うたわれるもの 二人の白皇とは、2016年9月21日にAQUAPLUSから発売されたSRPGである。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | AVG+SRPG |
開発元 | AQUAPLUS |
販売元 | AQUAPLUS |
機種 | PlayStation 3 PlayStation 4 PlayStation Vita |
発売日 | 2016年9月21日 |
価格 (税別) |
9,800円(プレミアムエディション) 6,800円(通常版) 6,000円(DL版) |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
ゲームソフトテンプレート |
2006年発売の「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」(全年齢版。アダルトゲームとしては2002年発売)、2015年発売の「うたわれるもの 偽りの仮面」に続く、シリーズ三部作の完結編。
前作「偽りの仮面」の登場人物を中心としつつ、第一作「散りゆく者への子守唄」の登場人物も交えてストーリーが展開される。
「偽りの仮面」発売前から三部作となることは明かされていたが、2015年11月28~29日に開催されたイベント「大アクアプラス祭」にて正式に本作の制作が発表された。
2019年3月28日には廉価版がパッケージ版(2,800円)およびダウンロード版(2,000円)にて発売。また同年10月18日からは、シミュレーションパートがカットされ全編AVGとなったスマホアプリ版「スマホで読むうたわれるもの」が、三部作全てにおいて無料で配信されている。
そして同年10月19日、Aquaplus代表取締役のTwitterアカウントにてアニメ制作決定が発表された。
2020年1月23日からは日・英・中の三ヶ国語に対応したPC移植版がSteamにて配信されている。
あらすじ
「…………姫殿下を……頼む……ネコネ、幸せにな……」
皇女と妹の未来をハクに託し、オシュトルの肉体と魂は、
大気に溶け、この世界の一部と化した。
そして、ハクも姿を消すこととなる。
皆を助けるため、託された仮面(アクルカ)と共に、
オシュトルとして生きることを選んだのだ。新たなる戦乱の世を、己の知略とオシュトルの名声をもって乗り越えんとするハク。
兄の意志を継ぎ、感情を抑えハクのために尽くすネコネ。
ハクとクオンを失った悲しみに沈む仲間達。
避けられぬ戦の炎が、今まさにエンナカムイを飲み込もうとしていた。それは、ヤマト全土に広がる戦乱の幕開けでもあった。
基本用語
- ヒト
- この世界の住人。一見すると人間のようだが、獣の耳や尻尾などが生えており明確に人類とは異なる存在(亜人)である。
様々な種族に分かれており、種族差もあるが基本的に人類よりも遥かに高い身体能力を持つ。
その正体は第一作「散りゆく者への子守唄」の終盤で明らかになる。 - ヤマト
- 前作「偽りの仮面」の主な舞台となった、無数の國からなる大國。
それぞれの國は皇(オゥルォ)や豪族が治め、その全てを帝(ミカド) が統治している。
帝より任ぜられた『八柱将』と呼ばれる八人の大将軍が國を守護しており、非常に高い國力を誇る。
本作では八柱将ライコウの指揮のもと、オシュトル(ハク)の前に立ち塞がる大きな壁となる。 - トゥスクル
- 第一作「散りゆく者への子守唄」の主な舞台となった國であり、クオンの出身國。
かつてはハクオロが皇として君臨していたが、現在はオボロがその座を継いでいる。
ヤマトに比べれば遥かに小さい國ではあるものの、幾多の戦乱を潜り抜けたために兵は洗練されており、前作ではヤマトの兵力を以てしても攻め落とすことは敵わなかった。 - エンナカムイ
- ヤマトの属國であり、オシュトルやネコネ、キウルらの故郷。
辺境に位置し豊かとは言えない土地だが、周辺を囲む山々が天然の要塞として機能している。
本作の主な舞台となり、オシュトル(ハク)はこの國からアンジュの帝位奪還を掲げて決起することになる。 - 仮面(アクルカ)
