ミストトレインガールズ とは、DMM.comで配信されているKMS開発・運営のブラウザゲーム及びそのアプリである。ジャンルはRPG(ファンタジックレールRPGと銘打っているらしい)。
正式名称は『ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~』。通称『ミストレ』。
ストーリー
深い霧に覆われた大陸イリスクラウド。
各国の国境にそびえる巨大樹の周囲から全世界へ広がるその霧の中には、
ミストモンスターと呼ばれる凶悪な魔物が棲み着き、人を惑わし、人を襲った。
人々はその忌まわしき霧を――――幻霧と呼んだ。
幻霧はどこから生まれるのか?いつからこの世界を覆っていたのか?
イリスクラウドにある五つの国は幻霧を研究し、ミストモンスターに対抗する軍を持った。
イリスクラウドには、無数に広がる古代の鉄道が存在する。
幻霧攻略の鍵は鉄道にあり。五つの国は知恵と技術を持ち寄り、霧の中を進む列車を完成させた。
彩雲の国セントイリスの軍人であり、神子の血を引く唯一の男性。
彼は男性にもかかわらず、連合軍が開発した列車を動かすことができた。
連合軍は彼を中心とした「特鉄隊」を結成。
そこには幻霧に対抗するためのあらゆる任務をこなすため、各国から優秀な軍人である少女たちが招集される。
平和と彩雲の国 セントイリス
獣神と呪術の国 ニシキ
雪と鋼鉄の国 アイゼングラート
深緑と魔法の国 ヴェルフォレット
熱砂と蒼海の国 フレイマリン
世界の霧を晴らすため、史上最大の作戦が始まる。
概要
株式会社カレイドスコープメディアサービス(略称KMS)が開発・運営を担当し、2020年9月16日よりサービス開始。2021年9月9日からはアプリ版が配信されてスマホでのプレイも可能となった。一般版はDMMゲームスで、18禁版はFANZA GAMEで提供されており、両者の相違点は18禁描写の有無のみ。データも共有されている。
プレイヤーはセントイリス軍から連合軍へ出向してきた士官であり、この世界で唯一の「ミストトレイン」を動かせる「車掌」として「特鉄隊」を率いる。特鉄隊には「トレインナイト」と呼ばれる各国の軍隊から集められた優秀な人材が集う。そんな彼らを率いて「幻霧」と呼ばれる脅威や、そこから発生する「ミストモンスター」への対処を行う事となる。
世界各地で霧を晴らしていくうちに霧と巨大樹の謎に少しずつ近づいてゆく―――
トレインナイトの少女達は主に地名や駅名が由来となってはいるが、ミストレのプロデューサー曰く「地名や駅名などから採られており装束や背景のデザインのモチーフになっていることがあるが、駅や列車の擬人化では無い」とのこと。
シナリオにはKADOKAWAも関わっていて、世界観についてはファミ通文庫も協力しており、ストーリーには日日日氏や川添枯美氏がライターに参加している。
ゲーム内容
内容は自動で戦闘を行う、よくあるブラウザRPG。自分の手で戦う事も出来るがオート機能も搭載されている。キャラのレアリティはA、S、SSの三種類あり、キャラクターそのものはベース、各レアリティそれぞれの姿はレイヤーと呼ばれる。基本的にストーリーではベース姿で会話が進み、時折SSレイヤーの姿が出たりする。なお、S、SSレイヤーが先に登場してAレイヤーがその次のイベントで登場するということもよくあるため、会話で一瞬誰?となることも。
「トレインナイト」の育成要素は「ベース能力」、「レイヤー補正」、「装備品」に分かれ、ベース能力はステージでの戦闘でHPやステータスの基礎値が向上し、レイヤー補正は経験値でのレベルアップ、ギアレベルの強化、思い出ランク(=好感度)の強化で倍率が上がる。そして装備品によってステータスや属性耐性の強化を底上げするという形になる。ちなみにベース能力については、ベースが同じならレイヤーが違っても基礎能力は同じになるが、レイヤーによって補正値および基礎能力の上限補正値が違う。このためレイヤーAで全てカンストさせた状態でもレイヤーBに変えたらまだ伸びしろがあるということも。
