「仮面ライダーオーズ/OOO」とは、2010年9月5日から2011年8月28日にかけてテレビ朝日系列で放送された特撮ドラマである。
ニコニコ動画では、東映特撮ニコニコおふぃしゃるにて2017年6月18日に公式配信開始。
毎週日曜日8:00に最新話配信、無料視聴期間は72時間(毎週水曜日8:00まで)となる。
今作品は、平成ライダー12作目にあたる。
オーズとはOOOで三枚のメダルを表し、複数存在する幹部怪人である王達の「王s」の意味もある。
本作のテーマには”欲望”が挙げられているが、"欲望vs無欲"といった分かりやすい二項対立ではない。本編序盤から欲望そのものが肯定される番組全体のトーン、どんな力も使い方次第というやや深遠なテーマなどが内包されている。
メインライターは仮面ライダー電王以来、平成ライダーでは3作目となる小林靖子を起用。
チーフプロデューサーには仮面ライダーキバに続いて二作目の起用となる武部直美が担当する。
本作で仮面ライダーシリーズのテレビ放送が1000回を突破。027、028話ではそれにちなんだエピソードが放映され、名前に「千」や「セン」が入るゲストが大集合した。
800年の眠りから覚めた怪人達は完全な姿となるため、身体と力の源であるメダルを探し求める。
それぞれの種族の王=グリードはメダルをめぐり怪人=ヤミーを放つ。ヤミーは人間の欲望を餌にしてメダルを増やしていく。
グリード達の狙いは完全復活し、万物を統べる完全な王になること。その野望を破壊するのが仮面ライダーオーズ。
三枚のオーメダルで変身するオーズは頭・胴・脚からメダルのパワーを発揮、ヤミーを倒すことでオーメダルを回収するのだ。
この記事はネタバレ要素を多く含むみたいだなぁ・・・ 欲望に身を任せるのは勝手だが、やり過ぎには注意しろよ?お前ら。 |
コアメダルを頭・胴・脚別に3枚使用して「飲み会の初めなどでとりあえず注文されることで知られるタトバ」「ガタキリバ」「ラトラーター」「サゴーゾ」「シャウタ」「タジャドル」「プトティラ」「タマシー」「ブラカワニ」「スーパータトバ」等の様々なコンボ(これまでの平成ライダーで言うところの◎◎フォーム)にチェンジして戦う。
※その他仮面ライダーオーズのコンボチェンジ等の詳細は「火野映司」記事に記載。
800年前にコアメダルを核として誕生した怪物の王で、本編第一話で石棺の封印が解かれたことで現代に蘇った。
数枚のコアメダルを核、大量のセルメダルを細胞として肉体を形作っている。
鳥類系、昆虫系、猫系、重量系、水棲系の五人が存在し、それぞれが種族に属する複数の生物の特徴を持ったキメラ怪人である。
ヤミーを使い人間の「欲望」を収集・蓄積しメダルを増やす事で、最終目標である万物を統べる王を目指している。
しかし、鳥系グリードのアンクによってコアメダルを何枚か取られた上に、セルメダルも足りない「セルメン」と呼ばれる不完全な状態での復活を余儀なくされてしまったため、当面の目的は完全体になることである。
ちなみに、コアメダルを抜かれるとジャケットやアーマー等が消え、茶色い筋肉繊維の様なものが丸見えになる。
己の分身とも言える怪人ヤミーを使ってメダルを増やそうとするが、鳥系グリードのアンクのみ実体化すら危うい形での復活だったため、オーズを使い走りにしてメダルを収集する手段を目論んでいる。
基本的に四人で一か所に纏まっているが行動する際は単独である。
幹部系怪人にしては表面的には珍しく仲は悪くなく互いのメダル集めにも基本的には干渉しないが、どうにも腹の探り合いと言った感触は拭えず現在は一時休戦状態なだけなのかもしれない。
ただしとにかく性格の捻くれているアンクだけほぼ全員から邪険に扱われている模様。
余談だがOPで砂浜にシートを敷いている場面がどう見てもピクニックにしか見えないとの意見が多い。
⇒「グリード(仮面ライダーOOO)」の項も参照。
人間の欲望によって創造される、上記の「グリード」の分身ともいえる怪人たち。人間にセルメダルを投入することで誕生する。
