そ れ は 、 す な わ ち 、 |
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P O T E N T I A L F O R D I S A S T E R |
『世界樹の迷宮V 長き神話の果て』とは、2016年8月4日発売の3DダンジョンRPGである。
対応プラットフォームはニンテンドー3DS。発売元はアトラス。ナンバリングタイトルとしては『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』(2012年7月5日発売)以来およそ4年ぶりの新作となる。
ニコニコ動画のタグ表記では、サブタイトルを省略した『世界樹の迷宮V』も併せて使用されている。
概要
2014年11月24日のニコニコ生放送「『世界樹の迷宮』リアルタイムRPGニコ生」において、"世界樹の迷宮V 始動"が告知された。
しかし"始動"発表以降公式からの続報が途絶えたため、ユーザーの間では開発の遅れ等が心配されたが、1年以上の空白期間を経て、2016年3月1日に『世界樹の迷宮V 長き神話の果て』という正式タイトルと共に、2016年8月4日に発売予定だと発表された。
ちなみに8月4日は初代ディレクター新納一哉氏の誕生日らしい。
今作は世界樹の迷宮らしさと新しさを徹底的に追求し、シリーズの原点回帰とも集大成とも呼べるような作品になるとのこと。具体的には「自由度の高いキャラクターメイク」「冒険心をくすぐるダンジョン探索」「歯応えのあるバトルと育成」を深く掘り下げたとのこと。
今作は世界樹の迷宮シリーズ初となる、通常版と数量限定のコレクターズパック(特別版)がそれぞれ販売される。先着購入特典としてシリーズ恒例の「サウンドトラックCD ラフスケッチver」がつく他、特別版の特典には「スペシャルアートブック・DLCコードセット(後日有料で配信)・特製BOXパッケージ」が付属する。
2016年7月20日より体験版が配信開始。ストーリーの冒頭から迷宮の3Fまでプレイ可能。キャラクターメイクに一切の制限はない。なお、体験版のデータは製品版に引き継ぐことができる。
スタッフ
システム
- 自由度がさらに高くなったキャラクターメイク
- キャラクターメイクの自由度が大幅に向上し、肌の色は決められた12種類の中から、髪の色・目の色はRGB数値で自由に設定できる。なお、目の色は左右別々に設定できるため、オッドアイも作成可能。
新たにキャラクターのボイスも設定可能になり、男20種・女20種の合計40種類(+ボイスオフ設定&NPCキャラ5人(公式QRコード))のうちから選ぶことができる。君は戦いを賑やかにするためボイスを設定してもいいし、従来のナンバリングタイトルを意識してボイスをオフに設定してもいい。
ちなみに、キャラクタービジュアルに関係なくボイスを設定できるため、ダンディーボイスを発するロリキャラといったキャラクターも作成できる。「やるしかねぇか…(CV.川原慶久)」「これはプレゼントだ…(CV.中田譲治)」
なお、作成したキャラクターのカラーリング・ボイス・名前は、冒険者ギルドでいつでも設定し直せる(立ち絵の種類は変更できないので注意)。一度デフォルトで作成して後からじっくり考えることもできるし、「何かの力に覚醒した」「イメージチェンジで髪を染めてみた」といった設定を付けて、カラーリング等を変えてみてもいい。
ゲームが進むと各職業毎に2種類の『二つ名』のうちどちらかを得て異なる方向にパワーアップできるのだが(後述)、その『二つ名』の表示上の名前も自由に変更することが可能。
- 調整されたスキルの取捨選択
- 自由すぎるサブクラスやグリモアで野放図になっていた傾向のあったスキルだが、今作では他職スキルを使う手段はほぼなく、職業毎の役割分担がハッキリするようになった。さらにシナリオが進むと2タイプから上級スキルを選べる「二つ名」が得られるようになり、役割がさらにはっきりする。
その一方で、本来その職業ではない種族を転職してくることで、同じ職業でもかなり違う使用感になったりというこれまでとは違う意味での自由度もある。
