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TSFとは、

  1. Tactical Surface Fighter戦術歩行戦闘機)の略。『マブラヴシリーズに登場するロボット兵器。詳細は「戦術歩行戦闘機」の記事を参照。
  2. Transsexual Fiction または Trans Science Fictionの略。
  3. 漫画干物妹!うまるちゃん』の登場人物である「橘・シルフィンフォード」がゲーセン大会で使用した正体隠す気のないPNですわ。転じてファンからの称の1つでもある。

本記事では2について説明する。 

概要

Transsexualとは性転換の事で、それらの的に変化するフィクション創作物をTSFという。
TSもの」「性転換もの」などの呼称がある。

TransSexual Fiction の頭文字を取った所が名称のとなっているが、TransScience Fictionにちなんでいるとも言われ、その他人によって様々な解釈があることから正式はものは定まっていないとされる。また、海外においてはTransGender Fiction (TG) と表記される。

TSFを説明するとすれば、「創作作品において性別が変わること、そういう作品」という一言だが、細部の解釈や概念については個人で様々な意見があり、議論が多い。人に説明する際、わかりやすい例としてよく挙げられるのが『らんま1/2』である。古代ローマ神話北欧神話などにもそのような設定の神話が散見されるなど何気に歴史自体は古い。

非常に裾野が広いTSFという分野だが、ここではその一般的解釈と思われるものを記す。 単にTSFと言えば、ふつうは「男が女に変わる」ことをしている、また、TSFと呼ばれるものの大部分は男→女を扱っている。「女が男に変わる」ものはごく少数であるが、それがツボの人もいる。

 『TSF』の用自体の発祥は、90年代からTSFの情報を収集して個人サイト&小説投稿サイト体だった『八重メディアリサーチ』によれば個人小説サイト月華サイト』の管理人月華としている。

「女体化」との違い(「反応」の重要視)

女体化」(にょたいか;にょた)という類似の用もある。詳細は該当記事に譲るが、「女体化」の場合は”最初から女だった”という、いわゆるキャラ設定の根本からの変更に対しても使用されることが多い。ある意味では青セイバーなどの「人物に対する萌え擬人化」とも言え、ニコニコ動画ではキョン子を例に挙げるのが最も分かりやすいだろう。 キョン子を題材にした作品は「ハルヒの事変でキョン女性化」というものより「生まれつき女だった」という設定変更ものが多い。ニコニコ動画でもしかりである。

対して、「TSF」とは、”起きたら女になっちまってた!”(あさおん)などの後的な異性への変化のみし、"最初から女だった"という設定変更ものはTSF要素が薄い為TSFとして扱わないのが一般的である。この較で浮かび上がるが、ここがTSFというジャンルの肝に当たる部分だ。つまり、TSFとは性別が変化し、それによって引き起こされる主人公や周囲の人物の心の変化や反応に眼を置き、楽しむジャンルと言える。 そのため"最初から女だった"という設定変更ものではTSFとは言い難く、またたとえ性別が変化しても登場人物たちがあまりそれに反応しなければTSF色が薄いとみられる。

ちなみに、「女体化」はもともと女性向けジャンルとしての発達をしており、「TSF」はどちらかといえば男性向けジャンルとしての発達をしてきている。前者の理由としてはやおい的カップリングで受け側を女性にする事でアブノーマルさが薄らぎオリジナル展開を続けやすくなること等が挙げられる。

「TSF」と「女体化」を使い分けるために”最初から女だった”という場合のみを「女体化」と表現しようと提唱されている場合もある。しかし実際には、「女体化」は"後的に変化する"つまり上記の定義で言う所の「TSF」に相当するジャンルに対しても使用されることも多い。たとえばTSFの代表的作品と見なされる「らんま1/2」について「女体化」と表現されている例は多数見られる。また、TSFに相当する内容を扱っていながらも「にょたいかっ。」というタイトル漫画作品もある。