ウヴァとカザリのヤミーは誕生した直後はミイラのような外見をしている(これを「白ヤミー」と呼ぶ)が、人間の欲望を餌として喰らうことで成体となり、第一話の「カマキリ」のような人間体から、第2話の「オトシブミ」のような巨大なモノまで多種多様な成長を遂げる。
ヤミーの成長過程、メダルの貯め方などはヤミーを生むグリードによって違う。
成長していくにつれ体がメダルで構成されるようになるので、ダメージを受けたり絶命したりすると、大量のメダルが周りに散らばるという演出がなされる。
アンク曰く、「棒の無い(アイス)キャンデー」。個体の名称は「(日本語の動物名)+ヤミー」という法則に則っている。
第13話にて初登場した、ヤミーの新たな形態。
姿は普通の白ヤミーと大差無いが、よく見ると「包帯ような白い布を巻いている面積が違う」、「顔の中心に黒い丸がある」などの違いがある。生み出し方は半分に割ったセルメダルを地面にまいてすぐ誕生する。通常のヤミーと違い半分に割ったメダルで誕生するので一度に二体同時に誕生するなど特徴がある。
その耐久力には定評があり、オーズの打撃攻撃に全く動じなかった。この点から、物理攻撃には強い耐性がある模様だが、後藤のグレネードランチャーで簡単にやれている描写があるので、具体的な物理耐久力はまだ不明な点が多い。
物理耐久力は、オーズの攻撃をまともに食らってもビクともしなかったが、クワガタヘッドの電撃攻撃によって爆発四散した。よって、このような特殊攻撃には耐性がほとんど無いようである。
クズヤミーを倒しても、不完全な状態のセルメダル(13話では半分欠けている状態のセルメダルが散らばった)しか出てこない。
不完全な状態のセルメダルから誕生するので、非常に量産性に優れており、これからのオーズを苦しめる一要素が登場したことになる。
最終回ではウヴァが器になったせいか、大量のクズヤミーが街中に放たれる事になった。
アンクの推測によれば、「欲望の二重構造」によって誕生するヤミーであるらしく、アンク達グリードが封印されるまでは見たことが無かったらしい。
800年の時が経ち、それに合わせ人間の欲望が多様化しているということだろうか。
言うまでも無く複数体のヤミーが生まれるため、厄介極まりない。
第19話にて初登場した、新たなヤミーのバリエーション。「合体ヤミー」とも。(第30話のアンクの発言)
カザリが奪取したメズールとガメルのコアメダルの影響で、猫系・水棲系・重量系の特徴をどれか2つ合わせ持ったヤミーへと変化する。メズールがガメルにセルメダルを投入するパターンも。
2種類のヤミーの特性が混ざっているので、「対象の人間を取り込んで雑魚を量産する」「大きな卵から一体だけ生まれる」等、バリエーションに富む。
オーズによる弱点属性を付く攻撃はもう片方の属性でカバーできるが、バースの攻撃は通るので、最悪片方の属性が掻き消えることも。
『ライダーは助け合いでしょ!』
本放送に先駆けての登場。
仮面ライダーWのピンチに颯爽と現れ、姿を消していった。Wも、前作・ディケイドの夏の劇場版において同様の形で初登場となっており、これからの新ライダーはこの形式でお披露目されていくのかもしれない。
その奇抜な変身音に劇場で思わず吹いてしまった、という体験をした人が多数いたのも記憶に新しい。でも、嫌いじゃないわ!
仮面ライダーWのテレビシリーズの後日談でありながら、『ビギンズナイト』のさらに過去、仮面ライダースカル誕生の秘密を描く。
詳細は仮面ライダーW参照。
鎧を身にまとった、織田信長のミイラが発見された。
鴻上ファウンデーションの研究によって、信長はホムンクルス=人造人間として見事蘇生されたが、鴻上の元を脱走する。
彼とめぐり合った映司は、その面倒を苦労しつつも見ていくが、彼の心の奥底には、尽きぬ復讐と欲望の心が渦巻いていた。
心配する映司をよそに、彼は徐々にその恐ろしい心を解き放っていく。
さらに、新しい仮面ライダーもその姿を現し……?