例:SS[路を切り拓く者]クインズウェイとSS[休日の過ごし方は]クインズウェイの比較
レイヤー | 物攻 | 物防 | 命中 | 速さ | 魔攻 | 魔防 | 回復 | 幸運 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レイヤー補正(%) | 路を切り拓く者 | 158.82 | 183.94 | 149.92 | 146.97 | 141.88 | 175.9 | 155.82 | 155.82 |
能力上限補正 | -10 | +30 | 0 | 0 | -20 | +10 | 0 | -20 | |
レイヤー補正(%) | 休日の過ごし方は | 168.96 | 177.86 | 166.91 | 161.96 | 163.96 | 170.96 | 156.92 | 150.83 |
能力上限補正 | 0 | -20 | +20 | 0 | +10 | -20 | 0 | 0 |
一度クリアしたステージはオート周回が可能。「副官周回」を選べばウィンドウやアプリを閉じている間もスタミナが続く限りは周回してくれるので堀りに便利。
国家
アイゼングラード
大陸北方に領土を持つ、雪に覆われた軍事大国。広大な領土を持つためか中央軍や北方軍といった各方面軍に分かれている。五ヵ国中最も幻霧の発生率が高く、ミストモンスターの脅威に対抗するために強大な軍事力を持つに至った。しかし大陸最強の軍事力を以ってしても国内の危険度は高止まりしており、特にセントイリスとの国境線に近い南部のローレン城塞都市は「危険特区」と呼ばれるほどの激戦地となっている。熟練の兵士でさえ命を落とすほどの高い幻霧の発生率に加え、凶悪なミストモンスターも出現する事から「地獄を見たいならローレンに行くといい」という言葉まである。
冬季になると国土の大半が氷雪に覆われる上、土地が細くて作物が育たず、鉱物資源以外の収入源が無いため膨大な軍事費が国民の生活を圧迫するなど過酷な状況下に置かれている。このため連合軍や特鉄隊への出資に懐疑的な考えを持つ将校が多く、一時は連合軍からの離脱も囁かれるほどに声が大きくなった。イベント「嘘つき月世界旅行」では地下世界があるなら天上の世界もあると考え、いち早く天上世界の領有権を主張して資源を独占するべく宇宙船を造っていた事が判明した。五ヵ国の中では最も策謀を巡らす国であり、特鉄隊を思い通りに動かそうと車掌より階級の高いカールスルーエを送り込んだ。が、カールスルーエが車掌に従うと宣言しているため指揮権の乗っ取りや立場逆転は起きていない。基本的に謹厳実直な国民性でフレイマリンの国民性とは正反対だが、お祭りの時だけはハメを外す傾向にある。フュッセンの一族はかつてアイゼングラードを治める王侯であったが現在は没落して一軍人に成り下がっている。
元ネタはドイツ、ロシア、中国で、ドイツ語で鉄を意味する「アイゼン」+ロシア語で〇〇の街を意味する「グラード」。この国に属するトレインナイトもドイツ、ロシア、中国の駅、都市名から取られている事が多い。
ヴェルフォレット
国土の大半を森に覆われた深緑と魔法の国。東側は「妖精の森」、西側は「迷いの森」と呼ばれ、東西で全く違う表情を見せる。太古の昔から人間とエルフが手を取り合って共存し、両種族の知恵と技術を合わせて発展してきた。樹海に埋もれるように点在する古代の遺跡はその産物。エルフと人間が同じ魔法を扱えるのは妖精王の加護のおかげという言い伝えがある。東側の妖精の森は景勝地として有名だが、西側の迷いの森は一般人の立ち入りが制限されており、森番の案内無しでは進めない危険区も多数存在。ヴェルフォレット西部には世界で最も美しい森と言われる「ブロセリアント」があり、ヴィヴィアンの生まれ故郷でもある。ブロセリアント北西部の巨石群は予測不能の出来事が起きる魔境とされている一方、森番にとっての聖地で、儀式や占いなどここぞという時に使用する特別な場所。ここに雷が落ちると不吉の前兆とされる。第2部9章『雷の遺跡編』ではその巨石群に雷が落ちた事でメトロホールが開き、滅びの歌が流れる前兆とされる雷雨に見舞われるなど危機的状況に陥った。