なお、ややこしい事に、「女性化」はTSF側の表現であるとされる。(ごく少数だが「女人化」という表現もある) また、「性転換」はどちらについても言うことがある。

TSFの物語の重要な部分

魔法呪い病気科学自然的ななどきっかけは様々だが、現実には不可能男性から女性全な変身がなされるところがキモである。

変身者は体の性の差の徴的な部分(乳房性器など)にある!ない!一喜一憂し、現実には女性にしか(社会的に)認められない装(スカートなど)や文化が数多くあり、変身者は男性の意識を有したまま、それらを体験することになる。
また異性への変身は単に体の作りが変わるというだけの話ではない。社会における関係性にも変化をもたらす。典的な例としては変身前の同性の友がそうだ。変身前は気兼ねなく話し合える仲間だったのに、変身して異性という関係になり友から変身者への見るが変化し、恋愛と捉えられたりもする。逆に(体的には)女性同士で恋愛関係に移行するというケースも。

多種多様な変化の分類(後述)によってそれぞれ変化の度合い・状況が異なりTSF好者によって好みの分かれるところである。
また、その変身の設定が可逆・不可逆(元の性別に戻れるかどうか)、強制・非強制(かに理やり変身させられるか否か)によって物語における変身の深刻度が違っており、TSFというジャンルに何をめるかで見る側の評価が変わってくるだろう。ものによっては精までも女性化が進み、元の男性の人格を全に忘れてしまうパターンもある。
元に戻ることが困難である場合に、その変身変身者が受け入れるかどうかというのも好者の注する部分である。

…ただ、その辺りの恋愛模様が「普通BLとどう違うのか」と摘されて忌避されることも少なくなかったりする。女体化と混同される事情もあってか、TSF好きの人はBL同一視されることを非常に嫌う傾向にある。

…というか受け入れられない人にはいくらTSF好きな人が宣伝しようがばっさり切られてしまうジャンルである。ある意味創作市民権だけで言えば下手をすれば単純な同性愛より見るが厳しいとも言い切れない。さらに近年WEB系の商業進出作品に必要性が感じにくいTSF要素が混じることが増えたせいで、ことさら嫌悪感を煽っている算がむしろ高くなっている。

なお、海外PIXIVではビジュアルにわかりやすいからか「シークエンス」とも呼ばれる徐々に性転換していく過程を絵で表現したものが多く、WEBノベルなどでは上記に挙げた性転換後の自他の関係や心理の変化を重視する作品が多い。ただしシークエンスを扱う作品は絵はPixiv内では近年減少しており、どちらかといえば同人誌や有料サービスに進出しているケース立つほか、Pixivでも日本人作者より海外作者による投稿の方が率が増えている。

類似ジャンルとの比較

TSF同様の倒錯系アブノーマルながら、「ふたなり」や「男の娘」はそれなりに萌えジャンルとして市民権を得ている。両者にべるとTSFはまだまだマイナージャンルと言えた……のだが「ふたなり」に関しては題材上はどうしてもエロにせざるを得ないせいか一般商業向けではほとんど使えず、「男の娘」にしても一定の勢は保っているが全盛期べると作品数の割合は減少しているため、相対的に「TSF」の方が商業作品では近年立つようになってきている。

というかTSFに関しては頻繁に男の娘と混同されている萌えシチュとしては男の娘よりも女装の方が近い) これはよく知らない人にも当てはまるのだが、ネットでもかつての最大手だったTSF小説投稿サイトが、女装男の娘のみのSSに関しても基本は非推奨ではあったが取り扱っていたり、女装ベースで不全な性転換(遺伝子上は男性のまま)というシチュエーションもTSF界市民権があったりしたので、TSFだと全部イケる人が割と多かったのも混同される要因かもしれない。

