トランスフォーマーアドベンチャーとは (トランスフォーマーアドベンチャーとは) [単語記事]

『トランスフォーマーアドベンチャー』（Transformers: Robots in Dis guise）とは、2015年 3月より放映開始したTVアニメ、またタカラトミーから展開中の玩具シリーズである。

概要

『超ロボット生命体トランスフォーマープライム』（Transformers: Prime）以来３年ぶりとなるTVアニメ作品。海外では『プライム』の続編であり、世界観がつながっているが、日本版ではどうなるかは不明。

玩具には共通して「トランスフォーマーコード」と呼ばれるものがプリントされており、これをスマートフォンのアプリ「トランスフォーマーチャンネル」でスキャンすることで図鑑を埋めたり、アニメを見ることができる。

2015年 3月20日より順次配信し1クール分に相当する13話の配信をもって一旦休止。
同年9月25日より配信を再開した。（ちなみに休止期間にキュートランスフォーマーの第二期が配信されている）

ニコ動配信の30分アニメの中では珍しく全話無料配信（2015年 11月現在）となっているので、
後からファンになった人も1話からすぐに追いかけることが出来るぞ！

ストーリー

平和になった惑星サイバトロンで警察となっていたバンブルビー。しかし彼の前にオプティマスプライムの幻影が現れ、地球に向かうこととなる。しかし、部下のストロングアームと逮捕したサイドスワイプまで付いて来てしまった。
時同じくして突如地球に墜落してしまった監獄船「アルケモア号」。管理者であるフィクシットは修理の最中収容していたディセプティコンが逃亡してしまったことを知る。
一方、母親の都合で父・デニーの元に預けられることとなった少年ラッセルは、一人で森を歩いていたところ赤い大きなロボット＝逃亡したサイドスワイプに遭遇。それと同時に逃げ出したディセプティコンの一体・アンダーバイトも現れ襲われてしまう。
命からがら逃げ出したラッセル達と合流したバンブルビーは、アンダーバイト含め逃亡したディセプティコンを再逮捕するべく活動を開始する。
かくして地球で再び、オートボットとディセプティコンの戦いが始まるのだった。

