鉄華団とは、テレビアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する民兵組織である。
この項目では前身である企業クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)についても解説する。
CGS参番組隊長だったオルガ・イツカが立ち上げた組織にして少年たちの「家」。
オルガは「決して散らない鉄の華」として鉄華団と命名した。
設立当初から、クーデリア・藍那・バーンスタインの依頼をCGSから引き継ぎ火星から地球への護衛を任されていたが、後に巨大複合企業体テイワズと関係を結ぶことでテイワズの仕事の下請けもするようになる。
そのためか14話においてサヴァラン・カヌーレが所持していた資料内では輸送業者として認識されている。
デクスター・キュラスター等一部メンバーはクーデリアの護衛には同行せず、火星のCGS本部だったものを本部として利用し、農業手伝いなどを行っている。
後述のCGSが母体となっており、参番組だった少年たちの大半がこちらに流れ、それ以外の一部メンバーも残留している。
その関係上、構成員は後に炊事係として入団したアトラ・ミクスタと、テイワズから派遣されたメリビット・ステープルトンを除き全て男性。また、少年たちは皆非合法な有機デバイスシステム「阿頼耶識システム」の手術を受けており、就学経験のない人間でも支障なく業務をこなせている。
鉄華団が成り立ってから、治安維持組織ギャラルホルンが絡む襲撃を幾度となく切り抜けており、それ故に体勢への反乱の旗印と認識されている。
少年達が立ち上げた組織でありながら、数奇な巡りあわせによりモビルスーツを運用している。
戦闘時に鹵獲した機体や部品を取り込むことで、その戦力は少しずつ向上している。
モビルワーカーもCGS時代同様に主力。
メンバーも料理が出来ないわけではないが、アトラ・ミクスタの加入により食事クオリティの大半は彼女に託されている。他、クーデリア・藍那・バーンスタイン、アジー・グルミンなどが食事作りを手伝っている。
殆ど男所帯なのが原因か、宇宙行きにも関わらずメリビットが来るまで医療スタッフが居なかった他、何日も風呂に入らなくても平気なメンバーが多いなど衛生管理も行き届いておらず、組織面では不完全な部分も多かった。
1期での激闘を潜り抜け、無事にクーデリアの依頼を成し遂げた鉄華団は、アーブラウ代表指名選挙での一件をきっかけに大成。
テイワズ直系組織にしてアーブラウ軍事顧問という一大組織となり、資金も潤沢、地球支部を持つ程になった。
入団希望者も増加しているが、やはり少年兵が戦場に出るという事実は変わっていない・・・。
新規に阿頼耶識の手術は行っておらず、既に阿頼耶識手術を受けている団員以外は阿頼耶識に対応していない。
これはオルガ達1期勢の視点で考えると当然のことなのだが、2期で鉄華団入りした新入りは阿頼耶識を「少し手術するだけで簡単に力が手に入る」と楽観視している節があり、先輩の言葉も届かない、と大きな溝になっている。さらに、急速にテイワズ直系の組織となったことで、古参のテイワズ幹部の中にはその成り上がりぶりを面白く思わない者も出始めている。その動きは、幹部の1人であるジャスレイ・ドノミコルスと、彼の協力者であるイオク・クジャンによる名瀬・タービン殺害事件を招く。鉄華団は名瀬の敵をとるべくテイワズを離脱し、マクギリス・ファリド率いる革命軍に合流するが、これが鉄華団壊滅のきっかけとなってしまう。
革命軍はラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊とぶつかり合うが多勢に無勢で敵うはずもなく、さらに戦後の利権を狙っていた死の商人のノブリス・ゴルドンの暗殺者により代表のオルガ、そして主戦力だったMS部隊のメンバーもほぼ全員死亡。鉄華団は組織としては空中分解し、生き残ったメンバーは身分を改竄して市井に紛れる道を選ぶ。
