ニュー・ジェダイ・オーダー(THE NEW JEDI ORDER)とは、『スター・ウォーズ』サーガの小説シリーズである。
通称「NJO」。「レジェンズ」作品群に属する。邦訳小説全21作。
一度は銀河に平和を取り戻したルーク・スカイウォーカーたちと銀河外からの未知の侵略者ユージャン・ヴォングとのあいだで繰り広げられる壮絶な戦いを通して、新たなジェダイの秩序(New Jedi Order)の確立、そしてフォースそのものとジェダイのあり方への問いかけを描き出した超長篇小説シリーズ。
映画新三部作と並行して1999年から2003年にかけて展開され、スター・ウォーズのスピンオフ小説作品史上はじめて、ルーカス・フィルムによる全面的なタイムライン・プロット管理のもと、これまでスピンオフ小説群に関わってきた多数の作家によるリレー形式で書き継がれるという意欲的な展開が行われた。
それまで連綿と書き継がれてきた旧三部作以降のスピンオフ作品の集大成的なシリーズであり、映画、小説、コミックのみならず各種のゲーム類や設定のみの存在まで含めた膨大なスター・ウォーズ関連作品の要素が再登場を果たした。長大なストーリーには従来のスピンオフ作品ではありえなかったような衝撃的展開が数多く盛り込まれただけでなく、スター・ウォーズの根本設定であるジェダイとフォースについての哲学的思索と再定義をストーリーの核心に置く、意義深い作品となった。
デス・スターを破壊したヤヴィンの戦いから25年。6年前に新共和国と銀河帝国との講和が成立して以来、政争や小規模な地域紛争を山ほど抱えながらも平和と繁栄を謳歌する銀河を、虎視眈々と狙う者たちがいた。銀河辺境の未知領域の向こう、遠い別銀河からやってきた未知の種族ユージャン・ヴォングである。
彼らは遠い昔に荒廃した故郷の銀河を逃れ、新たな故郷を求めて何十世代ものあいだ放浪していた。数十年に渡る入念な浸透と下準備のすえ、ついに侵略をはじめた彼らは、苦痛を礼賛するかたい信仰に基づく激しい闘争心と厳格な階級社会、衣食住から宇宙船まですべて有機物でまかなう卓越した生物テクニックを持ち、あらゆる無機的テクノロジーを冒涜として激しく憎み、そしてフォースで一切感じられなかった。
銀河の端から始まった彼らの侵略に対し、新共和国軍は準備不足ながらも果敢に迎え撃ったが、すでに内憂の対処で手一杯の政府と元老院は新たなる脅威を軽視して責任をジェダイに押しつけ、対応はことごとく後手に回る。あまりに強大な敵の前には少なからぬ勝利もむなしく、瞬く間にユージャン・ヴォングの占領地は広がり、銀河外縁部の惑星はユージャン・ヴォングの生物に溢れた世界へと改造されていった。
いっぽう、平和の守護者たるべき新たなジェダイ・オーダーも、ユージャン・ヴォングに十分な対処を取れずにいた。積極的に戦うか市民の守りに徹するか、ジェダイが果たすべき役割をめぐる対立。戦争への積極参加がダークサイドを招く恐れ。なにより、銀河あまねく存在するはずのフォースが存在せず、ジェダイから感知もできないユージャン・ヴォングという「生物」は、たんに戦力としてジェダイの大敵であっただけでなく、彼らが持つフォースの概念そのものを揺るがす異常な存在だったのである。
そのユージャン・ヴォングにとっても、まったく理解不能な未知の力を操るジェダイの存在は神々への挑戦にほかならなかった。彼らは銀河にジェダイの引き渡しを要求する。むろんユージャン・ヴォングは「不敬者ども」との約束など平然と破る種族だったが、少なからぬ数の人々がジェダイを捕らえ、差し出して安寧を得ようとしはじめた。ジェダイは守るべき市民からも脅かされはじめたのだ。
内外の脅威を前にジェダイが次々に斃れるなか、ユージャン・ヴォングの侵略は、新共和国、帝国、ヘイピーズやハット・スペースといった地域を問わず、銀河のあらゆる場所を巻き込む大戦争へと拡大してゆく。そして侵略者の魔手は、ついに銀河の中枢たるコア・ワールドへと迫っていた……!
