モンスターコレクション・トレーディング・カード・ゲームとは、グループSNEが開発したトレーディングカードゲーム。略称はモンコレ。1997年9月に富士見書房から発売された。2000年9月からモンスターコレクション2が展開、2009年8月からはブロッコリーよりモンスターコレクション・トレーディング・カード・ゲーム(MONSTER COLLECTION TRADING CARD GAME)と改め展開され、2011年8月からは販売元がブシロードに変更となった。
概要
プレーヤー2人が対戦する。一般的なTCGとの最大の違いは、いわゆるライフポイントなどの概念が存在せず、3×4マスのフィールドに本陣とモンスター(ユニット)が進軍するための地形カードを配置し、召喚したユニットを用いて先に敵の本陣を制圧、相手領地をより多く占領したプレイヤーが勝利する、という一種の「陣取りゲーム」である点。このようなタイプのTCGは世界的に見てもあまり例がないと言える(アメリカの Guardians というTCGが数少ない類例である)。
また、本作をモチーフとした小説、コミック、アニメが製作されてきた。特に、小説はTCG自体の発売に先行してシリーズが開始され、同時展開された。さらに、本作を利用するボードゲームや、同じ世界を舞台としたTRPGも発売されている。
現在は、フレーバーテキスト「七星魔導史マフィン伝」のドラマCDがシリーズ化されている。
ユニットの移動というボードゲーム的な要素を持ち、日本でデザインされたTCGの中では変わったものであると言える(複雑でTCG初心者がプレイするには難しいという意見もある)。また、CLAMPやいのまたむつみなどの有名イラストレーターをカードのカラーイラストに起用している。
ルール
プレイヤーは50枚のカードを自由に組み合わせたカードの束=デックを作る(同名のカードは3枚まで)。二人のプレイヤーが互いにデック(デッキではない)とさいころ(テキストではダイスまたはDと表記)を持ち寄り対戦する。
山札(デック)から一枚、カードを裏向きに自軍領土5の位置に置いて本陣とし、プレイヤーは山札から手札上限枚数(6枚)のカードを引き手札とする。
6 | 5 | 4 | |
3 | 2 | 1 | 敵軍領土 |
1 | 2 | 3 | 自軍領土 |
4 | 5 | 6 |
ゲームの進行
先攻プレイヤーのターンと後攻プレイヤーのターンを繰り返して進行する。
自軍ユニットが相手の本陣への進軍を成功させれば本陣陥落勝利である。山札が切れても敗北にはならないが、両プレイヤーの山札が尽きて膠着状態になった場合は判定になる。敵軍領土により多くのユニットが存在している方が判定勝ち、ユニットが同数なら引き分けである。
- 自分のターンのはじめには第一手札調整フェイズがある(先行1ターン目は無し)。手札から不要な手札を破棄、その後手札上限枚数になるように山札から補充する。
- 自分のターンのメインフェイズでは主に以下のことが行える。
- 普通召喚フェイズでは手札のユニットカードを戦場に出すこと(召喚)ができる。基本的には自軍本陣にしか召喚できない。
- 第二手札調整フェイズは第一手札調整フェイズと同じ事を行う。
- 自分のターン終了を宣言し、相手ターンに移る。
戦闘のおおまかな流れ
- 即時召喚を進軍側、守備側の順で行う。
- 隊列変更を進軍側、守備側の順で行う。
- 戦闘さいころを振って先攻後攻を決める…さいころの目にその戦闘に参加するユニットのイニシアチブ補正の値を足して高いほうのプレイヤーが先攻になる(同じ場合は同時攻撃)
- 進軍側のユニットが生き残り、防衛側のユニットが全滅:進軍は成功となり、進軍先の地形を占拠できる。
- 進軍側のユニットが全滅し、防衛側のユニットが生き残る:進軍は失敗となり、そのターン中進軍先の地形に再進軍できない。
- 双方のユニットが生き残る:進軍は失敗となり、そのターン中進軍先の地形に再進軍出来ない。生き残ったユニットは元の地形に戻される。
- 双方のユニットが全滅:進軍は失敗となるが、進軍先の地形は「誰もいない地形」となり、他にその地形に進軍可能なユニットがあれば再進軍することも出来る。また、地形の張替えも可能になる。