後に「マクギリス・ファリド事件」と呼ばれた今回の紛争以降、ギャラルホルンはセブンスターズによる合議制から民主的な軍事組織へと移行し、ヒューマンデブリ禁止条約の締結、火星連合の発足による火星の独立など、様々な形で革命がなされ、世界は平和を取り戻し、火星の経済状況も大幅に改善した。ただ、その影に鉄華団が関わっていたことは世界から忘れ去られていき、ごく限られた人々がその活躍を知るのみとなっていった。
かつて存在していた民間警備会社。社長はマルバ・アーケイ。
大人達で構成される一軍と、その大人達にいいように扱われる使い走りの少年たち「参番組」が主要戦力となっている。
戦闘車両モビルワーカーを主要戦力としており、身柄を引き取った少年たちに「阿頼耶識システム」の手術を強いて、格下の待遇でいいように扱っていた。
表向きは通常の会社だが、阿頼耶識システムに加え、安値で取引される「ヒューマンデブリ」の人身売買の恩恵も受けている非合法な存在である。
クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を引き受けたが、そこでギャラルホルンの強襲を受け、マルバは行方をくらます。
その後、一軍が参番組を迫害したことをきっかけにして、遂に参番組の少年たちの怒りがクーデターという形で爆発。一軍の主要メンバーを射殺して主導権を握った後、一軍メンバーの殆どと参番組の僅かなメンバーの退職により、CGSは事実上消滅。
戻ってきたマルバ・アーケイも阿頼耶識システムの話が露呈したことによってテイワズにより強制労働施設に送られたことで、完全に消滅している。
※以下ネタバレ注意↓
記事のあるキャラクターは太字で記載する。詳細は各個人のページにて。
記事のないキャラクターには担当声優を記載する。
赤字のキャラクターは死亡者(最終話時点)、取り消し線のキャラクターは離脱者。両方のキャラクターはケジメされました。
鉄華団代表。CGS時代は参番組の隊長だった。基本的に彼が中心となって鉄華団は行動している。
鉄華団の名を挙げることに成功し、巨大化する組織を守るために戦い続けている。
しかしビスケット死後はブレイン役が実質オルガ一人になってしまい、多くの選択を迫られることに……。
アリアンロッドとの決戦後、鉄華団の生き残りと共に地球行きを目指していたが、ノブリス・ゴルドンの部下の独断で見張りが動き、射殺された。
実質的な副官ポジション。参番組では唯一就学経歴があり、参謀役を務めていた。
しかし地球でカルタ・イシューの追撃を受け、オルガを庇い死亡。ネームドキャラクター初の死者となってしまった。
イサリビの操舵を主に担当。オルガが入るまでの参番組元リーダーであるが、カリスマ性は薄かった。
作戦の都合上、地球降下作戦でオルガ達とは別行動になった。
その後も定期的に通信には出ていたが、別ルートでエドモントンにおける最終決戦に間に合い、合流する。
2期時点では正式に副団長になり、オルガに次いで指揮を執ることが多く、多忙を極めるオルガの補佐のために戦術指南書で勉強中。宇宙では操舵と指揮を同時に担当する。
オルガの死後、オルガのために用意されていた獅電を己が駆り、モビルスーツ戦闘と指揮を同時にこなし、生存者を纏め上げ脱出させることに成功した。
エピローグではアドモス商会の社員となり、クーデリアの護衛と商会の経営に関わっている。
鉄華団不動のエースパイロットで、本編の主人公。良くも悪くも少年兵のあこがれの存在。
ガンダム・バルバトスに搭乗しギャラルホルン絡みの襲撃を幾度となく退けた。
鉄華団を大成させた真の立役者だが、阿頼耶識システム酷使の代償として、ガンダム・バルバトス非接続時は右目と右腕の感覚を失っている。その状態でなお、オルガや団のために戦い続けているが、2期からの新入りは彼の文字通りの鬼神っぷりを知らない。
