F1世界選手権(FIAフォーミュラ・ワン・ワールド・チャンピオンシップ、英:FIA Formula One World Championship, F1)とは、国際自動車連盟(FIA)が主催する世界最高峰のオープンホイールカーレースシリーズである。
カテゴリやニコ動タグとして表す場合、F1やフォーミュラ1の略称で表記されることが多いが、F1(フォーミュラ1)とは車体規格としての意味合いもある。現在は4輪一人乗りのフォーミュラカーで行われている。
概要
フォーミュラ1カー規格によって定められた車を用いて争うレースである。世界中のサーキットでおよそ15~20戦以上レースを行い、それぞれのレースの結果で得たポイントの合計で年間チャンピオンを決定する。なお年間チャンピオンはドライバーチャンピオンとコンストラクター(チーム)チャンピオンの2種類が存在する。この世界中を転戦する大規模イベントという点から、F1は通称”グランプリサーカス”とも呼ばれる。
F1世界選手権はヨーロッパで独自に開催されていた各国の最高格式のレース「グランプリ」を転戦するシリーズを作ろうという目的で創設されたため、F1=グランプリという構図がほぼ成り立っている(例外として、日本グランプリが既に全日本F2000で存在していた為、「日本グランプリ」のタイトルをかけることが出来なかった富士スピードウェイでの「F1グランプリインジャパン」がある)。また前述の経緯から今まではヨーロッパを中心に開催されていたが、現在は発展著しいアジアの新興国や中東諸国でも開催されるようになってきた。
ブランドロゴは1950年から設定されており、現在は2018年に刷新された4代目。2017年に米国のリバティメディアがF1を買収し、大幅なイメージの刷新が行われている。映画音楽で著名なブライアン・タイラーを起用したテーマソングもその一環である。
中継はF1が製作した国際映像で世界中に放送されているほか、F1TVでのサブスク視聴にも対応している。近年はSNSやNetflixによるドキュメンタリーで若年層を中心に新規ファンを増やしている他、映画『F1/エフワン』の制作もあって、NASCARが幅を利かすアメリカでもファンが増えてきているようである。
主な特徴
F1世界選手権の最大の特徴として、各チームは独自で車体を用意しなければならないという規則がある(一応他社に製作を依頼することは許されているが、それでもチーム独自の車体である必要がある=その車体を他チームが使うことは出来ない)。その為各チームは車体製造者と言う意味の”コンストラクター”という側面を持つ。本来チームとコンストラクターは別義なのだが、F1はこういった事情で同一視されているため、チームの事をコンストラクターと呼ぶこともある。
フォーミュラ1カーを駆るドライバーはどれも超一流であり、いずれも下位カテゴリーでトップレベルの結果を残した選手ばかりである。ドライバーがF1に参加するためには、下位カテゴリー(F2、F3、スーパーフォーミュラ等)でトップレベルの結果を残したうえで、自前のスポンサーを用意しなければならない。後述するがF1は非常に金のかかるスポーツであり、チームとしても自前のスポンサーを持つドライバーに来てもらいたいのである。特に資金力のないチーム程この傾向は強く、昔からF1ではペイドライバーと呼ばれる、実力は無いのに金の力でF1の座を勝ち取ったドライバーが問題視されていた。現在はスーパーライセンスポイントの導入によってこの傾向はやや薄まり、資金力はあってもそれなりの実力が無ければF1ドライバーになることは出来ないようになっている。
F1はモータースポーツの最高峰と認知されており、またチームが自前で車を作らなければならないという点から、世界で最もお金が動くスポーツとしても知られている。チームは年間数十億~数百億円の予算で運営し、ドライバーは年間数千万~数十億円の報酬を得ている。また世界中で放映されているスポーツである為スポンサーも莫大な予算でチームに就く事もある。F1は非常にお金が渦巻く世界でもある。
性別による体力差の問題もあり長年男性主体のモータースポーツであったF1だが、2023年よりF1アカデミーを設立。F4クラスのマシンを用いる事で女性ドライバーの新規参入を図っている。なおマシン規格はタトゥースのF4-T421シャーシ、ピレリの供給するタイヤで統一されている。
2026年のF1世界選手権
エントリーリスト
