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【注意】 下記は、元投稿者による考察であり、この内容自体は投稿者の主観が大きく入っています。 実際の内容は、掲示板投稿などの内容を踏まえた上で、閲覧者自身が考える必要があります。 (※投稿者本人による追記) |
概要
自転車は、人間の力だけで移動することのできる最速の乗り物である。ペダルを踏み込む力を回転に変換することで、荷物を満載した状態で、初心者でも一日50km、経験者では200km前後もの距離を走破することができるのである。もちろん峠などの坂道では大きくスピードダウンすることになるが、それでも実際は、歩くよりも早く走ることができる。しかも、テントや調理器具等を積んでである。
また荷物を持たず、高速走行用のロードレーサーを使用すれば、一日で太平洋岸から日本海側、それどころか東京から大阪までの500kmあまりを一日で走破することも可能である(実行した方がいる。参考リンク)。
上記のように人によって解釈は様々であろうが、ニコニコにおける自転車旅行は、自転車で走ることよりも自転車での観光を目的とするイメージがあるかもしれない。ミク日本一周の人が各地の聖地巡礼も目的としているのが好例である。
自転車旅行のコース
自転車旅のスタイル
自転車旅には二つのスタイルがあると考えられます。一つは乗り鉄みたいに一日の最長距離を自転車だけで稼ぐスタイル。もう一つはキャンプ道具一式を持ち運ぶキャリア的なスタイルです。前者はサイクリング、後者は自転車だけで日本一周みたいな、いわゆる皆がイメージするところの自転車旅といったところでしょうか。前者と後者では要求される能力や機材なども異なってきます。
まず前者の自転車だけで最長距離を移動するスタイルでは、多少の高低差や天候にも関わらず、休憩込みで160km以上を8時間以内で走破する能力が求められると思われます。身体の強化は当然ですが機材や装備もその目標に沿ったものになります。つまり、機材は速度と距離がもっとも稼げるロードバイク一択になりますし装備も必用最小限になります。
後者は条件が緩くなりますが、それでもキャンプや宿泊道具一式15kg以上の荷物を背負って100km以上を走る能力が必要です。この場合は速度性能よりも搭載性能重視となり選択の幅も広がっていきますが、日没前に宿泊地に到着して、キャンプ泊の場合には設営まで行わなければならないと考えると一定以上の速度が必要になります。
日帰りサイクリング
日帰りで行けるところまで行ってみる。帰りは真っ暗になっているでしょうが、自転車が思いのほか行動半径の広い乗り物であることがわかるでしょう。ママチャリでさえ、一時間に10kmほどの距離を稼ぐことができるのです。ということは、一日十時間走れば東京から小田原あたり。スポーツ用の自転車ならば、もっと距離を稼ぐこともできます。
おすすめなのは、自宅から、近くの都会に出かけてみることです。例えば関東近郊の住宅地から東京、大阪と神戸をそれぞれ、地方の中心都市に行ってみるなど。だいたい、どれくらい走れるか、疲れるかが分かります。
コースを考えるコツ
それでは、長期間のサイクリングのコースについて考察してみます。
宿泊
テント泊か宿をとるかによって変わってきます。宿の場合は当然、町から町への移動となります。テントの場合、公園や道の駅など、多少郊外に露営することが多々ありますから、途中で食料などを補給しなければなりません。町中での露営は避けたほうが賢明です。通報されます。
問題は、テント泊か宿泊かで装備や自転車選びを考えなくてはいけないという点です。
テント泊の場合、テントや寝袋といったキャンプ道具一式を持っていなければいけないので宿泊よりも装備が増えます。が、自転車旅行において重要なのはろんぐらいだぁす!で西條雛子が力説したように重量を最小限に抑えることです。重量が増えるにつれて負荷も増していき、パフォーマンスにも悪影響を与えます。宿泊で代用できるのであればキャンプ装備は無駄になることに留意してください。ロードバイクは積載重量がほとんどないのが基本なので、キャンプ道具も持参するのであれば最低でもクロスバイクからということになります。また、テント泊ならキャンプ経験も必要になります。
峠・坂道
平地では快走できる自転車も、上り坂には無力な乗り物です。ときには最短距離の峠を上らず、平地を迂回したほうが早いことがあります。
だからといって、峠道を避けてしまうのは、自転車の楽しみを半減させてしまうというものです。ぜひ、できるだけ高い場所を目指してみましょう!自分の足で上った乗鞍や志賀高原は、いっそう美しく見えてくるでしょう。ただし、執拗に峠越えを勧めてくる輩は間違いなく廃人か変態です。初心者は耳を貸さないようにしましょう。
各地の道路最高地点と標高
川と海
川沿いには多くサイクリングロードがあります。ですが内実はピンからキリまで、なかには完全に遊歩道と化しているものもあります。もし当たりならば、信号もなく大きく距離を稼げるところですが、地図に載っているサイクリングロードは、期待半分で行ってみましょう。また、川沿いのサイクリング道路は市街地や主要道路と比べて起伏が抑えられており、場所によっては休憩場所も整備されているので走りやすいのも特徴です。ただし、大雨が降った後の翌日には場所によっては冠水していて走りないということもあります。
