とある飛空士への恋歌とは、犬村小六のライトノベルである。イラストは森沢晴行が担当。
小学館ガガガ文庫より2009年~2011年まで刊行され完結済み。既刊5巻。
2014年にアニメ化され、同年3月まで放送された。全13話。
概要
『とある飛空士への追憶』に続く、『飛空士』シリーズの第2弾。世界観は共通しており、追憶のキャラクターが一部登場するものの、直接的なストーリーの繋がりはない。シリーズ第4作の『とある飛空士への誓約』は、それまでの飛空士シリーズ全作品のストーリーや伏線が合流するような展開になっており、特に本作とのストーリー的関係が深い。
前作と同じく、水素電池により駆動する戦闘機による空戦に、様々な事情をはらんだ主人公ら主要人物を含めた子供達が航空学校へ入学。その後、様々な事柄に巻き込まれ、そして成長していくという要素を合わせた物語。
前作では見られない戦闘機編隊VS戦闘機編隊、雷撃機VS飛空艦隊、急降下爆撃機VS飛空戦艦、飛空戦艦VS飛空戦艦と多彩な戦闘場面もあり、主人公らの様々な思惑が交錯する日常と戦闘の非日常を書き分けられている話になっている。
タイトルが非常に勘違いされやすく、「飛空士」を「飛行士」と勘違いする人が非常に多い。また、同じくタイトルに「とある」がつく「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」からの影響か、「とある飛空士への恋歌」ではなく「とある飛空士の恋歌」と勘違いされる事も多い。
あらすじ
海の尽きる場所を、
空の果てを見つけるために。
僕らは空飛ぶ島・イスラに乗って旅に出た。
公式サイトより
「旅立ちなんかじゃない、これはきれいに飾り立てられた追放劇だ」
カルエル・アルバス
大瀑布と呼ばれる巨大な自然の海の滝を挟んで隣接する、バレステロス共和国、斎ノ国、帝政ベナレスの3ヶ国以外には、大陸や国家の存在が確認されていない世界。
バレステロスが鹵獲した空飛ぶ島「イスラ」を使い、聖アルディスタの神話にあるように「空の果て」を目指す計画を立ちあげた。
そして出発のとき、革命により全てを失い、代わりに家族を得た主人公と、不思議な力のためにしたくもない革命に加担させられ、現在もその御旗に掲げられる少女がいた。
彼らは様々な人間関係・出来事に翻弄されつつ、「イスラ」に建設された学校で友人らと生活を共にしながら「空の果て」を見つけるために旅立っていく。
登場人物
- カルエル・アルバス - CV:花江夏樹
- バレステロス共和国出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 金髪碧眼の美少年だが、とある理由で性格が素直ではない。ヘタレ。
- とある事情からアルバス家の養子となっている。アリエルとは義兄妹の関係だが、アリエルの主張でいつもどちらが兄か姉かで喧嘩をする。
- 人当たりが良く、誰とでも普通に接する事ができるため直ぐに人と仲良くなれる。 アリエルのことはアリーと呼ぶ。
- クレア・クルス - CV:悠木碧
- バレステロス共和国出身。カドケス高等学校飛空科「ヴァン・ヴィール」組。15歳。
- イスラ航海長のルイス・デ・アラルコン提督の親戚。黒髪に葡萄色の瞳をもつ美少女。大変な気弱かつ内気な性格で人に容易く話しかけることが出来ない。
- 整った容貌であることは事情から自覚がなく、周りから誘われても躊躇する。
- アリエル・アルバス - CV:竹達彩奈
- バレステロス共和国出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- カルエルの義妹。赤茶けた髪色に碧色の瞳をもつ少女。
- 生まれた日がカルエルより1日遅く、カルカルとの初対面時にそれを不満に思い「義姉だ!」と主張し、今でもそのことでカルエルとよく喧嘩をする。
快活で誰とでも仲良くなれる性格の上に姉妹譲りの可愛らしい容姿からよく男性に誘われる。 カルエルのことはカルと呼ぶほか、喧嘩の際には「ヘタレマザコンナルシスト」と罵倒する。
- イグナシオ・アクシス - CV:石川界人
- ベナレス出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 授業以外は姿を見せない謎の多い少年。人当たりは良いとはいえないが顔立ちは整った美少年。
- ノリアキ・カシワバラ - CV:下野紘
- 斎ノ国出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 黒髪、黒目で髪を逆立たせた容姿。元気が良く空回りする事が多い性格。また「特徴がない」と周囲から言われる。