| 国籍 | エントラント | コンストラクター | シャシー | パワーユニット | ドライバー | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | メルセデス | W17 | メルセデス・M17 E Performance |
63 | RUS | ジョージ・ラッセル | |
| 12 | ANT | キミ・アントネリ | |||||
| マクラーレン・マスターカードF1チーム | マクラーレン-メルセデス | MCL40 | 81 | PIA | オスカー・ピアストリ | ||
| 1 | NOR | ランド・ノリス | |||||
| アトラシアン・ウィリアムズF1チーム | ウィリアムズ-メルセデス | FW48 | 23 | ALB | アレクサンダー・アルボン | ||
| 55 | SAI | カルロス・サインツ | |||||
| BWT・アルピーヌ・フォーミュラワン・チーム | アルピーヌ-メルセデス | A526 | 10 | GAS | ピエール・ガスリー | ||
| 43 | COL | フランコ・コラピント | |||||
| アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チーム | アストンマーティン・アラムコ-ホンダ | AMR26 | ホンダ・RA626H | 18 | STR | ランス・ストロール | |
| 14 | ALO | フェルナンド・アロンソ | |||||
| スクーデリア・フェラーリ・HP | フェラーリ | SF-26 | フェラーリ・067/6 | 16 | LEC | シャルル・ルクレール | |
| 44 | HAM | ルイス・ハミルトン | |||||
| キャデラックF1チーム | キャデラック-フェラーリ | CA01 | 11 | PER | セルジオ・ペレス | ||
| 77 | BOT | バルテリ・ボッタス | |||||
| TGR・ハースF1チーム | ハース-フェラーリ | VF-26 | 31 | OCO | エステバン・オコン | ||
| 87 | BEA | オリバー・ベマン | |||||
| オラクル・レッドブル・レーシング | レッドブルレーシング-レッドブル・フォード | RB22 | レッドブル・フォード・DM01 | 3 | VER | マックス・フェルスタッペン | |
| 6 | HAD | アイザック・ハジャー | |||||
| ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラワン・チーム | レーシングブルズ-レッドブル・フォード | VCARB 03 | 30 | LAW | リアム・ローソン | ||
| 41 | LIN | アービッド・リンドブラッド | |||||
| アウディ・レボリュートF1チーム | アウディ | R26 | アウディ・AFR26 Performance | 27 | HUL | ニコ・ヒュルケンベルグ | |
| 5 | BOR | ガブリエル・ボルトレート | |||||
前年度との比較
チーム・ドライバーの主な変更
| チーム | 変更点 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|---|
| マクラーレン | 前年度チャンピオンのランド・ノリスがカーナンバー「1」を使用するため、カーナンバーが変更される。 | #4 ランド・ノリス | #1 ランド・ノリス |
| タイトルスポンサー変更により、チーム名が変更される。 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | マクラーレン・マスターカードF1チーム | |
| レッドブル | 前年度チャンピオンのランド・ノリスがカーナンバー「1」を使用するため、それまで「1」を使用していたマックス・フェルスタッペンのカーナンバーが変更される。 | #1 マックス・フェルスタッペン | #3 マックス・フェルスタッペン |
| ドライバーが変更される。 | #22 角田裕毅 | #6 アイザック・ハジャー | |
| レーシングブルズ | #6 アイザック・ハジャー | #41 アービッド・リンドブラッド | |
| レッドブル/ レーシングブルズ |
パワーユニットの供給先が変更される。 | ホンダ・RBPT | レッドブル・フォード |
