスに当てた後そのまま倒し切ることも可能になる。
立ち回りから複数回チャンスを作る必要なく一気に勝負を決められるようになる便利な技だが、キャラによって難易度が違い、ガイ<コーディー<ハガーの順に難易度が上がる。
(ガイは5段攻撃なので3段目まで、ハガーは3段攻撃なので1段で振り向かなければならない)
連射パッドでもなければプレイヤーの指に負担がかかりやすく、一旦リズムが崩れるとあっさり失敗してしまうのも難点。
他のザコ敵に邪魔されることも多く、これだけで勝てるとは言い難いが決まった時のメリットは大きく、非常に強力なテクニックと言えるだろう。
バックジャンプ
ジャンプする時に後ろ入力をすることで後方に大きく飛び退くことが出来るテクニック。
入力が遅れたり早かったりとちょっとしたことで操作ミスが起こりやすく、安定には慣れが必要。
このジャンプは歩いて移動するよりも早いことが特徴で、狙ったタイミングで出せれば機動力の向上に貢献する。
また、ハガーはフライングボディアタックをバックジャンプ中に出すことで前方向に相手をふっ飛ばせるため、位置取りに大きく貢献する必須テクニックとなっている。
他のカプコン産ベルトスクロールアクションでも役立つことがあるアクションだったりする。
位置調整
テクニックというよりも、この手のベルトスクロールアクション全てにとって重要なプレイ方針。
プレイヤーは基本的に片側の攻撃に特化しており、両側から挟まれた場合はメガクラッシュや投げ以外では一度に攻撃できず、非常に不利である。
では、どうすればいいのか?
答えは、『相手を片側に集めてまとめて殴ればいい』。
ガードがシステム上存在せずカウンターも難しいため、自身が攻撃を通しやすい状況を作ることが生存率向上にも繋がるのである。
投げによる吹っ飛ばし、武器による迎撃とダウン狙い、バックジャンプによる移動などは、全て相手を不利になる位置から退け、自身の立ち回りを維持するためのもの。
『攻撃は最大の防御』がコンセプトで『受けの美学』が通らないベルトスクロールアクションでは、相手の行動を拘束して同じ場所にまとめ、自身の攻撃を通すことが立ち回りの基礎であり目標となることを覚えておいて欲しい。
錬金術
こちらはスコアラー向けの裏技だが、名前が出ることが多いため紹介。
基本的にドラム缶等に入っているアイテムは決まっているのだが、それをある行動を取ることで高得点が得られるダイヤモンドや金塊にしてしまう、という裏技である。
そのやり方は単純で、『対象物を破壊した直後にレバーorジャンプボタンを押す』だけだが、タイミングよく押すのは困難なのでガチャガチャレバーを動かすのが一番成功しやすい。
最高点を狙うなら欠かせない技だが、普通にプレイする分には強力な回復アイテムもまとめて錬金してしまうリスクの方が大きいので、慣れないうちはあまり使わない方がいいだろう。
キャラクター
主人公
ゲームでは下記の3人の中から1人選んで操作する。2人の協力プレイも可能だが、仲間にも当たり判定があるので同士討ちに注意。
コーディー
ジェシカの恋人。白Tシャツにジーンズという地味な服装のせいか、人気はいまひとつ。
基本攻撃はジャブ→ジャブ→ボディブロー→アッパーカット。
また、入手が容易なナイフを近接武器として使うことが出来るという特性を持つ。(リーチこそ普通の武器よりも短いが振りが早く扱いやすい)
3人の中ではバランスタイプと言えるものの、〆のアッパーカットの隙が大きく攻撃後に割り込まれやすいのが難点。
