ゲーム&ウオッチ単語

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ゲームウォッチ
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ゲーム&ウオッチ(げーむうぉっち)とは、1980年より任天堂から発売された任天堂初の携帯液晶ゲームである。

曖昧さ回避

概要

オクトパス

電卓の液晶とチップを応用した手のひらサイズ携帯液晶ゲーム機。正確な公式文字表記は「ォ」が小さくなく「オ」と大きい。(でもテレビCMexit_nicovideoでの発音はゲームウォッチ。&も発音しない)

モノクロの画面でシンプルゲームを淡々とプレイし、高得点を狙うというのが基本的な形だが、後期にはキャラカラーで表示されたり、二人で対戦できるようにコントローラーがついたりと様々な工夫が凝らされるようになった。

携帯ゲーム機はゲーム&ウオッチ以前にも存在していたが、ゲーム&ウオッチはその文化を広く根付かせた。子供達にゲーム&ウオッチ旋を巻き起こし、社会現象にもなった。内だけでも1287万個、全世界では4340万個を売り上げた。

そのあまりの人気故に、模倣品、類似品も爆発的に出回った。内では類似品でくにれたが、海外では10年近くに渡り売れ続けた。類似品も含めればその販売数は一億個にも上ると思われる。当時80億近く借金があった任天堂の業績を好転させ、ファミコン開発の礎となった。借金は済し、貯金は40億になったそうな。

マルチスクリーンドンキーコングは、世界の「十字キーが付けられたゲーム機でもある。十字キーはのちに発売されるファミコンにも付けられた。また、ゲームボーイルーツでもあり、画面が二つあるマルチスクリーンニンテンドーDSの原でもある。

ニンテンドーDSが世間に発表された時は、「これゲーム&ウオッチだ!」と思った人が沢山いたらしい。
この記事を読んでいる良い子の君のお父さんお母さんも、小さいころ中で遊んでいたかもしれないよ!

開発のきっかけ

発案者は横井軍平アイディアのきっかけは電卓で遊ぶサラリーマン新幹線で見たことだった。「サラリーマン暇つぶしに遊べる小さなゲーム機はどうだろう」というのが最初の発想だったのだが、横井自身はそれほど見込みがあるアイディアとは思っていなかったようで「あのことがなかったらおそらく忘れ去っていた」と語っている。

ある日横井は、風邪で休んだ専属運転士の代わりに山内組長社長で送迎することになった(どうやら横井が外好きで、左ハンドルに慣れているため適任だろうと人事部長が選んだらしい)。

運転士じゃなくて開発部長なんだから仕事の話をしないと」と横井山内に先のアイディアを相談。山内も聞き流すような様子ではあったのだが、その日たまたま会合でシャープ社長と会った社長が話を取り付けたことから、一週間ほどで開発スタートした。もし運転士風邪を引かなかったら、もし横井内で雑談をしなければ、もし社長シャープ社長と会わなかったら、ファミコンも、ゲームボーイも、現在任天堂かったとも言えるわけである。

またシャープも当時デジタル電卓の「小さく薄く安く」という価格競争のあと、供給過多で価格が下落した液晶を持て余していたようで、電卓より大きな液晶を使うゲーム&ウオッチはまさに渡りにだったわけである。横井く「ゲーム&ウオッチがかったらシャープの液晶部門はここまで来なかった」とシャープの偉いさんからよく言われたという。

サラリーマンが両手で隠して遊べるように」と名刺のような手のひらサイズシンプルボタン操作になったが、実際は小学生によく売れた。これを受けて「手に隠して操作は押すだけ」というところから脱却していったのが、折りたたみ式で十字キーを備えたマルチスクリーンシリーズだったりする。初期の頃は「隠れて遊ぶもの」だったゲーム機が、次第に市民権を得ていったことが伺える。