| ウィリアムズ | チーム名が変更される。 | アトラシアン・ウィリアムズF1チーム | アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング |
| アストンマーティン | パワーユニットの供給先が変更される。 | メルセデス | ホンダ |
| ハース | タイトルスポンサー変更により、チーム名が変更される。 | マネーグラム・ハースF1チーム | TGR・ハースF1チーム |
| アウディ | ザウバーの株式を買収し参戦。タイトルスポンサーも変更され、チーム名も変更される。 | ステークF1チーム・キック・ザウバー キック・ザウバーF1チーム[1] |
アウディ・レボリュートF1チーム |
| パワーユニットの供給先が変更される。 | フェラーリ | アウディ | |
| アルピーヌ | ルノー | メルセデス | |
| キャデラック | 11番目のチームとして新規参戦。 | 新規参戦 |
レギュレーションの主な変更
パワーユニット面の変更
- 内燃機関によるパワーを550kw(748馬力)から400kw(544馬力)へ引き下げ。
- MGU-K(回生システム)の電気出力が120kw(163馬力)から350kw(476馬力)へ引き上げ。
- MGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止。
- 内燃機関の圧縮比が18.0から16.0へ引き下げ。
- 前方車両から1秒以内に接近すると電気出力をブーストすることができるマニュアル・オーバーライド・モードが追加。
- 燃料はすべて持続可能燃料とされる。
- エンジンは2月時点でホモロゲーション化され、大掛かりな設計変更は認められない。
なお、性能面で劣ると見られるパワーユニットに対しては、6戦ごとに特例的な仕様変更やコストキャップの緩和などの支援制度が発動される。
空力面の変更
- 前後ウィングのフラップ可動が常時可能になるアクティブ・エアロダイナミクス(可変空力機構)が導入される。
- 従来の可変リアウィングによる追い抜き支援システムであるDRSが廃止される。
- 地面空力効果(グランドエフェクト)への依存減少のため、マシン下のフロアが平坦化される。
タイヤ面の変更
- タイヤ幅が前25mm, 後30mm短縮される。
- コンパウンド間の性能差を広げるため、コンパウンドが変更され、C6が廃止されて全5種類となる。
- BBSによるワンメイクホイールが撤廃され、FIA設計のホイールであれば各チーム毎に好きなメーカーを選択することができる。
シャシー面の変更
- シャシーのホイールベースが3600mmから3400mmへ短縮される。
- シャシーの全幅が2000mmから1900mmに短縮、フロア幅も150mm縮小される。
- 最低重量が798kgから768kg(内、タイヤ46kg)へと変更される。
- 側面及び上面から見たマシンの表面積の55%を塗装またはステッカーによるリバリーで覆わなければならない。
競技規定面の変更
- ドライバーのカーナンバーの途中変更が可能になった。
- スプリントレースの練習走行中に赤旗が宣告された場合、走行時間延長が認められるようになった。
- スプリント予選中にウエットコンディション宣言があった場合でも、ドライタイヤ制限が解除されなくなる。
車体規格
前述の通り、F1マシンの規格はFIAが定める技術規則(レギュレーション)で細かく規定され、毎年のように改正される。参加チームがこのレギュレーションの範囲内で、知恵を絞って生み出す新技術の開発競争もF1の見どころの一つである。
が、レギュレーションの穴を突いたアイディアを持ち込んで大きな性能向上を果たすチームが現れる→FIAがレギュレーション改正して禁止する、と言った不毛ないたちごっこが繰り返されている問題もある。興行上やむを得ないことではあるが。
また、近年ではCADやスーパーコンピューターによるシミュレーション結果を反映させているために、見た目にも醜悪なデザインになりやすく、レギュレーション規定も美感に配慮した内容が求められつつある。
近年は「パワーユニット」の開発競争がヒートアップしている。2014年より1.6L V6 直噴ターボエンジンに、排気熱を電気エネルギーに変える「MGU-H」と、ブレーキ時にホイールの回転力を電気エネルギーに変換、蓄積して、モーターを回す「MGU-K」という2つの装置が組み込まれている。2026年レギュレーションから、電動化の動きがよりいっそ強くなり、出力比が53:47に変更され、MGU-Hが廃止される。