- 恐るべき力を秘めた仮面であり、身に着け魂を開放することでヒトならざる力を得ることができる。
だが強すぎる力の代償として、力を使いすぎると魂を食い尽くされその身は滅びてしまうという。
帝より直々に仮面を授けられた者を『仮面の者(アクルトゥルカ) 』と呼び、作中ではオシュトル、ミカヅチ、ムネチカ、ヴライの四名が名を連ねている。
主要登場人物
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「偽りの仮面」から登場
- オシュトル(ハク)
- CV:藤原啓治→利根健太朗(「うたわれるもの斬2」以降)
- 前作の主人公。記憶を失い倒れていたところをクオンに助けられ、以後は保護される形でクオンと行動を共にしていた。その中でヤマト右近衛大将であるオシュトルと知り合い、彼直属の隠密として活動する内に多くの仲間に囲まれるようになった。
面倒臭がりな性格だが責任感は強く、また知略に長けており様々な危機をその機転で乗り越えてきた。
オシュトルが八柱将ヴライとの戦闘後に『仮面の者』の運命として消滅する間際、彼の意志と『仮面』を受け継ぎ、オシュトルの故郷エンナカムイへと逃げ延びた。以後はハクの名を捨て、オシュトルとして生きることを決意する。
本作ではオシュトルとしての名声とハクとしての知略、双方を活かしてアンジュの帝位奪還のため活動する。
戦闘では前作で使っていた鉄扇(かつてハクオロが使ったもの)に加え、技によってはオシュトルの剣も用い二刀流で戦う。回復技や周囲の味方の能力を上げるスキルも身に付け、指揮官役に相応しい能力となる。
- クオン
- CV:種田梨沙
前作のヒロイン。トゥスクル出身の薬師の少女で、気は強いが面倒見がよく心優しい性格。旅の途中で記憶を失っていたハクを拾い、保護者役として世話を焼いていた。
帝都動乱の最中にハクやネコネ、オシュトルと別れ仲間達とエンナカムイへ逃げ延びたが、ネコネと共に帰還したオシュトルから「ハクは死んだ」と伝えられ、失意の内にその場を去った。その後は故郷トゥスクルへと戻り、とあるきっかけからヤマトを攻め落とすべく決起することとなる。
- ネコネ
- CV:水瀬いのり
オシュトルの妹であり、殿試に歴代最年少で合格した才女。理知的で責任感が強いが、歳相応の幼さも持つ。
兄を尊敬し、またクオンとも義姉妹の誓いを結び慕っていた。
自らの行動が原因となって兄を失ったことを悔いており、本作ではオシュトルの仮面を被ったハクを兄と呼び、彼を支え尽くすことで兄の意志を果たそうとしている。
呪法を用いることができ、回復呪文による味方のサポートを得意としている。レベルが上がると攻撃と回復を同一ターン内に行える強力なスキルを習得する。また『キリポン』という式神を呼び出し、デコイとして使役することもできる。 - ルルティエ
- CV:加隈亜衣
ヤマトの属國クジュウリの末姫で、父はクジュウリ皇でありヤマト八柱将でもあるオーゼン。
穏やかで内気な心優しい少女であり、料理やお菓子作りが得意。憧れであったハクの死や仲の良かったクオンとの別れ、そして仲間達と共に多くの戦いを経験し精神的に大きな成長を見せる。
ホロロン鳥のココポ(CV:米澤円)といつも行動を共にしており、戦闘パートでもココポに乗って戦う。ココポは非常に体力が高く、自動回復や相手を足止めする能力も持つため盾役として優秀。また本作では自分と周囲を同時に回復し、さらに移動力や運も上昇させるという便利な技を覚える。 - アトゥイ
- CV:原由実
ヤマトの属國シャッホロを治める八柱将・ソヤンケクルの娘。
普段は独特の雅言葉を使うおっとりとした性格で、恋に恋する多感な少女である。しかし一方で重度の戦闘狂という一面もあり、強敵を欲するあまり激しい言動となることも多い。
戦闘では巨大な槍を用いた豪快な戦術を好み、非常に高いパワーを誇る。2マス先に届く攻撃範囲と条件により連続行動できるスキルで、先陣を切って戦うのに向いている。ただし耐久力はそこまで高くないので突っ込ませすぎには注意。
いつもペットのクラリンを頭上に乗せている。 - キウル
- CV:村瀬歩
