『バハムート ラグーン』(Bahamut Lagoon)とは、スクウェアが発売したシミュレーションRPG(SRPG)である。
ハーフミリオンを達成したヒット作で、略称は「バハラグ」。たまに「バハムートドラグーン」と呼び間違われる。
1996年2月9日にスーパーファミコン用ソフトとして発売。当時の小売価格は11970円(税込)。
2009年9月29日にWiiのバーチャルコンソールで配信開始(800Wiiポイント)。
2014年2月5日にはWiiUのバーチャルコンソールでも配信開始(800円)。
概要
どこまでも空が続く世界「オレルス」。グランベロス帝国により母国を失った主人公ビュウたちは、帝国からの各国開放を掲げ反乱軍を立ち上げる。しかし、オレルスを制覇した皇帝サウザーの興味はすでに「神竜伝説」へと向けられ、ビュウたちもその伝説に巻き込まれながら戦うことになる。
仲間のドラゴンに餌をやり成長させるシステムが特徴的。シミュレーションRPGとしては易しいが、個性的な脇役が多くネタも豊富。ビュウの扱いにいろんな意味で泣かされ、一種のトラウマを植えつけられるゲームでもある。
SFC末期・スクウェア黄金期の作品で、ドット絵の美しさは同時期発売の『FF6』や『ルドラの秘宝』に引けを取らない。松枝賀子による音楽も評判がよく、サウンドトラックも発売された。ストーリーイベントプランナーは鳥山求。
ストーリー
オレルスには、「ラグーン」と呼ばれる浮島がいくつも浮かび、それぞれが独自の環境・文化を持っている。
最上層に位置し、不毛な土地で傭兵産業が盛んな ベロス(グランべロス)
上層部に位置し、王制が敷かれるビュウ達の故郷 カーナ
中層部に位置し、森や草原に覆われた豊かな地 キャンベル
中層部に位置し、水が国土の大半を占めている マハール
中層部に位置し、砂漠が国土の大半を占める ダフィラ
最下層に位置し、魔法文明が発達した常闇の地 ゴドランド
この6つのラグーンを中心とするオレルス世界の均衡は、旧ベロス出身のカリスマ傭兵「サウザー」がグランベロス帝国を築いたことで突如として破られる。
(序章)サウザーは他国への侵攻を次々に成し遂げ、ついにカーナを残すのみとなった。カーナは守護竜バハムートとかつて心を通わせた「ドラグナー」の末裔に統治されるが、今やその力は失われていた。カーナは抗戦し、ドラゴン部隊「カーナ戦竜隊」率いるビュウも王都防衛戦に参加するが、抵抗むなしく城は陥落。カーナ国王は殺害、王女ヨヨは連れ去られ、ビュウら王国軍残党はかろうじて最下層にある辺境の孤島テードへと逃げ延びるのだった。
(第1章)時は過ぎ、カーナをはじめとする各ラグーンの残党を糾合し、帝国に対抗すべく反乱軍が結成される。反乱軍はカーナ旗艦を奪回し各国の解放を目指す最中、ヨヨ奪還により各ラグーンに眠る神竜の伝説を知る。その伝説に秘められた謎、ドラグナーの使命とは、そして人とドラゴンの間に交わされた「約束」とは…?
