小松左京(こまつ さきょう)とは、日本のSF小説家。星新一、筒井康隆と並んで日本SFの御三家と呼ばれる。
経歴
1931年1月28日、大阪市に生まれる。少年期より映画・漫画・読書に没頭し、歌舞伎をはじめとする演劇にも親しんだ。またエンジニアの兄からは科学に関する知識を学んだ。
漫画執筆や漫才の台本執筆などを経て、1961年第1回空想科学小説コンテスト(主催: S-Fマガジン・東宝)に『地には平和を』が努力賞を受賞。翌年には『お茶漬けの味』が同コンテストの第三席に選ばれ、その発表を待つことなく『易仙逃里記』がS-Fマガジンに掲載されデビュー。1973年に刊行した『日本沈没』は社会現象になるほどの爆発的ベストセラーとなり、日本にSFブームを巻き起こした。
最新の科学的知識をベースに、「人類の進化」や「宇宙とは何か」というような壮大なテーマを扱ったもの(『果しなき流れの果に』『継ぐのは誰か?』など)や、巨大な異変を前に世界規模の社会的なシミュレーションを緻密に行うパニックもの(『復活の日』『日本沈没』『首都消失』など)を得意とし、日本の「本格SF」の中核を担った。その剛直さから、ついた異名が「ブルドーザー」。長編作家のイメージが強いが、実は長編はジュヴナイルを入れても20作ちょっとしかなく、著作は短編集の方が多い。
大阪万博ではテーマ館サブ・プロデューサーを務め、1980年日本SF作家クラブ会長に就任し日本SF大賞を創設。また2007年には第65回世界SF大会/第46回日本SF大会でGuests of Honourを務める等、日本SFの中心的人物として活躍した。
2011年7月26日、肺炎により死去。享年80。『3・11の未来 日本・SF・創造力』への寄稿が一般書籍では最後の文章となった。
9月に開かれた同年の日本SF大会のクロージングにて、星雲賞特別賞の授賞が発表された。また「大会中に見かけた」という声もあり、同SF大会の暗黒星雲賞ゲスト部門では池澤春奈に次ぐ票を得た。
代表作
※ニコニコ大百科に記事がある作品は太字。
- 地には平和を (1963年)
- 復活の日 (1964年)
- 日本アパッチ族 (1964年)
- エスパイ (1966年)
- 果しなき流れの果に (1966年)
- 継ぐのは誰か? (1972年)
- 日本沈没 (1973年)
- ゴルディアスの結び目 (1977年)
- さよならジュピター (1982年) ノベライズ版は星雲賞を獲り、主題歌も名曲。でも映画の評価は悪い(大元帥はヨイショしてるけど)。
- 首都消失 (1985年) 日本SF大賞受賞。
- 虚無回廊 (1987年-、未完)
関連商品
関連項目
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