海岸線もまた、地形に大きく左右されるところです。地図を見て直線なら平地とわかりますが、ギザギザのリアス式海岸だったら大変です。岬の一つ一つを、稜線まで上って下りてを繰り返さなければなりません。また、海沿いは風がかなり強いので、向かい風になった日は最悪です。ですが景色の美しさは、どちらも甲乙付けがたいのも事実です。夏の旅行は、水着を持っていくとひと夏のアバンチュールがあるかもだなんて。
海岸線をどちら向きに走るか、という問題があります。これには既に多くの人の間で一致した回答がありまして、日本国内においては時計回りに走るべきです。例えば千葉県では銚子→勝浦→鴨川→富津→千葉といった具合。なぜならこの向きで走れば、つねに自身の左側に海があることになるからなのです。もちろん右側通行の国へ行けば、逆方向に走ったほうが潮風を満喫できることになります。
プランニングのポイント
プランニングのポイントとなるのは、まず自分が一日に走れる距離を算定しておくことです。おおよそ100kmが目安になりますが、人によっては差が出てくるかもしれません。
移動距離を決めたところで、地図を見ながら宿泊予定地点を決めておくことになりますが、重要なのは休息時間を設けることです。人間、スタートからゴールまで休みなしに走り続けることはできません。やろうとすればリタイアするか、後々に悪影響がでます。また、観光することも考えれば最大距離から1割か2割ほど減らしたほうが時間的にも体力的も余裕が持てるでしょう。
また、平地と坂道では走行距離が異なります。平地ならば100kmでも200kmでも安定した速度で走ることができますが、登り坂では極端に遅くなります。峠を上り降りするならともかく、峠を上るのであれば頂点に達したところで1日が終わることも覚悟するべきです。ただし、電動アシスト系ならズルすることはできます。
目安としては標高1000mを登るとしたら初級レベルの人間は35kmが限界ということです。つまり、日光駅から日光湯元に行くとしたら初心者の方は1日はかかることを見込んでおいたほうがいいということです。間違っても平地で150kmは走れるからといって自宅から日光湯元まで自転車だけでいけると思ってはいけません。
最近のナビゲーション系のアプリなら、距離と同時に高低差も表示してくれるので、その点を踏まえたうえで検討するべきでしょう。
自転車旅については以下の形態があります。形態ごとに適した自転車が異なることに注意してください。
- 自宅から数時間程度
この場合はなんでもかまいせん。ママチャリでもルック車でも問題ありません。
ただ、故障した時に備えてタイヤ修理キットや輪行袋も持って行ってもいいでしょう。 - 自宅から目的地まで走る。そして、自走して帰る。(100km以上)
この場合でもママチャリやルック車でも走れないこともないですが、クロスバイク以上の自転車の方が便利です。トラブルが発生したことを考えると輪行可能な自転車で行ったほうがいいでしょう。 - 自宅からスタート地点まで公共交通機関。あるいは帰りだけ公共交通機関。
自転車旅行といえばこの形態が多いでしょう。この場合は輪行ができることが条件なのでクロスバイク以上の自転車が前提となります。このため自転車+荷物分の重量を背負って歩けるだけの体力が必要です。旅に出るまえに自転車の解体組み立てを体験しておいたほうがいいでしょう。 - 最短記録を狙う。あるいはブルベのように時間制限がある。
この場合は速度が出ないと話にならないので、ロードバイク一択になります。装備も必用最低限なものになります。 - 自走で日本一周をする。
この場合は速度よりも耐久性や積載性能の方が重要です。このため、ロードバイクよりもクロスバイクやランドナーのほうが向いています。 - 道なき道を走る。
一般的にアドベンチャーライドと呼ばれる旅です。
この場合は路面状態が整っていないので耐久性重視の車種になります。MTBやランドナーといった車種になります。グラベルロードでも厳しいか。間違っても、ネタでもルック車でチャレンジしてはいけません。
最大のポイントは旅路にコンビニどころか人家すらないことです。このため、キャンプ装備一式必要で従って経験も必用になります。また、自転車もある程度は自力で直せる必要があります。 - ツアー
自転車旅行にはツアー形式のもあります。
最低100kmは走れるのを条件にしているものから、TREK TOURのように至れり尽くせりといったものがあります。走ること以外の苦労がなくなるのが長所ですが、その分自由度がなくなるのが欠点でしょう。
なお、旅についてですが、アナタが旅だと思うのならそれは旅です。
日数や形態など自由です。キャンプ泊ではないからといって旅ではないと思うこともありません。
アナタの旅は誰にも否定することはできません。また、他人の旅を否定する権利もありません。
注意点
自転車旅行とは冒険です。
冒険であるからには、難易度が高いほど事故や遭難の可能性が高くなります。
自宅から数時間のところまで走るだけなら走り切れるだけの体力だけで充分ですが、アドベンチャーライドともなれば装備をつけての長時間走行できる体力に加えて、ブレーキやチェーンの修理もできる自転車技術、キャンプ技術も必要になります。キャンプ泊も予定しているのであれば事前にキャンプをしてある程度慣れておいたほうがいいでしょう。少なくても、缶詰を直火にかけるのや鉄板を連結して使うのは危険です。
各地のサイクリングスポット
北海道
東北
関東
- 筑波山
- 霞ヶ浦一周
- 和田峠(東京都・神奈川県境)
- ヤビツ峠(神奈川県秦野市)
- 荒川サイクリングロード
- 多摩川サイクリングロード
- 風張峠(東京都西多摩郡檜原村、奥多摩周遊道路、通行時間制限に注意)
- 箱根峠(神奈川県、箱根新道は通れないので注意)
- 奥武蔵グリーンライン(埼玉県飯能市ほか)