ナイフを利用した画面端へ追い込んでのメッタ刺しが強力なので爆発力もあり、パンチはめもそこそこ使いやすいため一番クリアが楽なキャラだろう。
コーディー・トラバースの記事も参照。
ガイ
日本出身のエセ忍者(武神流第39代伝承者)であり、コーディーの友人。
攻撃力は弱めだが、動きが機敏なのが特徴。
基本攻撃は裏拳→裏拳→ボディブロー→肘うち→回し蹴り。
5段攻撃ということでパンチはめが一番安定することと、攻撃の振りの速さ・移動の速さ・〆の隙の少なさから安定面では3人の中で一番。
壁や一部の箱を利用することで使える三角飛びからの飛び蹴りの威力も魅力的だが、こちらは移植作によっては使える場所が少なくなってしまっているのが難点である。
攻撃力の低さと武器の振りの遅さが難点だが、手堅い戦いがしたい人にはオススメ。
ガイ(ファイナルファイト)の記事も参照。
ハガー
さらわれたジェシカの父親である、元ストリートファイター(プロレスラー)の市長。動きは鈍いが投げの性能に優れ、高い攻撃力を持つ。
基本攻撃はボディブロー→ボディブロー→ハンマーナックル。
攻撃が3段なためパンチはめを使うことが難しい上、打撃の振りが大きめなので、移動速度の遅さもあり無策で向かっていっても潰されやすい。
これらの点から立ち回りの安定性では劣るものの、投げが他の二人に比べて強力で、『投げの後にわずかながら無敵時間がある』という特徴を持つ。
この能力を利用して相手を連続で投げ飛ばすことで混戦でも一方的に打ち勝つことも出来、爆発力と派手さは3人の中でも一番。
ジャンプ・バックジャンプ中に下入力で使える、ダウンを奪った上に逆方向へ相手を吹っ飛ばせるジャンプ攻撃の一つであるフライングボディアタックも判定が強く便利で、敵の位置調整がやりやすいのも嬉しい。
立ち回りが2人とは異なるため立ち回りを変えていかなければクリアは難しいが、投げを主体とした戦闘は病みつきになる爽快感があるため是非使ってもらいたい。
キャラのインパクトの大きさもあってか、後のシリーズにも毎回登場する皆勤賞の人気者である。
マイク・ハガーの記事も参照。
ザコキャラ
ブレッド、ダグ、ジェイク、シモンズ
どうしようもなく弱いしたっぱ。画面外からドラム缶を蹴飛ばして来る他、ジェイクとシモンズはたまに飛び蹴りをかましてくる。動きが鈍いため楽に倒せる。
J、ツーピー
機敏な動きでプレイヤーを翻弄するアウトボクサー。こちらから近づくとサッと身を引き、隙を見せるとすかさず距離を詰めてワンツーパンチで延々と殴られてしまう。メガクラッシュで切り抜けよう。
アクセル、スラッシュ
打撃攻撃をガードしてくるので倒すのに手間がかかる。溜めが特徴の打撃はやけに攻撃力が高い。スラッシュは、その容姿からケンシロウとも呼ばれる。単体では大したことは無いが束になって向かってきて一撃を狙うので注意。
エルガド、ハリウッド
ナイフでチクチク刺してくる上、死角からスライディングもかましてくる厄介な敵。突然上空から降ってくることがある。投げナイフにも注意。
赤い服のハリウッド
火炎瓶を投げて逃走するが、場合によっては自分の退路に火炎瓶を投げて自ら炎の中に身を投じる。漢。耐久力は最弱だが取り落とす瓶に注意。
G・オリバー、ビル・ブル、ワンフー
猪の如く突進してくるピザ。全員ハゲである。短い脚を振り上げて無理矢理キックをかましてくることもある。真っ向から殴ろうとしても打ち負けやすいので飛び蹴りや投げの巻き込みで迎撃を。
ロキシー、ポイズン
ピョンピョン跳ねながらキックを繰り出してくる。1作目では紅一点になる(SFC版では大人の事情でニューハーフとされた)。足を止めての打撃は当てにくいので、飛び蹴りを活用しよう。