以下、中盤以降はネタバレ回避のため格納。
ユージャン・ヴォングがフォース感知者を狩る猟獣を生み出したことで、ジェダイはその対処に甚大な犠牲を出した。新共和国では大艦隊の猛攻の前に銀河首都コルサントが陥落し、無数の難民とともに軍も散り散りになった。新共和国軍はやむなくかつての反乱同盟軍時代の戦略に回帰し、ユージャン・ヴォング軍に多大な損害をあたえつつもアウター・リムへと撤退する。
臨時首都モン・カラマリで行われた国家元首選挙で誕生した新体制は、ジェダイ・オーダーと一致協力しての対ユージャン・ヴォング徹底抗戦を掲げ、銀河の団結を新たにする。新体制は新共和国を緩やかな連邦国家へと再編し、銀河連合自由同盟(銀河同盟)が成立。この政治的変革と並行して、新共和国軍とジェダイはユージャン・ヴォング軍を巧みな陥穽に陥れ、ついに戦局の転換点となる大勝利を挙げた。
銀河帝国やチス・アセンダンシー、ヘイピーズ・コンソーティアムの協力も得た銀河同盟軍は戦略的優位に立つが、粘り強いユージャン・ヴォング軍を前に苦戦を強いられつづける。ジェダイたちは事態を打開し戦争の終着点を見つけるため、未知領域を自由に移動するという伝説の“生きた惑星”ゾナマ・セコートを鍵とみなして探索に旅立った。いっぽうコルサントを新たな母星ユージャンターと宣言したユージャン・ヴォングでは、積み重なる損害を前に戦力不足が深刻化し、被差別階級や下層民にはジェダイを救済者と崇める異端が跋扈するなど、最高大君主の絶対統治体制が次第にゆらぎつつあった。
無数の戦いの末に、両軍は最終決戦に打って出る。銀河首都の奪還を至上命題とする銀河同盟軍に対し、新たな聖地コルサントを死守せんとするユージャン・ヴォング軍。さらには銀河同盟軍が極秘開発したユージャン・ヴォングの生物を皆殺しにするウイルス兵器が実験投入される大波乱のなか、ジェダイの説得を受けたゾナマ・セコートがハイパースペースからコルサント星系へと姿をあらわす。そしてコルサントへと降り立ったジェダイが最高大君主を打倒すると、ユージャン・ヴォングはついに敗北を認めた。
意思を持つ“生きた惑星”ゾナマ・セコートは、遠い昔に滅びたユージャン・ヴォングの故郷の子供というべき星だった。この惑星はユージャン・ヴォングを受け入れ、彼らの新たな故郷として共生する道を選んだのだ。足掛け5年、銀河のあらゆる場所を変えてしまった大戦争はここに終結した。ジェダイたちも、長い戦いとフォースに満ちたゾナマ・セコートとの交流を通じ、ジェダイの進むべき新たな道を見出す。
原著は長篇小説全19作(ハードカバー・ペーパーバック混合)。邦訳にあたっては全作が文庫版上下巻構成となったうえ、原著の紙幅が多い一部作品は分巻(各上下あわせて4分冊配本)され文庫全21作42巻構成でソニー・マガジンズより出版された。ほか電子出版や短篇小説が数作あるが邦訳されていない。
日本語訳はすべて富永和子による。邦訳本表紙イラストは全巻を長野剛が担当し、原著の表紙イラストを参考にしつつもまったくオリジナルのものとなった。
※アラビア数字付番・英字表記は原著、ローマ数字付番・日本語表記は邦訳を示す。ただし付番はいずれも便宜上のもので、原著・邦訳ともにシリーズを通しての巻数表記は存在しない。また原著で二部作・三部作とされているものについても、邦訳では特にそれを示すことなく出版されている。
ソニー・マガジンズより出版された邦訳では、前作となるハンド・オブ・スローン2部作に続いて、長野剛画伯による、上下巻合わせて一枚絵となる美麗な新規表紙イラストが全巻で使用された。これらイラストは原書表紙イラストの要素を入れ込みつつも各巻のストーリーを反映させた[1]日本独自のデザインであるが、すべて正式な監修を経て制作されたルーカス・フィルム公式のものである。