- 中津川林道(埼玉県奥秩父に残る未舗装林道)
中部
近畿
中国
四国
九州・沖縄
- 平尾台
- やまなみハイウェイ
- 阿蘇山
- 天草
- 霧島山地(えびの高原、生駒高原、高千穂牧場、霧島神宮・温泉)
- 日豊海岸(佐賀関~蒲江~北浦~美々津)
- 日南海岸(青島~堀切峠~サンメッセ日南~鵜戸神宮~恋ヶ浦~都井岬~志布志湾)
- 佐多岬ロードパーク(本土最南端)
機材
日本国内を想定した機材
自転車
まず、自転車の動力源は自分の脚です。
速度や走行距離は自分自身の体力で変化します。このため理論上はママチャリでもロードバイクの速度を追い抜くことは可能です。しかし、重量やギア比といった要因から同じ力をかけていてもママチャリとロードバイクとMTBでは走行距離や速度に差がでます。燃費が違うという訳です。つまり、同じカテゴリーに分類される自転車(例えばカーボンロードなど)であれば、どの会社の自転車であっても差は出ません。例え差があったとして脚力で補うことができます。
ゆるい自転車旅に向いている自転車は軽くて頑丈であること、搭載能力あること、輪行が簡単のこの三つが上げられます。
まず、自転車だけの長距離の旅は職を持つ人には難しいことを考えると、公共交通機関との連携は欠かせません。自転車だけしか使わないという人でもリタイアした後を考えると輪行の可否不可避で大きく違ってきます。
輪行が簡単というのは、解体組み立てが簡単にできる自転車のことです。解体がしやすい自転車とは前輪後輪がボルトとナット締めではなく、クイックリリースかスルーアクセルになっている事とライトや泥除けといった重要だが無くても走りには支障がない装備がない、もしくは外付けになっていることです。この仕様になっているかどうかで輪行の難易度が違ってきます。なるべくなら負担がかからないほうがいいのは言うまでもありません。
ただし、折り畳み自転車は携行することに能力を全振りしていて走行性能や搭載能力に難があるのでお勧めできません。米軍御用達のアイツだけは別だが…
また、輪行に向いた自転車を探すと、軽くて耐久性のあるフレームという矛盾した問題もクリアすることができます。
自転車で使われる素材はスチール、アルミ、カーボン。更にスチールにはクロームとモリブデンを配合したクロームモリブデン鋼、略してクロモリがありまして計4つあります。
スチールは一般的に使われる素材で安価で頑丈という長所がありますが、重くてさびやすいという欠点のほうが大きいので自転車旅の候補から外れます。
クロモリは鉄の一種なので重くさびますが柔軟性があるのでアルミよりは乗り心地がいいという長所があります。乗り心地がいいことと破損しても溶接による修復が容易であることから旅行向けともいいますが、マニア向けな素材であるといえます。
アルミはカーボンほどではないけれど軽くて、その上頑丈という長所があります。また、さびなくて安価という長所からスポーツ車に広く使われる素材です。ただし、柔軟性がないので地面からの衝撃がダイレクトに伝わってくるという欠点があります。
カーボンは金属ではなく、炭素繊維を編みこんだというプラスチックに近い素材です。荷重に対して非常に軽く作ることができることから速度や乗り心地が抜群にいいという長所があります。しかし、コストも非常に高いのはカバーできるとしても対衝撃性がなく、破損しても溶接で修復という技が使えないのでちょっとした落車でも廃車になる可能性が高いという欠陥から旅行用としては使いにくい素材でもあります。また、搭載量も多くありません。
従って、旅行用自転車の素材としてはアルミかクロモリが候補にあがります。
収納力の多さは、フレームにキャリアを装着できるダボ穴があるかどうかで見極められます。キャリアが装着できる=ある程度の搭載量を担保していると考えられているからです。ただ最近はバイクパッキングという方法もあるので、キャリア装着用のダボ穴がなくても、シートチューブやダウンチューブ、果てはフォークにもダボ穴がある場合はそちらにも荷物を搭載できるので旅行向けだと言えます。
自転車といっても色々ありますが、まずは相棒には金をかけるべきです。
ママチャリは構わないが、マウンテンバイクもどきは絶対に買ってはいけないということである。
よくあるシボレーやジャガーなど有名ブランドのロゴを載せた自転車、ホームセンターでマウンテンバイクとして売っている1万や2万の自転車は、見掛けだけの、非常に粗雑な作りなので、使用は家と駅との往復程度に留めましょう。
マウンテンバイクもどきには、多くの場合「MTBルック車」と説明書や本体に注意書きしてある。舗装路しか走れない軽快車で、中身は安価なママチャリと同じ、という意味である。
旅する目的で自転車を買うのならネット通販で買ってはいけません。ネットで欲しいと思った自転車を見つけ、取り扱い店を探してそこで買うのが一番の近道です。なぜなら、非ルック車系というべきブランド車はネット通販はしておらず代理店購入が基本だからです。そこで買えばルック車に騙されるということもありません。通販バイクでは難しい調整もしてもらえますし、疑問にも答えてくれるでしょう。ただし、スポーツ車を買うには買う側も知識を持っていることが必要です。
日本一周のような用途には、MTB(マウンテンバイク)かランドナー、クロスバイクが向いている。ランドナーについては当該項目参照。
