遊☆戯☆王GXとは、Vジャンプに連載されていた漫画作品である。
アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」をさして言われることもよくあり、ニコニコ動画のタグでもデュエルモンスターズの部分が略されることがよくあるが、アニメ版の正式名称は「デュエルモンスターズ」が入る。
アニメ版については「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」を参照。
漫画以外の意味でここに来た方へ
ニコニコ動画では「遊☆戯☆王(デュエルモンスターズ)GX」関連の動画において、手描き、女性向けなどのいわゆる「検索避け」を行っている動画には「遊☆戯☆王GX」のタグが用いられている。そのため、動画でこの記事名のタグが用いられている動画の多くは検索避けを行っている動画だと思われる(ただし、正式名称はあくまで☆付きであり、シリーズの公式配信などでも基本☆付き表記が用いられていることには注意)。
検索避けを行っていない動画には☆のない「遊戯王GX」が用いられることが多い。アニメ、漫画の区別無くこちらが定着しているようだ。
概要
原案・監修 高橋和希、漫画 影山なおゆき、協力 ブレインナビ。
Vジャンプ2006年2月号から2011年5月号まで連載されていた。全64話。コミックスは全9巻。
さらに、Vジャンプ2014年8月号に読み切りが掲載された(単行本未収録)。
アニメGXのメディアミックスとして製作された。キャラクターや舞台などの基本設定は共通だが、性格や使用するカードなどに違いがあるほかオリジナルのキャラクターや設定なども多く、ストーリーも異なるため実質オリジナルともいえる。
主な登場人物
デュエルアカデミア生徒
遊城十代
本作の主人公。「オシリス・レッド」に所属。デュエルキングを目指して日々決闘を繰り広げる。精霊が見える能力を持っており、「ハネクリボー」は自らの相棒。アニメ版とは違い、精霊を実体化させて攻撃するなどの能力は持ち合わせていない。
幼い頃、プロデュエリスト、響紅葉とであったことがきっかけでデュエルを始める。現在はその紅葉から譲り受けたE・HEROを主力としたデッキを用いる。作品中盤から自分で組み上げたM・HEROを使いだすようになった。
アニメ版で十代の決め台詞であった「ガッチャ」はこちらでは「よっしゃー!」になっている。
丸藤翔
十代と同じく「オシリス・レッド」に所属する。気弱で心優しい性格で、相手のことを考えるあまり自ら勝利を捨ててしまうこともある。アニメ版同様十代を「アニキ」と呼んで慕っている。実の兄である丸藤亮は「お兄さん」と呼んでいる。
アニメと同じ「ロイド」のカテゴリのデッキを使用するが、その内容はオリジナルのものとなっている。
三沢大地
「ラー・イエロー」に所属。学年トップの成績を誇る秀才デュエリスト。天上院明日香に好意を抱いている。デッキは漫画オリジナルの「妖怪族」(OCGのアンデット族に相当)を使用する。
アニメで見られた空気ネタは存在せず、冷静さと熱い心を持ち合わせた決闘者の立ち位置にある。
万丈目準
本来、中等部成績優秀者しか入れない「オベリスク・ブルー」に高校入学で所属するエリート決闘者。アニメ版よりクールな性格が強調され、コミカルな場面はほぼ見られない。数々のジュニア大会に出場し、優勝するほどの腕をもつ決闘者だが、そのことから周囲にねたまれていた。十代同様、精霊を見る能力を持ち、精霊を宿す「光と闇の竜」のカードを持つ。
デッキはドラゴン族を中心としたもの。「おジャマ」などのアニメ版で使用されたカードは使用していない。
天上院明日香
「オベリスク・ブルー」所属。冷静沈着な性格で、デュエルでは氷をイメージしたデッキを多く使用する。学内での人気も高く、「ミス・デュエルアカデミア」では、2年連続優勝を誇る小日向星華と肩を並べるほどの票を獲得した。もっとも、本人はデュエル以外のことにあまり興味がないようではあるが。
丸藤亮
「オベリスク・ブルー」所属。アニメ版同様「カイザー亮」の異名を持つ。丸藤翔は弟。物語開始時は海外留学中だったがその後帰国。その際に彼への挑戦権を賭けたデュエル大会がアカデミア全体で開催される辺り、彼の地位は特別なものであるようだ。アニメ版ではひたすらに勝利をリスペクトする「ヘルカイザー亮」となったが、こちらではそのようなことは無く、翔にとっての目標であり尊敬する兄であり続けている。