第38話でバルバトスのリミッターを解除し、モビルアーマー・ハシュマルを圧倒的な力で破壊するが、その代償として右半身全体の麻痺という重い後遺症を背負うことになってしまった。それでもなお闘志は衰えず、オルガと団のためにバルバトスに乗り続ける。
最終話で鉄華団の団員たちを地球に逃がすために殿を買って出るが、アリアンロッド艦隊のおびただしい物量と、ダインスレイヴによる砲撃により致命傷を負い、レギンレイズ・ジュリアとの戦闘中に死亡。アトラとの間に息子・暁(あかつき)をもうけるが、その顔を見ることはなかった。
白兵戦を担当。モビルワーカーを使用して敵艦に突入し白兵戦を行っていた。
ブルワーズ戦では突入部隊を指揮する纏め役でもあったが、多大な被害を出した事に責任や限界を感じてか、モビルスーツのパイロットに転向している。
しかし、三日月・昭弘両名とはモビルスーツ戦闘経験に明らかな開きがあり、そのためか危なっかしい。
エドモントンでの最終決戦においてグレイズ・アインの強襲を受け、生死も危ぶまれていたが生還。
2期では新人たちの練兵教官を務める傍ら、実働一番隊「流星隊」隊長となっているが、隊の名前がダサいと不満を持たれている。
マクギリス率いる革命軍との合流後のアリアンロッド艦隊との戦いにおいて、絶望的な戦力差を覆すためにラスタル・エリオンの座乗艦に「スーパーギャラクシーキャノン」を撃ち込むべく奇襲をかけるが、ジュリエッタ・ジュリスの妨害により失敗。アリアンロッド艦隊の集中砲火を浴びて愛機のガンダム・フラウロスごと撃墜され戦死した。
鉄華団としての初戦からモビルスーツのパイロットとなるヒューマンデブリ。
三日月らとは違い阿頼耶識システムなしでモビルスーツを動かせるという非凡な才能を見せる。
後に三日月に次いで2人目のガンダムパイロットとなり、その才覚とガチムチタフネスさを存分に生かし鉄華団を支えた。2期では元ブルワーズのアストン、デルマの義理の兄となり、実働二番隊の隊長を務める。
最終話で三日月と共に殿を務めるが戦死。その直前にラフタ暗殺の黒幕とも言えるイオク・クジャンを討ち取り、満足のうちに息を引き取った。
ヒューマンデブリのナンバー2。1期ではイサリビのクルーを務めていた。
2期では地球支部を纏め上げており、信頼は厚いが、監査役ラディーチェ・リロトと団の方針が噛み合わないことで板挟みになっていた。
しかし、そのラディーチェの根回しを含めた原因により、蒔苗東護ノ介をかばい負傷、意識不明の重体に陥ってしまう。視聴者からは「霊圧が消えた」だの弄られていたが後に無事復活した。その後は地球支部から引き上げてきたランドマン・ロディの専属パイロットとして訓練に励んでいる。
地球にいる期間中(25-26話間)におやっさんとメリビットが付き合い始めていたが、そんな鉄華団内のビッグニュースを誰も教えてくれてなかった。その疎外感から「俺、仲間なんだよな・・・?」と涙目で呟く場面も。
エピローグではユージンと共にアドモス商会の社員となっている。
ヒューマンデブリのナンバー3。電子戦が得意で、白兵戦にも参加する。
鉄華団のモビルスーツが増えた2期では遂に念願のモビルスーツパイロット転向を果たした。
パイロットになってからも電子戦の腕前は変わらず、戦闘中にもかかわらず、撃破したモビルスーツから戦場で情報を引き抜き皆に伝達するという離れ業を見せている。鉄華団が地球支部を撤収した後は、支部から引き上げてきたランドマン・ロディを専用機とする。
エピローグではアドモス商会が設立した孤児院の保父となった。
モビルワーカー整備士。だが、鉄華団立ち上げ後は専門外のモビルスーツの整備も担当することになってしまう。その後、合流したテイワズから技術協力を受けたこともあり、徐々にモビルスーツ整備もこなせるようになっていった。
その他、輸送機「クタン参型」の操縦も担当しているが、最初は操縦方法を知らなかった。