近代のF1は「パワフルなエンジン」という側面だけではなく、「高効率なエンジン」という側面がより一層重要視されるようになり、F1の技術競争は新たなフェーズへと移っていった。
沿革
ここではF1世界選手権の歴史を追っていく。毎年ドラマが起きるF1だが、ここでは主にマシンの変遷を軸にざっくりと紹介したい。ドライバーズタイトルの行方や、様々な事件については是非皆さんで調べてみて欲しい。山ほど積み重ねられたF1のエピソードを楽しめるはず。
- 1950年
- 4500ccNAエンジン、または1500cc過給器付きエンジン(当時はまだスーパーチャージャーが殆ど)
- 初代ワールドチャンピオンはジュゼッペ・ファリーナ、マシンはアルファロメオ
- 1952年
- 2000ccNAエンジン。エントリーを集めるのが困難だったのでF2マシンで選手権を開催した。
- フェラーリ初のドライバーズチャンピオン(アルベルト・アスカーリ)
- 1954年
- 2500ccNAエンジン、または750cc過給器付きエンジン
- 1957年
- ミッドシップカー初登場(クーパー・クライマックス)
- 1958年
- ミッドシップカー初ドライバーズチャンピオン(ジャック・ブラバム)
- 初コンストラクターズタイトルはイギリスのヴァンウォール
- 1961年
- 1500ccNAエンジン、小型F1時代。
- ホンダの初参戦(1964年~1968年、2度の勝利をあげた)
- 1962年
- バスタブ形モノコックのロータス25登場。
- それまでの鋼管スペースフレームを時代遅れにした。
- 1966年
- 3000ccNAエンジン、または1500cc過給器付きエンジン、この規格が実に1985年まで続く。
- 1968年
- フォード・コスワースDFVエンジン初チャンピオン(ロータス)、1980年代前半に至るまで主力エンジンであり続ける。
- ウィングによるダウンフォース効果が確認され、背の高いウィング装着が流行。しかし脱落による事故多発。
- 1969年
- ウィングの取り付け位置と高さを大幅制限
- 1970年
- くさび形、サイドラジエターのロータス72が登場。それまでの葉巻型スタイルから進化。
- 1974年
- ラム圧(前面からの空気抵抗で空気を沢山取り込む)効果を狙った巨大なインダクションポッドが流行
- 1976年
- インダクションポッドの大幅な高さ制限。富士スピードウェイにて日本初のF1レース開催(国内レースとの兼ね合いで日本GPは名乗れず)をするが、翌年までの2年間で終わる。
- モノコックがドライバーを包み込むスキン形に進化(ロータス77)。6輪車、ティレルP34登場。大成功作とはならなかったが、知名度は抜群となった。
- 1978年
- グラウンドエフェクトでの強力なダウンフォースを得るウィングカー、ロータス79がダブルチャンピオン。
- 1981年
- マクラーレンMP4シリーズにて、カーボンモノコック導入。クラッシュ時の安全性が飛躍的に向上する。
- 1982年
- 1500ccターボエンジンによる初のコンストラクターズチャンピオン(フェラーリ)
- 1983年
- 昨年の事故多発により、ウィングカーを禁止。フラットボトム化を図る。ドライバー、コンストラクター両タイトルがターボエンジンによるものとなる。
- 前年からレース途中の燃料補給作戦流行、この年で禁止。第2期ホンダ参戦(~1992年)。
- 1987年
- 1500ccターボエンジン、3500ccNAエンジン、前年からホンダターボの黄金時代となる。
- 初めての日本人フルシーズン参戦が実現(中嶋悟)。
- 鈴鹿サーキットにて日本GP復活。現在まで断続的に開催されている(2007年、2008年は富士スピードウェイでの開催。2020年と2021年は新型コロナ流行の影響で中止)。
- 1989年
- ターボエンジン禁止。コクピットサイドのシフトレバーを無くす、セミオートマチックトランスミッションの登場(フェラーリ)
- 1990年
- ティレル019のアンヘドラルウィングにより、ハイノーズからのボトム全体を使ったグラウンドエフェクトを狙う空力処理が流行することになり、現在もその基本形は変わっていない。
- 1992年
- ウィリアムズFW14Bによる、アクティブサスペンションを初めとするハイテクデバイスの本格投入。
- 1994年