平成ライダーではおなじみの顔ぶれ。
副題は、人気シミュレーションゲーム「信長の野望」のもじり。
仮面ライダーWに登場する「ガイアメモリ」がその機体に秘めていた地球の記憶。
その膨大な記憶の中にある、過去の仮面ライダー達の記憶を利用して、超巨大エネルギー体『仮面ライダーコア』が誕生した。
OOOはWと協力し、『コア』の力を食い止めるため、地球の核(CORE)へと突入していく……!
今回の劇場版の題名についているCOREは、このMOVIE大戦パートのキーワードとなる「核」と、OOOのコアメダルをかけたもの。
敵ライダー『仮面ライダーコア』は、初のフルCGで描かれる巨大ライダーとして、オーズとWの前に立ちふさがる。
記念すべき仮面ライダー40周年記念作品となる。
もはや恒例となりつつある、新ライダー×電王のコラボ作。
40周年記念ということもあり、仮面ライダー1号~仮面ライダーOOOまでの「歴代仮面ライダー」が全員登場は勿論のこと、「人造人間キカイダー」「キカイダー01」「イナズマン」「快傑ズバット」といった70年代を代表する特撮ヒーロー達も出演。前々作、「仮面ライダーディケイド」を凌ぐお祭り企画となった。
そして特別ゲストとして、仮面ライダー1号(本郷猛)の「藤岡弘、」、仮面ライダー2号(一文字隼人)の「佐々木剛」、仮面ライダーV3(風見志郎)の「宮内洋」が、声の出演だけではあるが登場。
他にも、仮面ライダーW(左翔太郎/フィリップ)の「桐山漣」と「菅田将暉」や、ショッカー首領の声に歴代悪の組織のボスを演じた「納谷悟朗」、さらには東映時代劇で50年以上「斬られ役」を演じた「福本清三」など、豪華な面々が出演している。
ヤミーではなくイマジンと戦っていた火野映司=仮面ライダーオーズは、時間を守るためにイマジンと戦っている野上幸太郎=仮面ライダーNEW電王と出会う。
映司はアンクと共にデンライナーに乗り込みイマジンの飛んだ「1971年4月1日=仮面ライダー1号と2号が戦っている時代」へと向かうが、そこでアンクは自分のセルメダルを落としてしまう。
それがきっかけで歴史が変わってしまい、現代はショッカーに支配され、正義のヒーローである仮面ライダーが存在しない世界になってしまった。1号と2号はショッカーの作り出した怪人「ショッカーグリード」に敗北、ショッカーに従う怪人として改造されてしまった。
現代に残った唯一のライダーとして戦う映司を現代に任せ、時の運行を守るライダーである幸太郎は歴史の修復に向かうが…
かつてない熱い夏がやってくる!!
毎年恒例の夏の映画。「海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE 空飛ぶ幽霊船」との同時上映。
今回の目玉は何と言ってもゲストの松平健が「暴れん坊将軍」でお馴染みの徳川吉宗そのまんまとして出演する点である。情報解禁当初から「ネタだろ」と冗談半分に受け止められてきたこのコラボは、まさに特撮と時代劇の両雄夢の共演といえる。なおテーマソングも松平健とOOOの登場人物のコラボ曲の模様。大ヒット曲「マツケンサンバII」を彷彿とさせるサンバソングである。
2011年9月3日より放映開始予定の新シリーズに登場する「仮面ライダーフォーゼ」も、Wやオーズ同様に本放送に先駆けて初登場する。
ヨーロッパでコアメダルを生み出した錬金術士の墓を調査していた鴻上会長。
しかし墓から大量のセルメダルが溢れ出し、墓のある森と都庁周辺が入れ替わってしまう。
それだけでは終わらずにセルメダルは塔となり、そこから錬金術士「ガラ」が現代に復活。新たな世界を創るため、世界を人々の欲望で破壊しようと企む。
ガラによってグリード達と映司はコアメダルを奪われてしまい、満足に戦えない状況に陥ってしまう。
やがて欲望で世界は歪みはじめ、江戸時代とも入れ替わってしまった。そこで映司達が出会ったのは、貧乏旗本の三男坊「徳田新之助」だった…
窮地のオーズ(ダチ)を助けに、宇宙からアイツも飛んで来る!?