原著は一巻本であるため表紙の画面が縦長で、またイラスト自体も比較的シンプルな傾向があった。対する邦訳書籍では文庫本サイズとはいえ二冊分あわせた横長画面として設計されており、イラストについても、原著表紙の要素を引き継ぎつつ当該の巻に登場する重要なキャラクターやメカニックがハイクオリティな写実画で全面に配された、非常に華やかなものとなっている。
その壮麗さは海外サイトにまとめ記事がある(THE FORCE.NET)
のでぜひ見ていただきたいが、全21巻分のイラストで描かれたキャラクターは多数にのぼり、本国公式でもあまり描かれたことのないキャラクターや、経年や格好の変化を反映しつつ幾度も描かれた主要キャラクターの例も少なくない。このため、本来は日本版独自のものであるにもかかわらず、Wookieepedia英語版のような外国語環境にあってもニュー・ジェダイ・オーダー関連のいたるところで長野画伯の作品が引用されているのを見ることができる。
なお、邦訳各巻のイラストに登場するキャラクターと背景要素に関しては記事下部に「邦訳版表紙デザインの要素表」としてまとめた。イラスト鑑賞時に活用されたい。
別銀河に発祥の地をもつヒューマノイド種族。身長1.9mほどで、体の特徴はおおむね人間に近かったが、傾斜した額やつぶれた鼻といった相違点があり、体毛もずっと少なかった。また、身体中に刺青を入れ、部位には異形の生物を移植し置き換えていることが普通で、銀河の一般的な住人からは、人間にシルエットは似ているがまったく異なる、きわめて恐ろしい風貌に見えた。
本来、あらゆる生命はフォースの中にあり、フォースによって感じ取ることができるが、ユージャン・ヴォングと彼らの生態系にはフォースがなく、ジェダイからは感知も干渉もできない虚無として認識された。この点は、ジェダイとユージャン・ヴォングの戦いに大きな影響をもたらした。
神々との仲介者とされる最高大君主をすべての頂点とする厳格な階級社会であるユージャン・ヴォングは、ドメインと呼ばれる氏族ごとに編成され、役割によって6種類の階級(カースト)のいずれかに所属した。戦士階級(軍事)、インテンダント階級(官僚)、司祭階級(宗教)、シェイパー階級(科学)、労働者階級、そして被差別階級のシェイムド・ワン(恥ずべき者たち)である。戦士、インテンダント、司祭、シェイパーの上位エリートは、自らの階級やドメインの政治的優位性のために抗争を繰り返した。
ユージャン・ヴォング文明の最大の特徴は、生命への崇拝(ただし個々の生命ではなく生態系全体に対するもの)と生化学テクニックの全面的な活用(シェイピングと呼ばれる)である。階級内での地位の昇格は、部位の置換や移植の手術を伴っていた。
こうした文化の反面、機械に対しては徹底した憎悪を抱いた。金属をはじめあらゆる無機的なものに不快感を示し、銀河で一般的な機械文明を冒涜と弱さの表れとみなした。特に、人のように考え話す機械であるドロイドは、彼らにとっては冒涜の極みだった。
ユージャン・ヴォングは、建築から日常の小物まであらゆるものを生物由来の有機物で賄う種族である。自らの身体にも部位を有用な生物に置換する手術を行い、自分の役割に都合の良いものへと強化した。惑星に対してさえ、ワールドシェイピングと呼ばれる惑星改造によってわずかな期間で惑星ひとつの生態系をまるごとユージャン・ヴォングの生態系に作り変えた。
彼らが使う装甲服や酸素マスク、各種の武器や支援装備も、すべて生物として育てられたものである。彼らの故郷から銀河間を渡る移民船団を構成してきた巨大戦艦ワールドシップをはじめ各種の宇宙船も当然ながら生物で、船体はコーラル(珊瑚質)によって形作られていた。ユージャン・ヴォングの生物装備の例として、杖状の携行武器アンフィスタッフ、コーラルスキッパーと呼ばれる戦闘機、宇宙船を喰らう巨大な虫グルッチン、通信を行うヴィリップなどがある。