理由として、「一でそれとわかるインパクトよりも段階的な変化を重視する」傾向がその一因として挙げられている。上述の2つは「ナニが生えている」「実は生物学的に男」という一発でどのようなものかわかる属性なのだが、TSFは性転換の過程やその後の描写こそが最大のキモなためどうしても1発のインパクトに欠けるのだ。

3者の共通点としては、外見上は女性だが男性的な要素を内部に含んでいるという点があげられる。逆に、こちらのアンデティティは上述の多種多様性ゆえに基本部分さえ押さえておけば、様々な萌えシチュエーションとの複合が可という点。実際、TSF以外の萌えシチュエーションフェチズムを同時に好している人は結構多かったりする。

一方で「女装(男の娘)」と「TSF」を同時好する人が多いのは上述したとおりだが、逆に混同されるのを極端に嫌う人がいるのもこの界の業の深いところであり、女装主人公が登場する「おとぼく」ではTSF要素を取り合えずぶっこんだ結果、その部分だけで地雷扱いして嫌悪した人もいるほどである。

TSF願望とホモの違い

先述したように、TSF願望(美少女になりたい)とホモの違いは人によってはすんなりと分かるのだが、分からない人にはいくら説明しても理解できないようである。

簡単な説明は難しいからか、物事を厳密に分類することができず大雑把人間ほど下記の説明をしてもなおも納得しないようである。なお、この説明はあくまで一例であり。他にも様々な説明方法があるがここでは筆者の見解を述べたい。

一部の閥は美少女になって男に犯されたいと思う人がいるが、これはホモとは似て非なる概念である。実際の所こう思ってる人でもホモはほとんどおらず、普通女性める男性が多い。

それというのも今の自分はれっきとした男性であり、今のところは男性である以上女性めるわけである。さて、彼は美少女になりたいわけであるがもちろん女装男の娘等ではダメである。美少女になったら当然性別は女性になるため、男性めるのが自然だからである

また、もっと簡易な説明では磁石のN極(男)とS極(女)にも例えられる。美少女(S極)になることに憧れるものの、今の自分(N極)のまま男をめるのはゴメンであるというわけである。

性同一性障害ともまた異なる、むしろ上記の説明を見て分かるように、むしろ性別が曖昧なのではなく、かなり厳格である。

というか理解してくれない人には『どう取り繕っても行きつく先はホモ』でバッサリ切られてしまうため、永遠にわかり合うことはできないと思われる。ネタというか様式美的な意味でホモだと言っている人もいたりするが。

商業作品でのTSF

商業作品としてはニッチジャンルのせいか、TSFが題の作品の場合は書籍化にはこぎつけても、アニメ化まで行き、多くの人の記憶に残る人気作・大ヒット作となるケースは極めて稀である。

複数回映像化されている『おれがあいつであいつがおれで』(映画転校生原作)や、記録的な大ヒットとなった『君の名は。』は全な例外と言ってもいいぐらいであり、他のメジャータイトルは近年では存在しない。また、これら2作品は「入れ替わり」によるTSFであり、入れ替わった男女の関係性をメインに描くボーイミーツガール作品の要素も強い。……というか半世紀以上のアニメ歴史でさえ『らんま1/2』ぐらいしか他にメジャー作品がない。何か知っている人は加筆をお願いします。

WEBでの創作状況について

基本的にはインターネット明期からWEB創作では見かけることができ、初期は個人運営の商業TSF情報交換サイト八重メディアリサーチ』のサブサイトである投稿サイト少年少女ギャラリー』(2023年でも現存)に投稿されたイラストを元にした二次創作が多かった。

1997年頃に八重メディアリサーチのサブサイトとして、全年齢向け小説投稿サイト少年少女文庫』が開設されオリジナルメインとなり、2005年前後までは界的には活気があり、TS辞典や1つの題に応じた競作企画企画されることもあった。運営メール投稿方式でボランティアによる運営委員による編集が入っていた。全年齢向けのみで挿絵が付けられたことも限定的ながら存在した。

