『朝日新聞』とは、朝日新聞社が発行している日本の新聞である。
概要
日本を代表する新聞の一つ。看板コラムの天声人語や投稿欄の「声」など、お笑い要素見どころも満載である。
歴代4コマ漫画の豪華さは競合他紙を圧倒しており、サザエさん→フジ三太郎→となりのやまだ君→ののちゃんの歴代豪華継投リレーは、読売巨人軍も真っ青。
夕刊では現在、地球防衛家のヒトビトを連載中で、風刺漫画も、針すなおをはじめとする豪華メンバーが執筆。
論調
最近の論調は専ら左寄りが基本で、左派言論の代表格とされる。かつては、インテリ向け新聞のイメージで語られることもあった。
論調が安定しない新聞としても有名で、
- 創刊間もない頃は政府の言い分を垂れ流す御用新聞
- 大正デモクラシーの頃は反政府・反軍
- 第二次世界大戦の最中はイケイケドンドンの右翼・国粋主義
- 戦後間もない頃はアメリカ様ベッタリ
- 1960年代から1980年代にかけてはバリバリの左翼
- その後はリベラルの皮を被った新自由主義バンザイ
などなど、枚挙に暇がない。
犯罪者が外国人の場合、国籍を伏せて偽名通名でのみ報道する事が多い。
ネットでは良くも悪くも注目の的。中国や北朝鮮、かつてのソ連など、旧東側諸国に融和的な報道姿勢が度々批判されている。最近はそうでもないことも多いみたいだが、一度付いたイメージを変えるのはなかなか難しいようだ。
従軍慰安婦誤報問題
記事の内容
朝日新聞は2014年8月5日/6日付の新聞で「慰安婦問題を考える」と題し大々的に従軍慰安婦問題の特集を行い、その中で従軍慰安婦問題に関して一部誤報であることを認めた。特集を行った理由として朝日新聞は
一部の論壇やネット上には、「慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ」といういわれなき批判が起きています。しかも、元慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者が名指しで中傷される事態になっています。読者の皆様からは「本当か」「なぜ反論しない」と問い合わせが寄せられるようになりました。
私たちは慰安婦問題の報道を振り返り、今日と明日の紙面で特集します。読者への説明責任を果たすことが、未来に向けた新たな議論を始める一歩となると考えるからです。97年3月にも慰安婦問題の特集をしましたが、その後の研究の成果も踏まえて論点を整理しました。
引用元:慰安婦問題の本質 直視を
朝日新聞は吉田氏について確認できただけで16回、記事にした。初掲載は82年9月2日の大阪本社版朝刊社会面。大阪市内での講演内容として「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」と報じた。
吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。
引用元:「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断
と、虚偽だと判断し吉田氏の証言を元にして書いた16の記事を取り消した。また
「第2次大戦の直前から『女子挺身隊』などの名で前線に動員され、慰安所で日本軍人相手に売春させられた」
(91年12月10日朝刊)
「太平洋戦争に入ると、主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万ともいわれる」
(92年1月11日朝刊)
などの記事に関して
女子挺身隊は、戦時下で女性を軍需工場などに動員した「女子勤労挺身隊」を指し、慰安婦とはまったく別です。当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました。
引用元:「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視
と、誤用を認めた。こういった誤報記事の取り消しや誤用を認めたことに関して一定の評価はされているが、朝日新聞は「問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十分だった点は反省します。」と、反省の弁を示しているものの、未だに誤報に関して謝罪の弁を述べておらず(9月11日の会見で吉田調書誤報問題と共に謝罪)「似たような誤りは当時、国内の他のメディアや韓国メディアの記事にもありました。」と、責任を逃れようとしている記述も見受けられ、本当に反省する気がないとの批判も起きている。また朝日新聞は検証記事で以下の主張をしている。