- ベンジャミン・シェリフ - CV:立花慎之介
- ベナレス出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 白色の髪に白い肌の容姿。常に丁寧語で話す物腰が穏やかでメガネをかけた知的な印象を受ける少年。
- シャロン・モルコスとは幼馴染。
- ミツオ・フクハラ - CV:浜添伸也
- 斎ノ国出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 黒色の髪に全体的に太り気味の体系で性格は温厚な少年。軍事マニアでもあり、学校では未習の知識も豊富。
- どもりはするが真面目で思った事は率直に言う。
- チハル・デ・ルシア - CV:田野アサミ
- バレステロス共和国出身。バレステロスと斎ノ国のハーフで。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 浅黒い肌色に茶髪。軽い口調に語尾をのばし、派手目の化粧をしている少女。一見とっつき難そうだが、本人はかなり礼儀正しく、思いやりのある性格をしている。
- ガム等よく口に含んで何か噛んでいる。
- シャロン・モルコス - CV:早見沙織
- ベナレス出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 白銀の髪色に浅黒い堀の深い容姿。
- 15歳とは思えないほど発育のいい体形に加え、温厚な性格も極まってよく年上に見られる少女。
- ナナコ・ハナサキ - CV:南條愛乃
- 斎ノ国出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 黒い髪に黒い瞳の容姿。ほんわかとした雰囲気と独特な語尾を延ばす話し方で人に好かれる少女。
- 髪をツーテイルにしている。
- 噂が大好きでよく話を振ったり話題を探したりしている。
- ウォルフガング・バウマン - CV:丹沢晃之
- ベナレス出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
- 白色の髪に15歳とは思えないほどの大柄で筋骨隆々とした少年。自分からオジサンと間違われると言う。
- 公用語のバレステロス語は知り合いに習ったとのことだが、強い訛りがある。作中では「~ごわす」という訛り(鹿児島弁風)で表現される。
カドケス高等学校飛空科
- ホアン・ホドリゴ・バンデラス - CV:黒田崇矢
- 飛空科教員。センテジュアル組を担当。筋骨隆々の黒く毛深い肌を惜しげもなくさらけ出し、暑苦しい雰囲気を纏った男性。寝坊したり時折適当な指示をだしたりと頼りない部分もあるが、大変生徒思いで且つその実力は計り知れないものを持つ。
- ソニア・パレス - CV:内山夕実
- 飛空科教員。ヴァン・ヴィール組を担当。金髪碧眼の容姿端麗な軍人。現役のイスラ空挺騎士団の軍人であり、学校長に依頼されてやってきた。最初は教職になれないようであったがその過程で生徒への愛情も持ち、生徒の生を優先するようになる。軍人そのままの厳しい授業を課しているが、生徒に空で散ってほしくない為。ズボラなバンデラスによく鉄拳制裁を見舞っている。
- シズカ・ハゾメ - CV:佐藤はな
- センテジュアル組学生寮寮監。通称「寮長」。黒髪おかっぱの小柄な女性。本人曰く「派遣労働者」。寮の監督をする気がないのか「学生の自主性を重んじる云々」といって寮の自治にまったく干渉しない不思議な人物。そもそも寮の仕事をやっているのかさえ不明。神出鬼没でいるのかいないのかわからず、気づいたらいるという描写が多い。
犬村小六の前作シリーズ「レヴィエタンの恋人」に「羽染静(はぞめしずか)」という人物が登場しているが同一人物かは作者はあとがきを記さないため不明である。
- ファウスト・フィデル・メルセ - CV:保志総一朗
- バレステロス出身。カドケス高等学校飛空科「ヴァン・ヴィール」組。15歳。
金髪碧眼の美男子。イスラ空挺騎士団団長レオポルドの息子。皇国時代の貴族階級の風習から人を上から見る姿勢が有り、センテジュアル組を見下す傾向がある。またクレアとペアになったカルエルと度々衝突する。しかし座学・操縦共にトップクラスの成績を収めている努力家であり、有事の際には自ら先頭に立って迎撃に出るなど、責任感の強い人物でもある。
- イグナシオ・アクシス - CV:石川界人