世界各地に落下した隕石。それに付着していた物体「SOLU」を巡って、世界中で財団Xと栄光の七人ライダーは戦っていた…
隕石落下の影響で開かれた次元の歪みから、40年の時を超えて未来の仮面ライダー、仮面ライダーポセイドンが現れた。ポセイドンの目的は、この時代のライダーの排除。日本へ帰ってきた映司に襲いかかるが、そこに消滅したはずのアンクが…
ポセイドンの他、こちらも映画オリジナルの仮面ライダーアクアが登場する。
詳細は仮面ライダーWを参照。
詳細は仮面ライダーフォーゼを参照。
フォーゼ、オーズの追っていたのは共通の敵財団Xだった。Wと合流し、ライダー達は財団Xの野望を打ち砕くため、ドーパント、グリード、ゾディアーツの大軍団に立ち向かう!
「"欲望"を満たせ!」
オーズ10周年となる2021年の11月5日に発表された完全新作。最終話より10年後が描かれ、当時のメインキャスト勢揃いで撮影が行われたことが発表された。またオーズ/バース共に新たなフォームも発表されてた。
古代オーズが、800年前から時を超えよみがえったのだ。人類が絶滅の危機に瀕する中、旅に出ていた火野映司が帰還。レジスタンスとして、後藤慎太郎や伊達明、泉比奈たちとともに戦っていた。
直接登場はしないものの、47話において、財団Xの加頭が所持していた端末に、コアメダルのデータが映っているのが確認できる。
「ガイアメモリによるドーパントよりも強力な強化人間を生み出す可能性」「財団の次なる投資対象として非常に現実的」などの文章が確認されている。
別に世界が同じというわけではなくWのプロデューサーとシリーズ構成曰くただのファンサービスとのこと(勝手に出したとも言う)。
フォーゼ&オーズではオーメダルを狙って活動していたことになったが共演作なので深く考えてはいけない。
オーズ&Wの共演は映画をやる度に「これが最後の共演ではないか」と言われていたが、なんだかんだでポツポツと共演機会が多かったりする。
現在の最新共演作はフォーゼ&オーズ。
今作は、歴代平成ライダーの最強フォームがプレイアブルとなるのがウリの一つで、放送中のオーズは最強フォームこそないものの、タトバ、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾの各種コンボ+亜種形態の全36フォームが使用可能。特にサゴーゾコンボは発売4日前に登場したばかりで、ある意味サプライズだったと言える。
詳細は仮面ライダークライマックスヒーローズを参照。
8月4日にニンテンドーDSソフトにて発売のアクションゲーム。
本作は過去25作の仮面ライダー作品から27名以上の仮面ライダーが参戦するという、ライダーゲーム史上かつてない規模のゲームとなる。
各ライダーの能力からベルト音声などの効果音を徹底的に再現、これまでのライダーゲームにないこだわりの作品である。
OOOからはプトティラコンボまでのコンボを携えたオーズとバースが参戦。
ちなみにオーズのボイスは火野映司役の渡部秀、バースのボイスは伊達明役の岩永洋昭本人である。
またライダーではないがアンク役の三浦涼介もボイス出演を果たしている。
2020年と令和になってPS4/Nintendo Switchにて発売のアクションゲーム。
令和ライダー1弾となるゼロワンと、平成ライダーからはWとオーズが登場する。
フォームチェンジと攻撃を同時選択でき、攻撃をつなげていく「チェインアクション」やそれぞれのライダーに登場したデンデンセンサー、フロッグポッド、カンドロイドを使ってサポートも可能。オーズは本編登場のコンボに加え、作中未登場のムカチリコンボ、劇場版にのみ登場したブラカワニコンボ(クリア後)にも変身可能。
なお本作ではゼロワンの高橋文哉を除きすべてのライダーと怪人は別の声優がボイスを当てている(オーズは鈴木達央)。
原作:石ノ森章太郎
脚本:小林靖子
監督:田崎竜太、柴崎貴行 ほか
アクション監督:宮崎剛
特撮監督:佛田洋
クリーチャーデザイン:出渕裕、篠原保
プロデューサー:本井健吾(テレビ朝日)、武部直美・ 高橋一浩(東映)
制作:テレビ朝日、ADK、東映
主題歌:「Anything Goes!」大黒摩季
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急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 02:00
最終更新:2024/11/08(金) 02:00
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