システム
ゲームの流れ
物語は序章+27の「章(Chapter)」に分かれ、章前後半のシナリオパート、自由パート、戦闘パートがある。
シナリオパート
主にテキストを読み進めていくパート。
自由行動パート
ビュウを動かし、仲間と話したり買い物ができる。エサやりも自由行動中に行う。
戦闘パート
戦闘は味方全員が行動すると敵フェイズに、敵全員が行動するとまた味方フェイズになるシステム。
進行次第で最大6パーティーが出撃。1組4人+ドラゴンで構成される。キャラの性能はドラゴンの能力に大きく依存し、ドラゴンが倒れるとキャラは無力化、逆に4人全滅するとドラゴンも消滅するなど密接に関係している。
攻撃方法は「直接戦闘」と「間接攻撃(マップ攻撃)」に大別される。
直接の主なメリット=戦士系による強敵への一点集中攻撃、MP節約、お金
間接の主なメリット=魔法系による対複数パーティーの削り、安全確保、プレイ時間短縮
よりみちマップ
6章から編成画面で「よりみち」を選択可能。経験値は少ないが、アイテムやお金を好きなだけ稼げる。
4マップ存在し、進行具合でどのマップに挑戦できるか決まっている。
- グランベロス砦(~23章)
- やさしいダンジョン(23章以外)
- むずかしいダンジョン(20章~)
- 緊急事態発生(24章~)
「むずかしいダンジョン」はゲーム中屈指の難易度を誇り、無対策で突っ込むと序盤のバグデム使いにあっという間に倒されてしまう。ここのボスを直接戦闘で倒すと、図体に似合わぬ謎の一言が聞ける。
愉快で個性的すぎな仲間&熱い敵
反乱軍
- ビュウ(名前は変更可)
- ドラゴン好きな青年で、元カーナ戦竜隊隊長。個性あふれるメンバーを率いて戦う。ジョブは双剣を使うクロスナイト。主役で実質リーダーなのに目立たず無口で無表情。だが選択肢のセリフは男前から強烈な毒舌まで多彩。最終章の選択次第では笑顔も。ヨヨとは幼なじみ以上の関係?老若男女問わず人気だが、ドラゴンやジジイ・幼女には特に懐かれる。全編強制出撃で、ビュウのパーティー1が全滅するとゲームオーバー。
- ヨヨ(名前は変更可)
- ヒロインでカーナ王の一人娘。ジョブは神竜と心通わせるワーロック。カーナ滅亡後は囚われ、パルパレオスと親しくなる。反乱軍に救出されてからは、使命に押し潰されながらも周囲の助けを得て神竜を取り込み『ドラグナー』へと目覚める。ゲーム中の行為から「ヨヨ死ね」など反感を持つ人は多く『サラマンダーより、ずっとはやい!!』というセリフもネットでは『サラマンダーよりはやーい』などと嫌味っぽくアレンジされる。 ※右画像はイメージです
- マテライト
- 元カーナ重装兵団団長。金ぴか鎧でガハハと笑うおとめ座O型の中年男。ジョブは建物をも破壊するパレスアーマー。ヨヨが幼い頃から仕え、初めて覚えた言葉「マテ」は自分のことだと主張する(戦竜隊の命令だというと落ち込む)。姫様のことになると見境ない。軍の中心として口うるさく権威を振りかざし、若手の台頭を感じつつもまだまだビュウたちには任せられないという。『マテじるし』装備を売るなどおちゃめなところも(価格は当時の消費税3%込。城再建の資金稼ぎだったが…)。序章ではなぜか射程2のインスパイアを放つ。
- センダック
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- 元カーナ参謀・旗艦長の独身ジジイ。ジョブは召喚と白黒魔を使うワーロック。旗艦奪還後はビュウにその命名や運営を丸投げしている。古代伝承や魔法の知識が豊富でヨヨ同様神竜も呼び出せるが、ウダウダジジイ・臆病ジジイを自称し、困ると仮病を使う(バレバレで女性にはいたわってもらえるが男からの扱いはひどい)。ドット絵ではわかりにくいが、公式イラストでは長い口ひげを蓄える。ビュウに好意を寄せ、ギュッとして良いか聞いたり、まごころクッキーを作ったり何かとヨヨに似た行動を起こす乙女ジジイ。『ビュウのおしりまろやか…』