国軍は持っていない代わりにヴェルフォレット憲兵隊が軍隊の役割を果たし、森での戦闘においてはアイゼングラード軍ですら真似できないほど素早く動く。北方にアイゼングラードとの国境線がある。モチーフはイタリアとフランスの森林地帯。
セントイリス
女王を国家元首とする宗教国家。彩雲神イリスを崇拝しており国名にイリスを付けるほど宗教色が他国より強いが、戒律が厳しい訳ではない様子。車掌の出身国でもある。幻霧の発生率が最も低いので安全な国とされるものの、アイゼングラードとの国境に近い北端の忘れ去られた工場群は危険区と呼ばれている。またセントイリスの暗部と呼ばれる魔女の森(弱者の捨て場)があったり、西部には人喰いバッファローが生息しているなど見た目の華やかさとは対照的に闇を抱えている。南部は巨大な湾に面している。
「外の部隊」という戦力を保有し、国を問わずに派兵を行っている。隊員一人ひとりが200人力と言われるほど高い戦闘能力を誇る。出現するミストモンスターは主にペンダント系など。
フレイマリン
プエルトリコが君主を務める灼熱の太陽と海の国。州制度を導入する地方分権のような国体で、州の代表者が定期的に政治中枢を担う水中神殿へと集まってサミットを開く。荒涼とした砂漠に海に面した浜辺という二面性を持つ。砂漠の片隅にはフレイマリン最大の歓楽街があり、あらゆる金銀財宝、快楽、欲望が集まる治安の悪い不夜城。ちなみにペナンヒルの実家兼勤め先の伝説のナイトクラブ「夜の蝶」があるのもこの街であり、特鉄隊が街に潜伏する際にペナンヒルの好意で宿代わりにしている。
海に面している国はフレイマリンしかなく水泳は特殊技能扱いとなっている他、海上には幻霧が殆ど発生しないため豊富な海洋資源を得て財政は安定。海運業に手を出し、観光資源にも恵まれているため五ヵ国中最大の経済国で、世界各国から珍品が集められるオークションの開催地もこの国。特鉄隊へはプトラが代表して参加。国が豊かなので国民の心に余裕が生まれており、その影響でみんな大らかで個性的な子に育つらしい。明るく前向きな国柄だが、その個性的の範疇を超えて奇天烈に足を踏み入れかけている言動は特鉄隊上層部から「フレイマリン出身者の問題行動は如何なものかと思う」と苦言を呈され、加えて「風紀を乱す者には厳罰を与えるべきでは?」と真面目に検討された事で「車掌」が対策を話し合う会議を開く羽目になった。プトラが代表に選ばれたのもその場のノリらしい。地下格闘大会が開かれ、ペナンヒルはその方面では有名な人物。フレイマリンで使用されていた潜水服がアイゼングラードの技術によって宇宙服に改造された事がある。ユーザーの間では「期限切れで廃棄されたポーションはフレイマリンの海に垂れ流されている」とネタにされている。
ブエルトリコと妹のアカプルコには人魚の血が流れており、水中でも息が出来る他、イベント「ちびっこ博士と魔法(物理)お姉さん」ではフレイマリン人を含む海洋生物を洗脳して操る事も可能だと判明した。姉妹に人魚の血が流れている事は一応国家機密なのだが、肝心のプエルトリコ本人の口が軽いため公然の秘密となっている。
ニシキ
極東に位置する、和風な雰囲気が漂う呪術を得意とする獣人の国。その文化はイリスクラウド大陸の中でも異彩を放つ。至る所に鳥居や五重塔(?)が建てられ、江戸時代のような街並みが広がる。