なお、本作の武器は鍛冶を行うことにより能力ボーナスを得たり、武器に秘められたスキルを使用することができるようになる。強い武器にすぐに乗り換えて自前の攻撃スキルを強化してもいいし、買い替えず武器スキルも絡めた戦術を展開してもいい。
- ユニオンスキル
- これまであった「フォーススキル」などの奥義スキルの新しいもの。
行動毎に蓄積するユニオンゲージを使い、「ゲージが100%溜まっている発動者」に「スキル毎の規定人数の行動可能な仲間(ゲージ不問)」が協力することで奥義スキルを使用する。スキルは最速発動し発動後は発動者と協力者全員のユニオンゲージがカラになる。
覚えられるスキルは種族毎に決まっており、どの種族も何種類か習得できる。
- ステータス・計算式の変更
- 今回これまでTECとなっていたステータスが魔法攻撃に影響するINTと魔法防御や回復に影響するWISに分離し、魔法攻撃と魔法防御が得意な種族がそれぞれ登場している。
また、すべての武器にATK(攻撃力)とMAT(魔法攻撃力)が設定され、魔法攻撃も武器性能の影響を受けるようになった。
このほか、これまでほぼ即死だった石化が長期ターン行動不能に変更となった、バフを重ねた場合の倍率が乗算ではなく加算になるなど、細かい計算式がかなりの部分で変化している模様。
- 冒険心をくすぐるダンジョン探索
- マッピングシステムが改良され、配置できるアイコンの種類が大幅に増えた他、アイコンパレットを自由にカスタマイズできるなど、ユーザビリティが向上した。文字通り、自分だけの地図を描くことができるようになった。
新シリーズで登場して賛否両論となったフロアジャンプは弱体化され『階層の地図をしっかり書いて報告すると、その次の階層からスタートできる』というものになった。その階層から開始できるだけで帰ってはこれないため、糸を忘れた際の危険性はシリーズ随一である。
ちなみに本作の樹海時軸は帰還専用になっており、新階層に行くためには直前のフロアの地図を描き評議会で見せなければならない。
今作の迷宮では、釣り場で魚を釣る「フィッシング」や食用の獣を狩る「狩猟術」などにより食材を入手できる。入手した食材は消耗品や素材とは別枠で保管され、戦闘中以外ならばHPやTPの回復に使用できるほか、迷宮内で火を起こせる場所で調理しさらに効果の高い料理に加工できる。このため、今作では探索中のTP切れの心配は少ない。尚、食材を売って換金することは出来ない。
また、歴代シリーズではお馴染みの迷宮内で発生する小規模イベントが「Adventure Episode」として充実・強化された。体験した内容によって経験値が入手できるようになり、イベント毎にタイトルと簡単な概要が付くようになった。
- 一新されたモンスター
- 今作で登場するモンスターは全て一新されており、歴代シリーズのモンスターは登場しない。
モンスターに関する知識は、新米冒険者も熟練冒険者も同じスタートラインで始めることになる。
それと共に、新2にあった戦闘中でもモンスター図鑑を細部まで見られる機能も搭載されているので初心者や覚えきれない人でも安心していい。
新たな舞台「アルカディア」
今作の舞台は剣と魔法に支配された世界「アルカディア」。
この地には"世界樹"と呼ばれる巨樹が太古の昔からそびえ立ち、そのおかげで世界の平穏が保たれていた。そんな世界樹には「前人未到の頂に辿り着けば、どんな夢も叶う」という伝説があった。
アルカディアには「アースラン」「ルナリア」「セリアン」「ブラニー」という4つの種族が住んでおり、世界樹についてそれぞれ異なる言い伝えがあったが、未だその真相を確かめた者はいなかった。そして彼等は、世界樹の麓にある城砦都市アイオリスに集い力を合わせ、世界樹の頂上を目指して迷宮に挑む。
今作では基礎的な能力値が職業毎ではなく種族毎になり、まずこの数値が種族毎に大きく異なる。
また、今作では「職業スキル(ベーシックスキル)」の他に「種族スキル」があり、主に樹海探索に役立つものとユニオンスキルが含まれており、各種族ごとに覚えられるスキルや習得するタイミングが異なる。