この他にユージャン・ヴォングの科学を特徴づけるものとして、重力制御の多用が挙げられる。ドヴィン・ベイサルという重力場を操る生物を装備するユージャン・ヴォングの宇宙船生物は、エンジン推進ではなく重力場の自在な制御によって航行し、シールドではなく任意の地点に発生させた微小ブラックホールによって防御し(範囲や容量には限界があった)、重力で敵船のシールドを剥ぎ取ることもできた。
ユージャン・ヴォングの戦いは、ヤモスクというテレパシー生物によって制御された。ヤモスクは各艦艇や無数のコーラルスキッパーの戦闘を直接に調整し、彼らの戦闘に完璧な連携をもたらした。このためユージャン・ヴォング軍は極めて強力だったが、ヤモスクを失うと統制を失って混乱し、各個バラバラに無意味な勇戦のすえ全滅することも少なくなかった。
ユージャン・ヴォングは、彼らの神々――宇宙の創造者(クリエイター)たる至高神ユン=ユージャン、殺戮者(スレイヤー)と呼ばれる戦いの神ユン=ヤムカおよび秘密とあざむきを司るトリックスターこと隠匿の女神ユン=ハーラの双子神、生命の製作者(モデラー)としてシェイパーに信仰される雌雄同体の神ユン=ネシェル、恋人たちの神々とされる男神ユン=ティクシンと女神ユン=カー、そしてシェイムド・ワンの女神ユン=シュノからなる――に対する強い信仰を持っていた。
その信仰の最大の特徴は、苦痛と犠牲、そして死を崇めることだった。自らの身体に与えられる苦痛は自分と神々とを繋げるものであり、犠牲と死は生命を神々に捧げるものだからである。このため彼らは、身体的苦痛を歓び、敵に残忍な死を与えることを好み、神々の栄光に包まれて死ぬことを人生の目的とした。ユージャン・ヴォングの扱う生化学テクニックも神々の知恵によるものとされ、「昇格手術」の失敗は、神々の恩寵を失った者としてシェイムド・ワンに落とされ嘲笑される結果をもたらした。
特に戦士階級では、勇敢さとユン=ヤムカに捧げる犠牲をもっとも崇高なものとみなしたために、いかなる状況でも勝利か死のどちらかを得るまで戦うものがほとんどだった。このことは、敵する新共和国軍にとって有利にも不利にも働いた。ユージャン・ヴォング軍の消耗のもとにはなったが、降伏を拒否し最期まで戦い抜こうとする戦士たちの前に、しばしば多大な損害を強いられたためである。
ルーク・スカイウォーカーがグランド・マスターとして率いる新たなジェダイ・オーダー。
衛星ヤヴィン4を本拠地とし、ジェダイ・プラキシウムを置く。全体数は100人を越える程度で、旧共和国時代には及びもつかない程度の少数でしかない。発足して20年も経ていないため、旧ジェダイ・オーダーのような赤子からジェダイを育成する制度はなく、結婚して子を儲けたり、新共和国軍をはじめオーダー外で別の仕事についているものも少なくない。
マスターといえる人物が長くルークひとりだったこともあって、ジェダイの多くは宇宙に広がって独自に活動しており、統制がとれていないことが大きな課題。新共和国政府からは多大な援助を受け、新共和国のもとでの平和維持を目的としてきたものの、基本的に新共和国政府や軍の指揮下に入らず各自の判断で事態に介入するため、一部の元老院議員などからは影響力の強さを不安視されている。
特に近年では、実用主義的にフォースを用い、積極的に紛争や不法行為に対処しようとする一派が若いジェダイの支持を集めながらも不用意な行動で反ジェダイ感情の淵源ともなっており、指導者たるルークもジェダイとフォース、そして新共和国や政治との関係については思い悩むことが多い。