CGS時代から唯一参番組に積極的に接していた大人で、「おやっさん」と呼び親しまれている。実は25-26話間(1~2年)にメリビットとの交際が始まっており、身だしなみに気を使うようになった。
エピローグではメリビットと結婚しており、早くも二人目の子供が生まれそうになっている。さらに「カッサパ・ファクトリー」という会社を設立した。
CGS時代から引き続き経理を担当。本来は退職希望だったが、大人の中では唯一オルガに引き止められる。
地球行きには同行せず、火星にて残留メンバーと共に業務を行う。その結果急成長企業の経理担当という勝ち組に成り上がる。
CGS時代に子どもたちが虐げられていることを知りながら、当時の自分では何もしてやれなかったことを悔いており、その罪滅ぼしとして最後まで鉄華団を見守り続けることを決意している。
エピローグではアドモス商会の経営陣として働いている。
当初のメンバーだったが、初っ端からギャラルホルンのコーラル・コンラッドに情報を横流ししていたことが発覚し即刻追放処分を受ける。この処分は、2期に登場したラディーチェ・リロトとは違い、結果的に人的損害を負うことがなかったのも大きい。
鉄華団最初の離脱者。しかし彼は別勢力でピンピンしており、少なくとも27話にて、モンターク商会の専務としてどの面下げてか鉄華団に接触している。初対面の団員には先輩風を吹かせているようだが、鉄華団が本格的に活躍した時には彼は部外者である。鉄華団在籍時は人間のクズとまで言われた彼だが、意外にもモンターク商会から世話になった男には最後まで尽くしていた。
年少組のリーダー格で雑用担当。モビルワーカーに搭乗しての哨戒任務を自発的に行うこともあった。
ブルワーズの襲撃に遭い重傷を負ったが無事生存、その後も五体満足の状態で地上にたどりついた。
2期では地球支部に配属されており、妹フウカと二人暮らし。チャドの負傷後は代行として鉄華団地球支部の実質的なリーダーとなるが、ガラン・モッサに地球支部の主導権を握られ、出口の見えない消耗戦を延々戦わされる羽目になる。
その戦いで、ガランの手により冷静な判断力を奪われていたせいで、友人となっていたアストンを失ってしまい、彼の心に大きな傷跡を残す。後に、全ての元凶の一人であった裏切り者ラディーチェ・リロトに対して、自らケジメをつけると宣言。ラディーチェからすべての話を聞いた末、三日月から託された銃で彼を射殺し、宣言通りケジメをつけた。
この時、モビルワーカーに搭乗しての指揮や、ランドマン・ロディに乗ってのモビルスーツ戦闘を披露している。
地球での騒動が一件落着した後は、フウカとの生活のために鉄華団の退職を志願。オルガ達に温かく送り出され円満退職、地球にて新たな仕事に就いた。少年兵出身の彼が、鉄華団から「転職する」という新たな道を選べたのは、彼らも鉄華団も大きな一歩を踏み出していたことの証左である。その後は蒔苗の事務所の職員となっており、アリアンロッドとの決戦で壊滅的被害を受けた鉄華団の地球行きに協力する。
エピローグでは、亡くなった蒔苗に代わってアーブラウ代表となったラスカー・アレジ議員の秘書として働いており、彼からも才能を見出されて議員になることを目指している。
年少組の一人で艦内作業員。自分達より幼い子供の面倒も見ている。
鉄華団の団章のデザイナーであり、流星号のペイントも担当するなど美術担当。
エドモントン決戦では新型モビルワーカーのパイロットをしていたが、2期ではモビルスーツのパイロットになり、昭弘の部隊に配属されている。タカキの退職後は年少組の新たなリーダーとしての責務を果たすために、よりいっそう訓練に励んでいる。第36話では農業プラントを守るために獅電でハシュマルのビームを受け止めた他、第37話ではシノが置いていった獅電改をぶっつけ本番で乗りこなしてハシュマルに対抗する勇気を見せた。この獅電改は第38話でシノから正式に譲り受け、黄色に塗り替えられると同時に「雷電号」と名付けられた。ネーミングセンスはシノとどっこいどっこいであるようだ。