- アースラン
- 大陸の各地に住まい、アルカディアでは最も繁栄している種族。外見だけを見ると最も人間に近い。
能力は平均的とされてはいるものの、実際はTPが最も低く、INTやWISも低いという弱点と、HPとVITとLUCの3つが最高で高い物理耐久・バステ耐性を持つという長所がある。耐久を活かした壁役や、攻撃しながら状態異常や封じを入れていくスタイルが得意。一方、職を問わずTPを浪費する戦法は苦手。
ユニオンスキルは状態異常付着率を上げる「黒霧」や、縛りや異常を防ぎさらに食いしばる「不屈の闘志」など、ステータス異常に関するものが多い。
- ルナリア
- 北方の地"シドニア"で魔術の研究に勤しんできた、耳が長く細身の種族。青白い肌のものもいる。
HPやVIT、そしてAGIが最低で耐久力に難アリだが、INTとTPが最高でWISやLUCもあり魔法を得意とする。前衛には向かないが、前衛職でもTPとLUCを活かして変な立ち回りができる場合もある。
ユニオンスキルは炎+氷+雷で攻撃する「トリプルマジック」や、全体の全部位を高確率で縛り上げる「チェーンブラスト」などを持ち、素材採集にも役立つ。
- セリアン
- 山脈の峰にある山都の民。いわゆる獣耳が生えており、動物の先祖を持つという伝承がある。
INTやWISは低くVITもやや不安だが、最高のSTRとAGIを誇る強力な物理アタッカーである。
物理アタッカー以外にはあまり向かないが、AGIが最も高い点を活かし、バフやアイテム係に回ることもできる。
ユニオンスキルも攻撃時に部位封じを付与する「気魄の楔」など物理攻撃に関するものが多い。
- ブラニー
- 大自然を崇拝し大草原を故郷とする、小柄でペドい人懐っこい種族。自然の力や薬学の知識、商業に優れる。
STRとLUCが最低で攻めには向かずHPも低めだが、最高のWISとアースランに次ぐVITにを持つため耐久力はかなり高く、盾職でなくても前衛もこなせるほど。また、INTとTPはルナリアに次いであり、TPと耐久力と速さが同時に必要な回復役やバフ・デバフ撒きを得意とする。
ユニオンスキルがズバ抜けて強く、全員を最速行動させる「電光石火」に「ヒギエイアの杯」「イージスの盾」など過去作で伝説的な強さを誇ったあれやこれやが揃っている。
職業
今作の職業は10種類、その全てが過去作には存在しない完全新規職である。
種族毎に初めに就ける職業は決まっているが、ゲームの最序盤から種族の壁を越えて転職することが可能。
ただし、どの職業も基本的に元の種族に向いているため、種を超えた転職は良く考えて行うこと。
また第1作「世界樹の迷宮」を意識し、どの職業もかなり尖った性能になっており、バランスの良いパーティーを組むのは難しいとのこと。
今回、死霊や猟犬など召喚や設置を行う職業が多いが、今回は前列のさらに手前に召喚専用の枠が1列3枠用意されているためⅢほどは召喚枠の取り合いが起こりにくくなっている。(ただし、囮としてバンカーを設置したら列攻撃に猟犬が巻き込まれる、というようなとばっちりは起こる)
またある程度ストーリーを進め特定の条件を満たすと、達人と認められた者に『二つ名』を付与できる。
職業毎に2種類ずつあり、どちらを選んだかでその後習得できるスキルの種類や能力値が大きく変化する。
ドラグーンなら攻撃タイプか防御タイプのどっちかを選べるという感じだが、単純に2タイプの上級職に分化すると考えても良い。
なお、二つ名はプレイヤーが任意で名付けることも可能(漢字英数字記号可・最大15文字)である。君は公式名称をそのまま使ってもいいし、『†漆黒の堕天使†』『剣ぶんぶん子ちゃん』『闇の炎のデス地獄』といったユニークな二つ名を付けてもいい。
- フェンサー(種族:アースラン)
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鋭い剣を巧みに操る突剣士。素早い動きで相手を翻弄する回避型のアタッカー。チェイン系のスキルを習得し、味方との連携攻撃も行える。