エンナカムイ皇イラワジの孫で、オシュトルの義兄弟。ネコネに対して好意を抱いているが、当のネコネには全く相手にされていない。純朴さが災いして他人に振り回されることの多い不憫キャラ。
ハク達が帝都を脱出する際にオシュトルの命を受け、彼の手兵を逃がすための連絡役としてオウギと共に帝都に残った。
戦闘では弓を用いた遠距離攻撃を行う。その場から動かなければ2回連続で行動できるスキルを身に付けるため、固定砲台役として優秀である。
本作ではアトゥイにけしかけられる形でついにネコネへ想いを伝えようと試みるが…? - ノスリ
- CV:山本希望
かつて弟のオウギと共に『ノスリ旅団』を名乗り義賊として活動していた、豊かな胸を持つエヴェンクルガ族の少女。「いい女」を自称しており、豪快な性格で正義感が強いが、思い込みが激しく早とちりしがちなのが玉に瑕。それでもオウギを含め多数の配下を纏めるだけの統率力と懐の深さは本物である。
大の賭け事好きだが、実際はかなり弱い。負けが込むと躍起になってどんどん賭けてしまい、大変なことになることも。
キウルと同様に弓を得物として用いるが戦闘スタイルは対照的であり、一点に留まって敵を狙うのが得意なキウルに対してこちらは高い機動力で常に戦場を駆けながら敵を射抜くタイプである。 - オウギ
- CV:櫻井孝宏
ノスリの弟で彼女の補佐役。姉とは対照的に落ち着いた性格で、常に姉のことを第一に考え行動する。
諜報と腹芸が得意であり、隠密活動において高い能力を発揮する。あらゆることを見透かしたような飄々とした話し方をする、底の見えない男。
ハク達が帝都から脱出する際、情報撹乱のためキウルと共に帝都に残った。
戦闘では二振りの刀を用い、素早い動きで敵を撹乱する。敵の足止めを受けず、様々な状態異常を与える技や背後から攻撃することで攻撃力が増す能力を身に付けるため、いち早く敵に接近し密着して戦うのに向く。 - ウルゥル/サラァナ
- CV:佐倉綾音
ハクが帝から賜った双子の少女。顔は見分けが付かない程そっくりだが、ウルゥルは色白でぶっきらぼうな喋り方、サラァナは色黒で丁寧な喋り方をする。
常に二人一緒に行動しており、生まれてから一度として離れたことはない。主であるハクには絶対的な忠誠を誓っている。
『仮面の者』に対する封印の力を司る『鎖の巫』と呼ばれる存在で、強力な呪術を操ることができる。高い攻撃力と広い攻撃範囲を持つが、耐久力や移動力は最弱という極端なステータスを持つユニット。常に敵と一定の距離を取り、ダメージを受けないよう注意しつつ戦いたい。
OPでは同じく封印の力を持つウルトリィやカミュと共に力を開放する場面が描かれている。 - ヤクトワルト
- CV:江口拓也
剣豪として名を馳せ、特定の主に付かず各地を渡り歩く偉丈夫。かつては義理の娘であるシノノンをウズールッシャによって人質に取られ剣奴となっていたが、ハク達の協力でシノノンの救出に成功してからは彼らの仲間となった。
普段は「~じゃない」という口調で話す飄々とした人物だが、剣の腕は超一流であり義に厚い好漢。
前作では素性や出身などはほとんど明らかになっていなかったが、本作ではその剣技がエヴェンクルガの流れを汲んでいるのではないかとオウギから指摘されたことをきっかけに、彼の過去が語られることとなる。
一応シノノンは義理の娘のはずなのだが、なぜか「俺の女」と非常に紛らわしい表現を用いる。
敵を足止めしたりダメージを受けた際に反撃する能力を持ち、近接戦闘では非常に強力。 - シノノン
- CV:久野美咲
ヤクトワルトの養女で、父のことは「とぉちゃん」と呼ぶ。まだ幼いがいつでも元気で、父とも違った男の子のような独特の話し方をする。
当初はウズールッシャによって人質に取られていたが、ハク達の計略により助け出された。
ハク一行の中では特にキウルによく懐いているが、シノノン本人は彼を子分にしたつもりなのかもしれない。 - アンジュ
- CV:赤﨑千夏
ヤマトの皇女。父である帝を何者かに謀殺され、自らも毒を盛られて声を出せなくなる重症を負う。その後アンジュを皇として認めないヴライに殺害されそうになるが、ハク達によって助け出されエンナカムイへと落ち延びた。
まだ幼く我が儘な面が強いが、度重なる試練の中でヤマトの新たなる帝として大きく成長してゆく。