ルール上の大きな特徴として、自分のターンの最初と最後に行う手札調整フェイズの存在が挙げられる。一般的なTCGでは、山札からカードを引くのは原則1ターンに1枚となっているため、手札枚数のアドバンテージが強く意識され、山札からカードを引くカードが重用される傾向にある。対してモンコレでは、ターンの最初と最後で常に手札を上限枚数まで補充するため、強く意識されることは少ない。むしろ最近はコストとかでバンバン捨てられる。手札は投げ捨てるもの。また、手札調整時に不要なカードは捨ててしまえるため、毎回手札をすべて捨てて引きなおすことも可能。そのため、必要なカードを引くために「手札を回す」といわれる行動もプレイングにおいて重要になる。
遊戯王OCGとか墓地利用の多いTCGでこんなことできたらえらいことになるのは確定的に明らか。
先攻後攻の決定や、カードの効果などでダイスを多用するのも大きな特徴。よって勝敗にダイス運が絡んでくることは少なくない。ここぞというときに同時攻撃が起きて計算が狂ったり、妖怪「いちたりない」との縁が切っても切れないなんてのはモンコレではよくあること。
ゲームの終了と勝敗決定と評価
以下の条件を満たした場合にゲームは終了する。
- いずれかの本陣が陥落した時(敵本陣に進軍成功させたプレイヤーの勝ち)
- 全てのプレイヤーの山札が尽きた時、その次のターン終了時に勝敗判定
注:勝敗判定前にいずれかのプレイヤーの山札に再びカードが存在するようになった場合は続行 - 千日手:同じ局面が6ターン連続で起きた場合、その局面を以って勝敗判定
- 規定時間内に勝負がつかず時間切れになった場合、その時点で進行中のターンの次ターン終了時に勝敗判定
- いずれかのプレイヤーが投了を宣言した時(投了を宣言したプレイヤーの負け)
注:時間切れ、山札切れの条件を満たしている局面では投了は宣言できない - いずれかもしくは双方のプレイヤーが反則により「セットの敗北」「マッチの敗北」を適用された時
勝敗判定は以下の順序で行う。(決着が付かない場合は次の項目に移る)
ただし、引き分けを容認する場合は主催者判断でいずれかの項目で判定を打ち切って引き分けとしても良い。
もちろん、主催者によっては遅延行為防止の為時間切れを全て引き分けまたは負けとして扱う場合もある。
- それぞれのプレイヤーの「敵軍領土に存在する自軍ユニット」の数を比較し多いほうが勝ち。
- それぞれのプレイヤーの「戦場に存在する自軍ユニットのレベルの合計」を比較し多いほうが勝ち。
- それぞれのプレイヤーの「自軍支配地形」の数を比較し多いほうが勝ち。
- 以下の手順でサドンデスマッチを行い、戦闘に勝利したほうが勝ち。サドンデスで決着しない場合は再度サドンデスマッチ。
・対戦に使用しているカードを全て回収し、シャッフルして山札を作りなおす。
・互いに、手札を10枚ドローする。
・ダイスロールで先攻後攻を決定する。
・仮想の「リミット10で」「守備側(後攻側)の自軍支配地形で」「どちらのプレイヤーの領土でもなく、どちらのプレイヤーの配置地形でもない中立の」地形を作る。
・先攻(進軍側)から順に、普通召喚を「裏向きに」行う。
・双方の普通召喚が終わったら、召喚されたカードを表向きにし、装備品を先攻から順に装備する。この時点で何らかの理由でユニットが召喚できていないプレイヤーがいた場合は即座に敗北となる。
・戦闘を行う。(即時召喚タイミング~戦闘終了タイミングまでを処理する)
・戦闘終了後(戦闘終了タイミングで何らかの効果が発揮される場合は全て解決した後)、生存ユニットのレベルの合計が多いほうが勝ち。同数の場合は再度サドンデスマッチ。
試合評価は、通常のブシゲーの場合は「勝ち:3点、引き分けまたは負け:0点」と単純だが、本作では勝ち方(負け方)によって勝ち点が大幅に変動するシステムとなっている。時間切れを低く評価するのが特徴で、時間切れ判定はそれ以外の判定より1点低い評価となっている。また、時間内に無事最後までゲームを終えれば最低でも1点もらえるようになっている。
- 本陣陥落による勝利:10点
- 対戦相手の投了を受けての勝利:10点
- 反則勝ち:10点
- 不戦勝(マッチ相手が居ない場合など):10点
- 山札切れによる判定勝ち:7点
- 千日手による判定勝ち:7点
- 時間切れによる判定勝ち:6点
- 山札切れによる引き分け:4点
- 時間切れによる引き分け:3点
- 本陣陥落による敗北:1点
- 投了を宣言しての敗北:1点
- 山札切れによる判定負け:1点