- ベナレス出身。カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
銀髪に空色の瞳を持つ少年。女性のように整った綺麗な顔立ちの青年。当初は女子にも人気があったが、なぜか人との接触を極力拒み単独でいることが多い。ペアはアリエルと組み、その後「イグナ」の通称で呼ばれる。
- マルコ・サントス - CV:本橋大輔
- カドケス高等学校飛空科「センテジュアル」組。15歳。
ウォルフガングのペア。ウォルフガングはその容姿と態度からなぜか人気を集めており、彼もその性格にほれ込んだ1人。
イスラ関係者
- ニナ・ヴィエント
- イスラ管区長。かつての「風の革命」における「風呼びの少女」として象徴ともなった少女。不思議な力で風を自由自在に操り、風で自身を守ったり、戦艦を沈めることすら出来てしまう。
出自は不明だが幼い年齢ながらも雄弁に多くの民衆の前で悠々と演説し、その心を掴み取ったり、誰の前でも全く動じない君主たる才気に溢れているように見えるが、実の所は殆ど感情らしい感情はなく、裏で風の革命の中心人物となったアメリアーノ辺境公によって担ぎ上げられた少女で、革命の傀儡でしかなった。
ある理由から風が呼べなくなり、共和国制移行後、アメリアーノ辺境公による行き過ぎた処刑、また腐敗政治により、王政復古の声が高まり、ニナ・ヴィエントもまた「イスラ計画」へ乗ることとなった。
- ルイス・デ・アラルコン - CV:小杉十郎太
- イスラ4人議会の1人でイスラ航海長。かつては探検家として「聖泉」を発見、生還し英雄とされた人物。仲間内ではその時の名残で「提督」と呼ばれる。長い黒髪にヒゲをたたえた中年の男性だが軽い性格で女性を見ると何がしか口説こうとする。空の果てを見つける旅も彼の提唱でもあり、例え帰ってこれなくとも真実を自分の目で見ることを夢見ている。
- レオポルド・メルセ - CV:屋良有作
- イスラ4人議会の1人でイスラ空挺騎士団団長。昔はバレステロス皇国元帥であったが、「風の革命」にてラ・イール王家に見切りをつけ革命軍についた過去がある。ファウスト・フィデル・メルセの父親。
神速を尊ぶ思想を持ち、「会敵後は即座に全戦力を投入する」という戦術を好む。本国にいた時代は有能な猛将として知られていたが、様々な戦略で責めてくる空の一族に翻弄される。
- アメリア・セルバンテス - CV:瀧本富士子
- イスラ4人議会の1人で外務長。略さず言うと「イスラ対外防諜・積極諜報・宣伝謀略本議長」。
若く美しい容姿に加えて鉄扉面かつ仕事以外のことは極力口に出さない女性。限られた戦力の運用について度々レオポルドと衝突している。
その能力は大変優秀で空族との交渉時にはほぼ1人で臨み、ゼノン・カヴァディスとも対等以上に渡り合った。
- マルクス・サンチェス - CV:前田剛
- イスラ4人議会の1人で財務長官。
過去に皇国王家と交流があった男性。イスラに乗った最年長の人物。
- ウルシラ伯爵夫人 - CV:加納千秋
- クレアの家庭教師兼世話役をになっている壮年の貴族夫人。痩身で神経質そうな目に細い眼鏡をかけ、気難しい説教を事あるごとにクレアに言い聞かせている。世話役と称しているがクレアの監視役でもある。
バレステロス共和国
- グレゴリオ・ラ・イール - CV:松田健一郎
- かつての皇国の皇王。カール・ラ・イールの父。「風の革命」によって失脚し、妻、皇子と共に従兄弟叔父が治める斎ノ国の三ツ浦へ亡命しようとした所捉えられ、その後処刑された。処刑時に「再び王政を望む時が来る時のために王の血を保存せよ」とカール皇子の延命を説いた。
帝政ベナレス・斎ノ国との3国協調における政治ばかりしか見ていなかったために国情は悪化した。また女好きであったことも有名で妻のマリアとは不仲であった。
- マリア・ラ・イール - CV:天野由梨
- かつての皇国の皇妃。カール・ラ・イールの母。「風の革命」によって革命軍に捉えられ、皇子と共に刑務所へ投獄、その後に処刑が決まり皇子を残して連れて行かれ処刑された。
世俗を知らず、毎日皇都アレクサンドラの宮殿でパーティーを開き、カール皇子と共に裕福な生活を送っていた。風の革命発起時にはそれ自体知らなかったほど関心が無かった。
刑務所へ投獄中、カールへの愛情を取り戻し、「あなたが許したら、光が闇をぬぐいさる」という言葉を何度も言い聞かせまた「飛空士になる」という今後の皇子の将来に関わる約束を残した。
- アメリアーノ辺境公 - CV:手塚秀彰