エンドアの戦いで皇帝を斃した反乱同盟軍が建国を宣言した新たな国家。
長く帝国軍残党との戦いを続けていたが、エンドアの戦いの15年後に停戦協定を結び、銀河に一応の平穏を取り戻した。しかし平和の到来後、帝国時代に抑圧されていた地域紛争が各所で再発するなど政治情勢が極端に複雑化。「成長期の苦しみ」のなかで行政はしばしば停滞し、機能不全に陥りつつある。
反乱同盟軍以来の主要な政治家や軍人は多くが引退するか死去しており、初代国家元首モン・モスマや指揮官ジャン・ドドンナ将軍はすでに亡く、アクバーやウェッジ・アンティリーズといった軍人たちも退役生活を送っている。物語開始時点の国家元首はボサンのボースク・フェイリャ、防衛軍最高司令官はサラスタンのシーン・ソウヴが務める。
エンドアの戦いで皇帝を失った後の帝国。物語開始現在はモフ評議会が指導する。
エンドアの戦い後、軍閥化して四分五裂しながらも幾度となく新共和国への逆襲を試みたが、結局は1000程度の星系を持つ辺境の地方国家にまで縮小。エンドアの戦いから15年後、最高司令官であるギラッド・ペレオン提督の指揮下で敗北を認めて新共和国に停戦協定を提案し、長い戦争を終結させた。
以後は新共和国に加わらない地方独立国家として存続し、各セクター(宙域)を治めるモフたちによる合議制統治が行われている。帝国軍にはもはや往時ほどの戦力はないとはいえ、スーパー・スター・デストロイヤーをはじめ皇帝時代以来の強大な帝国艦隊をいまだに維持しつづけている。
銀河の外縁部、未知領域に住む青い肌と赤い瞳のヒューマノイド種族チスによる独立国家。
ルーリング・ファミリーと呼ばれる複数の一族が支配する寡頭制で、極めてシステマチックで保守的な社会を形成する。銀河共和国時代にはほとんど知られていなかったが、かつて帝国軍のスローン大提督を輩出した縁により、皇帝生前から銀河帝国とは秘密裏の協力関係にあった。このため、スターファイターなどの技術では帝国軍の影響を受けている。
未知領域に一大覇権国家を築いているが、厳格に先制攻撃を禁じる規律と保守性、そして他種族を見下すチス特有の気位の高さのため、勢力としては孤高を保つ。しかし銀河の外縁部という土地柄、銀河外からの侵略者には敏感で、新共和国へのユージャン・ヴォングの侵攻の動向を慎重に注視している。
銀河のインナー・リムに位置するヘイパン星団を占める君主制独立連合国家。
宇宙海賊により建国されて以来、永きに渡り旧共和国や帝国の干渉を受けつけない孤立主義の星団国家として国境を閉ざしてきた。新共和国の成立後に国交が樹立され国境を開放したが、独立の地位を保っている。独特の構造を持つ主力艦ヘイパン・バトル・ドラゴンを中心とする強力な宇宙軍を擁する。
クイーン・マザーと呼ばれる女王によって統治される世襲女性君主制をとる。男性にも継承権はあるが君主としては認められず、継承者が男性しかいない場合はその配偶者がクイーン・マザーとなる。伝統的に陰謀を好む気風があり、玉座を求める王族による暗殺未遂などの謀略は日常茶飯事。物語開始時のクイーン・マザーは、先代のクイーン・マザーの息子イソルダーの配偶者であるテネニエル・ディヨ。
ユージャン・ヴォングによる銀河への侵略が進むにつれて出現した組織。
宇宙海賊や傭兵が主体となった武装集団で、新共和国の敗戦を予期し、反ジェダイ主義とユージャン・ヴォングへの積極的な協力による平和の樹立を標榜する。抵抗する惑星への破壊工作や、ユージャン・ヴォングへのジェダイの引き渡しなど、積極的に利敵行為を行う集団だが、敗退を続ける新共和国の混乱や、ユージャン・ヴォングの容赦のない攻撃に対する各惑星の不安に乗じ、勢力を伸張させる。