アンドレ、アンドレJr.、アンドレの父、アンドレの叔父、アンドレの祖父
その体力と攻撃力は、もはや中ボスレベルの強さ。殺人パンチやパイルドライバーなど、多くの鬼技を持っている。起き攻めもこなせるのでダウンしたら連打で復帰して逃れよう。
ストIIIでは「ヒューゴー」という名前で登場している。そちらの記事も参照。
ボスキャラ
ダムド
第1ステージボスで、OPでジェシカをさらいハガーに宣戦布告をした張本人。一定の間隔で口笛を吹き、ザコ共を呼ぶ他力本願な男。ガタイのわりにちょこまかと跳ね回り、ギロチンドロップなどで攻撃する。
笑い方がこの上なく気持ち悪いが、戦闘中に笑っている時は隙だらけなのですかさず狙おう。
ソドム
第2ステージボス。珍しくタイマン勝負を挑んでくるが、二刀流で鎧兜を身に着けている間違った侍ぶりは如何ともしがたい。
初心者キラーであり、みんなのトラウマ。こいつの突進斬りによって多くのハガーがイ゙ェアアアアした。
また刀を落としたときに繰り出してくるラリアットはホーミング性が高く油断ならない。
『同じ軸にいれば起き上がりの突進を食らわない』『突進は並の打撃では止められない』ことを把握することが対策の第一歩。
打撃に耐性があるためパンチはめもやりにくいので、投げ打撃や取り落とす刀による攻撃、メガクラッシュによる迎撃などで被害を抑えつつダメージを与えることが重要。
ソドム(ファイナルファイト)の記事も参照。
エディ・E
第3ステージボス。見た目はおまわりさんだが、不用意に近づくと警棒で殴られるため注意。
ピンチになると逃げ回って発砲してくる。
銃を持つと打撃は使わなくなるため、積極的に接近して一気に仕留めてしまおう。
ちなみに、エディが吐き出したガムを食べると体力が回復する。汚いけど。
ロレント
第4ステージボス。残像がつくほど素早いためなかなか捕らえられない。追い詰められると手榴弾を撒き散らす。
真っ向から向かっていっても投げ飛ばされるので、飛び上がってからの飛び込みの後の隙を狙って殴るのが安全である。
自身の美学なのか、体力が無くなると手榴弾で自決する。生きてたけど。
ロレント・F・シュゲルグの記事も参照。
アビゲイル
打撃・突進技・そして投げとアンドレと似た特性を持つ第5ステージボス。
急に激昂し、「あ゙ああ゙ぁぁああ゙ や あ゙ああ゙あ゙ぁぁぁあ゙」と雄叫びを上げながらダッシュストレートをお見舞いしてくる姿が印象的。ほとんどの攻撃が強力で、特に彼のたかいたかーい攻撃(投げ)はダイソン並の吸引力を持ち、打撃やメガクラッシュの後の隙を吸われるので、絶対にうろうろしている彼と横軸を合わせてはいけない。
アーケード版では武器を持っていくことが重要な対策だったが、アイテムの配置が変わった一部の家庭用ではそれが困難になった上に、アーケード版よりも攻撃力が上昇し、投げ範囲も広がり作中トップクラスの強敵になった。
対策し辛い相手なので、残機を潰すことになるだろう。
ベルガー
ラスボス。ゴムパッチンボウガンによる攻撃が脅威。
敵味方問わず連射するので距離を常時詰めておくこと。
ハガーは連続で打撃からの投げが繋がるため、一旦攻めればそのまま押し切ることも可能である。ボディーブローなのでヒットさせてもボウガンを撃たれないのでパンチはめも可能。
体力が無くなると、ガラスを突き破ってビルから転落する。
この演出の関係で、体力が黄色になり減っていくと突如無敵になって窓側に飛ぶので注意。
