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曖昧さ回避
概要
西安(にし・いおり)とは、日本の成年向け漫画家・イラストレーター・原画家である。線の強弱を利用した非常に肉感的な女性の表現に定評があり、ほかにも衣装や小物へのこだわった描き込みが評価されるいっぽう、幼〇から熟女まで幅広い年齢の女性をネタとするため単行本の内容にまとまりがなく、特定の年齢層のみを好む人には不評な面もある。成人誌で活躍する以前は「安西真」をペンネームとしていた。好きな戦国武将は「雪斎禅師」。
広島出身・・・・・・らしい。小学五年生の時に、自衛隊を親に持つドイツミリタリーマニアの友人がおり、その人物との交流をきっかけに軍事モノへとドハマりする。そのおかげか、西氏はエロ漫画家の中では数少ない「メカもきちんと描ける」技量を持てたようだが、これによって自宅は未開封のプラモデルやエアガン(と玩具と本と酒瓶)が積み上げられることとなり、いつ崩れて遭難するか分からない状態という。2003年には実際にエアガンが倒れてきて怪我をした。
ミリタリー好きがこうじてサバイバルゲームにも熱中し、仲間内で会報を出そうという時に「アサシン」というペンネームを使う。後の全年齢向けペンネーム「安西真」(あんざい・まこと)はこの「アサシン」の当て字「安佐真」を少し弄ったものであり、成人向けの現ペンネーム「西安」もそれをひっくり返したところからきているという。実は当初は「西庵」と書くつもりだったのが、電話口で名前を伝えたとき編集者に『「安」で「いおり」と読むのだ』という誤解が生じ、結局それをそのまま押し通した結果こうなった、という逸話がある。
高校卒業後、東京アニメーター学院に入学。が、これは絵で身を立てるべく上京するための口実であり、すぐに自主退学。「フロムA」で募集のあったウルフチームに数点の絵を持ち込んでグラフィッカー(ドッター)としての採用となり、制作したゲームのスタッフロールに表示するため、初めて「安西真」というペンネームを使用する。しかしながら時は既にゲームバブルの収束期に突入しており、ゲームの仕事が激減して業務がパチンコ用グラフィックの製作へとシフトするに従って会社の士気がガタ落ちし、結局就職から2年ほどで依願退職することになった。
そして同僚たちを中心にした新しいゲーム会社「すたじお実験室」(あるいは「実験室」、現在の「エーテルインターライン」)の立ち上げメンバーとなり、ゲームのグラフィッカーおよびパッケージやノベライズのイラストレーター等として働く。
1993年、カドカワムック「コンプRPG」にカードゲーム『リング★ドリーム』が付録として登場。これが確認できる限り、「安西真」の名が登場した最古の雑誌である。氏は同ゲームのキャラクターデザインとイラストを担当。のちにコンピューターゲーム『レッスルエンジェルス』シリーズにも登場する「ソニックキャット」「ディアナ・ライアル」の師弟コンビもこの時にデザインされた。ちなみにこれがピンのプロ絵師としての初仕事である。
のちに『リング★ドリーム』は「コンプRPG」誌上で展開されていた汎用TRPGシステム『GURPS(ガープス)』のサプリメントになり、当時の女子プロ人気、リプレイの面白さはもちろん、氏のイラストの魅力もあって、看板サプリメント『ルナルサーガ』に次ぐ人気を博した。その後、全日本女子プロレスとタイアップし、氏は「月刊少年エース」誌上に『ブリザードYuki』を連載することになるが、当のYukiが早々に引退したり、角川の分裂騒動などがあった上、氏が一般誌の月刊連載に順応できなかったため、単行本1巻分のみで連載終了。さらにその後TRPGブームやプロレスブームの下火化の中、『リング★ドリーム』も終了した。
以後はすたじお実験室を出て、フィールドを一般誌より頁数ノルマの少ない成年誌へと移し、専ら成人向けペンネームの西安で活動することになった。氏の魅力である肉感的な女性描写は、上記『リング★ドリーム』を通じて培われたと考えられる。作風は、幼〇から30代熟女までを扱った多人数プレイ、ボンテージ系コスチュームプレイが多いが、近年は青少年を健全に育成したい偉い人たちの事情により、あまりにも幼い女性を扱うことは少なくなったが、そのぶん近年の男の娘ブームの到来によりショタ物が増えた。レ〇プ系もあるが数は少なく、基本的に和姦である。「描きたいモノを描く」ことを信条としているため、あまりにも外道な内容は描いてていい気分がしないから、ということらしい。断面図、アヘ顔といった流行りをさほど取り入れないのも、この信条によるのかもしれない。そういう意味では安定した作家である。
エロ漫画家に転向後、すたじお実験室が絡んだPCゲーム『女神の破瓜』で原画を担当。ほかに『狩娘―かるめす―』という作品でも原画を担当したが、以後はゲームに絡んだ仕事をしていない。同人業界ではサークル「脱脂粉乳」として作品を製作している。
作品解説
- ガープス・リング★ドリーム
