島(しま)とは、全方位を水に囲まれた地形のこと。世界的には、オーストラリア大陸を基準に、それより小さなものを島と呼ぶ。
元々は外部から隔絶された、区別された土地を「シマ」と言った。現在もよく「縄張り」の意味で島という言葉が使われる。もっとも、地形のことと紛らわしいためシマと仮名文字で表記されることが多い。
また、転じて以下の意味にも用いられる。
地球上に数多くある地形のひとつで、六大陸に接していない陸地はみなこれである。一般的に島と言うと海の上に浮かんでいるものを想像すると思うが、湖や川に浮かぶ陸地もまた島である。
国際的な「島」の定義には、「水に囲まれている」のほかに、「自然にできた地形であること」「満潮時に沈まないこと」が条件づけられている。このため、人工島などは国際的には島として認められず、たとえばシーランド公国の海上要塞を領土とした主張などは「領土としての要件を満たさない = 島ではない」と扱われる。
世界最大の島は北大西洋のグリーンランド(デンマーク・自治領)で、その大きさは約216万平方km。ちなみに大陸最小のオーストラリア大陸は約761万平方kmで、「島」と「大陸」の間には3倍以上の面積の差があることが分かる。
「島=小さい」という固定観念は結構根強く、デフォルメした島の絵を描かせると、たいていの人は小さな島に椰子の木が一本生えたものを描く。
なお、国家の本土とは別に、海上にある島を領有することはその近辺の領海も合わせて領有権を持つということであり、しばしば領土問題の場所として扱われることがある。資源や環境によっては「土」よりも重みが違うことがある。
国土のほとんどが島で構成されている国。主なものに、日本、イギリス、フィリピン、インドネシア、台湾、ニュージーランドなどがある。多くの島国は複数の島で構成されており、単一の島で国となっているものは案外に少ない(ナウルなどが島一つの国の例)。
日本は6852個の島で構成されており、これには6415個の無人島が含まれる。島と言ってもかつては人が住んでいた無人島もあれば、家を立てるのすら困難なものまであり、国土地理院が「暗礁」や「岩」と定義するものも一応島として含まれている。基準もまちまちで、中国からけちのついてる沖ノ鳥島も実際人が住めそうな大きさではないが、これはちゃんと「島」と定義されている。名前の付いていない島や岩も結構多い。
島国の中で最も面積が広いのはインドネシア(約191万平方km)。しばしばアメリカや中国と比較されて「日本は小さい国」と思われがちだが、本州は世界第7位の広さを誇る島で、日本全体で総面積は約37万平方kmと、世界の島国の中では結構大きい方だったりする。
島だったものが、地形の変化で陸と繋がったもの。もはや島と呼べるのかどうかのものから、干潮時に砂浜が繋がって陸続きになるものまでさまざまである。
前者の例では北海道の函館山、後者の例では神奈川県の江ノ島なんかが有名だろう。世界的には、世界遺産指定のモン・サン=ミシェル修道院(フランス)の砂の道が有名。
陸として浮き上がった砂浜を歩いて渡ることは可能だが、満潮になれば沈んでしまう道なので、海難事故にならないようには注意が必要。元々他の陸地から近いということもあり、より通行しやすい橋の掛かっているところも多い。
水の底に接しておらず、浮き上がっている島。水に浮いた植物が積み重なって巨大な塊となったもので、島というよりは植物の群生と言った感じである。日本では和歌山県の「新宮の森」などが有名。
また、人工的に作られた浮島も多く存在する。規模次第で人が暮らすにも十分なものとなり、南米・チチカカ湖には植物の茎を編んで作り上げた浮島の上で暮らす人々が存在している。また、「メガフロート」と呼ばれる巨大浮島を使っての埋め立て計画もあり、実用化に向けて実験が行われている。
ファンタジーなどでは、水面どころか空中に浮かぶ地形も浮島と呼んだりする。詳しくは「浮島」の記事も参照のこと。
近年誕生のものでは、小笠原諸島における1973年の噴火でできた「西之島新島」がある。現在でも頻繁に噴火する鹿児島県の桜島などが有名で、桜島はその噴火物でさらに島を広げ続けており、現在では大隅半島と陸続きになっている。
世界的には、キラウエア火山を有するハワイ諸島、火山の地熱で温泉大国のアイスランド、穏やかな噴火を頻繁に見られる観光火山ストロンボリ島などが有名どころ。日本列島にも火山はたくさんあるが、陸地の形成そのものは火山噴火以外によるものが大きく、火山島とは言いにくい。
珊瑚の死骸が堆積してできた島。白い砂浜広がる南の島のイメージそのもの。
珊瑚礁もいきなりできるわけではなく、多くは既存の島に張り付くように珊瑚礁が形成される。その後に元の島が沈んで珊瑚だけ残ったというもの(環礁)もあり、それもまた島として認識される。
太平洋の熱帯付近に広がる、ポリネシア・ミクロネシアの島々などがその代表格。ほとんどが海抜がとても低く、海面の上昇の影響を強く受けており、将来的に全土が水没するのではと危惧されるところも。
埋め立てで人工的に作った島。海上に孤立した人工物は、すべて広義の人工島と言えるだろう。前述の国際的な島の定義にひっかかるため、ここを領土として主権主張はできないはずだが、いろんなミニ国家がそこを領土と主張していたりする。
主に都市部の工業地区などによく見られる。東京都の平和島や夢の島、兵庫県の六甲ポートアイランドなどが代表的な人工島である。ほか、東京湾上に建設されていた軍事施設廃墟「海堡」も人工島と呼ばれている。新大阪国際空港のような海上空港も人工島である。
埋め立て以外にも、人工的な掘削によって陸地が水路で切り離されて島ができることがある。新潟市の中心部、通称「新潟島」はかつてはちゃんと陸続きであったが、西側に水路を設けたために本州から切り離された珍地形である。一応島ではない扱いのようだが、通称として島で通じるらしい。
その国や地域の中心地から離れた島のこと。日本の場合では、本州・九州・四国・北海道の4島(いわゆる「本土」)以外の島をこう呼んでいる。
だいたい日本人の日常生活の中で使われる「島」という言葉は、この離島を意味するものである。なお離島振興法では沖縄本島を離島に含めていない。また架橋によって陸路で行ける島を含まない場合もある。
離島にもいろいろあり、本土からとても近いものもあれば、小笠原諸島のように遠く離れているところもある。大きな都市などと陸続きでない立地から、交通のために船を使う地域が多くある。またインフラが整いにくい、基本的に過疎の傾向にあるなど、離島ならではの苦労も多い。
ここでは、ニコニコ大百科に記事のある島を列記しています。
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日本各地に広く分布しているが、特に富山県に多くなっており、特に黒部市や高岡市に集中している。また福岡県久留米市付近にも比較的多い。
各地に島姓の武家があった。石田三成の家老を務めた島左近(島清興)が最も著名であろう。この島氏は大和国の出とされ、元は筒井氏に仕えていた。
美濃の島氏は厚見郡島村(現・岐阜県岐阜市)発祥。元は織田氏を称していた。また、近江国の代官に島氏があった。藤原氏族という。土佐国には長宗我部元親の異母弟・島親益の島氏があった。江戸時代は土佐藩士となり、明治維新後に長宗我部に苗字を戻している。
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