- 千日手による判定負け:1点
- 時間切れによる判定負け:0点
- 不戦敗(マッチ確定後の棄権など):0点
- 反則負け:0点
注:時間切れとそれ以外の勝敗条件(投了以外)が同時に発生した場合は時間切れ以外の勝敗条件を優先する。なお、時間切れと同時の投了宣言(時間切れ判定に持ち込むよりも投了宣言した方が勝ち点が多くなる)は認められない。
カードの詳細
地形を支配できるモンスター(人間も含む)を表すカード。基本的にユニットカード以外はなくても遊ぶことができる。 モンスターの種族、属性、レベル、攻撃力、防御力、進軍タイプが設定されている。このほかに常備能力(アイテム枠、スペル枠、イニシアチブ補正、チャージ、ディフェンダー、耐性)、固有の特殊能力を持つものもある。進軍タイプは「歩行」「飛行」「長距離飛行」の3タイプ。移動範囲は「歩行」<「飛行」<「長距離飛行」。
強力な能力を持つ代わりに、自軍の同名ユニットは場に1体しか存在できず、、召喚時に山札からカードに記載された枚数のコストを支払う必要がある「英雄ユニット」も存在する。
属性ごとの特徴
SレギュレーションまでとGレギュレーションからで世界観が変更されており、属性ごとの特徴も変化しつつあるが、おおよそ次のような特徴を持つ。
- 火
物理魔法を司る。攻撃力・防御力ともに優れており、同時攻撃など単純な殴り合いに強い。戦闘スペルも含めて普通タイミングでのユニット除去とアイテムへの対抗を得意とするが、それ以外への対抗手段にやや乏しい。
代表的な種族はオーガ、オーク、ミノタウロスなど。 - 水
変質魔法を司る。防御面に優れており、攻撃力・防御力の増減や種族変更によるコンボ、攻撃への対抗を得意とする。
代表的な種族はアクアリウム、スキュラ、リザードマンなど。 - 土
錬金魔法を司る。防御寄りに比較的万能で、相手の攻撃に耐えた後ディフェンダーによる高攻撃力で殴り返すことを得意とするユニットも多い。歩行ユニットへの対抗手段が豊富。
代表的な種族はエルフ、ドワーフ、ゴブリンなど。 - 風
- 念心魔法を司る。イニシアチブ+を得て先攻を取り、チャージによる攻撃を得意とするが、防御力に難がある。飛行ユニットへの対抗手段が豊富。
代表的な種族はバードマン、ハーピィ、ウルフなど。 - 聖
幻影魔法を司る。特殊能力や戦闘スペルへの対抗を得意とするが、基本攻撃力・防御力は低め。
代表的な種族はワルキュリア、エンジェル、バステトなど。 - 魔
烙印魔法を司る。手札破壊や攻撃力・防御力の低下など、妨害系を得意とする。攻撃力・防御力はやや低め。
代表的な種族はデーモン、ダークエルフ、アンデッドなど。
ユニットの常備能力「アイテム:X」を消費して効果を発揮する魔法の道具を表すカード。 戦闘中にしか使用できない。プレイヤーの手札から出して使った後は破棄される。
ユニットの常備能力「アイテム:X」を消費して効果を発揮する魔法の道具を表すカード。 使い捨てではなく、破棄されない限りユニットに装備されたまま効果を発揮し続ける。戦闘に関わらない効果を持つものもある。
ユニットの常備能力「スペル:X」を消費して効果を発揮する魔法を表すカード。使用条件のスペル枠が複数ある場合、それを2体以上のユニットで分担することができる。 戦闘中にしか使用できない。プレイヤーの手札から出して使った後は破棄される。
某東方とは何の関係もない。
特定の条件を満たして使う強力な魔法を表すカード。「デックに一枚制限」のものも多い。 使った後は破棄されるものと、その場に示して効果を発揮し続けるものがある。
MC2以降、場に示して効果を発揮し続けるカードは「スロット継続」の表記がされ、使ってから次ターン以降好きなときに効果を発揮できる「スロット待機」のカードも新たに追加された。 それぞれのプレイヤーのスロットは3枚。
現在公式大会で採用されているレギュレーションには、儀式スペルカードは存在していない。
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- 地形カード
ユニットが存在することのできる地形を表すカード。一つの地形上に存在するユニットのレベルの合計はそれぞれのプレイヤーがその地形に設定されているリミット以下でなければならない。 地形上いるすべてのユニットが効果を受けるもの、地形を支配しているユニット、プレイヤーに特殊な効果を発揮できるもの等がある。