二つ名は『幻影の剣士』と『迅雷の剣士』
『幻影の剣士』は回避盾になるもので、回避率が上がるスキルとヘイト集め、回避時に有効なスキルを揃える。スキル次第ではあえて全裸になるという初代wizや旧世界樹Ⅱを思わせる粋の境地に突っ込むことも可能。
『迅雷の剣士』はチェイン系スキルが強化され、味方と連携でさらなる火力が期待できる。
本作の看板職だが、どちらの二つ名も味方との連携が必要で、起用する際はパーティーの編成から考える必要がある。
- ドラグーン(種族:アースラン)
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竜の如く硬い防御力を誇るシリーズお馴染みの防御特化職。
重装甲に遠隔壊属性の重砲を搭載し火力と装甲で伴随する仲間を守る竜騎兵。寧ろ人間戦車と言うべき職業である。お馴染みの「ラインガード」や三属性対応の「マテリアルガード」が前提無しでいきなり習得できるなどベーシックの時点から高性能で、直前ターンのガードを維持しつつ攻撃する「ガンマウント」、さらに、囮となって敵の攻撃を引きつける防御陣地「バンカー」を設置するという新たな防御法が追加されている。
二つ名は『金剛の竜騎兵』 『砲火の竜騎兵』
『金剛の竜騎兵』は防御特化型で、味方を庇う「ディバイドガード」や軽減と共に食いしばりをかける「ソウルガード」、攻撃する同列の味方のダメージを軽減しつつ反撃する「カウンターガード」など、防御寄りのスキルが多く、「ガンマウント」と組み合わせれば攻撃も可能。「先制バンカー」もうれしい。
『砲火の竜騎兵』は重砲を火力とすることが可能になり、バステ付与が可能な各種重砲スキル、攻撃に軽減に成功する度に次の重砲スキルの攻撃力が上がる「ガンリベンジ」を持ち、1ターン後に攻撃する超威力の攻撃「バスターカノン」は盾職なのに本作最高の瞬間火力が出るロマン砲となる。
その他、囮になりつつ反撃もしてくれる「トーチカ」の設置などが可能。
- セスタス(種族:アースラン)
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鍛え上げた拳を用いて戦況を切り拓く戦士。
敵単体への制圧力が高く、部位封じ効果のある打撃技と、それを封じてない部位に対して一定確率で連続で撃ちこむ「ワンツー」、及び、「雷神拳」など自分のHPを犠牲にする高威力の打撃技を持つ。
二つ名は『連撃の拳闘家』と『衝撃の拳士』。
『連撃の拳闘家』は封じとそこからの連続攻撃重視で、今度は封じた場所めがけて殴り掛かる「リードブロー」などを持ち、敵を封じながら殴りまくることが可能。
『衝撃の拳士』はHPが低い状態で強くなり、HPが一定割合以下だと強化される「不屈」や、自分よりHPの割合が多い相手に超威力になる「大物潰し」などHPの割合に関する技が多い。また連撃の拳闘家よりは範囲攻撃も可能。
- リーパー(種族:アースラン)
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死をもたらす大鎌で敵を狩り尽くす大鎌使い。
"瘴気"と呼ばれる力を用いたデバフやバステ付与とそこからの刈り取りを主体とするのナイトシーカーの系譜に当たる職で、相手の異常耐性を下げる「虚弱の瘴気」などのデバフと、「瘴気兵装」で瘴気を纏うことで列攻撃の「痺止の鎌」「呪禁の鎌」などがかなり高確率で状態異常効果が出るようになるデバフ職。
二つ名は『死を振り撒く死神』と『死を遠ざける死神』。
『死を振り撒く死神』は鎌スキルを強化しST異常になった相手を抹殺するスキルを追加したもので、「惨毒の鎌」や「禍乱の鎌」などで相手を状態異常にしやすくなり、状態異常の相手に絶大な火力の追撃が発生する「冷灰の大鎌」などで大きなダメージを与えられる。
『死を遠ざける死神』は瘴気を撒くほうを強化したもので、命中率を下げる「暗弱の瘴気」などデバフ撒きと、纏った瘴気を解除して仲間を封じや状態異常から守る「瘴気の障壁」などの防御的なスキルが大半だが、敵にかけたデバフを解除してその数だけ攻撃する「泡沫の鎌」は威力が飛び抜けている。