安西真時代における西安氏の代表作。女子プロRPGというシステムは泥士朗とすたじお実験室が構築し、ルールブックとリプレイ集が発売された。氏がメインキャラデザインとメインイラストを担当。当時同じくすたじお実験室に所属し、プロレス技の解説イラストなどを担当していた森山犬 森山大輔とは現在も親交があるようだ(画集にイラストを寄稿している)。「レッスルエンジェルス」にまで引き継がれた人気キャラ「ソニックキャット」と「ディアナ・ライアル」はともに、獣神サンダーライガーとふしぎの海のナディアのパロディである。推定だが、西氏のお気に入りキャラはスパイダー菊池だと思う。 - ブリザードYuki
月刊少年エース誌上に連載された、吉岡平原案の女子プロレス漫画。・・・・・・不幸な事故でしたね。 - 超キャプテンラスカル
単行本未収録の初の商業漫画作品。某美少女雑誌に4話だけ掲載され、のちの「超ハンターラブラス」の原型になったという。 - 玉砕学園(1997年)
氏による初の成人向け単行本。謎の美人教頭マチ子先生を中心とするオムニバス形式の学園シリーズ。陰湿な話もあるが、おバカなストーリーの方が多く、氏の作品の基本パターンがすでに確立されている。2003年にリサイズして再販されたが、あとがきと表紙以外に変更点はない。 - 超ハンターラブラス(1997年)
「玉砕学園」のあとに始めたSFエロ漫画(「カラフルBee」連載)。氏本人も語っているが、あれもこれもと入れようとした結果、とりとめのない雑な展開となって中断。SFストーリーとエロの両立の難しさを感じさせられる。2002年にリサイズして再販された際には、97年版に入れられなかった話が収録されたものの、逆に97年版に入っていた「霞」「となりの人々」「かくあるべき肖像(前・後)」四本の作品が削除され、代わりに「春に散る花(前・後)」が収録された。 - 怪訝の町(1999年)
表題作3話ほか、7本収録。うち1本は上記「超ハンターラブラス」の外伝である。全体に明るい傾向が多い西氏の作品の中では、やけに暗い話が多い。この単行本から彩色にパソコンを導入している。ゲーム会社にいた氏であるが、「コンピューターを扱えない」と語っており、使いこなすまでに結構苦労したようだ。 - 少女画報(2001年)
西安氏初の大判サイズの単行本。「遥かなる大樹」ほか16本の漫画と、雑誌掲載されたイラスト数点が収録されている。うち1本はPCゲーム「女神の破瓜」の導入漫画。 - 百花繚爛~西安画集~(2003年)
初の画集。主に三和出版と桜桃書房の雑誌に掲載されたイラストや、ゲームの原画などを収録。イラスト製作過程の解説、西安氏のさまざまなエピソード、おまけ漫画「改変組」 も入っている。 - 玩具姫(2003年)
短編12本を収録。タイトルどおり年少者を扱ったハードな作品が多く、現在の基準だと雑誌掲載は難しそう。ただしいつもどおり、れっきとした大人の女性を扱った作品も含まれている。表紙をはがすと西氏なりの警告文が書いてある。 - 制服戯画(2005年)
またも大判の単行本。コスチュームプレイを扱った短編16本を収録。玩具姫の反動なのか、こちらは大人の女性をネタとしているものが多い。西安氏のおバカ話は、この辺りから加速しているように思われる。特に「3年P組尺八先生」ってどうなのよ。氏はここまでさまざまな出版社で描いていたが、以後はワニマガジン社を中心に活動するようになる。 - 妻漫(2007年)
「つままん」。西安氏としては久々となる連続ストーリーものにして、全ページ4色カラーという意欲作「ざくろ」全10話と短編9本を収録。かつては見られていた幼〇モノがすっかり影をひそめてしまったあたりに、悲しい大人の事情が垣間見られる。 - エプロンプレイ(2008年)
西安氏のおバカなノリが全開に発揮された「ハナエ食堂」全9話ほか、短編6本とイラストを収録。亡夫の遺した食堂を切り盛りする花村雪枝だったが、向かいに巨大ファミレス「パイゼリア」 が出来て大ピンチ。料理の腕も、オツムもそれほどではないハナエがとった対抗策とは……。 - LOVEDOLL(2009年)
久々の少女(ミドルティーン)主体な単行本。短編16本収録。 - 自慰支援委員会(2010年)
短編17本収録。「妻漫」の表紙にもなっている「つままん」がなぜかこちらに収録されている。 年齢層がごちゃごちゃなのも久々といえば久々である。 - すくすくアイドル(2011年)
アイドルをテーマとした「はぐれアイドル」シリーズ5本ほか、短編8本を収録。カラーページがところどころに挿入されているという珍しい体裁の本になっている。 - おとながおもちゃ(2012年)
短編15本収録。タイトルどおり成熟した女性を中心とした、若干NTR風味のある内容だが、10代のキャラクターを扱った作品も含まれている。何やら熟女の油断した体が描きたかったらしい。諸事情により前作「すくすくアイドル」に入れられなかった「実録新人アイドルメイキングDVD」(というタイトルの漫画であってDVDではない)も収録している。
関連動画
関連商品
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関連コミュニティ
外部リンク
- 西安先生 インタビュー
- えろまんがけんきゅう(仮) (2013年8月7日エントリ)
関連項目
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