GレギュレーションStage2より、Sレギュレーションまでの「儀式スペル」を再調整した「儀式地形」が登場した。特定の地形を支配することで使用することができた儀式スペルとは異なり、地形そのものが効果を持つ。基本的に1回使い切りで、効果発動後は裏返して代理地形に変更される。ただし、儀式地形を自軍ユニットで支配していなければならず、その効果を発動できるのは設置した次のターン以降となる。発動前に敵軍に儀式地形を支配されてしまうと、その効果を相手に使われるというリスクもある。
デックやゲームルールに影響を与えるカードで、デック枚数には含まない。デック枚数、デック構築の制限や解除、追加・変更ルール等が設定されている。使用は任意だが、デック枚数が青地に表記されているもの以外は、召喚術師カードを用いたデック同士でのみ対戦できる。
現在公式大会で採用されているレギュレーションには、召喚術師カードは存在していない。
左下にある出現頻度マークは入手しやすさを表しており、丸(基本またはプロモーションカード)、三角(頻繁)、ダイヤ(並)、星(稀)、クラブ(極稀)となっている。このほか、召喚術師カードの六芒星、プロモーションカードのスペード、ハート、月マークがある。
ビジュアルフレーム
「英雄王の星誕」以降の一部のカードに存在する、カードの「枠」の部分がなくなり、全面にイラストが描かれた仕様となっているカードのこと。
カードとしての扱いは同じだが、封入率が通常版よりも低く、通常はカットされているイラストの全体を見ることができる。
なお、ビジュアルフレームが希少カードであるのはアクエリアンエイジに代表されるブロッコリーの仕様であり、トライアル「火竜」、「剣姫」、ブースター「アルフレアの不死鳥」以降ではこれがヴァイスシュバルツなどのブシゲー同様の標準仕様になる。
サイン箔押しカード
「復活の破壊神」より一部のカードに存在する、担当イラストレーターのサインが箔押しで入っているカード。
上記のビジュアルフレームと同じく扱いは通常版と同じだが、さらに封入率が低い。
プロモーションカード
TCGのプロモーションカードといえば、それ用のカードが新規にデザインされることも多いが、「神霊獣の咆哮」以降のプロモーションカードは1枚(公式大会使用不可)を除いて既存カードの絵違い、もしくはビジュアルフレーム版となっている。
これは、モンスターコレクション2末期の大会環境を特定のプロモーションカードが支配してしまった(当時「プロモンコレ」と揶揄された)ことを反省しての措置と考えられる。
また、「アルフレアの不死鳥」以降でもこの方針が継承されることが正式に決定している(先行配布はあるが、先行配布プロモは互換カードの正式発売日までは使用禁止となる)。
カードセット
モンスターコレクション(Aレギュレーション)
- モンスターコレクション(MC)
- 記念すべき第1弾。60枚がセットになった「スターターパック」と、16枚入りの「ブースターパック」が発売された。
- 古代帝国の遺産(IC)
- アイテムカードが多数追加され弓矢が登場した。このセットのみ極稀カードが存在しない。
- 魔導士の黙示録(SC)
- 戦闘スペル、儀式スペルが多数追加。複数のスペル枠を消費する強力な戦闘スペルが登場した。ユニットカードにもスペル枠を持つものが多い。凶悪なワンキルデックが成立してしまい、後に大量のエラッタが出ることに。
- 空中庭園の降臨(TC)
- 地形が多数追加され、「タイプ:罠」を持つ地形と「タイプ:罠」の地形上で強化されるユニットが登場した。攻撃用の地形や戦場の外に配置する地形など、変わったカードが多い。 「魔導士の黙示録」発売後に行われたカードアイディアコンテストの優秀作品が収録されている。
- 黄金樹の守護者(CC)
- プレイヤー自身を表し、追加ルールを与える召喚術師カード(左下マークが六芒星)が登場。召喚術師は小説やフレーバーテキストの登場人物で、タロットの大アルカナをモチーフとしている。ユニットカードには二つの属性を持つ【種族:人間】が登場した。
モンスターコレクション2(Sレギュレーション)
- 太陽王の覚醒(RC)