- ラッシュ&トゥルース&ビッケバッケ
-
- 元カーナ戦竜隊でビュウの旧友3人組。ジョブはクリティカル可能なナイト。元はカーナ城門前に寝泊りする浮浪児で、ビュウに拾われる形で入隊した。ラッシュはやんちゃで無鉄砲、ビュウにタメ口で話す。トゥルースは真面目な優等生、ビュウを隊長と呼び敬語で話す。ビッケバッケはマイペースな食いしん坊、入隊前はかなりの不良だったが今はビュウをアニキと呼び慕う(そして大人だった!)。ビッケバッケは戦いが終わったあと3人で家を建てて暮らしたいと考えており、怪しげな投資やキノコ栽培でこっそり資金を稼ごうとしている。
- ミスト
- 序章メンバー。ジョブはスプリンターによる機動力を誇るライトアーマー。カーナ陥落後行方不明だったが、実はパルパレオスに助けられゴドランドで療養中。必ず登場するサジン&ゼロシンと違い特定人物に話すと勝手に本編が進むため再登場を知らない人も多い隠しキャラ的存在。ファミ痛攻略本にも説明がない。加入後は出撃時以外ベッドに伏せ…てるようで心の中は軍のオトコを見定めたり主君のヨヨを小娘呼ばわりする腹黒。
- フレデリカ
- 序章から参戦するメインヒロイン回復魔法使いのプリースト。大人しく病弱で出撃時以外はベッドで寝込んでいるが、見舞いに行くと喜ぶ。薬中毒な気配があり「今日は万能薬にしようかな」などと発言したり、戦いが終わったら一緒に薬屋をやろうと誘ってくる。『く、くすり…』
- ディアナ
- 序章から参戦するプリースト。控えめなフレデリカとは対照に明るく活発で噂話が大好き。その時々の噂話を教えてくれる。女性陣では珍しくドンファンの標的にならず、誰か狙ってる様子もない。恋より噂話?奇人変人が多い本作でこれまた珍しくまとも。『ねえねえしってる?』『ふ~ん。そうかあ。そうなんだ~。』
- バルクレイ
- 序章から参戦するカーナ軍人でマテライトの部下。ジョブはのろのろヘビーアーマー。ウィザード、というかアナスタシアを『遠くから攻撃して卑怯』と言い捨てる。いつも愚痴っているが、そのほとんどはアナスタシアのことばかり。マテライトを慕ってはいるが、マテじるし装備を販売したときはさすがに愚痴っている。
- アナスタシア
- 序章からのメンバー。ジョブは生意気ウィザード。ヘビーアーマー、というかバルクレイを『ノロマで接近戦しかできない』とこき下ろす。戦闘知識豊富という意外な面を見せるが、その情報源はすべてバルクレイらしい。エカテリーナとは親友で、照れ屋な彼女が行動するときはいつも一緒にいる。
- エカテリーナ
- 序章から登場するウィザード。ホーネットに惚れるも恋に一途で奥手なため、なかなか自分から打ち明けられずアナスタシアに相談している。しかし一途さも度を越したところがあり、窓辺で日々悶々と想ううち思考回路が(作品当時まだ珍しい)ヤンデレ気味に。ホーネットの好みを間違えると大変危険。『ふふふふふ…』
- ゾラ
- キャンベル出身で軍の肝っ玉母ちゃん的プリースト。はっきり物言う性格でヨヨを叱咤する事もあるが、それも本人を思ってのこと。その気の強さは、ヨヨが叩かれて憤慨するマテライトすら「あんたもぶたれたいのかい!」の一言でひるませるほど。それでも人の親、キャンベルに残した息子を心配する一面も。
- メロディア
- お団子頭がチャームポイントの幼女ウィザード。ドラゴンに乗りたくて軍に参加した。幼いが、ゴドランド出身だけあって魔力は侮れない。ゴドランド滞在中は彼女の家で祖父に会えるが、どうも放浪癖のある家系らしい。よくビュウやホーネットに甘えているが、プチデビとも気が合う。ドラゴンパンツを大事にしている。
- ルキア
- マハール出身でタイチョーの部下のライトアーマー。1章から加わるお姉さんタイプだが、メロディアがビュウに抱っこやおんぶをねだると「私もしてもらおうかな?」といったり「私とうわさになってみない?」と冗談を言う。どこまでが冗談なのか。同郷のドンファンを気にかけつつもナンパは全く相手にしない。