- ネクロマンサー(種族:ルナリア)
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死霊を操る術を持つ召喚職。
呼び出した死霊を使い、攻撃・防御・回復などをこなせる万能職。また死霊は戦闘以外でも呼び出すことができる。
死霊は単独では弱く、「死霊召喚」で普通に呼び出す以外にも、自身が無傷のターンに勝手に召喚する「墓守の心得」や死霊が消えると補充する「死霊転生」などで勝手にどんどん呼び出し、「炎爆弾」やら「毒爆弾」、全体回復の「生の代償」などのコストとして積極的に消費していくスタイルとなる。どのスキルも専門職に劣らない強力な性能だが死霊がいないとどうしようもなく、敵の強力全体攻撃で死霊ごと潰されてしまうと全く身動きが取れなくなる。
二つ名は『召霊のネクロマンサー』と『破霊のネクロマンサー』。
『召霊のネクロマンサー』は防御や補助のバリエーションが増え、死霊を犠牲に味方全体を一定確率で復活させる『ソウルトレード』、特定の味方に攻撃してきた敵に死霊が攻撃する『墓穴』などがある。
『破霊のネクロマンサー』は死霊を補充しては消費する攻撃的なスタイルで、すべての死霊を『死霊大爆発』させたり、『ゾンビパウダー』で敵を即死させてその敵のHPを引き継いだ死霊したり、死霊を犠牲にしてその死霊のHPの一定割合のダメージを与える『等価交換』を放つなどが可能。また、『地獄門』で殴りつつ減らしたダメージをHPに変換した死霊を召喚できるため、死霊が絶やされても何もできなくなるということはない。
- ウォーロック(種族:ルナリア)
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属性攻撃に長けた賢者。
お馴染みの3属性技に加えて"圧縮術式"や"高速詠唱"などを用いることで、スキルの攻撃範囲や威力を変動させて戦うこともできる。実は重砲も使用できる。
二つ名は『六属を操る導師』と『炎と氷と雷の支配者』。
『六属を操る導師』はさらに風や大地を操ることで斬突壊も使いこなし、直前と異なる属性の魔法を使うと属性が合成される「リザーブマジック」で自在に複合属性攻撃が可能となる。
『炎と氷と雷の支配者』は三属性をそのまま強化したもので3属性の全体攻撃魔法を習得できるほか、「コストカット」などのTP節約と自身が使用したTPを味方に横流しする「マジックリーク」を持つ。
- マスラオ(種族:セリアン)
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多数の刀を使いこなす武人。
典型的な低耐久の高速アタッカーで、パーティーの前列からの攻撃に特化している。二の腕に刀を装着することで4本の刀装備を実現させている。
二つ名は『四天一流の武人』『一刀無双の武人』。
『四天一流の武人』は「多刀術」により装備枠全てに刀を装備可能という前代未聞のスタイルで、「返り咲き」でスキルを2連続で発動させ、敵味方関係なく強力な追撃を行う「三途渡し」や敵一列を微塵切りにする「八重の華」など、持てる力を全て物理攻撃に注いだような極端な性能になる。一応装備欄全てに絶対刀を装備するという必要はなく、状況に応じて防具に回しても良い。
『一刀無双の武人』はそれとは対照的に癖のない安定した物理アタッカーとなり、雷との複合属性の「雷切」、低命中ながら耐性を無視する「兜割り」、三回斬りつつ全縛りを行う「三段討ち」など攻めのバリエーションが更に充実していく。安定性が高く、従来のソードマンやウォリアーに近い安定した性能である。
- ハウンド(種族:セリアン)
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鷹と猟犬を率いて狩りをする狩人。
使役する鷹・猟犬にも名前が付けることができる(最大4文字)。主に鷹が攻撃を、猟犬が回復と封じをこなす。外見に本シリーズ初となる老婆キャラが選択可能。