本作ではプレイアブルキャラクターとなり、なんと自ら武器を手に取り戦場に立つ。彼女が扱うのはかつてカルラが用いた大剣であり、身の丈を優に超えるそれを有り余るパワーで軽々と振り回す。仲間達の中でも最強の攻撃力を誇るが、同時に反動ダメージを受けるなどリスクの高い技が多い。 - ムネチカ
- CV:早見沙織
『鎮守のムネチカ』の異名を持つヤマト八柱将の一人であり、平時はアンジュの教育係の補佐も務める。彼女もまた、『仮面の者』の一人である。
生真面目で悠然とした女性だが意外に少女趣味な一面も持つ。
ヤマトによるトゥスクル侵攻の最中に帝崩御の知らせを受け、ヤマト軍やハク達が撤退する際に殿を務めるためトゥスクルに残った。
本作ではアンジュと同様プレイアブルキャラクターとなる。高い耐久力と味方を保護する能力を持ち、まさにヤマトの盾と呼ばれるに相応しい護りに秀でた戦いをする。 - マロロ
- CV:杉山大
白塗りの化粧を顔に施し「おじゃる」口調で話す、貴族出身の風変わりな殿学士。
ハクやオシュトル達とは度々酒を酌み交わす仲であった。
采配師として高い才能を持つものの、家族の散財癖により家は没落してしまっており、金に困った末に売られたデコポンポの元ではぞんざいに扱われ力を発揮できずにいた。
コミカルな外見や言動から前作ではギャグキャラとしての地位を確立していたが、本作OPではまるで修羅のような顔をして燃え盛る宮殿の中に立つ姿が確認できる。一体何があった…? - ミカヅチ
- CV:内田夕夜
ヤマトを守護する左近衛大将にしてライコウの弟。『仮面の者』の一人であり、右近衛大将オシュトルとはヤマトの双璧と並び称されていた。
強面で見る者を竦ませる威圧感の持ち主。しかしただ高圧的なだけの人物ではなく、ウコンとしての顔を持つオシュトルに倣い、気さくな飴屋のサコンとしても活動していた。
本作OPではオシュトルの仮面を被ったハクと対決する場面があり、互いに仮面の力を開放し変身している。 - ライコウ
- CV:置鮎龍太郎
『聖賢のライコウ』の異名を持つヤマト八柱将の一人で、ミカヅチの兄。自らが戦場に立つことはなく、卓越した指揮能力や権謀術数を駆使して戦を有利に進める。
帝への忠義は厚いものの、彼が崩御するとその混乱に乗じて策を巡らせ始め、偽のアンジュを傀儡として帝に仕立て上げ裏でヤマトの実権を握る。 - シチーリヤ
- CV:三宅麻理恵
ライコウの側に常に控える副官。一見すると少女のようだが男である。
変装など諜報活動に長け、ライコウからの信頼も厚い。
物腰穏やかだが、ライコウの緻密な指示を的確かつ迅速にこなす技量を持つ。 - オーゼン
- CV:佐々木義人
八柱将の一人で辺境の國クジュウリの皇。荒地を開墾し國を広げた功績により、『楽土のオーゼン』との異名を持つ。
ルルティエを含む十五人の子供がおり、人目も憚らず甘やかしてしまう子煩悩な一面もある。
前作では姿が登場するのみだったが、本作から本格的にストーリーに関わってくる。 - ソヤンケクル
- CV:最上嗣生
八柱将の一人で海洋國シャッホロの皇。『溟海のソヤンケクル』の異名を持ち、帝からヤマト全領海の統治を任ぜられている。
アトゥイの父であり彼女を溺愛しているが、アトゥイ本人はその暑苦しさに辟易としている。
重度の親バカである以外は義理堅く良識のある人物。 - トキフサ
- CV:志賀麻登佳
八柱将の一人で、エヴェンクルガ族を始めとした多数の部族の集まる國イズルハの皇。
『調弦のトキフサ』の異名を持ち、他の将に比べ目立った武勲はないものの、攻守共に堅実な采配で戦線を維持することに長ける。要するに八柱将の中でも地味な存在。
戦場では身の丈を越える十人張りの強弓を操る。 - デコポンポ
- CV:大川透
八柱将の一人である、でっぷりと太った小男。「~にゃも」が口癖。
傲慢で金に汚く、将としての才は皆無だが、優秀な八柱将であった親の七光でその地位を得た。
下級貴族から右近衛大将へ成り上がったオシュトルを目の敵にしている。
側近のボコイナンテや采配師のマロロを部下に持つが、マロロは彼の横暴にいつも悩まされている。