- タイチョー
- 元マハール騎士団隊長。ジョブはデフェンスを使うヘビーアーマー。語尾の「アリマス」が口癖。マハール攻防で妻セリーヌを失い、自分を「ふぬけ」と言い捨てる。反乱軍に参加してからはマテライトにこき使われつつ、故郷解放とレスタット撃破を目指す。マテライトにはNo.2扱いされるが、ある時No.3に格下げされ…。
- グンソー
- タイチョーの部下で元マハール騎士団のヘビーアーマー。マハール陥落の際、セリーヌの命令でタイチョーを宮殿から連れだした。自分を責めるタイチョーを心配し、自分の隊長はタイチョーしかいないと言い切る。鎧の蒸れが悩みで、いつも体をボリボリしている。『グンソーの???を 手に入れた!』
- マニョ&ムニョ&モニョ&ワガハイ
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- 「プチデビル」と呼ばれる小さな死神。どこでも嫌われ者だがメロディアとは仲が良い。緑色のワガハイのみ言葉を話せる。装備なし、直接バトルで命令不可、「おどる」で味方に損害・敵に回復、と非常に扱いにくく、刺激や博打が好きな人向け。「うにうに」や「しょうたいふめい」と組むと真価を発揮する。
- フルンゼ&レーヴェ
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- 槍投擲で戦うランサー二人組。『ランランランサー』の掛け声もぴったりの仲良しだが、些細な行き違いから友情が壊れ、徐々に険悪ムードに。いじけて相方に嫌がらせするのがフルンゼ、相棒の代わりを求めたり嫌がらせされるのがレーヴェ。ジャベリンは射程が短く範囲も1だが、低消費SPで地形変化にも便利。
- ゾラのむすこ
- キャンベル戦竜隊隊長のランサーで文字通りゾラの息子。母と対照的に気弱で終盤まで名乗らない。隊員は彼一人で、ムニムニにも舐められる。趣味は掃除で、艦内が重い空気に包まれても暢気に掃き掃除をする。
- ジョイ&ネルボ
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- キャンベル女王の側近でジョイがプリースト、ネルボがウィザード。キャンベル解放のあと女王の命で反乱軍に参陣する。着替えを覗いたドンファンをカウンターに閉じ込め、エサを与えたり姿を変えて遊ぶが、逆に2人とも口説き落とされてしまう。恐ろしいことに、お互い親友が落ちたことに気づいていない。
- ドンファン
- えーと要はアレアレアレ、タイチョーどのの部下のランサーで純情硬派と人は呼ぶ…のつもりだ。(実際は王女や敵将軍、果ては偵察で帝国女性100人斬りを達成する筋金入りの軟派男)
- ジャンヌ
- タイチョーの部下のライトアーマー。男勝りな性格で、ドンファンにナンパされても「おまえのそのセリフは聞きあきた!」と川に突き飛ばす。
- サジン&ゼロシン
-
- ダフィラの自由革命団に雇われた出身地不明のアサシン。契約満了後は失業の危機らしく、話すと営業してくる。移動7が仕様上無意味。ミストと違い普通に会うが無視可能。雇うとオプショナルでマテライト・ヨヨ・クルーの暗殺依頼可(クルー以外失敗)。サジンは発見待ち、ゼロシンは母へ仕送りを欠かさず友達を求める(サジンとは仕事の話しかしない)が、二人とも目立たない場所にいて願望が叶わない。
ドラゴン
ドラゴンはレベルよりエサでの育成が基本。パーティー戦力にも直結するため、エサやりはとても重要である。
エサは「エッチぼん」から「エクスカリバー」までなんでも食う。例えば回復属性が30のドラゴンと組めばホワイドラッグがLV3に、ステータスならVIT25ごとにデフェンス、DEX25ごとにスプリンターがLV1上がる。
進化レベル6(火・水・雷100でSTRかVITが250のとき、回100で聖、毒100で暗)で各専用技を覚える。