- 風の革命の実の主導者。明確な描写はされていないが、グレゴリオの言葉より、ラ・イール王家に100年もの恨みを持っていたらしい。風を操る少女、ニナを見つけ、それを傀儡に民衆を扇動し、風による圧倒的戦力によって皇都アレクサンドラをたった1日で陥落させ、革命を成し遂げた。
革命後はラ・イール王家の非情さを訴える民衆への情報操作や、移行した共和制の支持を獲得しようと、王政時代の貴族・要人を必要以上に処刑した。その結果、政府内でいつ誰が自分を密告し、命が明日かも知れぬという状況を生み出して恐怖政治化し、結果、横領・贈賄・情報内偵の応酬となり腐敗していった。
- ベルトラン・ソレール
- バレステロス共和国の政治家で共和国制維持の保守派と王政へ戻す王政復古派の間に立つ折衷派に属する。王政打倒なくして今の政治はなかったとし、王政に関わった者を極力排除し、その上で現政府の膿をだして新体制へ移行するのが目的。
それ故、カール皇子の現状やニナの現状も当然ながら掴んでおり、生存している皇子は折衷派にとって今後の政変のための都合上、邪魔でしかなく、カール皇子にイスラ計画に参加しないかと使者を送った。その際、カール皇子の親族となっていた市民1人も計画参加への承認をしており、2人の学費・生活費は彼が出資している。
- ミハエル・アルバス - CV:松山鷹志
- 皇都アレクサンドラから遠く離れた飛空機製造・修理の町ベラスカスに住む技術者。路上で途方にくれていたカルエルを引き取り、その日に家につれて帰り、家族に紹介した。よく修理が終わった飛空機のテスト飛行をするがそれは生来左目が見えておらず、そのために夢であった飛空士になれなかった憧れから来ている。
妻はアリエルを生んで他界しており、気ままな子育てをしているように見えるが姉妹やカルエルには父親らしい愛情をもっており、「飛空士になりたい」というカルエルの意見を尊重し、イスラへ送り出した。
- ノエル・アルバス - CV:秦佐和子
- アルバス3姉妹の長女。通称「ノエ」。髪は赤みがかった茶髪で下ろしており、整った容姿で落ち着いた性格。カルエルと9歳でであったときから大変甘やかしており当時16歳で有りながら母親役のように愛情を持って接した。アリエルはノエルが甘やかした為に「ヘタレマザコンナルシスト」になったのではないかと言っている。
アリーメンの起源ともなるラーメンは彼女が働くレストランに着ていた常連客のラーメンに詳しい斎ノ国のおばあちゃんから習った物。物語終盤には26歳となってベラスカスの炭工夫のペドロと結婚、2児の母親となっている。
- マヌエル・アルバス - CV:浜崎奈々
- アルバス3姉妹の次女。通称「マヌ」。髪は赤毛でツインテールから短髪へ。騒がしい性格で整った容姿。ノエルと同じく12歳時にあったカルエルを甘やかして育てた。5年後の17歳にはパン屋で働いており街の看板娘と評判になっていた。カルエルが帰還した物語終盤では22歳になって、パン屋の息子フランコと結婚しており1児の母親となっている。
神聖レヴァーム皇国
- ファナ・レヴァーム
- 神聖レヴァーム皇国執政長官皇民議会第一人者。隣国の「天ツ上」との戦争を早期に終結させ、西方方面への探索艦隊を指揮した「西海の聖母」と呼ばれる女性。
カルロ皇王をも差し置いてそのカリスマ性と人気、また有能な政治手腕からすでにレヴァーム宮廷内を掌握している実質的な指導者。
西方探索時の空族と戦闘に足踏みしているところ、偶然にもイスラと出会い、聖泉の共同探索、イスラへの戦力・物資の無償援助を書簡など通じて約束した。イスラが空族との交渉後は聖泉を抜け、レヴァームへ一時停泊、航海に疲れたイスラの住民のレヴァームへの永住を一部受け入れている。
イスラとは何度も書簡でやり取りをし、レヴァーム寄航時にはルイス提督と謁見をし、会話、その後マルコス中将とともに聖泉を発見通過したとして叙勲をしている。
前作「とある飛空士への追憶」に登場するヒロイン、ファナ・デル・モラル本人。
- 海猫(うみねこ)
- 神聖レヴァーム皇国に所属するエースパイロット。レヴァーム空軍最新鋭機体「アレイスⅤ」に搭乗し、ノーズアートは「海猫」。
イスラの危機を度々救っている。カルエルの危機も救っており、単独の戦力はかなりのもの。イスラとの共同探索時には同行することとなる。
「彼」は数度イスラに降り立っており、自分の危機を救ってくれたカルエルはシルクラール湖畔にて海猫と会話をして彼の危機を救ったとき見せた「イスマエルターン」についての機動についても教えている。「戦争は好きじゃない」ともカルへ語っており、ノーズアートについては「1度も会話をした事の無い親友との約束」という不思議な回答をしている。