シリーズ一覧

シルバーシリーズ

ゲーム&ウオッチ

初めて登場したシリーズ。画面は白黒で本体の前面が銀色になっている。価格は5800円

ゲーム 発売日 内容
ボール
ボール
1980年
4月28日
両手でボールを落とさないようにお手玉を続けるゲーム
後の作品にはこれの変形版が多く、ゲーム&ウオッチの礎を築いたソフトといえる。
フラッグマン
フラッグマン
1980年
6月5日
定された通りに4つのボタンを押していく記憶ゲームゲームBは定されたボタンを素く押す発力ゲームになっている。
バーミン
バーミン
1980年
7月10日
両手のハンマーモグラを退治するモグラたたきゲームミスカウントはモグラ
ファイア
ファイア
1980年
7月31日
ビル火災現場から落下してくる人を救急車までバウンドさせて運ぶゲーム開発版(移植版で遊べる)は画面構成が左右逆だった。ミスカウントは天使(というか死人)
ジャッジ
ジャッジ
1980年
10月4日
プラカードに表示される数字の大きさを時に判断し、大きいほうが相手をゲーム。本体を左右から2人で持つことで2人対戦ができる。

ゴールドシリーズ

本体の前面が金色になっている。本体裏に立てかけスタンドが付き、アラームも搭載された。白黒だった画面が一部カラー化された。また、一定の点数を取ると今までのミスかったことにされる仕様になった。価格は6000円。

ゲーム 発売 内容
マンホール
マンホール
1981年
1月27日
通行人が落ちないようにマンホールの蓋を支えるゲーム
ミスカウントは濡れたシャツ。
ヘルメット
ヘルメット
1981年
2月21日
工具が降ってくる中を頭に当たらないように走り抜けるゲームミスカウントは驚いた顔。
ライオン
ライオン
1981年
4月27日
ライオンがオリから出ないように椅子で中に押し戻すゲームミスカウントはライオンの顔。

ワイドスクリーンシリーズ

ワイドスクリーンシリーズ

その名の通り液晶の大きさが1.7倍に。ゲーム&ウオッチブームの火付け役となった。価格は6000円。

ゲーム 発売日 内容
パラシュート
パラシュート
1981年
6月16日
から落下で降りてくる人をボートでキャッチするゲームミスカウントはサメ
オクトパス
オクトパス
1981年
7月16日
の足を避けながら財宝をに持ち帰るゲームミスカウントは上の人数。
ポパイ 1981年
8月5日
オリーブが投げるをキャッチするゲームミスカウントは空き缶
シェフ
シェフ
1981年
9月8日
食材を落とさないようにフライパンでキャッチするゲームミスカウントはネズミ
エッグ
エッグ
1981年
10月9日
舎から転がってくるをキャッチするゲームミスカウントはヒヨコ
ミッキーマウス 同上 ↑のキャラ変更版。移植版ではエッグの方が使われている。日本ではエッグは発売されておらず、こちらの方が販売された(海外では両方発売されている)。
ファイア
ファイア
1981年
12月4日
シルバーシリーズの同タイトル移植仕様若干違うもののほぼ同じである。
タートルブリッジ
タートルブリッジ
1982年
2月1日
気まぐれに沈むを渡って対へ荷物を届けるゲームミスカウントは
ファイアアタック
ファイアアタック
1982年
3月26日
インディアンから火を付けられないようにログハウスを防衛するゲーム流石にマズかったのか移植版では変更されている。ミスカウントはインディアンの顔。
スヌーピーテニス 1982年
4月28日
スヌーピーを操作しボールを打ち返すゲームミスカウントは割れたビン。