シナリオでも名脇役を演じてくれる。普段「ギャー」「キシャー」「ワンッ」など鳴き声しか聞けないが、終盤ある者を通じてビュウに対する想いが聞ける。主従関係を越えたビュウとドラゴンの深い絆に心温まること間違いない。
名前は変更可能。以下はデフォルト名。
- サラマンダー
- ビュウの愛竜。人間パパはドラゴンおやじ。初期状態は火が高い「レッドドラゴン」。聖属性なら「フェニックス」、暗属性なら「エフエックス」に進化する。聖か進化レベル7(マスタードラゴン)にすると無敵になる(HP表示は9999)。ただし、うにうになどに変化させると元に戻すまで無敵特性無効。ビュウとヨヨを教会に運んだ後に邪魔をしないようその場を離れるなど賢く主人想い。しかしレンダーバッフェに乗るヨヨに『サラマンダーより、ずっとはやい!!』と言われたり、無敵特性のせいでプレイヤーに使い走りされる可哀想な子。
- アイスドラゴン
- 序章から参戦。初期状態は水と魔法攻撃が高く、接近戦が若干苦手な「ブルーロプロス」。「セイントウェポン」(聖)「ブラックバスター」(暗)の専用技がなぜか若干弱いほか、攻略本ではいらない子扱いされる。
- モルテン
- 序章から参戦。初期状態は貴重な回復属性を持ち、攻撃能力が低めな「ホワイトドラゴン」。レベル6は「ライデン」(聖)「ヘルムート」(暗)。
- サンダーホーク
- 1章から参戦しマテライトにこき使われる。初期状態は雷と力に長け、好戦的で単細胞な「パワーイーグル」。「ドルムキマイラ」(聖)「キマイラブラック」(暗)になる。暗の「みだれうち99」は近接専用、命中率99%のランダム3HIT。数が少ないほど強いが、1匹でも体当たりの方が…。
- ツインヘッド
- 序盤でドラゴンおやじにプレゼントされる。初期状態は火・水を併せ持つ「プチヒュドラ」。「ラストギガンテス」(聖)「ベルゼバブ」(暗)。聖の「デスザアンデッド」はアンデッド系を100%消滅するが、必ず使うわけではない。
- ムニムニ
- .|
人./ \ 人
/ ( <◎>) \
VWV丶 ノ VWV
W
- キャンベル戦竜隊のドラゴンで解放後に合流。ゾラの息子を完全に舐めてるが、ビュウには従順。帝国にスパイを送る役で大活躍だが…。初期は属性0で頭の悪い「ウージー」。進化ごとに分裂し「オーディン」(聖)「くろりゅうきし」(暗)で人が背に乗ったような姿に。聖は「ざんてつけん」で一定確率の即死攻撃、暗は「あんこくけん」で割合ダメージだが両方ボス無効。瀕死や効かない敵にも使うため最終的には最も使い勝手が悪い。
- パピー(絵は組み合わせの一例)
- イベントで上記6体からつがいを選ぶと生まれる。両親の最大値を受け継ぎ優秀。組み合わせで姿が決まるが、片方がうにうに・しょうたいふめいだと固定。進化は「レクサス」(聖)・「ヒドゥン」(暗)のみ。うにうに・しょうたいふめいにはなれるが、さびしいドラゴンはなれない。聖の「ナイトメア100」は割合ダメージ。
突然変異
特殊条件を満たすと突然変異する。このうち、うにうに・しょうたいふめいになると各属性レベルは無視され、ドラゴン・パーティーともに今までの技や魔法が使えなくなる。STRやVITなどは効果がある。
条件が重なった時の優先順位は しょうたいふめい>うにうに>さびしいドラゴン>通常
- うにうに
- 「?(いじけ度)」100でなる。近接単体物理の「あたっく」、魔法の「うにうにブレス」は強力だが、一定確率でスカを出す。そして隠しパラメータの「??」が出現。これを上げるとうにうにレベルも上がる。いじけを極めると「ブラックドラゴン」に進化し、さらに強力な「あんこくのちから」(近接戦闘・魔法攻撃)を使う。
うにうにのパーティーは技や魔法がうにうに仕様(「うにうに○○○」・高威力無属性攻撃・一定確率で「しっぱい」)になる。プリーストも攻撃魔法なので要注意。召喚はさらに特殊で、威力や属性は変化しないものの神竜がかわいらしい名前と姿に変化する。
- しょうたいふめい