自転車の成り立ちとしては、ママチャリに飽き足らなくなったライダー達が、自転車のプロ達が乗るロードバイクに目を向けるのは自然の成り行きであったといってもいい。しかし、ロードバイクはレースカーのようなものなので、ツーリング目的で使うには色々な欠点があった。ホイールベースが短いので旋回性能に優れる反面、直進性が低いので運転が難しいかつ無理な姿勢を強いられる。タイヤが細いのでママチャリよりも繊細な扱いが求められるといった具合である。このため、ライダー達は当時生まれたばかりのMTBに目を向けることになる。
マウンテンバイクとは、本来登山道のような土の上を走るために作られた自転車である。そのため非常に頑丈で、多くの荷物を積むことにも耐える。サスペンションも付いており、乗り心地もよい(と一般には思われている)。
その代わり犠牲となるのは、人間の力を動力に変える効率である。タイヤが太い分だけ安定性に優れる代わりにスピードが落ちるなど。特にサスペンションは上下動により、効率を著しく落とす。もしMTBを選ぶなら、サスペンションは最悪、前だけについているものにしたほうが無難である。そもそも、後ろにサスペンションが付いていると、後述するキャリア(荷台)をつけることができない。それらの要素があったのに加えて、ロードバイクから、一般人にも走りやすいように改良したクロスバイクが生まれたことによって、ツーリング需要は一気にクロスバイクに流れ、MTBはより山岳に特化することとなった。
クロスバイクはロードバイクを走りやすくしたもので、フレームが長い分だけ安定性があり積載重量もあるのが特徴。自転車ロングライドを考えるのなら真っ先に候補に挙がる車種だろう。ただし、クロスバイクで一般的に使われているフラットバーハンドルは長距離サイクリングに向いていないのが欠点。
ランドナーとは旅行用に作られた自転車であり、まったく使用に不足はない。しかしながら最早過去の存在となった車種でもあり、エンスー向けとも言える。趣味性は高く、見た目も美しい(私観)が、取扱店が少ないのが難点か。もっとも、機能性よりも様式美を優先させたためすたれたという指摘もある。ただし、大手ブランドのTREKが酔狂にもランドナーとしか思えない自転車をラインナップしているので狙ってみるのも一興である。
最近では日本一周みたいな用途でもランドナーよりも取り扱いの多いロードバイク、クロスバイクやシクロクロスを使う人が増えている。乗り心地は最低でお尻にガンガン来るがどの自転車よりもスピードが出るからである。
それ以外にの利点として、近頃ツーリングする人は殆どがロードバイクなのでもしも何かトラブルが合った時にたまたますれ違った人からパーツを譲ってもらったりできるという利点も存在する。ただし、取り回しが難しく、タイヤ管理も厳しいので荒地走行に向いていない。また、平地を高速走行するためのギア比になっているので勾配区間には向いていない。そのため、フレームを延長して、ギア比を山岳向けにしてタイヤも大きくしたグラベルロードという車種がある。こちらのほうがツーリングには便利である。
また、ロードバイクを購入する上で注意が必要なのがキャリアを取り付けるためのダボ穴があるかどうかである。最近の低価格帯の機種にはまだついているが高価格帯になるとほとんどの車種についてないので注意が必要だ。エンド金具という金具を買って無理やり取り付ける方法もあるが追記している筆者はその装備で北海道を一周した結果、エンド金具がきっかけと思われる亀裂がフレームに入ってしまったのであまりおすすめはしない。後輪パンク修理に時間がかかるという難点も存在する。
もっとも、それ以前に大半のロードバイクでは積載重量がほとんどないといってもいい。キャリアどころか5kgも積めたらまだマシというレベルで、カーボン製バイクに至っては何も積めないといってもいい。後述するキャンプ装備は絶対無理。例外はまず、スペシャライズド。ラックマウント装備で25kg、非装備で14kg、カーボンモデルで2.3kgである。そして、TREK。
TREKは「重量制限」という形で表記しており、前述のTREKランドナーは「バイクの重量制限はバイク本体、ライダーの体重、装備を含めて125kg」とある。自転車の重量は14.24kg、ライダーの体重を差し引いた残りが、積載重量と解釈できるので仮にライダーの体重を70kgだと仮定してその余りは……ちょっと待て。
更にとんでもないのがカーボンロードでも重量制限が125kgという点。ライダーの体重に左右されるとはいえ、あまりにも破格すぎるので目を疑いたくなるほどである。誤植じゃないのか? ただし、グラベルロードのチェックポイント以外のカーボン車にキャリア用のダボ穴が見当たらないので、やっぱりカーボン車でキャリアをつけるのは難しいだろう。
また、近年では電動アシストのロード、クロス、MTBタイプも候補に挙がってくる。
最大の利点は電気の力でアシストしてくれるので、坂道や向かい風を気にしなくてもいいこと。体力に余裕が持てることである。欠点はまず、価格が高いこと。最低でも40万、高いのになると100万に近づくが、カーボンロードでもそれぐらいはかかるので、なら電動タイプを買ったほうが潰しがきくともいえる。モーターとバッテリーの分だけ重いので重量もさることながら、バッテリー残量も気にしなくてはならないこと。バッテリーが禁止項目に引っかかるので飛行機輪行が不可能なことだろう。あと「電動アシストは自転車旅じゃねえ!!」とかホザく奴が現れるかもしれない。
絶対に失敗したくないなら・・・
自転車選びでどうしても外れを引きたくない・・・!!という人のために、SURLYのLong Haul Truckerを紹介しておく。設計者の膨大な経験が生かされたクロモリフレームは、長距離旅行に最適化された特徴を備えている。ファットタイヤを装備できる余裕のクリアランス、抜け目無く完備されたオプション用のダボ穴、低速でも安定して巡航できるホイールベース・・・ロードバイク標準の700cと世界一普及している26インチの2モデルがあり、小柄な女性から大男までフィットさせられるサイズバリエーションの広さと、まさしく至れり尽くせり、である。