こうした一部の不正確な報道が、慰安婦問題の理解を混乱させている、との指摘もあります。しかし、そのことを理由とした「慰安婦問題は捏造」という主張や「元慰安婦に謝る理由はない」といった議論には決して同意できません。
被害者を「売春婦」などとおとしめることで自国の名誉を守ろうとする一部の論調が、日韓両国のナショナリズムを刺激し、問題をこじらせる原因を作っているからです。見たくない過去から目を背け、感情的対立をあおる内向きの言論が広がっていることを危惧します。
戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできません。慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです。
引用元:慰安婦問題の本質 直視を
記事の全文:慰安婦問題を考える(http://www.asahi.com/topics/ianfumondaiwokangaeru/)
記事に対する波紋
この記事を受け、自民党の石破茂幹事長は朝日新聞に対し国会招致を求める可能性に言及した。
自民党の石破茂幹事長は5日、朝日新聞が同日付朝刊で慰安婦報道での誤報を一部認めたことに関し「検証を議会の場で行うことが必要かもしれない。真実が何かを明らかにしなければ平和も友好も築けない。書いた者として責任を果たしてほしい」と述べ、朝日新聞関係者の国会招致を求める可能性に言及した。党本部で記者団に語った。
引用元:石破氏、朝日関係者の国会招致に言及 慰安婦問題で
2014年9月2日、月に一度池上彰氏により連載されている『新聞ななめ読み』で8月末の予定稿であった慰安婦報道検証に関するコラム内で「朝日は謝罪すべきだ」と記述したところ、朝日幹部により「これでは掲載できない」と拒否され、その対応により池上彰氏は打ち切りを申し出たことを週刊文春がスクープした。
(池上彰氏が原稿掲載拒否で朝日新聞の連載中止を申し入れ -週刊文春-)
この対応に関して、言論統制ではないかと外部から批判が上がっただけでなく、朝日新聞社員からもTwitterなどで批判が出ており社内でも多くの議論が巻き起こった。このことを受け、翌々日の9月4日付の新聞で掲載することが決まり、朝日新聞は公式Twitterアカウントとコラム内にて読者と池上彰氏に謝罪をした。
朝日新聞(asahi shimbun)認証済みアカウント @asahi
掲載を見合わせていたコラム「池上彰の新聞ななめ読み」は、明日の朝刊に掲載されます。読者のみなさまや池上さんにご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。
19:48 - 2014年9月3日
https://twitter.com/asahi/status/507117824469262336
なおコラムは朝日新聞DIGITALでも読むことができる。「(池上彰の新聞ななめ読み)慰安婦報道検証」
2014年9月11日、吉田調書の誤報問題と共に慰安婦問題に対しても謝罪した。
記事を取り消しながら謝罪の言葉がなかったことで、批判を頂きました。「裏付け取材が不十分だった点は反省します」としましたが、事実に基づく報道を旨とするジャーナリズムとして、より謙虚であるべきであったと痛感しています。吉田氏に関する誤った記事を掲載したこと、そしてその訂正が遅きに失したことについて読者のみなさまにおわびいたします。
引用元:みなさまに深くおわびします 朝日新聞社社長
慰安婦誤報訂正記事検索除け問題
上記の通り朝日新聞はうその内容を発信して、訂正記事を出したが、その英語版の訂正記事に関してインターネット上で検索されないように「メタタグ」を使用していることが2018年に明らかになった。
記事のタイトルは「Testimony about 'forcible taking away of women on Jeju Island': Judged to be fabrication because supporting evidence not found」というものであるが、
この記事をGoogle検索に引っかからないようにするために「<meta name="robots" content="noindex, nofollow, noarchive"></meta>」といったタグを訂正記事内に埋め込むことで、検索エンジンの動きを制御し、利用者が特定のページを訪問することを防ぐようにするという細工が行われていた。
朝日新聞社はうそを発信しても訂正する気も謝罪する気も無いということなのだろうか。
このため2014年から4年の間、朝日新聞は記事の虚偽が判明してなお、その訂正をせずに世界にうその情報を発信し続けた形になった。