前作「とある飛空士への追憶」に登場する主人公、狩乃シャルルと符号する部分が大変多いが、今作内の描写には「海猫」としか表記されず、本人であるという確証が一切なく作者からも明確な言はないため不明である。
- マルコス・ゲレロ - CV:竹内良太
- 神聖レヴァーム皇国聖泉方面探索艦隊司令官、旗艦エル・バステル艦長。階級は中将。
ファナ・レヴァーム執政長官の命を受け、聖泉方面探索時に、イスラと接触、その後イスラの危機に偶然にも遭遇することが出来た。そしてイスラに降り立ち、双方の援助などを確約した。空族の人質交渉についても現在の戦力では聖泉通過は難しい意見を述べている。またニナを「ファナと似ている」と称している。
聖泉通過後はレヴァーム皇国の凱旋式へと誘導し、イスラ住民の上陸を援護した。この世界の秘密が空族の王子よりもたらされ、聖泉観測の艦隊として消えるイスラへ随伴した。またイスラを失ったイスラ住民を帰還する時の艦隊の防衛をも担った。
前作「とある飛空士への追憶」の終盤に登場するエル・バステル艦長、マルコス・ゲレロと同一人物。
空の一族
- 銀狐(ぎんぎつね)
- 空族側のエースパイロット編隊。作中度々登場してくる。機体が銀色に塗装され、ノーズアートが「狐」であった事から銀狐と呼ばれている。イスラを守ろうとする学生らを優れた空戦技術で翻弄した。
- バシレウス・アウディカス
- 空族第1飛空要塞「スコルピウス」司令官。
空の一族以外の地上人を見下す選民思想の軍人で、またかなりの攻撃的態度を取る。
空族の人質交渉のために飛空要塞を訪れたアメリアを不遜な態度で案内をした。
- ゼノン・カヴァディス
- 空族外務尚書省次官。
外見は穏やかな雰囲気を纏った中年男性であるがその本性はかなり狡猾且つ交渉を自身の利益優先で成立させようとする優れた外交手腕を持つ。空族上層部からも信頼されておりイスラ大使であるアメリア・セルバンテス外務長との交渉を一手に担っている。
その際に空族内の政治的内情をアメリアに漏らし、最終的には彼の望む所ではなかったが、妾腹の王位継承権第2位の王子とニナとの「親善大使」としての交換、空族内部の情報提供、聖泉を安全に通行するための旗琉信号の提示まで条件を飲まされた。
- マニウス・シードゥス
- 空族王位継承権第2位の王子で王の妾腹の王子。17歳で自身のことを「余」と言う。
ゼノンの交渉によって「親善大使」として人質交換による移住でイスラへ降り立つ。しかし内情は現在王位継承権第1位の本妻の息子が大変ボンクラで対照的にマニウスは非情に秀才のため、空族内部のある派閥では次期王に彼を据えようとする動きもあり、つまり邪魔であった理由からイスラとの人質交換となった。
大変な秀才であり、バレステロス語も初対面で既に完全習得済。また知識欲は豊富であてがわれた屋敷で様々な書物を読みながら、あらゆる食事を食べつくしている。
性格は他の空族にもれず地上人を見下しており、「世界の秘密」を知っているにもかかわらず懇願するルイスに一切教えようとしなかった。しかしアリエルのとあることからマニウスより「世界の秘密」について明かされ、この世界の全容、またイスラがこの後どうなるのかが全て明かされた。その後の動向は不明。
用語集
国
- バレステロス共和国
- カルエル、アリエル、クレア、チハル、の出身国。首都はアレクサンドラ。「大瀑布」を挟んで帝政ベナレスより上、斎ノ国と西に隣接する。
6年前までは「バレステロス皇国」という帝政であったが、革命により共和制へ移行した。
- 空飛ぶ島、「イスラ」を鹵獲したのは物語開始の10年前、前政権の皇国であるが、革命後も計画は引き継がれている。
- 比較的金髪や有色の髪を持ち、人名や言語は現代で例えるならラテン系(スペイン系)が多い民族。
- 帝政ベナレス
- シャロン、ベンジャミン、イグナシオ、ウォルフガングの出身国。首都はキエラサザード。1300mの大瀑布を挟んでバレステロス共和国、斎ノ国の下方に位置する。半世紀ほど前までは3国間で戦争が行われていたが、現在では表向きは協調路線を取っている。
- 比較的色素の薄い髪色に浅黒い肌を持つ。人名や言語はゲルマン系(英語系・ドイツ語系)が多い民族
- 斎ノ国
- ナナコ、ノリアキ、ミツオの出身国。首都は描写がないため不明。大瀑布の上側、バレステロス共和国の東に位置する。3国との協調路線をとる1国。
「ラーメン」や「箸」、「漢字・かな」といった文化が存在しており、新聞や駅構内の標識に用いられている言語は日本語である。