49話でオルガをノブリス・ゴルドンの暗殺者に殺されたことを根に持ち続け、エピローグではテロリストとなってノブリスの首を狙い続け、彼がトイレに入ったスキを狙って←パンパンパン射殺した。この時に使った銃は三日月がオルガに貸した後、彼が死んでしまったため返されることがなかった、言わば三日月とオルガの形見の品である。また、オルガが遺した物と思しき赤いストールも身に着けている。
年少組の一人で整備員の寡黙な少年。
シノと話をしていることが多く、そのためかシノの「流星号」命名に唯一難色を示していなかった。ガンダム・フラウロスの初陣ではサブパイロットとして同乗し、ハシュマルの進路妨害に一役買った。
当初からシノに恋愛感情を抱いている疑惑が取り沙汰されていたが、第46話でそれが事実であることが本人の口から明らかにされた。
最終的に彼は生き残り、彼かどうかは判別しづらいがエピローグでは「カッサパ・ファクトリー」で働いていると推測される。
三日月に想いを寄せる少女。鉄華団最初の女性メンバーである。
CGS時代にも面識はあったが、鉄華団立ち上げに伴い炊事係として入団した。過酷な戦場を三日月と共に渡り歩く中で、彼の身を案じるあまり「三日月が戦場に行かないようにするには、彼の子供が出来ればいい」という極端な考えを持つに至り、クーデリアに三日月との子供を作って欲しいと頼み込むなどしていたが、自身でそれにつながる行為を実行に移した。
決戦前に一足先に保護され生存。無事に懐妊しており、三日月との息子「暁」が生まれている。
テイワズから鉄華団に派遣された財務アドバイザー。鉄華団に対してのお目付け役でもあり、オルガは頭が上がらない。
医療にも心得があり、実質的に医療スタッフも兼任する他、通信士も務める。
2期でも立場は変わらないが、火星本部の経理担当となっている。
1期の頃から、二人で鉄華団を見守る大人の立場として絡みがあったが、2期劇中でおやっさんと交際を始めていたことが判明する。嘘だろ!?
前述の通りテイワズの社員ではあったが、第42話で鉄華団がテイワズを離れることになっても、彼らとおやっさんを見守り続けるためにテイワズに辞表を提出し、正式に鉄華団の一員となった。
エピローグではおやっさんと結婚しており、二人目の子供がもうすぐ生まれることになっている。
ブルワーズに所属していたヒューマンデブリの少年兵たちの生き残り。
ブルワーズとの抗争後、オルガの誘いにより彼等ブルワーズのヒューマンデブリは鉄華団の一員として、新たな家族と成った。
その後暫く音沙汰はなかったが、ユージンらと共にイサリビに残留していたからであり、彼等と共にエドモントンでの最終決戦の最中、援軍として合流した。
2期では地球支部に配属され、ブルワーズでの経験もあってか支部で1、2を争うモビルスーツ操縦技術を持ち、同世代のタカキや彼の妹・フウカとも仲良くなった。
アストンを含めブルワーズのヒューマンデブリには名字を持たない者が多かったため、昭弘の提案から「アルトランド」姓を貰っている。
しかし地球での局地戦で消耗した末、ガラン・モッサの策略により鉄華団のビジネスパートナーだったはずのマクギリス・ファリドと戦闘する羽目になってしまい、最終的にタカキをかばって戦死してしまった。ビスケットに続く、鉄華団ネームドキャラクター二人目の死者である……。
アストンの仲間。1期では常にアストンと同行していたが、2期ではアストンと別配置になり、実働一番隊でモビルスーツパイロットを担当している。
彼も「アルトランド」の姓を貰っている。
場数の違いのためか、MSパイロットの中でも頼れる存在になっている。アストンの死後は彼の遺志を継ぐ意味もあり、獅電からランドマン・ロディに乗り換える。
アリアンロッド艦隊との戦いで片腕を失い、戦線から外されたことで非戦闘員として生存。後に義手をつけ、ダンテと共に孤児の世話をしている。