ただし2代目管理人に移行しサイト2代目管理人保有の自サーバーに移転したが、2007年ごろから失速を始めると、2010年代に入り関連する個人サイトの減少と連動するように急速に衰退。

やがて2代目管理人音信不通が顕著となり、サイバー攻撃により、掲示板が機不全に陥るほか投稿システムと停止してしまう状態が続き、事実2014年に最大手だった小説投稿サイト少年少女文庫』の期限更新停止をもって一つの時代の終わりを告げることとなった。(閲覧は可

なお同サイトは移転後のサイトが22年には全に利用不能になったことが確認されており、現在は閲覧すらできなくなっている。初代管理人八重は問い合わせに応じて、閉鎖宣言を行っている。

初代八重メディアリサーチ時代の跡地と、運営委員が開設した第2掲示板のみ稼動している状態となっている。

少年少女文庫時代のクリエイター八重メディアリサーチのリンク集にある個人サイトpixiv等に移行し、FANZADLsite同人誌即売会等で活動を継続している者もいる。

現在内におけるメイン創作の場はほぼPixiv一といっても過言ではなく、TSFの味付けが薄いSSの一部が大手の小説SNS立つ程度である。また2ch発祥のTSF系のSS避難所も細々と続いているが、一番活気があったころと違って検索避けがされているためか単純な検索ワードだと辿り着けないケースが多い模様。

また一部のイラストレーター同人における個人出版だけでなく、パトロンサービスを利用しているケースもある。

主なTSFの分類

性別変化

本人の性別のみが変化する場合をす。

この場合、本人の記号髪型や顔など)を残しつつその性別ならではの変化(男性から女性であれば、全体的に丸みをおびるなど)が発生する。周囲の人間はその変身者が同じ人物と認識できるものの、性別が変わるというだけで社会における立場は大きく変化してしまう。その本人や周囲のとまどいが注のところとなる。

性別の変化の仕方は様々であり、例えば「性別が変わってしまう」というTSF作品にとって都合の良い病気にかかってしまった場合、病状の進行に伴ってだんだんと体が変化していくパターンが考えられる。また神様現代医学えた、その他のアイテムなどで時に性別変化するパターンもある。総じて変化の過程の描写が作者の腕の見せ所、だと思う。また性別が固定で生まれてくる世界観のため、第二次成長期に性別が決まるというパターンも存在する。

性別変化した人物に身近な女性(母親姉妹、女の幼馴染みなど)がいた場合、多くはその人物のよき理解者となるが、中には理解がありすぎて女物のをどっちゃり持ってきて性転換した人物を着せ替え人形状態にさせてしまう事も・・・。

かつてのTSFのネットでは変身とともに長らく最流だったが、近年のSNSでは最流からは外れているで割合としては減少しており、近年の性別変化の作品は無料ネット小説イラストより有料の同人活動やパトロンサービス漫画アプリなどで活路を見出そうとしている作者も見かけるようになっている。

これらをメインに描いた作品としては
らんま1/2』、『問題ないねヒデユキ君』かしましガール・ミーツ・ガール~』、『界のセカイ』、『シムーン』、『お兄ちゃんはおしまい!
などがある。 

変身

まったく違う(もしくは新しい)存在の異性になる場合をす。例えば、今日パロディとしてもよく使われる「男性魔法少女変身してしまう」などもそうだろう。上記の性別変化と違い、変身者は変身前と同じ人物と認識されない純異性になることになる。

性別変化同様にTSF好きからは人気の高いジャンルであり、かつ一時期はアニメ化などでメディアに多く上がる機会もあったが、現在は性別変化と同様に最流ではなくなっている。

これらをメインに描いた作品としては
映画SWITCH』、『俺、ツインテールになります。』、『けんぷファー
などがある。

入れ替わり

複数の人間男女)の体という入れ物と記憶・精といった中身が交換される場合をす。
この変身の特徴として変身者は入れ替わった相手の社会的立場もひっくるめて得ることになってしまうこと。第三者から見て外見上の変化はなく、入れ替わった人物が社会との関わりが深ければその人物としての振る舞いを強制される展開となる。

