スターオーシャン:アナムネシスとは、スクウェア・エニックスのRPG『スターオーシャン』シリーズの最新作となるスマートフォン用アクションRPGである。
2016年12月8日からサービス開始となり、2021年6月24日にゲームアプリとしてはサービス終了した。
現在は、ストーリーパートとキャラクター閲覧機能のみを残したオフラインバージョンが配信されている。後述の各作品に繋がるストーリーや、キャラ3Dを楽しみたい人はそちらで。
概要
『スターオーシャン』(以下、『SO』)シリーズ2作目となるスマートフォン用の基本無料ゲームアプリ。
1作目の外注作品『マテリアルトレーダー』のことは忘れてあげてください
シリーズの20周年記念作品でもある。
プロデューサーはSO5と同じ小林秀一が担当し、開発はシリーズ本編と同じトライエースが担当する。
歴代のシリーズキャラクターを操作することができるオールスタータイトルである。スターオーシャンシリーズにおいて、トライエースの元でこのような「お祭りゲー」が製作されるのは初めて。
ストーリーについては、SO5の2年後である宇宙暦539年を舞台にオリジナルの話が描かれる。第一章『ランビュランス編』が終わり、『はたらく魔王さま!』等で知られる作家の和ヶ原聡司をシナリオライターとした第二章『-Twin Eclipse-』(2018年7月~)、第三章『-The Leash Code-』(2020年4月~)が開始している。
音楽はシリーズお馴染みの桜庭統が担当し、メインビジュアルはSO5のキャラクターデザインであるあきまんが担当している。
詳細と評価・現状
スターオーシャンシリーズはグラフィックの細かさやアクション性の高い戦闘システムで好評を得ていたものの、シリーズに間が空き、作品の評価も徐々に下降傾向にあったことからシリーズ全体が低迷していたため、この作品も初めてのお祭りゲーという期待と作品のクオリティ面での不安とがないまぜになった状態でリリースを迎えた。
リリース以後はおおむね好調に推移しており、セールスランキングは最盛期で6位に入っているほか、リリース約1年半後の2018年5月には、シリーズ初のファン向けイベントを開けるまでに発展。スクウェア・エニックスの松田社長から直々に「ファンの皆様のお陰でシリーズを建て直せた」とコメントされるほどとなっている。
何といっても売りは「3Dによる本格的な戦闘」と「美麗なグラフィック」。戦闘システムはコンシューマー機でのシリーズ本編のシステムを踏襲した上でマルチ対戦を導入しており、いくらか簡素化はされているものの、スマホゲーとしてはなかなかないレベルでのリアルタイム3Dアクションがオンラインで楽しめる。グラフィックに関してもトライエースの実力が発揮されており、等身大に拡大しても違和感が殆ど出ないほどのキャラクターグラフィックが前述の3D戦闘の中でもバリバリと動くほか、専用のビューアーモードで存分に眺めることも出来る。スカートの女性キャラは全員パンチラ完備。
一方、近年は「限定キャラ増加等によるガチャ格差」「純粋な戦闘以外のコンテンツ不足」等も問題となっている。また、新キャラと旧キャラの能力格差等のバランス面の課題も浮き彫りになっており、新システム「覚醒」などで対応を続けている状態である。
登場人物
事前登録キャンペーンにより、姉妹作である「ヴァルキリープロファイル」シリーズのキャラクターも参戦。またWシェアキャンペーンにより、『エンドオブエタニティ』のキャラクターも参戦。
プレイアブルキャラクターはSO5でも使用されていた「ロール」によって分類され、アタッカー(赤)とディフェンダー(黄)、シューター(青)、キャスター(紫)、ヒーラー(緑)の5種類に分けられる。なお、同じキャラクターであってもロールが別であれば別キャラクターとして扱われる。
全員に誕生日が設定されており、SO3のキャラクターはここで初公開となった。
キャラクターのレアリティは☆3(レア)、☆4(スーパーレア)、☆5(ギャラクシーレア)の3段階。
なお、☆5については「エースキャラクター」に分類されるものとそうでないものに分かれる。エースキャラクターは通常のキャラクターと比べて排出率が低く、限界突破や進化に必要な素材が多いが性能が高いといった特徴を持つ。
オリジナルキャラクター
メインキャラクター(第一章『ランビュランス編』~)
- 艦長
本作の主人公。プレイヤーの分身であり、ゲーム中にその姿が登場することはない。(あるスタンプにて描かれたその姿は……!?)