アニメ版でも使用した「サイバー・ドラゴン」のほか、漫画オリジナルの「サイバー」を用いている。
天上院吹雪
「オベリスク・ブルー」所属。明日香の兄で「キング吹雪」の異名を持つ。アメリカでは「フブキング」と呼ばれていた。亮同様、海外留学をしていたが、後に帰国。女好きなのはアニメ版もこちらも変わらないようで、マックとお近づきになるため留学を延ばしたと思ったらマックが日本へ行ったために追いかけたりしている。シスコンでもある。
「スフィア」の名を持つ鳥獣族デッキを使用する。
アメリカからの留学生
デイビット・ラブ
アメリカからの留学生。一人称は「Me」、二人称は「You」。マックとおそろいのピアスをつけており、みどりに言わせれば「マセガキ」。精霊の宿るカードを探している。
機械族デッキを使用し、切り札は「The big SATURN」。明日香を1ターンキルする辺り、実力は確かなようだ。
レジー・マッケンジー
デイビットと共に留学してきたアメリカアカデミアの生徒。愛称は「マック」。デイビットとともに精霊の宿るカードを探している。
デッキは天使族を使用しており、「The splendid VENUS」が切り札。自分モンスターの強化、相手モンスターの弱体化を利用して戦闘を有利に進める。
エド・フェニックス
デュエルアカデミア生徒でありながらプロデュエリストでもある。マックとは幼馴染。プロだけあって観客を盛り上げるデュエルを心がける。デュエルアカデミアに来た際は、普通にヘリでやってきたため「イヤッッホォォォオオォオウ!」は披露してくれなかった。
デッキは「V・HERO」デッキを使用。
ヨハン・アンデルセン
虫が好きで、アカデミアに来たときでも昆虫を探していた。十代のように楽しいデュエルを好んでいる。アニメとは方向の違う電波。アニメではユベルに乗っ取られていたが、こちらではマッケンジーに洗脳されている。
デッキは大方の予想通り昆虫族。「聖なるバリア-ミラーフォース-」もしっかり入っている。
オースチン・オブライエン
過去に父親が闇の決闘に破れ、意識不明となっており、同じく意識不明となっているデイビットと直前に決闘した万丈目から真相を聞きだそうとした。
「エレクトロ」の名を持つ機械族を主軸としたデッキを使用。
アモン・ガラム
プロを目指しており、エドに敵対心を持つ。性格は自信過剰で負けず嫌い、タッグを組んだヨハンのことを見下している様子。プロになるのには病弱な弟の手術代を稼ぐためという目的がある。
「封印の真言」と「封印獣」と名の付くモンスターを中心としたデッキを用いる。
ジェームス・クロコダイル・クック
マッケンジーの駒として動くほぼ完全な敵役。留学早々吹雪にデュエルを挑み敗北、交流戦でも敗北と負け続き。右目はレジーやデイビットのピアスと同じ素材でできている。ワニ(カレン)はつれていない。
アニメ版ではジム・クロコダイル・クックという名前だった。
アリゲーターと名の付いた爬虫類族を中心としたデッキを使用。
アカデミア関係者
クロノス・デ・メディチ
実技担当最高責任者。アニメ版と大きな変化は無いが、少々初期のいやみな部分が強いか。
入学試験で十代に負けたという設定はアニメ版同様だが、漫画作中で彼のデュエルが描かれることは一度もなかった。
響みどり
「オシリス・レッド」1年生の担任。デュエルの腕前は相当のもので、プロデュエリストで弟の紅葉ですら1度も敵わないほど。カードの精霊を見ることができる。
堕天使モンスターのデッキを使用し、切り札は「堕天使ディザイア」。魔法・罠の発動や攻撃の時に指を鳴らすのが特徴的。
マッケンジー
アメリカアカデミアの校長であり、マックの父親。トラゴエディアに体を乗っ取られてしまい、それ以降トラゴエディアがマッケンジーとして活動している。そのため、読者視点では純粋な本人の人格はわからない。
その他
響紅葉
E・HEROを使用する世界チャンピオン。精霊を見る力がある。過去に闇のデュエルに敗北したことで、カードをドローするたびに命が削られる呪いをかけられる。そのことによって限界を感じた紅葉は引退を決意、最後のデュエル相手として十代を選ぶ。そのデュエル終了直後に意識不明となり、現在も入院を続けている。