また複数の人間が巻き込まれるため、ドタバタ感も強く全体としてコメディとしての色合いが強い。上記の性別変化と違って外見上の変化はないため、人間が演じても理なく導入できることもありこの設定を採用するテレビドラマも多い。一番身近なTSFと言えるのではないだろうか。

単純にして簡単なドタバタを作れることから、ある作品の1エピソード二次創作などでもよく採用されている。

WEBにおいては少年少女文庫最盛期に投稿された『妖精日常生活』がシェアワールド化され、その専用投稿サイト妖精さんの本棚』が開設されていたが、個人サイト衰退の流れには抗えず08年に更新を停止している。以後入れ替わり流にならず空白期間もあったが、『君の名は。』が大ヒットしたもあるのか近年のTSF界では流の一つになっている。

これらをメインに描いた作品としては
映画転校生彼女×××』、『山田くんと7人の魔女』、『君の名は。
などがある。 

憑依

体からという中身だけの状態になり異性の体に入り意のままに操る場合をす。
また取り憑いた相手の意識のあるかないかで作品の幅があり、相手の意識がある場合は「同居」とも呼ばれ、こちらはコミカルに描かれる場合が多い。少なくとも取り憑いている間は相手の意識を全に押さえ込んでいる場合はホラーの文脈で用いられることが多い。後者の場合、図式としては確かにTSFだが、あまりその変化に言及されることが少ない。

相手の立場を得るという意味では入れ替わりに近いものがあるものの、純TSめるものからすると入れ替わりの場合、自分になった相手が行動を縛る存在に映る場合があり、それらを払拭し純に相手の存在に成り代わる部分だけをクローズアップしたパターンともいえる。
間違って死んでしまって一時的に他人の体を借りて生き返るなどもこのパターンの範疇だろう。

元々はネットだとそこまで流というわけではなかったが、
近年は『憑依して私の体を楽しむつもりでしょう、エロ同人みたいに!』というシチュエーション妄想を掻き立てたのか定かではないが、
最近のPixivにおけるTSF作品では入れ替わりと並んで最流になっている。

これらをメインに描いた作品としては
おじゃまユーレイくん』、『ボディジャック
などがある。

転生

転生前と転生後で性別が変化しているもの。記憶が連続していないため性別は確かに変化はしているものの、周辺人物がそれを知らなかったり本人が転生後の性別にすっかり慣れてる場合が多い為、TSFとしての味わいは薄いものがほとんど。人によってはTSFとみなさない場合も

扱った作品は
地球を守って』
などがある。

WEBノベルの設定としては較的メジャーである俺TUEEEE形態の生だったり、2次創作小説における異性オリキャラ転生・転移や既存キャラへの憑依などがよく見られる。(特に後者は)どちらかといえば特定の描写の為の性転換という口実―「女体化」としての使われ方が多い為、冒頭で述べた描写をそこまで重視しないなら余計なトラブルを招かないためにTS作品と呼称しない方がいいかもしれない。(メディアネット上での「壁ドン」の用途の違いみたいなものである

ただし転生でも艦これに代表されるような『擬人化された美少女』の世界擬人化女性キャラ転生した、または作品のテーマがTSFキャラの性別に対するという場合は普通にTSF作品とみなされることが多い。これはTSF好きに性別変化に近い印を与えやすいのが大きいと思われる。

