トランスフォーマー(玩具)とはトランスフォーマーの玩具のことである。タグとしてはトランスフォーマー玩具が使われることが多い。
アメリカにてハズブロが販売開始、翌年タカラが日本でも試験販売「変身戦隊トランスフォーマー」を経て正式販売。
この時はタカラの玩具「ダイアクロン」「ニューミクロマン」の一部の商品を再利用したものがほとんどであり、新規に開発された玩具はほとんどなかった。新規なのはアストロトレイン、後半のミニボットのみ。後半から登場したジェットロンの3体はウイングとミサイルのみ新規である。余談だがアストロトレインの企画そのものは、ダイアクロンのころからあったようだ。
なお、カラーリングに限って言えば、ブロードキャストやアラートのようにTF用に新規のものになっている例は多数存在する(ただしブロードキャストはオリジナルに存在したラジオ装置が削除されている)。
また、この時点ですでに日本オリジナル仕様の玩具がいくつか存在している。例としてはメガトロンやアストロトレインが挙げられる。
当時の玩具事情もあり、金属パーツをふんだんに使った豪華なものが多かった。
ただし、アニメとはかなりデザインが異なるキャラも多く、それ故か日本未発売になった商品も少なからず存在する(アイアンハイド・ギアーズなど)。
ちなみにアメリカではタカラ製品のみではなく、他社の製品もトランスフォーマーブランドとして発売していた。
この内、アストロマグナム(レーザーウェーブ)以外の商品はすべて日本未発売となっている。
トランスフォーマーの玩具パッケージに付属しているポイントといくらかのお金で、限定トランスフォーマーなどを購入できるシステム。
アメリカでは一般販売されている商品でも、日本ではこの制度のみで購入できる商品となっているものがそこそこ存在した(ラチェットなど。逆にアメリカでロボットポイント販売であったリフレクターは、日本では一般販売されている)。
少なくとも1990年代初頭まではこのシステムが存在しており、近年になっても似たシステムで販売されることもある。
トランスフォーマー用に新規に開発された玩具として「スクランブル合体シリーズ」などが登場。
「スクランブル合体」とは胴体と四肢それぞれ、計5体のTFが合体して巨大ロボになるのだが、その際手足のTFは手足のどの位置にも合体できるというものである。
リカラーを含めない場合、1988年までにサイバトロン三体、デストロン四体が発売された。
また、このシリーズと絡めて遊ぶことができる大型ロボもそれぞれの陣営で1種ずつ発売。サイバトロン側の「メトロフレックス」は四肢のTFを合体でき、デストロン側の「ダイナザウラー」は電動ギミックを持っていた。また、ともにシティモードで基地形態の胴体TFと接続できるギミックを持っていた。
当時メトロフレックスはこのシリーズのメインアイテムとして大々的にCMに使用されており、子供たちに強く印象付いていた。
この時期の新たなキャラクターとして「ウルトラマグナス」「ガルバトロン」が登場。ガルバトロンは当初設定が錯綜していたこともあり「メガトロンとは別人の要塞参謀」としてデビューしている。また、ウルトラマグナスは海外での人気が非常に高く、生産が追い付かなくなったために塗装と一部のパーツを削除したバージョンが出回ったほどであった。
この時から旧玩具の流用はほとんどなくなり(この年はウルトラマグナスのみ)、新たに未来的なデザインの玩具が多数登場した。
しかし玩具スタッフとアニメスタッフの連携がとれておらず、またハズブロから無茶すぎる変形の要求がきたこともあり、玩具の出来はあまりよろしいものではなかった(ホットロディマスやサンドストームなど、異質とも言えるほど出来がいいものも存在した)。
すでにこの時代、ユニクロンの試作品が存在していたが発売には至っていない。
ブロードキャストの部下である「カセットボット」はこの時期の発売。また、ロボットと二つのビークルに変形できる「トリプルチェンジャー」は、この年にサイバトロン3体・デストロン1体が発売。もともといたデストロン2体と合わせ3VS3となり、サイバトロン側は「トリプルボット」、デストロン側は「トリプルトロン」と呼称されるようになった。
ちなみに映画公開ができなくなったためか、ホットロディマスの玩具は「緊急発売」という形でCMで流されている。
なお、アニメでメインキャラとして活躍していたにも関わらず、他社(トイボックス)の製品であったため、スカイリンクスは当時発売されなかった。
「ジェットファイアー」「オメガスプリーム」「スカイリンクス」の3種は当時からかなり貴重なものとして扱われていた。
ここから日本独自の展開が開始。日本オリジナルキャラもいくつか登場するようになり、海外と共通の玩具でも設定が大幅に異なるようになった。
玩具開発の主導権がハズブロに移行したため、この時代からは少々大味な玩具が増えていくこととなる(おそらくは安全基準の問題があったのだろう)。
新たな種類の玩具として「ヘッドマスター」「ターゲットマスター」などが登場。ヘッドマスターはボディに変形する「トランステクター」と頭部に変形する「マスター戦士」が合体して誕生する。それぞれに決められたパラメータが存在しており、合体した頭部によって変動するギミックが盛り込まれていた。
2013年にメトロプレックスが登場するまで、トランスフォーマー史上最大のサイズを誇っていた「フォートレスマキシマス」もこのヘッドマスターに所属する。
ターゲットマスターはパートナーが武器に変形するTF。ただそれだけではあるのだが、サイバトロンとデストロンで微妙に変形ギミックが異なっていた。
先述の通り日本オリジナル玩具がこの年より登場。旧来の玩具を流用したターゲットマスター「ステッパー」「アートファイヤー」や、旧キャラのパワーアップした姿である「ツインキャスト」「サウンドブラスター」。さらには新規開発のヘッド部分のみを商品化した「マスター戦士」も発売されている。
また、カセットボットに合体能力を付けた「Wカセットボット」も発売されたが、非常に微妙なデザインであった。
この年に登場したのは「プリテンダー」「ヘッドマスターjr.」「ゴッドマスター」など。
プリテンダーは「人や怪物の姿をした外殻に小型のTFを収納する」ギミックを持っていた。このギミックはアメリカでは大ヒットしたのだが、日本ではさほど受け入れられず初期のキャラ(+グランドマキシマス)のみで終了してしまった。
ゴッドマスターは「エンジンに変形した人間が合体することで、変形機構のロックが解除される」というシステム。サイバトロン側とデストロン側で規格が異なっており、同軍でのみ相互合体が可能となっている(「マスターフォース戦士」という、ゴッドマスターのみのリカラー玩具も存在した)。