- 5つしかないレアアイテム「おうじょの???」を与えるとシューマイのような姿の「しょうたいふめい」になる。与えた数=変異レベルで、5個で「ベヒーモス」に進化、「グンソーの???」を与えると解除される。
- 戦闘では最高ランクのドラゴンにランダムで変身し、その技をMP消費なしで使う。攻撃レベルは変異レベル×2固定。難点は直接戦闘しかできない・そのため集中狙いされやすく耐久力がないときつい・間接技がなく敵パーティーが多いと非効率・変異レベルが低いと弱い・常に「しっぱい」がつきまとう。
パーティーの技・魔法はしょうたいふめい仕様(無属性・技名が「?○○○」、魔法は「なぞのまほう」)になり、プリーストは無属性回復魔法のみ。スカなしだが召喚は使えない。プチデビは「おどる」が大化けする。
- さびしいドラゴン
- うにうに・しょうたいふめい・パピー以外が「したしさ」0になると変化するが、親しくないだけで意味はない。
- マスタードラゴン
- 5属性・STR・VIT・DEX・MINDを最高にすると、聖・暗の両方を使える最終形態「マスタードラゴン」に進化する。強いが外見が初期に戻るため、あえて一段階前の強そうな姿を維持する人もいる。
ドラゴンの進化の一例(サラマンダー)
- レベル2
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- レベル3
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- レベル4
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- レベル5
-
- レベル6
-
反乱軍を支える人々
- ホーネット
- ファーレンハイトの新航空士。かつては凄腕のクロスナイトで、旧友サウザーが仲間に誘うほど。好物は甘いワイン、苦手はうにうじ。普段は「俺の恋人はこの船」などとクールだが、ヨヨに照れて動揺したり、パピーの人間パパになると操縦そっちのけでよだれまみれの背中とにやにや顔で鼻歌を歌いながら窓から様子をうかがう。ドラゴンおやじの話では、飛び降りを禁止してるくせに自分はしょっちゅう飛び降りている。
- ドラゴンおやじ
- ファーレンハイトでドラゴンを世話する伝説のおやじ。パピーが生まれると、実はサラマンダーの人間パパだと教えてくれる。「ドラゴンのふん」は味見した人の将来の姿を予見できるが、ビュウが味見すると…。
- 戦場を駆ける商人
- 脇役の地味なおっさんだが、キャンベルに家を構え、恋愛・結婚・出産を物語中にこなす幸せ者。終盤に『身を固めて戦場を駆ける商人を引退する』と宣言するが、後継者に指名したのは…?
- 武器屋・防具屋・道具屋
- ファーレンハイトの商人たち。このゲームは基本的に街に店がなく、買い物はほとんど旗艦でする。章ごとに商品や会話も変わる。武器屋は軍事マニアで帝国要塞に詳しい入れ歯の爺さん。防具屋は隣の婆さんで、武器屋とは商売の関係というが…。道具屋はプチデビに窃盗・店舗占拠される不幸なおっさん。
- クルー
- ファーレンハイトのクルー達。中年男に突き飛ばされ、プロに暗殺され、スパイ失敗で失踪、女に振られまくるなど運がない。ビュウに「さみしいだろ?」とエッチぼんを勧めたり、貯蓄するビッケバッケをだます節操のなさだが、選択肢次第で魔法やライトアーマーの最強装備(+すごいエッチぼん)をくれる。
その他
- セリーヌ
- タイチョーの妻で故人。マハール陥落前、無謀にもレスタットに一騎打ちを挑もうとする夫を諌めて眠らせる。そして自ら兵を率いてレスタットに挑むも返り討ちに。マハール解放後、実は身重なのを言えぬまま死地に赴いたというが、聞かされる夫はどう思うか…。白魔法スリーピンと黒魔法フレイムゲイズを併用できる貴重な人。
- リベロ