- アクティブサスなどのハイテク全面禁止(上記セミオートマなどは除く)。1983年以来のレース途中の燃料補給合法化。
- イモラの悲劇をはじめ、重大事故が多発したため、シーズン途中からステップドボトムを中心とする大幅な空力制限が行われる。
- 1995年
- 3000ccNAエンジンに縮小。パワーを抑えて安全性を高めるためである。空力制限も更に厳しくなった。
- 1998年
- コーナーリング性能を落とすためと、追い抜きをしやすくするため、マシンのトレッド(左右車輪間の巾)と全幅を大幅に縮小し、やや縦長なイメージのマシンになる。これが2016年まで続く。
- タイヤも溝なしのスリックから縦溝入りのグルーブドタイヤとなる。
- 2000年
- エンジン形式をV10に限定。この年からフェラーリとミハエル・シューマッハの5連覇という黄金時代となる。
- 第3期ホンダ参戦(2008年まで、2006年の1勝のみ)。トヨタ参戦(2002年から2009年まで、未勝利)。
- 2006年
- 更にパワーを抑えるため、2400ccV8エンジンに規定が代わる。
- 2009年
- ウィングのサイズが大幅に変わり、ダウンフォースを減らそうとした。エネルギー回生システムKERSの導入。スリックタイヤの復活。
- ホンダ撤退後の資産を引き継いだブラウンGPがダブルチャンピオン。1年限りの栄光を手にした(翌年メルセデス・ベンツがチームを買収、メルセデスGPに改名。現在のメルセデスAMGの源流となる)。
- 2010年
- レース途中の燃料補給が再び禁止。
- このころから有効な空力デバイスとしてエンジンの排気をディフューザーに吹きつけるブロウンディフューザーが流行。
- この年を以って1997年よりタイヤを供給していたブリヂストンが撤退。
- 2011年
- ストレートでリアウィングの一部を畳み、追い抜きをしやすくするシステム、DRSが導入。
- ピレリのワンメイク(1社独占)タイヤ供給開始。
- 2012年
- ブロウンディフューザーの禁止。
- 2014年
- 1600ccV6ターボエンジンに、より高度な回生システムERSを装備した「パワーユニット」と呼ばれるものに心臓部が変更。
- フロントノーズへの制限に対応するために、「アリクイ」「喉チンコ」などと呼ばれる奇妙なノーズデザインが流行する。
- 2015年
- ホンダ第4期参戦開始(~2021年まで)。
- 前年の鈴鹿GPにおける事故により、昏睡状態にあったジュール・ビアンキが7月に死去。これを受けてFIAはビアンキが使用していた車番「17」を永久欠番に制定した。
- このことは、下記の「Halo」が導入される決定的なきっかけの一つとなった。
- 2017年
- 1998年以来のナロートレッドを撤廃。1997年以前のワイド型のF1マシンへの回帰。
- 2018年
- 以前から課題だったむき出しのドライバーの頭部を保護する目的で、安全機構「Halo」(ハロ、またはヘイロー)が全車に義務付けられた。
- 下駄の鼻緒のようなその姿は賛否両論を巻き起こしたが、シーズン途中のアクシデントのいくつかで実際にドライバーが守られた可能性が高くなり、現在では必要な装備だと認められた。
- 2021年
- バジェットキャップ(チーム予算の上限値設定、PU開発は対象外)を導入した。
- 一部GPにおいてスプリント予選レース(短距離レース形式)を導入した。
- いわゆるリバースエンジニアリングによる完コピマシンの禁止。詳細はレーシング・ポイントの記事へ。
- 2022年
- 1991年以来の吊り下げ式フロントウィングが禁止。1994年以来のステップドボトムも撤廃され、ウイングカー方式のフロアが復活。タイヤのホイールが18インチに大径化。
- タイヤ(ピレリ)に加えて、ブレーキ関連、電気制御系、ホイール(BBSジャパン)といった多くのパーツがワンメイク化。
- 燃料を「E10」(バイオエタノール配合割合10%)に変更する。
- エキゾーストは規定部品化され、シーズン中「6変更」のみに抑えられる。
- 各チームに年2回、金曜のフリー走行1回目にてルーキードライバーを起用する義務を課す。
- 2026年
- パワーユニットの新規制を導入する。1.6L・V6ターボエンジンは維持し、100%持続可能燃料を導入する。電気出力を120kw→350kwへ引き上げ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)を廃止する。また、PUのコスト上限を導入する。