また、殴っている最中に発射し続ける矢にも用心すること。(手先で殴るような感じで若干距離をとれば大丈夫)
ストリートファイターシリーズとの関係
本作で登場したキャラの多くが、ストリートファイターシリーズに登場している。
ストIIシリーズ
ZEROシリーズ
プレイヤーキャラクターとしてガイ、ソドム、ロレント、コーディーが登場。
また、ステージの背景にはハガーや各ザコキャラが出演している。
ストIIIシリーズ
プレイヤーキャラクターとしてアンドレ(ヒューゴー)が登場。
ヒューゴーのマネージャーとして、ポイズンも登場している。
カプエス2、ZERO3↑(GBA(PSPはZERO3↑↑))
プレイヤーキャラクターとして源柳斎マキ、ロレントが登場。
マキはファイナルファイト2からの出演である。
ストIVシリーズ
スパIVからプレイヤーキャラクターとしてコーディー、ガイが登場。ウルIVではポイズン、ヒューゴー、ロレントも参戦している。
アドンと共にZERO枠からの追加キャラ扱い。アレンジコスチュームではFF時代の服装をリメイクしたような格好になる。
ちなみに、スパIV以降に追加された工事現場(メトロシティ)ステージの背景にヒューゴーが出演している。ハガーのでっかい銅像も置かれている。
ストVシリーズ
プレイヤーキャラクターとしてアビゲイル、コーディー、ポイズン、ルシアが登場。
DLCステージで背景のモブキャラとしてハガー、ブレッド、アンドレ三兄弟に加え各ステージのボスが勢ぞろいするステージが存在する。
またキャラごとのストーリーではガイ、ロキシー、アクセルなども登場し、雑魚キャラ連中の大半がアビゲイルかポイズンの下で職に就いている様子が描かれている。
スト6シリーズ
ワールドツアーモードに置いてダムドが登場するほか、ファイナルファイトIIのプレイアブルキャラクターであるカルロス宮本も登場する。
その他(コラボレーション)
『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』ではヒューゴーが登場。
対戦前にはマネージャーのポイズンが現れ、相手キャラにチームの勧誘をする。勝利時はヒューゴーをバックにポイズンが前面に押し出されている。
『ナムコクロスカプコン』ではガイ、ハガーが登場。ガイは武神流つながりで『キャプテンコマンドー』の翔とユニットを組む。ハガーはソロユニット。
『MARVEL VS. CAPCOM 3(UMVC3)』ではザンギエフの代わりとしてハガーが登場。
『ストリートファイター X 鉄拳』ではポイズン、ヒューゴー、ロレントが登場。
マッスルボマーシリーズとの関連
カプコンがリリースした知る人ぞ知る格闘ゲーム。ハガーがプレイヤーキャラクターとして参戦している。
ナムコクロスカプコンでのハガーの必殺技、「マッスルボマー」はコレが元ネタ。
アメリカンプロレスを題材としており、もちろん全員投げキャラ、全員筋肉、キャラデザが原哲夫氏。これだけで雰囲気はだいたいわかるだろう。
残念ながらザンギエフは選手として登場せず、ソ連ステージの背景にいる。
システムも普通の格ゲーとは少々違い、まさにプロレスを体現している。(3作目は割と普通の格ゲーだが。)
詳しくは知りたい方はWikipediaで。
SFC版について
新ハードであるSFCの力を魅せつけ、ハードを牽引した名移植…であったが、ACと家庭用機のスペック差は当時としてはやはり大きく、下記のような問題があった。