ヘッドマスターjr.は前年のヘッドマスターを簡易化したもの。サイズも小さくなり遊びやすくなっている。ただし、マスター戦士の可動部分は減っている。
また、この年発売された「キングポセイドン」はスクランブル合体システムを導入した上で、「残った一体がターゲットマスターとなる」驚異的なギミックを持っていた。
この年では「海外と共通の玩具タイプに日本オリジナルを入れる」という方式が作られた。プリテンダーの「メタルホーク」、ゴッドマスターの「オーバーロード」がそれに当たる。また、「スーパージンライ」も海外の「Optimus Prime」と異なり金属パーツを使うなど豪華になっている。
日本オリジナル最大の特徴として「ゴッドボンバー」の存在が挙げられる。ゴッドボンバーは分離してスーパージンライと合体することで「ゴッドジンライ」となるのだが、これが世に言う「スーパー合体」の走りである。同年のバンダイのスーパー戦隊シリーズ「超獣戦隊ライブマン」に大きく影響を与えており、ライブボクサーが合体可能になったのはゴッドボンバーに対抗したからと言われている。
この年になると商品展開はほとんど日本オリジナルのもので占められることとなる(メインラインでは「Monstructor」のリカラー+恐竜の外殻の「ダイノキング」くらいしか共通のものがない)。
本シリーズにおけるコンセプトは「合体」に集約されており、登場する玩具のほとんどが合体ギミックを持っている。また、サイバトロン・デストロンで軍を超えて共通するギミックがないのも特徴である。
「ブレインマスター」は「内部にセットしたブレインにより顔が変化する」ギミック。しかしこのギミックの弊害で頭胸部が四角くごつい。今作の司令官「スターセイバー」もブレインマスターである。
「マルチ戦隊」は「小型ロボ2体が上下に相互合体して中型ロボに、6体合体して大型ロボ・ランドクロスになる」システム。15年後に発売される「トランスフォーマー スーパーリンク」のサイバトロン側の玩具の原型といえる。
「ブレストフォース」はデストロン側の合体兵士。それぞれが「ブレストアニマル」と呼ばれる、武器に変形するビーストタイプのメカを所有している。6体合体で「ライオカイザー」となる。なお、デストロンのリーダー「デスザラス」もこのカテゴリになっている。
「トランスフォーマーZ(ゾーン)」よりメインとなるのが「マイクロTF」と呼ばれる超小型のTF達。大型玩具は軒並み基地としてのギミックを持っており、基地遊びを題材とした「ダイアクロン」に先祖返りしている。
この時代はデストロンの玩具が急激に少なくなり、1991年の「リターン・オブ・コンボイ」に至ってはデストロンの玩具は発売されていない。
「パワードマスター」はロボット・ビークル・基地への三段変形をこなす大型玩具。特に司令官でもある「ダイアトラス」は電動ギミックを持っているため人気も高かった。「リターン・オブ・コンボイ」に登場する「スターコンボイ」「スカイギャリー」「グランダス」も同様のギミックを持っている。
「合体大作戦」では、「リターン・オブ・コンボイ」に登場したマイクロ合体戦士「シックスライナー」の人気を受け、多数の合体マイクロTFが発売されている。しかし、シックストレイン以外どれも「ビークルに合体可能な余剰パーツにマイクロTFを合体させる」方式であり、印象が似通ってしまいがちであった。
1990年より「勇者シリーズ」が展開開始されたこともあり、トランスフォーマーは「合体大作戦」をもってG1の日本玩具展開を終了。G2を経てビーストウォーズへと続くこととなる。
アメリカでは1990年の「Action Masters」(非変形のロボットと武器に変形するパートナーがメインラインのシリーズ)にてG1の展開が終了(ヨーロッパではもう一年続いた)。二年ほどのブランクを空けて再開したのが、「Transformers: Generation 2」である。新たにデザインされたオートボットとディセプティコンのシンボルを付けた、旧来商品の仕様変更品が多数発売された。ただしメガトロンのみ、アメリカの銃規制の強化によりオリジナルのワルサーではなく、戦車に変形する新規玩具となった。このメガトロンがかなりの大きさで、オプティマスと釣り合っていなかったためか、韓国では同サイズにまでスケールアップしたオプティマスが発売されている。
1994年よりこのシリーズにも新規玩具が投入されはじめる。その特徴として「全身可動と完全変形を両立」したことが挙げられる。特に「サイバージェット」と呼ばれる戦闘機に変形するTFは球体関節により破格の可動範囲を誇った。ただし、このころはあまり「踵」が重要視されておらず、足を可動させるとバランスを取れないものも多かった。
「レーザーロッド」ならびに「レーザーバイク」は電飾ギミックを搭載。武器を光らせることができた。ちなみにレーザーバイクは後に「ミクロマン レッドパワーズ」にて「ミクロバイク」として登場することとなる。
司令官である「バトルコンボイ」もレーザーロッドなのだが、日本発売時にはコストの問題からか電飾ギミックが削除されてしまっている(復刻版では復活)。
1995年に、日本でも新規玩具のみを取り扱った形で販売開始。実質のところ、下記のビーストウォーズまでの繋ぎだったと思われる。
閉塞していたTF市場に新たな光を照らしだしたのが本シリーズである。
それまでのTFとは異なり、「ナマの生物からロボットへトランスフォームする」という斬新かつ画期的な要素を携えて展開を開始。これまでとは異なるシンボルを持ったビースト戦士達が多数発売されることとなった。
本記事下部にある「サイズについて」のサイズは、このシリーズから規定されることとなる(ただし現在とは呼称が異なるものも多い)。前年のアメリカ展開の「Machine Wars」より導入された「フリップチェンジ」(一発変形)ギミックを取り入れた小型玩具(ラットルやテラザウラーなど)や、ロボットとビースト、二つのフェイスに変化するギミックを持つ中型玩具(チータスやワスピーターなど)、そして両軍のリーダー・コンボイとメガトロンといったようにギミックや地位などよりサイズが分けられるようになった。
同年放映開始の世界初のフルCGTVアニメ「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」も大ヒットし、再びTF市場は活気を取り戻すこととなる。しかし……。
アメリカとの放送形態の違いから、ビーストウォーズのアニメは第26話で一旦打ち切られてしまう。後半の話が制作されるまでの間にできたブランクを埋めるために日本で独自に展開されたのが本シリーズである。