- このような新規則によりトータル馬力は遂に1020馬力に達する。
以上のように、F1の歴史は常に技術的ブレイクスルーで優位に立とうとする各チーム・コンストラクターと、そうはさせじと制限を加えようとする主催者とのイタチごっこの歴史でもあった。
あまりにも技術的優位を許すとチャンピオンシップが大味でつまらなくなり、かと言って規則で統制しようとすると、観客からすればスーパーフォーミュラやインディカーのような下位カテゴリーのようなワンメイクフォーミュラとどこが違うんだという事になり、シリーズ全体の人気に響く。そのバランスを取るのは非常に難しい。F1は世界一のモータースポーツで無くてはならないという、その存在に宿命付けられたものがF1そのものを苦しめているといえるだろう。
さて、ここに示すのはタミヤが上げた模型で見るF1マシンの変遷を示すツイートである。マシンがこれだけ変貌し、そして大きくなってきていることが理解できるだろう。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/tamiyainc/status/1070612927210643457
もう一つ参考に、10年ごとのマシンの変遷を表す図も挙げておこう
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/F1_Images/status/1516741645844238341
日本におけるF1史
1964年に本田技研工業が4輪車開発の研究目的を兼ねて参戦した。当時のホンダは4輪車の販売を始めたばかりであった。しかし、1968年までに2勝を挙げ、一定の成果を上げた。低公害エンジン(CVCC)開発のため、撤退した。
1970年代には幾人もの日本人ドライバーがF1のレギュラーシート獲得のためにヨーロッパで活動するが、レギュラードライバーは輩出できなかった。
一方で1976年に富士スピードウェイで初めてのF1が開催され、スーパーカーブームに乗って多くの観客を集めた。
しかし2回目の開催となる翌年、決勝レース6周目の1コーナーにてフェラーリのジル・ヴィルヌーヴがロニー・ピーターソンのティレルに追突(ブレーキトラブルが原因)。立ち入り禁止区域にいた観客とそれを制止しようとした警備員に飛び込み、カメラマンと警備員の2名が死亡した。これが一因となってその後の開催契約は解除され(これだけが原因ではなく、主催者は大赤字も抱えていた)、マスコミの報道も相まって国内ではモータースポーツ=暴走行為というレッテルがさらに鮮明になってしまった。
1983年にホンダがエンジンサプライヤーとして再参戦し、供給したウィリアムズの下で幾度もの優勝を飾ると、再び日本にF1開催の機運が高まった。
1986年にウィリアムズがコンストラクターズチャンピオンに輝き、1987年には中嶋悟がロータスでのレギュラーシートを獲得。日本GPが10年ぶりに鈴鹿サーキットで開催される事が決定。さらにフジテレビによる全戦中継が決まり、一気に日本にF1ブームが巻き起こった。1986年以前のF1放送はTBS系列で行われており、月1度2レースを40分ほどに編集されたダイジェスト版が放送されていた。
1988年にはホンダがマクラーレンにエンジンを供給、16戦15勝を飾ってチャンピオンをものにした。 この時にチャンピオンを獲得したアイルトン・セナの人気が日本で高まり、F1ブーム≒セナブームと変わっていった。
翌年にはヤマハ発動機がエンジンサプライヤーとして参戦、1990年にはスバルもエンジン供給を行った。
ホンダは1991年までチャンピオンエンジンとして君臨し続けたが、1992年にチャンピオンを奪われ、その年に撤退した。
1994年にセナがサンマリノGPで事故死してしまうと日本でのブームは急落、バブル経済の崩壊も重なってF1ブームは消滅した。しかし、鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂、中野信治、高木虎之介ら日本人レギュラードライバー、ヤマハ、無限らエンジンサプライヤーが引き続きF1で、活躍していった。
1997年にブリヂストンがタイヤ供給を開始、グッドイヤー、ミシュランと言ったライバルと戦い、2010年の撤退までに175勝を挙げた。
2002年にはトヨタがコンストラクターとして参戦。しかしリーマンショックによる景気低迷のあおりを受け、2009年を以て撤退した。最高位は2位、優勝は出来なかった。