WEB作品出身のTSFを伴う転生・転移作品は
幼女戦記』、『賢者の弟子を名乗る賢者
などそれなりに多く、近年のアニメ化されるTSF作品では流を占める。

その他

言及されることが多い大まかなジャンルは上記の通りだが、さらに細分化されたものとしては大体以下のものがある。

可逆・不可逆
男⇔女を行き来できるジャンルを可逆と言い、逆に戻れないケースを不可逆という。創作では古くから不可逆のTSFのほうが人気が高く、可逆のTSFに対してはむしろ邪とみなす勢の方が割合としては優勢であり、実際に創作全体で見ても不可逆のほうが現在でもやや多い。逆に商業作品では可逆のほうが多いという逆転現が起きていたが、近年はSNSから商業作品に進出するWEB作品が増えたもあり、こちらでも結果的に不可逆の作品のほうが割合として優勢となりつつある。

強制TSF
本人の意思が切っ掛けとしては介在しないTSFをす。商用・非商用問わず、この界では長らく覇権を握ってきたシチュエーションである。近年は最初から主人公の意思でTSFする作品の割合が上昇に転じているものの、逆転するまでは至っていない。

仮想TSF(仮)
(正式な呼び名は特に決まってません。)VRARに関連したTSFをす。基本的には性別変化や変身亜種だが、VR世界の現実化を伴う場合は転生や性別の最適化現実改変の要素を含む場合があり、その場合は現実でもTSFしてしまうケースが多い。いずれにせよ書籍化された作品の大半で同人SNSの界においてTSFを作り込んでいる作家でもない限りTSF要素は薄味であり、生のTSF好きからの評価は極めて低いどころか、一般にも同性愛や性別詐称を想起させるせいかウケがいいとは言い難い。なおTSFのみならず、中性的な要素を持つメインキャラ率が高く、ある意味作者の業の深さがある意味でうかがえるジャンルであったりする。ちなみに大百科に記事がある作品として「Only Sense Online」がある。

バ美肉
厳密にはTSFではなくネット上において男性女性アバターを使うこと。女性男性アバターを使う場合はバ美肉と言い換える場合もある。に自分の性別とは逆の性別を演じるバーチャル配信者すことが多い単だが、創作においてバ美肉するのは男の娘両声類中世的な容姿のいずれかを持つ場合が多い。なおバ美肉ゲーム内で強制解除させられた作品としては「ソードアート・オンライン」が有名。

着せ替え
着るによって性別が変化するTSFをす。変身亜種較的古くからあるカテゴリーではあるが、作品数の割合自体はさほど多くない。近年はさらにここから生したジャンルである「皮」や「仮想TSF(仮)」に立場を奪われ、さらに減少傾向にある。

皮(かわ) 
異性の皮を装着すると、その皮の元の人物に体が変化しその人物になるというもの。上記でいうところの変身に近いものだが、皮という艶かしさ・アイテムによって変身する要素が一部の人間を惹き付け、言及されるようになった。近年のPixiv同人といったTSF界では人気が高いジャンルの一つ。

女体化
上の概要でも説明されているが、広義ではTSFのジャンルであることも間違いないのだが、タグが機するサイトでは変則的なBLに近い意味で扱われていることがほとんど。基本的に作品名に関しては簡単な検索除けが掛けられているものの、例としてPixiv女体化タグ検索するとその方面の方々に人気の作品が大量に引っかかる。逆にPixivでこのタグが機してる作品にはTSFのタグはほとんどつかないため、このことを覚えていると検索サイトでは役立つ……かもしれない。最近はこのタグによる細分化があまりされていないため、Pixivではタグ別による棲み分けが機しているとは言い難くなっている。

オメガバース
TSFをジャンルではないが、基本的な世界観として同性愛・同性妊娠ふたなり等を含むため、副次的な要素としてTSF要素を内包している作品が必然的に出やすい。ただしTSFの要素を含んでいても、大抵は同性愛の一ジャンルと見なされることがほとんどである。

融合/合体/捕食/コピー
2人以上の人物が何らかの形で一緒になることで、性転換するケース。基本的には変身や性別変化の亜種だが、近年はスライムなどの異形生物が、人間を次々取り込んで性転換するシチュエーション較的人気。なおスライム捕食してチート速度で強化されていく設定はWEB小説では較的メジャーである。
ちなみにTSFではないが、女性ベースとした姿を手に入れた作品として『転生したらスライムだった件』がある。