新規の玩具開発に時間を割けなかったこともあり、両軍のリーダー以外に完全新規の玩具は存在しない。特にデストロン側は「G-2」の玩具や日本で発売されなかった「Machine Wars」の玩具、さらに昔のG1トランスフォーマーの玩具が流用されている。
コンセプトは「生物VS機械」であり、サイバトロン側には海外では敵であったビースト戦士も何体か存在している(物語後半には半獣半メカの敵も登場する)。
本シリーズのリーダー「ライオコンボイ」は、「コンボイ」と名の付く玩具では最も売れた商品となった(「ガルバトロン」ともどもアメリカでも通販限定で少量販売されている)。
アニメもまた日本オリジナルで制作。前作と異なりセルアニメであったため賛否両論を生むこととなった。
「ビーストウォーズⅡ」よりアニメとともに継続された日本オリジナル展開。本シリーズのコンセプトは「動物園VSジュラシック・パーク」であり、サイバトロン側が哺乳類をメインとした動物、デストロン側が恐竜をメインとした古代生物でほぼ統一されている(例外もいるが)。また、海外で登場し後に「ビーストウォーズメタルス」でも登場する「Fuzors」(フューザー)と呼ばれる玩具の一部を「ブレントロン」というユニクロンの配下として発売。その奇妙すぎるデザインが話題を呼んだ。
本シリーズの玩具にはトランスフォーム以外に新たな要素が組み込まれているのが特徴。「スタンピー」は武器に、「コラーダ」は銃座モードに、「ガイルダート」はデッドフェイクモード(死んだふり)が可能などである。
本シリーズの司令官「ビッグコンボイ」にはTF商品として初めてとなる「着脱可能なマトリクス」(厳密には「エネルゴンマトリクス」)が付属した。
なお、本シリーズでは「ユニクロン」が新規設計で発売される予定であったが、玩具の売り上げが低迷したこともあり中止された。後に原型の展示などがなされている。
本シリーズで開発された商品の一部はアメリカへ逆輸入されることとなる。
ようやく展開のメドが立ち、二年前の「ビーストウォーズ」の直接の続編(実質物語後半)が展開開始。
本シリーズでは「メカニカルなビーストから有機質なロボットへ変身する」という逆転の発想が行われており、メタルなビーストとオーガニックなロボットが話題を呼んだ。
しかし、日本での商品展開はそう多くなく、特にアニメ未登場キャラはほぼ発売されていない(例外としてライノックス・エアラザー・ワスピーター・テラザウラー・インフェルノのメタルス版は発売された)。物語後半に登場したキャラやパワーアップしたキャラの玩具もそれほど多くは生産されておらず、現在では価値が高くなっている。
一方アニメ版は声優無法地帯と呼べるほどに超絶ハイテンションな出来になっており(元の話が暗すぎたために明るくする必要があった)、大盛況となった。特に日本オリジナルの最終話は伝説として語り継がれている。
本シリーズで発売されたものは「トランスメタルス」「フューザー」「トランスメタルス2」の三種に大別される。
トランスメタルスは先述の通りメカニカルなビーストモードと有機的なロボットモードを持つ玩具。さらに中間形態として「ビークルモード」も存在しており、アニメでも効果的に使用されている。
「フューザー」は「二つのビーストの要素を持ったTF」。例として「シルバーボルト」は「オオカミ」と「ワシ」、「クイックストライク」は「コブラ」と「サソリ」の融合したビーストモードである。
トランスメタルス2は終盤に発売されたタイプ。「ロボットとビーストの融合」がコンセプトであり、ビークルモードが削除されている。ただし、「パワードコンボイ」と「ドラゴンメガトロン」は例外的にビークルへ変形可能。
本シリーズで発売された「メタルスブラックウィドー」はTF史上初の「完全に女性として開発されたTF」である(G1時代に「アーシー」が開発されていたが中止になっている)。
また、日本オリジナル商品として「メタルスジャガー」が発売。「メタルスチータス」のリデコだが、胸部に貼るユーザーシールにより旧作であるG1シリーズとの繋がりを見せることができる重要なものとなっている(後にメタルスタイガトロンとして海外で発売された)。
本シリーズをもって日本でのビーストウォーズ展開は終了。海外ではとんでもない展開を開始するが、それはまた別の話。
海外では「Beast Machines」の展開が行われてしまっていた頃、日本では様々な事情から再びオリジナル作品を展開することとなる。それが本シリーズである。
本シリーズは「原点回帰」の意味合いを込めて(「カーロボット」というのもダイアクロン内のシリーズ名)自動車に変形するTFが久しぶりに登場した。サイバトロンのシンボルもG1以前のものになっている。
サイバトロン側は「スーパーファイヤーコンボイ」を筆頭に多数の新たな玩具が登場している。一方のデストロンガー(本シリーズにおける悪側で、シンボルはビーストデストロンと同一)はリーダーの「ギガトロン」以外すべてが既存商品のリカラーである。とはいっても、「ゲルシャーク」を含めた「メタルビースト」達は前年のメタルスの際に日本で導入しなかったアニメ未登場のトランスメタルス達であり、そういった形で日本での発売は喜ばれた。
物語後半、デストロンガー側の新戦力として「ブラックコンボイ」と「バルディガス」が発売される(それぞれバトルコンボイと「ブルーティカス」のリカラー)が、それらの商品には「さかさまにしたG2サイバトロン」のシンボルが使用されていた。
玩具的にはすさまじい進化を遂げた本シリーズだが、それは逆に「変形の複雑さ」「壊れやすさ」「遊びにくさ」を増大させてしまっていた。この反省をもって三年後、新シリーズが開始されることとなる。
なお、本シリーズは「Beast Machines」で大失敗をやらかし、「Transformers」という市場そのものを崩壊させかけていたアメリカに逆輸入され、大成功をおさめる。海外ではまさに「TFの救世主」ともいうべき作品となっており、それ故かファイヤーコンボイ(あちらではOptimus Prime)は再販などで結構な優遇を受けている。
ここから2005年の「ギャラクシーフォース」まで、新世紀のトランスフォーマー「マイクロン三部作」が展開される。
それぞれに特徴的なギミックを有しており、本シリーズの場合は「マイクロン」と呼ばれる小型のトランスフォーマーとの連動ギミックがそれに当たる。
マイクロンには「マイクロンジョイント」と呼ばれるメス型のジョイントが付いており、本シリーズのトランスフォーマーに備わっている「エヴォリューションポイント」というオス型ジョイントに合体させることができる。この際、エヴォリューションポイント内に細長いスイッチがついている場合、マイクロンジョイント側の細いピンで押され、ギミックが発動する仕掛けになっている。