ホンダは2000年にBARへのエンジン供給を開始するが、2003年からチーム運営にかかわり始め2006年にチームを買収してホンダF1として参戦、その年のハンガリーGPで優勝する。しかしその後はホンダ独自によるマシン開発が原因で低迷してしまう。巻き返しを図ろうとするものの、リーマンショックによってホンダ本体が経営危機に陥ってしまい、2008年に急きょ撤退を決めた。
2006年には、日本人によって設立された最初のコンストラクター(途中で買収したのは何チームか存在)としてスーパーアグリF1が参戦。1年目は4年前のマシンを無理やり改造して戦わざるを得なかったものの、翌年にはホンダRA106ベースのSA07を使用し、何度かの入賞を経験している。しかしスポンサー企業がダミー会社で資金を得られなかったことが原因で、2008年のシーズン途中で撤退してしまった。
2012年、長い間続いてたフジテレビの地上波の放送が終了、BSに移行する。
日本人ドライバーは佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉と参戦していたが可夢偉が2013年のシート獲得に失敗し、1983年から続いた「ジャパンパワー」の系譜は途切れ、日本は表舞台から姿を消した。
2013年は日本人エンジニアが各チームで活動、曙ブレーキなどのパーツメーカーが供給するなど、裏方として残っている状況であった。
2014年には、小林可夢偉がケータハムのレギュラーシートを獲得、参戦したものの、チームが破産、解散したことで、翌年のシートを得ることはできなかった。
2015年にはホンダが復帰、パワーユニットサプライヤーとして参戦した。だが、全盛期を思わせる名前のマクラーレン・ホンダのコンビは結果を残すことが出来ず、2017年をもってコンビは解消。2018年からトロロッソ・ホンダとして再出発した。さらに、2019年からはレッドブル・ホンダとしても参戦。同シーズンに3勝を挙げた。2020年にはレッドブル2勝・アルファタウリ1勝を挙げるもメルセデス(13勝)の後塵を拝し、同年に2021年シーズン終了をもってのF1撤退を表明した。ホンダのF1最終年となる2021年は、レッドブルが11勝を挙げ、エースドライバーのマックス・フェルスタッペンが自身初のドライバーズタイトルを手に入れた。しかし、コンストラクターズタイトルを手にすることは出来なかった。
2016年はフジテレビがF1の放映権を獲得したものの、FOXからのサブライセンスという形になったため、BSでの無料放送が無くなりフジテレビNEXTでのCSの有料放送のみ、ネット配信であるNEXT smartもCS契約者がオプション的に見られる形となった。その一方でスポーツ中継配信サービスであるDAZNが2016年8月のサービス開始と同時にF1(及び下位カテゴリのF2、F3、ポルシェカップ)のライブ配信を開始している。
2020年、ホンダ&レッドブル育成の角田裕毅が下部カテゴリのF2でランキング3位となりスーパーライセンスを獲得。翌2021年にアルファタウリからF1デビューした。これにより7年ぶりに日本人ドライバーが復活することとなる。
一方、新型コロナウィルスの影響により2020年・2021年の日本GP(鈴鹿サーキット)は開催中止を余儀なくされた。とりわけ2021年はホンダのF1最終年であるが、ホンダ・角田ともに“母国GP”を走ることは叶わなかった。
2022年から2025年まで、18インチホイールをBBSジャパンによってワンメイク供給された。
2026年は角田裕毅がリザーブドライバーとして起用されることが発表された。日本人レギュラードライバーが不在となるシーズンは6年ぶりとなる。
中継放送についてはフジテレビの独占放送契約が締結され、DAZNによる放送が終了されることが発表された。DAZN F1のキャスター陣については、同年からサービス開始となるフジテレビによるFOD F1TVでの続投が発表されている。
元F1ドライバー
アイルトン・セナ(1994年死去)
ナイジェル・マンセル
アラン・プロスト
ミハエル・シューマッハ
ミカ・ハッキネン
キミ・ライコネン
デイモン・ヒル
ジャック・ヴィルヌーヴ
ジル・ヴィルヌーヴ(1982年死去)
マーティン・ブランドル
ルーベンス・バリチェロ(最多出走記録。TENGA)
デビッド・クルサード(ペヤング先生)
ジャンカルロ・フィジケラ(フィジケラは残念なことに)
ヤルノ・トゥルーリ(様式美)
ニック・ハイドフェルド
ジョニー・ハーバート
ネルソン・ピケJr.