鷹・猟犬は死霊と異なり呼びたすために多くのTPが要求されるが、ステータスは本人のレベルと呼び出すスキルレベルにのみ依存し、どの種族が使用しても(弓攻撃の性能以外は)安定して効果を発揮できるため、アースランやセリアンに回復を、ブラニーに物理攻撃・縛りを任せることもできる。
二つ名は『飛鷹を伴う射手』『犬狼を導く射手』でどちらかの動物をより強力に使役していくことになる。勿論両方呼び出して戦わせることも可能。
鷹は攻撃力・AGIが高く、二つ名習得に伴い鷹のみだが高威力+頭封じの「飛来爪撃」、全体への攻撃に氷属性で追撃する「氷嘴撃」、一旦鷹を戦闘離脱させ、3ターン後に超強力な攻撃を行う「スカイダイブ」と強力な攻撃スキルを習得していく。
猟犬はベーシックの時点から「救護指示」で回復できるほか、二つ名習得により味方を庇い回復させる「防衛指示」や足封じの相手に強力な追撃をさせる「足甲貫き」など癖はあるもののあらゆる役割を任せられるようになる。
- ハーバリスト(種族:ブラニー)
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薬草(ハーブ)を使った癒やしの達人で回復のエキスパート。
武器は杖・鎌・弓が装備でき、どれも火力にはならないがいろいろな装備スキルが利用できる。回復という面ではこれまでのメディックとだいたい同じスキルが揃うが、今回は頭ではなく腕スキルなので腕封じに注意。
毒草によるスモークを用いて状態異常付与もでき、スモークは該当する状態異常の耐性を落とすというデバフがオマケでついているので、1発目を外しても2発目以降が当たりやすくなる。
二つ名は『慈悲深き薬草師』と『天真なる毒殺者』。
『慈悲深き薬草師』は更なる回復特化型で、最大HPを超えて回復できるようになる「ハーブブースト」、味方が受けた攻撃に反応して回復する「チェイスハーブ」などにより、未来に受けるダメージを受ける前に回復するということが可能となる。封じ回復の「リカバリーハーブ」もこちらのみ。
『天真なる毒殺者』はスモークを強化したもので、スモークの行動速度が上がりTPが減る「スモークブースト」に下級にない種類のスモーク、スモークのデバフがかかっている敵を石化させる「スモークソリッド」や爆破する「スモークボム」などスモークを別の用途で利用するスキルを持ち、未来に受けるダメージを受ける前に消滅させることが可能となる。
- シャーマン(種族:ブラニー)
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神秘の力で仲間をサポートする支援特化職。
仲間の傷を癒すスキルや防御力を向上させるスキルなど、様々な支援スキルで味方を強化する。歴代のバフ職よろしく武器は剣・弓・杖、体防具は軽鎧まで装備可能と幅広く、鍛冶効果含め様々な役割を任せられる。
二つ名は『天譴(てんけん)を下す巫子』と『天寵(てんちょう)を告げし巫子』。
『天譴を下す巫子』は強化・弱体を解除しTPを回復させる「神供の加護」「禊」、属性付与の強化を解除し攻撃や属性吸収に利用する「神託:三走り」「神託:後光」、自身の強化3つを解除し、強力な物理攻撃を行う「神降ろし」等能動的に強化を解除して強力な効果を発揮するスキルを習得する。
『天寵を告げし巫子』は強化バフの種類が増え、強化されている味方をオートで回復させる「慰霊」「慈愛」、強化バフを代償に味方をバステから守る「神域」などで味方を後ろからさらに強くサポートしていく。
どちら二つ名にせよマスタースキルまで完成させるには膨大なSPが要求される。
余談だが、「最新装備且つ祈祷:鎮守のかかった軽鎧装備の前衛ブラニー」は適正レベルで殆どの敵の攻撃を耐えられるため、パーティーの強さの一つの指標になる。
登場人物
アイオリスの街の人々
- ジェネッタ(種族:セリアン) CV:中村桜
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「ジェネッタの宿」を切り盛りしているセリアンの女性。シリーズお馴染みの糸目枠。3人姉妹の次女で、迷宮内でパンを焼きに行く時は姉と妹に店番を任せている。今作の宿は宿泊だけで戦闘不能まで完全回復でき・セーブ・道具の預け入れ・ギルドカードの管理は勿論、迷宮内で捕らえた牛や鶏の世話もし、時々取れた食材をサービスしてくれるなどこれまでで最も高機能となっている。