両軍のリーダー「コンボイ スーパーモード」「メガトロン」にはこのギミックを活かした仕掛けが多数施されており、それ以外のキャラにも個性的なギミックが内蔵された。
本シリーズでは通常のトランスフォーマーにパートナーとなるマイクロンが付属したほか、マイクロンを三体セットにしての販売も行われている。また、一部のマイクロンチームには合体機構が備わっており、中型ロボットや武器にすることも可能だった。
本シリーズ最大の功績と言えるのは、長年の悲願であった「ユニクロン」の商品化であろう。変形の都合上半円にしかならないが、惑星モードから巨大なロボットモードへの変形をこなし、さらに電飾ギミックも搭載している。
なお、本シリーズの玩具は「ビーストウォーズ」や「カーロボット」と異なり、ギミックや遊びやすさに重点を置いているため可動範囲やプロポーションなどはかなり制限されたものとなっている。「カーロボット」で一つの頂点を迎えた変形だが、先述の通り本来のターゲットである子供には変形させにくく、パーツも破損・紛失させてしまいがちであった。その反省から本シリーズはこのような仕様となっているが、大人のファンからはやはり不満があったようだ。
前年のマイ伝同様「小型のトランスフォーマーとの連動」を押し出したギミック「エネルゴンウェポン」が特徴のシリーズ。サイバトロン側の「オムニコン」、デストロン側の「テラーコン」に付属するクリアパーツを組み合わせることで、ほかのTFに装備する武器を作ることができた。
また、サイバトロン・デストロンでそれぞれ共通するギミックが取り入れられている。
サイバトロン側は他のサイバトロンと上下に合体できる「スーパーリンク」システム。共通の接続端子さえあればどのキャラでも、どのサイズでも関係なく上下どちらにも合体できた。
デストロン側はパーツを展開した攻撃態勢「ハイパーモード」。ただでさえ攻撃的なデストロンだがより攻撃的なスタイルに変化させることができた。
本シリーズではこのほかにスクランブル合体戦士のリメイクが登場。サイバトロンの「スペリオン」、デストロンの「ブルーティカス」「ビルドロン」がそれに当たる。ただし、四肢のTFは各チーム二タイプずつしか存在しない。
大型玩具としては前作より引き続き登場した「ユニクロン」のほか、「グランドコンボイ スーパーモード」と合体できる「オメガスプリーム」が発売されている。
なお、本シリーズはコストダウンのためか海外版から比べて音声ギミックの削除が非常に多い。さらに、敵のリーダー「ガルバトロン」は海外版よりもダウンサイジングされて発売されている(海外版「Megatron」は店舗限定で発売された)。
20世紀末、アメリカのTF市場を崩壊させかけた究極の問題作である本シリーズは、極めて特殊な条件の下、日本に上陸してしまった。
本シリーズはアニメの制作局が変更された影響か、それまでのビーストウォーズから打って変わり「おどろおどろしい」「不気味」「画面が暗い」「鬱展開」など様々な負の要素を持ったものが誕生してしまったのである。
玩具も玩具で、出来そのものはよかったものの「恐い」「サイズ比が著しくおかしい」「劇中のキャラと似ても似つかない」ものが多数発売。かなりの売れ残りを出してしまったようである。
そんなこともあってか当時は輸入されなかった本シリーズだが、メディア展開を「モバイル放送」に限定し(地方では後に地上波もあったようだ)、玩具も「トイザらス限定で」「作中デザインに最も似てる玩具のみ」を発売した(店舗限定で展開したのは日本ではこれが初となる)。先述の通りサイズがバラバラになり、例えば「ジェットストーム」と「タンカー」と「スラスト」を並べるとジェットストームがアホみたいな大きさになっていたりした。
なお、日本のアニメ版はひたすら暗い本シリーズをとにもかくにも明るくするため、メタルス以上に声優がはっちゃける最強の声優無法地帯となっている。放送形態の違いから下ネタも非常に多いため、視聴には注意が必要となる。
余談だが「イボンコ☆ペッタンコ」が流れる有名なシーンについて、タカラからお叱りがあったらしい。
マイクロン三部作最後を飾るシリーズ。本シリーズのみ日本先行となっており、のちの「トランスフォーマーGo!」のイベントの際も日本オリジナルとして紹介されている。
本シリーズは「フォースチップ」と呼ばれる鍵状のアイテムをがギミックの主幹となっており、TFのスロットに差し込むことで様々なギミックを発動できる。このフォースチップはそれぞれのTFは所属する惑星や組織によりデザインが異なっており、コレクション性も持っていた。
本シリーズではサイバトロン・デストロンの軍団のほかに、惑星によって異なる勢力が存在しており、それぞれが共通のデザイン・ギミックを持っている。
例として惑星スピーディアのTFはタイヤがクリアパーツ、惑星アニマトロスのTFはビーストモードに変形するといった具合である。
前二作に比べると玩具のプロポーションなども良好になっており、これをしてTF史上最高という人も少なくない。
ただ、日本未発売になった商品も多々存在する。特に惑星ギガロニアのTFは「ギガロコンボイ」以外e-hobby限定品となっており、また作中で「ランドバレット」がパワーアップした「アームバレット」に至っては完全に未発売となってしまっている(前作の「シックスショット」と同様である)。
本シリーズではユニクロンと対をなす存在「プライマス」、ひいてはその変形形態である「セイバートロン星」が玩具化されている。このプライマスの日本版パッケージは、初代トランスフォーマーをイメージしたものになっており、番号も「00」となっている。
本シリーズにてアニメ作品はいったん終了し、日本では5年後の「アニメイテッド」までお休みとなる。
また、本シリーズが映像作品で最後に「コンボイ」の名前が使用された作品となった。
厳密にいうと本作は後述のバイナルテック系統になるのだが、ラジオドラマでのメディア展開もあったのでこちらに記載する。
本作は何といっても「トランスフォーマーと萌えの融合」がコンセプトとなっている。商品はすべて「TFに美少女フィギュアのセット」という構成になっている。ちなみにバイナルテックの金型を使用してはいるが、外装の素材は海外版「Alternators」同様プラ製になっている。
武装が新規に付属しており(例としてコンボイにはサーブブレードなど)、また美少女フィギュアはサイズをTFを合わせてあり搭乗させることが可能だった。
しかし、第二弾の「ホットロディマス」付属の「李蛸焼(リ・シャオシャオ)」は「常に肉まんを食べているポーズ」で固定されており、また塗装の精度も悪く評価が低かった。