登場人物

オートボット

チーム・バンブルビー

バンブルビー（CV：木村良平）
- 今作の主役。スポーツカーに変形する若手戦士。
  サイバトロン星で警察に近い仕事をこなしていたが、オプティマスプライムの導きにより小隊長として地球へと向かうこととなる（そのためにスペースブリッジを利用するのだが、このとき警備員に攻撃している。彼らには偽者と思われている）。異星での不慣れな任務と自身の資質に葛藤し悩みつつも、仲間たちや地球人たちに囲まれて共に成長していく。
  なお、声優の木村良平は『キュートランスフォーマー』でもバンブルビーを担当している。
グリムロック（CV：山橋正臣）
- T-REXに変形するダイノボット戦士。珍しく緑色である。イメージ通り怪力キャラ。
  フィクシットの囚人護送船に幽閉されていたが、不時着のショックで再起動した。
  なお、当初はディセプティコンであったが、2話でバンブルビー達とともにアンダーバイトを捕獲。バンブルビーの独断により仮釈放されチームバンブルビーの一員となる。
  歴代グリムロックの例に漏れず深くものごとを考えないが、仲間意識はかなり強い。
  ちなみに彼の罪状は「器物破損」。巨体や怪力で色々巻き込むことが多く、それが原因らしい。
ストロングアーム（CV：近藤唯）
- 名前から少々イメージしづらいかもしれないが、紅一点。正義の為ならその名の通り「威圧的」かつ「強引に迫る」女傑である（※ strong(-)arm という言葉は一種の比喩表現であり、「強腕」という文字通りの意味は薄い。が、ファンからは「強腕さん」の愛称で親しまれている）。
  真面目な士官候補生であり、何かと規定を持ち出して説教じみたことを言うが、憧れの存在であるバンブルビーや地球、人間に対しては少女のようなかわいらしい仕草を見せることも。
フィクシット（CV：松浦義之）
- 「マイクロン」と呼ばれる、人間サイズのTF。メカニックで、G1のバンブルやウィーリーにあたるマスコットキャラ。
  墜落のショックで発声回路にエラーを起こしており、壊れたように言葉を繰り返したり異常な音を出すこともある。そして何故か関西弁でしゃべる。
  囚人護送船のアルケモア号の管理人であり、船の航行中にトラブルが起こって地球へと墜落死、船に収監されていた多くの囚人（ディセプティコンなど）に逃げられてしまった。だいたいこいつのせい。
  お喋りでなにかとそそっかしく良くも悪くも純粋。故にトラブルを引き起こすこともあるが、唯一の技術者としてプライドを持っており、チームに貢献しようと張り切っている。
  実は管理人だけでなく看守も兼ねていたようで、その体内に多数の武装を搭載し、さらに脱獄犯を見つけると強制的にシャットダウン（=破壊）する権限を与えられていた事が判明する。
  玩具や日本版OPではドリルのついた車に変形するが、作中では手術用の道具に変形した。日本オリジナルであるアームズマイクロンを彷彿とさせる。
  余談だが、「Fix it」という名前の初出は今回ではない。アニメ「トランスフォーマーV」などに登場したマイクロ TF「ピーポー」の海外名が「Fix it」である。このときから小さいキャラであった。
サイドスワイプ（CV：濱野大輝）
- 最速のオートボット。真っ赤なスポーツカーのボディとトンガリヘアーが特徴。暴走族まがいの行為を繰り返しており、バンブルビーとストロングアームに取り締まられる。
  その後のいざこざでストロングアームと手錠でつながったまま地球へ到来。一度逃亡したがその後チームバンブルビーに合流している。ラッセルと初めて出会ったトランスフォーマー。
  アンダーバイトと遭遇時、彼の気を引いて真っ先にラッセルを逃がそうとするなど、根はいい奴。グリムロックの裏切り騒動の時も彼のことをずっと信じ抜いていた。
  なお、アースモードでは身体に漢字が刻まれている（胸に「速」の文字など）。
ドリフト（CV：杉田智和）
- スペースブリッジ無断使用の咎で賞金をかけられたバンブルビーを目的に地球に飛来したオートボット。同業であるフラクチャーとの戦いの際に助けられたことから、その狩りを返すためにバンブルビーの護衛を（無理やり）買ってでた。
  侍らしく実直……と言えば聞こえはいいが、その実単に融通の利かない頑固者であり、ピンチになった他のオートボットを平然と見捨てたり人間を「ペット」呼ばわりするなどあまり性格はよろしくない。
  フラクチャーとの戦いの後、チームバンブルビーの戦い様を見た彼はバンブルビーの無実を信じて地球を後にしたが、マイクロン二人の脱退騒動で再び地球に来訪。そこで自分達もチームワークを学ぶ必要があると考えるようになり、バンブルビー達の仲間として地球に滞在する事となった。
  声優の杉田智和はキュートランスフォーマーの二期にてスタースクリームを担当している。
スリップストリーム（CV：祐仙勇）&ジェットストーム（CV：畠中祐）
- ドリフトに随従するマイクロン。かつて盗賊をやっていたがドリフトに拾われ改心、彼を師として崇めている。
  あまりほめられることが多くないことを若干気にしているが、彼に対しては強い忠誠を誓っている。
  しかしフラクチャーとの戦いの際はドリフトの命令を無視してラッセル達を助ける男気を見せた。