マルチスクリーン

マルチスクリーンシリーズ

折りたたみ式になり、画面が上下あるいは左右二画面になった。価格は6000円。

ゲーム 発売日 内容
オイルパニック
オイルパニック
1982年
5月28日
上画面で落ちてくるオイルを落とさないようにドラム缶で受け止め、下画面の人にオイルを受け渡すゲーム。上画面のミスカウントは炎、下画面はオイル
ドンキーコング
ドンキーコング
1982年
6月3日
アーケード版の「ドンキーコング」をアレンジ移植したもの。ファミコンなどに先駆けて十字キーが搭載された。アーケードゲームレバーを折りたためるように納めるという問題を解決するために生まれたものである。ミスカウントは待機しているマリオの数。
ミッキードナルド 1982年
11月12日
消防隊のミッキードナルドを操作し、ビル火災消火するゲーム。上下のみの「|」キーと左右のみの「―」キーが特徴的。ミスカウントは炎。
グリーンハウス
グリーンハウス
1982年
12月6日
温室の植物を荒らすを殺剤で退治するゲームミスカウントはハエトリグサ。ファミコンにも移植されたアーケード版の「ドンキーコング3」をアレンジ移植したもの。
ドンキーコングII
ドンキーコングII
1980年
10月4日
ドンキーコングJR.を操作し、マリオに捕まったドンキーを外していくゲームアーケード版の「ドンキーコングJR.」をアレンジ移植したもの。ミスカウントは待機しているJR.の数。
マリオブラザーズ
マリオブラザーズ
1983年
3月14日
左右に別れた画面でマリオルイージを操作し、ベルトコンベアの荷物を落とさないように乗せ換えていくゲーム内で発売されたものでは一の横開き。「|」キーが2つ搭載されている。ミスカウントは顔。
レインシャワー
レインシャワー
1983年
8月10日
紐を動かし、粒が洗濯物に当たらないようにするゲームっていうか取り込めよ。海外でのみ発売された。ミスカウントは濡れたシャツ。
ライフボート
ライフボート
1983年
10月25日
4人乗りのボートについた紐を左右から引っり、客から避難する客を両側のに救出するゲーム海外でのみ発売された。ミスカウントは驚いた顔。
ピンボール
ピンボール
1983年
12月2日
を基調にした本体が特徴的なピンボールゲームゲームBでは一定の点数を取るとボール3個までのマルチボールになる。
ブラックジャック 1985年
2月15日
ゲームAは通常のブラックジャックゲームBでは数字えるスロットゲームになっている。キャラではなくシンプル数字を表示するだけのしいタイプ内におけるゲーム&ウオッチの最終作。
スクイッシュ 1986年
4月
上画面でグランピーというキャラスクロールを操作する迷路ファミコンデビルワールドに近い)で、画面の四方に出現するモンスターメイズバグ)を退治するゲーム海外でのみ発売された。ミスカウントは操作キャラの顔。
ボムスイパー
ボムスイーパー
1987年
6月
を押してを作り、時間内に地下に仕掛けられた爆弾を探しだすパズルゲーム。上画面は爆弾を仕掛ける犯人や、地下に入る主人公が表示されるなど、ムービー的な演出にのみ使われているのが特徴。このせいで「二画面の意味がない」など突っ込まれることも多い。また十字キーしかないという男らしい仕様でもある。海外でのみ発売された。ミスカウントは上画面で待機する主人公の数。
セイフバスター
セイフバスター
1988年
1月
上画面から金庫破りが落とす爆弾をキャッチし、焼却炉などに捨てていくゲーム海外でのみ発売された。ミスカウントは警備員の顔。
ゴールドクリフ 1988年
10月
探検となり、現れては消える足場を上に向かって登っていくゲームコンティニューがついたのが特徴。海外でのみ発売された。ミスカウントは探検
ゼルダ
ゼルダ
1989年
8月
様々なアイテムを入手してドラゴンを倒し、トライフォースを手に入れていくゲーム海外でのみ発売された。

ニューワイドスクリーン

ニューワイドスクリーン

ワイドスクリーンシリーズの後期バージョン。当時のなどを見ても「ニューワイドスクリーン」という名称は使われておらず、便宜上呼び分けられているだけである。ワイドスクリーンとは違い画面の下に「WIDE SCREEN」ではなく「NINTENDO」の文字が入るようになり、ボタンく縁取られた赤色に統一された。また四方向に操作するゲームなどでも、十字キーなどの特殊な形状の操作キーではなく丸ボタンのみで構成されるようになっている。

発売当時、内における電子ゲーム市場は類似品の蔓延で飽和状態だったため、新しい要素のないニューワイドスクリーンシリーズイマイチ不振に終わった(ソフト内では2本しか出ていない)。価格は4800円