- セリク(種族:ブラニー) CV:金田アキ
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「アイオリスの大市」で店主を務めるブラニーの男性。ここでは冒険に必要な装備や消費アイテムを購入できる。また武器を強化する"鍛冶"もここで行える。鍛冶を行うと武器の攻撃力が上昇するだけでなく、能力値へのボーナスや固有スキルがある武器ならばその性能も向上する。
- メリーナ(種族:ルナリア) CV:岡村明美
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酒場「魔女の黄昏亭」を営むルナリアの女性。文字通り浅黒い肌の持ち主で眼鏡をかけているお姉さん。酒場では様々なクエストが受けられる他、他の冒険者から情報を得ることができる。今回、他の冒険者に混ざって食材の販売員が酒場に来ることもあるので、出入りする機会も多い。
- エドガー(種族:アースラン) CV:坪井智浩
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冒険者ギルドのギルド長を務める人物。全身に甲冑をまとっており、表情や姿は伺えない。魚釣りが趣味で、時折迷宮で釣りをしている。台詞から既婚者でありそれなりの年であるらしいことが解かる。
- レムス(種族:アースラン) CV:小松未可子
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アルカディア評議会に属するアースランの王族で少し幼い風貌の男性。世界樹の古い伝承に詳しく評議会としての責務をこなす一方、料理が好きで冒険者に料理のメニューを教えることもある。評議会ではミッションの受諾や、迷宮で遭遇したモンスターや入手したアイテム、書き記したマップの登録が行える。
迷宮で出会う冒険者たち
- ソロル(種族:アースラン) CV:雨宮天
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とある目的で迷宮探索をしているリーパーの少女。
一人称が「オレ」のオレっ娘でクールな性格。少し痛々しい
- リリ(種族:ルナリア) CV:加隈亜衣
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とある目的で迷宮探索をしているネクロマンサーの少女。人懐っこい性格の持ち主で迷宮を訪れた新米冒険者たちを歓迎している。
DLC
今作のDLCは全9種類で、稼ぎクエスト追加・イラスト追加・サウンド追加と、前作より控えめなラインナップとなっている。君はDLCを購入してもいいし、しなくてもいい。
ちなみにDLCの追加キャラは見た目は人間(アースラン)だが、種族の制約はないため、緑色の肌をしたルナリアのししょーなんてのも作ることもできたりする。
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シリーズ初の限定版となるコレクターズパックは、従来の設定資料集と同等の情報が詰め込まれたアートブックが最大の特徴。非常に多くの予約が殺到し、予約開始から僅か半日足らずで各オンライン販売店の予約受付が終了する程の勢いであった。その後、何度か在庫の追加が行われたものの、追加分も全て捌ききってしまったようで、公式から「全ての出荷が終了&今後新たに追加する予定はない」と告知された。
結果的に、コレクターズパックを予約できなかったユーザーが続出することとなった。
…なのだが、2017年時点でも新品入手不可能というわけでもなく、値下がりこそしていないが割と普通の価格で出回っている。
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