2期からの新入り。かつてスラムに住んでいたが、兄貴分の少年・ビルスが(おそらく三日月と同時期に)阿頼耶識の手術を受け、失敗。ナノマシンが定着しなかったことにより半身不随かつ背中に夥しい炎症を抱えることになり、養うどころかお荷物になってしまった事などを苦に自殺したことが彼に大きな影を落としており、仲間を守るための力に執着を抱いている。
その時にビルスが語った『3回の阿頼耶識施術を乗り越えた奴』である三日月に対して複雑な感情を抱いており、態度が硬化していた。のちに三日月に自分もMSパイロットになりたい(そして三日月を超える)と直談判し、MSのシミュレーター訓練と、地球到着後の出撃の許可を得て初陣を迎えた。
だが、初めての実戦相手が戦場をめぐる傭兵という事もあり手も足も出ず、竦んでいるところをバルバトスに蹴り飛ばされて「チッ…ハァ~…邪魔。」の一言を投げかけられてしまい、激しく落ち込む。だが飛び去るバルバトスの後ろ姿に、かつてCGSへと向かって行ったビルスの姿を幻視し、今の自分の覚悟の無さを実感した。
その後は今までの態度はなりを潜め、自らを鍛え直すためにこれまで以上に訓練に励んでおり、三日月『さん』に付いていくことを決め彼の押しかけ舎弟になった。
第38話からは、右半身全体の麻痺を抱えた三日月をお米様抱っこで運ぶ重要な役割を仰せつかる。
ギャラルホルンの大群相手に囮となる最終決戦まで食らいついていたが、その戦いで敵モビルスーツの攻撃がコクピットに直撃し、遂に力尽きる。
2期からの新入り。しかし入団目的は「かっこいい男になりたい」であり、常にへらへらしているため、主にシノ教官にしごかれている。が、ある話をきっかけにシノとの関係が変化することになる。あ゛~俺も出世して~!
鉄華団に入団する以前は学校に通ってコンピュータを専攻していたらしく、ハシュマル戦で不調に陥ったバルバトスとグシオンリベイクのシステムログから不調の原因を見破るという、隠れたインテリぶりを見せつけた。
他の少年兵たちとは違って実家と家族が健在であり、数少ない「鉄華団を抜けても帰る家がある」メンバーである。それゆえに鉄華団の少年たちの中でも常識的な観点を持ち、それを他人に主張できる稀有な存在である。
第47話にて、補給物資も資金も尽きた中でなおもギャラルホルンに立ち向かおうとする他のメンバーについて行けず、ハッシュから非難されながらも退職した。だがそれでも他のメンバーに愛想が尽きたわけではなく、退職した鉄華団の人間すら一人たりとも逃がすまいとギャラルホルンが包囲網を敷いていたため、他の人員とともに鉄華団に戻り、クリュセ市街に伸びる地下トンネルの復旧を手伝う。
エピローグではカッサパ・ファクトリーの社員として働いている。
2期からの新入り。その巨躯に反し精密な動作が得意であり、整備班に所属。
口数少なくおっとりした性格であり、主にふさぎ込みがちなハッシュの聞き役になっている。
殺人を幾度となく犯した過去があり、そんな自分を受け入れた鉄華団には強い恩義を感じている。
エピローグではカッサパ・ファクトリーの社員として働いている。
2期で設立されている地球支部の監査役で、支部の会計や事務を担当。合理的、理論的な判断で仕事を行うタイプだが、感情的・家族の絆的な行動をする鉄華団のやり方とはそりが合わず、主にチャドと支部の方針で都度対立している。
後に企業としての運営方法が変わらない支部にしびれを切らした事と高額の報酬をちらつかされたことで、鉄華団を裏切りガラン・モッサと取引。アーブラウの蒔苗代表を狙った爆弾テロの手引を行い、鉄華団本部と地球支部の情報網を自らの手で切り離した末に、少年たちを生贄に捧げ、自身は身の安全を保障してもらう算段であった。後に全ての企みを吐かされ、タカキに救いを求めるが、タカキはラディーチェの話を全て聞いたその上で決断を下し、ラディーチェを射殺する。