ゲーム 発売日 内容
ドンキーコングJR.
ドンキーコングJR.
1982年
10月26日
マルチスクリーンの「ドンキーコングII」と同じくアーケード版の「ドンキーコングJR.」を移植した内容。敵キャラジャンプで避けたりフルーツを落として倒したりするなど、オリジナル版の要素を上手く落とし込んでいる。ミスカウントはドンキーJR.の顔。
マリオ
セメントファクトリー
マリオズセメントファクトリー
1983年
6月16日
左右の機械に流し込まれるセメントが溢れないように、下の機械を操作してセメントを落としていくゲームミスカウントはマリオの顔。
マンホール
マンホール
1983年
8月24日
人気のあった「マンホール」を移植。失敗時の通行人のアニメーションが追加された。移植などではこれが使われることが多い。海外でのみ発売された。ミスカウントはシャツ。
トロピカルフィッシュ
トロピカルフィッシュ
1985年
7月8日
水槽から飛び出したを落とさないよう金魚鉢でキャッチしていくゲーム背景などがバージョンによって違うことがある。海外でのみ発売された。ミスカウントは
スーパーマリオ
ブラザーズ
スーパーマリオブラザーズ
1988年
3月
障害物などをジャンプで避けながら、強制スクロールステージをどんどん右に進んでいく。マリオBGMが一部流れたりと結構凝っている。日本では発売されなかったが、ディスクシステムの「ファミコングランプリF1レース」で行われた大会上位者10000人に同内容のものがプレゼントされた(本体の形状は異なる)。ミスカウントはマリオ。
クライマー
クライマー
1988年
3月
足場をジャンプしながら登っていくゲーム。「アイスクライマー」に近いが、主人公や敵キャラなどは全く別物になっている。海外でのみ発売された。
バルーンファイト 1988年
3月
ファミコンの同名タイトル移植。こちらはイラストで手ではなくジェットで上昇する様子が描かれていたり、半魚人が機雷を投げつけてきたりする。海外でのみ発売。
マリオジャグラー 1991年
10月
キャラマリオに変わった「ボール」のリメイク版。ハンマーブロスジュゲムなども登場する。海外でのみ発売され、海外におけるゲーム&ウオッチの最終作となった。一作前のゼルダから2年近くいているところをみると、懐古層向けの原点回帰作品だったのかもしれない。

テーブルトップ

レバープラスチックボタンを搭載し、アーケードゲーム筐体を思わせる形にモデルチェンジした。バックライトした自然を取り入れるというアイデアを採用し、省電力でのフルカラー化を実現。「電池2本で3年間遊べます」を謳い文句にしていた。本体にを取り付け、反射を利用してゲーム画面を写すという構造になっている。のちに他社がこの特許を使ってゲームを発売したことも。

7800円という価格が足を引っイマイチ普及しなかったが、そのため中古市場では高値で取引されている。

ゲーム 発売日 内容
ドンキーコングJR.
ドンキーコングJR.
1983年
4月28日
敵を避けながらを手に入れて、マリオに捕まったドンキーを外すゲームミスカウントはドンキーJR.の顔。
マリオ
セメントファクトリー
1983年
4月28日
ニューワイドスクリーン版と内容はほぼ同じである。ミスカウントはマリオの顔。
スヌーピー 1983年
7月5日
シュローダーのピアノから飛んでくる音符をウッドストックに当てないように、スヌーピーハンマーで壊していくゲーム
ポパイ 1983年
8月
の上でポパイブルートが戦うゲームファミコンの「アーバンチャンピオン」に近い内容。ミスカウントはポパイの顔。海外のみ発売された。

パノラマスクリーン

テーブルトップシリーズから数カで登場した、フルカラーながら折りたたみ(2cmほどにまで小さくなる)なシリーズ。電テーブルトップシリーズ乾電池から従来のボタン電池へ戻し、新作「マリオズボンウェイ」を引っさげて
テーブルトップで発売された3作をそのまま移植して発売した。価格は6000円。

出回った数が少ないため、現在は高値で取引される。

ゲーム 発売日 内容
スヌーピー 1983年
8月30日
テーブルトップシリーズと同様。
ポパイ 1983年
8月30日
海外のみ発売されたテーブルトップの「ポパイ」を日本パノラマスクリーンとして発売。内容はテーブルトップシリーズと同様。
ドンキーコングJR.
ドンキーコングJR.
1983年
10月7日
テーブルトップシリーズと同様。
マリオズボンウェイ
マリオズボンアウェイ
1983年
11月10日
渡された爆弾に火がつかないように火の粉松明を避けて画面端まで運ぶゲームミスカウントは爆弾
ドンキーコングサーカス 1984年
9月6日
に載ったドンキーを左右に動かし、降ってくるパイナップルを落とさないようにジャグリングするゲームパイナップルを落としたり、時々降ってくる炎に手が触れると1ミスミスカウントはドンキーの顔。海外でのみ発売。
ミッキーマウス 1984年
2月
↑のキャラ違い版。海外でのみ発売。ミスカウントはドナルドの顔。