その他のオートボット

オプティマスプライム（CV：楠大典）
- 伝説の司令官と呼ばれる人物。現在はボディを失っており、行方不明となっている。本人曰く「自身の状況についてはなんとも言えないが、本当に助けが必要な時にしか現れることを許されていない」らしい。トレーラートラック（公式サイトより）に変形。
  声優の楠大典は『トランスフォーマーカーロボット』でブラックコンボイ、『トランスフォーマーギャラクシーフォース』でギャラクシーコンボイ、『トランスフォーマー（実写映画版）』でジャズを演じている。
ジャズ（CV：高木渉）
- アルケモア号の墜落ならびにバンブルビーの行動（スペースブリッジ乗っ取り）の真意を調べるために派遣された、「エリートガード」と呼ばれる上級戦士の一人。ビーとは旧知の仲で、サイドスワイプの憧れる人物。
  ペッド捕獲作戦の際にはサイドスワイプと供に行動し、彼のサポートをした。ちなみにバイザーは実写映画よろしく収納可能。
  声優の高木渉は『ビーストウォーズ』CG版全作品にてチータス（『メタルス』にて初代メガトロンもこっそりやっている）を、『トランスフォーマー（実写映画）』にてグレンを、『アニメイテッド』にてジェットストーム（セーフガード）を担当している。
ウインドブレード（CV：生天目仁美）
- 真紅のVTOL 戦闘機に変形する女性戦士で、遥か太古にサイバトロンの神プライマスより地球の守護を命じられて地球に来訪し、密かにディセプティコン狩りを行っていた。
  クールかつ合理主義的な性格で、レザーパウ逮捕の件でバンブルビー達と出会い、成り行きで彼等と共に新たなディセプティコン逮捕に乗り出す。人間に対しての認識が甘い所があり、当初は人間を犠牲にしてでもディセプティコンを捕まえようとするが、ストロングアームの説得を受けて考えを改めている。
  声優の生天目仁美は『トランスフォーマープライム』でジャックの母親を演じている。
マイクロナス（CV：井上和彦）
- 創造神プライマスがユニクロンと戦うために作り出した13体のTFの1体で、フィクシットらマイクロンの始祖。
  プライムのエリアと呼ばれる異次元空間においてオプティマスにプライムソードという剣を授け、彼がその剣を使いこなせるための訓練を課していた。

ディセプティコン

スチールジョー一味

スチールジョー（CV：中村悠一）
- フィクシットの護送船から脱走したディセプティコンの一人でオフロードカーに変形する。非常に頭が回り、童話の狼のごとくストロングアームを騙して奇襲するなど狡猾な面が目立つ。今作の主要ディセプティコンの一人である。
  超音波を用いた音響兵器のスペシャリストにしてかつて反乱を企てた凶悪な重犯罪者であり、サンダーフーフやアンダーバイト、そしてフラクチャー、クランプダウン達と組み、地球をディセプティコンの理想郷にすべく暗躍している。
  そのため現在では仲間集めに腐心しており、幾度と無く他の脱走犯と接触して配下にしようとしたり、バンブルビー達の基地から囚人収容ポッドを奪おうと目論んだ。
  その後はメガトロナスに唆されて大掛かりなスペースブリッジを作り上げ彼を地球に召喚する。しかし、メガトロナスの目的が地球からユニクロンのスパークを抜き取る事（=地球の破滅）だと知って激しく抵抗するも力及ばずどこかへと弾き飛ばされてしまい、他の仲間達もこのメガトロナスとの戦いの末に全員逮捕されてしまったため彼の派閥は事実上壊滅した。
  声優の中村悠一は『キュートランスフォーマー』でランボルとサンストリーカーの双子を演じた。
アンダーバイト（CV：後藤光祐）