お値段は完成車で10万円台後半と少々躊躇してしまうレベルだが、本気で日本一周レベルの旅行をするならば後悔はしないだろう。ちなみに世界一周を果たした改造ランドナーは総額で44万円だとかなんとか。
それ以外を上げるとするなら、まず、スピードど使い勝手を両立させるならTREKのチェックポイントだろう。グラベルロードな上に積載能力も高いからである。
また、輪行を考えるとするならモンタギューのパラトルーパーシリーズも候補に挙がってくるだろう。米軍が空挺歩兵と一緒に落とすために開発された自転車なので、空から落としても頑丈且つ簡単に携行できて、それでいてフルサイズなので速度も申し分ないからである。ただし、折り畳み自転車という性質上、ダボ穴がほとんどないのが欠点か。
もっとも、ある程度のカテゴリーに入っている自転車ならどのブランドでも同じという感があるので、好みで選んでもいいし、自分の家から一番近い店で買えるモデルが一番のお勧めだといえる。自転車業界の場合、購入した店でしか保守点検を受け付けてもらえない傾向があるからである。このためアマゾンや楽天といった通販で買うのには向かない。スポーツ車を取り扱っている店舗に行くべきである。
キャリア(荷台)
荷台の話である。意外かもしれないが、旅行用自転車にはママチャリと違って、最初から荷台は付いてこない。
キャリアについては、日東製のキャンピーシリーズ一択である。これに関しては異論は認めない。下の市場リンクを見て高いと思うかもしれないが、安物を買って壊れて買いなおすことを考えれば、安い物である。
注意としては、ランドナーには「キャンピー」を、MTBには「MTキャンピー」を使用すること。
もし他の物を使用する場合でも、アルミ製のものは絶対に避けたほうがよい。最悪の場合、破損して大きな事故に発展する可能性もある。絶対に鉄製のものを購入しなければならない。
また、パラトルーパーシリーズのラックキャリアは、キャリアであると同時にシートチューブの接合部を外して一回転させるとスタンドになるという便利アイテムなので、輪行時に問題となるキャリアもうまく収納することができる。ただし、専用アイテムであると同時に単品売りしていないのが難点。
自転車のパーツ
文字通り、消耗品と割り切って使い捨てていけばよい。ただし、スペアタイヤやチューブは、走れなくなるという最悪の事態に備え、適量を持ち運ぶこと。
また複数人数で旅行する際は、できるだけ部品の規格を合わせておくと、壊れた際にパーツの共有ができ便利である。特にロードバイクで旅行する際は9速か10速にしておくと交換部品も手に入りやすいのでおすすめである。8速以下なら小さなホームセンターでもチェーンの予備が購入できることが多い。サギサカのパッケージでKMC社のZ7チェーンと思われるものが売っている。
タイヤとチューブ
タイヤは走行性能に直結するのでこだわりたいところではあるが、特にこだわりがなければ、価格を低めに抑えて早めに取り換えながら走ることを推奨する。チューブのようなゴム製品は温度変化や空気への接触によって耐久能力が下がっていくので、ちまちまパンクを直さず早めに取り換えていくのは理にかなった運用方法である。スペアも新しい状態に保つことができる。
もし高級品を使用する場合は、ツーリング向けのものにすること。少なくとも耐パンク、高耐久であることを確認してから購入しよう。ツーリング用の高耐久タイヤの利点としては
などがあげられる。欠点としては
など。なお、重量と転がり抵抗を犠牲にした超耐久仕様のタイヤでなければ、画鋲を踏んだら確実にパンクする。
自転車旅行に最適な高級タイヤの代表例としては、シュワルベ社のマラソンシリーズが挙げられる。10000㎞以上使えたという報告もある…本当かよ!?「チャリダーマン」こと周藤卓也氏はマラソンを使用して世界一周旅行を実行中。
ツーリング用以外の高価格帯はレーシング用途のものが多いため、極端に軽量化されているなど耐久性に問題があることが多い。まあ、石畳向けのチューブラータイヤを購入してガンガン駆け抜けていくのも一つの手かもしれないが…。
なお、走る前にタイヤの空気圧をチェックする。端ギリギリを避けることでパンクのリスクは減らせる。
空気の代わりにゲルやウレタンを充填したノーパンクタイヤは使用すべきでない。重量が増える上、衝撃の特性が変わるためスポークが折れやすくなるとの事。
コンポーネント
使用するコンポーネントは中級以下のグレードで問題ない。シマノでいえば、ロード用なら105、MTB用ならDeore程度のもので、十分な性能を発揮してくれる。グレードが高いと軽量化、変速性能、ギア段数、スピードコントロール能力に優れるようになるが、低速巡行が主体の自転車旅行ではあまり必要ない。そのうえコンポーネントはグレードが上がるほど消耗品の価格が倍々ゲームで上がっていくので、コストパフォーマンスがバランスしやすい中級を選択するのが賢明である。ただし、時間短縮が要求されるのならグレートもそれなりに重要になってくるかもしれない。また、スプロケットが大型なほど勾配区間が楽になるので、グレード関係なく大型なものを選んだほうがいいだろう。
ブレーキは最近、ディスクブレーキが流行っている。重量は重くなるが制動力が段違いに跳ね上がるからである。ワイヤーを引っ張る機械式と、自動車のように油圧で作動せる油圧式がある。油圧式は性能が高い反面、メンテナンス難易度も上がるので機械式のほうが便利だが、油圧式のほうが多くなっているのが難点。