第一作のササンテやインカラと見た目から喋り方までそっくりだが関係性は不明。
- ボコイナンテ
- CV:中西としはる
デコポンポの側近。デコポンポとは対照的な痩身で、髭を蓄えた陰険な顔つきをしている。
一言で言えば彼の腰巾着であり、金と地位にしか目がない小物。
キウルの手引きで帝都から落ち延びるオシュトルの手兵に対し、追討軍として兵を差し向ける。 - ウォシス
- CV:菊池幸利
八柱将の一人。個性の強い八柱将達のまとめ役で、ヤマトの実質的な大老。『影光のウォシス』の異名を持つ。
常に穏やかな物腰で話すが、裏腹に捉え所のない面もある。シャスリカ、リヴェルニ、ラヴィエという冠童(ヤタナワラベ)達を配下に持つ。
そっちの気があるようで、裏では『ラウラウ先生』としてBL本を執筆し、配下の冠童達にそのモデルをさせている。
「散りゆく者への子守唄」から登場
- エルルゥ
- CV:柚木涼香
第一作のヒロイン。心優しい性格で、ハクオロに想いを寄せていた。
前作には登場せず、クオンの台詞の中で存在が示唆されるだけだった。クオンの母親役の一人で、彼女の薬師としての指南役でもある。クオンによると普段は優しいが薬師の指導はとても厳しかったとのこと。
- アルルゥ
- CV:沢城みゆき
エルルゥの妹であり、ムックルという白い虎(種族名はムティカパ)を従えている。簡素かつ毒のある喋り方が特徴で、動物と心を通わせる『森の母(ヤーナマゥナ)』の力を持つ。
前作にも登場し、第一作から大きく成長した姿を見せた。
クオンのことを妹のように可愛がっている。 - オボロ
- CV:桐井大介
トゥスクルを治める皇。かつてはハクオロに仕え、彼を「兄者」と呼び慕っていた。血気盛んだった過去に比べ、現在は若干の気性の荒さを残しつつも落ち着いた性格になっている。
クオンを娘として非常に可愛がっており、子煩悩な面も多々見受けられるが、国を統べる立場の者として時に厳しくクオンに接することも。 - ドリィ/グラァ
- CV:渡辺明乃
オボロに仕える双子の少年。少女のように見えるが少年。外見は全く見分けが付かない程よく似ており、二人共にオボロを「若様」と呼び慕っている。もう若様という年ではない気もするが…
弓を武器として用い、諜報活動も得意としている。 - ベナウィ
- CV:浪川大輔
トゥスクルの侍大将。知略に優れ、槍術にも長けている。その戦闘能力は『仮面の者』であるムネチカをも圧倒する程。
常に冷静沈着な態度で周囲を支える優将であり、仲間への想いから視野が狭くなっているクオンに対し、大局を見定めるよう進言する。 - クロウ
- CV:小山剛志
トゥスクルの武将でありベナウィの片腕。
祖国に敵対する行動を取ったクオンを「子供の遊び」の一言で片付けるなど、非常に豪胆な人物。
歴戦を戦い抜いた屈強な肉体を持つ。 - カルラ
- CV:田中敦子
妖艶な雰囲気を纏う女性。ヤマトの帝都で白楼閣の主として気ままな生活をしている。
気品ある外見や言動に見合わず、かつては男5人でやっと持ち上げられるような大剣を軽々と振り回し戦場を駆けていた。
クオンの母親役の一人だが、「お母様」と呼ばれそうになると凄まじい殺気を放つ。 - トウカ
- CV:三宅華也
エヴェンクルガ族の女性で、優れた剣の腕を持つ剣士。かつてはトゥスクル軍の一員として戦ったが、今は白楼閣で女子衆として働いている。
生真面目で義に厚い性格だがどこか抜けているところがあり、「うっかり侍」という呼び名が付けられている。
クオンの母親役の一人。 - ウルトリィ
- CV:大原さやか
オンカミヤムカイを治める『オルヤンクル(賢大僧正)』である、白い翼を持つ美しい女性。カミュの姉であり、クオンの母親役の一人でもある。全てを包み込むような広く慈愛深い性格の持ち主。
本作で登場するフミルィルは、彼女が一時的に世話をし我が子のように可愛がった人物である。
OPではウルゥル、サラァナ、カミュと共に封印の力を使うシーンがある。 - カミュ
- CV:釘宮理恵
ウルトリィの妹で、黒い翼を持つ明るい性格の女性。アルルゥと仲が良く、彼女同様クオンを可愛がっている。
豊かな胸を持つ美女だが、悪戯好きだったりドジな一面もある。ハクからは「残念な美人」と評されていた。