- フィクシットの護送船から逃亡した「マッスルティコン」と呼ばれる獣型のディセプティコン。非常に食欲旺盛で、サイバトロン星にいた際は街を一つ食べてしまったという。自動車にトランスフォーム。
  2話で捕獲され、コールドスリープ状態となる。しかし第8話にてミニトロンに操られたグリムロックによりカプセルごと強奪されてしまい、スチールジョーの元へと引き渡されて復活、以降は彼の配下に収まっている。
  なお underbite はしゃくれ顎（下の歯列が上の歯列の前に来るタイプの不正咬合。いわゆる「受け口」「反対咬合」）を意味する。
シカピョンサンダーフーフ（CV：平田広明）
- トラクターに変形するバリバリの江戸っ子言葉でしゃべる、シカに似たディセプティコン。サイバトロン星では最大規模のシマを持つマフィアを率いていたらしい。グリムロックを気絶させ、バンブルビーを圧倒する力を持つ有能者。
  自分を「シカピョン」だと思わせて人間を使ってスペースブリッジを建造していたが、チームバンブルビーの妨害に遭う。不完全なブリッジを起動させたことでブラックホールを発生させてしまい、ひと悶着の末ブラックホールに吸い込まれて別の場所へ落ちてしまった。しかし、そこでスチールジョーと出会い、彼の仲間になった。かつてクランプダウンのせいで警察に捕まったことから彼に対して深い恨みを抱いており、彼と再会した時には騒動を起こしている。
  ちなみに「シカピョン」とはアメリカに伝わる妖怪のこと……らしい。
  平田広明は『トランスフォーマーギャラクシーフォース』でガスケットやライブコンボイなどを演じている。
ミニトロン（CV：宮田幸季）
- ダニ型のディセプティコン。噛み付いた相手を洗脳し自在に操れる能力を持つ。
  その能力を使ってグリムロックを操りオートボットたちをなぎ倒し、基地にある収容ポッドを回収しようとしたが、ラッセルの機転により一人分しか持ち出せなかった。
  その失態からボスであるスチールジョーに見限られ、取り付いたグリムロックも動きを封じられ、最後の抵抗にビー達に取り付いて同士討ちさせるが、再度取り付こうとしたグリムロックに捕まり収容ポッドに入れられた。
フラクチャー（CV：勝杏里）
- バイクに変形する賞金稼ぎ。ドリフトとは商売敵で、今回も同じ目標（バンブルビー）相手に火花を散らした。
  賞金稼ぎなだけあった相当な実力を持っており、マイクロンとの連携もありチームバンブルビーの大半とデニーを捕らえることに成功する。しかしラッセルやフィクシット、ドリフトのマイクロンの力により救出されてしまい形勢が逆転。自分の宇宙船を犠牲にして逃亡を果たした。その後はスチールジョーの仲間になっている。
エアレイザー（CV：マンモス西尾）&ダイブボム（松島昭浩）
- フラクチャー配下のマイクロン。ミサイルのような形に変形し、そのまま攻撃手段としても活躍する。
クランプダウン（CV：佐藤せつじ）
- 赤いボーイレーサーカーに変形するカニ型ディセプティコン。人の弱みに付け込んで恐喝しては金を巻き上げる小悪党で、サイバトロン星ではよりによって政府の議員を脅したため投獄されていた。
  「ガチ」が口癖の調子の良い二枚舌な性格をしており、かつて自己保身のためサンダーフーフの情報を警察に流したために彼が警察に捕まる原因を作ったことから彼には相当恨まれている。紆余曲折の末にスチールジョーの一派に組み込まれた。
  ちなみに声を演じた佐藤せつじは先にビスクの声もやっているが、ビスクでカニネタをやり尽くしてしまったためクランプダウンのカニに関するセリフは最低限に留まっている。が、それでもビーストばりにアレなセリフが多い。