部分入れ替わり
異性と体の一部分だけを交換するというもの。体をパーツのように扱うというまさに漫画世界だが、ダイレクトに見たが気持ち悪くなっている場合が多い。異性の体を得たという意味では間違っていない。なおこれを徐々に進行させることで、最終的に全な入れ替わりとする亜種も存在する。
扱った作品は
ドラえもん』の1エピソード体の部品とりかえっこ』
などがある。

立場交換
異性と立場だけを交換するというもの。入れ替わり亜種だが、このパターンの場合は少なくとも最初期は男が到底似合わない女装をしているというシチュエーションがある種の醍醐味であり、しかも周りは(場合によっては本人も含めて)も気付かないという奇妙な現が起こる。その後の展開は作者ごとに異なり、入れ替わった性別に近づく形で徐々に性転換する元の立場に戻る最後まで外見は元の性別のままといった3パターンに落ち着き、一番人気性転換が徐々に進行していくといったところである。

現実改変
これ単独ではTSFとして扱われないが、キャラクターがTSFした後の世界を正常な世界であるとしてしまうジャンルに立場交換(入れ替わり)で使われるジャンルだが、変身や性別変化でも時折使われる。なおこジャンルの場合、当人でさえ元の性別を忘れてしまうケースも少なくない。

体交代共有(仮)
(正式な呼び名は特に決まってません。) 一つの体に複数の人間を有していて、なんらかのきっかけで体と記憶がその内の一つのものに替わるもの。体が異性に変化しているのは間違いないのだが、同時に中身もその性別のキャラになっているため、TSFの味わいは薄い。 
扱った作品は
『おれ、夕子』シンデレラボーイToLOVEる』に登場するキャラクターレン(ルン) 
などがある。

刷り込み/思い込み(仮)
(正式な呼び名は特に決まってません。)何らかの形で違う異性であったという記憶があること。転生/転移/憑依の一種として使われることが多いが、パラレルワールド異性の自分と入れ替わる単に思い込んでるだけという厳密にはTSFですらないといったパターンもある。どちらにせよTSFとしての味付けに乏しく、特に後者ヲチで判明したりするとTSFスキーにとって賛否両論まっしぐらになるケースも。
最終的に後者パターンと判明した例として『天使な小生意気』がある。

性分化疾患
基本的に創作においては性別変化の亜種に扱われるのは女性仮性半陰陽である。ただしこの疾患は見た男性であっても、医学的には元から女性であるため、厳密に言えばTSFとは異なる。男性仮性半陰陽は需要的な意味で扱われているケースは少なく、仮に扱われたとしても女性仮性半陰陽とセットにされることがほとんど。
仮性半陰陽を扱った作品としては
革命の日
などがある。
なお創作においては元から数があまりないジャンルなのだが、『少年少女文庫』の更新停止以降はさらに減。現在のTSF創作メインの場であるPixivでは仮性半陰陽が壊滅的に人気がないこともあって、創作ではほぼ絶滅危惧種
なお真性半陰陽(いわゆるふたなり)は変身や性別変化でTSFとして扱われるケースいわけではないものの、大抵は単なるふたなり作品として世に出ることがほとんどであり、Pixivで見かける半陰陽はほぼこちらである。