ハクオロの封印に密接に関わる人物。 - フミルィル
- CV:儀武ゆう子
トゥスクル出身の女性。クオンの御側付きで良き理解者であると同時に姉のような存在でもある。
第一作時点ではまだ赤子で、ウルトリィが一時的に保護していた。本作では成長し美しい女性となった姿で登場し、プレイアブルキャラクターとなる。強力な回復魔法を操り、『シュマリ』という狐の姿をした式神を使役することができる。 - 見る者を惹き付ける美貌と豊かな胸、そしてド天然な言動で無意識の内に男を堕としてしまう恐るべき能力(?)を持ち、クオンからは傾国の美女と評されている。
新キャラクター
- イタク
- CV:小林裕介
シャッホロの隣国ナコクの皇子で、青い装束に身を包んだ精悍な顔付きの青年。
母はソヤンケクルの妹であり、ソヤンケクルは伯父、その娘アトゥイは従姉妹にあたる。まだ若年だが、生真面目で誠実な性格から民の信頼は厚い。
形状は異なるがアトゥイと同様に槍を得物として携えている。
アトゥイとは親同志が決めた許嫁関係にあるのだが、彼女はそのことを知らなかった。その前によくあの親バカがアトゥイの許嫁を認めたものだが。 - ヤシュマ
- CV:田丸篤志
クジュウリ皇オーゼンの長男であり、ルルティエの兄、シスの弟。十五人兄弟の中では二番目にあたる。
礼儀正しく侠気にもあふれる快男児だが、姉であるシスには頭が上がらない。
シスほど極端ではないものの、彼もまたルルティエのことを目に入れても痛くないほど可愛がっている。 - シス
- CV:山村響
クジュウリ皇オーゼンの初子で、ルルティエやヤシュマの姉にあたる。どう見てもスカートがずり落ちている個性的なファッションセンスをしている。
気が強く、政略結婚のために國を出たものの反故にして自ら出戻った。
末妹であるルルティエを溺愛しており、彼女のためならあらゆる労を惜しまない。その献身ぶりが、周囲を巻き込んだ騒動に発展することも。 - トリコリ
- CV:藤田昌代
オシュトル・ネコネの母親。エンナカムイの町外れに一人で暮らしている。
夫亡き後、女手一つで子供達を育ててきた。優しく穏やかで、慈しみに溢れた良き母であるが、現在は目を患い、慎ましやかな生活を送っている。
眉の形状や泣き黒子がやはりオシュトルやネコネにそっくり。 - イラワジ
- CV:白熊寛嗣
エンナカムイの皇でキウルの祖父。
物腰穏やかな老人であり、オシュトルやネコネからは「御前」と呼ばれる。
平和な國にあって自らが戦乱に向いていないことを悟っており、オシュトルを信頼しエンナカムイの全権を委ねるなど懐の深い人物。 - ゲンホウ
- CV:大川透
ノスリとオウギの父親。外見はオウギによく似ている。
元は八柱将かつイズルハの皇であったが、とある事情から地位を追われ、現在はトキフサにその座を明け渡し自身は隠居生活をしている。
普段は飄々としているものの、時折鋭い目を覗かせる底の見えない人物。
ちなみに中の人はデコポンポなどの所謂「にゃも族」と同じ。
ゲーム版主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
挿入歌
テレビアニメ
2022年7月より放送開始。全28話構成となっており、初回および最終回は2話連続で放送。
藤原啓治の逝去に伴い、ハク役は利根健太朗(オシュトル/ウコン役)が引き継いでいる。
スタッフ
アニメ版主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
挿入歌
放送・配信情報
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
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TOKYO MX | 2022年7月2日 | 土曜 | 25:00~ | 初回 7月2日(土) 25:00〜26:00 |
BS11 | ||||
北海道テレビ | 2022年7月4日 | 月曜 | 26:25~ | 初回 7月4日(月) 25:55〜26:55 |