その他のディセプティコン

ハンマーストライク（CV：蜂須賀智隆）
- 第3話で登場した「シャークティコン」。オートボットを含む陸の生物を見下している潔癖症で高慢なヤツ。
  地球の海を生まれ故郷に近づけるべくオイルタンカーなどを襲撃していたが、バンブルビーとグリムロックの連係プレイによりサバ缶ドラム缶に詰め込まれ、捕獲された。
  サメからシュモクザメにトランスフォームする。ちなみにこのキャラの初出は『Beast Machines』の玩具。
ビスク（CV：佐藤せつじ）
- ゴルフ場の池に潜んでいたディセプティコン。ロブスターをモチーフにしており、やたらと甲殻類にまつわるギャグを飛ばす超ハイテンションなヤツ。どこのリターンズですかお前は。
  独りでチームバンブルビー相手に互角に戦うも、コンビネーション攻撃により動きを止められた上でグリムロックの飛鳥文化アタックキャノンボールアタック（ダイノデモリッシャー）で押しつぶされ、捕獲された。断末魔は「たらば」。
  なお、目的は池の制覇だった模様。
チョップショップ（CV：多田野曜平）
- 5体のクモ型メカで構成されている合体兵士。何故か博多弁で喋る（生放送では熊本弁と主張する人が多かったが博多弁である）。「どこの出身だ！」とはバンブルビーの弁。
  地球を脱出すべく宇宙船を建造しており、各地で必要なパーツを強奪しまわっていた。
  最初に遭遇した際は分離による撹乱と電気ショックによる戦法で、ジャイロの奪取に成功。「もろうたけん！」と戦果を誇示して下水道に逃亡した。
  続いて液体酸素奪取の為に施設へと潜入（デニー曰く厳重な警備だったがそんなことはなかったぜ！）。ストロングアームに発見されて交戦した際、動けなくなった右腕要員の代わりになんとフィクシットを合体するというとんでもない芸当を見せた。
  隠れ家での決戦ではバンブルビー・ストロングアーム・サイドスワイプの三人を相手に圧倒する力を見せるも、勇気を振り絞って反抗したフィクシットにより状況が逆転。バンブルビーのアッパーを喰らい液体酸素のタンクに突っ込み、冷凍されてしまった（この際、合体していなかった右腕が逃亡している）。
  声優の多田野曜平は『トランスフォーマー　リベンジ』にてマッドフラップを担当。チョップショップが博多弁なのは彼が福岡出身であり、また原語版でも訛りの強いキャラであるため。
テラショック（CV：木村雅史）
- 人間により博物館へ回収されたポッドから現れた、「バッファロイド」と呼ばれるディセプティコン。単純で猪突猛進な性格で、バッファロイドの特徴として命令がないと何をしていいかわからずに混乱するという欠点を持つ。
  また、閉所恐怖症のようだ。
  自分のリーダーであったコントレイルを捜し求めて博物館を破壊しつつシティへと脱出してしまうが、チームバンブルビーの連係プレイにより捕獲に成功する。変形形態はゴミ収集車。
  ちなみに声優の木村雅史は『トランスフォーマー　ギャラクシーフォース』にてメガロコンボイを、『トランスフォーマー　リベンジ』においてザ・フォールン（フォーレン）を担当した。
フィルチ（CV：小林ゆう）
- 鳥型のディセプティコン。今作では初となる女性のディセプティコンでもある。また、今作では珍しくロボット⇔ビーストへの変形パターンである。
  「キラキラ、好きぃ！」という口癖の通り光物を蒐集する癖があり、キャンピングカーや鉄塔のパーツや橋の鉄骨といったものを強奪していた。
  キラキラするサングラスを身に着けていたデニーを誘拐するも、救助に来たチームバンブルビーとの交戦でストロングアームに殴られた上、サイドスワイプが投げた鉄骨が直撃し倒される。
  中の人が画伯のためか甲高い奇声をあげるのが特徴的だが、ロボットモードは『ビーストウォーズ』のエアラザーに似た割かし美人なデザインである。なお、ロボットモードは本編では小さく後姿しか登場していない。
スプリングロード（CV：飛田展男）
- ピックアップトラックからカエルに変形するディセプティコン。語尾に「ケロ」とつける。黄金のエネルゴンが眠るというサイバトロン星の秘境「ドラドス」を探し回っていた（当然舞台は地球なのでそんなもんはない）。
  遺跡の像を喋れるものだと勘違いしており（当たり前だが）、質問に答えなかったために破壊するということを繰り返していた。