メインラインのほかに美少女フィギュアをメインにした「フィギュアコレクション」が発売されたが、こちらは第一弾で終了してしまっている。
他にはe-hobby限定でG1のカセットロン/カセットボットをリカラーした「カセットプレイヤーズ」、東京トイフェスティバル限定で、TFではない「エッグビースト」の流用である「スパークボット3個入」などが発売されている。
アメリカ本国では2008年に展開されたアニメシリーズ。後述の実写シリーズの合間を繋ぐべく日本に導入された。
本作はそれまでのアニメ作品とは大きく異なり、アメリカンカートゥーンなデザインで統一されている。そのためほかのシリーズの商品と比べると大きくデザインに乖離があり、これに不満を持つ人も少なくなかった(実写版でも起こったことではある)。
しかし玩具としての出来は素晴らしく、いかにもカートゥーン然としたデザインを見事に変形可能なレベルに落とし込んでおり、評価はかなり高かった。
本作の玩具は海外版との差別化を図り、なおかつ子供受けするように「キャンディ塗装」、いわゆるメタリック塗装が施されているものが大半を占めている。これは賛否両論ではあったものの、玩具の売り上げは当初の想定を上回ることとなり、当初導入予定のなかった「同一キャラのサイズ違い」の玩具も導入されることとなった(リーダークラス版のアイアンハイドやスプリームクラス版のオプティマスなど)。
本作では玩具それぞれに共通するようなギミックこそなかったが(リーダークラスで「ヘッドマスター」を装着できるくらい?)、その分各キャラクターの個性を活かしたデザインの玩具が多数発売された。例としてはギターに変形する「レーザービーク」と絡めることのできる「サウンドウェーブ」や、バイクという細身のボディに手裏剣を隠し持つ「プロール」などである。
また、海外では発売中止になった「ウィングブレードオプティマスプライム」「ジェットパックバンブルビー」の発売が実現したのも高評価となっている(ただし前者は本来一般販売のなかったデラックスクラス版の追加パーツをボイジャークラスに付属させたものである。ちゃんと装着できるようになっている)。
本作の玩具の一部はのちに「トランスフォーマーアドベンチャー」にて日本限定で復刻されることとなる。
アメリカ先行、日本では少し遅れて展開を開始したシリーズ。新世代のトランスフォーマーを掲げたシリーズであり、後述のトランスフォーマーGo!や「アドベンチャー」と同じ世界観となっている。
日本と海外で玩具の「売り」が大きく異なっているが、玩具そのものは可動範囲やプロポーション的には悪い印象は少なかったようだ。
なお、日本での展開時は珍しく日本オリジナル商品を多数投入しており、特にアニメ本編でそれなりに活躍していた「ウォーブレークダウン」は日本限定商品となっている(レジェンズクラスは海外でも展開したが、ボイジャークラスは海外では販売がキャンセルされたとか)。ウォーブレークダウンの金型を使った商品として他にも「スワーブ」「サイラスブレークダウン」なども発売されている。
また、本来プライムのラインナップではない「Generations」版「Shockwave」が日本ではプライムの商品として発売されている。
当初はメインキャラクターのみを商品化する予定であったらしいが、シリーズ化が決定したことで改めて玩具が製作されることとなった。このため最初に玩具化されたものは「First Edition」という別枠の商品となっており、日米で違いはなかった。
海外版は「R.I.D.(Robots In Disguise)」とシリーズが銘打たれており、特にボイジャークラスの玩具は「Power Riser」と呼ばれる電飾ギミックのついた武器が付属した。これを持たせてギミックを発動させることで、クリアパーツの腕や胸を光らせることができた。
これに対して、日本版は「1.ユーザーシール制の復活」「2.武器の削除とアームズマイクロンの付属」といった特徴が挙げられる。
前者はコストダウンのために本体の塗装を大きく減らし、代わりに添付したユーザーシールを用いることでカラーリングを再現するようになっている。このユーザーシールにはおまけ要素もあり、例えば「ネメシスプライム」には青竹色のラインシールが付いている。これは往年の「カーロボット」のブラックコンボイをイメージしたものだった。
後者は、日本オリジナルの要素である「アームズマイクロン(AM)」を武器の代わりに付属させていることである。玩具シリーズ名も「アームズマイクロンシリーズ」となっている。
これは組み立て式のプラモデルで、殆どの商品に最低一種は付属していた。オートボット側は人型で名前は持ち主からもじられており(「オプティマスプライム(Optimus Prime)」付属の「オーピー(OP)」など)、ディセプティコン側は動物型で名前は元になった動物からとられている(「メガトロン」付属のゴリラ型「ゴラ」など)。
なおAMは本来付属した武器を模したデザインとなっているが、本来の武器がついていないことについて不満を持ったファンは少なくなかったようだ。特にボイジャークラスの玩具も、付属しているAMはデラックスクラスと同サイズなのがほとんどであったためボリューム不足に感じられていた。
AMにはそれぞれ三種の形と様々な色をした「エネルゴンクリスタル」がはめ込まれており、同じ色で違う形のものを三種合体させることで「スーパーコンボウェポン」という形態を作り出すことができた(普通の「コンボウェポン」は違う色同士で作成可能)。
「メガトロンダークネス」付属の「ハデス」と、「ガイアユニクロン」(日本完全オリジナル商品。のちに海外でセット販売)は一体でありながら三種の同色クリスタルがはめ込まれており、単体でスーパーコンボウェポン扱いとなっていた。
AMは単品販売もされており、特に「ダークマターカリバー」を構成する三種(「ガブ」「バル」「ダイ」)と「コスモテクター」を構成する三種(「プラル」「ジェイズ」「サイズ」)は、そのデザインもあって人気となり品薄となった。
他にはガシャポンでの販売も行われており(こちらは組み立て済み)、ガシャポンでしか手に入らないAMも多かった。
また、AMはキャンペーン商品としても利用され、特に「ラチェット」付属「アルエ」はとんでもない数のカラーバリエーションが制作・配布されている。
ちなみにAMはアニメ本編には登場しないが、日本オリジナルで製作された短編アニメ「アームズマイクロン劇場」にて多数登場している。
2015年にトランスフォーマーアドベンチャーが国内で放送開始。アニメの詳細は該当項目を参照のこと。