- 黒髪に桃色の肌色をもつ。人名や言語は日本系が多い民族。
- 神聖レヴァーム皇国
- カルエルの国よりも遠く、聖泉を渡ったはるか彼方にある未知の国。物語終盤に登場し、イスラへ多大な援助を行った。
前作「とある飛空士への追憶」に登場した国。
- 帝政天ツ上
- カルエルの国よりも遠く、聖泉を渡ったはるか彼方にある未知の国。物語終盤に登場。天ツ上の沖合を通過する際に「珍しい機体」によって見送りをしてくれた。近年までレヴァームと戦争をしていたらしい。
- 前作「とある飛空士への追憶」に登場した国。
地域・組織
- イスラ
- 10年前、旧バレステロス皇国が鹵獲した文字通り「空を飛ぶ島」。バレステロスの地上と島は出奔式まで数千本もの鋼線で繋ぎとめられていた。
- 高度2000m程度を浮遊する、全長25km、全幅9km程の巨大な島。
- イスラを用いて「空の果てを見つける冒険を行う」というのがイスラ計画であり、この計画へ参加するため13000人が移り住んだ。内訳は貴族、政治家、そして一般市民である。長い旅路のため、島全体を「空の都市」として改造され、地上とほぼ同じ施設が作られている。このため、船での長期航海のような精神的負担は最小限に抑えられる。山があり、平地、湖に青々とした森、さらに耕地から整備された街並みに飛行場が2つ。中央庁舎に騎士団居住区と港湾施設等がある。
- 防空戦力に超弩級戦艦やイスラ空挺騎士団の戦闘機・雷撃機・直掩機を約230機を擁する。
- 旅に何年かかるか不明なため、学校も存在する。普通科やカルエルが所属する飛空科もある。また町は「平民」が住む「センテジュアル」と「貴族」が住む「ヴァンヴィール」によって分けられている。
- イスラ空挺騎士団
- イスラが擁する防空戦力。「騎士団」とされているのはバレステロスの貴族階級時代の名残である。飛空戦艦1隻、ティルトローター式双発複座の水上戦闘機60機、単発単座戦闘機20機、雷爆撃機150機の合計230機を保有する。
- カドケス高等学校
- 主人公、カルエル達が飛空技術を学ぶ学校。飛空科の学生は将来の空挺騎士団員候補生と位置づけられており、いずれは正規パイロットとして防空任務につくことになる。他には普通科、整備科など様々な科が存在する。
- 飛空科は貴族と平民が住む町からとって「ヴァンヴィール」組と「センテジュアル」組に分けられている。
- 空の一族
- 創世神話にその存在が記述される一族。バレステロス、ベナレス、斎ノ国の3ヶ国の創世神話において、内容こそ違うものの「空の一族」なる一族の記述がある。空に住まう一族とされ、聖泉の守護者とも記述されている。長らく神話上の存在でしかなかったが、原作では第2巻終盤、アニメでは第5話で登場する。「聖泉に侵入した者は生かして還さない」という宗教的信念による戦闘をしかけてくる、極めて攻撃的な種族。高翼機や木造の飛空艦艇など一昔前の戦力しか持たないと思われていたが、それは目くらましに過ぎず、超大型爆撃機、爆撃機直掩専用の飛空母艦(空中空母)、低翼の単発単座戦闘機、さらにはイスラと同じ「空飛ぶ島」まで保有する。こういった多種多様な戦力を、複数の囮として使い捨てた上で主力を目標へと突入させる戦術を取る。
- アニメ版においては、現代の二次大戦期にナチス・ドイツで運用された機体によく似たデザインの軍用機が登場している。
機械、飛空機
- エル・アルコン
- アニメ1話冒頭の空戦に登場。カドケス高校飛空科の練習機。オレンジ色の塗装がされている。
- 複座の水上戦空機(戦闘機)だが、練習機として使用される。ティルトローター(ローターを機体に対して傾ける『ティルトする』こと)傾ける形式)式の双発機。離発着はローターを上部へ、飛行時はローターを前方に向ける。ローターのブレード枚数は3枚。
- 最高速度350km/h、上昇限界高度3500m。
- 垂直離着陸(VTOL)、水上発着・水上発電が可能で、小回りの利く運用が可能。
- 固定機銃をもたないため、戦闘時は後部席搭乗者が対空機関銃や対空ライフルを手で撃つことになる。
- 戦闘機がこのような運用方法になっているのは、バレステロス、斎ノ国、ベナレスの3ヶ国では「低空を低速で飛行しながら射手が撃ち合う」という戦法が一般的なため。現実に近い単発単座戦闘機は出現したばかりであるが、「固定機銃で打ち合うのは騎士道精神的に受け入れがたい」とされ、移行があまり進んでいない。
- ラガルディア