亜空間ワープに失敗し、遥か離れた宙域へ飛ばされてしまう。
地球への帰還を目的とした旅の中でリーシュやベルダ、ティカ達と出会い、その騒動に巻き込まれていく。
バナナに並々ならぬ愛を持ってる。 - イヴリーシュ★(CV:上坂すみれ)
本作のヒロイン。辺境惑星でモンスターに襲われているところを主人公(艦長)に助けられた。
記憶喪失だが、異世界から召喚を行う能力を持つ(シリーズキャラはこの能力で召喚されている)。
勝気な性格で、頼りないコロに代わって決断やまとめ役を担うことが多い。
最近は艦長(主人公)との恋愛フラグでツンデレ分が増え気味。 - コロ★(CV:中尾隆聖)
主人公達の乗る宇宙艦に搭載されたAI。正式名称は「OKAI-880-56型」。
移動・通信・索敵・周辺調査など艦船のあらゆる機能を担う万能AI……ではあるのだが、
親しみの持てるようにと過剰に人間臭く作られたため、リアクションがオーバーですぐ慌てる。
起動時のボイスでしばしば「あぁん……そこは……」(CV:中尾隆聖)と喘ぐ。
始めた人から「こいつのボイス切れないの?」と聞かれるのもお約束(設定から個別で切れます)。コロ、強く生きろ。 - ベルダ・クレーマン★(CV:井澤詩織)
惑星ランビュランスの宇宙基地で出会った13歳の天才科学者。のじゃロリ。
祖父ブランと共に「灼死病」の治療について研究してきた。両親は灼死病で亡くしている。
ランビュランスで灼死病ワクチンの量産体制が整い、独裁政権も倒されて平穏が戻ったことを機に一行の仲間に加わる。
飽くまで子供ではあるが、事件を乗り越えた後は大きく成長し、ぶっちゃけパーティーで一番冷静だったりすることもままある。
メインキャラクター(第二章『-Twin Eclipse-』~)
- ティカ・ブランシュ★(CV:悠木碧)
惑星ダフティーネの付近で発見された、小型救命艇から発見された少女。
ダフティーネの出身だと語るが、一行の訪れたダフティーネは明らかにそんな文明の進んだ惑星ではなく、事情に謎が深まる。
ベルダの作ったアーム兵器を装着しているので、一応戦うことも可能。 - レコロ(CV:野沢雅子)
ティカが乗っていた救命艇に搭載されていたAI。正式名称は「RESCUE-AI-056」。
「一行に馴染むため」と言ってコロの姿を模しており、容姿は一回り小さくなったオレンジ色のコロといった感じ。
コロと違い口調は事務的で冷静だが、救命艇AIだけあってティカの安全や保身は第一に考えている。
コロとは闘わない。第7宇宙を守るために共闘したりもしない。 - ユーイン・ラクスター★(CV:豊永利行)
惑星ダフティーネのダグリスの村で出会った青年。
名家のラクスター家の五男坊で、勲功のために戦争の前線ばかり考える家に嫌気が差し放浪生活をしている。
そういった境遇もあって、割と世慣れした性格。 - ウェルチ・ビンヤード★(CV:半場友恵)
惑星ダフティーネのカルローネ市で鍛冶屋を営む女性。
例によって例の如く、シリーズに登場する他のウェルチ・ビンヤードとは別人。声も格好も性格も似てようが別人。
ユーインとは旧知の仲で、夫婦漫才的な間柄。 - カーリン・ケイソン★(CV:赤崎千夏)
ルバーリカと敵対するバッシェン軍の主力で、通称『獣の魔女』。
通称の通りイヴリーシュと同様に召喚の紋章術を使うことができ、「バッシェンの獣」を召喚する。イヴリーシュリストラの危機
種族はSO3にも端役で登場したフォックステイル。尻尾が6本あり、100歳で1本増える設定なので600歳代ということに。
情報公開直後からおっぱいの話ばかりされる豊満なバストの持ち主。あと巫女服。 - 仮面の男(CV:杉田智和)
仮面を被った謎の男。ディアスではない。
カーリンから一行を助けてくれたが、こちらに対しても敵意が感じられ独自の立ち位置を持つ模様。
ティカのことを知っているようだが、ぶっきらぼうな口調で多くを語らない。
被っている「仮面」はどちらかと言うと仮面と言うよりバイザーという感じである。 - ジヴェル(CV:小野友樹)
バッシェン軍の将軍で、軍の総司令。皇帝に次ぐナンバー2であり、カーリンの上司。
何やら明らかに皇帝とは違う何らかの思惑を持っている、胡散臭さMAXの長髪男。