ユージャン・ヴォングの同盟者として、彼らの占領地統治にさまざまな点で協力しているが、ユージャン・ヴォングの言語において「平和(ピース)」と「従属」に同じ語が用いられることが彼らの実態を大いに物語っているといえよう。
シリーズ全体の登場人物は膨大な数にのぼり、作中で重要な役割を果たす存在に限っても数かぎりがない。ここではもっとも主要なごく一部の人物のみ記載した。
この他に重要な役割にあるジェダイとして、ケンス・ハムナー(人間・男性。新共和国軍との連絡役)、シルガル(モン・カラマリ・女性。外交官でフォースによる治癒の技を持つ)、テクリ(チャドラ=ファン・女性。シルガルの弟子で治癒に長ける)、ガナー・リソーディ(ガナー・リソード。人間・男性。ハンサムな若者で英雄願望が強い)、ゼック(人間・男性。帝国残党にダーク・ジェダイとして育てられた青年)、ローバッカ(ウーキー・男性。通称ローイー。チューバッカの甥)などがいる。
この他に重要な役割を果たす新共和国関係者として、ポウ(クオレン・男性。モン・カラマリ選出議員でフェイリャの諮問評議会のメンバー)、トリバク(ウーキー・女性。キャッシーク選出議員でフェイリャの諮問評議会のメンバー。ジェダイに協力的)、ディフ・スカー(人間・男性。新共和国情報部長)、アイデア・ナイライケアカ(タマリアン・男性。新共和国艦隊情報部長)などがいる。
以下の表は、邦訳全巻の表紙イラストにデザインされているキャラクターおよび背景・メカニックなどの要素を、各巻の巻末解説(編集・高貴準三による)などをもとにまとめたものである。映画に登場したことのないキャラクターも多数いるため、表紙イラストの鑑賞時には参考にされたい。
※上下巻の表紙イラストを一体で認識し、キャラクターは原則イラスト左側から順に掲載。
※登場人物項に記載のないキャラクターには簡易的な説明を付した。
※原書表紙イラストに由来する要素は太字で区別している(デザインが一致しないものを含む)。
| 巻 | 作品 | キャラクター | 背景など |
|---|---|---|---|
| 1 | 新たなる脅威 |
|
|
| 2 | 暗黒の潮流 | ||
| 3 | アイソアへの侵攻 | ||
| 4 | 英雄の試練 | ||
| 5 | ジェダイの失墜 |
|
|
| 6 | バランス・ポイント | ||
| 7 | 征服 | ||
| 8 | 復活 | ||
| 9 | 猟獣 | ||
| 10 | 陥落 | ||
| 11 | 暗黒の旅路 |
|
|
| 12 | レベル・ドリーム | ||
| 13 | 魔都潜入 |
|
|
| 14 | 反逆者 |
|
|
| 15 | 運命の道 | ||
| 16 | レムナント |
|
|
| 17 | 逃亡者 | ||
| 18 | 再会 | ||
| 19 | 最後の予言 | ||
| 20 | 迷走 |
|
|
| 21 | 統合 |
| スター・ウォーズ レジェンズの邦訳小説 (作中時系列順) |
||
|---|---|---|
| 前作 | 本作 | 次作 |
| 生存者の探索 (22ABY) |
ニュー・ジェダイ・オーダー (25ABY-30ABY) |
ダーク・ネスト三部作 (35ABY-36ABY) |
掲示板
1 ななしのよっしん
2021/07/10(土) 05:39:01 ID: vubhKk+7aT
ずっと気になってるけど、文庫42巻はなかなかの量で足踏みしてしまう
いつかまとまった時間を確保して全巻読破したい
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/10(水) 11:00
最終更新:2025/12/10(水) 11:00
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