- 発売時期はAレギュレーション(MC2の前)だが、テキスト形式の統一などMC2への橋渡し的役割をしており、レギュレーションもこちらに属している。カード内容は属性ごとの特色を強く持ったユニットカードがバランスよく追加されている。なお、フレーバーテキスト(手記)は『ホーリィ』から双子の娘『ミルク』と『シルク』へと世代交代している。
- モンスターコレクション2(MC2)
- ルールやカード表記の見直しが行われ、儀式スペルが1ターンに1度のみにルール変更された。新しいスターターが発売され、以降、最初に発売されたセットは旧基本と呼ばれるようになる。基本セットらしく、スタンダードで癖のないカードが多い。旧セットの一部のカードが読み替えたテキストと新しいイラストで登場した(これらのカードは再録カードと呼ばれる)。
- 放浪王の帰還(CM)
- 再録ユニットカードのみのセット。1パックあたりの封入枚数が減ったため、カード単価が若干高くなった。
- 灼熱の百年戦争(SH)
- 地形に「タイプ:砲台」、儀式スペルに「タイプ:弾」が登場。条件付きながら同一ターンに複数の儀式カードが使用できるようになった。六門世界の比較的新しい時代を扱っており、前述の砲台など、技術の進歩をうかがわせるカードが多い。
- 魔法帝国の興亡(ME)
- 召喚術師カードが新たな形式で登場。召喚術師の所属勢力を利用して3vs3の団体戦も行える。
- 冥界の六皇子(DP)
- 「タイプ:疫病」「タイプ:星座」「タイプ:遺跡」が登場。フレーバーテキスト「ミルクの手記」「シルクの手記」はこのセットで終了した。
- 六王国の戦火(WF)
- ブロック制導入。巷ではモンコレ3ともいわれる。「使用条件:X」のユニット・カードが登場した。このセットから1パック10枚入りに変更された。タイプ:オルクス・ガリュウ・ベルウッド・ティタニア・ウィンフィーナ・シオライの6種類の召喚術師が登場。
- 竜王の凱歌(DT)
- 【種族:ハイランダー】ユニットと、それらのために作られた戦闘スペルが本格投入されたセット。ブロック制ルールが導入されたこともあり、「タイプ:X」のユニットも多数収録されている。
- 時空獣の封印(CB)
- ブースターの名前通り、【種族:時空獣】のユニットが登場。召喚するためには一定の支配地形が必要となる。なお、前2パックに登場していた6種類の召喚術師のタイプを持つユニットは1枚もなく、フレーバーテキストも存在しない。
- 新聖紀の胎動(NS)
- 2つ目のブロック制度の始まり。MC2としては初の2つの属性を持つユニットが収録されたカードセット。このセットのカードは他のカードセットに比べ能力が高いカードが多いため、オークションなどでは高値で取引され未開封BOXであれば数万円で取引されることもあった。
- 聖王の刻印(HL)
- 2属性ユニットが多く収録され、「タイプ:聖域」「タイプ:聖歌」などのカードが登場。スターター版とブースター版が別時期に発売され、それぞれの収録カードも異なるという異色のカードセット。
モンスターコレクション・トレーディング・カード・ゲーム(Gレギュレーション)
- アニバーサリーシリーズ
- 神霊獣の咆哮
- モンコレ10周年記念に製作された、前セット「聖王の刻印」から実に5年ぶりというリバイバルカードセット。高レベルの大型ユニットがテーマとなっている。カードデザインが変更され、極稀はホログラム仕様となる再録130種新規26種で構成されるなどこれまでのカードセットとは一線を画すセットとなっている。また「ディメンション・ゼロ」とのコラボレーション企画として、キャラクターの相互参戦が行われた。
- ベストカード・デック「海皇神の王子」、「樹界霊の歌姫」
- 「七つの海の王子」を中心とした水属性主体の構築済みデックと、「花園の歌姫」をメインとしたプラント、インセクト
- 中心の構築済みデック。
- 千年皇国の栄光
- 神霊獣の咆哮に次ぐ、10周年記念のカードセット。新規カードが神霊獣の咆哮の2倍(48種類)になり、低レアリティのものも登場する。再録カードは「髑髏の騎士」など人気投票で上位だったものを中心に収録される。[対抗]を受け付けないカードが初登場。
- Stage1
- スタートアップ・デック「鷹眼の行進歌」、「夢幻の輪舞曲」
- 「攻撃隊長ブラックホーク」を中心としたバードマン主体の構築済みデックと、「夢魔の王姫リリス」をメインとしたデーモン、アンデッド主体の構築済みデック。「英雄」「チェイン」「対抗不可」の概念が新しく加わる。