国境線にある関所にはニシキ軍が駐留し、また幻霧避けの結界が張られているなど治安が保たれている。ニシキ人には例外なく獣耳が生えているため余所者が入国すればすぐに分かる。ちなみに国土は五ヵ国の中で最も小さい。実は工業力にも優れており、あのアイゼングラード中央軍の技術チームと協力体制を築いている。名産品はニシキ人形で、雅な風貌は国内外から高い評価を得ているが、幻霧に取り込まれてミストモンスターとなった人形も少なくない。主にオウガ系、獄卒夜叉系、ニシキ人形系のミストモンスターが出現。ニシキ人形系は名前の通りニシキでのみ出現する。ニシキ軍は「月夜番衆」と呼ばれる精鋭部隊を擁し、鬼退治や神隠しの解決には必ず関わっているのだという。いわゆる忍者である。初代シモアマヅが住んでいるシモアマヅの岩戸は、最上級の危険区とされるメトロニシキの雛屋敷より危険な場所だが、観光シーズンのみ立ち入り出来るほど危険度が下がる。
元ネタは日本、ひいては京都だろうか。文化はもちろん言語も日本語に似ているらしく、フレイマリンに流れ着いた九一式航空魚雷の文字をヨシノが朧気ながら解読出来たり、イベント「ちびっこ博士と魔法(物理)お姉さん」で車掌一行が日本(東京)へ飛ばされた時も言語の類似性を指摘されている。
暗黒大陸
イリスクラウドと僅かな通商路によって繋がった未開の地。ダークエルフが住んでおり、ドッガン団のウィスパーとトレインナイトのカルタゴはこの地出身。幻霧に生け贄を捧げるという忌まわしき慣習に囚われている他、言葉を発さず代わりに肉体言語という体を使ったスキンシップを取る。裏暗黒大陸と呼ばれる地域も存在し、そちらは高齢化が進んで若者は殆ど見かけないのだと言う。
群魔圏(ぐんまけん)
イベント「ウェルカム・トゥ・群魔圏」で登場したイカれた田舎大昔から魔境と語り継がれてきた呪われし地。位置は不明だが、少なくともメトロイリスにあるようだ。人より魔物や動物の数が多く、常に濃い幻霧に包まれているため圏外に近い場所でも迂闊に動けば落命する。過去にメトロイリス政府がメトロニシキ軍を送り込んで浄化作戦を決行したが失敗に終わり、大半の兵士が群魔圏に取り込まれて帰ってこなかった。賊徒と化した遊兵が群魔圏内に独立国のようなものを作り、政府の手が届かないのを良い事に好き放題している。ツルガオカ曰く「人類文明圏の範囲内にありながら、魑魅魍魎の住み処として危険視されている――良識あるものなら決して近づかぬ、魔の領域」との事。イソベはこの群魔圏の出身だが圏外に近い場所で住んでいたため、真の恐怖を知らない。中心地に近づけば近づくほど常識では考えられない事が起きるという。
元ネタは未開の地グンマー群馬県。イベント名は映画「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」だろうか。
日本
我が国。イベント「ちびっこ博士と魔法(物理)お姉さん」にて行われたゲートを開く極秘実験で偶然イリスクラウドと繋がり、車掌一行やミストモンスターが迷い込んだ。異世界から迷い込んだDr.グローリアの出身地でもある。魔力が一切存在しない代わりにアイゼングラードですら相手にならない程の高度な科学力を持ち、空を突く程の高いビル群や家電製品を見て車掌は驚きを隠せなかった。しかしミストモンスターを倒すには魔力が必須のため、高度な技術を持ちながら手も足も出ず、偶然流れてきたクアラルンに対処を一任するしかなかった。この世界ではミストモンスターの事をジャークと呼称している。
実は『フレイマリン編』で既に日本との繋がりが示唆されており、1941年12月10日のマレー沖海戦で使用された九一式航空魚雷やレナウン級巡洋戦艦2番艦レパルスの残骸が流れ着いていた。
用語集
- ミストトレイン
特鉄隊の移動手段である魔導列車。車掌の母親によって設計され、「神子」(車掌の別称)のみが炉を動かす事が出来る。線路はイリスクラウドの各所に繋がっており、爆薬や魔法でも破壊出来ない頑強なもののため、現実世界のように線路を爆破されて困る事も無い。それでも脱線する事があったり、幻霧を無効化にする結界こそあれど立てこもれるだけの防御力が無かったりと移動基地として使うには少々頼りない。一方で馬車が主流のイリスクラウドでは最高性能を誇る乗り物であり、技術的にコピーする事も不可能な一品物。列車なので線路が通っていない場所は当然徒歩で移動する事になる。ちなみに外見は統一されておらず、ムービーではコロコロと見た目が変わる。