  ストロングアームとバンブルビーに追跡され、遺跡を破壊しつつ交戦した後に棺に閉じ込められ敢え無く御用となった。
  今度はひょんな事でポッドから開放されて同じく逃げ出したクイルファイアに唆されてしばらく彼と行動を共にしていたが、人間の新型戦車を奪っての大騒動の末にクイルファイアともども再逮捕された。
  声優の飛田展男は『ビーストウォーズ』でテラザウラー、『メタルス』でクイックストライク、『アニメイテッド』にてスワープ・サウンドウェーブ・ファンゾーン・コロッソス、『プライム』でラチェットを演じた。
ペッド（CV：阪口大助）
- タンクローリーに変形する世にも珍しいミミズのトランスフォーマー。ドリルのように地中を掘り進み、地盤沈下を引き起こした。
  見た目に反して知恵も回り、ジャズが考案したトラップを欺きオートボットを地底に落とし込んだりもした。
  しかし、サイドスワイプの決死の行動と、ジャズの乱入による大乱闘の末カプセルに一人閉じ込められ、捕獲された。
  アルケモア号に搭載されていたエネルゴンキューブを集め、脱走ディセプティコンのボスになることをもくろんでいたが、ジャズに「エネルゴンが切れれば元の立場に逆戻り（要約）」だと諭され逆上するあたり、かなりの小者だったようだ。
  声優の阪口大助は『トランスフォーマーGo!』にてヒショウマルを担当した。
クイルファイア（CV：岸尾だいすけ）
- SUVに変形するヤマアラシ型のディセプティコン。語尾に「～っつの！」とつく。
  そのトゲには毒があり、感染したものによって症状が変化する特性を持つ。このトゲでバンブルビーの精神年齢が人間の5歳児くらいまで退行した。
  革命軍の兵士を名乗り、あらゆる所で革命を起こそうとする（だからってゾウを革命ってどうなのか）。そして革命が成った証として自身のサインを「サイン、コサイン、タンジェント！」と刻む。
  オートボットを圧倒するパワーと知恵を見せ付けたが、子供になったバンブルビーにさんざん振り回された挙句最後は自分のトゲに刺さり倒れた。
  その後、ドリフトのマイクロンが起こした騒動でポッドが壊れた事で再度脱走、なりゆきで仲間にしたスプリングロードと共に人間の大型戦車を奪って逃走を図ったが、今回も最終的にスリップストリーム達の活躍で逮捕された。
  声優の岸尾だいすけは『スーパーリンク』でキッカー、『アニメイテッド』でバンブルビーを演じている。
マロドール（CV：伊藤健太郎）
- スカンクによく似たのスカンクティコン（まんますぎる）と呼ばれるディセプティコン。ビークルモードは未確認。
  尻尾に当たる部位からTFの全ての感覚を麻痺させる毒液を発射するという能力を持ち、同型の仲間3体を従えて強盗などの犯罪を繰り返したとされる。
  脱獄後は仲間とともに最寄りのダムに忍び込んだ所でバンブルビー達の待ち伏せを受けるが、その毒液攻撃で彼らを翻弄、混乱に乗じて再び逃亡を図ろうとしたものの体制を立て直したバンブルビー達の手で全員逮捕された。
  声優の伊藤健太郎は『アニメイテッド』でラグナッツを、QTFの二期にてスカイワープを演じている。
ナイトストライク（CV：青山穣）
- コウモリのような形態のディセプティコン。特にビークルモードもロボットモードも持っていない。
  特殊な音波を放って他のTFを昏睡状態に陥らせて捕獲し、さらに繭のようなものに閉じ込めて動けなくしてから獲物のエネルゴンを奪い取る。その音波には眠らせたTFの心を抉るような悪夢を見せる副次効果が含まれている。
  バンブルビー達の基地の近くの洞窟に巣を置いて彼らを次々と捕獲していったが、催眠音波は人間には効果が無くラッセルとデニー、そして先に捕らえていたチョップショップ（の右手）の活躍もあってバンブルビー達を開放されてしまい、二度目の音波攻撃も通用せずあえなく御用となった。
  声優の青山穣は実写版『トランスフォーマーダークサイド・ムーン』にてシモンズの助手ダッチを演じていた。
バーテブレーク（CV：真殿光昭）
- 列車に変形する蛇のような長い胴体に三本のアームを備えたディセプティコン。
  以前はサイバトロンのクリスタルシティ科学評議員だったが、他人の体を勝手に弄る違法な外科手術に手を染めた事で議員資格を剥奪された挙句に投獄された。