トラゴエディア
盗賊王の故郷でもあるクル・エルナ村に住むある男の心から生まれた邪悪な魔物(カー)。神官によって封印されていたが、遺跡を発掘されたことによって蘇る。千年アイテムが失われたこの世界で完全に復活することを目論み、マッケンジーの体を乗っ取り、手駒を集め活動を続ける。
物語内で全容が明かされるより先になぜかOCGにカードとして登場し制限カードにまで上り詰め(後に準制限→無制限化)、さらにアニメ5D'sの詰めデュエルにも登場するという謎の活躍もしている。漫画GX本編中にカードとして登場することは無かった。
主なカード
HERO
作中に登場したのはE・HERO、M・HERO、V・HEROの三種(さらに、読み切りでC・HEROが登場した)。アニメではD-HERO、E-HEROが登場したが、こちらには登場していない。
英語版遊戯王TCG(遊戯王OCG)では「HERO」と名の付いたモンスターのことを「"Elemental Hero","Destiny Hero"or"Evil Hero"」と一つずつ並べて指定していたため、M・HERO、V・HEROの登場はOCGスタッフ泣かせとなっている。
「E-HERO」(Evil Hero)の登場時は後ろに「or"Evil Hero"」と付け足すことで対処していたのだが、さすがにこれ以上付け足すのは無理があるということか、既存のHEROの英語版名称を「Elemental HERO」といった具合に大文字に変更し、「HERO」のカテゴリとして一つにくくることで対処した。
E・HERO
プロデュエリスト、響紅葉が使用していたカード群。後にこのデッキは十代に託され、使用することとなる。低レベルのモンスターをフィールド魔法や装備魔法で強化しつつ、融合で強力モンスターを呼び出して決めるのが基本戦術。
アニメでも十代はE・HEROを使用しているが、そちらとは違うものを使用している。ただ、幼少期の十代が紅葉とデュエルした際は、アニメ由来のE・HEROを使用していた。また、第1話冒頭で「E・HERO バブルマン」を使用していることから、現在、アニメ由来のものをまったく使用していないというわけではないようだ。
登場したE・HEROは全てOCG化され、特に融合モンスターは素材の縛りがゆるいため、「超融合」と併用してE・HEROの中心となっている。また、「E・HERO エアーマン」などもOCG環境に大きな影響を与えた。
もともとはアニメ版と同じものを使用する予定であったが、アニメが「E・HERO ネオス」のコンタクト融合に変化していくこともあり、また、アニメと同じことをするならフィルムコミックでもいいという原作者(GXでは原案・監修)・高橋和希の考えから、オリジナルのものを用いるようになった。上記のバブルマンはその名残かもしれない。
作者の影山なおゆきやその関係者は漫画版E・HEROをエセメンタル・HEROと呼んでいる。
「E・HERO」の記事も参照。
M・HERO
紅葉のデッキではなく、自分だけの最強のデッキを作りたいという思いからE・HEROに代わって新たに十代が使用したカード群。それまでの融合と違い、1体のM・HEROを「チェンジ」速攻魔法によって別のM・HEROに変身召喚(特殊召喚)させる。
使用された回数があまりにも少なく、最終決戦では再びE・HEROを使用しているため影が薄い。
このカード群の登場にあわせて「エクストラデッキ」の語を使用し始めた。
OCGでは「マスク・チェンジ」をはじめとする「チェンジ」速攻魔法と変身HEROがOCG化されている。変身前のモンスターは一切OCG化されていないため、元となる素材はHERO全般となっている。
「M・HERO」の記事も参照。
V・HERO
エド・フェニックスが使用するカード群。墓地から罠カード扱いでフィールドに「幻影(ヴィジョン)」として現れ、それによって様々な効果を発揮する。さらにそれらを融合したり、展開したモンスターから新たなモンスターを生け贄召喚して強力モンスターを呼び出す。