- 特鉄隊
正式名称は特別鉄軌隊。ミストトレインを唯一動かせる車掌を中心に、ミストモンスターの脅威に対抗できるトレインナイトを集めた独立混成部隊。特鉄隊一期生のメンバーは各国から一人ずつ選抜された少女たちだが、これは独立した存在である特鉄隊を客将を通じて思い通りに動かそうとする謀略の一環であり、特にアイゼングラード広報部は車掌より上の階級の者を客将として送り込むなど干渉が露骨。つまり指揮権は車掌にありながら雁字搦めにされているような状況。唯一頭お花畑な権謀術数に疎いフレイマリン上層部のみ特鉄隊に助けられた事もあって純粋な気持ちで協力している。女性ばかり所属しているためか雰囲気が女子校みたいになっている様子。特鉄隊内での不正や悪事を監視するためにセントイリス騎士団から監察官のコロンビアが送り込まれ、人事に口出ししたり特鉄隊の解散まで可能な権限を持つ恐怖の存在として恐れられている。またコロンビアは騎士団内での階級が准将のため車掌と同格扱いされている。
- イリスクラウド
物語の舞台となる大陸。今のところ五ヵ国しか存在しないが、かつてヴェルフォレットとアイゼングラードの国境線付近にプレヴェンの故郷である小国があったらしい。国の周辺が幻霧に覆われている関係上、積極的な開拓が行われず大昔から地図が書き換えられてこなかったという。ミストトレインの登場により急激に開拓が進んだが、代わりに難民問題、疫病、外交問題などが出始めている。イベント「ちびっこ博士と魔法(物理)お姉さん」では電気が存在しておらず、電子レンジやパソコン、洗濯機と言った家電製品も存在しない事が判明した。レジスタンスのカナーリア曰く「世界は一つじゃない。陸も、空も、海も、次元を超えた先にはいくつも存在する」らしく、異世界と繋がっている事が示唆されている。大昔から女性の方が強かったようで母の日は盛大に祝われ、軍人や格闘家など強い人間も大半が女性で占められている事がペナンヒルのSSレイヤー[蝶よりも眩しく]のシナリオで語られた。各国に一つずつ巨大樹と呼ばれる物が存在し、その周りには決して風に流されない霧の海が広がっている。一度迷い込むと二度と帰れないらしく各国の調査機関が何度も踏み入ろうとしたが、高い魔力を有する霧に耐え切れず中止に追いやられ続けた。ちなみにイリスクラウドでは列車以外の乗り物があまり発達していないが、これは列車以外の乗り物を作ろうとしても何故か事故が頻発して安定しないからなのだという。イベント「嘘つき月世界旅行」によると地球のような惑星にあるようだ。
- 幻霧
イリスクラウドを覆う謎の霧。その中にはミストモンスターと呼ばれる敵が潜んでいる。基本的には発生源が存在し、元を断てば晴らす事が出来る。幻霧の中に突入して発生源を倒すのも特鉄隊の役割の一つである。幻霧の中では常識では考えられない事が多発する魔の領域であり、常に臨機応変な対応が求められる。あまりに濃い幻霧が発生している地域は危険区と呼ばれ、許可なく立ち入る事が出来ない。イベント「ちびっこ博士と魔法(物理)お姉さん」ではDr.グローリアが「無数にある並行世界からの負の感情が世界と世界の狭間にある空間に溜まって幻霧の発生源となり、その一部がイリスクラウドへ流れてきている」という仮説を立てている。狭間の空間にはアカプルコが心の奥底に抱く悪感情を極大化して悪堕ちさせた存在も確認されている。
- ミストモンスター
「特鉄隊」が命のやり取りを行う異形の怪物たち。無機質なものから生物的なものまで容姿は幅広い。幻霧の中でのみ活動する事が多いが、強い怨念を抱える者は霧の外でも活動可能になる。死人でさえ一時的に蘇らせるなど謎も多い。何故か霧が無いはずの宇宙空間にも進出している。倒されると体が霧散する。ミストモンスターには強さの段階があり、〇〇(肩書き無し)→危険な〇〇→暴走した〇〇の順に強くなる。ミストモンスターを倒すには魔力を伴った攻撃が不可欠であり、イリスクラウドの住民は魔力を生まれ持っているため問題にならないが、魔力を持たない異世界の住民では軍隊を以ってしても足止めが限界。