輝かしい歴史
かため
- 1912年 大正改元をスクープ。
- 1934年 阿武山古墳の発見をスクープ。
- 1948年 朝日新聞紙面と埼玉県本庄町住民の協力による暴力団追放キャンペーン(本庄事件)。
- 1956年 戦災孤児の「親さがし運動」キャンペーンを推進。第1回日本新聞協会賞を受賞。
- 1959年 水俣病の原因が有機水銀中毒であることをスクープ。
- 1962年 サリドマイド薬害による胎児の先天性奇形を報道し、サリドマイドの製造販売停止・回収に繋がった。
- 1976年 ロッキード社の不正旅客機受注問題(ロッキード事件)を詳報。田中角栄元総理大臣など、複数の大物政財界人が逮捕された。
- 1979年 KDD(現KDDI)の乱脈経理(KDD事件)をスクープ。
- 1980年 埼玉県所沢市の富士見産婦人科病院による乱診乱療(富士見産婦人科病院事件)をスクープ。
- 1982年 三越デパート本店で開催された「古代ペルシア秘宝展」で展示された美術品(総額21億円)の大半が偽物であること(三越事件)をスクープ。
- 1984年 栃木県宇都宮市の報徳会宇都宮病院における暴行致死事件(宇都宮病院事件)をスクープ。
- 1987年 東芝子会社の東芝機械が、対共産圏輸出統制委員会の協定に違反したこと(東芝機械ココム違反事件)をスクープ。
- 1988年 リクルート関連会社の株式譲渡に絡む利益供与疑惑(リクルート事件)をスクープ。疑惑の矛先が中曽根康弘、竹下登、宮澤喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄などの大物政治家にも及び、大問題となる。
- 1991年 大阪の商社イトマンによる不正絵画取引疑惑(イトマン事件)をスクープ。これにより、在日韓国人の許永中による不正経理が暴かれ、許は逮捕された。
- 1992年 金丸信自民党副総が佐川急便から違法献金を受けていたこと(東京佐川急便事件)をスクープ。金丸は失脚し、後に逮捕された。
- 1993年 NHKで放送された「奥ヒマラヤ 禁断の王国・ムスタン」にて、複数のやらせが行われていたことをスクープ。
- 1998年 和歌山毒物カレー事件の犯人をスクープ。
- 2000年 沖縄返還の日米交渉で、協定で定められた米国の負担費を日本が負担するという密約を記録した公文書が存在することをスクープ。その後、密約関係の書類が廃棄されていた事実が判明した。
- 2003年 名古屋刑務所の刑務官による受刑者暴行致死傷事件(名古屋刑務所事件)をスクープ。
- 2006年 キヤノンの偽装請負問題をスクープ。1年以上にわたってキヤノンは朝日新聞への広告掲載を見送った。
- 2007年 鹿児島県議会議員選挙で、中山信一陣営が買収工作を行ったとされる事件が、鹿児島県警察による「でっちあげ」であったこと(志布志事件)をスクープ。同年、ミートホープ社による食品偽装事件(ミートホープ事件)もスクープ。
- 2008年 複数の企業によって郵便の障害者割引が不正利用されていること(障害者郵便制度悪用事件)をスクープ。郵便事業、厚生労働省、博報堂、ベスト電器などの関係者が逮捕された。
- 2009年 鳩山由紀夫民主党代表の個人献金虚偽記載問題をスクープ。
- 2010年 大阪地検特捜部主任検事の証拠改ざん事件をスクープ。
- 2011年 菅直人首相の在日韓国人違法献金問題をスクープ。
- 2012年 読売巨人軍の契約金上限超過問題をスクープ。
やわめ
- 1918年 白虹事件。米騒動の際に内乱を示唆しかねない記事を掲載したため、怒った右翼(ヨット右翼説あり)によって社長が全裸で電柱に縛り付けられた。
- 1923年 関東大震災の際、「朝鮮人が井戸に毒を入れ、放火して回っている」との噂・デマを報道する。ちなみに、デマをリークしたのは、翌年に読売新聞社長になる正力松太郎だったりする。
- 1942年 ゾルゲ事件。ソ連のスパイに朝日新聞社記者が関わっていた。※ゾルゲといっても某SEGAの人は関係ない。でもサンダーフォースVIの件は許さないよ。
- 1950年 潜伏中の日本共産党幹部・伊藤律との会見記事を報道するが、内容は記者の妄想であった。あまりにも情けない捏造のため、縮刷版からも内容が削除された、まさに黒歴史。
- 1959年 北朝鮮礼賛記事を載せ出す。『「ばく進する馬」北朝鮮 よくはたらく人々 飛行場変じてアパート』など、今見ると爆笑ものの記事のオンパレードで、五十年後の笑いを狙ったとしか思えない。
- 1970年 1967年から始まった中国政府の日本報道関係者追放で、ついに朝日新聞記者を除いて全員追放される。朝日の記者は提灯記事を書いてくれるのでなぜか残される。