OCGでは融合モンスター2種がOCG化され、HERO全般を融合素材とする融合モンスターとなっている。残念ながらそれ以外のV・HEROは殆どOCG化されていないため、ヴィジョンとして現れるなどの漫画でのカテゴリ全体のイメージにあったカードはOCGにはない。(一応、上記の融合モンスターのOCG化から2年以上経ってから、最上級モンスターなどが登場してはいるが、時期が悪かったのか、真竜の特徴が混ざったものと、ヴィジョンの特徴のない汎用下級モンスターが少数登場しただけで終わった。)
「V・HERO」の記事も参照。
プラネットシリーズ
それぞれ太陽系の惑星の名を冠するモンスターカード群。デザイナーであったエドの父によって作られ、それぞれ世界に1枚しか存在しないとされる。
基本的に名前は「The (そのモンスターを表す単語) (惑星の名前)」の形になっている。
The tripping MERCURY
モデルは水星。生け贄召喚時の生け贄の数によって効果を発動する。2体なら強制的にモンスターを攻撃表示に、3体ならこのカード以外のモンスターの攻撃力を全て0にする。
所持者はヨハン。生け贄2体のときの効果はテキストで確認できるのみで1度も発動されることは無かった。
攻撃名は「Temperature Change」(テンパラチャー チェインジ)、生け贄3体のときの効果名は「アトモスフェリク ディサフェランス」。
trippingは「軽快な」という意味。2016年5月にJUPITER等とともにOCG化。
The splendid VENUS
モデルは金星。フィールドに存在する限り天使族以外のモンスターの攻撃力を500ダウンさせる。さらに自分の魔法・罠の発動を無効にされない効果を持つ。
所持者はマック。早い段階で登場しているので出番は多く、OCG化の時期も早い。
攻撃名は「ホーリー・フェザー・シャワー」。
実際のカードとしてOCG化され、現在は「ストラクチャーデッキ-ロスト・サンクチュアリ-」に再録されている。
E・HERO ジ・アース
モデルは地球。「E・HERO オーシャン」と「E・HERO フォレストマン」を融合素材としており、自分フィールドのE・HERO1体を生け贄に捧げてその攻撃力と守備力を吸収する効果を持つ。
所持者は響紅葉→遊城十代。主人公のエースモンスターだけあって、登場回数は他のプラネットシリーズとは段違いに多い。
攻撃名は「アース・インパクト」(打撃攻撃)、「アース・コンバスション」(ビーム)、効果名は「地球灼熱」(ジ・アースマグマ)、「地球灼熱」発動時の攻撃は「地球灼熱斬」(アース・マグナ・スラッシュ)。
攻撃名が3つもある。
ほかのカードとは名前のつけ方が異なる。E・HEROのカテゴリに含めようと思うと仕方が無いことなのかもしれない。また、唯一の融合モンスターでもある。これは仲間はずれと見るべきか、特別な存在と見るべきか。
実際のカードとしてOCG化されている。デュエルターミナルでも一度再録されていたので、入手難易度は高くない。むしろ素材のほうがレア。能力はほぼ変わらない。
設定上1枚しか存在しないはずだが、なぜか3巻巻末の「これが十代の「E・HERO」デッキだ!!」と銘打たれて紹介されているデッキレシピにはこのカードが2枚入っている。さらに言えば「沼地の魔神王」が2枚入っている。
十代「風」のデッキということだろう。
「E・HERO ジ・アース」の項も参照。
The blazing MARS
モデルは火星。墓地のモンスター3体をゲームから除外することで手札、墓地からの特殊召喚が可能。自分フィールドのモンスター1体を墓地に送り500ダメージを相手に与える効果を持つ。
所持者はオブライエン。「機械トークン」というモンスタートークンを墓地に送って効果を発動していたが、OCG視点で見るとこのプレイングは不可能(モンスタートークンはコストとして墓地に送れない)。
攻撃名は「Syrtis Major」(シリティス メジャー)。
blazingは「燃えている、焼け付くような」という意味。ジ・アース、VENUSなどに数年遅れる形でOCG化。
The grand JUPITER
モデルは木星。マッケンジーによれば最後に作られたプラネットシリーズ。手札を2枚捨てることで相手モンスター1体をエンドフェイズまで吸収して、その攻守を得る。