- 救世主計画
特鉄隊が結成されるより前に計画された幻霧への対抗策。機密に当たるため仔細は不明だが人体実験によって強力な兵士を生み出す狂気の具現であり、現在は凍結されている。ウォーキングはその計画に参加した一人。彼女はセントイリス出身でありながらニシキ人特有の獣耳を持っている。
- 連合軍
幻霧の脅威に対抗するため、イリスクラウドにある五ヵ国が出資して創設した多国籍軍。優秀な人材が集められている他、特鉄隊の所属先でもある。かなり危ういバランスの上に成り立っているらしく、どこか一国でも出資を止めたり離脱されたりすると特鉄隊は瓦解しかねないと車掌に危惧されている。最前線で戦う特鉄隊は女性隊員しかいないが後方要員や軍の将校には普通に男性が存在している。また男子校の軍学校も存在し、友情に篤い。
- レジスタンス
連合軍とも幻霧とも距離を置く謎の中立組織。規模が大きく、クイーンローズやユウゼンなど腕の立つ者も所属している。各地で破壊活動を行っており、また鉄路の探究者をしばいて意図的に霧を発生させるなど治安を乱して人々に不安を陥れている事から五ヵ国の首脳陣が協議して特鉄隊に討伐を命令。一方でレジスタンスの構成員とは話が通じ、特鉄隊を助けた事もあるためメンバーからは討伐を拒む考えを持つ者もいるが、命令には逆らえないので動向を探る。しかしカナーリアのような過激派も存在し、一枚岩ではない事を窺わせる。雑魚敵としてレジスタンス(下っ端兵士)、レジスタンスリーダー(現場の指揮官)、レジスタンスコマンダー(司令官)がいる。
- ドッガン団
全世界で軽犯罪を働く小悪党集団。凶悪犯罪者が一人紛れているため指名手配こそされているものの、重要度は低い。カールスルーエ曰く「レジスタンスとは比較にならない弱小勢力」のようで、特鉄隊が出ずとも軍隊でも処理できるほどと言われている。首領はDr.グローリア。天才科学者ではあるが彼女の造ったものは原因不明の爆発を起こす事が多い。雑魚敵にドッガン団戦闘員がいる。
- 幻霧教
幻霧を崇拝する宗教組織。世界中を旅しているが専ら霧の中でしか動かないので知名度は低い。ファイエット曰く「幻霧と共存し、幻霧に居場所を見出す」という教えに従っているらしい。ミストモンスターを恐れておらず、特鉄隊とたびたび出くわす。幻霧の無い安全な場所で生きる人間を「晴れ間の民」と呼ぶ。雑魚敵に幻霧教信者、幻教教司教、幻霧教大司教が存在する。
- イリスメトロ
メインクエスト二部の舞台となる地下世界。地上世界にあたるイリスクラウドとは表裏一体の存在であり、もし片方が滅亡すれば残った片方も滅亡し、彩雲神は居場所を失うとされている。四方を海に囲まれていて船舶技術が発達しているが、陸上移動は専ら馬車が主流のようだ。一応自動車が開発されて教習所も存在するが、何故かまともに動かず故障も多い「低性能な馬車」扱いらしい。イリスクラウドの住民は地下世界の存在を知らなかったが、逆にメトロの住人は地上世界の存在を知っていた。メトロ世界で起きる幻霧やメトロホールの事件を神子に解決してもらうため、メトロ連合軍の精鋭部隊所属のヴェルサイユとミヤコが接触してきた事でイリスクラウド側もメトロの存在を認知した。イリスメトロは地下世界だが天球と呼ばれる光の玉があちこちにあって世界を照らしており、主要な天球の下では大規模な異変が起こりにくい。イリスクラウドと比べて危険区域と安全区域の差が分かりやすいためか、フィンチリー曰く王城を守護する貴族は実戦経験が乏しく、私腹を肥やす事ばかり考え、兵力や練度に関してはイリスクラウド以下とされる。このため民衆は貴族の腐敗に不安を抱き、地上から特鉄隊や神子が来た際には民衆が諸手を挙げて歓迎した。
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関連項目
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