  サイバトロン星に戻って自分を貶した者達に復讐すべく、強い戦士のボディを求めて捕らえたサイドスワイプの体に自分の頭を取り付けてそのコントロールを奪い取る事に成功し、その体を使いこなしてバンブルビー達を苦しめるが、サイドスワイプ本人にその動きを先読みされて敗れ去り、拘束された。
オクトパンチ（CV：茶風林）
- 赤い潜航艇に変形する頭足類のような姿のディセプティコンで、怪力と高度なセンサー機能を備えた8本の触手を有している。
  かつて沈没船荒らしなどの窃盗行為を働いたという容疑で収監されており、脱獄後は地球の海底に眠っていたサイバトロン星の宇宙船を見つけて掘り起こし、それを乗り込んで地球を脱出しようと目論んだ。
  船のコントロールを掌握してからはその防御機能を活用し、チームを分断する事に成功するが、やがて唯一彼の下に辿り着いたバンブルビーとグリムロックに破れた。
  吹き替えではやはりモチーフ的に「タコ」だの「ゲソ」だの特徴的な口癖が付けられている。
  声優の茶風林は『ビーストウォーズメタルス』にてラムホーン（三馬鹿長老の一人）を演じた。
グランドパウンダー（CV：稲田徹）
- 大型パワーショベルに変形するゴリラのような体型のディセプティコン。
  元ケイオンの格闘家で、豪快な戦い方と火炎パンチなどの必殺技でフィクシットも憧れるほど有名な選手だったが、ヘッドロックと組んでからは勝つためには手段を選ばない卑劣漢（グリムロック戦では明らかにヘッドロックと共に相手を攻撃している）に成り下がり、試合中の違反行為や大規模な器物損壊などの容疑をかけられていた。
  とにかく勝利とその栄光に執着しており、地球ではシティで行われていたモンスターカーバトルに乱入してへッドロックの工作もあって同競技のチャンプとなる。そして選手としてエントリーしたデニーおよびグリムロックと激しい戦いを繰り広げた末、グリムロックのフィクシットから教わった連続攻撃と必殺技を受けてノックダウンされた。
  声優の稲田徹は『参乗合体トランスフォーマーGo!』にてブドーラなどのレギュラーキャラを演じていた。
ヘッドロック（CV：浦山迅）
- フォークリフトに変形する小柄のディセプティコンで、老人のような嗄れた顔が特徴。
  グランドパウンダーのマネージャー兼コーチであるが、勝つ事だけを求める卑怯な性格をしており、指に仕込んだスタンガンを使ってはグランドパウンダーの対戦相手を密かに妨害するという反則行為を繰り返していた。
  地球ではモンスターカーバトルにおいても相手の機械の細工をしてグランドパウンダーを勝たせ、グリムロック戦でも彼の足を攻撃して戦いを優位にしようとしたが、真相を知って憤るフィクシットにフルボッコにされてしまい、敗れたグランドパウンダーと共に逮捕された。
  声優の浦山迅は実写版『トランスフォーマー』シリーズでラチェットを演じていた。
キックバック（CV：泰勇気）
- バッタのような長い複数の足を持つ細身のディセプティコン。F1 カーによく似たドラッグレースカーに変形する。
  基本的に誰かの配下として悪事を重ねてきた主体性のない小悪党であり、地球でもスチールジョーの配下になろうと近づいてきたが、オートボット陣地への侵入を目論むジョーの手で身動き取れなくさせられ、オートボットを引き付ける囮に使われる。
  そこに駆けつけたオートボットにあっさり逮捕されそうになるが、一瞬の隙を突いて逃走を果たし、そのまま行方をくらました。
  声優の泰勇気は『トランスフォーマープライム』でヴィーコンおよびホイルジャックなどを演じていた。
スカウル（CV：かぬか光明）
- アンキロサウルス風モンスターから変形するグリムロックと同じダイノボットの一人。
  朴訥そうな口調で喋るが、破壊を何よりも好み、それに伴う犠牲や被害を考えない凶暴な性格の持ち主で、以前はサンダーフーフの配下として彼が騙し取った土地から住人を追い出す地上げ屋だった。
  グリムロックと出会い彼と意気投合するが、彼の罪状を知ってやむなく自身を捕らえに来たグリムロックを見て裏切られたと思い込んで暴れ出し、無人駅から人のいる保養施設まで乱入して破壊の限りを尽くすも、最終的にグリムロックとの戦いに敗れて拘束された。
レザーパウ（CV：なし）
- 豹のような顔をした人型トランスフォーマー。
  バンブルビー達の基地付近の森でウインドブレードと交戦していたが、あっけなく捕らえられ、そのままバンブルビーの下へ引き渡された。