所持者はエド。アニメでも吸収効果を持つ「D・HERO Bloo-D」を使用しており、なぜか吸収効果と縁がある。
攻撃名は「Great red spot」(グレート レッド スポット)。2016年にMERCURY等とともにOCG化。多少使いやすくなったが、手札コストの多さは変わらず。
The big SATURN
モデルは土星。手札1枚と1000のライフをコストに攻撃力をエンドフェイズまで1000上昇させる。さらに、相手のカードで破壊されたときに互いにこのカードの攻撃力分のダメージを受ける効果も持つ。
所持者はデイビット。このカードで明日香に対して後攻1ターンキルを披露している。
攻撃名は「Anger HAMMER」(アンガー ハンマー)、ダメージ効果の効果名は「DOUBLE IMPACT」(ダブル インパクト)。攻撃力上昇時は「SATURN FINAL」にモードチェンジし、攻撃名も「end of COSMOS」(エンド オブ コスモス)となる。
OCG化もされている。こちらでは手札及びデッキからの特殊召喚に制限がかけられている。漫画版に召喚の制限があったかどうかは分からない。
2007年に登場したきり長いこと再録されていない。
The Despair Uranus
モデルは天王星。自分フィールドの表側表示の魔法・罠1枚に付き攻撃力が300アップする効果を持つ。
所持者はアモン。永続魔法「封印の真言」を中心としたデッキなので、この効果との相性はそこそこいい。
攻撃名は「Weil of despair」(ヴェイル オブ ディスペア)。
despairは「絶望」という意味。対義語はホープ(hope)。
ほかのプラネットシリーズ(ジ・アース除く)と違い、惑星の名の部分が小文字で書かれている。理由は不明。2016年にOCG化。
The tyrant NEPTUNE
モデルは海王星。生け贄にささげたモンスターの攻守の合計をこのカードの攻守に加え、さらに効果を得る。
所持者はクロコダイル。
攻撃名は「Sickle of ruin」(シクル オブ ルーイン)。
太陽を除き、唯一レベルが10のプラネットシリーズ。また攻守0もこのカードのみ。
OCG化されている。こちらでは特殊召喚が不可能とされており、アドバンス召喚のリリースを軽減できる効果がある。また、効果だけでなく名前まで得るようになった。後々にまさかの禁止カード化。
The suppression PLUTO
モデルは冥王星。1ターンに1度カード名を宣言し、それが相手の手札にあれば相手フィールドのカード1枚のコントロールを得ることができる。
所持者は吹雪。「真実の眼」(漫画版仕様)で手札を確認したうえで効果を発動した。
攻撃名は「Three Satellites」(スリー サテライツ)。
冥王星は現在、太陽系外縁天体のひとつとされており、惑星(プラネット)からははずされている。作中の時間を連載開始時の2006年ごろとすれば、このカードが(作中で)製作された時点でまだ惑星だったので問題は無いが。
The supremacy SUN
モデルは太陽。正確には太陽は「プラネット」(惑星)ではないが、プラネットシリーズの頂点に立つ存在という意味だろう。墓地に送られた場合、次の自分のターンに蘇生される効果を持つ。初登場時は単に「The SUN」となっていた。
所持者はマッケンジー(トラゴエディア)。
攻撃名は「SOLAR FLARE」(ソーラー フレア)。
supremacyは「至高、至上、最高」を意味する。
OCGにも登場。こちらでは蘇生効果に手札1枚のコストが付いた。また、この効果以外の特殊召喚は不可能となった。
「The supremacy SUN」の記事も参照。
ハネクリボー
アニメでも登場した十代の相棒といえるカード。精霊が宿っている。アニメでは遊戯から貰っていたが、こちらでは紅葉から譲り受けたデッキに入っている。
「進化する翼」で「ハネクリボーLV10」、「錬金術の研究成果」で「ハネクリボーLV9」に進化することもできる。
また、トラゴエディアが最後のピースとして狙っていたり、闇を吸収したり不思議な力を発揮しており、明らかにアニメ版よりも重要な立ち位置になっている。