玩具の特徴としては全てのアイテムにスマートフォンやタブレットで読み取れるエンブレムが描かれており、専用アプリで読み取れば特別なコンテンツを楽しめる。玩具のラインナップは通常のアドベンチャーシリーズのほか、変形が簡単にできる「イージーダイナミックシリーズ」が展開。
QTFことキュートランスフォーマーはチョロQとトランスフォーマーのコラボレーションシリーズ。公式が病気のアニメで有名。該当記事参照。
「ユナイトウォリアーズ」主に合体戦士を取り扱ったシリーズ。海外版では「コンバイナーウォーズ」と呼ばれている。海外版ではばら売りだったものが国内版ではまとめてセット売りされたり、海外版から新たに塗装や武器など仕様と変更がなされて発売されたりする。中にはキャラクターそのものを新規に作ったものも。
2007年より始まった、マイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグによる実写映画シリーズの玩具。
それまでのアニメ映えするロボットデザインから一転し、「金属生命体」としての側面を強く出したクリーチャー色の激しいデザインは賛否を呼ぶも、蓋を開けてみれば興業的にも玩具的にも大成功となる。
これ以降、およそ2~3年に一度は実写映画シリーズに則した玩具展開がなされることとなる。作中に登場した「ただの乗り物」が、TFとして発売されることがしばしばある。
例年オプティマスプライムの日本限定品が発売されているのも特徴。
初の実写映画ということもあり、玩具は初期設定のデザインを基に作られている。そのため作中とはあまり似ていないデザインのものが多かった(ラチェットに至っては変形の都合もあり、体格がまるで異なる)。しかし、玩具としての出来栄えは十分であり、後のシリーズに流用されたものも少なくはない。
本シリーズの特徴は「オートモーフ」と呼ばれるギミック。ある一か所を変形させると、連動して他の部分が変形するというもので、作中のTFが同時に様々な部分が変形していくところを再現したものとなっている。「オプティマスプライム」の場合は脚部と胸部の変形に仕込まれており、とくに胸部はストッパーを外すことで頭部がせり上がり、同時に胸部が展開して、さらに音声ギミックが鳴るという手の込みようである。
玩具限定シリーズとして「リアルギア」と「オールスパークパワー」の二種類のシリーズが存在。
リアルギアシリーズはその名の通り、実際にある電化製品からロボット・ビーストに変形するシリーズ。本来は別の独立したシリーズとして開発されていたらしく、その名残か海外版では使用されているステッカーが「Cybertron(ギャラクシーフォース)」のものとなっている。キャラ名も他のシリーズとは一線を画したものが多い(スピードダイアル800、パワーアップVT-6など)。
オールスパークパワーシリーズは、作中でオールスパークの力でTFが誕生したことにちなみ、オールスパークにより誕生したという設定のTF達で構成されている。日本限定で「オールスパークキューブ」が付属した。
このシリーズはオールスパークの力を受けた証として、「オールスパークブルー」というメタリックブルーの塗装が各所にされているのが特徴。通常シリーズ同様にオートモーフが搭載されているものも存在する。
このほか、子供向けに簡易変形で楽しめる「ムービーベーシックシリーズ」が存在。何故だか同時展開していた「テレもちゃ ビーストウォーズ」とコラボレーションしており、テレもちゃのジオラマバトルにて登場している。作中でよく登場した「フレンジー」はこのシリーズの、しかも限定品(日本では)としてのみ登場した(厳密には「バリケード」に付属しているが)。
本シリーズでは新たなギミックとして「メックアライブ」を搭載。体を動かすと連動して他の部分が動くというもので、より「生命体」らしさを表現したギミックとなっている。
新規に開発された玩具が多く、より劇中に近いデザインになったが、前作から流用された玩具も少なくはない。完全新規としては「オプティマスプライム」「スタースクリーム」が、流用としては「バンブルビー」「アイアンハイド」が挙げられる(ただし後者は劇中デザインに近くなるように頭部などが変更されている)。
劇中に近いデザインになった分変形機構が一気に複雑化し、特にオプティマスは説明書なしに変形させるのは困難といえた。ちなみに「ジェットファイアー」との合体ギミックがあるが、説明書通りに合体させるよりもより劇中に近く、可動範囲も残せる所謂「オレ合体」をさせることが流行っていた。
日本限定商品として「バスターオプティマスプライム」が登場。通常のオプティマスプライムのリデコだが、「塗装の追加」「メッキの追加」「オープンフェイスに変更」「タンクが変形してイオンライフルになる」といった大幅な変更が加えられており、かなりの人気を誇った。ただし、変形の都合でよりによって接地する足裏がメッキとなった為、立たせるのに足元に何か敷かないと傷が付きやすかった。
本作ではリーダークラスの上のサイズとして「スプリーム・コンバイナークラス」(コンバイナークラス)の「デバステーター」が登場。圧倒的なサイズ感と大きく口を開けた異形なデザインがファンを驚かせた。ただし、初期設定を基に作られていた為、本来の設定と異なり6体合体となってしまっている(現在は7体合体。作中はそれ以上)。日本限定で合体できるEZコレクション版が発売され、各地で売り切れが続出した(後に海外でセット販売。またG1カラーが日本限定でセット販売された)。
本作で使用された軟質パーツには問題があり、劣化が早すぎて切れるという事態が続出。特にキャタピラが軟質パーツであった「デモリッシャー」や「ランページ」、合体に軟質パーツを使用するジェットファイアーはかなり破損が目立ったようだ。
映画公開後の玩具シリーズとして「N.E.S.T.グローバルアライアンス」が展開。設定的には「リベンジ」の後、人類側の組織「N.E.S.T.」とオートボットがディセプティコンと戦うといったものである。日本では一部のリデコ品と新規造形品のみが発売されている。この内「N.E.S.T.ロックダウン」はなんと「トランスフォーマーアニメイテッド」の「ロックダウン」と同じ月(2010年3月)に発売され、一部購入者の混乱を呼んだという。
ちなみに本作の幼児向けラインは「グラビティボッツ」と呼ばれるもの。立たせる向きによって重力により変形するというもので、可動範囲など存在しない、変形の楽しさに重点を置いたものとなっている。
「アニメイテッド」と「ダークサイド・ムーン」の間を埋めるために展開した2シリーズの一つ(もう一つは「トランスフォーマーユナイテッド」)。設定的には「ディセプティコンの残党を掃討する」というもの(海外でのタイトルは「Hunt for Decepticon=ディセプティコン狩り」とかなり物騒である)。