先進惑星レベル以上の知識を持っていることと、「マスティマ」なる人物に恨みを抱いているらしいことが伺い知れる。
イヴリーシュとの対面を機に豹変し、完全にヤバい人と化す。 - ヴァルカ・S90★(CV:田村睦心)
サイボーグ娘。『SO4』に出て来たバッカスの実娘でもある。
先進惑星「EnII」より、「モーフィスの戦士」として惑星監視のため派遣されてきた。
事務的な口調のようだが、実際のところそう演じているだけで素は極めて子供っぽい。
英雄である父親・バッカスに憧れているがまだまだ未熟で、過去のバッカスにも自分が娘であることは伝えていない。 - アンリ・アンル・アンリ★(CV:細谷佳正)
惑星ダフテスの住人で、人類保存研究所の所長。
惑星を襲った「獣化の病」による文明崩壊の危機に対処するため、約3万年の間コールドスリープで眠り続けていた。
アンリ自身は病に適応したため獣として理性を保ったまま戦え、『SO1』のティニークを彷彿とさせる。
変な名前の割に非常に常識的かつ穏やかな好人物だが、少々ストイックすぎるきらいもある。 - マスティマ★(CV:伊藤かな恵)
『SO2』で描かれた「十賢者計画」に次いで進められていた「第二次十賢者計画」によって生み出された存在。
紋章学の研究では並び立つ者がなく、SO2で世界崩壊の危機に陥らせた「崩壊紋章」も、元はマスティマが生み出したもの。
惑星ネーデから逃げ延びた後、惑星ダフティーネの衛星に自身の名「マスティマ」と名付けそこに定住した。
超然とした掴みどころのない性格だが、他人をからかって遊ぶ子供じみたところもある。
メインキャラクター(第三章『-The Leash Code-』)
- ヒース・ビューロー★(CV:逢坂良太)
惑星ラーザの宇宙軍に属する軍人。
現在は軍としての任務を放棄して一般市民の救助に向かったことで、上司のジャンヌに軍籍を抜かれている。
裕福な生まれだが、惑星オーベルとの宇宙戦争で孤児となり、宇宙海賊のローズ一家に拾われて育ったため言動はかなり粗野。
上司であり理解者でもあるジャンヌを「ボス」と呼んで慕うが、その一方でその剣幕や怪力に度々怯えている。 - ラヴァーニア・ローズ★(CV:和氣あず未)
宇宙海賊、ローズ一家の頭目であるガルトーガの一人娘。
母親は魔族のサキュバスであり、ビキニとハーフパンツという軽装を纏っている。三章のお色気枠。
唐突に黙ってローズ一家を抜けたヒースに怒り冷たい態度を取っていたが、その経緯を知ってやや態度を改めた。
組織の長の一人娘として丁重に扱われて育ってきたため、対等な関係で接することができる友人を求めている。 - ジャンヌ・マースウェスト★(CV:大西沙織)
惑星ラーザの宇宙軍に属する少佐で、ヒースの上司。
戦争で亡くなったヒースの両親からヒースを託され、宇宙海賊となっていたヒースを雇って自らの元に置いた。
口調こそ誰に対しても丁寧だが、ヒースを叱る際や他人のミスを注意する際の圧力は凄まじい。
見た目に依らず怪力で、言い寄る男を幾人も再起不能に追い込んでいる。
以下はレアリティ☆3のプレイアブルキャラクター。
シリーズキャラクター
パーティーキャラクターだけではなく、敵味方含むサブキャラクターもプレイアブルとして登場する。
声優は全作オリジナル版の声優が担当している。
『1』『2』は原作・リメイクで声優が異なるため当初はPSP版での声優によるボイスのみが実装されていたが、2018年12月に、オリジナルである『1』SFC版及び『2』PS版の声優によるボイスとの切り替え機能(条件なし、無料)が実装された。
以下のリストの並びはパーティーキャラクターは各作品に準じ、サブキャラクターは50音順で記載する。
- 2017年5月25日の追加をもって、ナンバリング主人公全員の実装が完了した。
- 2017年6月29日の追加をもって、SO5のプレイアブル全員の実装が完了した。
- 2019年2月14日の追加をもって、SO4のプレイアブル全員の実装が完了した。
- 2020年10月30日の追加をもって、SO2のプレイアブル全員の実装が完了した。
- 2021年4月8日の追加をもって、SO3のプレイアブル全員の実装が完了した。
- 2021年5月6日の追加をもって、SO1のプレイアブル全員の実装が完了した。
パーティーキャラクター