Wレバーのすすめ
古い装備となるが変速にはWレバーを使うことを強くおすすめする。Wレバーは非常に単純な構造であるためまず壊れないからである。スイッチを押すと一定量動かすインデックス式と違い、ワイヤーの伸びや摩擦の増加によるずれも問題にならない。またDura-ace7800系列のダブルレバーまではインデックス機能のon-offが可能であり、インデックス機能を切ってしまえば9速だろうが10速だろうが11速だろうがハブさえ対応してたら基本的に(メーカー非推奨ではあるが)使えてしまうからである。何速でもつかえるのは旅行中非常に心強いのである。ハンドルから重いデュアルコントロールレバーが消えてバイクの重心が少し下がるのも地味にうれしい点だ。
現在シマノ製のWレバーは7900が入手可能。シマノ以外ではダイアコンペがWレバーを製造している。SRAM、カンパニョーロ、マイクロシフトはハンドルバー末端に取り付けるバーエンドコントローラを供給。どのメーカーも公式には11速以上をサポートしていないので、存在そのものが過去の遺物となりそうな気配がある…。
それもそのはずで、Wレバーは他のシフトとは違って、ハンドルから手を離さないと変速できないという問題があるからである。これがすたれてしまった原因である。このため、信頼性重視なら有りともいえるが、舗装路メイン且つ国内なら無理に探したり、改造したりしなくてもいいかもしれない。
ツーリング向けのフレームやクラシカルな趣味のバイクならばダウンチューブにWレバーを取り付ける台座があるが、一般的なクロスバイク、MTB、ロードレーサーにはWレバー用のマウントをハンドル周辺に取り付ける必要がある。バーエンドコントローラはハンドルバーの末端に取り付けるので、台座の用意は不要。その代わりハンドルバーからシフトケーブルを引き出すための追加工が必要になる。余談だが、ランス・アームストロングは好んでフロント変速にWレバーを採用していたが、彼が引退した途端ロードレーサーのフレームからWレバー台座が一斉に消えてしまった…。一流の選手は業界の動向をも左右するのである。
携帯空気入れ
携帯空気入れについては、ブリジストン製PM-SP081一択である。
このポンプ、何がいいかというと比較的コンパクトでフロアポンプのごとく足で抑えながら空気を入れられて、さらに空気圧ゲージまで付いているのである。それなのに割りと安いというおまけ付きである。携帯ポンプとはいえ長い期間旅行するのならフロアポンプ並みの性能のポンプが必須となるのでこの商品一択である。
OEM品もあるがボトルゲージと一緒に取り付けられるのがブリジストン製だけなので注意が必要だ。
近年では従来の手押し式以外にもボンベ式や電動式などがある。ロードバイクに使われるボンベ式はコンパクトで一瞬で充填できる反面。使い捨てという特徴がある。
電動ポンプ式は、手押しよりも短時間で空気を充填できて繰り返し使える反面、作動音がうるさくて一回の充電で2回程度しか使えず、使い終わった後はホースと本体の接合部が熱くなるという欠点がある。
なお、スポーツ車のタイヤプラグは仏式なのに対し、自転車などで貸してもらえる空気入りの大半は英式である。このため変換アダプターも必須である。
装備について
自転車旅については基本的には以下の装備が必要になってきます。
テントなどのキャンプ用具はオプション装備です。つまり、宿に宿泊するのなら必要ありません。ただの負荷になるだけです。必要になるのはキャンプを目的に自転車旅をするか、アドベンチャーライドなどで宿屋どころか人家がない場所での宿泊を予定する時に限られます。荷物はできるかぎり最小限に抑えるのが基本です。
工具
自転車旅に出るのなら、最低でもパンク修理が自力でできるようになる必要があります。そのための道具は空気入れ、タイヤレバー、パッチ、接着剤などで、古典的なパンク修理としては、まずタイヤをレバーを使ってリムから取り外して、チューブを出すと唾をつけるなどして場所を特定してからパッチを張り付けて元通りにすることになります。ただし、接着剤は機内禁止物です。また、チューブを入れ替える、シーラントを入れるといった方法もあります。
また、振動でボルトが緩むことにあるので締め付けるためのドライバーや六角レンチが必要です。スボーツ車は基本、六角ボルトで固定しているので六角レンチを持つ機会が多いでしょう。十徳ナイフなものもありますが、専用のが使いやすいです。
水と食料
短期間であっても水と食料は携帯するべきでしょう。なぜならルートによってはコンビニも自動販売機もないこともあるからです。長距離を走ったことがある人なら、水も飯もないけど近くにコンビニどころか人家もない経験もしたはずです。また、夏場には熱中症の危険があります。
スポーツ車のチューブにはボルトがついているのを目にするかもしれませんが、これはボトルケージを増設するためのスペースです。ここにケージを使ってボトルを入れることになります。水筒はプラスチックと金属製の二つ。魔法瓶になっているものはスポーツ飲料を入れると金属が溶け出すといったこともありますが、最近はそういうこともないようです。ただし、塩分は錆の原因になります。
食料は普通にカロリーメイトのような携行食でもいいでしょう。なお、お腹が空いていなくても食べられる機会があれば食べにいくのが基本です。
スマホ