日本では例の如く新規玩具のみを取り扱って展開。リーダークラスをそのままダウンサイジングした「バトルブレードオプティマスプライム」(日本版のみ武器が変更されている)や、変形機構を変更しより劇中に近くなった「サイドアームサイドスワイプ」などの良作が発売された。特に「バトルブレードバンブルビー」は実写映画シリーズのバンブルビーの決定版といえるほどの出来であり、早々に売り切れた(後にロストエイジのムービーアドバンスドシリーズで復刻)。
アーシー三姉妹待望の三人目「エリータワン」が発売されるも、「クロミア」のリカラーであり合体機構に関しては一切触れられなかった。
本作では(コストダウンも兼ねたか)複雑になりすぎた変形機構の簡易化が行われた。それまで内蔵式であった新規ギミックだが、今回は「メックテックウェポン」という武器として導入。レバーなどを引くことで別形態に変形する武器で、キャンペーンとしてメッキ処理された単品が配布されたりもした。
本作でも日本限定商品がいくつかあり、大型サイズのものでは「バトルウイングオプティマスプライム」「ストライカーオプティマスプライム」が発売。前者は前作のリーダークラスのリデコに、作中に登場したウィングユニットが付属したもの。しかし日本限定のハズがオーストラリアでの販売が確認されている。後者は同じくリーダークラスのリデコに、バトルカーモードへの変形用にパーツをプラスしたもので、重塗装がなされている。そのほかにタンク部分や一部ジョイント穴の追加など、変更点がいくつかある。
ちなみに日本限定で「メックテックカード」というのが付属する。これをバンブルビー付属の「メックテックホルダー」にセットし、「B-太1号」と呼ばれる筐体にカラーコードを読み込ませた上で接続することで「メックテックウォーズ」というゲームが遊べた(本来B-太は「クロスファイトビーダマン」用の筐体であり、それを無理やり流用した形である)。
本作ではEZコレクションに相当するものとして、海外と同名の「サイバーバース」が発売。簡易変形の小型ロボに、それに対応したビークルや基地などが付属したもので、コレクション性の高さと基地遊びの楽しさが楽しめるシリーズであった。
この他に「ステルスフォース」と呼ばれる玩具が発売。これはビークルからバトルカーモードへ変形するもので、ロボットモードにはならない代わりにワンタッチで変形するというものだった。作中でもバトルカーモードに変形するシーンが存在した。
人間に追い詰められたオートボットと、人造トランスフォーマーやロックダウンとの闘いを描いた作品。
本作での玩具ラインは「ムービーアドバンスドシリーズ」と「ロストエイジシリーズ」に大別される。前者は高年齢向け、後者は幼児向けのシリーズと言って差し支えない。
「ムービーアドバンスドシリーズ」は所謂通常ラインの商品。日本では旧作の玩具のリカラー・リデコも多数発売されている。変わったところでは前作の時海外限定商品として企画されたものの、発売キャンセルになったものが日本限定で発売されている(ダークサイドサウンドウェーブ・ホイルジャックなど)。
本作では初めて、玩具に共通するギミックや武器が搭載されていない。その為か日本では販促用に「トランスフォーマープライム ビーストハンターズ」の玩具に付属した武器を「レジェンダリーウェポン」という、「ロックダウンの監獄船にあった伝説の武器」として配布した。
またコストの問題なのか、それまであったリーダークラスの「音声・電飾ギミック」が完全撤廃。その分プロポーションは向上したものの、やはり物足りない印象を受ける人も多かったようだ。
「ロストエイジシリーズ」は、「カンタン変形」に主眼を置いたシリーズ。その通り一瞬で変形を終わらせることができる機構となっており、TF初心者や幼児にも遊びやすいシリーズとなっている(少し割高な印象を受けるが)。後の「アドベンチャー」にて発売された「イージーダイナミックシリーズ」の先輩である。
日本限定商品として登場した「バトルコマンドオプティマスプライム」は、音声ギミックを搭載。しかもコンテナ部分(ロボット時は背中)に他のロストエイジシリーズを搭載することで音声が変化する(なんとオートボット・ディセプティコンの識別も可能)。
余談だが、本作の映画には「ディセプティコン」はほぼ登場しない。リーダーの「ガルバトロン(ガルヴァトロン)」を含め、敵のTFは殆どが人造であった。しかし玩具ではほとんどがディセプティコンとして発売されている。大人の事情だね
過去に発売された実写映画版のキャラクターを最新の技術でリメイクしたシリーズ。いわば実写映画版のジェネレーションズ系統ともいえる。
2003年より開始されたシリーズ。コンセプトとして「リアルな実車からの変形」が挙げられる。
それまでのTF商品は玩具のギミックやサイズの都合から座席やハンドル、ミラー、エンジンといったパーツが省略されがちであったが、本シリーズではよりリアルな雰囲気を出すためにそれらを省略せず、変形パターンや内部構造などが工夫されている。
バイナルテック以降も近いコンセプトの作品が登場しており、こちらにひとまとめにして紹介する。
G1の並行世界を舞台に、新技術「バイナルテック」によりパワーアップしたトランスフォーマー達の戦いの物語。
発売されたTFはほぼすべて実車に変形する(実車にない仕様のキャラもいたりする)。また、外装はすべて金属パーツとなっており質感もかなり高い(限定商品の「リジェ・エレクトロディプラスターver.」を除く)。そのクオリティは確かなもので、ウルトラマンシリーズの撮影の際にミニチュアとして利用されたとの曰くもついている。
ただし、デストロン側の玩具はすべてサイバトロン側のリカラーで構成されているため、オリジナリティに欠けてしまっている。
「アスタリスク」はバイナルテック商品にさらに搭乗可能な美少女フィギュアを付属させた、「キスぷれ」の前身ともいえるシリーズ。全三種発売された。
付属していたキャラクターは過去作のキャラが元ネタとなっており(例として「アラート」付属の「久留間アイ」は「カーロボット」のアイがモデル)、ファンをにやりとさせた。
本シリーズは一度休止したものの、2008年に少数の新作が発売された。
オルタニティにて発売された「NISSAN GT-R」の金型を流用して始まった新たなシリーズ。「GT-Rプライム」「GT-Rセイバー」「GT-Rメガトロン」「GT-Rマキシマス」の四種が発売され、それぞれにミクロレディの素体を利用したレースクイーンフィギュアが付属した。