- アニメ1話冒頭の空戦に登場。イスラ空挺騎士団に60機が配備されている複座水上戦空機。灰青色の塗装がされている。原作ではイラストが無かったため、外観はアニメで初めて明らかとなった。
- 正規戦空機。エル・アルコンをやや大きくしたような外観で、同じくティルトローターを持つ。ローターのブレード枚数は4枚。
- 着陸装置は引き込み式。主翼は僅かだが前進翼となっている。前席のみに密閉式の風防が装備されており、後席はエル・アルコンと同じ吹きさらしである。
- エル・アルコン同様に固定機銃は持たず、射手による射撃が攻撃手段。万が一の際には着水して充電ができる点で融通が利き、前途になにがあるかわからない今回のような旅路での防空任務や偵察等の任務に重宝されている。
- マキナ・デオ
- イスラ直掩用として、イスラ空挺騎士団に20機が配備されている単発単座戦空機。原作中ではイラストがないが、文章を見る限りでは、現実における第二次世界大戦の頃の単発単座戦闘機とほぼ同じスタイルの機体のようである。ただし、バレステロス・バナレス・斎ノ国ではプロペラ同調装置が存在しないため、機銃は主翼部のみに装備となっている。ラガルディアよりも格闘戦性能に優れる一方で、着水機能を持たないために着水しての充電が不可能なことが欠点とされる。また、固定機銃が騎士道精神の観点から快く思われていない。
- アニメ版では第7話においてレオポルド・メルセ空挺騎士団長の台詞に登場。7話時点では外観は不明。
- 艦上雷爆撃機
- 空挺騎士団に150機が配備されている複座の雷爆撃機。名前から分かるように艦上機だが、イスラには空母が配備されていないので、イスラ地表面の航空基地で運用されている。空雷(空中魚雷)と呼ばれる、ロケット弾に類似した無誘導プロペラ推進弾を主に運用する。
- 原作ではイラストがないが、アニメ版ではラガルディアに酷似したデザインがなされている。相違点は尾翼がY字であること、密閉式の風防が全席を覆っていること、外部に露出した無線アンテナが確認できることである。なお、機体を外から描写するシーンで搭乗員が3人確認できるが、機内を描写するシーンでは搭乗員を2名しか確認できないため、複座か三座なのかは現時点では不明。
- ルナ・バルコ
- アニメ1話冒頭の空戦に登場。イスラ防空の要である超弩級飛空戦艦。
- 元はバレステロス共和国所属艦であったが、イスラ計画に伴い転属された。
- 全長約260m、総排水量約65000t。6基の揚力装置で飛行する。
- 外見デザインは、現実における第二次世界大戦期末期に登場する超弩級戦艦の風貌によく似ている。甲板上に主砲、対空砲、対空機銃を装備。艦底部にも対空機銃を備え、艦底部爆弾倉には対潜爆弾や対地爆弾を搭載できる。
- 飛空士シリーズに数多く登場する他の飛空艦艇と同じく、底部に設置された巨大な「揚力装置」によって飛翔する。艦底部に複数設置されているプロペラが揚力装置なのか推進用プロペラなのか、そして後者の場合揚力装置はどのようなものなのかは不明。
- 着水時には飛空機と同様に海水から発電できる。
- サン・アブリール
- 全長230m,排水量55000t越え。50cm主砲8門の超弩級飛空戦艦。最後部に艦載機を発進できるカタパルトを搭載している。
- マエストラ
- 最新鋭単座戦空機。単発機で艦載機。オーバーブースト時に700km/hを越え、高度8000m以上巡航可能。
その他用語
- 大瀑布
- この世界に存在する高度差1300mの巨大な海の滝。まだ飛空機が発達していなかった頃、探検してもどこまでも続いており、端は見つかっていない。かつてはこの滝が世界の果てと思われていた。また大瀑布を隔てた国とは飛空機の発達によって初めて顔を合わせることとなった。この大瀑布の上側にバレステロス、斎ノ国の2ヶ国、下側にベナレスの1ヶ国が存在する。
- この世界で軍艦や輸送船が飛ぶことに発達したのは、一重にこの大瀑布を超える事ができるためである
- 水素電池スタック
- あらゆる飛空機、飛空艦艇の動力源。自動車用や、家庭電気用としても普及している。エネルギーを消費することなく海水から水素を抽出できる触媒を内蔵し、抽出した水素を空気中の酸素と反応させて電力を得ている。永久機関の一種であるが、作中では「永久機関」やそれに類する表現は用いられていない。
- シリーズ第1作の「とある飛空士への追憶」や今作で水上機が多いのは、着水さえ出来れば海水から水素を補給できるため。つまり理論上の航続距離は無限であり、飛空艦艇も航続距離は無限である。