特にガイが削除された件に関しては、「ガイ殿だけ省かれるのは不憫でござる。ガイ殿を即刻ゲッエームに出すべき」とガイファンが申し出たために、「ファイナルファイト ガイ」(1992)が発売された。コーディーと入れ替わりにガイが登場した他、1UP人形や無敵ジェシカ人形といったアイテムが追加された。オリジナルをうまくアレンジした音楽関係の評価が非常に高いのも特徴。
セガユーザーはSFC版が出た当時この作品が出なかったことに歯噛みしていたが、メガドライブにはゴールデンアックスやベアナックルなどの作品があったため、ソフト日照りは起こらなかった模様。それから数年後、メガCD版が登場した。
『これでセガハードでもファイナルファイトが遊べる!』と思いきや、致命的な改変もあり正直出来は褒められたものではなかった。ボイスを挿入、ビジュアル追加など演出が強化されたり、3人がコンシューマとしては初めて同じソフトで使えるようになった上2人同時プレイも採用されたりと追加要素が多かったものの、如何せんそれ以外の欠点が多すぎた。
- コーディーとガイのパンチ連打が遅い。
- ハガーのバックドロップの処理にバグがあり、バックドロップが反確になってしまうことがある。
- OPとEDの声優のボイス演出がイマイチで、追加どころか邪魔になっている。
かれこれ2年半経った後の待望の移植としてはあまりにもお粗末な出来だったこと、そしてメガCDというハードの普及率が低かったため、現在では話題に上ることもほとんどない、黒歴史クラスの扱いを受けている作品である。なお、メガCD版は後にメガドライブミニ2に収録された。後述の通り、現在はアーケード版を家庭用ハードで遊べる環境が充実しているので、ぶっちゃけコレクション目的になると思われる。
同じく質の低い移植作品としてはAmiga版があるが、こちらは本体のこと自体を知らない人が多いため話題に上がることはほとんど無い。
なお、メガCD版発売の前年には、当時としては最上級の移植であるX68000版が発売されている(同時に出現する敵キャラ数以外はほぼ完璧に再現)。
第1作以降の作品
マイティファイナルファイト
ファミコンではキャラがデフォルメされている『マイティファイナルファイト』が発売。アーケード版同様、コーディー、ガイ、ハガーから選択できる。一人プレイのみ。経験値を一定以上獲得するとレベルが上がり必殺技が使えるようになる。
この作品に登場するポイズンキッスは、ポイズンの妹で正式に女性である。
ファイナルファイト2
スーパーファミコンでは、一応の続編として家庭用オリジナルの『ファイナルファイト2』が発売。ハガーはそのままに、ガイとコーディーに代わる新キャラクター、マキとカルロス宮本が登場。
初代では出来なかった2人同時プレイの実装されたり、途中からコンティニューできるようになったりと前作よりもパワーアップした点がポイント。
第1作よりマイルドになった分、クリアまでのモチベーションを維持するのが難しいとの声もあり、膨れ上がった期待に応えるには物足りない作品だったと言えるだろう。売上こそミリオン達成したものの、発売して間もなくワゴン直行となった姿に、ベルトスクロールアクションの終わりを象徴させた。
マキは後にカプエス2、GBA・PSP版ZERO3に登場し、性格もすっぱり変えられている。カルロス宮本は以降の参戦こそないが、カプコンファイティングジャムのアレックスEDに出演している。
イヤォォッー!!
/ ̄\ / ̄\
( ( ̄ (((_, ,_)))  ̄) )
\\ (`Д´川し //
\\ ㏄/ /| //
━ ) ブン
/∠_⊃ \\ ブン!!