現在では入手困難となった初期の玩具の復刻版や、最新の技術でリメイクしたものをラインナップしたシリーズ。便宜上「ロボットマスターズ」もここに記述する。
ナンバリングは当時のまま、当時の仕様で復刻したシリーズ(ロディマスコンボイなどはタイヤが海外初期版のゴム製になっている)。下記「コレクション」展開後もパッケージが規格外になる場合はこのブランドで発売された。
なお、ホットロディマスは手とエンジンのジョイント部が1987年のターゲットマスター仕様から戻されているが、その際モールドが削れてしまっている。
統一パッケージの元、コレクション性を高めた復刻シリーズ。ただし、復刻と言いつつも一部仕様が変更されたものが少なからず存在する(第一弾のマイスターからしてそうである)。
また、本シリーズの色替え商品(新規カラーや旧ダイアクロン・ニューミクロマン時のカラーなど)がe-hobby限定で、新たなキャラ設定のもと販売されていた。この販売方法は「アンコール」の「オメガスプリーム」まで続いた。
トランスフォーマー生誕10周年記念に展開されたシリーズ。G1やビーストウォーズまでのキャラクターをリメイクした物と、G2~BWの玩具のリカラー品の2種類が発売された(唯一「リバースコンボイ」のみリデコがなされている)。どちらにも新規の武器が付属している(付属していない物もいくつかある。)。
基本的には復刻版、トランスフォーマーコレクションと同じく当時の商品を復刻したシリーズで、箱も当時の物を再現した物が多い。これまでの復刻版系統と同様、当時とは仕様が一部変更されている商品が存在する。
かつて国内での販売が出来なかったオメガスプリームとスカイリンクスの初の日本での販売がなされたシリーズでもある。
2018年には久々にシリーズとして「ゴッドファイヤーコンボイ」が発売されたが、「音声を間違えて内蔵する」「パッケージ画像を間違える」といった致命的なミスが発生(そのほかにもクオリティが非常に悪くなっているという報告が多数ある)し、回収・返金騒動が起きてしまった。
アニメ「2010」の時代になったことを記念して展開したキャンペーン。マスターピース「ロディマスコンボイ」以外はほぼすべて復刻品で構成されており、G1デザインの頭部となった「ユニクロン」や新規のシールが付属した「プレダキング」などが発売された。
これらの商品に付属するポイントを集めることで、ロディマスコンボイ用のディスプレイステージを入手できた。
トランスフォーマーの歴史に焦点を当てたシリーズとされている。
小さいサイズで変形させやすいEZ(イージー)コレクションのほか、コンボイと「ダークサイドムーン」のオプティマスプライムをセットにした「G1&Movie総司令官セット(コンボイには専用のコンテナは付属せずオプティマスプライムのコンテナと共通になっている)」、メガトロンと同じくダークサイドムーンのメガトロンがセットのG1&Movie破壊大帝セット(初代メガトロンはメッキがなく、アンクルパーツも付属していない、「グッドバイメガトロンセット」の仕様)が発売されている。
過去作のキャラクターをリメイクするブランドの中でも対象年齢と値段が高めのいわゆる「大きなお友達」向けのトランスフォーマー玩具。当時品との大きな違いは「アニメに忠実な造形と変形」を両立させている点。キャラクターごとの大きさ比の再現などもされている。そのため当時品よりも比較的大きいサイズとなっている。随所にダイキャストが使われていたり、高価格帯のアイテムだったりとバンダイの超合金魂シリーズと何かと比較されがちな点も多い。
ラインナップはG1シリーズのキャラクターが多め。中には人気投票で商品化が実現したスターセイバーも存在する。
初期はMP-08まで使用された金型の種類がわずか三種類(コンボイ型・スタースクリーム型・メガトロン型)しかなく、ほとんどをリカラーで済ましており(G1コンボイのリカラーとしてウルトラマグナスを販売。後にリカラーじゃない完全新規でのウルトラマグナスが発売された)、特にスタースクリームのリカラー商品が何個も発売されたりと少し残念な販売形態だった。
MP-10のコンボイ以降は、初代オートボット部隊を中心としてより安価なものをメインとし、新規造形のアイテムも増えてきている。
また、同じくマスターピースのブランドを冠したアイテムとして勇者エクスカイザーやゾイドなども発売されている。
略してヘケヘケ。現在展開中の「レジェンズ」に通じるTF商品のリメイク系統の元祖的存在。
2014年に日本独自に展開されているシリーズ。海外では引き続き「ジェネレーションズ」のブランドで発売されている商品が日本ではこちらで発売されている。
最大の特徴は説明書の他に坂本勇人(野球選手じゃない人)によるコミックが収録されていること。コミックと言ってもストーリー性があるわけはなく、どちらかというとギャグ漫画に近い。
トランスフォーマーの玩具のサイズは公式上区別はされていないが事実上のクラス分けがなされている。それぞれ大きい順に
というクラス分けがされている。ほぼ例外なくこういうクラス分けがされるため、劇中の大きさ比という意味では正確な劇中再現はできないことが多い。バンブルビーと同じ大きさのオプティマスとか。
トランスフォーマーの玩具が登場する動画にタグが付けられる。殆どの動画は玩具配信だが玩具CMやコマ撮りなどにも付けられることがある。
掲示板
52 ななしのよっしん
2022/05/30(月) 17:31:38 ID: VIpRMWGGwR
レガシー版モーターマスターの値段にビビった
コンボイ並みの大きさ、基地遊びができる。単体でメナゾール(不完全版)になれるってなかなかの代物だけど
53 ななしのよっしん
2024/10/19(土) 06:19:33 ID: tdE6sjBcEU
玩具視点で見るとなんでブロードキャストは
サウンドウェーブほどトイに恵まれないとか。
出番の割には意外と玩具が出るオクトーンとか
実はめちゃくちゃロングセラー商品のプロールとか面白い
54 ななしのよっしん
2024/12/15(日) 10:25:45 ID: /y6Hv8Jpbb
エイジオブザプライム版のスペリオンも
結局レガシーのスタントロンと同じ合体方式で行くのかよ…
デザイン自体は悪くないのになぁ
玩具とは違いすぎるアニメの作画がなんでそこまで尊ばれるのか理解できん
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/16(火) 18:00
最終更新:2025/12/16(火) 18:00
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