- ダフィラ自由革命団の中心人物…なのだが「わたしはせいぜいナンバー2だし…」と言ってリーダーの座を押し付けてくる。「関係ないな」を選ぶと反乱軍が食いつくネタをちらつかせ、王様を捕まえる時も「せきにんはキミにある!!」と万一に備え責任逃れする。だからモテないんだろ。「ボクも今日からモテモテ!!」
グランベロス帝国軍
- サウザー
- グランベロス帝国の初代皇帝で、瞬く間にオレルス全土を制圧した戦争の天才。ビュウ達にとっては祖国の仇。オレルスを掌握したサウザーが次に挑むのは「神竜の伝説」。魔物と取引して神竜ヒューベリオンの心を覗くが…彼の最期のセリフ『……泣くな』は、本作でも屈指の感涙を誘う名言。
- パルパレオス&レンダーバッフェ
-
- 本名サスァ・パルパレオス。立場上は皇帝の右腕で、サウザーの親友のクロスナイト。剣術や戦術眼は一流だが性格は不器用。ヨヨとは軟禁中に戦術論を語るうち親しくなった。後にサウザーの命令で仲間になる。竜のレンダーバッフェは敵にも登場。カーナ城を新築するなど行動は素晴らしいが、ヨヨを寝取った恨みか嫌うプレイヤーもいる。4、18章登場時は無敵(ダメージ表示のみ)。だからって八つ当たりしない。
- グドルフ
- 旧ベロス時代からの宰相。新参者のサウザーを嫌い、隙あらば皇帝の座を狙う。サウザーが崩御すると、死体をレギオンで偽装し自身が戴冠する。巨大固定砲塔を配備した22章「最終決戦」はおそらく本編最難関。HPが減ると変身?しパターンが変わる。『グフフフフ…』が口癖。
- ゾンベルド
- キャンベル担当の将軍で、棍棒を用いた近接戦を得意とする肉体派。帝国内の派閥争いはグドルフ派。
- レスタット
- べロス時代からのエリート将軍。マハールを滅ぼしセリーヌを殺した、タイチョーにとって因縁深い仇敵。そのふざけた性格や印象的な笑い声が、同じスクウェア作品の敵と被る。毒や石化の状態異常を駆使しレイピアで戦う。ドラゴンなら状態異常にならず楽だが、人間が戦うと非常に厄介。グドルフ派。
- ペルソナ
- 帝国の巨大生物兵器(土足禁止)で急襲する将軍。槍で戦うが、本人より道中の仕掛けが面倒。スパイ活動で判明する趣味はお掃除(ぞうきんがけ)で派閥争いは無関心。ジョブや趣味でゾラの息子と気が合いそう。
- ラディア
- ゴドランド担当の将軍。アンデッドを操ることから「幽谷の魔女」と呼ばれ、自らもアンデッド属性。直接戦闘で何度も呼び出すメイクアンデッドや、ドラゴンへのナイトメア99は脅威。グドルフ派。
- アーバイン
- 聖剣エクスカリバーを愛用する将軍。趣味は「剣の稽古」。ゲームでは派閥争いに無関心だが、小説ではどちらかといえばサウザー派。特定マップで倒すと「エクスカリバー1コを入手。」(戦利品とは別に必ず入手)
- バーバレラ
- アーバイン部隊の将軍で、常に彼と登場。趣味は「ムチうち」で、鞭使いの女を率いる。聞き出せる男の好みは明らかにアーバインで、彼女の関心は派閥争いより彼に向けられている。なお彼女のセリフは一切ない。
- レギオン(汎用ユニット名)
- 数だけの下級兵。拷問されかけたり死体偽装目的で殺されるなど悲惨な役回りが目立つ。一瞬で葬られる雑魚だが、タイチョーの話を聞くとマテライトでなくとも複雑な思いがめぐる。色違い上位も登場する。
神竜
章ごとにヨヨとセンダックが覚える。直間両用。射程5の魔法攻撃で、直接戦闘は敵全体攻撃。レベルは各属性レベル依存。うにうに状態だと外見や名前が変化するが性能に影響はない。
- ヴァリトラ
- キャンベルに眠る、最初に出会う神竜。イベントではサウザーを一発で倒すほどの波動を放つ。消費MP19、範囲3、無属性攻撃、雷属性レベル依存。うにうに状態の名前はヴァリンチョ。(´д`)
- リヴァイアサン
- マハールに眠る神竜。消費MP20、範囲4、水属性、水レベル依存。ヴァリトラより範囲が広い上に水を広範囲で凍らせるなど、地形変化にも重宝する。うにうに時はリバイアチャン。(・▼・)
- ガルーダ