意外なようですが、スマホも必用装備の一つでしょう。道に迷ったとき、あるいは助けが必要な時に連絡できる手段が必要だからです。また、搭載されているGPSは現在位置を知るのに役に立ちますし、ナビアプリでナビゲーションをしてもらうことも可能です。更にいえば、休憩時のヒマ潰しにも使えます。ただし、場所によっては電波も届かないところもあるので、荒地を走る時には電波が届かないことも想定して、紙の地図といったアナログの装備も必用でしょう。ナビアプリも使用していると電池を食いますので予備バッテリーも必須な他、熱暴走して処理が低下する可能性も高くなるので冷却手段も必用です。
なお、サイクルコンピューター(サイコン)は各種類出ていますが、Cateyeでいうならベロシティ・ワイヤレスプラスで充分です。高価格帯では機能が増えすぎて却って使いづらくなっている感があります。
テント
BE-PALや自転車旅行のムックなどを読むと、ツーリングテントとして3万4万当たり前の、軽量さやコンパクトさを売りにしたものが賛美されているが、そんなもの無駄の極み。正直テントなんて、ドンキホーテのもので十分。ただし長期間使っていると確実に壊れるので、使い捨てになるが……といいたいところであるが、自転車旅は重量を可能な限り削るのが基本なのでアリといえばアリといえるのかもしれない。
十分だけでなく、快適を求めるのであれば、アウトドア用のテントを一万円以下で探すのがおすすめである。人数は、三人用以上であれば使用できる。テントの対応人数というのは、登山者が互い違いのぎゅうぎゅう詰めで眠ることを想定しているので、表記されている人数マイナス1~2人として考えたほうがよい。また、少し大きめだと、雨のときや、盗難が怖い際に、荷物を中に入れられて便利である。
重さについてだが、テントを積むくらいだからどうせフル装備なのだ、1キロや2キロ増えても大差ない。
ただひとつ忘れてはならないのが、テントを買うときは必ず防水かフライのあるテントを買うことである。長期間の旅行となると当然雨に合う日もあるだろう。そんなときに平気で水を通すようなテントを使用したら浸水して荷物はぐちゃぐちゃになるし、不快感が原因で休むこともできないだろう。
あとお金があるのなら、定番はエスパースという登山用テント。知っている限りでは、東京では高田馬場のカモシカスポーツなどで購入できる。
寝袋
これについては、テント以上にドンキホーテで十分。1000円ほどで買える。そもそも夏は、暑いので寝袋を使わないことも多い。逆に冬は、同じものを二枚重ねにして、その上にシュラフカバー(調べてください。ちなみにゴアテックスである必要はまったくない)をかぶせればおk。マイナス10度や20度対応のものは冬山に行く人が買うもので、自転車旅行用としては無駄にも程があります。どーしても寒さに対して不安のある方は、サバイバルシートを持っていくのがおすすめである。一見ただのアルミホイルだが体に巻くと非常に暖かくなるのである。お値段も1枚高くても500円ぐらいで破れるまで使えるので高い寝袋を買うよりもはるかにいいだろう。
寝袋の下に敷くマット
登山やアウトドア用の、表面が銀色で中が青の発砲のマットで十分。ただし、これがないと下がゴツゴツして眠れたものではないので、逆に必須であるともいえる。幅は60mmのものを買うか、広いものを買って適宜カットすること。幅が広いと自転車に積めません。ぐるぐる巻のマットと折りたたみ式のマットの2つが存在するが、荷物の都合上問題ないのであればぐるぐる巻のマットの方をおすすめする。折りたたみ式のマットは折りたたむところから浸水してくることがあるためだ。
自転車用バッグ
体に荷物を背負って走ると、正直疲れて死ねます。苦行が目的でないのなら、可能な限り自転車に荷物の重量を背負わせましょう。
荷台の左右に付けるサイドバッグとしては、下記の二種類以外に考えられません。他のメーカーの製品は、壊れずに帰ってきた、またはどれくらいで壊れるかという実績がないのです。高いほうは、完璧な防水性と容易な着脱性が魅力。そのためだけの二万円です。安いほうは、濡れますし外しにくいですがが安いです。
双方とも色違いあり。
また、ハンドルバーや前キャリアに取り付けるフロントバッグがあると、貴重品やカメラなどがすぐに取り出せて便利です。二種類の信頼できる製品を紹介しておきます。左が主にランドナー用、右は主にマウンテンバイク用ですが、その逆も可能です(詳しくは自転車店で)。
ただし、フロントバックを取り付ける場合、必ずハンドルとステムの材質をカーボン以外の素材のものに交換してください。そうしないと折れます。
輪行バッグ
手持ちの道具でどうにもならないトラブルに見舞われて走行不能に陥った場合(リムが破損した、フォークが曲がった等)、自転車店に持ち込まなくてはなりません。しかし故障に見舞われたとき、運良く自転車店が近くにあるということはまずありません。輪行バッグを携帯することはそういった事態への保険となります。
泊まりがけでの自転車旅行はもちろんのこと、たとえ日帰りであっても都市部から離れて長距離ツーリングに行くのなら輪行バッグを携帯することを強く推奨します。
服・着替え
本来なら、いわゆるピチピチの自転車用ウェアが理想です。機能的で無駄がありません。ですが、抵抗がある方も多いだろうということと、観光には向かないという問題もあります。
そこでおすすめは、ユニクロの発汗性ウェア類です。安いので使い潰しができるうえに、なぜか自転車用ウェアに似た縫製がされており、それなりに走りやすいのです。またユニクロでは、防寒用にヒートテックというシリーズも冬季に上下が発売されており、中に着込むことで寒さをしのぐことが可能です。
鞄の容量に余裕があれば、普段着を一着持っていくと、観光に便利です。ただしジーンズでそのまま走ったりするのはやめましょう。疲れます。