ちなみに、アニメと違って自身の戦闘によって発生するダメージは防げない(OCGと同じ仕様)。十代VS紅葉のときのみ、アニメのように自身の戦闘による貫通ダメージを防いでいたが、コミックス収録時に修正された。
「ハネクリボー」の記事も参照。
光と闇の竜
万丈目の所持する精霊の宿るカード。周囲に自らの強さを見せるため、このカードを封印するという枷を自らにかけていたが、十代とのデュエルの後掘り返され再び戦うこととなる。
もともとは幼い頃の万丈目がたまたまパックで当てたカード。紅葉にサインを求めたとき、このカードを落としてしまい、そのときにハネクリボーによって精霊の宿るカードとなった。
「光と闇の竜」の記事も参照。
その他雑記
- コミックスではおまけとして影山氏本人やスタッフたちの日常や裏側を描いた4コマ漫画がある。シンクロ召喚は和希の考案であることや、スタッフの裏話など、普段は知れない情報が得られるため、ファンの人気は高い。好評であったためか、5D's、ZEXALのコミックスにも似たような趣旨のおまけ漫画が存在する。
9巻のみこのコーナーが無く、代わりに登場人物たちの個人データ(身長、体重、誕生日と所属)が記されている。 - 同じくVジャンプに連載されている「犬マユゲでいこう」ではこの漫画版GXのパロディが行われたことがある。コミックスには万丈目のカードのパロディカードが付録として付いた(OCG使用不可)。
- アニメGXは2008年に終了したが、こちらの連載はその後も続いた。その後、漫画5D's、ZEXALの連載が始まったため、ZEXAL連載開始から漫画GX連載終了までのわずかな間だが、Vジャンプに遊戯王漫画が同時に3作品も連載されているという月刊遊戯王状態になっていた。
また、Vジャンプの遊戯王漫画3作(R,5D's,ZEXAL)と共に連載した経験のある作品である。 - 作品の設定上、GXの時代にシンクロモンスターが存在しないため、作中でシンクロモンスターが登場することは無い。だが、漫画では効果モンスターであった「ライトエンド・ドラゴン」、「ダークエンド・ドラゴン」はなぜかOCGではシンクロモンスターとして登場してしまった。
- 世界観としては、バトルシティ、ペガサス島(決闘者の王国)について言及されている、千年アイテムが作中に登場することに加え、デュエルモンスターズではなくマジック&ウィザーズという用語を用いていることから、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」ではなく、原作「遊☆戯☆王」の世界観を受け継いでいることが分かる。また、トラゴエディアが「(千年)アイテムももうこの世に存在しない」と言っていることから、原作終了後の時系列であると分かる。
明確に原作「遊☆戯☆王」とのつながりが示された作品としては今のところこれが最後(以降の漫画作品はシリーズの他作品との関係を明確にしておらず、特にZEXALでは漫画版でも「デュエルモンスターズ」と呼んでいる)。 - 漫画「遊☆戯☆王R」では、海馬がデュエリストを養成する施設が必要という旨の発言をしており、これがこの作品におけるデュエルアカデミアにつながるのかもしれない。
各巻リスト
定価は、1~3巻が各390円、4~8巻が各400円、9巻が457円(全て本体価格)。
表紙は基本的に登場するキャラクターと、そのキャラクターの使用するモンスターという形で構成されている。ただし、9巻のみはモンスターが登場していない。
全ての巻に1枚ずつOCGで使用可能なカードが付属している。「光と闇の竜」や「ライオウ」、属性を融合素材とするE・HEROなど、OCGで活躍できる有用なカードが多い。
1巻 新HERO登場!!
2巻 運命の出会い!!
3巻 予選終了!!
4巻 準決勝、開始!!
5巻 最強のHERO!!
6巻 カイザー亮!!
7巻 キングの実力!!
8巻 変身vs幻影!!
9巻 激闘の果てに…
「遊☆戯☆王GX」完結となる巻。これを以って、アニメから数えて約6年半もの長きに渡って続いたGXの歴史にひとまず終止符が打たれる。
関連項目
一般項目 |
カード |
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