スーパーカラー

縦長の画面と、高級感あふれるメタリックな本体が特徴的な大人向けのシリーズ。だが時期的にはファミコンに隠れ、ゲームは実質白黒カラーフィルムによる疑似カラーだったため、子供にしてみれば地味だった。価格は6000円。

ゲーム 発売日 内容
ピットボールスパーキー
スピットボールスパーキー
1984年
2月7日
跳ね返るボールを吹きあげてブロックにぶつけるゲームブロック崩しの変形版である。
クラブラブ 1984年
2月21日
縦4列に分けられた画面に居る「デーモンクラブ」を、画面上部へ押し上げて消していくゲームデーモンクラブは下からどんどんやってくるが、それらが再び並ぶ前に、全列の画面上部に敵が居ない状態にできれば面クリアとなる。

マイクロVSシステム

任天堂アーケードで展開していた「VSシステム」という対戦筐体名前を冠したシリーズ。本体に収納できるコントローラーが2つついており、2人で対戦プレイができる。価格は6000円。海外のみで発売されていたが後に日本に輸入された。日本国内発売分では最後の機種となる。

ゲーム 発売 内容
ボクシング
ボクシング
1984年
7月31日
後期発売分は「パンチアウト!!」として発売された対戦ボクシングゲーム。少ない液晶表示パターンで多くのことを表現しようとする工夫がる逸品。
ドンキーコング3
ドンキーコング3
1984年
8月20日
アーケード版のドンキーコング3は殺剤でドンキーを撃退するゲームだったが、こちらは主人公のスタンリーとドンキーが殺剤でを相手に押し付け合う対戦ゲームになった。
ドンキーコングホッケー 1984年
11月13日
ドンキーマリオボールを打ち合い、相手のゴールを狙うホッケーゲーム。中央付近の「クレイジースポット」や審判ボールが当たると軌が変わってしまう。

クリスタルスクリーン

画面の向こうが透けて見えるという驚きのゲーム&ウオッチ。実質は液晶の後ろにある反射を外したものなのでゲーム自体は遊びづらいのだが、薄いガラスのような美しい本体はインテリアとして飾っても良さげな逸品。海外でのみ販売され、ゲーム&ウオッチの中でもかなりレアな部類に入る。

発売されたゲームは全てニューワイドスクリーンのものの移植だった(背景などは一部違う)。

ゲーム 発売 内容
スーパーマリオ
ブラザーズ
1986年
6月25日
ニューワイドスクリーン版と同様。
クライマー
クライマー
1986年
7月4日
ニューワイドスクリーン版と同様。
バルーンファイト 1986年
11月19日
ニューワイドスクリーン版と同様。

1990年代以降

やがて90年代になると、ゲームボーイソフトゲームボーイギャラリーシリーズが発売。ゲーム&ウォッチのゲーム移植され、遊べるようになった。当時そのままに再現された「むかし」モードと、現代リメイクされた「いま」モードの2種類が遊べるようになったのが特徴で、子供たちと一緒に先述のお父さんお母さん世代の人も楽しめるようになっている。現在ゲームボーイギャラリー1、2が3DSVCで、4がWii UVCで配信されている。3は期間限定のキャンペーン特典exitとして3DSVCで配信され、その後は正式販売されていないため現在VC版を入手するのは困難である。

2000年代以降になると、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」にMr.ゲーム&ウォッチという名前でゲーム&ウオッチのキャラクターが登場した。その後のスマブラシリーズ作品にも引き続き参戦している。また、WiiUの「Nintendo Land」には「オクトパス」をテーマにした「オクトパスダンス」というゲームが収録されている。

クラブニンテンドーの商品の「ゲーム&ウオッチコレクション」、「ゲーム&ウオッチコレクション2」でも少しのタイトルが遊べる。また、プラチナ会員の特典として「ボール」が復刻されたり、DSiウェアで一部タイトルが配信されているので、機会があればプレイして当時に思いを馳せてみるのはいかがであろうか。