// ∪ \\
( (_ _) )
\_/ \_/
ファイナルファイト タフ
新たな集団・スカルクロスを鎮圧するため、ハガー市長の他、修行から帰ってきたガイ、新キャラクターであるディーンとルシアが使用可能。前作同様協力プレイができるほか、「AUTO 2P」で1人プレイでもオートキャラで2人プレイができる。
ハイパーコンボのようなコマンド技が追加されたり、ダッシュが追加されたり、プレイによって行く先が変わったりと様々な試みが為されていたことからゲーム性が向上。ファンからはおおむね評価されている。
発売時期がSFC末期だったこととベルトスクロールアクションというジャンル自体が斜陽となっていたため、プレミアがついてしまうほど売れなかった。本ソフトの入手が難しいのが痛い所だったが、現在はWiiおよびWii Uのバーチャルコンソールで配信され、823円(税込、Wii版は823ポイント)で遊べるようになった。興味のある方は是非プレイして欲しい。
その他の作品
その後、GBAにて『ファイナルファイトONE』、カプコン・アーケードクラシックス枠でPS2・PSP、カプコンベルトアクションコレクション枠及びカプコンアーケードスタジアム枠でSwitch等に登場。
メガCD以来の、家庭用機でコーディー、ハガー、ガイの3人がプレイでき、画面上に敵が3人以上登場する作品となっている。
GBA版はアイテム・面構成・BGMと総じてSFC版の強化版といった造りだが、デカキャラが複数画面に出られるようになったり、ZERO版の通常よりも遥かに強いコーディー・ガイの追加、やりこみ特典としてボタン長押しで攻撃が連射できるラピッドパンチの存在、電源を切った時の面ごとの自動中断機能があったりとオマケが豊富なのでオススメな一本。ただし同時プレイしたい場合はソフトが2本必要なので注意。
ボス戦前に会話シーンが追加されたのも特徴だが、こちらはボタン一つで飛ばせるものの『プレイが一時的に途切れる』『会話はいらない』という意見もあり賛否両論だった。
PS2以降に発売された移植版は、いずれもアーケード版準拠の移植なので、SFC版やGBA版とは違う全くのオリジナルが遊びたいという方にオススメ。特にPS2版はAC版稼働から17年を経てようやく叶った完全移植であり、一種の記念碑とも言えるタイトルである。ただ、PS2版は一部ノイズが入る不具合があるので、今からPS2版を遊ぶなら修正されているベスト盤を購入した方がいいだろう。
他の移植では携帯版もいくつかあり、最新のiPhoneアプリ『カプコンアーケード』版はAC版ベースながらイラストギャラリーが鑑賞できるやり込み要素が追加されたり、追加パックでチートが解放されたりと今の時代に合わせた若干のアレンジが加えられている。
トリビア
- 初代のアーケード版では1コインクリアするとスタッフからのオマケメッセージが見られる。
スタッフのあきまんが牛丼を1ヶ月に50杯食べたと告白していることから『牛丼ED』と呼ばれることも…。 - コーディーはZERO3では囚人になってしまっている。詳しくはコーディー・トラバースの単独記事で。
- 格闘ゲームのプレイアブルキャラとして、ハガーとザンギエフの共演はいまだ果たせていない。唯一ゲームで共演機会のあったのは「SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ」のみ。ナムコクロスカプコンおよびPXZシリーズでも機会が無い、意外と激レアな組み合わせなのだ。
- ツーピーのモデルは同社のゲーム「フォゴットンワールド」の2Pキャラらしい。スト5の設定ではまさかの本人説が……。
- たまにはアビゲイルのことも思い出してやって下さい。と思っていたらスト5で復活。別人のようになってしまったのでFF時代のアビゲイルの事はますます記憶の彼方に……。
- ハガー市長はマッスルボマーでも活躍してるよ!
- ナムコクロスカプコンではハガー市長とガイが出るよ!サイコッパーワー
- カルロス宮本はルシアやディーンよりは人気がある。カルロス自演乙 ルシアはスト5に出たことで頭一つ抜け出した。
- 某ポリゴンの格ゲーと海外版ストリートワイズは忘れろ
- カプコンファイティングオールスターズなんてなかった、いいね?
関連動画
BGM集
プレイ動画
TAS動画
ファイナルファイト以外の動画
その他
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- バイオハザード4
- バイオハザード
- ロックマンエグゼ
- 戦国BASARA
- 鉄騎
- ロックマンX
- DEMENTO
- ゴーストトリック
- ウォーザード
- ミッキーのマジカルアドベンチャー
- マキシモ
- 魔界英雄記マキシモ マシンモンスターの野望
- ドラゴンズドグマ2
▶もっと見る
- 17
- 0pt