ニコニコ大百科に記事があるTSFを主題とする作品・雑誌など

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TSF

876 ななしのよっしん
2024/03/15(金) 17:13:51 ID: Hk9o6ixWsX
個人差あり〼は、異性化にセックスが関係しててTSF好きとしては満足度が高かったな
抑え気味だが濡れ場もあるし
最終回で、彼…もとい彼女がああなったのは…
やっぱり好きな人とシたからだよなあ…
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877 ななしのよっしん
2024/03/22(金) 04:37:05 ID: roN8CvYxe6
この流れで言いにくいんだけど、TSエロは遠慮したいな
「精が男なのに体が女」というギャップに困惑しつつし向き合う過程が好きなんだけど
セックスまでいくと、相手が男性なら「身も心も全に女」だし、女性なら「身は女でも心は男」という結論に至ってしまったことになる
そうなるとTSを題材にした物語は終わりだから、じゃあセックスとかエロ関係はいらんってなる
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878 ななしのよっしん
2024/03/23(土) 01:24:05 ID: OGIpmFD8DN
なるほど、理屈はわかる
ギャップを抱えてどっちかわからんまセックスしてしまってもアリだと思うが(同性愛要素を含むことにはなるだろう)

…それもまた一つのTSF解釈
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879 ななしのよっしん
2024/03/26(火) 11:08:33 ID: c6F5hhxz1D
>>874
みそも変化してるなら行動原理も変化してもおかしくないし、
性同一性障害で性欲が減衰する例はあるそうだしさ。
女になったら0721したい、というのはキミ欲望というだけじゃないの。
>>877
言いたいことは分かるけど、セック◯したら精的に異性はちょっと暴論じゃないのか。自分もプラトニックな方が好きだけどさ。
というかそれって肉体関係というより、恋愛要素の有って感じがする。男にときめいたら精的に女だし、逆なら男ってことだよね。
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880 ななしのよっしん
2024/03/26(火) 19:53:25 ID: OGIpmFD8DN
0721に関しては生まれつきの女性だって0721するんだからみその男女関係ないと思うの…
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881 ななしのよっしん
2024/03/26(火) 21:01:36 ID: w94N13QUYn
>>879
エロだけ全部スッポリ抜けてるのがダメと言ってるんだぞ
ファッションや仕等の外見だけでなく、恋愛観や生理的な反応などの内面も全部ひっくるめてこそのTSFだ。全年齢恋愛生理はやります、でもエロオナニーすら一切やらせませんでは筋が通らねえだろと。それだとペラッペラなんだよ
要所要所でちゃんと向き合ってくれる作品なら全年齢でも良いんだが
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882 ななしのよっしん
2024/03/27(水) 05:11:06 ID: bdzdlNUOLh
どーでもいいけど毎回TSファックとかファッキングって読んじゃうんでもうちょっと良い略称なかったのかなって
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883 ななしのよっしん
2024/03/27(水) 17:31:16 ID: oYX3sZYeUd
男女の精の差はみその構造じゃなくてホルモンの差じゃない?
いわゆる男、女っていうのはないって話聞くし
ただ女性ホルモン男性ホルモンはそれぞれ精面にを与えるから、そっちじゃないかなと
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884 ななしのよっしん
2024/03/29(金) 20:16:54 ID: DTe4U3ePmk
性別に関係なく性的欲求の強さは男性ホルモンの量で決まる。
ゆえに男性ホルモンが少ない女性男性が想像つかないほど性欲がない。
TSFにおけるTSという事は架のものゆえ、
男性ホルモンが少ない女性TSして、さして性欲と呼べるものを示さずに
生きる話も立TSFだと思うのだが。
それともそのような女性TSした場合も
「男のときは数日おきに自慰行為をしていたのに女になったとたんピタリと欲求が止んで驚いた」
みたいな描写があるのがご希望か?
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885 ななしのよっしん
2024/04/01(月) 18:42:50 ID: +rvI1b6xnc
二次元三次元の理屈を持ち出すものじゃない、それを言い出したらまずTSFがあり得ない、はいおしまい、だ。

良いんでねーの?ここはポリコレガチガチに自縄自縛してるバカアメリカじゃなくてらのHENTAIジャパンだ、エロいTSFもある、オナニーすらしないTSFもある、少なくともTSF科学的な考察をするのに向いていないテーマだとは思うよ?
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