ゲーム&ウオッチのゲーム
移植されているタイトル
発売年 収録されているゲーム
GAME BOY GALLERY
内未発売)
1994年      ボールフラッグマン、バーミンマンホールマリオセメントファクトリー
ゲームボーイギャラリー 1997年 マンホールファイア、オクトパス、オイルパニック
ゲームボーイギャラリー2 1997年 パラシュートヘルメットシェフバーミンドンキーコング、(ボール
ゲームボーイギャラリー3 1999年 エッググリーンハウス、タートルブリッジマリオブラザーズドンキーコングJr.、(フラッグマン、ジャッジ、ライオン、スピットボールスパーキードンキーコングIIファイア(左右のレイアウト反転した開発版))
GAME&WATCH GALLERY 4
内未発売だったが、Wii U向けVCとしてローライズされ「ゲームボーイギャラリー4」として配信された)
2002年 ファイアマリオセメントファクトリー、ドンキーコング3レインシャワー、ボクシングドンキーコングJr.、(シェフ、オクトパス、マリオブラザーズドンキーコングファイアアタックマンホールトロピカルフィッシュマリオズ・ボム・アウェイ、パラシュートボムスイパークライマー、セイフバスターライフボートゼルダ
ゲーム&ウオッチコレクション 2006年 オイルパニックドンキーコンググリーンハウス
ゲーム&ウオッチコレクション2 2008年 パラシュート、オクトパス、パラシュート×オクトパス(2本を融合させた新作)
ポケットカメラ 1998年 ボール(自分で撮った写真ジャグラーの顔にできる)
カードe/カードe+ 2001年 マンホール(店頭で配布、カードeリーダー+に同梱された)、ボールポケモンバトルカードe+「ひかるイマクニ?」を読み込むと遊べる。キャラの顔がイマクニ?。)
DS楽引辞典 2005年 ボール(「ゲームウオッチ」と検索すると遊べる)
漢字そのままDS楽引辞典 2006年 ボールマンホール、ジャッジ、フラッグマン(ゲーム名を検索すると遊べる。マンホールは「ゲームウオッチ」と検索しても遊べる)
しゃべる!DSお料理ナビ 2006年 シェフタイマー機を使うと待ち時間中に遊べる)
世界のごはん しゃべる!DSお料理ナビ 2008年 エッグタイマー機を使うと解禁される)
ワンセグ受信アダプタ DSテレビ 2007年 ファイアライオン、オクトパス、フラッグマン、ジャッジ、パラシュート(様々な条件を満たすと解禁される)
DSiウェア 2009年 ボールフラッグマン、ジャッジ、ヘルメットバーミンシェフドンキーコングJr.マリオセメントファクトリー、マンホール
メイドインワリオ ゴージャス 2018年 マンホールゲーム内でミニゲームとして入手できる)

そしてゲーム&ウオッチが40周年を迎えた2020年には……

ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ

ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ

2020年9月4日スーパーマリオブラザーズ35周年Directにて発表された、スーパーマリオブラザーズ35周年を記念した最新ゲーム&ウオッチ。(ニューワイドの「スーパーマリオブラザーズ」とは異なる)
ワイドスクリーンを意識したデザインの本体に2.36インチフルカラー液晶十字ボタン、A・Bボタンが搭載されており、当時では実現できなかった8bitゲームが実行可に。電リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、付属のUSB Type-Cケーブルで繰り返し充電が可

スーパーマリオブラザーズ35周年記念としてファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」「スーパーマリオブラザーズ2」を収録し、それに加えてキャラクターマリオ(ある条件でルイージも使える)に差し替わった「ボール」も収録されているのでゲーム&ウオッチ40周年記念作としての側面も持つ。もちろん時計も搭載しており、マリオブロックコイン数字が描かれたデジタル時計が全画面に表示される。条件によって時計背景が変化し、35種類のちょっとしたイベントも隠されている。