- 得られる電力で駆動する原動機は、「とある飛空士への追憶」および本作序盤までは「エンジン」と記述されていたが、飛空士シリーズ第3作の「とある飛空士への夜想曲」では「DCモーター」と表記された。また、「とある飛空士への追憶」においても、劇場版公開に際して大幅な加筆修正の末に刊行された新装版で「DCモーター」と改められている。
- 聖アルディスタ
- この世界を創造した神とされるもの、創造神。この信仰は国を超えてなぜか普遍的に広まっており、各国で聖アルディスタを神と崇める宗教・宗派が存在する。
- 空の果て
- 聖アルディスタによる、世界創世神話にある石畳が作り出した「水が落ちない工夫」のこと。これは神話にある「聖泉」がルイス・デ・アラルコンにより発見されてことから、空の果ても実在する可能性がある、とのことで発見及び探検の計画がなされた。
- 不動星エティカ
- 世界創世神話で「人間」が「聖アルディスタ」に「世界の果てはどこにあるのか?」と問いただした所、目印として字のごとく動かない星を作り出したとされる。実際、不動星エティカはいくら方位をずらしても、距離を移動しても常に南東方向を指す。
- 聖泉
- 冒険家、航海家のルイス・デ・アラルコンが神話通り、不動星エティカへ向けて約4ヶ月以上も飛行艦隊で飛び続け、発見した「果てしない海の噴水」。海一面がどこまでもどこまで上に向かって吹き上がっている特異な現象地帯。明確な海面が存在しないため、着水が不可能。そのため生活電気の電源や、航空機の動力源として用いられる水素電池スタックの運用に大幅な制限が加わる。
- 旗旒信号
- 船舶間で事前に決められたルールに乗っ取って旗を用いて意思疎通を交わす信号のこと。作中アメリアはこの空族空域の通過権となる旗旒信号を交渉で得ており、空の果てへの探索が可能となった。
- 世界創世神話
-
始めに言葉があり、次に夜が生まれ、その後に雨が降った。雨は七日七晩空を落ち続け八日目に「石畳」へ辿りついた。雨は喜び、休むことなく降り続けた。雨水は石畳にたくさん溜り広がっていった。
雨が降り始めて七万年後、雨水はついに石畳の縁から零れ、奈落へ落ちていった。 石畳は落ちる雨の事を憂い、天空にいる聖アルディスタに願った。
「聖アルディスタ、これでは雨が可愛そうです。私はどうなっても構いません。ですから雨をお救い下さい」
聖アルディスタは願いを聞き入れ、石畳を二つに裂いた。すると雨は二つの石畳に再び溜り、また七万年後にあふれ、聖アルディスタはまた石畳を裂いた。
十二万年後にも溢れそうになり、聖アルディスタが再び裂こうとしたとき一番目の石畳が涙して言った。
「聖アルディスタ、あなたの慈悲と寛大さが私の心を打ちひしぐのです。もはやこれ以上の兄弟を求めることを戒めましょう。これからは雨が私の上を永遠に巡るように工夫してあなたへの祝福とします」
一番目の石畳はその誓い通り水が奈落に落ちない工夫をし、落ちていく水を水からの中心から天へと向けて打ち上げた。
聖アルディスタは石畳を讃え、落ちない工夫を「空の果て」、打ち上げられる雨を「聖泉」と名づけた。聖泉から石畳の一部が吹き上がり空を旅する島となった。それらの中には海に落ちて石畳に根を張り、「陸」となった。
聖アルディスタは「陸」に人間を作り友人として動物も創造した。
「永遠の愛を約束しよう、産めよ、栄えよ、地に満ちよ。私はあなた達が『空の果て』から溢れないよう、約束の証として新しい島を天空へ産み落とし頭の上に掲げるとしよう」
約束どおり聖アルディスタは四年に一度、聖泉から空飛ぶ島を生み出した。島は人の上を越え、三つの海を飛び越え、「空の果て」で石畳へ還る。
人間達は「空の果て」は聖アルディスタにどこにあるのかと聞いた。
「私は知っているが答える事を良しとしない。なぜならあなた達が探す事に価値があるから。問いの答えとして天空の彼方に動かない星を置いた。いつの日か教えを守り、三つの海を越えることが出来るようになったら星を目指して進むと良い」
聖アルディスタはそういって不動星エティカを創造し、空へ加えた。
それから、エティカは人間達が自分目指して来るのを待つことになった。
|
テレビアニメ
2014年1月~3月に放送各局にて放送された。ニコニコアニメチャンネルでも配信中。全13話。
スタッフ
主題歌
- オープニングテーマ「azurite」
- 作詞:meg rock / 作曲:伊藤賢 / 編曲:佐藤清喜 / 歌:petit milady
- エンディングテーマ「風が知ってる」
- 作詞・作曲:津野米咲 / 編曲:亀田誠治、津野米咲 / 歌:赤い公園
放送局
各話リスト
関連動画
関連チャンネル
関連項目
外部リンク