- 英雄王の星誕
- 英雄ユニットが本格的に登場。「ディメンション・ゼロ」とのコラボが再び行われる。天野喜孝、美樹本晴彦らが新規イラストレーターとして登場した。ビジュアルフレームのカードが初登場。
- 復活の破壊神
- 「古代帝国の遺産」のプロモカード「ジャッジメント」を始めとして、ほとんどが再録カードとなっている。再録にあたって、現レギュレーションに合わせて大幅に変更を受けたカードが多い。「ドラマガ×pixivイラストコンテスト」のモンコレ部門大賞受賞作品が、カードイラストとして採用されている。サイン箔押しカードが初登場。
- 星剣姫の烙印
- Stage1からのフレーバーテキスト「七星魔導史マフィン伝」の登場キャラクターが、ユニットカードとして収録されている。これまであまり組み合わせて構成されることのなかった属性(火と聖、土と魔など)でのデック構築の中心となるユニットカードが多数追加。タイプ:弓、タイプ:矢の後継ともいえる、タイプ:錬金銃とタイプ:銃弾が登場した。
- Stage2
- スタートアップ・デック「豪天城の戦鬼」、「蒼天界の神馬」
- 「邪眼剣のシャチ」を中心としたオーガ族主体の構築済みデックと、「神獣の女神ジーグルーデ」を中心としたペガサス系モンスターとタイプ:聖晶のユニット主体の構築済みデック。Sレギュレーションまでに存在した「儀式スペル」をリメイクした「儀式地形」が登場。 新規参加イラストレーター:石渡太輔、狗神煌
- 伏龍殿の覇者
- 2010年8月20日発売。ギルマン、スノーマン、ミネルヴァ、フォクシアなどといった新たな種族が登場・復活。
儀式地形が本格的に登場。
「後攻強化」、「ユニット展開力」、「大型ユニット」、「偶数レベル(特に4レベル)強化」がテーマとなっている。 - 紅河宮の精霊
- 2010年11月26日発売。火、土、魔属性のユニット・戦闘スペルカードを中心に収録。アイデア募集キャンペーンの採用カード、「エレメンタルモンスターシリーズ」とのコラボレーションカードを収録。
- 聖晶塔の宝鍵
- 2010年11月26日発売。水、風、聖属性のユニット・戦闘スペルカードを中心に収録。紅河宮の精霊と同じくアイデア場集キャンペーンの採用カード、「アヴァロンの鍵オンライン」とのコラボレーションカードを収録
- 暗黒興の秘儀
- 2010年2月18日発売。儀式地形の更なる追加の他、新種族「サボテンマン」、「ガーネット」などが登場。このセットがブロッコリーから発売された最後のセットとなる。
販売元がブシロードへ移行
- ブロックⅠ
- トライアルデック「火竜」、「剣姫」
- 2010年8月6日発売。販売元がブシロードに移っての初のセット。これに伴い、ルールの一部変更やカードデザインの変更が行われた。「火竜ゲオルギウス」を中心とする火属性・ドラゴン族主体のデックと、「魔剣姫ドラジェ」を中心とするとケットシー族主体のデック。
- アルフレアの不死鳥
- 2010年8月27日発売予定。
- タイトルデック ゴッドイーターバースト「ゴッドイーター」、「アラガミ」
- 2010年9月17日発売予定。「ゴッドイーターバースト」とのコラボ、通常環境のカードと混ぜて使うことはできない。
発売時期はブロック1だが、ブロック対抗レギュレーションにおける扱いはタイトル「ゴッドイーター」で独立したブロックとして扱われる。 - ソラステルの堕天使
- 2010年10月下旬発売予定。
シーズン制(2011年8月以前はステージ制)
現環境では、半年を「1ブロック」と区切り、1ブロック1カードセットを基本に行われ、最新ブロックのみ使用可能な「ブランニュー」レギュレーションと、基本的に神霊獣の咆哮以降が使用可能な「オープン」レギュレーションに分けられる。
オープン大会では半年(ブロック)ごとに禁止制限カードなどが異なる「オプション」ルールが採用され、流動的な環境になるように調整される。
Gレギュレーション版に収録されていたカードがブシロード版に再録された際にテキストが変更された場合、Gレギュレーション版のカードはテキストの読み替えを行わず、同名の別カードとして扱われる。ただし、この場合でも「同名のカードはデックに3枚まで」のルールは適用される。また、読み替え廃止に伴って一部のカードにエラッタが発行されている。