小林可夢偉
佐藤琢磨(2010年よりIRLに参戦)
中嶋一貴
井出有治(IDE)
中嶋悟
鈴木亜久里
片山右京
上記以外のドライバーについては 「ドライバー一覧」 を参照。
かつて存在したチーム
- チーム・ロータス(1958~1994) - ロータスF1(現ルノー)とは別組織
- ブラバム(1962-1987,1989-1992) - 1990年から日本人がオーナー
- ティレル(1970-1998) - タイレルとも書かれる
- アロウズ(1978~1990, 1997~2002)
- ミナルディ(1985~2005)
- レイトンハウス(1990~1991) - スポンサーとしては1987年から
- ジョーダン・グランプリ(1991~2005)
- B・A・R(1999~2005)
- トヨタ(2002~2009)
- スーパーアグリF1(2006~2008)
- ブラウンGP(2009)
- HRT(2010~2012)
- ケータハムF1(2010~2014)
- マノー・レーシング(別称マノーGPなど(2012~2017))
- フォース・インディア(2008~2018)
- ザウバー(1993~2005、2010~2018)
- スクーデリア・トロ・ロッソ(2006~2019)
その他
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- quzy…MAD職人(特に納豆)兼エフワンの巣窟パーソナリティ。該当項目参照。
- とら吉…F1+吉幾三の先駆け。該当項目参照
- ひきわり納豆 ... 納豆字幕作成から個性的なMAD職人へ転身。
- ぐるぐるの人 ... CSソースの先駆け。二輪にも造詣が深い。
- Misty(ヤルノ好きMの人)... 腐の想像力とF1の華麗なる融合。
- 冷凍 ... ドライバーズライフ2008プレイ動画(轟音)。
- Nazzo ... エフワン組曲ほか。楽曲の製作でも名を馳せる。
- アイリ ... 迷言、懐かしドライバーなどのテーマ別スライドショー。
- 新ドナルドP...”F1っぽくしてみたシリーズ”を作ったMAD職人
- ニコ・スマイリー
- nikoniko
- 怪物!ル農V8エンジン(44193Cc)
- F1チーム運営シミュレーション
- エフワンの巣窟
- 710khz
- F1コース予習シリーズ
- F1っぽくしてみたシリーズ
- こなたエンジン
- F1の話をしましょうか
名言系
- ついてないね
- 次ないんだよ
- アーバンテサンバイン
- ここはモナコモンテカルロ
- 電気系統
- まるで片道燃料の“特別攻撃隊”じゃないか
- 今度からピットに入る時は君の家に電話するよ
- Rubens, last lap. Let Michael pass for the championship. Rubens. Please.
- OK, so, Fernando, is, faster, than, you. Can you confirm you understood that message?
- プランF
- Leave me alone! I know what I'm doing!
- Yes yes yes, I'm doing all the time, you don't have to remind every ten second.
- プロストが24人いれば毎回素晴らしいGPが見れるだろう。
しかし24人全員がセナなら、全員1周も持たずに接触リタイアとなるだろう。
そして24人全員がマンセルなら、全員ゴルフ場へ行くだろう - 死にたくなければレーサーなんて辞めればいい
- 僕はもう、F1をスポーツだとは思わない
- いやぁ~・・・・バトン下手ですね~
- よくやったね、ナイジェル。本当にいい気分だろ、そうじゃないか。
これで君も、僕がいやな野郎だったわけがわかったよな。この気分をなくしたり、他人には経験させたりしたくなかったのさ - 僕とセナとの違いはその愛読書にある。セナは聖書、僕はプレイボーイ
- F1は幼稚園じゃないんだ
- マルチ21だろ、セブ?マルチ21だよな?
- 人生は絶えずに回ってるんだよ
- 神を見た 僕は神と共にあったんだ
- これがレースだ
- 今のフェラーリは赤いカミオンだ
関連動画
2007年ヨーロッパGP伝説のF1ホイホイ。総合ランキングに入った。
F1マシン、F1ドライバーのすごさがわかる動画
組曲『エフワン中継』などの替え歌
F1関連MAD
関連立体
関連項目
- モータースポーツ
- 国際自動車連盟(FIA)
- フォーミュラレース
- レース開催地
- TopGear
- F1MAD
- F1-OP
- F1-ED
- F-ZERO
- TRUTH(T-SQUARE)
- F1チーム運営シミュレーション
- F1/エフワン(映画)
- ドライバー一覧
脚注
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兄弟記事
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