事後処理で判明したことだが、支部の団員が会計や事務などの仕事が全くできなかった事もありラディーチェが一手に引き受けており、生まれ・育ちからきた裏方の人材不足が浮き彫りとなった。
記事のある機体は太字で記載する。詳細は各機のページにて。
CGSの所有していた強襲装甲艦。
そのまま鉄華団が運用しており、地球へと向かう彼らの家としても扱われる。
元の名前は「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」だったが、CGSの名残を嫌ったオルガ・イツカにより改名された。
茹でた海老のような赤いカラーリングと、阿頼耶識システムによる操艦が特徴。
武装は主砲4門、後部主砲1門、対空砲2門、ワイヤーアンカー2基。
紺色の強襲装甲艦。正式名称不明。
ブルワーズから賠償金代わりに接収したものであり、接収後はイサリビで牽引していた。
最終的に囮兼盾として使われ、ギャラルホルンの手により損壊。
2期で鉄華団が戦力として所有している武装輸送船。
通常の輸送船の中央にイサリビと同形状の船体を接続。MS母艦としての役割を務める。
アリアンロッドとの戦闘で複数のダインスレイヴを受け損害を負い、最終的には囮として使われる。
CGSの運用していたモビルワーカー。鉄華団がそのまま運用を引き継ぐ。
阿頼耶識システム対応機であることが最大の強み。
エドモントンに向かう際には阿頼耶識非対応の新型モビルワーカーを20台調達している。
CGSの動力炉として機能していたモビルスーツ。
三日月・オーガスが搭乗し、鉄華団のエースとして活躍を重ねていく。
数多くの敵を撃破する傍ら、度重なる改修を受け、多様な姿を見せている。
2期では改修に伴い「ガンダム・バルバトスルプス」に改名した。
ハシュマルとの戦闘で中破、更なる改修を施され「ガンダム・バルバトスルプスレクス」に改名した。
CGS時代に鹵獲したギャラルホルンのモビルスーツであるグレイズを改修した機体。
昭弘・アルトランドが搭乗していたが、昭弘はガンダム・グシオンを譲り受けたため、ノルバ・シノの乗機となる。
元々は売り物にするため阿頼耶識システム非搭載だったが、ブルワーズ戦後の大改修時に搭載。その改修の際、シノの独断で「流星号」と名付けられたが、ヤマギ以外には不評。
長らく鉄華団を支え続けたが、エドモントンでの決戦時にグレイズ・アインにより大破させられる。その後阿頼耶識システムやノーズアートなどが、後述の「獅電改」に受け継がれる。
ブルワーズから賠償金代わりに鹵獲したものを昭弘・アルトランドが譲り受け、改修。
元の姿とは似つかぬ姿に変貌を遂げた。改修にはタービンズの面々が関わる。
1期後の改修に伴い、バルバトス同様さらに改名される。
鉄華団が新たに開発を始めたハーフメタル採掘現場に、モビルアーマー・ハシュマルを抑える形で埋まっていたガンダム・フレーム機。テイワズに預けられて復元され、シノの新しい「流星号」となった。あの色とノーズアートもバッチリ入っている。
最大の特徴である背部レールガンは戦艦をも容易に貫く非合法兵器「ダインスレイヴ」であり、ギャラルホルンによって使用を禁じる法律が制定されている。鉄華団は弾頭を別のものに変更することでギリギリ違法を免れている。アリアンロッド艦隊との戦いで撃墜された。
地球降下時に降下メンバーに同行したモビルスーツ。・・・実はテイワズのモビルスーツ「百錬」の装甲を偽装したものであり、テイワズの人間であるラフタ・フランクランドとアジー・グルミンが鉄華団に支援する際、所属がバレない為に偽装した姿である。表向きの立ち位置が立ち位置の都合上記載する。
最終的に流星号同様グレイズ・アインの襲撃で破損する。
「百錬」などのデータをもとに開発された、大量生産を前提とした汎用機であり、新フレーム「イオ・フレーム」のモビルスーツ第一号。シノ機以外に阿頼耶識システムは搭載されていない。