AT-X | 2022年7月7日 | 木曜(レギュラー放送) | 23:00~ | 初回 7月7日(木) 23:00〜24:00 |
月曜(リピート放送) | 11:00~ | |||
水曜(リピート放送) | 17:00~ |
配信サイト | 配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
dアニメストア | 2022年7月2日 | 土曜 | 25:00~ | 地上波同時先行配信 |
2022年7月9日(土)24:00~配信開始 | ||||||
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ABEMA | U-NEXT | アニメ放題 | GYAO! | ニコニコチャンネル | Amazon Prime Video | |
ニコニコ生放送 | FOD | Hulu | TELASA | バンダイチャンネル | J:COMオンデマンドメガパック | |
milplus | RakutenTV | Google Play | HAPPY!動画 | ムービーフルplus | auスマートパスプレミアム | |
ひかりTV | ビデオマーケット | music.jp | GYAO!ストア |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 総作画監督 | 動画 | dアニメ |
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第一話 | 鉄扇と共に | 横山いつき | 川村賢一 | 関谷真実子 | 中田正彦 | ||
第二話 | 覚悟の在処 | 曽根利幸 | |||||
第三話 | その道を紅く染めて | 加藤洋人 | 土屋浩幸 | ||||
第四話 | 戻れぬ想い | 路比塚環竿 | 関谷真実子 | ||||
第五話 | 対なるもの | 西田正義 | 木村佳嗣 | ||||
第六話 | 覇道皇女 | 土屋浩幸 | |||||
第七話 | 奏上の時 | 関谷真実子 | |||||
第八話 | 帰還 | 路比塚環竿 | 曽根利幸 | ||||
第九話 | 笛の音 | 関根聡子 | Royden B | 木村佳嗣 | |||
第十話 | 策動の森 | 中健人 | 路比塚環竿 | 土屋浩幸 | |||
第十一話 | 長の証 | 村松裕基 | 岩畑剛一 | 関谷真実子 | |||
第十二話 | 妄執の炎 | 関根聡子 | 博多正寿 | 曽根利幸 | |||
第十三話 | 復興の誓い | 清水耕司 | 路比塚環竿 | 土屋浩幸 | |||
第十四話 | 決戦前夜 | 村松裕基 | 岩畑剛一 | 関谷真実子 | |||
第十五話 | 死中に活あり | 関根聡子 | 渡部高志 | ||||
第十六話 | 豪雄激突 | 横山いつき | 加藤洋人 | 土屋浩幸 | |||
第十七話 | 決意の対価 | 路比塚環竿 | 神崎ユウジ | ||||
第十八話 | 大願を胸に | 相澤伽月 | 曽根利幸 | ||||
第十九話 | 残された役目 | 博多正寿 | 小柴純弥 | ||||
第二十話 | トゥスクルへ | 関根聡子 | 岩畑剛一 | 堀内直樹 | |||
第二十一話 | 人を継ぐ者 | 横山いつき | Royden B | 関谷真実子 | |||
第二十二話 | 叡智への扉 | 中健人 | 加藤洋人 | 土屋浩幸 | |||
第二十三話 | 目覚めの地にて | 横山いつき | 渡部高志 | ||||
第二十四話 | 深淵より来る声 | 関根聡子 | 相澤伽月 | 神崎ユウジ | |||
第二十五話 | 歪みし大神 | 加藤洋人 | 土屋浩幸 | ||||
第二十六話 | 願いの果て | 清水耕司 | 岩畑剛一 | 三好なお | |||
第二十七話 | 神話の始まり | 横山いつき | 相澤伽月 | 荻窪太朗 | |||
第二十八話 | 二人の白皇 | 路比塚環竿 | 路比塚環竿 土屋浩幸 |
関連動画
関連項目
外部リンク
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