2020年11月13日に発売予定。2021年3月末までの期間限定生産となっている。希望小売価格は4,980円+税。

関連動画

TVCM

関連項目

外部リンク

任天堂携帯型ハード一覧
第1世代 -
2世 ゲーム&ウオッチ
第3世代 ゲームボーイ
第4世代 ゲームボーイブロス | ゲームボーイポケット | ゲームボーイライト | ゲームボーイカラー | ポケットシリーズ | ポケットピカチュウ | ポケットハローキティ
第5世代 ゲームボーイアドバンス | ゲームボーイアドバンスSP | ゲームボーイミクロ | ポケモンミニ | ポケットサクラ
第6世代 ニンテンドーDS | ニンテンドーDS Lite | ニンテンドーDSi | ニンテンドーDSi LL
第7世代 ニンテンドー3DS | ニンテンドー3DS LL | Newニンテンドー3DS | Newニンテンドー3DS LL | ニンテンドー2DS | Newニンテンドー2DS LL
第8世代 Nintendo Switch Lite
その他 任天堂 | 任天堂ハードの一覧 | 携帯型ゲーム機一覧
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ゲーム&ウオッチ

75 削除しました
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76 ななしのよっしん
2020/11/14(土) 19:58:49 ID: YlPwwEAYj0
無限マリオモード(ゲームを始める時にAボタン押しっぱなしで残り数無限化)のお陰で高難易度の2も気軽にやれるのがいいね
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77 ななしのよっしん
2020/11/28(土) 19:37:06 ID: oyXvhFdLFA
当時仲間テーブルトップドンジュニ持ってたけど、今でも持ってたら結構いい値段になってたんだな。
パノラマでもいいからカラースクリーン系欲しいなあ
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78 ななしのよっしん
2021/03/25(木) 18:14:58 ID: 2d9ILFHDCS
さっそく、限定版のゲーム&ウオッチ買って遊んでみた
マリオの操作性も昔と変わらないし
ボールの方もシンプルだけど結構遊べるね。
音量調整がそれぞれのゲームモードで別々に設定できてよかった。
ボタンの操作次第でいろいろ画面に
変化が起きるのも見ていて楽しい。

ただ、セーフティガイドによると、電ボタンの長押しだけはしない方がよさそう
プレイ中のデータ(中断データ)が消えてしまう

USB ACアダプターを買い忘れたから、ELECOMのウォークマンのやつで
代用しているけど、差込口はちゃんと差し込めるし
いまのところ、問題なく充電できてるぞ。
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79 ななしのよっしん
2021/06/17(木) 14:36:49 ID: sEbLHnaxQj
ゼルダが出るのはいいけれど、マリオのときと違って各タイトル仕様違いが存在することがどうも引っかかる。
初報の動画から、少なくとも日本版にはFDS版、北米版にはNES版の「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」が入っていることが確認できるけれど、それ以上が果たしてどうなるか。
(「夢をみる島DX」は今となってはオリジナルSwitch版の中間だし、微妙な扱いになりそうな……)

……元々あったG&Wゼルダについては「そういう企画じゃない」と理解しているからまあ、ということで。
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80 ななしのよっしん
2021/06/19(土) 00:40:27 ID: CGo0tg2Dws
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81 ななしのよっしん
2023/03/02(木) 11:13:06 ID: msb+Bu5HLp
もしこれが生まれてなかっとしたら任天堂は今存在してなかったかも…というのは言い過ぎかね
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82 ななしのよっしん
2023/03/12(日) 10:51:19 ID: VpRtQ+FPSw
ゲームボーイギャラリーを除くDSで遊べるDSiウェアのみのゲーム
バーミン
ドンキーコングjr.
ヘルメット
マリオセメントファクトリー
かな

開放条件が異常に厳しいDSテレビはいい加減、公式が条件を明記してくれ
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83 ななしのよっしん
2024/05/29(水) 11:15:30 ID: dYphmCUYkA
>>81
存在はしてたと思うけど今みたいなゲーム企業トップにはなってなかったかもしれない

しかし自分もゲームクリエイターの立場だけど暇つぶし電卓いてたサラリーマン見て、電卓ゲームに変えれないかと言う発想自分にはできない・・・
ただそういう発想ができないとヒット商品なんてできないんだろうなあ・・・
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84 ななしのよっしん
2024/06/05(水) 18:31:57 ID: taZUhuVAPE
>>83
全ての始まりたまたま電卓暇つぶししてた名も知れぬサラリーマンであると思うと、なんかすごくバタフライエフェクトめいてるな…
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