こちらは漏影とは違い、テイワズで戦闘力が買われているため正式に優先配備されている、ちゃんとした所有物である。しかも格安。通常仕様には2期でモビルスーツパイロットに転向したダンテ・モグロやライド・マッス、デルマ・アルトランドら、そして新入りのハッシュ・ミディが搭乗。
26話では同仕様の機体に搭乗したラフタ・フランクランドによる訓練が行われており、彼女とアジー・グルミンも当機に搭乗して戦線に参戦する。
また、オルガ用に取り寄せていた機体もあったが、こちらは当人が搭乗することはなく、彼の死後ユージン・セブンスタークが搭乗している。
一般機ではあるが、モビルアーマー・ハシュマルのビーム兵器が直撃しても爆散せず無事に残っている。
シノ専用に改修された獅電であり、専用機の名前を始めとしてノーズアートや後頭部アンテナを継承。
肩にスラスターを増設、ショートシールドを装備し機動力を生かした戦闘により特化。また、阿頼耶識システムをグレイズ改二から移植しているため、阿頼耶識対応の唯一の獅電である。
シノがフラウロスに乗り換えたことでライド・マッスが乗ることになり、黄色に塗り替えられ「雷電号」という新たなニックネームが付けられた。
テイワズが開発した最新鋭量産型MS。テイワズのこれまでのモビルスーツの集大成ともいうべき性能を持ち、突撃形態に変形できることもあり機動力が高い。
名瀬とラフタの形見分けとして、テイワズから離れる鉄華団に試作機が1機のみ譲渡された。
MS操縦歴が浅いハッシュ・ミディがパイロットを務めるが、追従性の高さに思わず声を上げる程だった。
ガンダム・グシオン同様ブルワーズから鹵獲したモビルスーツの改修機であり、そのまま地球支部に配備されている。文字通り陸戦用に改修されたマン・ロディであり、原型機同様阿頼耶識システム対応のため、施術者が登場することで高い機動性を発揮する。原型機「マン・ロディ」の記事も参照。
地球支部の戦力として運用され、タカキ・ウノやアストン・アルトランドらが搭乗している。地球支部の撤収後は引き続き火星本部で使用される。
陸上を意味する「ランド」が名前についているが、宇宙での運用にも支障はないようである。
テイワズの所持している長距離輸送機。主にガンダム・バルバトスを輸送する際に使用されていた。
詳細は「ガンダム・バルバトス」の単語記事を参照。
この鉄華団そのものではなく、それの誤字ネタである「鉄火丼」が「ガジェット通信アニメ流行語大賞2015」の銅賞にランクインしている。ただし、ランクインの段階では「鉄火丼」は広く浸透しているネタとは言い難く、疑問が残っている。
2期で組織が大きくなり、テイワズ傘下として本格的に活動していたからか、騒動の原因を鮮やかに処断するシーンが多く、「指定暴力団鉄華団」「スペースヤクザ」「日曜日のけじめ」など、視聴者から様々な方向でネタにされるようになる。
掲示板
1004 ななしのよっしん
2023/12/22(金) 15:04:45 ID: AC+kgEOSoz
1005 ななしのよっしん
2024/01/20(土) 01:20:33 ID: 2+enc0/xHV
>>1001
CGSは昭弘達ヒューマンデブリも使ってるってだけでオルガや三日月達はヒューマンデブリじゃないし
二期で言われてた様に当人達にそういうものを学ぶ気はなかったのでは
それに鉄華団はオルガに考えることを丸投げにしててオルガは辿り着く場所へ連れてってやるよって言ったけど
具体的な場所は思い浮かばず危険な賭けをして勝って良い所を三日月に見せたいって思想に初期からなっていたから堅実にやるのも難しい
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最終更新:2024/04/30(火) 20:00
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