なお、ブロッコリー発売のカードセットはすべて絶版となり、ブロッコリー・ブシロードのどちらからも再販されなくなるので、新しく始めるプレイヤーは「ブランニュー」大会でのプレイが推奨されている。
更に、ブロック2より、特定のブロックを選んでそのブロックのみを使用可能な「ブロック対抗」レギュレーションが追加される(他のブシゲーの「ネオスタンダード」に相当する)。
注:2011年8月以降に発売される「スペシャルタイアップ」のカードセットはは独立環境とされ、通常のカードに混ぜて使用することが出来ない(タイトルカップレギュレーション以外の公式大会でも使用できない)。ChaosTCGにおける東方混沌符と同じ位置づけと考えればいい。構築ルールでもタイトルカード(タイトルデック/タイトルブースター収録のカード)の使用禁止が明記されている。ただし、「ブロック対抗」レギュレーションではタイトルカードも使用可能である(タイトル自体を「ブロック」のみなす)。
ブロッコリーより販売されたGレギュレーション環境では、カードセットの発売は、1年を「1ステージ」と区切って1ステージ2カードセットを基本に行われている。
健全なゲーム環境を維持するため、発売から3ステージが経過したカードは「レギュレーションアウト」となり大会での使用ができなくなる。例外として、以降のステージで再録されたカードは継続して使用が可能になる。
例:Stage3のカードセットが発売されると、アニバーサリーシリーズのカードはそれ以降のセットで再録されない限り大会では使用不可となる。
ただ、実際にレギュレーションアウトが起きる前に販売元がブシロードに移行したため、レギュレーションアウトは起こらなかった。・・・と思いきや、ブロック2レギュレーションでまさかのアニバーサリーセット全カード使用禁止指定(同名カードが存在する場合もアニバーサリーセット以外のカードのみ使用可能)。
言うまでもないが、ブロック制(シーズン制)は構築ルールであり、ピックした全てのカードをデックに使用するブースタードラフト戦においては構築制限は一切適用されない(同名3枚制限やデックが50枚ちょうどでなければならないルールも含む、ただしデックが50枚を超えることはできない)。現行ルール(パック封入数7枚)では、5パック(35枚デック)が推奨されている。
2011冬レギュレーション
- モンコレ甲子園2011冬(ブランニュー構築)
2人1チームで参加。同名カード制限は2人分のデック(2デック)内に3枚まで(ただし、能力によりデックに50枚まで入れられるカードはそれぞれのデックに各50枚まで可能)
スイスドロー形式だが、3回戦終了時点でチーム得点26点以下のチームはリムーブとなる。 - ゴッドイーターバーストカップ(タイトルカップ構築)
ゴッドイーターバーストのカード(PR含む)のみ使用可能。 - オープニング大会決勝(ブランニュー構築)大阪のみ
ゲームバランスに関して
筆者私見になりますが、2010年11月28日現在の環境はかなり良好なゲームバランスをしていると言っていいと思います。
禁止カードなし、制限カード2種、2010年11月27日・28日に行われた第13回全日本選手権で、決勝トーナメントに進出した12名のデックタイプが10種類に分かれていた、といえばご理解いただけるだろうか。
カード全般が、多種多様なデックに投入しうる汎用的なカードはレアリティを低く、デックの中心となる強力なユニットはレアリティを高く設定されているため、デック内におけるレアカードの割合は低くなりやすい。(資産ゲーになりにくい)
また、強力なユニット(主に英雄ユニット)はそのほとんどが特定の種族・タイプ・属性などのユニットをサポートするものや、特定のカードをコストに特殊能力を発揮するものなので、単に強力なカードを集めても強力なデックにはならない。(いわゆるグッドスタッフ系の構築が難しい)
Gレギュレーション時代にはあらゆるデックに投入されるような汎用的かつ強力なカードがいくつかあったが、販売元移行に伴いそのほとんどが制限カードに指定、またはエラッタがかけられた。また、カード制限及びエラッタ発行によって恩恵を受けると予想されるカード群にも前もって制限またはエラッタがかけられている。中には、将来的なルール整備やカードデザインを考慮して「実際の処理がルール整備の影響で変化しないように」する類のエラッタを発行されたカードもある。