あと、シューズは走行用のスニーカー(またはビンディングシューズ)とくつろぐ用のサンダルとでふたつあるとかなり快適に過ごせます。サンダルは万が一走行することも考慮してクロックスがお勧めです。雨の日の後もサンダルで走行するのがお勧めです。というのは靴がなかなか乾かないからです。使わないサンダルや靴はサイドバックから吊るしておくとじゃまにならないですし貧乏臭く見えるので盗難被害にあう確率が若干減ります。
雨具
雨具ですが、透明な合羽ではなく、最低限上下セパレートで、登山用として売られているものを選びましょう。ゴアテックスだと最高。ただし、ゴアテックス素材のものは安くても2万円はします。
ちなみにゴアテックスの合羽をウィンドブレーカー代わりに着ていると、速攻で撥水性がゼロになるので注意。
また、自転車用と銘打ったゴアテックスの雨具がありますが、無理して買う必要はありません。登山用の下を、裾をバンドで留めて使えば十分です。
調理器具
調理器具をもっていくと、旅がもっと豊かになります。
コンロ
大きく分けてガスコンロとガソリンコンロがありますが、日本国内でガス缶が手に入らないということは、北海道などよほどの秘境でない限りないので、ガスコンロが無難でしょう。ただし、家庭用カセットコンロのガスを使うものでなく、登山用のガス缶を使うものがよりよいです。それは、低温時や高所にてガス缶の温度が下がると火力が弱くなるためで、登山用にはその対策がされた専用のガス缶があるためです。
とは言ったものの、趣味的には、あえてガソリンコンロをお勧めします。
ガソリンコンロの欠点は、火が付くのが遅い、火が安定しにくい、ガソリン臭くなる、赤ガスを使うと顔が煤だらけになる、たまに火の付くべき部分以外がバーニングして焦る(そのうち慣れてくる)など。
それでも、格好いいという一点が全てを補って余りあります。男の道具はオプティマス123R以外にありえないのです!あ、あとホワイトガソリンじゃなくて普通のガソリンも使えるのでたとえ北海道の秘境だろう手に入る可能性があるというのも魅力です。
コッヘル
コッヘルとは重ね合わせて小さく収納できる登山用の金属製食器兼鍋のことです。
これはアルミ製で十分。ですが、アルツハイマーが怖い方、少しでも軽いほうがいい方、チタンにロマンを感じる方はチタン製でもいいでしょう。
形には四角と丸がありますが、これは一長一短。四角は鞄に収納しやすく、丸は調理の際に火の通りが良いです。
角か丸か、それが問題だ。
その他食器
その他箸やスプーン等は、普段使っているものでよいでしょう。ただし個人的には、箸は金属製のものが痛みにくくおすすめです。プラスチックは不可。なぜなら火を使った調理の際に使えません。またレンゲを一つ持っていくとシャモジとしてもスプーンとしてもおたまとしても使えて便利です。
ナイフは、捕まらない程度のものを持っていきましょう。個人的にはオピネルのものが安く格好よいのでおすすめです。
日本国外を想定した機材
基本的に上記の内容と同じであるが異なる部分だけ記載していく。
輪行袋
国内においての輪行袋はどちらかと言うと非常用のニュアンスが強かったが国外となると韓国にフェリーで渡りでもしない限りほぼ確実に飛行機に載せる必要がある。そうすると緊急用の輪行袋ではほぼ間違いなく自転車が破損するしキャリアを輸送することができない。
そのためかなり大掛かりな輪行袋・・・というか輪行バッグが必要になる。筆者のおすすめとしてはシーコンのエアロコンフォートプラスがあるがお値段がクロスバイク1台分という超高級バックなので敷居が高い。そんなお金ね~ぞな方は自作をおすすめする。
自作するのに必要な条件は前輪後輪が外れててハンドルが外れている(または横を向いてる)こと、ペダルが外れていること、全部がひとつの箱に入っていること、一定のサイズより小さいこと(サイズは航空会社ごとに違うが上記で上げたシーコンぐらいのサイズになっていればおkである。)である。それさえ満たせてたら問題ない。おすすめは自転車屋で自転車用ダンボールをもらってきて内部を塩ビ管で補強するやり方だ。ただどんなにサイズが小さくてもバニラバックと工具が入るスペースは開けておく必要がある。預かり手荷物が2つ以上になると余計にお金を取る会社が多く、工具は機内持ち込み厳禁だからである。
なお、どちらの輪行バックを使うにしても自転車に積んで運ぶのは不可能なので何らかの方法で現地で箱を預かってもらう必要があるので注意が必要だ。さらに一部の飛行機会社をのぞくと運賃とは別に自転車代が請求されるので注意しよう。
機材まとめ
というわけで長々と書いてしまいましたが、こんな物よりもまず役に立つのは、経験者の話です。もし経験者が近くにいなければ、自転車旅行の本や、それこそニコニコにアップロードされた旅行記の、旅行準備の場面を参考にしましょう。情報を得る手段は無数にあるのですから。この項目がその一つとして役に立つことを願います。
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ニコニコ動画の自転車旅行シリーズ元祖。じゃがりこの人とも呼ばれており、食べ物の写真が若干多め。
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関連項目
外部リンク(各都道府県サイクリング案内)
- hokkaido cycling tourism guide
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