  獣のような唸り声を上げるだけで具体的なセリフはなく、その罪状なども語られる事はなかった不憫なキャラ。
ジザ（CV：井上喜久子）
- 巨大な蜂型ビーストに変形する肥満体型の女性トランスフォーマー。
  女王を自称する傲慢で欲深い性格をしており、他者を洗脳する毒素を使って他のTFを操り、星を支配しようと目論むも毒の効果は一定時間で抜けてしまう事から計画は頓挫、逮捕されてアルケモア号に収監されていた。
  地球では人間の方が毒の効果が強いとして今度は人間を洗脳して地球を支配しようと画策、空港を占拠しそこからさらに毒を全世界にばらまこうとした。しかし低温に弱く地球の気温にも耐えられないという弱点があり、マイクロン達の工作でアジトから誘い出された所をウインドブレード、サイドスワイプ、ストロングアームの連携の前に敗れる。
スード（CV：落合弘治）
- ビークルだけでなく、他のTFの姿にも変形できる節足動物風トランスフォーマー。顔が超適当。
  その能力を利用した情報能力に長けた優秀なスパイであったが、サイバトロン星の機密情報を他の星に漏洩した罪に問われていた。
  旧開拓時代の廃墟に潜んでいた所、偶然そこに遊びに来たバンブルビー達を自分を探しに来たと勘違いして擬態能力を駆使して翻弄するが、ドリフトに化けた際にはマイクロンを再現できず、グリムロックに化けた際も彼の嗜好を読めなかった事など詰めの甘さからあっさり追い詰められ、最後は機関車に変形して逃走を図るも、先回りしたマイクロン達に線路を壊されて脱線、動けなくなった所を逮捕された。
メガトロナス（CV：立木文彦）
- 突如スチールジョーの前に顔を見せた正体不明のディセプティコン。巨大な戦車に変形する。超常的な力を持ち、そのパワーを見せつけてスチールジョーを配下に置いた。
  マイクロナス同様に最初に作られた13体のTFの一人で、前作『プライム』のメガトロンが若いころに名乗っていた名前と同じなのは、彼から取られているからである。力に溺れた彼は、前作にて重要なアイテムであった「ソラスプライムハンマー」の主であるソラスプライムを殺害。その罪で異次元に幽閉されていた。
  そしてスチールジョーに巨大なスペースブリッジを建造させてそれを利用して現世に舞い戻り、地球にあるユニクロンのスパークとサイバトロンにあるプライマスのスパークを掌握してさらなる力を得ようとした。
  騙されたと知って抵抗するスチールジョーを排除し、駆けつけたバンブルビー達やオプティマスをもその凄まじい力で圧倒して遂に2つのスパークを呼び出す事に成功するも、バンブルビーの活躍で両スパークは元の場所へ還ってしまい目論見は頓挫、最後はディセプティコンハンターを応用してシュプリームモードとなったバンブルビー、サイドスワイプ、ストロングアームの連携攻撃の前に吹き飛ばされて姿を消した。
  実写映画版第二作に登場した「ザ・フォールン」の本来の名前は「メガトロナスプライム」である。
  声優の立木文彦は『トランスフォーマーリバース』にてサイクロナスなどを、『アニメイテッド』にてメルトダウンを、『ダークサイド・ムーン』にてディーノを演じており、実は本シリーズに出演した声優では最もTF作品との付き合いが古い。

人間

ラッセル（CV：村中知）
- 人間側の主人公。ある事情で父親の元へとやってきたが、そこでTFと遭遇してしまう。
  素直じゃないが根はとてもいい子で、サイドスワイプとはよく行動を共にしている。
デニー（CV：北田理道）
- ラッセルの父親。骨董品買取（という名のスクラップ収集）を生業としている。ラッセルのことを愛情を込めて「ラスティー」と呼んでいるが、当人は嫌がっている。
  TF世界の人間のご多分に漏れず勇敢で、アンダーバイトとの戦いでは古いトラックで体当たりをかましている。
ハンク（CV：佐藤美由希）
- アメフトに情熱を燃やす女の子。ラッセルをチームに引き入れ、仲間に入れてくれた。活発で姉御肌な少女。
  しかし、妙に車に詳しかったり軍人っぽいヘルメットを付けていたりサイドカー付きの自転車に乗ってたりと少し変わっている。
  なお、本名はヘンリエッタ。何故男っぽいニックネームなのかは不明。
ブッチ（CV：湯浅涼）
- ハンクのアメフト仲間。何故か語尾に「ブヒ」をつける。どこのブー太郎だお前は。