また、イベント等で、同じキャラクターの衣装違いが登場する場合もある。
衣装違いはロールや技の異なる全く別の使い勝手のキャラとなることが多い。
衣装違いキャラは当初☆4の配布キャラとして登場していたが、
サービス開始後半年ほど経って以降、新規☆4が出なくなって以降は☆5として登場するようになった。
- スターオーシャン(SO1)
- ラティクス・ファーレンス★(CV:優希比呂 / 宮野真守)
- ミリー・キリート★(CV:吉田古奈美 / 生天目仁美)
- ドーン・マルトー★(CV:檜山修之 / 伊藤健太郎)
- ロニキス・J・ケニー(CV:岡森諦 / 浜田賢二)
- イリア・シルベストリ(CV:山崎和佳奈 / 小林沙苗)
- シウス・ウォーレン★(CV:東地宏樹)
- フィア・メル(CV:吉田古奈美 / 豊口めぐみ)
- アシュレイ・バーンベルト★(CV:井上和彦 / 若本規夫)
- ヨシュア・ジェランド★(CV:檜山修之 / 福山潤)
- マーヴェル・フローズン★(CV:野中希 / 桑島法子)
- ティニーク・アルカナ★(CV:藤崎卓也 / 鈴木千尋)
- ペリシー★(CV:山崎和佳奈 / 田村ゆかり)
- エリス・ジェランド★(CV:- / 植田佳奈)
- スターオーシャン セカンドストーリー(SO2)
- クロード・C・ケニー★(CV:うえだゆうじ / 浪川大輔)
- レナ・ランフォード★(CV:久川綾 / 水樹奈々)
- セリーヌ・ジュレス★(CV:甲斐田ゆき / 中島沙樹)
- アシュトン・アンカース★(CV:阪口大助 / 石田彰)
- プリシス・F・ノイマン★(CV:住友優子 / 釘宮理恵)
- ボーマン・ジーン★(CV:堀川りょう / 藤原啓治)
- ディアス・フラック★(CV:堀川りょう / 杉田智和)
- レオン・D・S・ゲーステ★(CV:甲斐田ゆき / 小林由美子)
- オペラ・ベクトラ★(CV:永島由子 / 田中敦子)
- エルネスト・レヴィード★(CV:東地宏樹)
- ノエル・チャンドラー★(CV:阪口大助 / 水島大宙)
- チサト・マディソン(CV:笠原留美 / 緒乃冬華)
- スターオーシャン Till the End of Time(SO3)
- スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-(SO4)
- スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness(SO5)
サブキャラクター
当初はレアリティ☆4として実装される例が殆ど(例外はSO3のクレアぐらい)だった。
近年は上記の通り新規☆4が出なくなり、基本的に☆5で実装されるようになっている。
他作品キャラクター
スターオーシャンシリーズ以外のキャラクター。レアリティは☆5。
ヴァルキリープロファイルシリーズやエンドオブエタニティなど、スクウェア・エニックス発売であるかを問わず、トライエース製の作品はコラボ枠ではなく姉妹作枠として登場している。
- ヴァルキリープロファイルシリーズ
- エンドオブエタニティ
- ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
- インフィニット アンディスカバリー
- NieR:Automata(ニーアオートマタ)
- サクラ大戦 / 新サクラ大戦
- 進撃の巨人
- ラジアータストーリーズ
- ギルティギア
- テイルズ オブ ザ レイズ(テイルズシリーズ)
- ペルソナシリーズ
敵キャラクター
関連動画
関連項目
外部リンク
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- スターオーシャン Till the End of Time
- スターオーシャン4
- スターオーシャン セカンドストーリー
- スターオーシャン1
- スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness
- スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE
- 3
- 0pt