主な参加イラストレーター
A-10、bob、BUNBUN、CHAN×CO、CARNELIAN、chatalaw、CLAMP、C-SHOW、Dhiea、Element、Hayaken、KYO、K2商会、MEE、nakazy、pako、PEACH-PIT、RAMI、Ryoji、Rei、S.of.L、Takamichi、totoまめ、U-K、Wolfina、7010
合鴨ひろゆき、相崎勝美、相沢美良、青井岳人、アオガチョウ、青木邦夫、明音、赤りんご、秋保ミイナ、安達洋介、安曇雪伸、あづみ冬留、天野喜孝、雨宮慶太、あらいずみるい、有子瑶一、飯田晴子、 池田靖宏(5pb.)、石垣環、石田ヒロユキ、石田浩之、石渡太輔、出渕裕、依澄れい、一徳、壱、壱河きづく、伊藤勢、伊藤大育、伊藤真美、狗神煌、井上純弌、いのうえ空、いのまたむつみ、ウエタ、兎塚エイジ、笛吹りな、内田美景、江草天仁、桜瀬琥姫、大森葵、緒方剛志、岡本喜劇、小笠原智史、小河原亮、御祇島千明、奥瀬サキ、奥田ひとし、尾崎弘宜、おときたたかお、臣士れい
開田裕治、影崎由那、風間雷太、カジミヤ、かしわ、かしわば、柏餅よもぎ、かずふみ、片瀬優、加藤洋之&後藤啓介、加藤龍勇、加藤龍勇&後藤啓介、金澤尚子、金田榮路、かわく、かわむらやすひと、かんくろう、神崎将臣、菊地且典、北野玲、衣谷遊、木村貴宏、輝楽、霧賀ユキ、輝竜司、キヲー、ぎん太、久坂宗次、草河遊也、草彅琢仁、工藤稜、椋本夏夜、黒井みめい、黒星紅白、ケロケロ斎藤、こいでたく、コージ、光崎瑠衣、弘司、コゲどんぼ*、こさぎ、こちも、後藤啓介、後藤なお、後藤羽矢子、小林裕也、こぶいち・むりりん、駒都え~じ、今野隼史
斉藤コーキ、狭霧光明、佐々木亮
細雪純、佐嶋真実、佐藤正浩、沢田一、沢田ビンゴ、三部敬、椎名優、四季童子、獅子猿、紫堂恭子、茨乃、しのざきあきら、柴乃櫂人、しのとうこ、しまんだきよの、下北澤鈴成、士郎正宗、末弥純、菅原健、すがのたすく、スギキユ、すぎやま現象、鈴木雅久、鈴木理華、仙田聡
高木さとる、高梨かりた、たかのこう、篁龍士、高屋良樹、田口順子、武田日向、竹浪秀行/RED、竹本泉、立川虫麻呂、館川まこ、田中久仁彦、田中としひさ、田中光、つかぽん、槻城ゆう子、ツジヤスノリ、津田沼人、土屋杏子、剣康之、鶴田謙二、鄭問、寺田克也、巴ヨシヤス、ともぞ、とよた瑣織、どらぽん
内藤泰弘、長崎祐子、中嶋敦子、中島鯛、中原レイ、中村龍徳、中村哲也、中村博文、中村亮、南島達也、夏野すいか、七瀬葵、七水号多(七水剛多)、ナブランジャ、なるしまゆり、南天佑、納都花丸、西安、西川秀明、西野幸治、西野司、西村咏里、西村キヌ、西村博之
橋本正枝、幡池裕行、花屋敷ぼたん、浜田よしかづ、林啓太、速水螺旋人、はるかげ、原友和、針玉ヒロキ、ぴぃたぁそると、ひさいちよしき、左、日野慎之助、平尾リョウ、平野耕太、広瀬総士、藤井英俊、藤川純一、藤ちょこ、藤真拓哉、藤原ひさし、ふぢまるありくい、船戸明里、船弥さ吉、帆場瑛明、ぽぽるちゃ
前田真宏、松本嵩春、碧風羽、真時未砂、幻超二、丸尾幸広、ミキタマコ、美樹本晴彦、三崎智敬、水沢ひかる、見田竜介、みづきたけひと、蜜蜂檸檬、緑川美帆、碧風羽、水上有理、宮下未紀、深遊、三好載克、迎夏生、睦月ムンク、村枝賢一、むらかわみちお、村山竜大、モーニングスター、森木靖泰、森永あい、森山大輔
ヤトアキラ、矢吹豪、山口恭史、やまさきもへじ、山田章博、山鳥おふう、山吹ショウマ、結賀さとる、結城信輝、涌崎鷹一、ゆうくりっど、雪風ななつ、由羅カイリ、由利真珠郎、吉井徹、吉崎観音、吉村正人、米田仁士
緑一色、竜徹、リヨ、輪くすさが・真嶋杏次、るりあ046、六七質
若菜等+Ki、和田慎二
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関連商品
外部リンク
公式サイト(ブロッコリー)
公式サイト(グループSNE)
公式サイト(ブシロード)
モンスターコレクションTCG wiki
ルール、カードセットの一部等をWikipediaより引用。
関連項目
- 富士見書房
- グループSNE
- ブロッコリー
- ブシロード
- トレーディングカードゲーム
- 六門天外モンコレナイト
- モンコレキッズ
- 妖怪「いちたりない」
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