- ゴドランドに眠る、鳥の竜と呼ばれる神竜。消費MP21、範囲5、無属性、回復レベル依存。威力は他の神竜よりやや低めだが、範囲が広くザコ敵一掃や密集地の削りに役立つ。うにうに時はガルンチョ。
- ユルムンガルド
- ダフィラに眠る神竜。消費MP25、範囲2、土属性、土レベル依存。威力は高いが、広範囲が利点の召喚でやたら範囲が狭く、空中に浮く敵に効果ないなど欠点が多い。うにうに時はユルムンチャン。
- ヒューベリオン
- 帝国戦艦「トラファルガー」にいる神竜。戦艦はヒューベリオンの力で動く。サウザーはヒューベリオンの心を覗こうとするが…?消費MP30、範囲3、暗属性(説明では無)、毒レベル依存。中々強いが、次章には更に優秀なバハムートがいて、2周目以降は完全劣化アレキサンダー。うにうに時はヒューベリチン。(・ω・)
- バハムート
- カーナを守護する最高齢の神竜。登場は序章だが使えるのは最後。題名通り物語の核心に深く絡む神竜で、オレルス世界におけるドラゴンの在り方にも関わる。恋に破れたビュウを慰める(?)場面も。消費MP33、範囲5、火属性、火レベル依存。威力・範囲とも強力だが、引火に気をつけたい。うにうに時はバハムーチョ。
- アレキサンダー
- 最も若い神竜。隠し要素で、二周目以降最初から呼べるが本人の章では使えない。消費MP35、範囲6、暗属性(説明は無)、暗レベル依存。範囲最大、地形変化せず安全、吸収されない暗、という超汎用魔法。弱点属性がない限り威力も召喚最強。MPが許す限り撃ちまくろう。うにうに時はアレキチャンダ。
アダルトジョーク
このゲームは、小学生程度だと理解できずある程度大人になると理解できる隠語・下ネタを満載しており、一種の時限爆弾を当時の子供に植え付けたことでも有名である。「おとなになるって かなしいことなの・・・・・・。」
- タンスのアレ
- コンドームを示唆する。15章クリア後のダフィラでママがお守りに一つ持っていったと話す子の家のタンスを探ると箱入り11個が手に入る(1ダース=12個)。当時防虫剤だと思った子供に深いダメージを与える。
- おうじょの???
- ヨヨのベッドや人から最大5個入手。直接戦闘なら味方全員復活、エサなら最強ドラゴンに進化、店なら超高額買取、というとんでもない代物。「?」部分は陰毛やパンツなど諸説ある(ほぼ下ネタ)。
- 「とてもだいじなものをうしなってしまった……さがしてもみつからない……あなたにはわからない……」
- 流れから、15章のダフィラ左上にいる女性が初めてを奪われたとにおわせるセリフ。なお反対側では戦場をかける商人が窓を覗き「新婚早々…ウチのかみさんが…あんなことにこんなことまで……」と嘆いている。
- ラッシュは大人になった!!トゥルースは大人になった!!ビッケバッケはもう大人だった!!
- 15章のダフィラでハーレムを作る王様を追放、その夜の宴で童貞を卒業したことをほのめかす。トリオで最もぬけてるキャラが唯一の経験者というショックをプレイヤーに与える。
- 「きょうみしんしん……教えて」 or 「……おれは大人だ!!」
- ドラゴンの子づくりイベントでドラゴンおやじに「こどものつくりかたを知ってるかな?」と聞かれた際の選択肢。前者を選ぶ無垢な子には丁寧に教えてくれるが、後者を選ぶと「ドラゴンのこどものつくりかたなんぢゃが…」と突っ込まれる。ちなみに直後パルパレオスが「赤ちゃんか…」とつぶやきながらヨヨと現れる。
- 「ヨヨさまの部屋からあいかわらず、苦しそうな声が聞こえてくるの。(略)」
- 21章ディアナの噂話で、パルパレオスとヨヨが男女の関係に及んでいた時の喘ぎ声。ヨヨさまは神竜なんかへっちゃらなのにいったい、なんなのかしらねえ。なお22章でヨヨの部屋に入るとヨヨが寝ているベッドのほうからパルパレオスが飛び出してくる。シナリオも相まって、意味を理解した時には最大のショックを受ける。
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