- 1975年 大虐殺を伴ったポル・ポト派のプノンペン制圧を「アジア的な優しさにあふれている~」と報道。
- 1984年 「日記と写真もあった南京大虐殺、悲惨さ写した3枚、宮崎の元兵士後悔の念をつづる」と報道するが、写真は旧満州の馬賊の写真として売られていた土産物で日記は誰かが改竄したものだった。同年、日中戦争時の毒ガス使用写真も捏造。
- 1987年 阪神支局が散弾銃を持った男に襲撃され、記者一名が死亡、一名が重傷(赤報隊事件)。
- 1989年 沖縄アザミサンゴKY書き込み自作自演事件。世界の新聞史に残る大捏造。同じ年に読売新聞と毎日新聞もデカイ捏造記事を飛ばしているが、サンゴのインパクトに隠れて追及されず。
- 1991年 韓国済州島での従軍慰安婦強制連行記事を掲載。しかし、元にしていた三流作家の著書が捏造であることが後に発覚。
- 1993年 鳥取の上淀廃寺の瓦を地元の郷土史家が発見するが、記者が発見したかのように報道。発見者より先に町教委に連絡したり、大学教授の談話を取るなどアリバイ作りまで。記者はご褒美に20日のバカンスを貰う停職20日。
- 1995年 都知事に立候補していた候補者が県庁幹部などから餞別を送られて返却した事件で、餞別のご祝儀袋を写真報道。しかし、このご祝儀袋は朝日新聞側で作成したもので、文字通りの自作自演。
- 2002年 中田英寿選手が「最後のW杯と語った」という記事を捏造。有事法制の記事で「(ミサイルが飛んできても)1発だけなら、誤射かもしれない」というお笑い記事を掲載。
- 2003年 北朝鮮拉致被害者である曽我ひとみさんの、北朝鮮に残した家族宛の手紙に書かれた住所を許可なく報道。「朝日新聞社は一体何の権限があって、私の家族の住所を無断で公開できるのですか」と曽我さん。
- 2004年 イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地内に「迫撃砲弾が撃ち込まれた」と捏造。
- 2005年 自民党からNHKに圧力があったとする記事を、裏付けの無いまま報道。田中康夫長野県知事と亀井静香氏の会談記事を脳内で作成。社説で人権擁護法案について、特定の国や団体の影響が強まる・人権擁護委員への国籍条項が必要ではとの懸念を「だが、心配のしすぎではないか」の一言で済ませる。社説で「拉致は国交正常化の障害」と書き、「自分たちは障害か!」と拉致被害者から顰蹙を買う。
- 2006年 キャッチコピー「ジャーナリスト宣言」を採用。同年、社長の息子が大麻取締法違反で逮捕される。
- 2007年 読売新聞HPの記事盗用が発覚し、「ジャーナリスト宣言」自粛。流行語「アベする」を捏造し、逆に「アサヒる」と揶揄される。
- 2009年 2chに朝日新聞社内のPCから荒らし行為が複数回行なわれた事が発覚し、2ch側から接続規制を受ける。他にもアダルトサイトのスパムを投稿していたことが判明し、各方面で話題を呼ぶ。
- 2011年 東日本大震災の被災地で活動する救援ボランティア医師として紹介した人物が、実は医師免許も持っていないブラック・ジャック偽医師だったことが判明。同人物は日本テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』や『爽快情報バラエティー スッキリ!!』でも採り上げられていた。少しは確認作業しろよお前ら。
- 2020年 大阪本社の小滝ちひろ編集委員が自身のツイッターで「戦争でもないのに超大国の大統領が恐れおののく。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」と投稿して炎上。その後アカウントを削除した。小滝ちひろは2017年にも似たようなことをやらかしている。[2]
2020年8月には発行部数が499万部になり、55年ぶりに500万部を割り込んだ。「押し紙」を差し引くと、実売部数は350万部以下とも言われている。[3]
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *武田 肇 다케다 하지무 @hajimaru2「それから10年後の1889年(明治22年)、社章のデザインを ...」『Twitter』2013年10月30日11:07
- *朝日編集委員、不適切ツイート「戦場でもないところでなにやってんの」 イージス艦衝突事故で 2017.6.20
- *朝日新聞の実売部数は今や350万部?新社長は創業以来の大赤字で前途多難の声 2021.2.18
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